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他社制御機器との連携

  • IoT
  • みどりボックス
  • ファームボックス
  • 養液管理

背景

温室用の統合環境制御システム(三基計装社製)は、センサーによって環境を計測し、その計測結果に応じて暖房機やカーテン、窓の開閉、CO2施用機などの機器を自動で作動させ、作物にとって適した環境を常時作り出すことができるシステムとして、生産者から高く評価されています。

課題

こうした統合環境制御システムは、ネットワークに接続されていないため、設定値やセンサーの計測値の確認を行うには、圃場に行かなければなりません。また、制御盤の設定やデータの確認は、複数のボタンと7セグメント表示器を用いて行う必要があることから、使いこなすには慣れが必要になります。センサーの値は、表示と制御の判断に利用されますが、データが蓄積されないため、分析ができませんでした。依頼では、統合環境制御システムを遠隔から操作できるようにし、環境制御の様子を可視化したいとの要望でした。

導入ソリューション

統合環境制御システムのRS-232CをUSBに変換、みどりボックス※1と接続し、シリアル通信にて通信、制御盤が計測したデータをみどりボックスからみどりクラウド※2に送信し、蓄積するようにしました。蓄積したデータは、みどりモニタ※3で可視化し、分析への活用やデータを基にした警報機能を実現。また、遠隔から設定できるアプリケーションを開発し、スマートフォンから制御盤の設定値を変更できる機能を追加しました。
※1 みどりボックス:セラクが提供する圃場環境遠隔モニタリングサービス「みどりクラウド」利用時に圃場に設置するハードウェア
※2 みどりクラウド:セラクが提供する圃場環境遠隔モニタリングサービス
※3 みどりモニタ:みどりボックスで取得したセンサー値や画像データの可視化を行うアプリケーション

成果

統合環境制御盤のIoT化を実現し、製品の付加価値を高めるとともに、生産者にとっては、制御の状況を遠隔から確認できることで、管理作業にかかる時間の短縮、生産性の改善が可能になりました。これまで学習に時間とコストがかかった制御盤の設定についても、アプリケーションから簡単に行うことができるため、誤設定の防止と属人性の排除を実現しました。

応用事例

みどりボックスやファームボックス※4は汎用的な通信ポートを有しているため、他社の機器と接続することができます。
※4 ファームボックス:ファームクラウド利用時に畜舎に設置するハードウェア

耕種農業での事例

  • 1. ハウスの巻き上げ機との連携による遠隔からのコントロール
  • 2. 養液栽培の管理システムとみどりボックスの連携による遠隔から養液の状態確認

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