2021/06/01

オンプレミスからクラウドへの移行後によくある3つの課題

オンプレミスからクラウドへの移行後によくある3つの課題

はじめに

時代の変化とともに社内インフラをオンプレミスからクラウドに移行する企業が増えています。特に近年はワークスタイルの多様化や新型コロナウイルスのまん延などにより、社内インフラのクラウド化は加速しています。しかしクラウドへ移行後、実際にはうまくクラウドを活用できていないと感じている企業も多いのではないでしょうか。この記事ではクラウドに移行する企業が増えている理由や、クラウドをうまく活用できていない企業が抱える課題とその解決策をご紹介します。

クラウドへ多くの企業が移行する3つの理由

多くの企業がクラウドへ移行する理由は、主に以下の3つが挙げられます。

物理的な監視対象を減らしたい

オンプレミスではサーバなどのITリソースを自社で保有し運用します。そのため万が一のトラブルに備えシステムの稼働状況を常時監視し、トラブルが発生した際にはその都度トラブルに応じた適切な処置が必要です。また、復旧作業にはどのくらいかかるのか、修理にはいくら必要なのか予測できないこともあります。クラウドではこうした様々なハードウェア保守のストレスから解放されます。

コストを削減したい

オンプレミスではサーバや付帯する設備、ネットワーク構築など、初期費用が高額になることが多いです。導入後もサーバルームや設備などを管理していくためのコストもかかり、使用していない場合でも常に経費は発生します。また、機器故障や老朽化などによる費用も生じます。一方クラウドでは導入時のコストは不要で、使用分のみの支払いで済むため、導入後もコスト削減が期待できます。

運用管理者の作業負荷を減らしたい

オンプレミスではサーバの構築からそれに伴う導入時の様々な作業、運用・保守まで、全て自社で行う必要があります。また、トラブル対応などのイレギュラーな作業は運用管理者に大きな負担がかかります。クラウドでは利用するサービス部分において、運用・保守からトラブル対応までサービス事業者が管理することになるため、運用管理者の負担を軽減することができ、サービスやシステムの企画、改善など、運用監視業務以外の業務に専念できるようになります。

オンプレミスからクラウドへの移行後によくある3つの課題

クラウドへ移行後、未だうまく活用できていないと感じる企業が抱える課題をみてみましょう。

クラウドを運用できる人材がいない

クラウドを適切に運用するには、クラウドの知識を持ち、扱える人材が必要です。クラウドの仕組みを理解し、自社のクラウドをどのように扱えばよいのか明確に判断ができる人材がいなければ、クラウドを使いこなすことは難しいでしょう。例えば稼働状況を把握できていなければ、運用上、必要のないモジュールが稼働していることに気づかず、使用していない機能に費用が発生している可能性もあります。

セキュリティに不安がある

オンプレミスではデータは自社で保管しますが、クラウドに移行するとデータはサービス提供会社に預けることになります。サービス提供会社に情報セキュリティ対策を依存することになるため、適切なセキュリティ対策がなされているか懸念を払拭できない企業もあります。またどこからでもアクセスできるという利便性がある反面、一般社員のセキュリティに関する意識が低いために起こる情報漏洩も不安要素の一つです。

全社員が使いこなせているという実感がない

クラウドへ移行後、全社員に運用ルールや使い方を周知する必要があります。ルールが曖昧なままでは、独自のやり方で好きなように使われたり、また機能が多すぎて使いこなせない場合は作業が非効率になり、かえって複雑化してしまう可能性もあります。その結果、導入前のやり方に戻ってしまうなど、導入したリソースが無駄になってしまうおそれもあります。

課題を解決するには

課題を解決するには、クラウドに特化した人材の確保と、社員へのクラウド活用のルールの浸透が必要です。クラウドの環境を整備し、うまく活用するには何をすればよいのか一例をご紹介します。

【運用サポートサービスの利用】

クラウドをうまく活用するには、クラウドに特化した知識やスキルを持った人材が必要です。自社でそういった人材を確保できない場合は、クラウドの運用サポートを行っている事業者に依頼するのも一つの方法です。エンジニア不足が叫ばれる昨今、知見のある人材の確保は難しく、自社運用の難易度は年々高まり続けています。専任担当者がいないことで、急なトラブル発生時に迅速な対応が取れないといったことがないように、クラウド運用を外注することも検討してみましょう。

【社員への浸透】

全社員がクラウド運用のルールを理解し実践してもらうため、マニュアル作成や適宜研修を実施するのが有効です。セキュリティ意識を高め、パスワードやログインなどの管理のルールも社員一人ひとりに周知し、徹底させる必要があります。

まとめ

近年、テレワークを導入する企業の拡大により、企業におけるクラウド化も同様に加速しています。クラウド導入後の課題や問題は企業によって異なりますが、うまくクラウドを活用できれば多様なワークスタイルに対応が可能です。いつでもどこでも情報の共有が図れ、遠隔でのコミュニケーションも容易になり、業務効率化が望めます。
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