2021/06/01

CAPEX、OPEXからみるコストと価値の最適化

CAPEX、OPEXからみるコストと価値の最適化

はじめに

時代の変化とともに社内インフラをオンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えています。特に近年はワークスタイルの多様化や新型コロナウイルス感染対策などにより、企業のクラウド化は加速しています。単にクラウドといっても、クラウドにはプライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドがあり、そのクラウドサービスの種類にもIaaS、PaaS、SaaSがあります。そしてその実装形態や利用形態は企業によって様々です。この記事では、オンプレミスとクラウドを比較する際によく使われる「CAPEX」「OPEX」について解説します。

CAPEXとは?OPEXとは?

オンプレミスからクラウドへ移行する際、考慮すべき要素としてCAPEXとOPEXがあります。サーバや機械設備などの初期投資を比較する際、この違いを知っておくことが重要です。では、CAPEXとOPEXとは何なのかをみてみましょう。

CAPEXとは?

CAPEXとは「Capital Expenditure」の略で、資本的支出の意味をなします。生産性を高めたり資産価値を維持・向上させたりするための設備投資に関わる支出で、製造業なら工場や機械などがあげられます。例えばサーバや回線などの情報システムを自社で構築し、資産として利用する場合は設備投資にあたるためCAPEXとなります。一般的にオンプレミスではこのCAPEXが高額になることが多いです。

OPEXとは?

OPEXとは「Operating Expense」の略で、運用費の意味をなします。企業が運営していくための日常業務に必要な費用で、オフィスの賃貸料、給与、光熱費、通信費、クラウドサービスの利用料などがあります。このような費用の合計がOPEXです。

CAPEXとOPEXの違い

図1:CAPEXとOPEXの違い

増え続けるCAPEXからOPEXへのシフト

オンプレミスにおけるCAPEXは金額も莫大なうえに、長期的な投資のため、すぐにリターンに結びつくことはほとんどありません。また数年先のリターンがいつなのか、どのくらいなのかも予測できないため、大きな資産的リスクが伴うと考えられます。そのリスクを回避するためにCAPEXをOPEXに移行する企業が増えています。すなわちオンプレミスからクラウドへの移行です。従量課金制のサービスを利用すれば、企業は予測が難しい数年先のニーズを予測して多額の初期費用を支払う必要はなく、その成長や状況によって購入するサービスを調整できます。
これはCAPEXの財務上のリスクを回避できるだけでなく、運用費であるOPEXの抑制にも期待ができます。そしてCAPEXを削減できた分、企業はイノベーションやその他の事業費に充てることができます。

オンプレミスとクラウドの財務管理の違いとは?

オンプレミスとクラウドでは、財務管理がどのように変わるのかをみてみましょう。

オンプレミス導入時の財務管理

サーバは自社の資産として購入するため、資産(有形資産)として計上し、機器に応じた耐用年数に沿って減価償却します。導入時の費用はCAPEXとなります。

オンプレミス導入後の財務管理

土地や建物を買うことと似ていて、資産によっては固定資産税の対象となることもあり、保有している限り税金を払う義務があります。

クラウドに移行時の財務管理

サーバやデータセンターなどはサービス提供会社が保有しているため、移行時にかかる初期費用は一般的に繰延資産として処理し、数年にわたって償却していきます。自社でソフトウェアを構築した場合は無形資産として計上し、利用期間(概ね5年以内)にわたって償却します。一般的に導入時の費用はOPEXとなります。
また、サービスによっては初月(あるいは30日間)費用無料としているものもあり、そういったサービスを利用することで初期費用をより抑制することも可能です。無料期間中に、そのサービスが本当に自社に合っているかどうかも見極められるというのもメリットです。

クラウドに移行後の財務管理

利用するサービスによってかかるコストは変わりますが、その利用料は基本的に費用として計上します。月額利用料という形で、利用期間に応じた支出になる、その事が従量課金となるのが強みです。またオンプレミスとは違い固定資産でないため、取得費用回収のために資金繰りを考えたり、固定資産税を支払ったりする必要もありません。

オンプレミスとクラウドの財務管理の違い

図2:オンプレミスとクラウドの財務管理の違い

CAPEX、OPEXからみるコストと価値の最適化

会計的な観点からみると、CAPEXは数年かけて収益から回収しなければなりません。場合によっては銀行から借り入れた後、収益から借入金を返済することもあり、投資した設備で最大限の利益を上げられるように、コスト最適化にならざるを得ないという側面があります。一方、OPEXの場合、自社に合ったサービスを必要な期間だけ契約し、利用した分だけ支払うため、固定資産を購入するよりもコストを抑えることができます。また、最新のサービスを利用できたり、契約によっては他社の安いサービスに乗り換えることができます。より便利なツールが利用できるようになり、結果として生産性が上がり、付加価値が上がることで価値最適化を図りやすくなります。

まとめ

今回はCAPEXとOPEXの最適化についてご紹介しました。オンプレミスから、クラウドに移行する際の財務上のメリットについても理解いただけたと思います。
オンプレミスからクラウドへ移行する場合、通常は全てをクラウド化せず、オンプレミスとクラウドが混在した環境になります。クラウドでの運用管理にはオンプレミスでのノウハウ以外の知識・スキルが必要です。
セラクのマネージドサービスは、オンプレミスとクラウド両方のナレッジも持ち合わせているため、最適な運用管理をご提供できます。盤石なバックアップ体制のもとで最新鋭のITリソースを活用いただけます。24時間365日の監視業務や急な障害対応などに時間を割かずに、担当者はIT戦略や企画などのコア業務に集中できるようになります。また企業においても新たな人材の確保や教育に費やす時間もかからず、コスト最適化を図ることも可能です。
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