コラム詳細

Account Engagement(旧Pardot)のフォーム作成や埋め込み方法を解説!

2023年09月01日

  • Account Engagement(Pardot)
  • MA

はじめに

セラクCCCのSalesforce推進部のNです。インバウンド型のマーケティングでリードを獲得するためにはお問い合わせフォームなどの見込み客から情報を引き出す手段が必要です。
この記事では、フォームの作成手順や、埋め込みの方法などを解説します。この記事を読み進めるだけでフォームの作成ができ、さらに、フォームの概要や活用方法、効率的な作り方なども理解できます。

 

フォームとは?

フォームとは、コーポレートサイトやランディングページなどさまざまな場面で使用される入力欄のことです。皆さんも企業のWebサイトで、よく目にするのではないでしょうか。たとえば、フォームが活用されているのは以下のような場面です。

 

  • ・資料請求・ダウンロード
  • ・アンケート
  • ・会員登録
  • ・問い合わせ
  • ・イベント・セミナー申し込み

 

種類や目的などによっても異なりますが、多くの場合、フォームにはサイトに訪れた人の企業名や氏名を入力してもらいます。見込み客の個人情報を獲得し、Web上でリードを獲得するために活用されます。

 


<フォームのイメージ>

 

セラクCCCでも、資料請求やダウンロードのための入力画面にAccount Engagement(旧Pardot)のフォームを使用しています。Pardotの便利な機能 【見込み客獲得・育成 編】もあわせてご覧ください。

 

Pardotの便利な機能 【見込み客獲得・育成 編】

 

Account Engagement(旧Pardot)でフォームをつくるメリット

Account Engagement(旧Pardot)でフォームを作成するメリットは、見込み客の情報を獲得できることや、ユーザのアクセス分析に役立てられることなどです。

 

見込み客の情報を取得できる

Webサイトの各ページに問い合わせや資料ダウンロード、セミナーなどの申し込みフォームを設置しておくと、見込み客から情報を収集できます。
フォームでは、名前や電話番号、住所、メールアドレス、企業名、役職などを入力してもらいます。申し込みを行うユーザの多くは、すでに自社への興味をもっているため、取得した情報をもとに効果的なアプローチが可能です。
また、入力された情報を自動的にSalesforceに反映でき、スピーディーな営業活動が可能です。

 

ユーザのアクセス分析ができる

一言で見込み客といっても、興味の度合いや解決したい課題などは一人ひとり異なります。そのため、全員に同じ手法でアプローチするのではなく、興味関心にあわせて適切な施策を打ち出していくことが大切です。見込み客それぞれに合ったアプローチを展開するためには、ユーザのアクセス分析が重要です。

 

Account Engagement(旧Pardot)のフォームには、アクセス分析機能があります。「見込み客がWebサイト上のどのページを見たのか」などを追跡できるため、より対象を絞った施策を打ち出せます。

 

また、ビュー数やコンバージョン数、クリック数、登録数などを把握できるため、ランディングページの効果測定にも役立てられます。閲覧数や登録数が少ないコンテンツを洗い出し、ブラッシュアップすることもできます。

 

Account Engagement(旧Pardot)で利用できるフォームの種類

フォームの設置には、2種類の方法があります。

 

(1)フォーム

Account Engagement(旧Pardot)に用意されているテンプレートを使用し、フォームを作成する方法です。デフォルトでテンプレートが1つ用意されており、順序通りに設定を進めていくだけで簡単にフォームを作成できます。
また、Account Engagement(旧Pardot)のランディングページをすでに使用している場合、選択するだけでフォームを埋め込んで作成することも可能です。

 

(2)フォームハンドラー

既存のフォームをそのまま使用したい場合や、HTML編集で自由にフォームをカスタムしたい場合にはフォームハンドラーを使います。開発の知識が多少必要になるため、Account Engagement(旧Pardot)やWebなどに詳しくない人には、(1)で紹介したテンプレートを活用してフォームを作成する方法をオススメします。

 

ステップは5つだけ!テンプレートを使ったフォームの作成方法

フォームの作成ステップはたったの5つです。ここでは、デフォルトで用意されている(1)のフォームを使って実際につくっていきましょう。

 


<テンプレートを使用したフォーム>

 

作成見本:テンプレートを使ってこの見本のフォームをつくります

  • ステップ1. 名前の入力
  • ステップ2. 項目の設定
  • ステップ3. デザイン
  • ステップ4. 完了アクション
  • ステップ5. 確認して保存

 

ステップ1. 名前の入力

ナビゲーションバーの「コンテンツ」をクリック、サイドバーより「フォーム」をクリックします。

 


<フォームページ>

 

次に、「フォーム」>「+フォームの追加」をクリックすると 、新規作成画面が表示されます。

 


<フォームページ新規作成画面>

 

ここでフォームページに必要な情報を入力していきます。名前を入力し、任意のフォルダ、キャンペーンを選択します。

 

1. 名前
このページの名前を決めます。この名前はネット上に公開するものではなく、Account Engagement(旧Pardot)内で管理するためのものなので、管理者が扱いやすい名前にしましょう。

 

2. タグ
コンテンツをタグで管理した時に設定します。ページが増えてくるとフィルタとして使うことができるので便利です。試しに1ページ作成するだけなら、飛ばしても問題ありません。

 

3. フォルダ
フォームを保存する場所を設定します。特に希望がなければ初期設定のままで問題ありません。

 

4. トラッカードメイン
ランディングページに独自のドメインを設定します。URLで言うと、「https://〇〇〇〇/」の〇〇〇〇の部分にあたります。ドメインは事前に用意しておく必要があるため、「Account Engagement(旧Pardot)」>「管理」>「ドメイン管理」のドメイン管理画面で、作成しておきましょう。
何も入力しなかった場合、デフォルトの「go.pardot」または「go.accountengagement」がドメインに設定されます。

 

5. キャンペーン
自社の運用にあわせて、このフォームに関連するキャンペーンを選択します。キャンペーンとは、見込み客がどこで最初に接触したかを管理するためのもので、関連するコンテンツとあらかじめ紐付けておく必要があります。何らかのキャンペーンの一環としてフォームを作成する際には、忘れずに紐付けておきましょう。

 

ステップ2. 項目の設定

フォームに入れたい項目をここで設定していきます。
「+新しい項目」は適宜追加でき、順序も▼▲で移動可能です。鉛筆マークからは項目の細かい設定も行えます。Account Engagement(旧Pardot)のデフォルトの項目だけではなく、独自で作成したカスタム項目の追加も可能です。

 


<フォーム項目のプレビュー>

 

詳細項目では、まず「基本」「詳細」「順次」のタブをそれぞれ設定しましょう。Salesforceの顧客レコードでは姓・名が分かれて保存されます。そのため、Account Engagement(旧Pardot)で設定するフォームも同様に、項目を別に作成するのがオススメです。
それぞれの項目の設定をみていきます。

 

「設定項目1. 基本」
基本のタブではフォームの基本的な設定ができます。詳細に設定したい場合は、鉛筆マークをクリックすると、それぞれの項目の種別、データ形式、必須かどうかなどの設定ができます。

 


<フォームの基本設定画面>

 

「設定項目2. 詳細」
詳細のタブでは、必須項目に入力されなかった時に表示させるメッセージの文言などの設定ができます。説明欄では電話番号や郵便番号などを「ハイフンなしで入力してください」と表示させるメッセージの入力が可能です。エラーの際にこの設定で入力した文言がそのまま表示されます。

 


<エラー画面プレビュー>

 

エラーメッセージの欄に入れた文章は、このように反映されます。

 

「設定項目3. 順次」
順次のタブでは2回目のフォーム通過の際、表示させる項目を変更できます。
たとえば、初めてフォームを入力する時は名前、メールアドレスの入力を求めるように設定します。2回目以降はプログレッシブプロファイリング機能を使用し、企業名と電話番号のみの入力で済むよう設定できます。また、すでにデータベース上にデータがある場合は、それらをフォーム上に表示させて離脱率を低くすることも可能です。

 


<フォームの順次設定画面>

 

ステップ3. デザイン

フォームのボタンやテキスト、画像のデザインをここで設定します。

 


<フォームのデザイン設定画面>

 

ステップ4. 完了アクション

完了アクションでは、フォーム通過後の各アクションの設定や追加をします。フォームを通過した人に表示するお礼のメッセージ設定、営業担当者などに自動で通知する設定、自動でスコアを付与する設定などを行います。「+新しい完了アクションの追加」をクリックすると、自社に合ったアクションを設定できます。
全て完了したら「次へ」をクリックして、確認画面へ進みます。

 


<完了アクションの設定画面>

 

ステップ5. 確認して保存


<確認して保存>

 

ここまでのステップで設定した項目を保存します。冒頭でご覧いただいた見本のフォームが完成しました。このようにテンプレートの使用で容易にフォームを作成できます。

 


<フォームのプレビュー>

 

Account Engagement(旧Pardot)でフォームを埋め込む方法

Account Engagement(旧Pardot)で作成したフォームは、どのような手順でWebサイトに埋め込めばよいのでしょうか。ここでは、作成したランディングページに埋め込む場合と、既存のWebサイトに埋め込む場合の2パターンを紹介します。

 

Account Engagement(旧Pardot)で作成したランディングページに実装する

ランディングページそのものをAccount Engagement(旧Pardot)で作成している場合は、ページ内にフォームを埋め込むよう設定できます。難しい操作や知識などは不要なため、Webに慣れていない人にもオススメです。

 

方法は、ランディングページの設定画面から「フォームを選択」をクリックし、「既存のフォームを使用」から作成したものを選択します。
なおデフォルトでは、フォームの入力後はフォーム上にお礼メッセージが表示されるだけで、ページ遷移がありません。リダイレクト先を設定すれば、お礼メッセージを表示する別のページや、資料のダウンロードページなどへ遷移させられます。

 

Account Engagement(旧Pardot)で簡単にLPを作ろう

 

iframeで既存のWebサイトに埋め込む

「iframe」とは、Webページに外部のコンテンツを埋め込む時に必要なHTMLタグのことです。Account Engagement(旧Pardot)は、作成したフォームのiframeコードを自動生成できるため、それをコピーして既存のWebページに貼り付けるだけで埋め込みができます。

 

iframeのコードは、ソースコードに記載されているbodyタグ内にペーストします。位置やサイズなどをカスタマイズするにはiframeのコードを変更する必要があるため、ある程度のHTMLの知識が求められます。
また、既存のWebサイトにAccount Engagement(旧Pardot)で作成したフォームを埋め込む際には、URLパラメータが自動で引き渡されません。そのため、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを利用する場合、レポートのデータに差異が発生する可能性があることに注意しましょう。

 

フォーム作成のポイント


<フォームレポート>

 

フォームはユーザに離脱させないようにつくることが大事です。一度に入力する項目を少なく設定したり、送信ボタンの文言を工夫したりすることで、ユーザのストレスを軽減し離脱率を軽減できます。Account Engagement(旧Pardot)は、このような設定も簡単に行えます。
ただし、Webサイトのテイストにあったデザイン性が高く魅力的なフォームを作成するためにはコーディングが必要になります。
フォームレポートから、統計情報やプロスペクト情報などを確認できるため、ランディングページの効果測定も簡単です。
統計情報ではビュー数、コンバージョン数、クリック数、登録数、エラー数を確認できます。プロスペクトではフォームで獲得した情報やスコアなどを確認できます。

 

まとめ

フォームはデジタルマーケティングに欠かせない重要なツールです。
Account Engagement(旧Pardot)のテンプレートを活用することで、誰でも簡単に作成できます。

 

Account Engagement(旧Pardot)のフォーム作成・運用、フォーム通過後のシナリオ設計や実装、効果測定などにお困りの場合はセラクCCCの無料相談からお問い合わせください。当社はセールスフォース社認定のコンサルティングパートナーとして300名(23年5月時点)を超えるコンサルタントが在籍しており、お客様の立場に立ってAccount Engagement(旧Pardot)の定着・活用支援サービス を行っています。

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