インターンシップはいつから始めるべき?時期や当日までに必ず準備しておくこと


はじめに
就職活動の一環としておこなわれている「インターンシップ」とは、学生が興味や関心のある企業で実際に働いたり訪問したりする職業体験です。しかしインターンシップとはどのような意味があるのか、参加する意味がわからないなど、不安に感じることもあるかもしれません。
この記事ではインターンシップの発祥や由来、いつごろからインターンシップをはじめればいいのか、募集・応募の時期について紹介します。当日までに必ずやっておきたいことも紹介しますので、参考にしてみてください。
いつから始まったのか?

就職活動として当たり前に見聞きする「インターンシップ」。就職活動をしていく上でも今後希望する職につく上でも、大変貴重な経験となる「職業体験」です。
インターンシップがいつ頃からはじまったものかご存知でしょうか。インターンシップの由来を紐解いていくと、驚くべき事実がいくつか浮かび上がってきます。ここではまずインターンシップがいつ頃からはじまったのか、や由来について見ていきましょう。
インターンシップの由来
インターンシップの由来は現在とは目的が少々異なります。今から100年以上も前にアメリカで誕生した制度「インターンシップ」は、知識や学力のある学生は多いものの、実務経験が乏しく職につけない現状と、採用できる人材の少なさから起こる慢性的な人手不足を解消するためにおこなわれていました。
アメリカで誕生したインターンシップ制度は、日本ではいつから始まったのでしょう。アメリカに遅れること約80年余り、1997年頃から本格化されたと言われています。日本ではまだ20年程度で歴史は浅いと言えるでしょう。
いつから始めるべき?

インターンシップが開催されている時期は企業によりけりのため、探せば一年中どこかでインターンシップがおこなわれていることでしょう。しかし絶対的にインターンシップの募集数が増える時期も存在します。
- 募集時期について
- 大学の長期休みを利用しよう
そこで上記2つのポイントに注目し、インターンシップをはじめる時期として理想的なタイミングを確認していきましょう。
募集時期について
インターンシップの募集時期はすでにお話しているように、企業によって募集時期も応募期間も異なります。またエントリーする側によってもオススメの応募時期は異なると言われているのです。
しかしいつからいつまでにエントリーをすればいいかの目安となる期間は存在します。一般的な募集時期・応募期間としては、就活をはじめる大学3年生の6月頃から、大学4年生の3月頃までと考えておくといいでしょう。
応募が多いのは、夏にインターンシップを受けたい学生を狙った5~6月頃と言われています。冬季にインターンシップを検討する人もいて、夏の次に多いと言われています。しかし冬期休暇に比べ長期休暇になる夏休みを利用する人のほうが多いと考えられるでしょう。
大学の長期休みを利用しよう
「募集時期について」の項目でお話しているように、インターンシップを利用したインターンへの参加は、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間に人気が集中します。まとまった休みを利用することで、学校との掛け持ちにならず、インターンシップに全力投球できることが魅力だからでしょう。
長期間の休みを利用することで、インターンシップを一社のみならず、複数のインターンシップを掛け持ちすることも可能になります。短期間のインターンシップもありますので、気になる企業のインターンシップの募集・応募期間をくまなくチェックするといいでしょう。
長期休暇をうまく活用してスケジューリングできれば、就活に有利な経験を多く積むこともできそうです。
当日までに必ず準備すること

参加したい企業のインターンシップが決まったら、やっておきたいことはいろいろありますが、参加当日までにこれだけは必ず準備しておきたいことが3つあります。
- 企業研究をする
- 自己紹介/質問を準備する
- 参加プログラムの内容確認
どれも当たり前のように思えるかもしれませんが、これら3つの準備をいかに確実にしておくかで、インターンシップで得られることも変わってくるでしょう。万全の態勢でインターンシップを迎えるためにも、上記3つのポイントをしっかりと抑えておいてください。
企業研究をする
インターンシップにエントリーする前にすでにおこなっているという人も多いかもしれませんが、再確認を兼ねて、インターンシップに参加する前にも企業研究を入念におこなっておきましょう。
企業研究をおこなうことで、インターンシップ先の企業が同じ業界内でどのような立ち位置にいるのかや、企業理念などが理解できます。企業の特徴だけを知るのではなく、ご自身との相性も見えてくることでしょう。
基本的な情報として、年間売上高や社長の名前、従業員数や沿革。主力事業や海外展開をおこなっていればどの程度の度合いなのか。会社の強みや弱みなど、すべて企業の公式サイトに掲載されていますので、きちんとインプットしさらに深堀りをしていくといいでしょう。
自己紹介/質問を準備する
インターンシップのはじまりに、自己紹介を求められて慌てることのないよう事前に準備をしておきましょう。準備に関しては、ただ文章で作成したものを用意するのではなく、声に出して練習しておくことをオススメします。ハキハキとした自己紹介ができれば、周囲に好印象を与えられるはずです。
質疑応答も多くのインターンシップでおこなわれます。事前に情報収集をしてインプットしてある企業研究から、あらかじめ質問したい内容をリストアップしておくといいでしょう。質疑応答がはじまったら、臆することなく手をあげて質問をするだけでも印象は違ってくるはずです。ただし給料や残業・離職率などについての質問は避けるようにしてください。
参加プログラムの内容確認
参加するインターンシップのプログラム内容についても、事前にきちんと把握し、理解しておくことがインターンシップを有意義にするための重要な鍵となります。
インターンシップのプログラムは企業の事業内容にもとづくものが多いため、まったく知識がない状態で参加をすると、企業側からの印象を悪くしまう可能性もあります。インターンシップをスムーズにおこなうためには、事前に企業研究をしっかりとおこない、事業内容を把握しておくことでプログラム内容が理解しやすくなるでしょう。
就労体験をおこなうのか、レクチャーをうけるだけなのか。グループで課題に取り組むのかなど、事前にプログラム内容が確認してあれば、当日の動きもわかりスムーズな行動につながります。
まとめ
学生と企業をつなぐインターンシップは、両者が得られるメリットの多いことから、導入する企業が増えてきています。実際にインターンシップを通じて職場体験をおこなうことで、企業理念や事業内容に触れられ、大きな価値があるでしょう。
ただなんとなく参加していたインターンシップも、前向きに準備をおこない万全な態勢で参加することで、得られることも増え、周囲からも好印象を得られるようになるでしょう。インターンシップへの参加は、今後の就職活動において貴重な体験となりますので、時間や都合の許す限り、積極的に参加してみてください。
最後のチェックポイント
- 100年近く前にアメリカで発祥したが日本での歴史はまだ浅い
- インターンシップは長期休みを利用して参加する人が多い
- 募集も応募も夏の参加を前提とした企業が多い
- 長期休みを利用することで複数企業のインターンシップに参加が可能に
- 企業研究がインターンシップでの評価を変える
- 企業のサイトで基本情報を集めさらに深堀りしておこう
- 自己紹介や質疑応答の準備は万全にしておけば焦らず済む
- 参加プログラムの内容把握はスムーズな行動につながる