技術 – ルートテック|ビジネスライフとキャリアを応援する情報メディア https://www.seraku.co.jp/tectec-note Mon, 15 Dec 2025 07:33:37 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.9 6G通信とは|重要視される理由・実現することなど https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/6g_communication/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/6g_communication/#respond Mon, 15 Dec 2025 07:32:18 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=43755 はじめに
  • 6G通信とは5Gの次世代となる第6世代移動通信システムのこと
  • 6G通信が商業的に利用可能になるのは2030年代と予測されている
  • 重要視される理由はデータトラフィックの増大、多業界のデジタル化、新サービスの需要、持続可能な社会への対応
  • 実現が期待されているのは超高速・大容量通信、超低遅延、通信エリアの拡張、消費電力・コストの低減、同時多数接続

5Gの次に展開される予定の6G通信は、私たちの社会や生活のあらゆる側面に革新的な変化をもたらす潜在的可能性をもっています。この機会に基礎的な知識を学んでおくことをおすすめします。

6G通信とは

6G通信とは、現在主流の5G(第5世代移動通信システム)の次世代となる第6世代移動通信システム(6th Generation Mobile Communication System)のことです。今後導入が見込まれている情報通信設備で、産業や社会活動の基盤となることが期待されています。
日本では総務省が「Beyond 5G推進戦略」を掲げ大手通信業者などと6G技術の共同研究を推進しています。

参考:総務省|Beyond5Gに向けた技術戦略の推進

これまでの通信

次世代通信を学ぶにあたって、これまでの通信システムがどのように進化してきたかを知ることは重要です。

時期通信方法特徴
1G1980年代アナログ音声通話のみで、通信品質が低い。
2G1990年代デジタル(GSM、PDC、CDMAなど)音声通話のみで、通信品質が低い。
3G2000年代前半パケット通信音声+データ通信が可能。モバイルインターネットの普及。
4G2010年代前半LTE(Long Term Evolution)高速データ通信。動画・SNS時代へ。
5G2020年代前半NR(New Radio)超高速・超低遅延・多数同時接続。IoT時代を支える。

6G通信の開始時期

6Gの登場時期は、世界的に2030年頃が想定されています。
これは、これまでの移動通信システム(1G~5G)が約10年ごとに世代交代してきた歴史的な流れから予測されています。6G(第6世代移動通信システム)は、現在(2025年時点)はまだ実用化前の研究・開発段階にある技術です。

6G通信が重要視される理由

6G通信が重要視されるようになったのには、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が大きな一因としてあげられます。人々の生活や経済活動が物理的な移動を伴わなくなり、通信インフラへの依存度が大きく高まったからです。現在も引き続き6Gが求められている主な理由として4つを解説します。

1 データトラフィックの増大

データトラフィックとは、インターネット上で送受信される通信データの総量を指します。現代社会はスマートフォン・IoT機器・クラウドサービスなど、あらゆるものがネットワークを介してデータをやり取りしており、その結果、世界のデータ通信量は年々増大しています。
そうした中で、6Gは増え続けるデータ通信需要に対応するための、高速・大容量な次世代通信インフラとして、経済や社会を支える基盤技術になることが期待されています。

2 多業界のデジタル化

近年、あらゆる産業分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、従来はネットワーク接続の比重が小さかった分野でもIoT機器・AI・クラウド・ロボット・デジタルツインといった技術が広く導入されつつあります。
デジタル化による変革には、通信需要の爆発的な増加・高精度なリアルタイム通信・広域で安定した接続が不可欠です。従来よりも円滑に複雑なリアルタイムデータ処理や遠隔操作を可能にし、効率化と生産性向上に寄与する基盤技術として6Gが強く求められているのです。

3 新サービスの需要

ホログラフィック通信やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)といった没入型技術が提供する新しいサービスには、膨大なデータ量ときわめて低い遅延が求められます。
現在の5Gでも一部のサービスは実現し始めていますが、より高精細で大規模な体験を実現するには、なお性能面での制約が残っています。その障壁を取り除くために6Gによる大幅な通信性能の向上が不可欠となります。6Gでは以下の観点で大きな改善が見込まれています。

  • 超高速・大容量通信:リアルな映像と多感覚データの伝送
  • 超低遅延:リアルタイムのインタラクション
  • 超多接続:大規模な同時参加とデジタルツインの構築

4 持続可能な社会への対応

6Gの導入は通信技術の進化にとどまらず、SDGs(持続可能な開発目標)に代表される持続可能な社会の実現に大きく貢献すると期待されています。6G時代の持続可能な社会とは人・モノ・環境・経済活動がデジタルで最適につながり、無駄を最小化しながら豊かさと環境保全を両立できる社会を指します。
6Gは、社会システムの最適化と資源の効率化を支える基盤となることが期待されています。

6Gで何が実現するか

6Gで何が実現するかについて、大きく5つにわけて解説します。

1 超高速・大容量通信

6Gは現在主流の5Gをさらに発展させた次世代通信規格として、あらゆる面で飛躍的な向上を目指しており、とくに超高速・大容量通信は根幹となる要素です。現在は光ファイバーなどの有線ネットワークでしか実現できないレベルの性能を、無線通信で提供することを目標としています。具体的なKPI(目標値)は以下の通りです。

  • 6Gの最大通信速度:最大1Tbps(テラビット毎秒)。これは、現在の5Gの約50~100倍以上の速さとなります。
  • 6Gの通信容量:5Gの100倍以上の容量を扱えるようになることが目標とされています。

2 超低遅延

遅延とは、データが送信されてから受信されるまでの時間のことです。5Gではこの通信遅延を1ミリ秒以下まで短縮することが目標でしたが、6Gではさらに進めて0.1ミリ秒以下を目指しています。人間が感知できる反応速度(約100〜200ミリ秒)をはるかに下回り、人間の知覚を超えるレベルの即時通信が可能になります。

  • 陸上:エリアカバー率100%
  • 海上:200海里(370km)
  • 空域:高度1万メートルまで

宇宙空間での通信も視野に入れ、地球全体を網羅するインフラ整備が進められる見込みです。

3 通信エリアの拡張

6Gは通信エリアの拡張を実現します。今より広い範囲でつながり、これまで通信が難しかった環境も高品質な接続が可能になるという点が特徴です。具体的には、通信エリアを以下の水準まで拡大することが見据えられています。

  • 陸上:エリアカバー率100%
  • 海上:200海里(370km)
  • 空域:高度1万メートルまで

宇宙空間での通信も視野に入れ、地球全体を網羅するインフラ整備が進められる見込みです。

4 消費電力・コストの低減

IoTデバイスの増加や基地局の増加が見込まれる中で、ネットワーク全体の電力消費と運用コストの抑制は大きな課題となりつつあります。6Gでは、消費電力とコストの大幅な低減が、通信性能の向上(超高速・大容量化、超多接続化など)と並ぶ重要な設計目標の一つでもあります。
省エネルギー化に加えて、ネットワーク全体の構造や運用方法を見直し、トラフィックの増加に対応しながら維持コストを下げていくことが期待されています。

5 同時多数接続

6Gでは、膨大な数のデバイスを同時にネットワークへ接続し安定して通信できる技術が実現されると期待されています。
これは5Gの強みでもありますが、6Gではさらに桁違いの規模・信頼性が求められます。具体的には、単位面積あたりで同時にネットワークに接続できるデバイスの数を大幅に増やすことを指します。以下に5Gと6Gの目標値を記載します。

  • 5G:1平方キロメートルあたり約100万デバイスの同時接続
  • 6G:1平方キロメートルあたり約1000万デバイスの同時接続(5Gの約10倍)

まとめ

6G通信とは、現在主流の5Gの次世代となる第6世代移動通信システムのことです。商業的に利用可能になるのは2030年代になると予測されています。
重要視される主な理由は、以下の4点です。

  • データトラフィックの増大
  • 多業界のデジタル化
  • 新サービスの需要
  • 持続可能な社会への対応

6Gで実現する5つの要素は以下の通りです。

  • 超高速・大容量通信
  • 超低遅延
  • 通信エリアの拡張
  • 消費電力・コストの低減
  • 同時多数接続

6G通信環境の導入は、サイバー空間と現実空間の一体化をさらに促し、新たなビジネスを広げることにもつながります。本記事を参考に6Gの基本を理解しておきましょう。

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デジタルスキル標準とは?DX社会で求められるスキルの指標も解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital_skills/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital_skills/#respond Wed, 12 Jul 2023 07:25:04 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=17703 はじめに

日々進歩していくデジタル技術を正しく活用し、課題解決や競合他社をリードするためにも、企業経営においてDX人材の確保や育成は必要不可欠といえるでしょう。経済産業省は令和4年12月、「デジタルスキル標準」を公開しました。DX人材育成に必要な素養やスキルの指標をまとめた「デジタルスキル標準」とはどういったものなのか、詳しく見ていきましょう。

デジタルスキル標準策定の背景

日本国内ではDX分野に精通した人材が不足しており、DX推進に後れを取っている企業も多いのが現状です。こういった事情を踏まえ政府は、令和4年6月に閣議決定したデジタル田園都市国家構想基本方針で「令和4年以内にDX推進人材向けのデジタルスキル標準を整備する」と表明しました。デジタルスキル標準とは、専門知識や技術のある人材を育成することに加えて、ビジネスパーソン全体がDXリテラシーを身に付けDX化に参画することを後押しする指針といえます。

デジタルスキル標準は2つの指針で構成

デジタルスキル標準は、DXリテラシー標準とDX推進スキル標準の2種類で構成されています。令和4年3月に公開された「DXリテラシー標準」に加えて、より専門的な知識や能力が必要とされるDX人材向けのスキル標準となるDX推進スキル標準が新たに策定されました。共通的な指標として汎用性を持たせた表現で転用しやすく、DX推進していくにあたって各人材に求められる知識やスキルが何かを総合的に参照できます。

DXリテラシー標準

DXリテラシー標準の説明図

DXリテラシー標準とは、すべてのビジネスパーソンを対象としたDXに関する基礎知識や考え方の指標となるスキルの標準についてのまとめです。一人ひとりがDXリテラシーを身に付けることで、自分の業務とDXを関連付けて考えることができ、業務改革や新たなサービスのアイデアへとつなげることが可能となるでしょう。上記の図は、IPA(情報処理推進機構)によるDXリテラシー標準の全体像です。個人の意識改革(マインドスタンス)を土台として、DXについての理解を深め、どのように活用していくかを図解しています。

DX推進スキル標準

DX推進スキル標準の5つの人材類型のイメージ図
ビジネスアーキテクト『DXの取組みにおいて、ビジネスや業務の変革を通じて実現したいこと(=目的)を設定したうえで、関係者をコーディネートし関係者間の協働関係の構築をリードしながら、目的実現に向けたプロセスの一貫した推進を通じて、目的を実現する人材
デザイナービジネスの視点、顧客・ユーザの視点等を総合的にとらえ、製品・サービスの方針や開発のプロセスを策定し、それらに沿った製品・サービスのありかたのデザインを担う人材
データサイエンティストDXの推進において、データを活用した業務変革や新規ビジネスの実現に向けて、データを収集・解析する仕組みの設計・実装・運用を担う人材
ソフトウェアエンジニアDXの推進において、デジタル技術を活用した製品・サービスを提供するためのシステムやソフトウェアの設計・実装・運用を担う人材
サイバーセキュリティ業務プロセスを支えるデジタル環境におけるサイバーセキュリティリスクの影響を抑制する対策を担う人材

DX推進スキル標準ではDXを推進するための中心的な役割を担う人材が5つの人材類型に区分して定義されました。人材類型に振り分けられた役割を遂行すると同時に、他の類型とのつながりを積極的に構築した上で、連携を取りながらDXを推進していくのが重要です。DX推進スキル標準とは、人材育成において個人の能力・スキルの見える化に役立つ指標であると同時に、自社や組織に必要な人材やポジションの把握にも役立ちます。

人材類型にひもづく15のロール

5つの人材類型からさらに15のロールへと区分して、DX推進において求められる必要な知識やスキルの違いをまとめています。役割がより詳細に区分されることで、ロールに割り振られた人材が伸ばすべきデジタルスキルとは何かがわかるでしょう。業務別に詳細な区分をすることで、自社に必要なのはどういったスキルを持つ人材なのかを把握しやすくする狙いがあります。例えば事業の新たな目的を設定し、その実現に責任を持つ人材であるビジネスアーキテクトは3つのロールに区分され、新規事業開発、既存事業の高度化、社内業務の高度化・効率化といった目標を設定されています。

DX推進スキル標準 ロール一覧
ビジネスアーキテクトビジネスアーキテクト(新規事業開発)
ビジネスアーキテクト(既存事業の高度化)
ビジネスアーキテクト(社内業務の高度化・効率化)
デザイナーサービスデザイナー
UX/UIデザイナー
グラフィックデザイナー
データ サイエンティストデータビジネスストラテジスト
データサイエンスプロフェッショナル
データエンジニア
ソフトウェアエンジニアフロントエンドエンジニア
バックエンドエンジニア
クラウドエンジニア/SRE
フィジカルコンピューティングエンジニア
サイバーセキュリティサイバーセキュリティマネージャー
サイバーセキュリティエンジニア

DX人材に求められるスキル

人材類型にひもづく15のロールには、各ロールがDX推進において担う責任や、スキルとその重要度なども記載されています。例えば、データの処理や解析を行うデータサイエンスプロフェッショナルの場合、機械学習・深層学習の項目は最も重要度の高い「a」といったように、求められるデジタルスキルの種類はロールによって異なります。どのスキルを優先して伸ばすべきか、共通スキルリストを参考にすれば人材育成やリスキリングの際に役立つでしょう。

デジタルスキル標準に準拠した学習プログラム

デジタルスキル標準に則ったDX人材育成プログラムを2つ紹介します。経済産業省とIPAは今後、効果的に学習しやすいUIを構築していく予定とのことです。民間企業でも育成支援プログラムの提供されており、今後もさまざまなサービスの展開が期待できるでしょう。

経済産業省開設の人材育成プログラム

マナビDX Questは令和4年に経済産業省主導で開設されたDX推進人材育成プログラムです。企業データに基づいた実践的な教育プログラムと、地域企業と協働したオンライン研修プログラムで構成されています。受講生同士交流を深めながら学習を進めていくことで、課題の発見やコミュニケーション能力といったビジネス要素も高められます。デジタルスキル標準に準拠したスキルの獲得やロールを目指せるだけでなく、企業のDX推進の思考プロセスを学び、デジタル人材との交流の機会を持てることもポイントです。

民間企業による人材育成プログラム

ある民間企業では業界に先駆けてAIやセキュリティ、デザイン思考などについて学べるプログラムを開講し、DX人材育成に取り組んでいました。令和5年2月からはデジタルスキル標準公開を受け、5つの人材類型ごとに育成メニューの整備を行い、実践的なスキル習得を目指せるプログラムの提供を開始しています。遠隔ライブ研修やeトレーニングで知識の定着を行い、ワークショップや模擬演習を通じてスキルの定着を行うほか、専門家によるOJTや伴走型支援によって業務で活用できる実践的なスキルの習得が可能です。

まとめ

DX人材にはそれぞれ役割が分類されており、強化すべきスキルも異なります。共通スキルリストを参考にすれば、スキルの見える化や役割に沿った重要度の高いスキルを把握できます。これからの企業経営では、デジタルスキル標準やDX推進スキル標準を読み込んで、DX人材の確保や育成について改めて考えることが重要となるでしょう。

最後のチェックポイント

  • デジタルスキル標準はDX人材育成や採用のための指針
  • DXリテラシー標準とDX推進スキル標準の2つで構成されている
  • DX推進スキル標準ではDX人材を5つの人材類型に区分している
  • さらに役割を細分化した15のロールへと区分して必要なスキルを提示
  • デジタルスキル標準を元にした育成支援プログラムも展開されている
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データベースとは?活用の基本など初心者にもわかる簡単解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/database_use/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/database_use/#respond Fri, 02 Jun 2023 00:37:12 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=16734 はじめに

データベースと言われて、なんとなくイメージはできても詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。ITに関わる職種に従事しなければそこまで追求する機会も少ないからです。しかし、このデータベースを活用してデータを有効利用しようとする動きは活発です。基本をしっかり押さえられるように、わかりやすく簡単に解説します。

データベースとは

データベースとは、コンピュータ上にデータを整理して保存する格納庫です。定められたルールで整理・分類されたデータベースは辞書をイメージすると意味がわかりやすいでしょう。必要なデータを簡単に検索して抽出できる点も同様です。

企業にとって蓄積されたデータは、現状把握や企業活動の予測に欠かせない資料となり、意思決定に役立てられます。利用するためには、データベースがどのようなシステムで稼働しているのかを理解する必要があります。

運用に必要なDBMSとは

データベースだけでは、データの整理・更新・検索・保存はできません。データとデータベースをつなぎ、データベースソフトウエアとも呼ばれるDBMS(データベース管理システム)が必要です。

DBMSによって、データは自動で整理・分類されデータベースに保存されます。また、検索や更新のために許可を出したり、データの破損を防いだりする役目も持ちます。

SQL言語が最も普及

データベースとデータをつなぐ信号の役目をするのが、SQLに代表されるプログラム言語です。SQLは国際標準化され一般的に最も多く普及している言語です。

SQLによって、DBMSはデータをどのように整理・分類して、どこに保存するのかなどを判断しています。SQLはDBMSを稼働するための指示役といえるでしょう。

データベースの種類

データベースには、データを収納する方法や形式(データベースモデル)によって種類があります。それぞれ強みとするデータが異なります。代表的な3つのデータベース(以下表)と近年注目されるデータベースについて詳しく見ていきましょう。

階層型データベース

階層型データベースのイメージ図

ツリー型とも呼ばれ、1つに関連する多数が分類・整理されたものです。たとえば、部署の上司から部下が関連づけされた組織図や、ゲームから関連づけされた戦闘系ゲームやテーブルゲームなどの分類図などです。

1から多への一方通行なので検索速度が速いというメリットがあります。しかし、横のつながりや重複する関係など複雑な関係性の構築は難しいと言えます。

ネットワーク型データベース

ネットワーク型データベースのイメージ図

階層型データベースが弱みとされた重複する関係性を関連づけできるデータベースです。たとえば、組織図で一人が複数の部署に在籍して複数の上司と関連がある場合などに、相互に検索できるメリットがあります。また、それぞれの部署に別々に登録する必要もありません。

しかし、システムが複雑になるため、システム管理者の負担が大きくなるデメリットもあります。

リレーショナルデータベース(RDB)

リレーショナルデータベース(RDB)のイメージ図

リレーショナルデータベースは、行と列で関係性を表した表のような形式でデータを配置したタイプです。Excelのようにシート(テーブル)分けも可能です。現在もっとも普及しているデータベースと言えるでしょう。相互関係・重複関係のみでなく、さまざまな関係性の設定が可能です。

たとえば、顧客管理の大区分(テーブル)に利用サービスや製品名を入れ、中区分として、行(レコード)に顧客名・列(フォールド)に利用経過や追加商品・担当者などを入れます。この場合に担当者から検索して、その担当者が担当する顧客一覧や提供した商品一覧を抽出できます。

必要な情報をさまざまな角度から検索・抽出して利用できる柔軟さがメリットです。ただし、データ量が増えると処理速度が遅くなるデメリットもあります。

進化したNoSQLとは

上記の3つのデータベースから進化したSQLを(No)使わないデータベースの総称です。リレーショナルデータベースでは、整理・分類が難しかった画像や音声・動画などを分類・保管ができます。

昨今、無秩序にサーバに保存されている膨大な量のデータ(ビッグデータ)を、分析・整理してAIとも連携した有効活用に向けて開発されたデータベースとも言えるでしょう。データによってさまざまなタイプがあり、新たな開発も進んでいます。

リレーショナルデータベースとNoSQLがそれぞれ扱えるデータをまとめました。

リレーショナルデータベースNoSQL
扱えるデータ一貫性をもつデータ一貫性をもたないデータ
・顧客・在庫管理用データ・画像
・銀行の預金データ・動画
・電子カルテ・PDF
・ECサイト・SNSなどへの投稿
・検索エンジン・一貫性をもつデータ

データベースの機能とメリット

リレーショナルデータベースは、企業が自社のデータ管理・利活用のために最も多く構築されています。ここからはリレーショナルデータベースで、実際にできる機能とメリットについてご紹介します。

大容量のデータの保管ができる

日々、業務の中で作成・更新されるデータは膨大な量に上ることは想像できるでしょう。この大容量のデータを決められたルールのもとコンパクトに整理して保管ができることで、データの利用効率が上がります。
業務の効率化が図れ、経営戦略を立てる際にも必要なデータを抽出して分析することができるのです。

また、データベースは不正データをブロックしたり、バックアップ機能を装備したりと、大切なデータを守ることもできます。

複数人が同時に作業できる

データベースに複数人がアクセスして、データを共有しながら作業することが可能です。これにより、リモートワークなど離れたところにいる人同士も効率的に業務が進みます。

また、複数人がアクセスしてもデータを壊すことなく更新ができる点も安心といえるでしょう。

データの検索・更新が簡単にできる

データベースに保存されたデータは、コンピュータが自動で整理・保管を行います。データは視認できる形で保存されているので、データ利用者が検索する際も容易に行えます。

また、更新時の入力ミスなども知らせてくれるので、作業の煩わしさを大きく軽減することが可能です。

DBMSを介することで安全の確保ができる

データベースが設置されているサーバ自身にもセキュリティ対策は施されています。さらにDBMSを介することで、秘匿性の高いデータには利用権限の付与が必要となるなど、重ねてセキュリティの強化ができます。

企業データには、顧客データ・社員名簿など個人情報や機密情報も多いので、安心の担保・確保ができるでしょう。

他のシステムとの連携ができる

たとえば、営業支援ツールと顧客管理システムを連携して、このデータを連携したデータベースに保存ができます。SQLという普及したプログラム言語を利用しているため、多くのシステムとの連携が可能です。

小容量のデータなら

データベースの最小版といえるのがExcelなどに搭載されているスプレッドシートです。データ容量が小さく、少人数や一人で利用するなら、データベースを構築する必要はありません。スプレッドシートを上手に活用しましょう。

データベースの課題とデメリット

データベースには得手不得手があります。データの種類によって対応できるデータベースが異なるのです。データベース・DBMS・NoSQLも各社が開発し提供しているので、データをどのように利活用したいのか目的をもって選択する必要があります。また、導入時のコストも大きいので十分な検討が必要でしょう。

基本データベースはデータを収集して保存するものです。導入後どのように活用するかは人間にゆだねられます。コンピュータに振り回されては意味がありませんから、何をどう利用するか明確にしましょう。

データベースを構築する人たちは?

データベースの構築には、ITエンジニアの力が不可欠です。では、どのようなエンジニアが関わっているのでしょう。IT職種に興味のある方に、多々あるエンジニア職の中から一部をご紹介します。

データベースエンジニア

その名の通り、データベースを専門とするエンジニアです。データベースの構築から運用・保守・点検と幅広い段階に関わります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

サーバーエンジニア

データベースだけでなく、サーバ全般を専門とするエンジニアです。さまざまなサーバの構築から運用・保守・点検とこちらも幅広い段階で関わります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

これからのビジネスマンにとって、データの利活用は必須といえます。在籍する企業が、どのような目的でどのタイプのデータベースを利用しているのか、大筋を理解することで、業務効率化の手段も選択しやすくなるでしょう。

増え続けるデータを、安全かつ効率よく利活用するためのデータベースは、さらなる開発が進みます。基本を理解し適切な選択が重要となります。

最後のチェックポイント

  • データベースは、コンピュータ上にデータを整理・保管する格納庫である
  • SQL言語を用いて、DBMSに信号を送り制御している
  • データベースモデルによって、有効な種類がある
  • 大容量のデータを整理・保管・検索・更新が簡単にできる
  • データベースの有効活用は、人間にゆだねられる
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ユーザビリティとは?UI/UXとの違いから必要な理由を解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/usability/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/usability/#respond Fri, 24 Feb 2023 02:15:20 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=14540 はじめに

ユーザビリティという言葉を時々耳にすることはありませんか。使いやすさを意味する言葉だと言われますが、この「使いやすさ」には深い意味があります。何をどのように使いやすくするのか、その結果、何が変わるのかを見ていきましょう。

ユーザビリティとは

ユーザビリティとは

ユーザビリティとは、「使いやすさ」や「使い勝手の良さ」を表し、オウンドメディアやアプリ開発などWeb制作をおこなう際や、製品を開発・製造する際に意識すべき重要な考え方のことをいいます。
たとえばユーザがサイトに入った時に、見やすい・操作しやすい・目的とする内容を探しやすい、さらに困ったときの解決もしやすいなどなど多角的に使いやすさを追求します。
はじめに2つの定義から見ていきましょう。

ユーザビリティの定義 ヤコブ ニールセン

ヤコブ ニールセンの定義
学習しやすさユーザがシステムの使い方を簡単に学習でき、すぐに作業ができる
効率性ユーザが一度学習したあとは効率的かつ高い生産性を望める利用ができる
記憶しやすさユーザがしばらく使わなくても、すぐに使い方を思い出せる
エラーシステムのエラー発生率が低く、発生してもユーザの手で回復できる
主観的満足度ユーザが個人的に満足でき、楽しくシステムを使い続けられる

ユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ ニールセン博士の提案した定義です。ユーザが満足して使い続けるために、ユーザがサイトに入った時に、どのボタンをクリックするとどのような動きがあるのか簡単に視認できる構成にすること。また、同じ作業でもショートカットキーなどを設定し、経験者には効率よく作業できる工夫をすることなどが必要だとされます。エラーについても、起こさないに越したことはありません。発生した際にはユーザ自身で理由がわかり回復できる手段を提案することで、ユーザが途中で投げ出すことなく使い続けられる製品を作ることと提唱しています。

国際規格のISO 9241-11

国際標準化機構(ISO)の定義
有効度ユーザが目標を達成するうえでの正確さや完全さ
効率性ユーザが目標を達成する際の正確さかつ完全さに要した資源
満足度不快さがない、および製品使用に対する肯定的な態度
利用状況ユーザ・仕事・装置(ハードウェア、ソフトウェア、資材)、並びに製品が使用される物理的・社会的環境

国際標準化機構(ISO)の規格では上記の4つが定義です。ヤコブ ニールセンがWebサイトのユーザビリティを提案しているのに対し、国際規格では製品全般についての基準を設定しています。さまざまな利用状況においてユーザが満足できるように、有効性や効率性を考慮する必要があるとしています。

Web制作におけるユーザビリティの位置づけ

Web制作におけるユーザビリティの位置づけ

ユーザビリティは広い意味でも定義づけられていますが、ここではWebサイトやアプリ開発などWeb制作の視点で解説していきます。Web制作においてのユーザビリティとはどのような役割があるのかを見ていきましょう。

アクセシビリティとの違いは対象者

アクセシビリティとユーザビリティはどちらも使いやすさを示す言葉ですが、大きな違いがあります。
アクセシビリティとは高齢者やからだの不自由な方なども含めた広い範囲が対象者となります。機器を操作せずとも声に反応して目的のアプリやWebサイトが利用できるモノも増えました。これは若い年齢層から高齢者まですべてのユーザが対象といえるでしょう。

ユーザビリティの対象者は、そのWebサイトやアプリを利用したい人という限られたユーザになります。対象者にあわせた使いやすさには違いがありますので、Web制作においてターゲット設定も重要な要素になります。

UI/UXとユーザビリティの違い

UI(User Interface)とUX(User Experience)、どちらもWeb制作において欠かすことのできない要素です。それぞれとユーザビリティの違いや関係性について詳しく解説します。

UIとユーザビリティ

UI(ユーザインタフェース)とは、Webサイトやアプリの画面上に表記されるボタンやメニュー・リンク・フォントの色やサイズなど、欲しい情報にたどり着きやすくするために必要な構成要素です。これをユーザビリティの視点で考えると、ボタンが押しやすく、ボタンであることがわかりやすい色や形をしているなどです。サイトの操作性を上げファンがとどまりやすくなり、繰り返し訪れるユーザも操作を思い出すための苦労を感じずに、欲しい情報にたどり着けるなどの、使いやすさがユーザの満足度アップにつながります。

UXとユーザビリティ

UX(ユーザエクスペリエンス)とは、Webサイトやアプリを利用したユーザがそこから得られる体験を意味します。たとえばショッピングサイトに入って、「欲しい商品がすぐに探せた」「送料や手数料などが自動計算されてわかりやすかった」などといった満足度につながる感情や印象も含まれており、利便性や使い勝手の良さがUXの向上につながります。

UI/UXともにユーザビリティ(使いやすさ)が高いことで、ユーザの満足度が上がり利用数の増加という、高いコンバージョンにつながるのです。

ユーザビリティ エンジニアリングとの違い

ユーザビリティに似たユーザビリティ エンジニアリングという言葉をご存知ですか。この言葉は主に医療分野で利用されています。医療現場で使用される製品は、使いやすいだけでなく高い安全性の確保が必要とされ、安全性を重視するためにあえて使いづらくすることもあります。満足度の視点を変えたユーザビリティのひとつといえるでしょう。

ユーザビリティが重要な理由

ユーザビリティが重要な理由

Webサイトやアプリ制作では、UIを使いやすく設計しUXが満足できることでコンバージョン率が上がり効果を発揮するといわれます。そのためユーザビリティは大変重要なポジションといえるでしょう。ユーザビリティが低いとユーザはストレスを感じ離脱してしまう可能性があります。
以下で重要な理由について詳しくご説明します。

ユーザビリティの必要要素

高いユーザビリティを可能にするための要素はいろいろありますが、ここでは代表的な4つの要素について解説します。効率・利用法・エラー・満足度どれもユーザが使いやすさや使い勝手の良さを求める要素です。それぞれを詳しく見ていきましょう。

効率的な利用ができる

効率的に利用できる代表的なものにショートカットキーなどがあげられます。他にも定期的に訪問するサイトやアプリなどの利用履歴が、見やすい場所にわかりやすいボタンで表示されていると、続きの操作が簡単にはじめられます。
また、複数のサイトを閲覧したい時や複数のファイルを同時に操作したい時に、アンダーバーなどに並んで表示されると効率よく操作することができます。利用者の習熟度や利用法にあったいくつかのパターンがあるとよいでしょう。

利用法を覚えやすい

一般的によく使われる操作方法に準じた画面構成が望まれます。左側の帯にサイト内に含まれるページ一覧がある。この表記は現在のサイトではなく外のサイトへ飛ぶ。このボタンのカタチは決定や次へ・購入などへ進む。など、利用するたびに利用法を確認しなくとも利用できる構成は覚えやすく利用しやすさにつながります。チュートリアルを一度経験したら次回からは迷わずに操作できるような設計がよいでしょう。

エラーの発生が少ない

ユーザにとってエラー発生は最も避けたい事象です。重要度のあまり高くないWebサイトやアプリなら、即離脱や再訪問も難しくなります。エラーの発生は極力少ないシステムの構築が重要でしょう。
実績を積み重ねたデータや重要度の高い場合は解消したいと思います。しかし、原因や理由・対処法がわからなければ解消できません。あらかじめ可能性のある発生理由を洗い出しマニュアル化したものが添付されるなど、ユーザ自身が解消できる手段も提示することが望まれます。

満足度が得られる

ユーザがWebサイトやアプリを利用する目的の多くは、自身の知りたい情報が欲しい、学びたいなどの知識欲と、そこでしか得られないおもいや経験をしたいという体験欲でしょう。これらの欲が満たされた時、人は満足度を得られます。その過程で使いづらさやトラブルが起これば満足はできません。高いユーザビリティの実現が満足度となりファンの獲得にもつながるでしょう。

ユーザビリティを向上させる評価方法

ユーザビリティを向上させる評価方法

ユーザビリティを向上させるためには、ユーザの思考パターンや行動パターンなどユーザを知り理解する必要があります。そのための原則と調査の仕方そして評価基準について解説します。

ヤコブ ニールセンのユーザビリティ10の原則

  1. システムの状態の可視化

    ユーザに今起きていることを目に見える形で知らせる

  2. 現実世界とシステムを一致

    ユーザが慣れ親しんだ言語や現実世界の操作を利用する

  3. ユーザに制御の主導権自由を付与

    ユーザが操作ミスなど間違いを自身で修正し回復できる

  4. 一貫性と標準性を保持

    製品やサービス・サイト内で使用する色・形状・操作方法・フィードバックなどに一貫性を持たせ、広く一般的に使われている設計をする

  5. エラーを予防

    ミスが起こらない設計をする、仮にミスが生じてもユーザが意図する操作を想定して正しい結果を返す

  6. 覚えなくても見て理解できるシステムにする

    ユーザにヒントとなる情報を与え、記憶を思い出して操作できる設計にする

  7. 柔軟性と効率性の保持

    初心者にはクイックスタート、経験豊富なユーザにはショ-トカットキーなどで効率的な操作ができるように、ひとつの製品で柔軟な操作ができる設計をする

  8. 美しく最小限のデザイン

    ユーザに負担を与えないよう必要以上の協調や装飾は使わない

  9. ユーザ自身がエラーの認識・診断・回復を実行

    ユーザにとって視覚的にわかりやすいエラーメッセージを表示することで、どうしたら解消できるか理解して実行できる

  10. ヘルプとマニュアルを用意

    ヘルプやマニュアルへは簡単にアクセスでき、ユーザが求める内容を探しやすく、目的を解決するための方法や手段が記載されている

上記表はヤコブ ニールセンが掲げるユーザビリティ10の原則です。この原則が評価指標となり評価が行われますので、Webサイトやアプリ作成時には常に意識をする必要があります。どの項目もユーザ目線であることがポイントでしょう。

ヒューリスティック評価

ヤコブ ニールセン博士が発表した評価方法です。上記の10の原則にもとづいて専門家が評価範囲を設定し、経験則(ヒューリスティックス)をもとにユーザビリティの評価を行います。Webサイトやアプリを作成する機器やシステムからUIの問題点を抽出するため、比較的短時間でコストも抑えられる傾向があります。
評価後改善されたシステムが、実ユーザにとって本当に使いやすいシステムになっているかの確認は、ユーザビリティテストなどと併用して行いましょう。

認知的ウォークスルー

認知的ウォークスルーとはユーザになりきって評価する方法です。専門家が人の認知特性を理解した上で、想定されるユーザになりきってWebサイトやアプリを試し、使いやすさを評価します。認知特性とは、人がはじめてコンピューターに触れたとき、どのように情報を認識して、処理を行い、行動を起こすのかをモデル化したものです。このモデルにのっとってユーザになりきり、実際に操作を行い目的が達成できるかを調査していきます。

ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストとは、ユーザに直接使ってもらい評価する方法です。そのWebサイトやアプリを利用することが想定されるユーザに、完成品もしくは試作品を実際に使ってもらい評価します。
ユーザビリティテストには2種類あり、目的に応じて使い分けます。
定性的ユーザビリティテストは、ユーザビリティの課題がどこにあるか、原因は何かを特定してUI改善のために使われる方法です。定量的ユーザビリティテストは既存のサイトやアプリについて、時間の経過とともに起こった変化や競合との比較など総合的な問題点の抽出に使われます。多くのユーザに参加してもらい実施されることが特徴といえるでしょう。

アクセスログ解析

アクセスログ解析とは、どの地域に住んでいる・どのような人(属性)が・どこから入り(流入経路)・どのデバイスを使用して訪問したか。利用頻度や興味のあるコンテンツは何かなどを調査する方法です。
対象となるWebサイトや、アプリを利用するユーザの属性に応じたデザインや機能・操作性などを変更でき、ユーザビリティを高める効果があるとされています。
また、Googleのサーチコンソールなどでは、ユーザの求める検索キーワードから要望の理解やサイトへの流入状況・ページの問題点を知ることも可能です。
ユーザを知り、動向を理解することからユーザビリティの向上を目指します。

ユーザビリティ評価を有効利用するために

ユーザビリティ評価を有効利用するために

ユーザビリティがどのようなものか、評価方法や使い方がわかったところで、これを有効に活用することのメリットも理解いただけたでしょう。以下では有効利用するための方法を解説します。

制作者はユーザに近づこう

ユーザビリティ調査によって、ユーザが欲するモノや行動パターン・思考パターンを知ることができます。この結果を製作者が、エンジニア目線・デザイナー目線で修正するだけでは解決しきれない場合があります。そもそもパソコン操作に慣れた人とそうでない人では疑問に思うこと、使いやすいと感じるポイントが異なることを意識しましょう。ユーザ目線で問題をとらえる必要があり、製作者はユーザに近づく努力が必要です。

ユーザビリティ デザインを意識しよう

ユーザビリティデザインというとUIの改善を思い浮かべる方も多いでしょう。もちろん見た目(画面構成)の見やすさ・使いやすさは重要です。操作性がよければユーザビリティの向上につながります。しかし、デザインの認識を見た目の印象だけではないと設定したらUXの重要性に思い至りませんか。UXデザインとはユーザの感情までを揺さぶる、ユーザを中心に全てが整えられた設計ともいえます。この2つのデザインがユーザの満足度を得られることが理想といえるでしょう。

まとめ

Webサイトやアプリ制作において、さまざまな角度からの使いやすさ(ユーザビリティ)の追求が、コンバージョンを向上させるために重要な要素であることはご理解いただけましたか。いいものだから伝えたい・広めたいという一方通行の発信ではなく、相手を知り理解して相手の求めるものをページに反映させることでユーザの満足度を上げる。そのために使いやすさの追求が必要といえるでしょう。

最後のチェックポイント

  • ユーザビリティとは「使いやすさ」を意味する言葉。
  • Web制作においてUI/UX構築の重要な要素。
  • ユーザビリティの必要要素を満たすことでコンバージョンアップにつながる。
  • ユーザビリティの評価方法を利用してユーザビリティを向上させる。
  • ユーザビリティ評価を有効利用するために、製作者はユーザ目線を大切にしよう。
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シェアサイクルのメリットと課題、今後はどうなる? https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/share-cycle/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/share-cycle/#respond Mon, 30 Jan 2023 06:31:05 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=14273 はじめに

近年、「シェアサイクル」と呼ばれるサービスの普及・拡大が進められています。シェアサイクルは私たちの生活にどう関わり、どのように使いこなしていけばよいのでしょうか。この記事では、シェアサイクルの基本的な使い方をはじめ、利用の際の注意点、今後の発展に向けた取り組みなどについて解説します。

シェアサイクルとは

シェアサイクルとは、街中にある拠点に設置された自転車を、不特定多数の他者と共有(シェア)しながら利用できるレンタルサービスです。利用登録や決済をスマートフォンで行い、自分の好きなタイミングや時間で自転車を借りることができます。その手軽さを活かし、通勤の間だけの移動や、観光スポットめぐりなど、さまざまな用途に利用が進んでいます。

サイクルポートについて

シェアサイクルで使用する自転車は、「サイクルポート」と呼ばれる無人の駐輪場に設置されています。自転車を借り、利用が終わったあとは移動先の別のサイクルポートに返却できることが大きな特徴です。サイクルポートの場所はスマートフォンで検索できるほか、営業時間の制限がなく、24時間いつでも利用ができます。

IoTを活用したセキュリティ

シェアサイクルで利用される自転車には、さまざまなIoT技術が活用されています。たとえば、施錠や開錠は「スマートロック」によって、スマートフォンで行うことが可能です。また、走行距離を記録できるほか、GPS機能によって駐輪場所を把握できるなど、盗難や不正の防止につながるセキュリティ対策が行われています。

レンタサイクルとの違いと比較

シェアサイクルと名前が似ているサービスに「レンタサイクル」があります。シェアサイクルとの大きな違いは返却場所で、レンタサイクルは自転車を借りた店舗に返さなくてはいけませんが、シェアサイクルは複数あるサイクルポートのいずれに返却してもかまいません。

また、レンタサイクルは店舗に窓口スタッフなどがいるのに対し、シェアサイクルは無人のサービスになります。そのため、レンタサイクルは困りごとがあったときに有人のサポートを受けることができ、決済も対面で行うため現金の使用が可能です。一方、シェアサイクルはスマートフォンで決済を行うため、基本的に現金の使用はできませんが、利用料金は比較的安いのが特徴です。

どこで利用できる? 現在の普及状況

国土交通省の資料によると、シェアサイクルの本格導入都市数は令和2年度末時点で170都市にのぼり、現在も増加傾向にあります。東京・大阪・京都・名古屋など、都市部を中心に普及が進められており、利用できる場所は増えつつあるようです。

サイクルポートが設置されている場所は、路上や公園内などのほか、昨今では観光施設内や大学構内、コンビニエンスストアの敷地内に設置されていることもあります。

参考:国土交通省|都市交通の中でのシェアサイクルのこれから~確定版~

シェアサイクルの使い方

ここでは、実際にシェアサイクルを利用する際の借り方・返し方を説明します。

初めてシェアサイクルを使う場合は、シェアサイクルを運営する各事業者が展開するスマホアプリを選んでダウンロードし、個人情報や決済情報の入力などの新規会員登録を行います。その後、近隣のサイクルポートを検索し、使用する自転車を予約して現地に移動しましょう。

サイクルポートに到着後は、ICカードやスマホで自転車のロックを解除し、利用を開始します。目的地に到着したら、近くのサイクルポートに自転車を返却し、ロックをかけて利用終了です。到着前に目的地近くのサイクルポートを検索しておくと、返却がスムーズに行えます。

支払い方法は? 料金はいくらかかる?

シェアサイクルの利用料金は、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済で支払う場合がほとんどで、スマホ上で手続きが完結します。そのため、サービスによっては現金が使えないことがありますので、注意しましょう。

値段はサービス事業者やエリア、利用プランによって異なります。たとえばドコモのバイクシェアサービスの場合は東京広域1回のみの利用で30分ごとに165円です。HELLO CYCLING(ハローサイクリング)の場合は東京エリア1回30分で130円、延長15分ごとに100円となっています(2023年1月時点の料金です)。

シェアサイクルのメリットと活用方法

スマホひとつでいつでもどこでも手軽に利用できるシェアサイクルには、シェアリングエコノミーならでは、自転車ならではのさまざまな利点があります。ここからはシェアサイクルのメリットと、それを踏まえた活用方法を紹介します。

コストが少なく手軽に利用できる

シェアサイクルは比較的利用料金が安いほか、自ら自転車を購入する場合の管理・メンテナンスの手間やコストがかかりません。一般財団法人自転車産業振興協会の調査においても、シェアサイクルを利用する理由は「自分で自転車を持たなくて良いから(49.5%)」が最も多いことがわかります。

また、自宅や駅前などの駐輪スペースの必要がなく、手軽に利用ができることもメリットのひとつです。シェアサイクルの利用によって、放置自転車や駐輪スペース以外への違法駐輪など、自転車にまつわる社会問題の解決につながるかもしれません。

参考:一般財団法人自転車産業振興協会|2020年度シェアサイクル利用実態調査報告書(概要版)

ちょっとした外出から観光まで活用可能

通勤をはじめとする普段の移動や、歩くには遠いちょっとした距離の買い物など、シェアサイクルの活用シーンは幅広くあります。自転車を利用することで、バスや電車といった公共交通機関の混雑・遅延、あるいは自家用車の渋滞回避にも有効です。

都市部だけでなく、観光地でもシェアサイクルの普及は進んでいます。自転車であれば徒歩よりも効率よく、特定の範囲内に点在する観光地を回れるうえ、バスやタクシーよりも気軽に、道中の店舗などにとどまることができます。こうしたフットワークの軽さがシェアサイクルの魅力といえるでしょう。

健康維持・環境への配慮にもつながる

シェアサイクルの利用を健康の維持・増進に役立てることもできます。先述した通勤や買い物など、日常生活の移動を自転車に置き換えることによって、運動不足の解消や、昨今のコロナ禍により聞かれるようになった「三密」を避けることが可能です。

また、シェアサイクルに多く利用される電動アシスト付き自転車は、CO2を排出しません。国土交通省の資料によると、シェアサイクルの導入により、東京都中央区では3年間で合計41万kgのCO2を削減したとのデータがあります。環境への悪影響が少ない点も、シェアサイクルの大きな特長です。

参考:国土交通省|シェアサイクルの公共的な交通としての在り方について

シェアサイクルのデメリットと課題

シェアサイクルにはメリットと同様に、シェアリングエコノミーであり、自転車であるがゆえのデメリットも存在します。ここからは、シェアサイクルを実際に利用するときに注意しておきたい点を解説するとともに、今後シェアサイクルがより普及していくうえでの課題を、自転車利用に関する法令を交えて解説します。

借りるまで自転車の状態が不明

シェアサイクルで使用する自転車のメンテナンスやバッテリー交換は、専門の事業者によって都度行われています。また、一部地域ではその場で自転車の充電ができるサイクルポートもあります。

とはいえ、シェアサイクルは不特定多数の人が利用することに加えて、基本的には無人で管理されています。そのため、利用したい自転車に不具合や故障が見られたり、充電が十分でなかったりすることもあるようです。そうした自転車の詳細な状況を事前に把握することは難しく、利用するうえでの懸念点といえます。

借りられない・返す場所がないことがある

休日や天候に恵まれた日など、利用が集中する時期や時間帯によっては、サイクルポートの自転車がすべて借りられてしまい、利用できないことがあります。逆に、ポート内が満車になってしまうと、その場所に返却ができないこともあります。

また、増加傾向にあるとはいえ、シェアサイクルはまだ十分に普及しているとは言いにくく、場所や地方によってはサイクルポート自体が見つからない可能性にも注意が必要です。返却場所を探す間も利用料金は加算されるため、事前にポートの位置をチェックしておくことが望ましいです。

利用マナーにまつわる課題

シェアサイクルの普及が進むにつれ、利用マナーにまつわる問題も増加しています。駅周辺など利用者の多いサイクルポートを中心に、ポートの容量を超えた駐輪によって、歩道に自転車がはみ出して交通の妨げになる事例が発生しています。自転車が乱雑に置かれていたり、駐輪中の自転車のカゴにごみが投棄されたりするなどの問題もあるようです。

今後、シェアサイクルがより一般的な交通機関として発展するためには、これらの課題への事業者・自治体側の対策に加え、利用者側のマナーを向上させることが必要になります。

自転車に関する法令の周知

シェアサイクルの普及・発展にあたっては、自転車に関する法令の周知・遵守も課題のひとつです。

たとえば、飲酒後は車に乗れないからと、帰宅の足としてシェアサイクルを利用する事例があるようです。しかし、自転車は道路交通法上「軽車両」となっていますので、飲酒運転などの違反を行うと罰則が科せられる場合があります。シェアサイクルを利用する際は、「自転車安全利用五則」をはじめとするルールを確認し、十分な安全対策を心がけることが大切です。

参考:警視庁|自転車安全利用五則

これからのシェアサイクル・取り組み事例

まだ新しく、発展途上の交通手段であるシェアサイクルには、さまざまな活用方法が考えられます。そうしたシェアサイクルの可能性を活かし、これからの社会や暮らしを見据えた取り組みが日本各地で進行しています。最後に、シェアサイクルにまつわる新たな取り組みについて、具体的な事例をまじえて紹介していきましょう。

災害時のシェアサイクル利用

2021年10月7日に発生した地震の際、東京都心ではシェアサイクルの利用が急増しました。鉄道各線の運転見合わせに伴い、公共交通機関に代わる帰宅手段として注目を集めたのです。

ただ、災害時は道路の亀裂や建物の倒壊など、自転車での移動に危険が伴う可能性があります。また、住宅街エリアのサイクルポートに自転車が集中する懸念もあるため、各シェアサイクル事業者も災害時の積極的な利用については呼びかけを行っていません。

一方で、シェアサイクルの強みを活かした災害対応の取り組みも進んでいます。一部自治体では、職員が災害時の現地調査用としてシェアサイクルを利用できるICカードを配布したほか、西日本豪雨の際には避難者の緊急移動用としてシェアサイクルの無料提供が行われた例もあります。

集合住宅向けサービスの検証

2022年1月21日、パナソニックサイクルテック株式会社は、集合住宅向けのIoT電動アシスト付き自転車のシェアリングサービスについて、実証実験を実施すると発表しました。

利便性や快適性から電動アシスト付き自転車のニーズは高まっているものの、アパートやマンションなどの集合住宅では、駐輪スペースに限りがあるなどの理由で入居者が自転車を所有できないケースがあります。そうした集合住宅を対象に、買い物などでシェアサイクルを利用してもらう取り組みが進められています。

今後に向けては、シェアサイクル導入によって駅から遠い物件の価値が向上する可能性や、自転車のバッテリーを、物件の非常用電源として利用する仕組みの検証を行っていくことが検討されているようです。

再生可能エネルギーの活用

シナネンモビリティPLUS株式会社が運営するシェアサイクルサービス「ダイチャリ」では、自転車のメンテナンス・充電に使用する電力に実質再生可能エネルギー100%の電気を採用しています。このほかにも、各事業者の間で、シェアサイクルに再生可能エネルギーを利用し、SDGsに寄与する取り組みが広がっています。

株式会社ドコモ・バイクシェアでは、路面に直接設置できる太陽光パネルを長野県上田市のサイクルポートに設置しました。OpenStreet株式会社はENEOSホールディングス・琉球大学とともに、大学敷地内とその周辺の混雑緩和の研究として、太陽光発電を利用したシェアサービスの実証実験を行っています。

まとめ

手軽に利用でき、渋滞などの交通問題解決やエコの観点からも注目を集めているシェアサイクルですが、いまだ多くの課題があることも事実です。しかし、その解決に向けた動きも含め、これからますます普及・発展していくサービスであると考えられます。

まだ利用したことがないという方は、日常生活でのちょっとした移動方法として、あるいはレジャーの一環として、シェアサイクルの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

最後のチェックポイント

  • シェアサイクルは自転車を不特定多数の他者と共有できるレンタルサービス
  • 決済やロックをスマホひとつで行い、好きな時間で利用し移動先に返却できる
  • 普段の移動や観光など、手軽でエコに利用できるのがシェアサイクルの魅力
  • メンテナンスやポート不足、マナー問題など、解決すべき課題はまだ多くある
  • 災害時の活用や再生可能エネルギーの利用など、新たな取り組みが進んでいる
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デザイン思考の特徴やメリットを、プロセスや事例と合わせて紹介 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/design-thinking/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/design-thinking/#respond Wed, 25 Jan 2023 06:30:14 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=14170 はじめに

近年、デザイナーがデザインを行う際に使用されるプロセスを体系化した「デザイン思考」という思考法が注目されています。グローバル企業で積極的に取り入れられており、他のさまざまな企業でもデザイン思考を取り入れる動きが広まっています。どのようにビジネスに活かしていけるのか、見ていきましょう。

デザイン思考とは?

デザイン思考という言葉が生まれたのは1980年代ですが、広く知られるようになったのは2005年、スタンフォード大学にd.school(正式名称:The Hasso Plattner Institute of Design)が創設されたことが起点と言われています。

デザイン思考とは、製品やサービスを使うユーザ視点に立ち、デザイナーが創作する際の考え方や手法を活用し、課題や潜在的ニーズを見つけ出すことで解決を図る思考プロセスのことです。ユーザに寄り添った視点から、ユーザにとって「さらに良いもの」「もっと便利なもの」を追求し問題解決を目指すことが、この思考法の大きな特徴と言えます。この特徴から、デザイン思考はビジネス上の課題解決において、新たなイノベーションを創出できる可能性がある、として注目されています。

他の思考法との違いは?

デザイン思考以外にも、さまざまな思考法があります。前述したデザイン思考の視点や特徴と、広く知られる4つの思考法では何が違うのか、見ていきましょう。

思考の起点特徴
デザイン思考ユーザのニーズ商品やサービス利用者の気持ちに寄り添って、課題や悩みを理解・解決する
論理的思考
(ロジカルシンキング)
物事の因果関係物事の筋道を明確にし、矛盾のないよう整理・分解しながら結論を導き出す
批判的思考
(クリティカルシンキング)
物事の因果関係 物事を客観的かつ多角的に分析・検証を行い、結論を導き出す
システム思考複数要素の影響・作用状況俯瞰視点からさまざまな要因のつながりと相互作用を理解して、変化を作り出す
アート思考自分の発想・欲求欲求や発想、課題そのものの掘り下げてアイデアを生み、新たなものを作り出す

論理的思考・批判的思考は、どちらも「物事の因果関係」が思考の起点となり、デザイン思考の「ユーザ視点」とは異なります。また、物事に矛盾のないよう客観的・論理的に考えて結果を導き出す点も、ユーザの気持ちに寄り添って考えるデザイン思考との大きな違いと言えるでしょう。
システム思考は複数の要素の影響や作用状況を俯瞰する視点、アート思考では自身の欲求に合わせた視点で問題解決を図ります。デザイン思考は「ユーザに寄り添った」視点が重要となるため、思考の起点から異なっています。

デザイン思考が注目されている理由

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進や働き方改革などによる働き方の多様化に加え、行動様式や消費行動も大きく様変わりしています。そのような状況から、デザイン思考がビジネスで注目されている主な2つの要因について、ご紹介します。

消費者が求めるものと市場の変化

現代社会ではモノやサービスがあふれており、飽和状態になっています。そのため、ユーザにとっては「良いもの」「便利なもの」が存在することは当たり前となり、付加価値、プラスα が求められる時代となりました。これらのことから、市場調査を行ってニーズに合わせた商品を開発・販売する「仮説検証型」のアプローチは限界を迎えている、といえるでしょう。

DX推進の必要性

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」では、2025年の崖について現状の課題や対応策を示しています。その対応策の中で、既存システムの刷新などにおける人材として「ユーザ起点でデザイン思考を活用し、UX(ユーザエクスペリエンス)を設計し、要求としてまとめあげる人材」が必要であると示されています。これらのことから、デザイン思考で本質的課題を見つけ出せる人材が必要不可欠である、といえるでしょう。

参考:経済産業省|DXレポート

デザイン思考のメリット

デザイン思考を取り入れた場合、組織運営やビジネスの場だけでなく、個人のスキル向上にもメリットがあります。ここではデザイン思考のメリットを5点、ご紹介します。

アイデアの提案がしやすい環境が作れる

デザイン思考の取り組みでは、さまざまなメンバーを集めてアイデアを出し合うことが重要となります。業務にデザイン思考を取り入れることで、立場や役職、実現可能かどうかなどにとらわれず、意見交換や提案が行いやすい環境を構築することができるでしょう。

柔軟な発想から新しいアイデアが得られる

デザイン思考には、さまざまな意見を受け入れることで新たなアイデアや発想が得られる、という考え方があります。前述した環境ができれば、提案されたさまざまな意見を受け入れ、枠にとらわれない発想が可能となるでしょう。

スキルの向上ができる

デザイン思考の工程では「ユーザの潜在的なニーズを見つけ、解決策を探る」というものがあります。この工程では「質問する・思考する・提案する」といったスキルが必要となります。デザイン思考を取り入れ習慣づけることで、3つのスキルを鍛え、向上させることが可能です。

ニーズに合った製品・サービスの開発ができる

前述したように、デザイン思考で必要となるのはユーザの潜在的なニーズを見つけ、解決策を探ることです。潜在ニーズを探し解決しようと試みることにより、ユーザが本当に求めている製品・サービスの開発につなげられるでしょう。

デザイン思考のプロセス

デザイン思考のプロセスには、スタンフォード大学のハッソ・プラットナー・デザイン研究所が提唱している5つのステップがあります。

  • 共感(Empathize)
  • 定義(Define)
  • 概念化(Ideate)
  • 試作(Prototype)
  • テスト(Test)

どういったことを行うステップなのか、ポイントは何か、1つずつ内容を見ていきましょう。

1.共感(Empathize)

最初のステップは共感です。ユーザの視点に立って課題を捉え、考えるプロセスです。具体的には、インタビューやアンケート、消費者の行動観察などを行い、ユーザの意見や何に共感したのかといった情報を得ていきます。情報を得るには観察することも重要と言えるため、このステップでは「観察・共感」することが必要な作業、ポイントと言えるでしょう。

2.定義(Define)

「共感(Empathize)」のステップで得た情報を元に、ユーザが何を求めているのか、といったニーズを見定めるステップです。集めた情報から「具体的な問題・課題は何か」「ユーザの潜在ニーズは何か」といった仮説を立て、課題を解決するための方向性を見定める、重要なプロセスといえます。そのため、課題の内容によっては、納得できる仮説を導き出すまでに、何度も情報の見直しや検討を行う必要があるでしょう。

3.概念化(Ideate)

このステップでは「定義(Define)」で定めた仮説を元に、課題を解決する方法やアイデアを考えます。複数人でアイデアを出し合う必要があるので、ミーティングよりも、フレームワークやブレインストーミングなどを用いることが重要です。

ポイントは、質の高いアイデアを出すよりもチーム内でより多くのアイデアを出し合えるよう心掛けることです。互いのアイデアを肯定的に捉えて、強みや良い点に着目して評価する「良い出し」を行うと良いでしょう。

4.試作(Prototype)

「概念化(Ideate)」で見つけ出したアイデアの中で、多く支持を集めたアイデアを検証するために具現化するステップです。この段階で作るのはあくまで試作品のため、完璧なクオリティを求められるわけではありません。しかし、ビジュアルデザインが魅力的に映らなければ、ユーザの支持を集めにくいため注意が必要です。

試作品を作成する目的は、実際に目に見えるものを提示し触れてもらうことで、ユーザ目線のフィードバックを受け取ることにあります。目的を意識しつつ、試作品を製作すると良いでしょう。

5.テスト(Test)

このステップでは、試作段階で作成したプロトタイプでユーザテストを行い、受け取ったフィードバックから「定義(Define)」が正しかったかを検証します。しかし、検証して終わりではなく、得られた意見や検証結果から新たな課題の洗い出しや、改善・再考を繰り返し行います。

定義した課題が適切でなかった場合は、最初のステップに戻り、検討し直すことも必要となるでしょう。

デザイン思考の導入事例

ここからはデザイン思考を取り入れ、5つのステップを経て開発に結び付いた代表的な事例を、海外・国内問わず3つご紹介します。

携帯音楽プレーヤーの開発

世界的な大企業であるApple社は、デザイン思考を取り入れた開発事例として『iPod』開発が広く知られています。

まずApple社はユーザが音楽をどのように聴いているのかを調査し、得た情報から「CDからPCへの音源保存に手間を感じるユーザが多い」ということを発見しました。そのユーザニーズを解決するべく、「全ての曲をポケットに入れて持ち運べる」といったコンセプトを立ち上げ、製品開発を行いました。

家庭用ゲーム機の開発

日本企業で代表的な開発事例としては、任天堂株式会社の家庭用ゲーム機『Wii』が広く知られています。

『Wii』を開発するにあたって、まず社員の家庭を観察することから始めました。観察するなかで、ゲーム機があることで「子どもと親の関係が悪化しやすい」「子どもがリビングに滞在する時間が短い」などの状況が確認されています。これらのことから「家族で楽しめて、家族関係を良くするようなゲーム機」というコンセプトが生み出され、親子間でも使いやすいリモコンのようなコントローラーや、リビングに置けるコンパクトな本体が開発されました。

電動歯ブラシの機能開発

P&G社が手掛ける家電ブランド『BRAUN』が開発した電動歯ブラシも、デザイン思考を取り入れた代表的事例として知られています。P&G社は、電動歯ブラシを使用するユーザを観察して「充電器が使いにくい」「替えのブラシを買うタイミングが分かりにくい」などの不満や潜在ニーズを発見しました。その解決策として、汎用性の高いUSB充電機能の増設や、専用アプリケーションによる替えブラシの自動リマインド機能などを開発・実装しました。

デザイン思考テストとは?

デザイン思考テスト公式サイトによれば、本質的な課題を発見して解決策を考え出す「デザイン思考力」を測定できるオンラインテスト、とのことです。

テストには誰でも受験可能な公開テストと、各企業・団体が申し込んだ場合のみ受験可能な団体テストの2種類があります。結果は基本的に開示されており、団体テストの場合のみ、企業・団体が開示か非開示かを選べるようです。

他にも、トレーニングツールとして「5d」というSNSサービスや、動画・書籍なども紹介されており、個人でデザイン思考テストに挑戦しやすいよう学習サポートが用意されています。

参考:VISITS Technologies株式会社|デザイン思考テスト

テストの内容や流れについて

デザイン思考テストは、創造セッションと評価セッションと2つのセッションで構成されています。どちらもセッション時間は30分です。創造セッションの出題はキーワード選択式で、提示された中から選択したキーワードからアイデアを作成します。評価セッションは、創造セッションで作成された他の受験者のアイデアを評価するものとなっています。

評価項目は、創造セッションで2つ、評価セッションで2つと合計で4つあり、各100点の400点満点です。

  • 創造セッション:ニーズ発見力、ソリューション創出力
  • 評価セッション:ニーズ評価力、ソリューション評価力

創造セッション

創造セッションは提示されたキーワードから選択し、選択したものからアイデアを記述するものになります。手順は4段階あり、以下のような手順でセッションが進みます。

  1. Who(誰が)、Where(どこで)、When(どんな時に)を選択します。
  2. 選んだ状況での、Why(叶えたい願望)を記述します。
  3. What(Whyの解決のために何を使用するか)を選択します。
  4. Whatで選択したものを使用して、Whyを解決するHow(解決法)を記述します。

記述が終わり次第、提出して終了です。選択して次に進んだ場合、選択し直すことはできませんので、注意しましょう。

例題と解答例

デザイン思考テストの問題は、以下の画像のような出題形式となります。実際のテストでは動的ですが、問題のイメージ例を伝えるものなので、この画像は動きません。

デザイン思考テストの出題例の画像

例えば、画像内のキーワードから「話し好きな会社員が(Who)」「近所のカフェで(Where)」「急いで電話しているとき(When)」を選んだとしましょう。このシチュエーションから「できるだけ早く情報を届けて一緒に話がしたい」というニーズが見えてきます。連絡方法にメールなどではなく電話を使用していることから、緊急性もしくは今すぐどうしても伝えたいことがあると推測できます。

ここから解決に導くとすれば「文字・電話問わず、連絡が来たとすぐに判れば、急いで連絡を取り合え、タイムロスを防ぐことが可能となる。さらに他のSNSアプリと連携することで、SNSアプリの不具合があっても連絡に気付きやすくなる」といったツールやアプリがあればニーズを満たすことが可能となる、といった解答ができるでしょう。

評価セッション

評価セッションは、以下の4つの問いに答える形で、他の受験者のアイデアを評価していくものになります。

  • Whoの立場になったときに共感できる内容か?
  • 現状、他の方法によって実現できていない願望か?
  • 新規性の高い解決方法か?
  • ニーズの実現に有効な解決策か? (実現可能性も評価)

注意する点としては、他人のアイデアに対して「誠実に、的確な意見を出すこと」を意識することです。実際のデザイン思考はチームディスカッションなど、他者との対話の中でアイデアを生みだしていくものになります。的確な意見を出すことが難しいとしても、対等な意見として誠実に評価すると良いでしょう。

デザイン思考テストの対策やコツは?

デザイン思考テストへの対策には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、個人で取り組める対策を5つほど、ご紹介していきます。

1.普段から意識して思考するくせをつける

デザイン思考テストで点数を取るためには、日常的に思考し、頭を働かせているかが重要です。そのため、普段からさまざまな物事に対し「なぜ? 」と感じ、考えることが大切になります。

普段から使用しているサービスや製品に対し、数ある中から「なぜ自分はこれを選択して使用しているのか」といったことを考え、言語化できるようにしていきましょう。

2.自分が想像しやすいシチュエーションを選ぶ

実際のテストでは30分の時間制限があり、その間に選択したキーワードから想像し、アイデアを生み出す必要があります。この時、自分が想像しやすいシチュエーションを選ぶことが非常に重要です。また、自身の経験に近いキーワードを選ぶと、よりニーズなどの想像がしやすくなり、深掘りしたアイデアを出すことも可能となるでしょう。

3.アイデアのインプットをしていく

テストでは多様なキーワードが提示されるため、多様なアイデアを持っていると、さらに想像しやすくなります。場合によっては想像しにくいキーワードに当たる可能性もあるので、さまざまな知識や情報をインプットしておくことが大切と言えるでしょう。たとえ興味がないものであっても、調べて知識を得ておくことで、想像の幅が広がるかもしれません。

4.タイピング練習をしておく

創造セッションには記述問題があります。選択したキーワードから想像したシチュエーションや、それに応じた解決策などを記述しなくてはなりません。時間も30分と短く限られているため、タイピング入力が速く正確であることは有利と言えます。正確で素早い入力が行えれば時間に余裕を持てるので、落ち着いて考えることができるでしょう。

5.実際にテストを受けてみる

さまざまな対策を練ったとしても、実際にテストを受けてみなくては感覚的にわかりにくい可能性があります。公式サイトのチュートリアルで体験することは可能ですが、時間制限がなく共に受ける相手は存在しませんので、体感することは難しいでしょう。

その場合は、一度体験するつもりでテストを受け、経験を得てから対策を練ってみる、という対策方法もあります。受験結果ではアドバイスをもらうことができるため、就活でデザイン思考テストが必要な場合の対策になるかもしれません。

まとめ

デザイン思考はさまざまな思考法の中でもユーザ視点、消費者視点に寄り添った思考法です。今後は、これまで当たり前としていた市場が変化することやDX化が進むことは確実であり、今まで以上にユーザが求めるものを見つけ出す必要が出てくるでしょう。現状の「さらに良い便利なもの」といった需要に対し、本当に求められているものを見出すために役立つといえます。

思考法プロセスにおける5つのステップは、一通り終われば終了ではなく、改善と再考を繰り返し行うことが重要になります。ユーザ視点だけでなく、ユーザにより良いものを届けるべく、常に思考し改善・解決を試みることがデザイン思考を取り入れるうえで大切なことといえるでしょう。

最後のチェックポイント

  • デザイン思考とはユーザ視点から課題や潜在ニーズを見つけて解決を図るもの
  • モノやサービスの飽和状態や消費行動が大きく様変わりしたことで注目された
  • 組織運営やチーム力・個人のスキル向上など、さまざまなメリットがある
  • 5つのステップは、一通り終わっても改善と再考を繰り返し行うことが重要
  • 「デザイン思考力」を測定できるオンラインテストがある

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デジタルサイネージとは?仕組みから活用例まで簡単解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital-signage/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital-signage/#respond Fri, 20 Jan 2023 06:22:36 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=14066 はじめに

デジタルサイネージという言葉になじみがなくても、街角にある大型ビジョンに、画像や情報・各種案内などが映し出される光景は見たことがあるのではないでしょうか。
デジタル化の進歩に伴い、街角だけでなく各種施設内においても最新の情報を速やかに発信する手段として利用されています。

デジタルサイネージとは

デジタルサイネージとは

英語でDigital Signage、電子看板と訳されるデジタルサイネージとは、ディスプレイなどの表示機器と通信を利用して映像や音・文字を表示するシステムのことです。駅や病院などでは案内表示のほか、画像による広告や映像音楽とあわせた空間演出などが行われています。ターミナルや観光地にあるタッチパネルを利用した情報提供もデジタルサイネージのひとつといえるでしょう。通信を利用することで簡単に表示内容の変更ができたり、情報収集によりマーケティングに利用できたりと活用方法も広がりを見せています。

デジタルサイネージにできること

デジタルサイネージにできること

なんとなくイメージができましたか。従来の電子看板のように、一つの情報を繰り返し発信するのではなく、デジタルサイネージを導入することでさまざまなできることがあります。ここからは、どのように使われているかについて例をあげて見ていきましょう。

インフォメーション

インフォメーションとしてのデジタルサイネージは、最も多く目にする機会があるでしょう。病院や官庁・公共施設などでは受付で順番がきたことを知らせたり、館内情報や営業時間を案内したりと来訪者にとって便利な情報が表示されます。また、商店などで催し物や特売情報・イベント情報などを発信するなど、私たちが生活する身近な場面で、その都度その場所で必要な最新情報を知るための案内を表示しています。ディスプレイに表示される内容を簡単に変更できるデジタルサイネージならではといえるでしょう。

プロモーション

デジタルサイネージは、映像や音を使って情報を発信するため、イメージ伝達にも優れています。商業施設や飲食店・小売店などでは店舗のイメージアップを狙ったり、商品やサービスの認知度を高めたりとプロモーションの手段として利用されます。イラストやコンテンツを工夫することで多様な表現ができるのもデジタルサイネージの特徴です。
たとえば、スーパーマーケットなどで、特売商品の近くに小型のディスプレイを設置して、お料理動画を流し販促に一役買っている場合もあるでしょう。デジタルサイネージは電源さえあればどこにでも設置できる利点があり、高いプロモーション効果が期待できます。

広告収入

デジタルサイネージの表示機器は、不特定多数の人々の目に留まる場所や、ターゲットを絞ったエリアなど設置場所によって異なる広告効果が見込めます。
表示機器の設置者に、他社が商品やサービスの広告画像の表示を依頼することで設置者は広告収入を得られるのです。この広告収入を見込んで、大型ビジョンやディスプレイの設置をすすめる企業も増えました。

社内共有

社内の離れたところにいる社員への情報共有にも効果があります。パソコンを所持せずメールのやりとりが難しい場合や、大勢の従業員に共通の伝達事項がある場合など、社内各所に設置されたディスプレイから、くり返し周知やお知らせ・共有事項の発信ができるのです。
たとえば、オフィスと物流センターをつなぎ、注意事項のくり返し表示をすることで事故防止の注意喚起が可能です。入荷情報を伝達することで業務の効率化を図るなど、目的に合わせて表示内容を変更し利用することが効果的といえます。

防災危機管理

街角の大型ビジョンに毎日のようにニュース映像が流れ、コロナ感染者の数が伝えられます。感染者が増えれば気をつけようと思う方も多いでしょう。これも危機管理情報の発信になります。
何らかの理由で、電車の大規模遅延が起こったことの表示があれば、自分がどう行動すべきか早い段階で検討することもできるでしょう。不特定多数の人々が目にするデジタルサイネージの活用によって、防災や危機管理につながる重要な情報の共有も可能になります。

デジタルサイネージの仕組みと配信方法

デジタルサイネージの仕組みと配信方法

ここまで情報内容を変更し発信ができるとお話ししてきましたが、それを可能にしている仕組みには、いったいどのようなシステムが使われているのでしょうか。配信方法とあわせて以下で詳しく解説いたします。

仕組みを簡単に解析

仕組みには2つの種類があります。オフラインで行うスタンドアロン型とネットワーク型で、どちらもパソコンと表示機器をつなぎます。何が違うのかを詳しく見ていきましょう。

スタンドアロン(オフライン)型

デジタルサイネージ対応の表示機器に、USBメモリーやSDカードに保存された情報を表示する方法です。情報の更新は表示機器1台ごとに行う必要があり、単一情報の繰り返し表示などに適したシステムといえます。表示機器1台から低コストで利用できますが、表現できる映像や情報の更新に時間がかかるなどの制約もあります。

ネットワーク型

表示機器とパソコンをネットワーク通信でつないで利用するシステムです。専用のサーバを設置するオンプレミス型とクラウドサービスを利用するクラウド型があります。
インターネット環境下でコンテンツの配信を行うため、拠点となる1台のパソコンから複数の表示機器への同時配信や迅速な情報更新が可能となります。時間帯やターゲット層に応じた最新の情報提供ができるため、現在もっとも注目されるデジタルサイネージの仕組みといえるでしょう。

配信方法を簡単に解説

ネットワーク通信を利用した仕組みにオンプレミス型とクラウド型がありました。それぞれの配信方法についてさらに詳しく見ていきましょう。

クラウド型

クラウド型はクラウドサーバーを経由するため、専用サーバを設置する必要がなくコストの低減ができます。パソコンを使ってコンテンツを作成したり、ニュース映像を活用したりとサーバ内に共有されるデータを利用することもできます。多様なニーズにあわせた情報の提案が可能といえるでしょう。

クラウド型の説明図

オンプレミス型

オンプレミス型は自社内に専用のサーバを設置して利用します。社内で多くの情報共有が必要な場合に有効といえるでしょう。パソコンからLANを通じて表示機器へコンテンツを表示できるため、複数の表示機器への配信が可能となります。
専用サーバの設置などのコストがかかり、導入の際には他システムとの連携の利便性など十分な検討が必要となります。

オンプレミス型の説明図

デジタルサイネージが効果的に使われている例

デジタルサイネージが効果的に使われている例

デジタルサイネージの表示機器は、大型ビジョンから、壁掛け用の中型・小型のディスプレイや置き型(スタンド型)など、用途に合わせてさまざまなタイプがあります。また、先にも述べましたが、ターゲットにあわせて設置場所も多様です。どのような情報を提供するかに応じて効果的に使われている例をご紹介します。

屋外での利用例

代表的なものが、駅前のロータリーや交差点付近など、人々が一瞬でも足を止めるタイミングのある場所や、離れた場所からも歩きながらデジタルサイネージに目を向けられる場所の大型ビジョンです。ニュース映像や天気予報・時刻などが表示され、通勤途中のサラリーマンへの情報提供に役立つでしょう。同じ表示機器で昼間の時間帯や週末などは、観光客や買い物客向けに、近隣観光地のイメージ映像やイベント情報・季節情報などが提供されます。不特定多数が視認できる場所は、時間帯や曜日によってターゲットが変わり、それにあわせて提供する情報を更新することで効果を発揮しています。

屋内での利用例

社内や公共施設・病院・公共交通機関・商店と、現在ではありとあらゆるところでデジタルサイネージが利用されています。目的や用途に応じてさまざまな利用法があるからです。レストランやカフェでは本日のおすすめメニューを手書きの看板でお知らせするのもおしゃれですが、暖かい湯気のあがる出来立ての料理が映像として映し出されると食欲が刺激されることでしょう。提供する側がどのような効果を見込んでいるかによって、提案の仕方も幅広くさらなる工夫を凝らすことで効果を期待できます。

多様な利用例

デジタルサイネージの利用が多方面に広がりを見せています。手軽に使えるレンタルや、価格をおさえた家庭用、多機能な使い方のできるタッチパネルなど、先を見据えた新たなカタチも見えてきました。以下でそれぞれの使われ方を見ていきましょう。

デジタルサイネージのレンタル

デジタルサイネージを限られた期間だけ利用したいという場合があります。たとえば、イベント会場の案内や、季節限定の観光地のインフォメーション、建設現場のインフォメーションなどです。電源さえあれば設置場所を選ばす移動もしやすいタイプのデジタルサイネージであれば、レンタルは有効な手段といえるでしょう。
専用端末をモニターにつなぐだけで利用でき、煩わしい設定を簡易にしたものはリース利用に最適です。また野外利用に特化したものなど、状況に応じた効果的なレンタル製品も増えてきています。

デジタルサイネージ 家庭用

最近では、家庭内で利用できるデジタルサイネージも話題を呼んでいます。家族にとって大切な情報を共有したり、健康管理に役立てたり、伝言板の役割を担うこともできます。また、日常生活のお役立ち情報を表示するなど、最新の情報をいつでもディスプレイに表示させることができます。複数のデジタル機器を所持している人が多い現代ならではの利用法といえるでしょう。

デジタルサイネージ タッチパネル

タッチパネル式のデジタルサイネージもかなり普及してきています。たとえば、図書館の館内案内に使われるデジタルサイネージに検索システムを導入した場合、タッチパネルを操作することで、欲しい本の置かれたフロアーや棚番号が表示されます。また、観光地にある経路案内用看板の目的地をタップすることで、見所やおすすめポイントを表示させるなどの使い方も可能でしょう。
このようにタッチパネルディスプレイを利用することで、視覚や聴覚からの情報収集のみならず、操作することで知りたい情報をピンポイントで得ることもできるようになりました。

デジタルサイネージ タッチパネルのイメージ図

マーケティングに活用できる

タッチパネル式デジタルサイネージは、双方向の情報伝達が可能となります。その時間に、その場所に設置されたデジタルサイネージから、どのような情報を欲している人が多いのかなどのデータ収集ができるのです。データをマーケティングに活用することで、新たなビジネスチャンスを生む可能性があります。
逆に、デジタルサイネージを有効活用するためには、設置場所やターゲティング、提供する情報の選択などにマーケティングを活用することも必要でしょう。

まとめ

看板やポスターに代わり、デジタルサイネージはどんどん進化をしています。1つの表示機器から多くの情報を発信でき、情報の更新も手軽に行えるなど、今までの看板の常識が覆されました。アイデア次第でさらなる活用法が見出せる可能性もでてきます。
必要な時に必要な情報が手に入る。私たちの生活はさらに便利になるでしょう。

最後のチェックポイント

  • デジタルサイネージは映像や音・文字を利用したコンテンツ発信システム。
  • 不特定多数の人々やターゲットを絞った発信ができる。
  • インフォメーションやプロモーション、社内共有などできることは多い。
  • 屋内外や家庭内とさまざまな場所へ展開できる。
  • マーケティングの一環としての利用に優れている。
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ライブコマースとは?メリット・デメリットから配信方法も紹介 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/live-commerce/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/live-commerce/#respond Wed, 18 Jan 2023 08:56:25 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13772 はじめに

ライブコマースという言葉を聞いたことがありますか。ライブコマースという言い方では想像がつきにくいかもしれません。ライブ配信ツールを使って商品の売買を行う、という言い方をすれば見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。

近年このライブコマースがアパレルブランドや百貨店を中心に広がりを見せています。この記事ではライブコマースが普及している背景からメリットとデメリット、配信を始める準備まで説明していきます。

ライブコマースとは

ライブコマースとは

ライブコマースとは英語でlive commerceと表記します。ライブ(生配信)とeコマース(インターネットで商品を取引すること)を合わせた意味です。デジタルマーケティング(デジタルを駆使して広告や商品販売を行う手法)が普及したことにより、ライブコマースを始めるハードルが下がってきています。

ライブ配信とeコマースを足した仕組み

ライブコマースはライブ配信を利用したeコマースです。配信者が物品を用意して、カメラの向こうにいる視聴者へ商品のPRや説明を行います。生配信で行うことが多く、視聴者は物品を気に入ればその場で購入することが可能です。近年ではライブコマースに特化したアプリやツールが数多く存在します。このようなアプリやツールには、配信機能やネット販売用のショッピングカート機能が備わっており、1つのツールで配信から販売・購入まで可能です。

コマーサーの存在

ライブコマースの配信をするうえで出演者は欠かせません。ライブ配信アプリで人気の配信者(ライバー)を起用するのも一つの手段です。ライブコマースで活躍するライバーのことをコマーサーと呼びます。コマーサーに知名度があるため企業の顧客だけでなく、コマーサーのファンも配信を見に来てくれる可能性が高まるでしょう。

中国でのライブコマース

中国でのライブコマース

ライブコマースは世界に広がりを見せていますが、市場規模で世界トップクラスなのが中国です。中国はeコマースの市場でも大きなシェアを取っています。ここでは中国にライブコマースが浸透している理由を説明していきます。

ライブコマースが日常に溶け込んでいる中国

中国でのライブコマースの市場規模は右肩上がりで推移しています。これにはeコマースの市場規模も同様に推移している影響があります。中国では国内においても中国製品の安全性問題に不安を感じる人が多いです。企業の販売ページやライブコマースでの販売により「何を売るかよりも誰が売るか」で売り上げが変わるといわれています。ショッピングサイトのTaobaoやSNSサービスのTikTokが参入し、人気コマーサーになると1日で1億円以上売り上げる人も存在するようです。

日本でのライブコマース

日本でのライブコマース

日本でのライブコマースの市場は、中国に比べるとまだ大きなシェアは取れていないとされています。これには日本でのライブコマースの歴史が関係していると考えられます。日本でのライブコマースはどうなっているのか説明をしていきます。

2020年代より前のライブコマース

日本にライブコマースが入ってきたころは、現在とは異なり、テーマやブランドに沿った配信を行うコマーサーや企業が少なかったです。フリマアプリやSNSを使い、個人が配信を行うことは多くありましたが、視聴者の期待に応えられる配信者が、配信媒体やアプリを運営する企業の予想より少なかったのです。結果、売り上げが伸び悩み、サービス終了をする企業が相次ぎました。

当時の配信者や配信媒体では、テーマや内容にこだわるよりも物自体を売ることがメインになっていて、ターゲット層を定めにくく日本では失敗に終わることが多かったと言えるでしょう。

現在のライブコマース

おうち時間が増え、インターネットで買い物をする人が増加した影響もあり、各企業でeコマースの導入が進みました。eコマースの導入と共にライブコマースを導入する企業も増えています。特に、ショッピングサイトの楽天市場やアパレルのユニクロ、百貨店など販売をメインに行っている企業での参入が目立ちます。自社のお客さんをターゲットにするため配信者や配信媒体を決めやすく、視聴者への広告も打ちやすくなりました。社員が配信をするなど商品に詳しい人が配信できるのも現在のライブコマースの強みです。

向いている業種と商品

ライブコマースに向いている業種は販売業が中心です。ライブコマースは、配信を見ながら気に入った商品があれば買い物かごに入れて、ネット販売でそのまま購入できることが強みです。ライブコマースはアパレルやコスメ用品、家具家電、食品といったカメラ越しでもどのようなものか見ることのできる商品が向いています。色味や質感、使用方法、食べ物であれば、食感やにおいといった特徴を言葉にできる商品であると視聴者に魅力を伝えやすいです。視聴者が価値を理解できれば購入率も上がることでしょう。

ライブコマースのメリット

ライブコマースのメリット

ここまでライブコマースについて説明してきましたので、ここからは、ライブコマースのメリットについて説明します。リアルタイムでコミュニケーションを取ることのできるライブコマースですが、配信者と、利用者が得ることのできるメリットをそれぞれ見ていきましょう。

配信者にとってのメリット

配信者にとってのメリットはリアクションが返ってきやすいところにあります。配信中にリアルタイムのリアクションが返ってくることもそうですが、SNSなどを使うことで利用者の反応を見ることができます。また、配信内容次第では自社のイメージアップにもつながるでしょう。

  • 配信者にとってのメリット
  • リアルタイムで利用者の反応を見ることができる
  • ブランドや店舗の信頼度アップが期待できる
  • アーカイブを残すことができる

リアルタイムで利用者の反応を見ることができる

生配信で行われることの多いライブコマースでは、利用者は顔を出さずニックネームや匿名でコメントができます。対面販売のときよりも素直なリアクションが現れ、リアルタイムで率直な反応が現れるため、利用者が自社ブランドや商品に持っているイメージをその場で知ることができるでしょう。また、生配信で出演者と利用者のコミュニケーションを取ることができるので、利用者が知りたい情報を即座に提供することが可能です。

ブランドや店舗の信頼度アップが期待できる

ライブ配信のメリットは商品の紹介だけでなく、実際に使用しているところを映すことで利用者の理解度を深められます。社員などその商品に詳しい人が説明を行い、利用者からの質問に丁寧に答えます。利用者のブランドや店舗スタッフに対するイメージが向上し、信頼度のアップにもつながるでしょう。商品やブランド、店舗スタッフへの信頼度が上がるとその商品に関するブランドや店舗にリピーターがつきやすくなります。

アーカイブを残すことができる

配信で使用するアプリやツールに、アーカイブ(投稿した過去の記録を保存しておくこと)機能が備わっていると、過去に配信した動画をアーカイブとして残すことができます。過去に配信した動画を見返すことで、反響が大きかった配信や商品が多く売れた時の配信を元に次回以降の内容を考えるヒントになるでしょう。

また、視聴者がアーカイブのページで過去に紹介した商品を気に入れば、その場で購入することができるので売り上げの向上につながる可能性があります。

配信者にとってのメリット

利用者にとってのメリット

利用者にとってのメリットは配信をどこでも視聴できることです。また、リアルタイムで質問ができ、返答が返ってきます。アーカイブがある場合は生配信を見逃してしまっても好きな時間に見ることができ、気になる動画があれば繰り返し見ることが可能です。

  • 利用者にとってのメリット
  • 店舗に行かなくてよい
  • その場で質問ができる
  • アーカイブを繰り返し見ることができる

店舗に行かなくてよい

Web上で商品の購入を行えるので店舗に行く必要がありません。さらに、パソコンやスマートフォンで、自宅や外出先といった場所を選ばずどこからでも視聴ができます。配信アプリやツールには共有機能を持つものが多くあります。配信を見ていて友人や家族におすすめしたいなと思ったときには、SNSやメールにて配信動画を共有することも可能です。配信を共有することにより友人同士や家族で買い物をしている感覚が味わえるため、店舗に直接行く必要がなくWeb上で買い物が行えます。

その場で質問ができる

生配信にてやり取りが行えるので、商品に対しての質問がその場でできます。多くの場合チャットでのやり取りでニックネームを使用します。チャットとニックネームという匿名性のもと、対面では少し聞きにくいような商品のデメリットについても質問しやすいです。リアルタイムでのコミュニケーションが取れるので、質問した内容について配信者からの返事がその場で返ってきます。多くの疑問や質問についてはその場で解決できるでしょう。

アーカイブを繰り返し見ることができる

アーカイブを残している配信では過去の配信を見ることができます。生配信を見逃してしまった。最近見始めたけれど過去の特集や紹介された商品も気になる。気になる商品があったのでもう一度配信を見たい。といった場合に過去の配信を見て、気に入った商品があればその場で購入ができます。過去の配信動画のため、商品に関して質問やコメントをすることはできません。しかし、繰り返し見て商品説明やコメント欄を詳細にチェックすることが可能です。

ライブコマースのデメリットと対策

ライブコマースのデメリットと対策

ここまでライブコマースのメリットを紹介してきました。ライブコマースにはデメリットも存在します。ここではデメリットの紹介とデメリットに対しての対策を解説していきます。対策を講じることでデメリットを強みに変えていけるようにしましょう。

配信の知識が必要

ライブコマースの配信を始めるには、配信中のトラブルに対処できる知識が必要です。使用するツールやアプリの知識、配信機材や通信に関しての知識も必要です。使用するツールやアプリについて調べることで、ツールやアプリ内でトラブルが起きた時に対処ができます。

機材に関しては、配信をするカメラ、マイクの使い方や長時間配信できる環境設備があるとよいでしょう。通信に関しては、Wi-Fiなど安定した配信を行えるネットワーク環境の設備があると望ましいです。

視聴者の集客があるとよい

配信の設備が整ったところで、ライブ配信を見てくれる視聴者がいなければ配信をしても効果が上がりません。そこで、配信を見てくれる視聴者を集める必要があります。視聴者を集めるには自社のホームページやSNSを使い、ライブコマースを行う日時や内容の告知をします。このとき「拡散企画」をすると配信を行うことが広まりやすいです。生配信限定セールやプレゼント企画といった利用者が見たくなるような内容をアピールすると、視聴率が伸びやすくなるでしょう。

ブランドイメージを下げることがある

配信の準備や視聴者の確保ができたところで、配信の内容が利用者の期待に応えられなければ商品やブランドのイメージを下げてしまう可能性があります。出演者に商品知識が無く利用者の質問に答えられない、好感度の低いコマーサーを呼ぶ、夏のテーマなのにマフラーを紹介する、商品に統一性がない、といったことで利用者に悪い印象を与えてしまうことがあります。このようなことでは商品やブランドのイメージを悪くしかねません。商品やブランドのイメージを下げないように配信内容や出演者を考えるとよいでしょう。

ライブコマースの始め方・やり方

ライブコマースの始め方・やり方

ここまでライブコマースの概要や歴史、メリット・デメリットと対策を説明してきました。ここからは始めるにあたり必要なものや、やり方を説明していきます。ライブコマースを始める参考にしていただければ幸いです。

  • ライブコマースの始め方・やり方
  • 配信のテーマを決める
  • 配信者を決める
  • 配信機材の準備
  • 配信方法を決める
  • トラブルが起きた時の対応マニュアルを作成する

配信のテーマを決める

配信のテーマを決めます。まず、季節や現在のトレンドに沿った販売の目玉となる商品やブランドを確定させます。購入の決め手になるおすすめポイントを押さえるとよいでしょう。おすすめポイントに沿った他の商品ラインナップを併せて配信のテーマにすると、一貫性が出て見やすい配信になります。定番商品やトレンド商品、季節の商品が目玉商品にしやすいでしょう。配信中のコメントを参考に次回以降のテーマを決めると視聴者の期待に沿った配信が行いやすくなります。

配信者を決める

配信のテーマが決まったら配信者を決めます。個人で配信をする場合には自身で行うことが多いでしょう。企業で行う場合には知名度のあるコマーサーやインフルエンサーを起用することもあります。知名度のある人をゲストに迎えることで、ファンの視聴率が上がりやすくなります。商品知識に富んでいる社員を起用すると商品への質問に対して詳細な返答ができるため、商品やブランドへの信頼度が上がるでしょう。好感度がある商品は売り上げも上がっていく可能性が高いです。

配信機材の準備

配信を行うにはスマートフォン1台でも可能です。しかし、精度の高い配信を行うにはカメラやマイク・照明・パソコンといった機材や安定したネットワーク環境があると好ましいです。性能のよいカメラを使用すると商品のアップや全体像を映しやすくなります。マイクがあると商品の音を拾いやすくなります。ネットワーク環境が安定していると、途切れずに配信を届けることが可能です。商品をよりキレイに見せるにはライトを照らし、商品を見やすいテーブルや背景があるとよいでしょう。

配信方法を決める

ライブコマースを配信するツールやアプリを決めます。さまざまなツールやアプリが存在していますが、配信を行うにあたり操作がしやすいか、販売を行う商品に適しているかを調べ、試しながら決定していきましょう。ライバーが多いアプリ上で配信をする場合は、アプリ内で有名なライバーを起用すると視聴率が上がりやすくなります。現在ではメタバース空間でのライブコマースを行う企業も増えてきています。アバターを利用して友人と買い物を楽しむ人も増えるかもしれません。

トラブルが起きた時の対応マニュアルを作成する

生配信にはトラブルがつきものです。トラブルが起きた時に慌てないようにトラブル対応マニュアルを作成しておくとよいでしょう。生配信で起きやすいトラブルには機材トラブルや視聴者からのコメントに詰まってしまうことが挙げられます。配信が止まってしまった場合はどうアナウンスするか、機材の確認はどこからするかを考えておくとよいでしょう。アンチコメントへの対応なども事前に考えて準備しておくと安心して配信ができます。

まとめ

ライブコマースはライブとeコマースを組み合わせたもので、アプリやツールを使いインターネットの生配信で配信中に買い物ができる仕組みです。日本において最初は失敗例も多くありましたが、近年では成功例も増えてきています。メリットとデメリットを理解することで便利に利用ができますし、配信の準備ややり方が分かれば個人や企業を問わず発信が可能です。

日本では特に個人が発信するライブアプリやメタバース空間での導入で、更にライブコマースが普及していくことでしょう。配信を行うのも利用をするのもますます便利になっていくことが考えられます。友人や家族と楽しむコンテンツの1つになっていくかもしれません。配信、利用共によりよい使い方ができるよう心掛けて利用していきましょう。

最後のチェックポイント

  • ライブコマースとはライブとeコマースを合わせた仕組み
  • ライブコマース導入初期の日本では失敗もあったが近年は成功例も増えている
  • メリットはリアルタイムでのやり取りができるところ
  • デメリットは配信内容次第でイメージダウンにつながる可能性があるところ
  • 始めるには配信の知識が必要
  • ライブコマースを始めやすいアプリやツールが出ている
  • トラブル対処法を考えておくと安心して配信ができる
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注目されるスマートシティとは?構想の背景や課題と事例を紹介! https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/smart-city/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/smart-city/#respond Thu, 12 Jan 2023 01:24:45 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13509 はじめに

昨今CMでもスマートシティについて見かけるようになりました。多くの人々の生活など社会における課題の解決に向け、ICT技術を活用したスマートシティ実現の動きは加速しつつあります。あなたの街のどこかで安全な地域づくりをするために、IoT技術によって、多くの人々が便利で豊かな生活を実現できるなどの恩恵を受けているのです。

本記事では社会が抱えるさまざまな課題をどのように解決し、スマートシティの取り組みが成り立つのかについて解説していきます。

スマートシティとは

スマートシティとは「ICTなどの先端的な技術を活用し、地球の環境に配慮した社会におけるサービス向上に向けて経済に発展を目指していく都市」のことを指します。今や、世界中では各都市における環境問題などの課題が深刻であり、解決策のひとつとしてスマートシティの取り組みが注目されています。

内閣府のガイドブックで定義されているSociety5.0は「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」として位置づけられており、さらなるスマートシティの実現を目指しているのです。
参考:内閣府|スマートシティ ガイドブック

スマートシティにおける意味や定義

スマートシティの考え方は、ウィーン工科大学で開発されたモデルの「6つのスマート」というスマート・シティ・モデルによって構成されています。エネルギー問題など環境に配慮しつつ、大勢の人々の生活をより豊かなものにできると期待されています。

また、国土交通省では「都市が抱える諸問題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画・整備・管理・運営)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」と定義づけられています。
参考:国土交通省│スマートシティに関する取り組み

スマートシティー/6つの項目
スマートリビング(生活) ICT技術発達によりさまざまな変化をもたらし、生活の質(QOL)を高められる
スマートラーニング(教育) ICT技術を活用された学習を特徴としており、電子黒板やタブレットの導入が普及され、全ての人により学びの場をひろげることが可能になる
スマートエネルギー(環境) 太陽光発電、風力発電といった再生可能エネルギーなどを活用し、環境問題に配慮した取り組みをしている
スマートモビリティ(交通) IoTやAI技術によって交通渋滞や事故を緩和させ、さまざまな交通による課題を解決している
スマートエコノミー(経済活動) 生産年齢人口減少の問題により、IoTなどのイノベーションをIT導入することで生産性向上につなげていく
スマートガバナンス(行政) “従来型政府”に続き“デジタルガバメント”の後に 形成される政府のあり方のことを指す
人件費コスト削減を目指し、ICT導入によって利便性向上を促していく

スマートシティ構想とその背景

スマートシティ構想とその背景

ICT技術を活用し、マネジメントすることで持続可能な都市や地方づくりを目指すことがスマートシティ構想の取り組みです。その背景には、地球上における人口が2050年までに97億人に上るという予想があります。都市部への人口一極集中が進むことにより膨大なエネルギーが必要になるばかりか、環境への悪影響が出るなどの課題が挙げられます。

都市部や地方全体における交通や行政、すべてのインフラ整備の効率化にIoTなどの技術が必須であり、その取り組みにスマートシティ構想が期待されています。

スーパーシティ構想との違い

スマートシティとは別に「スーパーシティ構想」という言葉があります。内閣府国家戦略特区のサイトによると、「地域の「困った」を最先端のJ-Tech(Japan Technologyの略で日本が展開している技術のこと)が、世界に先駆けて解決する。「スーパーシティ」構想はこうした「まるごと未来都市」の実現を、地域と事業者と国が一体となって目指す取り組みです。」と定義されています。

すなわち、スマートシティが先端技術の活用によって、都市部の機能が効率化していくのに対し、スーパーシティ構想は住民からの目線で競争力のある事業者や国と手を取り合い、AIやIoT、ビッグデータなどの先端技術を駆使して快適な未来都市を目指そうといった取り組みです。
参考:内閣府 地方創生推進事務局 国家戦略特区│スーパーシティ

スマートシティにまつわるメリット

スマートシティにまつわるメリット

街のあちこちにスマート化したものが増えつつあり、わたしたちの生活も便利かつ豊かなものになりました。環境に配慮した取り組みのもと、持続可能な都市や地方づくりを目指すスマート化にはどのようなメリットがあり、どのように実装ができるかについて以下の2つを解説していきます。

1.ICT活用で様々な課題の解決

たとえば、さまざまな交通手段における移動の手配を簡単に、MaaS(Mobility as a Service) というひとつのシステムで完結できるといった例です。

自動車を複数人がアプリで共有する「カーシェアリング」や、相乗りして同じ目的地に行く「ライドシェア」も注目されています。特に障がい者や高齢者、子どもなど交通弱者にとってより安全な交通システムの幅広い普及を目指しています。都市・地方各面での機能の効率化を図るため、ICTやビッグデータなどの先端技術を活用することで、交通における移動だけでなく省エネルギーや環境問題などの課題を解決に導いているのです。

2.ニーズに合った提供と生活の質向上

都市や地方によって課題やニーズはさまざまですが、わたしたちのライフスタイルに合わせてICT技術を柔軟に取り入れることで、生活の質(QOL)の向上が見込めます。オンライン注文で手軽に購入する、またはテレワークなどのデジタル技術を導入したことで働き方改革も進み、オフィススペースの削減をするところも増えています。コロナ禍においては持続可能な取り組みの例です。

こうした取り組みは自治体や民間企業との連携が不可欠であり、世界各地の技術力向上やインフラ整備が期待され、高齢者の増加など社会が抱えている問題の解決につながります。

どのような課題があるのかを知ろう

どのような課題があるのかを知ろう

スマートシティの構築を進める上では、手順が確認できるスマートシティリファレンスアーキテクチャを方針とし、課題の解決に活用しています。上でスマートシティにまつわるメリットについて述べましたが、都市部や地方においてICT技術の活用などの利便性が高まっていく一方で、どのような課題が残されているのでしょうか。以下の4つを具体的に見ていきましょう。
参考:内閣府|スマートシティ リファレンスアーキテクチャのつかい方

1.災害時の故障やサイバー攻撃などの被害

天候や震災などの災害によって都市部のインフラ機能が停止した際に故障してしまったり、サイバー攻撃に遭遇したりするなどの原因により、IoT端末やAIの自動制御が破壊される恐れもあります。
スマート化していくなかでICTに依存してしまうことにより、わたしたちの生活に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

そういったトラブルを予知し、未然に防ぐためのサイバーセキュリティ対策によって被害のリスクを軽減する必要があります。

2.プライバシー保護に対する不安

スマートシティを構築する上ではIoTなどの先端技術を活用して、都市部や地方、多くの住民から収集したデータを分析する必要があります。

そのため、都市部や地方のあらゆるところにセンサーが設置され、生活上における情報が集められることによりプライバシーが侵害され、さらにはプライバシー保護に対する不安を与えてしまいかねません。行動可視化によって社会が最適化していく一方で、こうした懸念をなくすためにプライバシーに配慮した対策が必要なのです。

3.データ独占によるリスク管理の困難

わたしたちがネット上で検索や購入をする行動が履歴に残り、一部の企業が個人のニーズを割り出し、利益を得るために利用されることがあります。

その際に万が一情報やデータが一極集中した場合に、外部により情報を悪用されるリスクや、自分の情報がいつどこで悪用されるか分からないという不安による弊害が生じます。

4.膨大コスト負担と費用対効果

スマートシティ構想の持続した実現には、システム維持や課題の対処のみならず、改善のために新技術を取り入れる新しい試みが不可欠であり、なおかつ膨大なコストをかけてしまうことがあります。しかし、新しい試みに挑戦しても、必ずしもよい成果が得られる保証はありません。

結果として「スマートシティは費用対効果がない」と受け取られる可能性があり、社会からの理解が難しくなるばかりか、スマートシティ構想への参画に関してネガティブになるなどの懸念があります。

暮らしが変わるスマートシティの事例

海外をはじめとしたスマートシティの取り組みが開始され、徐々に日本国内でも認知されるようになりました。2010年には横浜で日本初の取り組みが始動し、現在では世界中から注目されるようになっています。スマートシティ構想を実現した具体的な事例を日本と海外とでそれぞれ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

日本進出のスマートシティ事例4選

さまざまな社会課題に対し、どのようにスマートシティの取り組みが進んでいるのでしょうか。まずは、日本が進出したスマートシティの事例を4つに分けて紹介しますので、見ていきましょう。

1.柏の葉スマートシティ

千葉県柏市を拠点とし、「1.環境共生」「2.新産業創造」「3.健康長寿」の3つのテーマをもとに「世界の未来像」を構築し、公・民・学が団結して「柏の葉スマートシティ」という街づくりを目指しています。高齢化社会などの問題を解決するべく柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)を開設し、街全体がオープンイノベーションフィールドとして多方面で機能しています。2022年11月にはがん患者の睡眠をサポートする見守り「Tellus」というホテルが初導入されました。

このように公共・民間・大学が新規参画を募集する企業があらゆるプレイヤーへの架け橋となり、共創プラットフォームにおける役割を果たしていると言えます。
参考:柏の葉スマートシティ

2.トヨタ/ウーブン・シティ

静岡県裾野市を拠点とし、トヨタ従業員をはじめプロジェクトの関係者など2000人程の住民が暮らすための「ウーブン・シティ」という開発都市づくりが行われています。
「ウーブン・シティ」のwoven(織り込まれた)は街中に張り巡らされた道が網の目のようなデザインであることに由来します。

東京ドーム約15個分の広さの土地があり、建築設計の匠として有名な、デンマーク出身のビャクケ・インゲルス氏が率いる、建築事務所『ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)』が都市設計をしています。Well-Being(幸福感)の実現を目標とした事例のひとつに、食料面の取り組みとして、トヨタと日清食品が共同開発した「完全栄養食メニュー」を展開しました。その提供をもとに、人々の食に対しての選択肢拡充と健康の増進を進めています。

未完成の街として知られている「ウーブン・シティ」は人々の「声」をもとにモビリティの拡張に取り組み、持続可能な街づくりが現在進行中です。
参考:ウーブン・シティ

3.スマートシティAiCT

福島県会津若松市を拠点とし、新たな雇用を増やすことで若年層における地元への定着や地域発展の維持を目指すため「つなぎ続くまちへ」をテーマとした取り組みをしています。

その中のひとつがスマートシティAiCTです。1つのオフィスビルに世界中の各企業が在籍し、地元の企業間で新たなサービスやプロジェクトなどがコラボレーションされ、さらにはオリジナリティーに富んだアイデアを生み出します。オフィス棟01~03が連結した施設で、中にはセキュリティゲートを設置したエントランス、プライベートを確保した空間や企業間のためのオープンスペースとして、活用できるフロアなどが充実しています。
参考:スマートシティAiCT

4.一般社団法人スマートシティ・インスティテュート

一般社団法人スマートシティ・インスティテュートは、スマートシティ拡大と高度化の実現を推進する産官学連携のプラットフォームとして、2019年10月に設立された民間主導の非営利型一般社団法人です。政府が掲げている「デジタル田園都市国家構想」のもと社会における課題に向けて取り組んでいます。高度化の推進に多くの企業や機関などが参画して、スマートシティにおける最新情報や推進ノウハウなどを企業間で収集・分析・共有しているのです。それによって、スマートシティの拡大・高度化に向けてさまざまな事業が展開されています。

言い換えれば、スマートシティ実現のための『影の立役者』のような存在です。

参考:一般社団法人スマートシティ・インスティテュート

海外進出のスマートシティ事例3選

日本進出のスマートシティ事例をあげましたが、海外では最先端技術によって持続可能な社会の実現に向けてどのような取り組みをしているのでしょうか。以下の3つを紹介しますので、見ていきましょう。

1.アムステルダム・スマートシティ・プログラム(アムステルダム)

オランダ・アムステルダムのスマートシティ構想は早い段階から始まっています。エネルギー関連企業でもあるAllianderとともに、エネルギー問題の解決に向けて動き始めたことが発端となりました。

2009年には「アムステルダム スマートシティ プログラム」というシェアリングシティを目指す取り組みが正式に策定しました。
その取り組みとして、パーキングの空き情報をアプリで探すといったシステムや、一般家庭を中心としたスマートメーター設置導入などの取り組みでCO2排出を削減し、さまざまな消費電力の可視化に貢献しています。

2016年には「シェアリング シティ アムステルダム」というシェアリングサービスを開始しました。たとえば、「Thuisafgehaald」といった近所同士で調理した料理をシェアできるサービスや、オランダきっての独自サービス「Barqo」というアムステルダム川をクルーズするためのボートの貸し出しなどのビジネスが幅広く展開されています。

2.ハドソン・ヤード再開発プロジェクト(ニューヨーク)

2016年にニューヨーク州は世界でも最大級のイベント「Smart City Expo World Congress」でベスト・スマートシティに輝いたことで話題になりました。

アメリカのニューヨーク州を拠点とし、マンハッタンでも大規模的な開発で都市ビルと新施設をネットワークでつなげた「ハドソン・ヤード再開発プロジェクト」という取り組みをしています。ハドソン・ヤード再開発ではオフィスビル、学校、商業施設などさまざまな要素を含んだ融合型施設で、施設エリアごとのニーズや動向を分析するためにITプラットフォームによってモニタリングをしています。継続的にビッグデータの活用をすることで、交通や歩行者の状況、ニーズの変動に応じて管理しているのです。

すでに2019年にはフェーズ1「ハドソン・ヤード」の施設が完成していますが、すべての開発が完了するのは2024年以降になり、その取り組みは継続中です。

3.Smart Nation Initiative(シンガポール)

スマートシティの先進国とも知られているシンガポールの政府では、都市部が抱えたさまざまな課題を解決していくため、2014年から「Smart Nation Initiative」を立ち上げました。

交通状況や住環境などの影響をもとに「バーチャル・シンガポール」の取り組みをしています。地形や駅、施設など国土の全てを3Dバーチャル化し、あらゆる視野をひろげてシミュレーションが可能です。

また日本と同じようにシンガポールでも高齢化問題が深刻化しています。高齢化問題を解決するための取り組みとして2018年には「Moments of Life」という若年層の親をサポートする電子政府サービスが始まりました。出生申請や誕生した際のベビーボーナスの受給申請などがスマートフォンひとつで完結できるようになり、わざわざ自治体に出向く必要がなくなりました。こうした取り組みによって、現在もさらなるスマート国家への発展を目指しているのです。

まとめ

都市部への人口一極集中によって発生する環境・エネルギー・高齢化問題などの課題を解決していくために、スマートシティ構想による開発が必要です。持続可能な都市づくりをしていくには、先端技術であるICTやIoT、ビッグデータの活用が不可欠です。住民の生活様式や個性に合わせた都市機能が経済循環の促進につながり、世界中の各地で今もなお、人々のニーズに寄り添ったスマートシティ開発が進んでいます。

最後のチェックポイント

  • スマートシティとは「先端技術で環境配慮と経済発展を目指していく都市」である
  • スマートシティはSDGs実現の達成に効果的である
  • 都市開発にはICTやIoTなどの先端技術が不可欠である
  • スマートシティ構想が社会や環境における課題の解決に役立つ
  • ICT技術によってQOL向上やニーズに合った提供ができる
  • スマートシティの成果で得られる保証がなく膨大コストの負担がある
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キャッシュレス決済を推進する理由と導入のメリットとは https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/cashless/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/cashless/#respond Tue, 27 Dec 2022 08:59:51 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13438 はじめに

キャッシュレス決済とは、現金を使用せずに、クレジットカードや電子マネーなどで支払いを行うことです。経済産業省が2018年に公表した「キャッシュレス・ビジョン」では、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」と定義されています。
最近ではプラスチックカードなどを使わず、スマートフォンを活用する傾向にもあり、キャッシュレス決済の形態は多様化していくと予想されています。
参考:経済産業省|キャッシュレス・ビジョン

キャッシュレス決済の普及状況

キャッシュレス決済の普及状況

一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表した「キャッシュレス・ロードマップ2022」によれば、2021年時点のキャッシュレス決済での支払額は全体の32%を超えており、2019年には26%、2017年では21%と、年々増加傾向にあります。
決済比率では、依然としてクレジットカードの使用率が高いものの割合は減少傾向にあり、代わりにコード決済やデビットカードの使用率が大きく伸びています。
参考:一般社団法人キャッシュレス推進協議会|キャッシュレス・ロードマップ 2022

キャッシュレス化が進む背景

キャッシュレス化が進む背景

経済産業省が2022年9月に公表した資料「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性」によると、政府は「2025 年 6 月までにキャッシュレス決済比率を40%とすることを目指す」としています。2025年には大阪・関西万博が開催される予定となっており、その際の経済効果を狙ったものといえるでしょう。
しかし、国がキャッシュレスの普及を推進する理由は、経済効果だけではありません。推進する要因として主なものを4点、ご説明いたします。
参考:経済産業省|キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性

要因1 現金決済のコスト削減

現金決済インフラの年間コストの説明図
現金決済インフラの年間コストの説明図

先にも参考にした「キャッシュレス・ロードマップ2022」によると、現金決済のインフラ維持には年間で約3兆円のコストが生じています。主なコストは、銀行窓口の人件費やATMの設置費・維持費、現金の輸送費・供給費が挙げられています。その他にも店舗での現金関連業務の人件費も1兆円を超えており、現金決済を維持していくにはコストが経済効果を上回る負担となっているといえるでしょう。
これらのことから、キャッシュレス決済の普及・進展によるコスト削減が期待されています。

現金決済コスト削減の効果予想図
現金決済コスト削減の効果予想図

要因2 インバウンド対策

この場合のインバウンド対策とは、外国人の旅行客が訪れた際に現金に頼らない決済方法を用いて、経済効果を得ることです。
経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン(2018年4月)」によると、日本に訪れた外国人の約7割が「少額でもカード払いなどを利用可能な商業施設があれば、もっとお金を使った」との回答がありました。キャッシュレス決済の普及は、こういった外国人観光客の需要をつかむことで消費行動を促し、経済効果を得ることにもつながるでしょう。
参考:経済産業省|キャッシュレス・ビジョン

要因3 人手不足対策

日本は少子高齢化が進んでおり、今後もさらに進んでいくことが予想されています。それに伴って人手不足の問題が生じるため、労働力の確保が必要となります。また、限られた人手で生産性を維持していくための対策も、今後の重要な課題です。
キャッシュレス決済が普及すれば、レジ内の現金残高を確認する作業の軽減と同時に、スムーズな会計が可能になります。これにより、人手不足の問題解決だけでなく、生産性の維持・向上にもつながるといえるでしょう。

要因4 感染症対策

昨今、世界的に新型コロナウイルスが流行したことで、接客のある実店舗などでは感染対策が重要視されています。流通する現金は不特定多数の人が触ることから感染リスクがあるとして、レジ担当者が現金に直接触れる機会を減らすため、手袋の使用やセミセルフレジを導入することで対策を図った実店舗も多くなりました。
キャッシュレス決済が普及し、安定して利用できるようになれば、現金に触れずに会計などを済ませられ感染リスクの低減につながります。また、前述のようにスムーズな会計を行うことも可能ですので、無理なく感染症対策を図ることができるでしょう。

キャッシュレス普及への取り組み

キャッシュレス普及への取り組み

ここまでは、キャッシュレス化が進む背景について「コスト削減やインバウンド対策などの経済効果に直結するもの」と「人手不足や感染症対策などの社会的問題解決を図るもの」として、ご説明しました。ここからはキャッシュレス決済普及のため、国が取り組んできた政策についてご紹介します。

面的キャッシュレス・インフラの構築支援事業

こちらは2020~2021年に行われていた取り組みです。キャッシュレス化に取り組む地域団体(商工会議所・商工会、商店街振興組合など)に加入する事業者の内、下記2点の要件を満たすものを対象としていました。

  • 団体傘下の事業者が営む店舗の内、25件または4割以上が決済端末の新規導入・入れ替えを行う
  • 団体傘下の事業者が営む店舗の7割以上がキャッシュレス化を達成する計画を定める

要件を満たした団体には、キャッシュレス決済サービスの提供・決済が可能とする決済端末本体の無償提供や、関連ソフトウェアなどの導入に係る経費の2/3を最大として国が補助を行っていました。
参考:経済産業省|面的キャッシュレス・インフラの構築支援事業について

IT導入補助金

こちらの制度は、中小企業・小規模事業者向けにITツール・ソフトウェアの導入補助を目的としたものになります。支援内容としては、事業者の課題やニーズに合ったITツール(パッケージソフトの本体費用、クラウドサービスの導入・初期費用など)の導入補助や、ハードウェアの購入補助を行います。
また、申請可能な枠は「通常(A類型・B類型)枠」「デジタル化基盤導入枠」「セキュリティ対策推進枠」の3つが定められており、補助を受ける対象によって最大補助額が異なっています。

参考:一般社団法人 サービスデザイン推進協議会|サービス等生産性向上IT導入支援事業事務局ポータルサイト

日本政策金融公庫の低利融資制度

こちらは、キャッシュレスの推進に向けた環境整備の一環として行われている制度になります。キャッシュレス決済を導入する中小・小規模事業者の資金繰りを支援するため、日本政策金融公庫に創設されました。卸売・小売業、飲食業を含むサービス業を営む事業者、または該当事業者が属する振興組合・協同組合などが対象となります。
事業者によって融資額などに違いはありますが、導入段階の資金繰りの心配などの解決になれば、キャッシュレスが導入しやすくなり、さらなる普及につながるでしょう。
参考:経済産業省|日本政策金融公庫による低利融資制度

キャッシュレスの将来像に関する検討会

こちらは、キャッシュレス化の現状や社会的意義、今後の動向や想定される技術・環境変化などを見据えて、将来像と目標を検討するため、2022年の9月から始まった取り組みです。キャッシュレスの全体構造から目指すべき要件・新指標を定め、現状と比較して、見つけ出された課題解決のため対応策を検討しています。
11月に公表された資料によれば、社会情勢の変化や「2025 年 のキャッシュレス決済比率40%」の目標の先を見据えて、さらなるキャッシュレス決済の普及促進に向けた、議論・検討を行う取り組みを進めています。
参考:経済産業省|キャッシュレスの将来像に関する検討会

キャッシュレス決済導入のメリット

キャッシュレス決済導入のメリット

国がキャッシュレス決済を推進する理由は、先にご説明した背景と要因によるところが大きいといえるでしょう。それらを踏まえて、実店舗でキャッシュレス決済を導入しようとした場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つご紹介します。

現金管理の手間やリスクを低減できる

現金管理業務などの効率化とリスクを減らせることが、メリットとして挙げられます。レジ内の現金を確認する作業や売上の銀行入金作業などは、キャッシュレス決済の導入で作業の手間を減らすことが可能です。それに伴い、レジ関連の作業自体を効率化することも可能となります。また、釣銭の受け渡しミスや紙幣・硬貨の数え間違いなどのリスクを減らすこともできるでしょう。

購入履歴による分析や改善が可能になる

キャッシュレス決済を導入した場合、売上はデータでの管理が可能となります。購入履歴などのデータを元に売れ行きや在庫状況の把握が簡単に行えるようになります。また、データはリアルタイムでの把握も可能ですので、過剰在庫対策や分析・改善などの販売戦略にも利用できます。

販売機会の損失防止と拡大ができる

現金決済での買い物では、手持ちの金額が足りない場合にATMを利用する必要があります。もし近くにATMがなければ、買い物を諦めてしまうかもしれません。ですが、クレジットカードなどのキャッシュレス決済が可能であれば、その場での決済が可能になります。ATMを利用する手間や手数料の必要がなくなるため、店舗と顧客双方にメリットがあるといえるでしょう。
また、昨今では非接触型の決済が好まれている傾向があり、キャッシュレス決済が導入されていない店舗を避ける方もあります。導入することで販売機会の拡大を図ると同時に、販売機会の損失や、顧客の他店舗流出を防ぐことにもつながります。

キャッシュレス決済の導入方法

キャッシュレス決済の導入方法

キャッシュレス決済を導入するには、決済サービスを提供する事業者との契約が必須です。それに伴って必要となるものは、以下の3点です。

  • 契約に合わせた専用端末の導入
  • 契約した事業者への決済手数料の支払い
  • 決済を行うための安定したインターネット回線の設置・維持

端末の導入や決済手数料は、事業者との契約形態によってはコスト面が大きくなる場合がありますので、以下でご紹介する2つの契約方法での違いを参考にしていただければ幸いです。

決済事業者との直接契約

決済サービスを提供している会社と、個別に契約する方法です。この場合、契約ごとに専用端末を導入する必要があり、締め日や入金日などの売上管理も別になるため、手間がかかるというデメリットがあります。クレジットカードを例に挙げると、JCBとVISAの両方を使用できるようにする場合は「JCBとVISAそれぞれと個別契約し、端末導入までの手続きを行う」ということになります。
その反面、直接契約では仲立ち業者がいないため、中間マージンが発生しません。決済手数料によるコストが抑えやすい点はメリットといえるでしょう。

直接契約のイメージ図
直接契約のイメージ図

決済代行会社を経由した契約

キャッシュレス決済の代行会社、1社と契約する方法です。こちらの場合は1社との契約で複数の決済方法を導入することが可能になります。決済方法も電子マネーやコード決済など、多様化の傾向があるため、個別に契約するよりも運用や売上管理の手間を省くこともできるでしょう。
直接契約よりも手数料が割高になりやすい点はデメリットと言えますが、業務の効率化による人件費削減などが可能となるため、同時にメリットを生む可能性があります。

決済代行業者を経由したイメージ図
決済代行業者を経由したイメージ図

まとめ

キャッシュレス決済は現金を使用せず、クレジットカードや電子マネーなどを使用し支払いを済ませることです。最近では感染症対策などもあり、非接触型のコード決済の支払い比率が上がってきています。キャッシュレス決済が普及すれば、社会のインフラやインバウンド対策になるだけでなく、業務の効率化や現金扱いのリスクを減らすことにもつながります。また、買いたいものを見つけた時に手持ちが足りなくても買えることは、キャッシュレス決済の大きなメリットと言えます。事業者側から見れば販売機会の損失を防ぐことにつながりますので、キャッシュレス決済の導入および普及は、消費者と事業者の双方にメリットがあるのではないでしょうか。

最後のチェックポイント

  • キャッシュレス決済とは、物理的な現金を使用しなくても活動できる状態のこと
  • クレジットカード以外にも、非接触型のコード決済などの比率が伸びている
  • 普及すれば、コスト削減やインバウンド対策など、社会的な経済効果が見込める
  • キャッシュレス決済の導入方法は、直接契約と代行会社を経由した契約の2つ
  • メリットとデメリットは導入方法によって変わる

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ローコードとは?ノーコードの違いとおすすめツールをご紹介 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/low-code/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/low-code/#respond Tue, 27 Dec 2022 03:10:21 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13367 はじめに

少子高齢化社会が加速する中で、日本企業の多くは人手不足に悩まされています。働き方改革の推進や業務効率化が求められる中で、システムやアプリケーションの開発は欠かせません。そうした背景から現在、短期間でかつ高クオリティなシステム・アプリケーション開発が低コストで行える、ローコードが注目を浴びています。

ローコードとは?

ローコードとは?

一般的にプログラムは人が書いた「ソースコード」をもとに、コンピューターがその指示に従って作動する仕組みをつくります。
一方、ローコードは英語で(Low Code:コードが少ない)と書くとおり、ソースコードをほとんど記述せずにシステムやアプリを開発する手法です。日本語では「高速開発」や「超高速開発」と呼ばれています。短期間での開発が可能で専門知識を持たない人でも扱いやすいため、IT人材が不足している企業でも導入しやすいという特徴があります。

ローコード開発と従来の開発との違いについて

従来の開発手法とは「プログラミングによる開発」を指します。プログラミング開発はローコード開発よりも拡張性や柔軟性・自由度などが高く、アプリやシステムを開発する際にすべての要素をプログラミング言語でコントロールできるため、細かい条件を設定できます。
ただし、技術レベルが高いため、プログラミングの知識がない場合はエンジニアに頼らざるを得ません。

ローコード開発とDXの関係

ローコード開発とDXの関係

ローコード開発とDXの関係はどのようなものでしょうか。DXとは何か、そしてDXが推進したきっかけなどを以下から解説します。

なぜ、ローコード開発でDXが加速するのか

「DX(Digital Transformation)」とは、「ITを活用してビジネスモデルや企業文化を変えていき、競争力を高めること」です。ローコード開発は2018年に経済産業省によって定義された「DX推進ガイドライン」や「DXレポート」にも深く関わっています。短期開発を得意とするローコード開発は、市場のニーズにも迅速かつ柔軟に対応できるからです。
また、「DXレポート」の中で経済産業省は「DXが推進できなければ、IT人材不足により2025年までに既存の基幹システムが保守できなくなる」と警告しており、これを「2025年の崖」と表現しています。そのため、近年のエンジニア不足を解消するためにもローコード開発を取り入れる企業が増えています。

DXをさらに推進したできごと

DXを推進した要因の一つに新型コロナウイルスの拡大があります。新型コロナウイルス拡大から2020年には働き方改革が重視されるようになり、企業は否応なしにDXに取り組む必要が出てきたためです。 
DX推進が加速した一因に先述のローコード開発が挙げられます。ローコードはソースコードの入力がほとんど不要なため専門知識がない人でも開発に携わりやすく、IT人材不足をカバーできるからです。

ローコードの人気度の推移をGoogleTrendsで可視化したグラフ

画像ではコロナ禍(2020年ごろ)に入ってからGoogleで「ローコード」の検索件数が増加しており、人々の関心も高まっていることが伺えます。

ノーコードとローコードの違い

ノーコードとローコードの違い

ノーコードの意味やローコードとの違い、ノーコードのメリット・デメリットを以下からご説明します。

ノーコードとは?

ローコードと似た言葉で「ノーコード」というものがあります。ノーコード(No Code)は「コードが存在しない」と訳される通り、ソースコードが一切不要のアプリケーション開発手法です。
ノーコード開発ツールの機能はプラットフォームに用意されたものの中からしか選択できないため、ローコードよりも自由度は高くありません。

「ノーコード」「ローコード」「プログラミング」の違いの表はこちらです。

「ノーコード」「ローコード」「プログラミング」の違い
ノーコードローコードプログラミング
開発できるアプリWebアプリ
モバイルアプリ
Webアプリ
モバイルアプリ
デスクトップアプリ
Webアプリ
モバイルアプリ
自由度最初からソースコードが
用意されている
ある程度
ソースコードの
カスタマイズが可能
開発者自らが
ソースコードを書く
開発規模個人~部署レベル個人~部署レベル個人
部署
エンタープライズ
必要なITスキル初心者でもOKソースコードの
カスタマイズする
程度による
上級者向け
初期費用プラットフォームの有償プランを契約プラットフォームの有償プランを契約有償・無償
どちらもある

ノーコードのメリット

ノーコードにはソースコードが不要なため、基本的にはプログラミングの専門知識を必要としません。そのため、非エンジニアでも開発に加われるという点が最大のメリットといえるでしょう。
また、小規模開発のシステムやアプリケーションの場合はツールに備えられている機能だけで完結するため、開発チームの構築も不要なケースがあります。さらに、機能の拡張が簡単で、ツール側のメンテナンスは企業やメーカーが行ってくれるという利点もあります。

ローコードのメリット

ローコードはソースコードの記述が可能なため、ノーコードよりも幅広く活用できます。また、他のシステムやアプリケーションとの連携がはじめから想定されているため、権限の設定や外部システムとの連携・統合もたやすく行えます。そのため、追加したい機能や管理データを他のアプリケーションから呼び出すことも可能です。
さらには、クラウドの利用やオンプレミス(自社運用)への接続ができるので、部署間や拠点を超えてのシステム開発も実現可能にしてくれます。

共通の強み

ノーコード開発とローコード開発に共通する強みは、システムの構成を意識する必要がほとんどないという点です。
「要件に対してそれぞれのパーツ(機能)をどのように組み合わせるか」を考えるだけで完成するため、検討に要する時間や開発工数、開発コストなどが大幅に削減されます。

また、導入と同時にクラウドやサーバなどのインフラ環境を提供している開発ツールも増えているため、自社内に開発環境を整備する必要が少なくなってきています。
しかも、世界的に有名なIT企業であるGoogle・Microsoft・Amazon社などが、開発ツールを積極的に提供しているため、費用対効果が高いという点もメリットの1つです。

共通のデメリット

ノーコード・ローコードにはメリットばかりではありません。非エンジニアでも扱いやすい反面、専門知識を有していないことで戸惑うケースもあります。以下、共通のデメリットを一覧にまとめました。

  • 一般的な開発ツールよりも機能面で制限・制約を受けやすい
  • ユーザから内部の処理が見えないため、不具合が生じたときに検証しにくい
  • 企業のIT部門が他部署のシステムを管理しきれず、情報漏曵につながる危険性がある
  • 開発ツール提供側のサービス終了に伴い、システムやアプリが使用できなくなるリスクもある
  • イレギュラーな変更への対応が難しく、リアルタイム更新が必要なコンテンツに向いていない

また、ノーコードは開発ツールが対応していない機器での使用ができず、ローコードの中にはコード対応できないツールもありますので注意が必要です。

ローコード開発ツールとその特徴

ローコード開発ツールとその特徴

ローコード開発ツールはローコード開発プラットフォームともいい、先に述べたとおりソースコードを使わずにプログラミングができる開発手法です。ローコード開発についての特徴的な使い方を以下で解説します。

ローコード開発ツールとは

ローコード開発のイメージ図

ローコード開発には上記図のような専用のソフトウェアを使用します。「グラフィカル・ユーザ・インタフェース(Graphical User Interface/GUI)」と呼ばれる視覚的操作に優れたインターフェース(ユーザがマウスやキーボードで操作ができるグラフィカルな画面)を用いて、ソフトウェアの中にあらかじめ用意されている素材を組み合わせたり、必要に応じてソースコードを記述したりしながら開発を進めていきます。

おすすめローコード開発ツール8選

おすすめローコード開発ツール8選

おすすめのローコード開発ツール8種類を以下からご紹介します。

1.Microsoft PowerApps

Microsoft社が展開しているローコード開発ツールです。ビジネス向けのアプリケーション作成を得意としており、開発時にはExcelのような関数を使用します。
ExcelやPower BIなどのMicrosoft製品との連携はもちろん、他社のデータベースにも接続が可能です。30種類以上ものテンプレートが用意されているため、開発時間が大幅に短縮できるのも魅力です。

2.OutSystems

ポルトガルにて誕生したローコード開発プラットフォームで、簡単なアプリなら5分以内に作成することも可能です。
Web/モバイルアプリ、チャットボットなどの開発や作成ができ、独自コードを追加することでプラットフォームの拡張も行えます。

3.Kintone

サイボウズ株式会社が提供している日本製のローコード開発ツールです。
クラウド上で業務アプリを開発できます。28個の素材が用意されており、日付・チェックボックス・リッチテキストといったパーツ同士を組み合わせて作成します。また、SNS機能が充実しているため、異なる部署やチームで利用することも可能です。

4.intra-mart

株式会社NTT DATA INTRAMARTが提供する日本製のローコード開発ツールです。
大企業や公的機関などのアプリ開発にも対応しており、日本語以外にも英語、中国語などの多言語に対応しています。
AI、OCR(手書きや印刷された文字を読み取り電子化すること)、RPA(ソフトウェアによる業務処理の自動化)、電子署名などのデジタル技術との組み合わせも可能です。

5.AWS Amplify

Amazon社のローコード開発ツールです。ユーザはAmazon Web Services, Inc.(略してAWS)により提供されるクラウドサービス上で、Webやモバイルアプリを開発できます。
とくに、2022年4月にリリースされたばかりの「Amplify Studio」では、最小限のコーディングのみで開発ができ、Amplifyのバックエンド構成や管理機能も付随しています。

6.Mendix

アイディア・運用・アプリケーション開発などの全体サイクルが、加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。
システム開発部門・システム運用部門が協力して、アジャイル開発(短期間で開発とリリースを行い段階的にシステム構築していく手法)を行うことや、既存システム・AI・IoTなど最新技術との連携が可能です。

7.AppSheet

社内の働き方改善や業務効率化を目的としたローコードプラットフォームで、2020年にGoogle社がAppSheet社から買収しました。
クラウド上でExcelやスプレッドシート・MySQL・Salesfoceなどと連携が行えます。Excelやスプレッドシートからもアプリの開発ができ、異なるデータベース間での移行も可能です。

8.Lightning Platform

ワンクリックでAI機能を搭載できるSalesforce社のノーコード・ローコード開発支援ツールです。
APIによる連携が可能なため、相手側のシステムが大幅に仕様変更しない限りはデータを自由に取り出せます。
また、Salesforceではノーコード・ローコード開発において大量のAPIをサポートしているため、安心して利用できます。

失敗しないローコード開発ツールの選び方

失敗しないローコード開発ツールの選び方

ローコード開発ツールは導入目的や開発に携わる人数、開発者の利用できる言語の習熟度に合わせて選ぶようにしましょう。
自社や部署の規模・利用人数によってはプランや料金が変動するツールもあるため、注意が必要です。また、開発者のプログラミングスキルによってはノーコード開発ツールを導入した方が好ましいケースもあります。
他には、既存システムとの連携が可能かどうかや連携方法も重要です。APIなのかプログラミングが必要なのかといった点も把握した上で選定するようにしましょう。

まとめ

ローコード開発は通常のプログラミング開発よりも専門知識を必要としませんが、圧倒的な開発速度によりコストの削減が期待できます。あらかじめ、クラウド・サーバなどのインフラ環境が整っていたり、APIによる連携が可能だったりするものも十分にあります。今後もさらにローコード開発は普及していくと考えられるため、導入を迷われている方は検討してみてはいかがでしょうか。

最後のチェックポイント

  • 専門知識がなくても開発に携わりやすい
  • ソースコードの記述が可能なため、ノーコードよりも幅広く活用できる
  • システムの構成を意識する必要がほとんどない
  • 圧倒的な開発スピードによりコストの削減が期待できる
  • さまざまなAPIを介して外部システムや基幹システムとの連携ができる
  • 開発ツールは導入目的や携わる人数、開発者の言語や習熟度に合わせて選ぶ
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多要素認証(MFA)とは?仕組みやメリット、実例を紹介 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/multi-factor-authentication/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/multi-factor-authentication/#respond Tue, 27 Dec 2022 00:17:48 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13213 はじめに

デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の広がりとともに多様な働き方が可能になった昨今、ビジネスの現場ではクラウドサービスの利用が当たり前になってきました。クラウドサービスなどIT技術をビジネスに活用する際、重要になってくる問題のひとつがセキュリティ対策です。今回の記事で取り上げる多要素認証とは、セキュリティ対策を考える上で新しい常識とも言えるシステムです。多要素認証とは何なのか、わかりやすく解説します。

多要素認証(MFA)とは

多要素認証(MFA)とは

多要素認証とは、Webやクラウドサービスなどにログインする際の、セキュリティを高めるためのシステムのひとつです。英語ではMulti-Factor Authenticationといい、MFAと略されます。従来のパスワード認証システムが限界を迎える中、新しい認証システムとして需要が高まっているのが多要素認証です。次にその仕組みを見てみましょう。

認証の3要素

認証には3種類の情報(要素)があり、そのうち2つ以上の要素を使って本人認証をおこなうシステムが多要素認証です。3つの要素とは知識情報、所持情報、生体情報のことを指します。ハッキング技術の高度化により、従来のID・パスワードといったひとつの要素だけの認証システムでは、セキュリティ対策として十分とは言えなくなりました。そこで複数の認証要素を組み合わせることによりセキュリティ強度を高める、より強固なシステムとして主流になりつつあるのが多要素認証なのです。

多要素認証のイメージ図

知識情報

知識情報とは、その人だけが知っている情報です。ID、パスワード、秘密の質問などがあります。特定の文字列を入力するだけなので広く使われています。一方で誕生日や名前などの推測されやすい情報をパスワードにする人も多いため、セキュリティ強度は低くなってしまいます。

所持情報

所持情報とは、その人だけが持っているものに付随した情報です。鍵、ICカード、スマートフォン、スマートフォンを使ったSMS認証やアプリ認証、ワンタイムパスワードを生成するトークンなどがあります。その所有物を紛失したり壊したりすると使えなくなるというデメリットがあります。

生体情報

生体情報とは、その人だけの身体的情報です。指紋、顔、声紋、虹彩(目)、手のひらの静脈などがあります。複製することが困難な情報なのでセキュリティ強度は非常に高いと言えます。認証もスムーズで利便性も高いです。また、紛失する心配がないのも安心できるポイントでしょう。

二段階認証・二要素認証との違い

同じ要素の認証を何段階おこなっても多要素認証にはなりません。たとえば、パスワードと秘密の質問を組み合わせた本人認証は、2種類の認証をおこなっているので一見多要素認証のように見えます。しかし、パスワードも秘密の質問も要素としては同じ知識情報なのでこれは二段階認証です。

秘密の質問の代わりに指紋認証をパスワードと組み合わせると、知識情報と生体情報の2つの要素を使うので、この場合は多要素認証に含まれる二要素認証になります。
同じ要素の情報は一緒に流出する可能性があるため、二段階認証よりも多要素認証のほうが安全性は高いと言えます。

多要素認証の必要性が高まる背景

多要素認証の必要性が高まる背景

パスワードを複雑なものにするだけではセキュリティ対策は十分とは言えないのでしょうか。今なぜ多要素認証の必要性が高まっているのか、その背景を解説します。

クラウドサービスの普及

近年、働き方の多様化や感染症予防対策としてリモートワークを取り入れる企業が増えました。リモートワークの環境を整えるために多くの企業で導入されているのがクラウドサービスです。どこからでも社内のネットワークにログインできるという便利さの一方で、不正アクセスが増え、機密情報の漏洩が心配されます。そこで、より高度なセキュリティ対策として採用されているのが多要素認証です。Salesforce、Office365(現在のMicrosoft365)、AWS、Azure ADといった大手のクラウドサービスではどのように多要素認証を取り入れているのか、次に見てみましょう。

Salesforceと多要素認証

Salesforceはクラウドサービスを利用して顧客管理や営業支援などをする、世界シェア1位のアプリケーションです。Salesforceでは2022年2月1日より多要素認証が必須となりました。Salesforceでは、IDとパスワードに加えモバイルデバイスを利用したアプリ認証やセキュリティキー、ワンタイムパスワード、Face IDなどを組み合わせた多要素認証が使われています。

Office365(現在のMicrosoft365)と多要素認証

ExcelやWord、TeamsといったMicrosoftのさまざまなアプリを利用できるクラウドサービスです。2020年4月22日をもってOffice365からMicrosoft365に名称が変わりました。Office365が買い切り方式だったのに対し、Microsoft365ではサブスクリプション方式になっています。Microsoft365における多要素認証では、IDとパスワードに加えSMS認証、音声通話、モバイルアプリ認証のいずれかが必要です。

AWSと多要素認証

AWS(Amazon Web Services)は、ネットショッピング事業大手のAmazonが提供するクラウドサービスです。Amazonがもつ、膨大な量の在庫や販売データを管理・分析する技術を一般公開したのがAWSのはじまりです。AWSでは通常のログイン認証後、スマートフォンなどのモバイルデバイスを利用したアプリ認証やセキュリティキー、ハードウェアMFAデバイスによるワンタイムパスワードなどの認証を必要とする多要素認証を採用しています。

Azure ADと多要素認証

Azure AD(Azure Active Directory)はMicrosoftが提供する、ユーザー管理をするためのクラウド認証サービスです。Microsoft365などのクラウドサービスをより安全に、そしてより便利に使うためのクラウドサービスといえます。Azure AD ではパスワード認証に加えて、音声通話、SMS認証、モバイルアプリによる通知、ハードウェアトークンが発行するコードなどを使った多要素認証をおこないます。

サイバー攻撃の増加

多要素認証の必要性が高まっている背景にはサイバー攻撃の増加があります。近年のサイバー攻撃は複雑化・巧妙化しており、あらゆる個人・企業が被害に遭う可能性があります。一度被害に遭うと、コンピュータウィルス感染、個人情報流失、システム機能停止、機密情報流失など損害は甚大です。あらゆるサイバー攻撃に備えるためにも、多要素認証によるセキュリティの強化が注目されています。

アカウント数の増加

最近ではWeb上のサービスやアプリが増えており、個人がもつアカウント数も激増しています。これにより従来のパスワード認証は今限界を迎えています。複雑なパスワードをすべてのアカウントごとに設定して運用するのは難しいからです。多数のアカウントを管理しきれず、同じパスワードを使い回す例も頻発してしまいます。パスワードのみに頼らない多要素認証はこの事態を解決する手段としても有効なのです。

多要素認証の身近な例

多要素認証の身近な例

多要素認証はつい最近になって登場したものではなく、私たちの身近なところで以前から使われています。いくつかその例を挙げてみましょう。

銀行のATM

ATMを操作するときにはキャッシュカードを使い、暗証番号を入力します。キャッシュカードはその人だけが持つ所持情報で、暗証番号はその人だけが知っている知識情報なので、この認証方式は2つの認証要素を使った二要素認証であり多要素認証です。

ホテルのセキュリティボックス

ホテルで貴重品を保管するセキュリティボックスには、鍵と暗証番号を組み合わせて使うものがあります。鍵は宿泊者だけが持つ所持情報であり、暗証番号は宿泊者だけが知っている知識情報なので、これも多要素認証の一例です。ホテルの従業員が合鍵を持っていても、暗証番号は宿泊者しか知らないのでセキュリティボックスを開けることはできません。

スマートフォン

スマートフォンの最近の機種では、ロック画面を解除するとき指紋認証や顔認証を使います。これはスマートフォンという所持情報と生体情報の組み合わせですから、多要素認証になります。生体情報による認証をおこなうには事前に登録しておくことが必要です。スマートフォンのセキュリティを常に最新のものにするためにはOSのアップデートをしておくことも重要です。

多要素認証のメリット・デメリット

多要素認証のメリット・デメリット

今や私たちの暮らしに欠かせないものとなっている多要素認証ですが、メリットやデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

多要素認証のメリット

多要素認証のメリットは何といってもセキュリティ効果の高さです。万が一第三者にパスワードを知られてしまっても、鍵やスマートフォン、指紋などと組み合わせなければロックを解除したりログインしたりすることはできません。また、生体認証はタッチするだけ、体の一部をかざすだけで本人認証が済むので、生体情報を組み合わせた多要素認証は利便性も高いと言えます。

多要素認証のデメリット

認証作業が2段階、3段階必要になると、その作業が面倒だと感じた利用者が離れてしまうリスクがあるでしょう。認証作業が簡単な生体認証を導入するには、センサー付き端末を取り入れるコストがかかります。また、せっかく取り入れた端末が故障してしまっては本人認証ができなくなるので、代替手段を用意しておく必要もあります。

デメリットを補うシングルサインオン(SSO)

シングルサインオンとは、一度認証すれば関連する複数のシステムやサービスにログインできる仕組みのことです。多要素認証のわずらわしさを補い、利便性を高めるシステムとして、多くのクラウドサービスで取り入れられています。シングルサインオンは通常1組のIDとパスワードだけで複数のシステムにログインすることが可能ですが、多要素認証と組み合わせることでより高い強度のセキュリティが維持できます。

多要素認証を取り入れる際の注意点

多要素認証を導入する際の注意点

これまで見てきたように、多要素認証は高度なセキュリティ効果と利便性を兼ね備えた、優れたセキュリティシステムだと言えます。しかし残念ながら100%安全なセキュリティ対策というものはありません。多要素認証を導入しても、管理する人間のミスや気のゆるみが不正アクセスや情報漏洩を起こしてしまう危険性はあるでしょう。そのような事態を防ぐために、多要素認証を取り入れる際に注意したい点を見ていきます。

認証ツールの管理を徹底する

これは多要素認証に限らず、徹底しなくてはならない基本的なことですが、ID・パスワードの使い回しをしたり、セキュリティキーやカードを人に預けたりしてはいけません。多要素認証をおこなう上で複数回の認証というのはたしかに面倒な点ですが、その手間のおかげでセキュリティが確保されるのだということを忘れないようにしましょう。

他のセキュリティ対策も怠らない

たとえ生体認証を多要素認証に組み込んでいても、必ずしも安全とは言えません。ある実験ではピースサインをしている写真から指紋を読み取り、指紋認証を突破することに成功したそうです。個人ならSNS運用に慎重になる、覚えのないメールは開かない、企業ならあらゆるサイバー攻撃や内部不正に対策を講じるなどしましょう。

多要素認証疲労攻撃に注意しよう

多要素認証をターゲットにした、その名も多要素認証疲労攻撃という、不正アクセスを企むサイバー攻撃があります。利用者のID・パスワードを盗んだ上で、その次の段階のアプリやSMS認証コードなどのプッシュ通知を送ってきます。心当たりのない利用者が拒否しても何回も繰り返し送り付け、利用者がつい誤って承認してしまうことを狙ったものです。心当たりのない承認要求が来たら、まずはパスワードを変更しましょう。

まとめ

今や私たちの生活とITは切っても切り離せないものになりました。そのような中で不正アクセスやサイバー攻撃から個人や企業を守っているのが多要素認証です。スマートフォンのロック解除をするとき、リモートワークでパソコンを開くとき、多要素認証がセキュリティを担っています。ただし、どれだけ強固なセキュリティシステムにも100%はありません。企業はもちろんのこと、個人レベルでも日頃から高いセキュリティ意識をもってITを安全に、そして便利に使いこなしましょう。

最後のチェックポイント

  • 多要素認証とは3つの認証要素のうち2つ以上を使用した認証システム
  • 認証の3要素とは知識情報、所持情報、生体情報を指す
  • 多要素認証はセキュリティ強度の高さと利便性を兼ね備える
  • クラウドサービスの普及により多要素認証の必要性が高まった
  • 銀行のATMなど身近なところで多要素認証は使われている
  • シングルサインオンと組み合わせることで多要素認証の利便性は向上する
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電子決済とは? 種類やシステム・おすすめサービスを紹介! https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/electronic-payment/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/electronic-payment/#respond Tue, 27 Dec 2022 00:16:08 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13256 はじめに

買い物をしたとき、外食をしたとき、電車に乗るとき……。もはや私たちの生活に欠かせないものとなってきているのが電子決済です。しかし、その種類やサービスをきちんと知ったうえで使いこなしていると、自信を持って言い切れる人は案外少ないのではないでしょうか。この記事では電子決済の種類、メリットやデメリットについてわかりやすく解説します。

電子決済とは?

電子決済とは

電子決済とは、買い物などの決済時に現金の受け渡しをせず、電子データの送受信によって決済処理をおこなうものです。「キャッシュレス決済」ともいいます。海外に比べると日本国内での普及率はまだ低いものの、普及拡大を目指す政府の後押しもあり、今後ますます普及が進むことが予想されています。

消費者のメリット

消費者は電子決済を利用することで現金を持ち歩くわずらわしさから解放されます。またレジでは現金のやり取りがないため不要な接触を避けられるうえ、スピーディーに会計を済ませられます。利用することでポイントがたまるシステムの電子決済も多いのでお得に買い物ができるのも魅力です。

企業・店舗のメリット

電子決済によりレジ業務の効率化が進み、人件費が削減できたり、マンパワーを他の業務や顧客サービスに向けられたりします。店舗に多くの現金を置かないで済むため防犯面でもより安心です。また、多様な決済方法に対応することで新規顧客やリピーターの獲得も期待できます。

電子決済の支払い方式は3種類

電子決済の支払い方式は3種類

支払い方式は支払いのタイミングによって3種類にわかれます。以下で簡単に説明しますので、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

プリペイド方式(前払い)

先に電子マネーの購入やカードなどへの現金チャージを済ませてから、商品やサービスの料金を決済する方式です。代表的なプリペイド方式としては交通系ICカードがあります。プリペイド方式には小中学生といった未成年でも利用できるものがあります。

リアルタイムペイ方式(即時払い)

決済処理と同時に銀行口座から利用金額が引き落とされる方式です。金融機関のデビットカード、ネットバンキングなどがあります。現金払いとほぼ同じ感覚で利用できます。

ポストペイ方式(後払い)

商品やサービスの利用金額を後日まとめて支払うタイプです。代表的なポストペイ方式の電子決済サービスにはクレジットカードがあります。クレジットカードと連携させたスマホアプリで決済する方式の電子決済サービスも増えています。

電子決済サービスの種類と仕組み

電子決済サービスの種類と仕組み

電子決済サービスには非常に多くの種類があります。ここからはそれらをタイプ別に紹介します。それぞれの仕組み、メリットやデメリットについて見ていきましょう。

クレジットカード決済

日本の電子決済シェアの8割以上がクレジットカードです。毎月決まった引き落とし日に、指定した口座から利用金額が引き落とされます。店舗だけでなくネットショッピングや病院、税金などさまざまな決済の現場で利用されています。申し込み時には審査が必要です。

メリット

分割払いやボーナス払いなどの指定ができるので高額の買い物をするときに適しています。また、利用金額に応じてポイントがたまるシステムが多いのもうれしいサービスです。加えて国際カードブランドなら海外でも利用可能なので出張や旅行の際に便利です。両替の手間なしに買い物やサービスの利用ができます。

デメリット

利用限度額が高額に設定されている場合、使いすぎてしまう心配があります。分割払いには手数料がかかるカードがほとんどですし、カードの種類によっては年会費も必要です。加えて申し込み時の審査に時間がかかるため、使いたいと思ってもすぐには使えない場合もあります。そして必ずしも審査を通過できるわけではありません。

デビットカード

決済と同時に指定の銀行口座から利用金額が引き落とされる、リアルタイムペイ方式の電子決済サービスです。国内のみで利用できるタイプと海外でも利用できるタイプの2種類があります。原則的に審査がなく、15~16歳以上なら誰でも作ることが可能です。

メリット

ATMや銀行窓口で現金を引き出さなくても買い物やサービスの利用が可能です。口座の預金残高の分しか使えないので使いすぎの心配がありません。チャージする必要もありません。クレジットカードを作ったり、クレジットカードの情報をインターネット上でやり取りしたりすることに抵抗がある人に向いているでしょう。

デメリット

クレジットカードと違って後払いができないので、今後の収入を見込んでの買い物ができません。支払い回数が一括払いのみなので、大きな買い物をするのにも不便かもしれません。毎月の携帯電話料金の引き落としやETCカードの発行などができない点も不便だと感じる人はいるでしょう。

電子マネー決済

電子マネーの支払い方法にはプリペイド方式と、クレジットカードに連携させたポストペイ方式の2種類があります。電子マネーに多いのは交通系ICカードと流通系ICカードです。カードタイプだけでなく、スマホに搭載できるタイプもあります。交通系ICカードの代表格、Suicaはカードとスマホ、いずれのタイプにも対応しているので、ライフスタイルに合わせて使い分けが可能です。

メリット

端末にスマホやカードをかざすだけでスピーディーに決済ができます。暗証番号の入力も基本的に不要です。現金を引き出したり持ち歩いたりするわずらわしさがありません。現金に直接触れないので衛生的でもあります。アプリと連動させれば利用履歴がひと目でわかるので家計の把握にも便利です。

デメリット

オートチャージ機能が付いていない場合、残高が少なくなったら駅や店舗、アプリでのチャージをする手間がかかります。また、後払い式の電子マネーの場合はクレジットカード同様使いすぎる心配があるでしょう。加えてカードタイプの電子マネーの場合、管理の仕方によってはカードが磁気不良になって使えなくなる可能性があります。

キャリア決済

キャリア決済とは、商品やサービスの料金を携帯電話利用料とまとめて支払う電子決済サービスです。携帯電話やインターネット回線を契約していれば利用可能です。IDとパスワードを登録するとクレジットカードがなくても後払い式で決済ができます。音楽やゲームの料金支払いによく利用されます。

メリット

携帯電話会社と契約していれば利用可能なので、クレジットカードを持たない学生や高齢者も利用できます。インターネット上でクレジットカードの情報を入力することに抵抗がある人にも向いているといえます。また、電子マネーのようにチャージをする手間がかかりません。

デメリット

利用可能額には上限があり、高額のショッピングには向いていません。クレジットカードのような分割払いもありません。大手キャリアを中心に展開されているサービスであり、格安SIMカードの契約では利用できない場合があります。また、利用可能店舗が比較的限定されているのでキャリア決済が可能かどうか事前に把握しておく必要があります。

二次元コード決済

二次元コードといえばQRコードが知られていますが、二次元コード決済とは店舗が提示する二次元コードをスマホで読み取ったり、スマホの二次元コードを店側が読み取ったりすることで決済が行われるものです。近年利用者も種類も増えているタイプの電子決済サービスで、なかでもPayPay(ペイペイ)が有名です。ペイペイはペイペイ残高にチャージして電子マネーとしても使えます。

メリット

最初にクレジットカード情報を登録しておけばスマホ1台でスピーディーに決済が完了します。現金を持ち歩き、会計時に小銭をやり取りする手間も必要ありません。財布を自宅に忘れても、スマホさえあれば買い物も食事もできます。また、二次元コード決済サービスにはポイントがたまるタイプが多く、お得感があります。

デメリット

対応していない店舗もあるので事前に二次元コード決済が利用できるか確認したほうがいいでしょう。また、スマホを忘れて出かけてしまうと当然ながら利用できません。スマホのバッテリー切れにも注意したいところです。加えて、通信環境がよくないと読み取りがうまくいかず、決済に時間がかかることがあります。

ネットバンク決済

オンラインショッピングを行う際に、スマホやパソコンの操作を通じて自分の銀行口座のお金による決済ができるサービスです。クレジットカードを持っていなくても利用できます。自分で振込先や金額を入力する必要のあるオンラインの銀行振り込みとは別のシステムです。利用するには事前にネットバンクの口座を開設しておく必要があります。

メリット

口座開設から利用、支払いまでインターネット上で完結できます。わざわざ現金を引き出してコンビニなどに支払いに行く必要がありません。銀行の窓口やATMに行く必要がないので24時間365日利用可能です。金融機関にログインするだけで利用できます。クレジットカードを作ることに抵抗がある人にも向いているでしょう。

デメリット

ネットバンク決済はオンラインショッピング向けの電子決済サービスです。実際の店舗・飲食店で即時払いをしたい場合はデビットカードを作ったほうがいいでしょう。銀行の預金残高のぶんしか使えないので高額の買い物には向いていません。対面でのサポートが受けられないのも人によって向き不向きがあるといえます。

使い方別電子決済おすすめサービス

使い方別電子決済おすすめサービス

これまで見てきたように、電子決済の種類は多種多様です。何を選ぶべきか迷ってしまうという方も多いでしょう。ここでは使い方によって変わってくるおすすめの電子決済サービスをご紹介します。

コンビニで使うならスマホでの電子マネー決済

コンビニで買い物をする機会が多い方におすすめなのはスマホでの電子マネー決済です。事前にスマホにアプリをダウンロードしておけば、会計時に「〇〇で」と電子マネーの種類を伝えて、端末にスマホをかざすだけで決済が完了します。ただし、公共料金の支払いなどには使えないことがあるので注意してください。

スマートウォッチでも電子決済が可能?

アップルウォッチなど、スマートウォッチの代表的な機種では電子マネーを搭載させることが可能です。スマートウォッチをかざすだけで電車に乗れ、コンビニや飲食店で決済ができます。スマホを取り出す手間さえ必要ありません。手荷物をできるだけ少なくしたい人におすすめです。

ポイント狙いなら同系列クレジットカードと連携を

二次元コード決済などでは利用額に応じてポイントがたまるものも多いですが、できるだけお得に使いたいという方には同系列クレジットカードとの連携がおすすめです。
電子決済そのものだけならポイント還元率は0.5%程度ですが、同系列のクレジットカードを支払先にすると2倍以上のポイントがつくこともあります。また、特約店で利用したりキャンペーン時に利用したりすることで、ポイント還元率がさらにアップするタイプの電子決済サービスもあります。

まとめ

社会のIT化が進むにつれ、電子決済は日々進化しています。レジ効率化や顧客獲得に効果が期待できる電子決済を取り入れる店舗や企業は今後ますます増えるでしょう。使う目的やライフスタイルに合わせて自分にぴったりな電子決済サービスを選ぶことで、より便利で快適な暮らしを手に入れましょう。

最後のチェックポイント

  • 電子決済とは現金を使わず電子データのやり取りで決済をするもの
  • 電子決済を利用するとスピーディーに会計を済ませられる
  • 支払いは先払い方式、即時払い方式、後払い方式の3種類
  • 主な電子決済にはクレジットカードや電子マネー、二次元コード決済がある
  • 同系列のクレジットカードと連携するとポイント還元率がアップするものも
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スマートリングとは? iPhone連携や電子マネー対応なども解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/smart-ring/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/smart-ring/#respond Tue, 27 Dec 2022 00:10:52 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13328 はじめに

スマートウォッチをはじめとした体に装着するウェアラブルデバイスは、珍しいものではなくなりました。スマートウォッチを身に着けている人を見かけることは日常的な光景ですし、VRゲームをプレイするときに使うウェアラブルゴーグルが家にあるという人も中にはいるでしょう。最近、新しいもの好きの間では新たなデバイスに注目が集まっています。それがスマートリングです。この記事でご紹介します。

スマートリングとは

スマートリングとは

スマートリングは指輪の形をしている次世代型デバイスです。スマホと連携することで、スマホを取り出さなくても通知を受け取れたり、遠隔操作や音声通話ができたりします。健康管理に関するライフログを取れるスマートリングも存在します。スマートロック機能つきのスマートリングや、電子マネー決済機能つきのスマートリングといったユニークな製品も最近は登場しており、注目が集まっているのです。

日本製より海外製のものが多い?

スマートリングは日本製の製品がまだ少なく、海外製の製品が多い傾向にあります。中には日本で充電できなかったり、日本語に対応していなかったりすることもあるようです。日本で充電できる製品かどうかをしっかり確認し、困る場合は日本語に対応している製品を選ぶようにしましょう。海外製の場合は交換や修理をしてもらう必要が出てきたときに国内で対応可能か、それとも製造国に問い合わせが必要かも注意するポイントです。サイズ感や装着感も日本人の感覚とは違う場合があるので、可能であれば事前に実物を手に取って確認できるといいかもしれません。

スマートリングのSuica対応は?

スマートリングがスマホと連携できるならSuicaとも連携できる? 気になる方は多いようですが、SuicaやPASMOが使用可能なスマートリングは2022年12月時点では未発売です。これらの交通系ICカードを使うにはそのデバイスがFelicaに対応している必要がありますが、そのようなスマートリングはまだ存在していないのです。現時点では残念ながらそのような製品の発表もありません。Suicaをスマートリングで使いたいと考えている人は気を付けましょう。

スマートリングを使ってできること

スマートリングを使ってできること

スマートリングは一言でいえば「スマホを持たずに機能を使える」ことが魅力ですが、単にメールやSNSの通知を受け取るだけでなく、実にさまざまな機能が搭載されています。中にはこれほど小さな指輪で実現できるのが信じられないような機能もあります。製品によって実装されている機能に違いはありますが、スマートリングを使って何ができるかをみていきましょう。

スマホ操作

スマートリングを通じて、メールやスマホの着信の通知が受け取れます。スマートリングによるスマホの遠隔操作では実に多くのことができます。スマホから手を離した状態で、スマートリングに触れるだけで画面操作、カメラ撮影、音楽再生の操作などが可能です。マイクとスピーカー内蔵のスマートリングでは、リングのみで音声通話やメールの読み上げ、スマホの音声アシスタントを利用できます。工夫次第では音声アシスタントを通じてパソコンや家電の遠隔操作も可能になるでしょう。

健康管理

スマホと連携して、スマートリングを装着している人の心拍数や血圧だけでなく、睡眠状態、運動時間などのヘルスケアに関するログが取得可能です。スマホアプリと組み合わせて、健康管理の精度を大幅に上げることができます。スマートリングは気軽に装着できるため、24時間ライフログを取得するのに向いています。睡眠管理に優れたスマートリングではログ取得・アプリの精度が高く、睡眠状況の改善に役立つでしょう。

電子マネー決済

電子マネー決済のスマートリングでは、リングのみで決済ができます。カバンからスマホや財布を取り出す必要がなく、決済機器にリングで触れるだけで支払いができます。動作が最小限で済むため大変便利で、電子マネー決済での支払いを多用する人にうってつけの機能です。ただし前述の通り、Suicaでの決済ができるスマートリングは今のところありません。また、スマートリングの決済方法がお店で使えるかは確認する必要があるでしょう。

スマートロック

スマートロックとは、スマホに代表されるデジタルデバイスを使って施錠・開錠ができるシステムです。ドア側で後付け可能であることから、企業だけでなく個人宅にも導入されるケースが増えています。スマートロック対応のスマートリングでは、リングのみで施錠・開錠でき、鍵を持ち歩く必要がありません。スマートリングはいつも身に着けているものなので、紛失や盗難といったリスクが低く、これをドアの鍵にすることで失くす可能性を減らせるでしょう。

NFC機能

NFC(Near Field Communication)とは、日本語で「近距離無線通信」を意味します。交通系ICカードやスマホの電子マネー決済のように、触れるだけで対応機器と通信できる技術です。身近なところでは運転免許証やマイナンバーカードもこの機能を搭載しており、ICチップがついています。NFC搭載のスマートリングでは、リングで決済端末に触れるだけでキャッシュレス決済ができるものがあります。NFC機能を使用するスマートリングは、無線で通信するため充電不要であることも大きな特徴です。

おすすめの選び方

おすすめの選び方

スマートリングの機能は多岐にわたり大変便利ですが、製品ごとに使える機能が大幅に異なるため、購入の際は自分の使用目的にあった製品であるかを事前に確認しておくことが大切です。また、自分が持っているスマホが対応しているかどうかも確認する必要があります。スマートリングを選ぶ際のコツをみていきましょう。

対応OSで選ぶ

iPhoneやiPadなどのApple製品で使いたい場合はiOS対応のスマートリングを、Android端末で使いたい場合はAndroid OS対応のスマートリングを選ぶようにしましょう。OSのバージョンによっては使えないこともあるので、とくに古いスマホを使っている方は事前に使用可能か調べておきましょう。

機能で選ぶ

使用目的に合わせてスマートリングを選ぶようにしましょう。前述した通りスマートリングにはさまざまな機能がありますが、製品ごとに搭載されている機能が大きく違うため、たとえば通話機能が欲しかったのに購入した製品では通話できないということがあり得ます。事前に商品ページを確認し、目的に合った製品を選ぶようにしましょう。指輪という形態であることから、サイズがゆるくなって水に落ちる場合が考えられるので、防水設計のものを選ぶのもよいでしょう。

サイズやデザインで選ぶ

スマートリングは海外製のものが多いため、欧米サイズ表記となっている製品が多くあります。とくに手が小さい女性はサイズを気にする必要があるかもしれません。製品によっては購入前にサイズキットを使ってサイズを決められたり、あらかじめ数種類のリングが用意されている場合があります。また、スマートリングは通常の指輪よりデザインの幅が狭くなりがちです。しかし最近ではデザイン性の高さを特徴とするスマートリングもあり、選択の幅が広がりつつあります。

スマートリングが向いている人

スマートリングが向いている人

スマートリングが向いている人は次のようなタイプの方でしょう。スマホを持たず通話したい、電子マネー決済をするのにいちいちスマホを取り出すのが面倒、スマートロックを楽に使いたい、ライフログや睡眠記録を取りたい、ウェアラブルデバイスを使いたいが腕時計が苦手でスマートウォッチをつけたくないといった方々です。新しいもの好きの人にも向いているでしょう。

注目する2022年商品をチェック

注目する2022年商品をチェック

数年前から新製品の登場が相次ぐスマートリングですが、注目を浴びている製品をいくつかご紹介します。それぞれの特徴の違いから、スマートリングをどうやって生活に活かしていけるのかが見えてくるでしょう。スマートリング選びの参考にしてください。

EVERING

EVERINGはお店の決済端末にリングで触れるだけで決済できるスマートリングです。ただし使えるのはVisaタッチ決済のみのため、自分が行くお店で使えるかどうかは注意する必要があるでしょう。万が一リングを落としたとき、スマホアプリからすぐに決済機能を停止できるのは特筆すべきポイントです。5気圧防水機能つきであることや、金属アレルギーの人でも使える素材であること、充電不要なことも大きな特徴です。

  • 主な機能:キャッシュレス決済機能/充電不要/5気圧防水/スマートロック対応/ジルコニアセラミック素材使用/Bluetooth機能なし、ヘルスケア機能なし/Android、iOS対応

ORII

ORIIは骨伝導スピーカー・マイク搭載のスマートリングです。リングを耳に当てることで音の聞き取りができ、リングに向かって話すと内蔵のマイクが声を拾うので、スマホを取り出さなくてもリングのみで音声通話が可能です。音声アシスタントを通じてスマホやスマート家電の遠隔操作もすることができます。見た目は重そうですが10g前後と軽く、10種類のリングが付属しているのでサイズを選びません。音声通話やスマホ操作をスマートリングで済ませたい人向けの製品です。

  • 主な機能:スマホ通知/音声やジェスチャーによるスマホ操作が可能/リングのみで通話が可能/ノイズキャンセリングマイク搭載/Bluetooth4.0搭載/防水機能/充電式/ヘルスケア機能なし、決済機能なし/Android6.0以降、iOS10以降対応

Oura Ring

Oura Ringはヘルスケア管理に特化したスマートリングです。精度の高い計測ができ、とくに睡眠記録に優れています。睡眠サイクルの他、睡眠中の体温、心拍数、呼吸数のログの取得が可能で、アプリで睡眠のコンディションまで知ることができます。また、チタン製で金属アレルギーの人も使いやすいでしょう。ファッションブランドGUCCIとコラボしたOura Ringも発売されており、デザイン性を追求したい人はこちらもチェックしてみるといいかもしれません。

  • 主な機能:ヘルスケア機能/睡眠記録機能/Bluetooth搭載/防水機能/チタン製/充電式/通知機能なし、通話機能なし、決済機能なし/Android以降、iOS対応

so+

so+はスマホの遠隔操作に優れたスマートリングです。スマホを持たずにリングに触れるだけで操作が可能です。写真や動画の撮影、SNSやWebページやの閲覧操作、音楽の再生・停止などができます。スマホから手を離したまま撮影やSNSを楽しみたい人向けのスマートリングです。

  • 主な機能:スマホ・タブレット遠隔操作機能/Bluetooth搭載/充電式/防水機能/通知機能なし、通話機能なし、決済機能なし、ヘルスケア機能なし/Android6.0以降、iOS10以降対応

まとめ

スマートリングとは指輪型のウェアラブルデバイスのことで、スマホと連携することでさまざまな機能を便利に扱えます。製品ごとにできることが大きく違うので、購入する場合は目的に合ったものを選ぶようにしましょう。海外製のものが多いので、日本語に対応しているかどうか確認が必要です。新しい製品が次々に発売され、今注目のデバイスといえるでしょう。

最後のチェックポイント

  • スマートリングは指輪型のウェアラブルデバイスである
  • スマホと連携することでさまざまな機能が使える
  • スマホの遠隔操作、健康管理、電子マネー決済、スマートロックなどが使える
  • 海外製のものが多いので日本語に対応するかは確認が必要
  • Suica対応のスマートリングは現時点では存在しない
  • 製品ごとにできることが大きく違うため、目的にあった製品を選ぼう
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ゲーミフィケーションの5つの要素と実施する際の注意点などの解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/gamification/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/gamification/#respond Mon, 26 Dec 2022 09:00:46 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=13312 はじめに

この記事では仕事や学習に応用できるゲーミフィケーションについて学んでいきましょう。導入の実例や、活用の際の注意点についても紹介します。ゲーミフィケーションを導入するということを、具体的にイメージするための助けとなれば幸いです。

ゲーミフィケーションとは

ゲーミフィケーションとは

そもそもゲーミフィケーション(gamification)とは、英語のゲーム化を意味するGamifyから派生した造語です。主にマーケティングの分野で利用される手法のひとつです。以下で詳細について説明します。

ゲーミフィケーションの目的

ゲーミフィケーションでは、コンピュータゲームのゲームデザイン要素やゲームの原則を、ゲーム以外の物事に対してもあてはめます。目的は、ゲームに対しての熱意を学校教育や企業の研修・仕事にも向けてもらい、目標達成へのモチベーションを高めてもらうことです。更にこれらの効果が若い世代だけではなく年上の世代に対しても期待できる、という調査結果がATD(Association for Talent Development)Talent LMSのThe 2018 Gamification At Work Survey(2018年 仕事におけるゲーミフィケーション)で確認されています。
全世代に対して有効なことが確認できたこともあり、近年ますますゲーミフィケーションの導入が促進されています。

なぜ今注目されているのか

ゲーミフィケーションの広がりについて、大きな要因の一つと考えられるのは、スマートフォンの急速な普及です。
総務省の令和2年通信利用動向調査によると、スマートフォン保有世帯は2020年で86.8%となっています。2011年には大体30%でしたので、10年で約3倍に増加したことになります。
こうしたスマートフォンの普及が多くの便利なアプリケーション(教育・ビジネスの分野など)の開発につながり、そこで有効なゲーミフィケーションも注目されるにいたっているのです。

参考:総務省|令和2年通信利用動向調査の結果

ゲーマーの特徴4つ バートルテスト

バートルテストのイメージ図

ゲーミフィケーションを効果的に実施するために、バートルテストを理解しておくのがオススメです。バートルテストとは人がゲームに熱中するときの心理をタイプ別に分類したものになります。
イギリスのゲーム研究者であるリチャード・バートルが発案したもので、単独行動・集団行動のどちらを好むかと何に喜びを感じるかによってユーザーの種類を大きく4つに分けます
ここでは4つそれぞれの特徴について解説していきます。

1.Achiever アチーバー

1つ目はアチーバー(Achiever:英語でAchieve(達成)+er)で、単独行動を好み目標を達成することに楽しみを感じるタイプです。レベル上げに熱中したり、ゲームクリアやクエスト制覇などの課題に挑戦したりなど、クリアすることを最大の喜びとします。

このタイプには、次のステップを示し達成することでモチベーションをアップさせるゲーミフィケーションが有効でしょう。

2.Explorer エクスプローラー

2つ目はエクスプローラー(Explorer:英語でExplore(探索)+er)です。集団行動を好み新しい世界・知識の発見や獲得に喜びを感じるタイプで、新たな要素を発見することで満足感を得ます。周りに対して好奇心が強く、関わり合いを持ちながらゲームを進めたいと思っているのが特徴です。
新しいことへの挑戦を取り入れたゲーミフィケーションが効果的でしょう。

3.Socializer ソーシャライザー

3つ目がソーシャライザー(Socializer:英語でSocial(社会)+er)で、集団行動を好み他の人と協力することで喜びを得るタイプです。
このタイプは、ゲームをあくまで友達と遊ぶツールとみなします。友人やゲーム中で出会ったプレイヤーと協力して遊ぶことに楽しさを見出します。

プロジェクト内での交流や人間関係を良好にすることに有効な特徴と言えるでしょう。

4.Killer キラー

4つ目がキラー(Killer:英語でKill(殺す)+er)で、単独行動を好み競争要素に喜びを得るタイプです。訳すと暗殺者となり物騒ですが、単に競争を好み自分が優れていると感じることに喜びを感じます。典型例としては対戦格闘ゲームを好むプレイヤーでしょう。内外に対してアピールできる様なゲーミフィケーションが効果的です。

ゲームの設計 5つの要素

ゲームの設計 5つの要素

ゲーミフィケーションを実施するために重要な要素が5つあります。導入する前には、それぞれについてしっかりと検討して、効果を高めるよう設計していく必要があります。どのような要素が重要視されているのでしょうか。確認していきましょう。

1.目的

1つ目の要素は目的です。ゲーミフィケーションを導入することでユーザーにどのような行動を起こしてほしいのか?という点を明確にしておく必要があります。
たとえば自社の商品を購入するようになってほしい、SNSのフォロワーになってほしい、SNSで特定の商品について投稿してほしい、あるいは進んで勉強するようになってほしい、などです。
ゲーミフィケーションによってどのような行動を促すのかをしっかりと決めることは最重要です。

2.クエスト

2つ目の要素はクエストです。目的を明確にすることが出来たら、次はユーザーに目的の行動を起こさせるための方法を考えてください。これをゲーム的にいうならクエストになるでしょう。
最初はユーザーがクリアしやすい簡単なクエストを設定します。段階的にクリアが難しい課題を設定して、対象者のモチベーションを高い状態で維持し、続けて意欲的にクエストへ取り組んでもらうことが期待できます。小さなクエストからコツコツと、といった感じでいけばいいでしょう。

3.報酬(リワード)

3つ目の要素は報酬(リワード)です。苦労して多くのクエストを用意できたとしても、長くゲーミフィケーションを続けてもらうためにはクリアに対する報酬を用意しておくことが必要です。魅力的な報酬を用意すると、クリアが難しいクエストでも高いモチベーションを持って取り組んでくれるでしょう。報酬は3つに分類されます。それぞれ順番に見ていきましょう。

1.マネタリーリワード

金銭的な価値を得られるリワードです。クーポンやポイントなどは、報酬として一番よく使われます。持続的な効果を期待するよりも短期的な行動の促進に向いています。

2.インナーリワード

スキルアップや達成感など自己実現に類するものが得られるリワードです。自分自身の心の中で強く意味をもつ報酬になります。例として〇〇を達成できた、できなかったことができるようになった、などです。

3.ソーシャルリワード

承認欲求が満たされるリワードのことです。基本的に他者から承認されることが報酬です。他者との交流、あるいは賞賛や社会的地位の付与なども含まれます。また、誰かに見られているという期待値が高ければ取り組む意欲も更にわきやすくなるでしょう。

4.可視化

4つ目の要素は可視化です。ゲーミフィケーションにはレベルやスコア、称号・バッジ制度などで、自分の状態を把握する機能が必要になります。
クエストに対する達成率や、目標とすべき対象に対しての自分の位置づけなどを可視化することで、ユーザーのモチベーション向上につなげることができるのです。また、ランキング形式によって競争意識を刺激することもできます。現在自分自身がどの位置にいるのかを判断するために、情報は随時更新されることが重要です。

5.交流

5つ目の要素は交流です。同じ目的をもつ仲間と交流できる環境があることで、モチベーションの向上が期待できます。例としては、イベントの開催・掲示板の運営・SNSとの連携などです。
仲間と進捗度合いを比較しあうことが出来ますし、自分自身の成長度合いを知ることや、達成に向けて競い合わせること、あるいはユーザー同士が協力してクエストを攻略してもらうこともできます。交流のできる環境の提供は、利用者やコミュニティの活性化につながるため、重要といえます。

事例紹介

事例紹介

ゲーマーの大きな4分類、ゲーミフィケーションに必要な5要素をみてきましたが、ここでは実際の成功事例として企業活動・学習活動、2つの現場について紹介します。それぞれどのような取り組みをしているのでしょうか。

企業活動現場での導入事例

ここではくら寿司のケースを紹介します。
くら寿司ではビッくらポンという形でゲーミフィケーションを取り入れています。店のテーブルにある機械に食べ終わった皿を5枚入れると、備え付けモニターでいろいろなゲームに挑戦できるというものです。当たりが出ると、すしレーンの上部にある穴からガチャガチャのカプセルが出て商品を獲得できます。
ゲーム的な仕組みの導入で、お客さんに楽しんでもらいながら、空き皿が積み上がって邪魔にならないようにしてもらうことが実現できています。

学習現場での導入事例

ここではリクルートマーケティングパートナーズのスタディサプリという勉強支援アプリについて紹介します。
勉強支援アプリとは、動画見放題で小中高・大学受験・資格取得などに必要な科目の授業を視聴でき、例題や問題も解くことができるゲーム的な要素を備えたアプリのことです。
スマホやタブレットなどのIoT機器を使って、いつでもどこでも勉強に取り組むことができるので、ゲーム感覚で楽しみながら学習を進めることが可能です。

注意点

注意点

ゲーミフィケーションを導入する上で注意してほしいのは導入して終わりではなく、ユーザーにフィードバックをしてもらい、改善・継続していかなければいけないということです。
効果の高いゲーミフィケーションになるよう意識して、PDCA(Plan・Do・Check・Act)のサイクルを回していきましょう。

まとめ

ここまでゲーミフィケーションについて解説してきました。ゲーマーが何に楽しみを感じるか?というのは重要なポイントです。設計の前に、対象者について詳細に知っておく必要があります。
仕組みを設計するときには、5つの要素を入れるように工夫することが必要となります。また、導入した後も継続してPDCAサイクルを回していくことが肝要です。

最後のチェックポイント

  • ゲーミフィケーションとはゲーム的な仕組みを他の物事に適応すること
  • 対象者を明確に理解するためバートルテストの4分類を知るべき
  • ゲーミフィケーションの設計には5つの要素を入れる工夫が必要
  • 報酬は3種類に分けられベストミックスを工夫する必要がある
  • 継続してPDCAサイクルを回さなければ高い効果は維持できない
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イーサリアムとは? 価格は今後どうなる? https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_ethereum/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_ethereum/#respond Fri, 29 Jul 2022 03:16:28 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=11002 はじめに

イーサリアムは暗号資産・仮想通貨のプラットフォームです。仮想通貨に関してさほど興味がないという方でも、とくに広く知られているビットコインについては耳にしたことがあるかもしれません。イーサリアムは独自のブロックチェーンシステムで構築され、ビットコインとは異なる機能を持ち合わせています。この記事ではイーサリアムについて、その基本的な特徴を誕生から現在までの経緯とあわせて解説しています。

イーサリアムとは?

イーサリアムとは?

はじめに仮想通貨としてのイーサリアム、分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアムについて、それぞれの側面から解説します。

2つを区別せず「イーサ」を指して「イーサリアム」と表現されていることも多いのですが、厳密にはイーサリアム(Ethereum)はブロックチェーンを用いたプログラムが実行されるプラットフォームの名称であり、ここで取引される仮想通貨がイーサ(Ether)です。

仮想通貨としてのイーサリアム

イーサリアムの時価総額はビットコインに次ぐ第2位(2022年6月時点)であり、高い人気を持つ仮想通貨の銘柄と言えます。仮想通貨における時価総額とは、その時点での仮想通貨の発行数量と価格を掛け合わせて算出されるものです。

イーサリアムでは約15秒ごとにブロックが生成され、約10分ごとにブロックが生成される間隔はビットコインと比較しても、複雑で大量な取引も短時間で行えるという特徴があります。取引される仮想通貨イーサ(Ether)の単位はETHと表記され、イーサリアムを利用する際にかかる手数料もイーサで決済されます。この手数料はガス(Gas)と呼ばれています。

分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアム

イーサリアムはスマートコントラクトを使ったプラットフォームです。このためイーサリアム上で中央管理者がいない状態で機能するdApps(分散型アプリケーション)の開発が可能です。dAppsとはDecentralized Applicationsの略称であり、ブロックチェーンを利用したオープンソースアプリケーションです。

ビットコインとの大きな違いはここにあります。ビットコインが決済や送金など価値の移転のためという役割が主であるのに対し、イーサリアムはブロックチェーン技術を使ったさまざまなシステムが稼働する場としても機能します。仮想通貨としてのイーサリアム以上に、この分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアムの側面が注目を集める理由です。

19歳の青年が考案した!

イーサリアムの創始者は当時カナダの大学生だった、ヴィタリック・ブテリン氏です。ブテリン氏は、高校生だった17歳の時にビットコインに興味を持ちます。それが契機となりわずか2年後19歳でイーサリアムを考案し、その翌年イーサリアム財団を設立します。イーサリアムは若き天才によって生み出されたプラットフォームと言えるでしょう。イーサリアムは現在、このイーサリアム財団を中心に成長とともに開発が続けられています。

スマートコントラクトとは

イーサリアムはあらかじめ決められた条件を満たした場合にのみ契約が自動で執行されるプログラムが組み込まれています。ブロックチェーンを利用したこの仕組みを『スマートコントラクト』といい、人為的な操作がなくてもに自動で執行されます。スマートコントラクトにより不正が防げ、決済完了までの時間も極めて短く迅速な処理が可能となり、コスト削減などのメリットが期待されています。

そもそもブロックチェーンとは

イーサリアムやビットコインなどの仮想通貨に用いられているブロックチェーン技術ですが、そもそもブロックチェーンとは何なのでしょう。ブロックチェーンについての解釈は使う人によってさまざまですが、ここではブロックチェーンについてその利点を見ていきます。

ブロックチェーンの特徴は自立分散システムであることです。管理者のみがデータを管理しているのではなく、多数の参加者が取引データのコピーを保持する仕組みのため、もし何らかの不正を加えようとしても、保持している全員のデータにアクセスする必要があります。このため改ざんは非常に困難であり、システムダウンで取引の記録が失われてしまうリスクも極めて低くなります。これが仮想通貨にブロックチェーン技術が用いられている最大の理由です。

ビットコインとの違い

イーサリアムとビットコインとの違いについては、ビットコインが決済のための役割が主であるのに対し、イーサリアムはブロックチェーン技術を使ったさまざまなシステムが稼働する場であり、プラットフォームとしての側面も併せ持つということを紹介しましたが、これには使われているブロックチェーン技術の違いが関係しています。

ビットコインに使われているブロックチェーン上には数字のみが記録されます。ビットコインという仮想通貨の取引がメインであり、ビットコインを世界経済における実際の金(ゴールド)の価値になぞらえた「デジタルゴールド」と見なしてブロックチェーン上に保存することも行われています。
これに対し、イーサリアムブロックチェーンでは、数字以外に文字も記録できます。これによりイーサリアム上でさまざまなサービスの展開が可能となったのです。

独自のトークン規格

イーサリアムのトークン規格は「ERC」です。近年、デジタルデータに資産価値売買市場が形成されたことで急速に注目を集めるようになったNFT(Non-Fungible Token)はERC-721またはERC-1155という規格が用いられていますが、これはNFTがイーサリアムブロックチェーン上での「Crypto Kitties」というゲームを由来とするからです。

またイーサリアムのブロックチェーンと互換性のあるトークン規格として「ERC-20」があり、ステーブルコインやチェインリンクなどはERC-20を使った暗号資産です。このようにイーサリアムはさまざまな用途への活用が可能な「ワールドコンピュータ」として機能しています。

デジタルアートやメタバースなどNFTの利用範囲が拡大していく中で、基盤であるイーサリアムの利用も拡大しています。

DAO事件とイーサリアムクラシック

DAO事件とイーサリアムクラシック

イーサリアムに関して2016年に起きた「DAO事件」は大きな転機となりました。「The DAO」はスマートコントラクトによってほぼ自動的に投資が繰り返されるファンドの名称で、先進的な試みが注目を集めていました。DAO事件ではこの分散型投資ファンドの「The DAO」のシステムがハッカーによる攻撃を受け、360万ETH(日本円にして50億円相当)が不正に取引されるという事態に至ったのです。

DAO事件の発生を受けて、イーサリアムコミュニティで議論が交わされ、この取引をプログラムの脆弱性を利用した不正なものとして、イーサの移動を認めず取引前に戻す措置である「ハードフォーク」を実施しました。

しかし、イーサリアムコミュニティ内でこのハードフォークに異を唱えたグループは、不正に行われた取引も有効とするブロックチェーンを支持し、その結果イーサリアム上の暗号資産(仮想通貨)も分裂することになりました。この事件の結果誕生した暗号資産がイーサクラシック(ETC)です。

イーサリアムの今後

イーサリアムの今後

イーサリアムは、開発が始まった早い時期に4つの段階に分けた開発計画が示されていました。この4つの段階はそれぞれ「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」「セレニティ」と名付けられています。

「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」の段階はすでに完了し、2020年12月からは「セレニティ」の開発が行われていますが、このアップデートではイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSへと変更される計画です。この変更が成功すれば、イーサリアムの性能は飛躍的に向上することが見込まれることから、今後イーサリアムの需要がさらに高まることが予想されます。複数の問題点がアップデートで解消される期待もあります。

ガス代の問題

これまでイーサリアムの需要が拡大するにつれて、イーサリアムを利用する際の手数料であるガス(Gas)も高騰してきました。アップデートには、ガス代引き下げの対策としてイーサリアム改善提案(EIP-1559)が組み込まれていることからも、ガス代は今後は大幅に引き下げられると予想されています。

イーサリアムは環境に優しい?

イーサリアムは環境に優しいプラットフォームへの移行中と言えるでしょう。高速で大量の計算を必要とする暗号資産に関してはこれまでにも消費するエネルギー量が問題視されてきました。イーサリアムも例外ではなく、承認方式の移行で消費電力を削減する計画が実行予定です。イーサリアム財団はPoSへの変更で消費電力が99.95%削減できるとの試算を公表しています。

マイニング終了?

世界中のマイナーがそれぞれにマイニングで報酬を得るシステムも、イーサリアムのPoSへの移行とディフィカルトボム(Difficulty Bomb)の投下により2022年内には終了が見込まれています。これに先んじて、マイニング報酬の減額も行われました。

アップデートに注目

イーサリアムが進めているアップデートの中でも、コアになるのはマイニング方式の移行です。計算量が報酬となるこれまでのPoW(Proof of Work)から、イーサリアムの保有が報酬となるPoS (Proof of Stake)へと承認方式が変わります。これにより消費電力が少なくなり、環境への負荷も減らせます。

イーサリアムは誕生以来アップデートごとに時価総額を上げてきました。PoSへのアップデートが成功すれば、大幅な価格の上昇の可能性もあり、広く注目を集めています。

イーサリアムの買い方

株式やFXなどと比較してイーサリアム仮想通貨取引は少額から始めやすい投資です。イーサリアム投資をする場合、取引開始までには次のような準備が必要です。

  1. 取引所のアカウントを登録
  2. 取引用口座を開設
  3. 取引用口座に日本円を入金

以上の準備を済ませておけば、始めたいタイミングでイーサリアムの取引を開始できます。イーサリアムに将来性を感じたら、先に取引環境を整えつつ動向を見守るのもいいでしょう。

チャートを活用しよう

イーサリアムに限らず投資はリスクを伴います。期待したリターン(収益)が保証されるわけではなく、投資額を失う可能性への十分な理解が必要です。値動きを把握し、取引のタイミングをつかむためにはチャートの活用が非常に不可欠です。初めて投資を考えている方は、まずチャートの見方について学んでみるのもいいでしょう。

まとめ

イーサリアムは価値の保管・移転を用意にする仮想通貨としての側面とともに、ブロックチェーン上で多様なアプリケーションが実行されるプラットフォームとしての側面を併せ持っています。段階を踏んだアップデートを経て、飛躍的に利用が拡大し、時価総額が上昇する可能性も秘めているイーサリアムは、今後もさらなる注目を続けるでしょう。

最後のチェックポイント

イーサリアムは

  • 時価総額2位の仮想通貨(2022年6月現在)
  • 分散型プラットフォームとして機能している
  • スマートコントラクトでの実行が可能
  • アップデートで承認方式を移行
  • 利用の拡大と価格の上昇も予想されている
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シェアリングエコノミーとは? 5つの領域解説から注意点と将来性まで https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-sharingeconomy/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-sharingeconomy/#respond Mon, 11 Jul 2022 02:40:57 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=10486 はじめに

近頃はシェアリングエコノミーという言葉を耳にする機会も増えているのではないでしょうか。シェアリングエコノミーとは実際にはどのようなものなのか、私たちの生活にどのように役立つのか、デメリットはないのか、この記事ではさまざまな角度からわかりやすくシェアリングエコノミーというものを見ていきたいと思います。

シェアリングエコノミーとは何か

シェアリングエコノミーとは何か

私たちの身近なところにもいつの間にか存在するようになっているシェアリングエコノミーですが、そもそもどういったものなのでしょうか? その概要やどういったビジネスモデルなのか?という2つの点から解説していきます。

シェアリングエコノミーの概要

シェアリングエコノミーの説明図

シェアリングエコノミーは英語でもsharing economyと言います。直訳すると共有経済であり、共有の社会関係によって統御される経済を意味します。遊休資産(スキルのような無形のものも含む)を貸出するビジネス形態です。さらにかみくだいていうと「モノや場所、スキルや時間などを個人間で共有する」ということになります。

新たな発想に基づいたビジネスモデル

従来のビジネスは企業や事業者が消費者にサービスを提供する「BtoC(Business to Customer)」の形態が主流でした。ところが近年では情報化社会の実現により個人同士で取引をする「CtoC(Customer to Customer)」 ビジネスモデルが急速に発展してきています。
スマートフォンのような手軽なデバイスを使って、消費者が所有するモノや空間に関する情報を簡単に公開し、消費者どうしで共有できるようになったのです。さらにはオンラインでの決済や評価制度により取引時の安心が担保されるようになりました。

なぜ今シェアリングエコノミー?

なぜ今シェアリングエコノミー?

では、どうして今シェアリングエコノミーが注目されているのでしょうか? 2つほど理由があげられますので見ていきましょう。

人々の価値観の変化

1つ目は、人々の「所有すること」に対する欲求が、高度成長期の大量生産・大量消費時代を経た現代では薄れつつあり、「モノによる豊かさ」だけではなく「心の豊かさ」を重視する価値観が広がってきているからです。
1990年代以降の日本では、景気の低迷や雇用の非正規化が進み、節約志向の若い世代が増えました。加えて、世界のエコロジーやサスティナビリティといった潮流を背景に、モノを所有するのではなく、必要なときに使用できればよいという考え方が多くなってきています。

変化する時代へ迅速に対応

2つ目は、今が新たなニーズの生まれやすいニューノーマル時代だからです。
もともとシェアリングエコノミーは、従来のビジネスよりも社会の変化に柔軟に対応しやすい性質を持っています。企業は基本的には消費者と消費者をつなぐプラットフォームを用意するだけでよく、商品の在庫を抱えたり人材育成をしたりといったコストが不要なのです。
また総務省やデジタル庁、財務省など各省庁もシェアリングエコノミーを推進しており、これら政府の後押しもシェアリングエコノミーの成長を促しています。

シェアリングエコノミーのメリット

シェアリングエコノミーのメリット

では、シェアリングエコノミーを利用するメリットとはどのようなものがあるでしょう。シェアリングエコノミーの利点を見ていきたいと思います。

遊休資産の有効活用

シェアリングエコノミーでは普段使っていないもの、余っていたものを貸し出したり売ったりすることで有効活用できます。家や車といったモノだけでなくスキルや時間など人的資産も活用できるのが特徴です。
また、新しいものを買わないようになったり、捨てるはずだったものを再利用したり、交通手段を共有するなど環境に優しい面も見逃せません。

リーズナブルな料金で提供、入手できる

提供者側は、すでに所有している資産を貸し出すだけなので初期費用がほとんどかかりません。また浮いている資産なので安価に供給する事もでき、ユーザー側はモノやサービスを比較的リーズナブルに取得することができます。

新しい消費の発掘で経済発展

シェアリングエコノミーで利用者の生活は便利になります。不便が解決されれば消費促進につながります。また、資産が共有・活用され新しい機会を創出し、経済効果を生む可能性もあります。
このように、シェアリングエコノミーが普及することが経済の発展に貢献すると考えられているのです。

シェアリングエコノミーサービス、5つの領域

シェアリングエコノミーサービス、5つの領域の図

シェアリングエコノミーは遊休資産の中身によって5つに分類されます。

1.モノのシェア

フリマアプリやレンタルサービスなどのシェアリングエコノミーがモノのシェアに当たります。

例:airCloset(エアークローゼット)

女性向けの洋服のレンタルサービスです。プロのスタイリストが利用者の好みやライフスタイル、悩みに合わせて洋服をセレクトします。買い物に行く時間や手間を省きたい、働く女性に利用されています。料金は月額定額制です。
コロナ禍でイベントが減り、ドレスや着物のレンタルは需要が落ち込んでいますが、外出せずに洋服との出会いを楽しめるairClosetのサービスは好調に推移しています。

2.空間のシェア

民泊、ホームシェアリング、駐車場シェアリング、レンタルオフィス・会議室、コワーキングスペースなどが空間のシェアに当たります。オフシーズンの観光ホテルや週末のオフィスなどを有効活用できます。

例:Airbnb(エアービーアンドビー)

Airbnbは、空いている家や部屋を貸したいホストと安く宿泊したいゲストとの間を取りもつ、インターネットを利用したマッチングサービスで、世界中で人気があります。
ゲストはコストパフォーマンスの高い宿泊所を見つけることができ、時には自炊したりホストとの交流を楽しめたりします。

3.移動のシェア

カーシェアリング、ライドシェアリング、シェアリングサイクルなど移動手段のシェアリングエコノミーです。交通機関の有効利用は省エネルギーや環境保護に直結するので今後が期待される分野だと言えます。

例:タイムズカー

タイムズカーは都市部で特に人気のあるカーシェアリングサービスです。ガソリン代、保険料、そして駐車場代が不要なため、コストをかけずに自動車を利用できます。インターネットで予約し、専用の駐車場に停めてある車をカードキーで開けて利用します。以前からあった移動のシェアとも言えるレンタカーよりも手軽に使えるのが魅力です。

4.スキルのシェア

家事・育児・知識など、人の持つスキルをシェアするサービスは今もっとも注目を集めるシェアリングエコノミーです。たとえば家族の介護などがあって普通の就職が困難な人が、すき間時間を利用してキャリアを積みお金を稼ぐことも可能です。

フリーランスの働き方に興味がある方はこちらの記事フリーランスになれる職種や仕事内容とは?仕事の探し方やお仕事テクニックからワーキングスペースまで全て教えます を、ぜひ参考にしてください。

例:クラウドワークス

クラウドワークスは、個人や企業が仕事を発注し、また請け負うことができるマッチングサービスです。Webデザイン、システム開発、ロゴ・イラスト作成、記事執筆、事務・データ入力、通訳・翻訳など業務は多岐にわたります。請け負う側は企業に属する必要がなく、単発で仕事をして報酬を受け取れるので副業に向いています。

例:Uber Eats(ウーバーイーツ)

街角で、大きなリュックを背負って自転車を走らせるUber Eatsの配達パートナーの姿を見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。近年でもっとも普及したシェアリングエコノミーサービスのひとつとも言えるのがUber Eatsです。Uber Eatsは利用者とレストランをマッチングし、専用アプリで受けた注文を配達パートナーがレストランから利用者のところまで配達します。配達するスキルのシェアです。

5.お金のシェア

「お金のシェア」と聞いてもピンと来ない人でも、クラウドファンディングを連想してもらうと「ああ、なるほど」と思えるのではないでしょうか。
発信者の目的に共感、賛同する人たちが少しずつお金を出し合って大きな目標を達成するのがクラウドファンディングです。銀行からはなかなか融資を得られないような斬新なアイディアでも人々の力で現実化し、ヒット商品を生み出すこともあります。

例:Kickstarter(キックスターター)

Kickstarterは世界一の規模を誇るアメリカのクラウドファンディングサイトです。日本国内のクラウドファンディングと比べ「利用者が多く、賛同者(ファン)を集めやすい」「海外で成功するチャンスが巡ってくる」「多額の資金を必要とする大きなプロジェクトに挑戦できる」といった特徴があります。ビジネスはもちろんですが、デザイナーやアーティストが業界で成功するためにKickstarterのようなクラウドファンディングを利用するケースも増えています。

シェアリングエコノミー利用の注意点

シェアリングエコノミー利用の注意点

手軽で、何かと便利なシェアリングエコノミーですが、利用時に「知っておくべき注意点」を3つ解説します。急速に成長するシェアリングエコノミーのデメリットや課題とは何でしょうか。

トラブルのリスク

シェアリングエコノミーは利用者、提供者ともに不特定多数とやり取りするのでトラブルが発生することがあります。
インターネットを通じたやり取りでお互いの顔が見えないのも不安要素のひとつです。利用者は「きちんとしたサービスを受けられるのか」、提供者は「ルールやマナーを守って利用してもらえるのか」が気になります。実際に一部ではトラブルも起きているようです。
これを防ぐために、プラットフォーマーは相互評価制度を取り入れているところが多いです。

保険/補償制度の不備があるかも!?

シェアリングエコノミーは新しい事業形態のため、何かあったときの保険や補償制度の整備が追い付いていないという現状があります。
これに対し、トラブルがあっても泣き寝入りするしかないという事態を防ぐために各種制度が整いはじめています。

法律の不備があるかも!?

保険や補償制度と同様に、法律全般の整備がまだ行き渡っていません。
法と法のすき間をかいくぐるようなサービスの提供を行う業者もいるため、早期の法整備が待たれます。

市場規模と将来性

シェアリングエコノミーの市場規模のグラフ
引用:シェアリングエコノミー協会|市場規模 推計結果
シェアリングエコノミーのカテゴリ別の市場規模のグラフ
引用:シェアリングエコノミー協会|市場規模 推計結果

シェアリングエコノミー協会が情報通信総合研究所と共同で実施した調査で、2021年度の日本のシェアリングエコノミー市場規模は過去最高の2兆4198億円です。今後コロナ禍が落ち着き、シェアリングエコノミーの認知度が上がれば個人・企業、両者に対して将来性は非常に高いと言えます。
また、既存産業への経済波及効果も高く、国内経済への好影響も期待されます。

まとめ

シェアリングエコノミーは景気がなかなか上向かない今の日本で注目の成長分野であると言えます。既存の枠組みにとらわれず新しい発想で誰でも参入可能なところが魅力的です。遊休資産の有効活用はSDGs(持続可能な開発目標)への貢献効果も期待されます。
誰もがシェアリングエコノミーを利用する側、提供する側になることができ、暮らしに欠かせないものになりつつあります。今後法整備が整えばさらに気軽にシェアリングエコノミーを利用できるようになるでしょう。

最後のチェックポイント

  • シェアリングエコノミーは遊休資産の貸出しをするビジネス形態
  • モノ、空間、移動、スキル、お金の5つの領域がある
  • 所有より共有の方がユーザーに負担が少なく環境にも優しい
  • 新しい分野なので法的に未整備な部分があるのが課題
  • この先も大きく成長が期待されるビジネスモデル
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【iOSの使い方】アップデートするべき?便利なアプリも紹介! https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-ios/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-ios/#respond Fri, 24 Jun 2022 01:35:28 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=10054 はじめに

「iOS」この言葉を耳にしたことがあっても、いざ、iOSとは何なのかと問われると説明できない人がほとんどなのではないでしょうか? iPhoneを愛用するユーザーでも意外と知られていないことがあります。本記事では「iOS」とは何か? についてその特徴や便利な使い方とともにメリットデメリットを徹底的に解説していきますので、さまざまな用途に応じて役立ててください。

iOSとは何か

iOSとは何か

iOSとは2022年現在の世界時価総額ランキングでもトップを誇るApple社がスマートフォン端末の「iPhone」シリーズに搭載しているOS(Operating System)のことを指します。OSはパソコンやスマートフォンにかならず搭載されており、端末においてなくてはならない基本的動作の司令塔というべき重要なソフトウェアです。例えていうなら、『脳を司る』部分にあたります。
まさにOSなくしてはパソコンやスマートフォンは動作することができないのです。

Androidとの違い

スマートフォン自体を制御したり管理したりするのに欠かせないOSにおける国内の市場ではiOS端末であるiPhoneとGoogle社が開発しているAndroid OS端末とにほぼ二分されています。
Googleサービスを連携し、Android OSを搭載する代表的な機種として主にGalaxy、Xperiaなどが挙げられます。OSのライセンス料金のコストを低減するだけでなく、実質無料でアプリを開発でき、各電子機器メーカーがさまざまな端末をつくっているのがiOSとの最大の違いと言えます。

iOSのメリット

iOSはApple製品全般に言えることですが、「操作がシンプルでかつ簡単だ」と言われています。では、前述でも紹介したiOSとAndroidとの違いを理解したところで、iOSのメリットについて下記より見ていきましょう。

【メリット】

  • スマートフォン初心者でもマニュアルを見なくても、直感で操作可能
  • OSが公開されているAndroidに比べ、アプリなどのセキュリティ面で安心
  • Macなどのパソコンやスマートウォッチなどを連携することで互換性が高まる
  • Androidよりもリセールバリューが高く、売りやすい

上記のようなメリットが挙げられます。

iOSのデメリット

iOSが搭載されている端末はiPhoneシリーズだけで多様性がないことがデメリットとされています。メリットを享受しつつ、他のデメリットについてもよく理解しておくことで、iOS移行もたやすくなるでしょう。以下でデメリットについて見ていき、iOS移行時の参考にしてください。

【デメリット】

  • 安価なAndroid OSが搭載されているモデルと比較すると高価である
  • microSDカードを挿せないので、動画などの大容量データを扱う人には不向き
  • 画面を上下に分割し、別アプリで使用できるマルチウィンドウ機能が使えない

上記のデメリットを紹介しましたが、microSDカードが挿せなくともApple社提供のクラウドサービスのひとつでもある「iCloud」を利用できるので、困ることはほとんどないでしょう。

AndroidからiOSへの移行は難しくない

メリットデメリットを把握し、iOSの魅力について理解したものの、これまでなじんできたAndroidからiOSへの移行に、難しいイメージや不安を持たれる人も少なくないでしょう。そんな人のために、AndroidのデータをiOSへ引き継ぐ方法を説明していきます。

AndroidからiPhoneへ移行する際に必要なアプリ『iOSに移行』を使うことによって、以下のデータをほぼ移行することができます。

  • Googleアカウント
  • SMSメッセージ
  • 連絡(アドレス)先
  • カメラロールのアルバムや動画
  • カレンダー
  • ブラウザのブックマーク

iPhoneへの移行方法

iPhoneへ移行の仕方として、まず、Google Playストアにて「iOSに移行」のアプリをインストールする >新端末のiPhoneを起動させ、初期設定 > 「Appとデータ」の画面上の「Androidからデータを移行」を選択 > 「iOSに移行」が開くので「続ける」をタップし、利用規約を確認。その後、「同意する」を選択 > iPhone画面上に「Androidから移行」が表示されるので「続ける」を選択 > 画面に表示されたコードを「iOSに移行」にて入力し、「続ける」を選択 > AndroidとiPhoneの接続完了したのち、移行したいデータを選択し、「続ける」を選択 > 「完了」をタップして移行が完了します。

上記の順序により、移行が完了したのち、iPhoneの初期設定に進むことができます。
尚、上記の方法で引き継げないデータは、Googleドライブを活用することで移行が可能です。

アップデートはするべきか?

アップデートはするべきか?

アップデートとは、スマートフォンに搭載されているソフトウェアを最新の状態にする、つまりパーションアップする機能のことを指します。不具合や機能追加などがある際に定期的な更新通知が届きます。またアップデートを放置することによって、セキュリティの側面から危険が及ぶなどの懸念される可能性があります。アップデート前にホーム画面から「設定」>「一般」>「情報」を開き、OSのバージョンを確認しましょう。
以下ではアップデートの重要ポイントを押さえながらどのようなメリットデメリットがiOSに影響を与えるかについて、アップデートのやり方とともに見ていきましょう。

アップデートのメリット

【メリット(1)】セキュリティ強化と向上
年々、ネット上の新たなウイルスの種類が増えていくと同時にハッキング技術も進化していきます。それによってユーザー側の情報が盗まれるなどセキュリティ上の危険が及ぶことがあります。そういった悪事から守るため、定期的にアップデートすることでセキュリティを強化し、向上させていく必要があります。

【メリット(2)】最新機能の追加
アップデートすることによって、ホーム画面の壁紙、ウィジェット、カレンダーなどのカスタマイズや最新の絵文字などの追加ができます。主に、iOS13やiOS14などといった大型アップデートが実施される際にこういった最新の追加がされます。

【メリット(3)】回線速度が向上し、サクサク動作しやすくなる
アップデートを放置したまま使用することによって、回線速度が遅くなり動作が重たくなるなどのトラブルが発生することがあります。それを防ぐため、定期的にアップデートすることで動作が軽くなり、サクサク利用できるなどの利点があります。

情報セキュリティの重要性を把握することでアップデートがいかに大切か理解できるでしょう。こちら情報セキュリティーとは?個人・企業別の対策や資格の種類など網羅的に解説
についての記事でくわしく解説されていますので参考にしてください。

アップデートのやり方

まず、最新バージョンをアップデートする事前準備として、iCloudを利用してデータのバックアップを行いましょう。この事前準備をしっかり行うことでスムーズにデータ引継ぎができます。またバックアップやアップデートをする際は家庭用Wi-Fiなど安定した通信環境で行うことをおすすめします。
続いて、アップデートのやり方について、以下の流れを見ていきましょう。

  1. ホーム画面から「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」をタップする。
  2. 「ソフトウェア・アップデート」のオプションが複数ある場合は、インストールしたいオプションを選択する。
  3. 「今すぐインストール」をタップする。

上記の順序により、アップデートが完了します。またアップデートにかかる時間は数十分から数時間で完了しますが、まれに時間をかけても完了しない場合には空き容量不足が原因の場合があります。使わないアプリやデータ、ファイルなどを確認し、削除したり整理したりすることで改善される可能性が高まります。

アップデートのデメリット

【デメリット(1)】アップデート後の違和感
新たにアップデートすると当然、これまでの操作方法が変更され、使い方がわからなくなる、または使いにくくなるといった問題が発生します。iPhoneを使いこなせず、操作が苦手な人がアップデート後の違和感が拭えないなどの理由からアップデートを放置してしまうケースが多く見られます。

【デメリット(2)】予期せぬ不具合が起きる
前述の『アップデートのメリット』ではアップデートをすることで回線速度が向上し、動作が速くなると説明しましたが、逆にアップデートしたことで動作が鈍くなることがあります。主に古い機種などに多く見られ、処理能力の低下による不具合がまれに起こります。対策として、新たな機種の買い替えなど検討すると良いでしょう。

【デメリット(3)】既存のアプリや機能が新たなOSに対応できなくなる
パフォーマンスを向上させる目的でもあるアップデートですが、これまで使用していたアプリや機能がアップデートすることによって、新たなOSに対応しきれなくなるなどのケースがあります。主に古いiPhoneの機種などに多く見られ、アップデート後に操作が重たくなるなどのトラブルが生じることがあります。iOS14から15にしたくないときはセキュリティアップデートだけにして様子を見ることもできます。

最新のiOSでできること

最新のiOSでできること

2022年4月にはiOS15.5の開発者向けベータ版がすでにリリースされています。現時点で最新のiOS15にアップデートできる機種としてiOS同様のiPhone 6s以降、第1、2世代のiPhone、SE、第7世代のiPod Touchが挙げられます。注意点として、左記に挙げた機種より古い端末に関してはアップデートができません。iOSのメリットデメリット、移行、アップデートのメリットデメリットについてわかってきたところで、最新バージョンのOS15.4でできることを以下でいくつか紹介しますので参考にしてください。

マスクをしたままでロック解除が可能に

2022年3月15日リリースのiOS15.4では瞳孔から個人識別ができる『虹彩認証』によってマスク装着のままロック解除ができるようになりました。iOS15.4以降が搭載されているiPhone12以上を対象とし、『Face ID』を設定すればロック解除のみならず、利用用途は多岐にわたりApple Payを利用する際にも認証が可能です。マスク認証の他にも眼鏡着用時の設定もでき、コロナ禍の現状において非常に便利な機能と言えるでしょう。

123種の新しい絵文字が追加に

iOS15.4で新たに『妊娠した男性』『ハート型の手』『溶ける顔』など顔絵文字やジェスチャー、ファンタジーがリリースされ、123種のユニークな絵文字が利用できるようになりました。なかなか文章として伝わらないときにこのユニークな絵文字を使うことで楽しくやりとりができるかもしれませんね。
追加された絵文字については下記の新追加の絵文字一覧をご覧ください。

新機能「集中モード」

タイミングを問わず、通知が来ることによって集中が途切れるのを防ぐための新機能『集中モード』が従来の『マナーモード』『おやすみモード』に加え、新たに使えるようになりました。
通知音をオフにするだけでなく通知そのものをオフにしてしまうことも可能です。『集中モード』は仕事中、入浴中、運転中、勉強中といったさまざまなシチュエーション別に自由にカスタマイズができます。また同様にApple IDが利用できるApple WatchやMacにも設定すれば通知をコントロールすることが可能です。

FaceTimeの機能強化

コロナ禍によるオンライン会議の増加に対応した『FaceTime』の機能が大幅に強化されました。『FaceTime』はオンライン会議システムとしてわたしたちがオンライン上でスムーズにつながるために欠かせない便利な新機能です。その機能にまず、Android、Windows PCユーザーがWebブラウザ経由で参加することが可能になりました。また、オンライン会議に重要な資料の画面共有はもちろん、今や流行のApple TVやTikTokなどのサービスコンテンツもiOS15.1以降で搭載される『Share Play』機能を通して、FaceTimeの通話者間で共有ができます。

Safariのデザインと機能変更

iPhoneは画面が狭いことで知られています。その欠点をカバーするため、Safariのデザインや操作方法が大幅に見直されました。上部に設置されていた従来のアドレスバーがiOS15では画面下部に小さく表示されるようになり、Webページがより見やすくなりました。また、新しいアドレスバーの位置に違和感がある場合は設定により従来の位置へ戻すことも可能です。複数Webページを閉じずに別タブに切り替えたい場合にはアドレスバーを左右にスライドするだけで移動できるなどの機能が変更され、利便性に富んでいます。

ウィジェット機能の充実

iOS14から使えるようになったウィジェット機能は2021年秋リリースのiOS15において6つの機能が新たに追加されました。
以下で説明していきますので、ぜひ、ウィジェット機能を利用し、生活パターンに応じて役立ててください。

  • 『探す』
    =「人」、「持ち物」2つのパターンで家族や友人、持ち物の現在地を確認できる
  • 『連絡先』
    =複数の連絡先がアイコンで表示され、簡単に確認が可能。アイコンのサイズは3種類。
  • 『App Store』
    =「Today」タブで公開されている最新ストーリーコンテンツが自動的にピックアップされ表示される。日々刺激を楽しみたい人にはうってつけのウィジェット機能。
  • 『Game Center』
    =「プレイを続ける」「プレイ中の友達」の2パターンで最近プレイした友達をリアルタイムに確認できるだけでなく、すぐプレイできるよう素早くアクセスできる。
  • 『睡眠』
    = 睡眠アプリを利用し、就寝時間のデータを記録したものが表示される。平均睡眠時間が確認でき、週ごと、月ごと、6カ月ごとのデータ確認ができる。サイズは1種類のみ。
  • 『メール』
    = メールボックスを開かなくても「未開封」や「お気に入り」のメールのみを表示させることで確認がしやすくなる。サイズは2種類。

ウィジェットは上記のようにホーム画面を自分好みにカスタマイズできるなど、スマートに使いこなせる面では非常に便利な機能と言えるでしょう。

便利なiOSアプリ6選

便利なiOSアプリ6選

上で「最新のiOSでできること」について話しましたが、ここでは信頼度の高いApple純正アプリはもちろん、純正アプリのように支持されている便利なアプリを6つに抜粋して紹介します。どんなアプリがあるのか、紹介しているランキングサイトもあるので参考にし、ダウンロードしてみてください。

「ショートカット」

ひとつの目的のために、本来ならいくつかの段階を経てたどり着きますが、その面倒な段階を通り越してワンタップで済むようにできるiOS独自アプリです。
ショートカットでできることのひとつには、例えば読書を趣味とする人が読書モード設定後にショートカットすることでワンタップするだけで読書ができるといったケースがあります。iPhoneがおやすみモードに入り、読書タイム用にあらかじめ設定したプレイリストの音楽が流れ、読書アプリが自動的に開きます。その他にもiPhoneに「今から帰宅する」と話しかけるだけで設定した家族にメッセージが送れるなどのショートカット作成も可能です。さまざまな目的に応じて、ショートカット作成ができるので挑戦すると良いでしょう。

「GarageBand」

スマートフォンで手軽に作曲・録音が可能なiOS独自のアプリです。
音楽の初心者、または楽器を弾いた経験がない人でもこのアプリを使って、簡単に多重録音で曲を作れる非常に優秀なアプリです。若い人に人気があり、作成した曲をiPhoneの着信音にすることも可能です。LINEなど、オリジナルの着信音で周りのお友達と差をつけられるかもしれませんよ。

「iMovie」

動画編集ができるiOS独自のアプリで1999年にプリインストールされた「iMac」から始まったと言われています。2022年4月には最新バージョン「iMovie 3.0」がリリースされ、App Storeから無料で利用できるようになりました。基本的なカット編集、BGMの挿入、テロップ(字幕)の作成、トランシジョン(特殊効果)や各種エフェクトなどの簡単な操作でプロさながらのクオリティの高い編集が可能なことで注目されています。画面が小さいiPhoneでもスムーズに操作しやすいなどの特徴から初心者や学生など幅広いユーザーに人気があります。

「Microsoft Office」

日本企業において、圧倒的に高いシェアを誇るWindowsパソコンはMacよりも多く利用されています。アプリ版Microsoft Officeは2019年11月にはiPhone、Android向けにプレビューされ、2020年2月にリリースされました。また2021年2月にiOS版のMicrosoft OfficeがiPadにも対応可能になり、Word、Excel、PowerPointを1つのアプリとして利用ができるようになりました。
オンライン会議などの増加に伴い、自宅でもiOS端末であれば会社同様のWindows環境下でExcel資料などの閲覧や編集が可能なことから、Microsoft Officeは非常に便利なアプリと言えるでしょう。

「Adobe Photoshop Express」

Photoshop Expressとはプロも使うAdobe社が提供する写真加工ソフトPhotoshopのスマホアプリ版です。プリクラとおなじような感覚で手軽に画像の切り抜きやフィルターの設定、文字入れなどができ、SNS投稿にうってつけの画像加工が楽しめる点が魅力です。
下記画像は画像加工の一例として、被写体の切り抜き、背景変更、テキスト追加で作成したものです。

Photoshop Expressの主な機能として、編集・コラージュ、レタッチ、Mixなどが挙げられ、アルバム作成する際なども簡単におしゃれに、かつクオリティの高いものが作れます。
またAndroid版もありますが、画像に挿入するテキストのフォントの種類が選べるのは現時点ではiOS版だけです。

「スピードテスト 回線速度 Speed Test Check」

上でも回線速度についてふれましたが、スマートフォンを使っている際に「なんだか速度が遅く、動作が重たい」と不便を感じることがあります。速度遅延原因は主に通信環境やスマートフォン自体などに問題があることが挙げられます。Speed Test Checkはそんな悩ましい問題に対し短時間でWi-Fiの回線速度を計測でき、かつ手軽に調べられるアプリです。Android、iOSともに使えます。
他にも回線速度測定アプリの種類は豊富です。今一度、この機会に自分に合ったアプリを探し、回線速度をチェックすると良いでしょう。

iOSアプリ開発者になるには?

iOSアプリ開発者になるには?

ゲームなどの趣味からビジネスまでさまざまなアプリにふれていくうちに、アプリ開発に携わる仕事をしてみたいと思う人も少なくないでしょう。自分が開発したアプリがもし、大ヒットして収入を得ることができたら……などといった目標ができた時には、ぜひ、企業研究や業界研究を通して「アプリ開発者になるには?」を知るところから、追求してみましょう。アプリ開発者の仕事は『アプリ開発エンジニア』『社内のアプリを開発する社内SE』『フリーランス』など多岐にわたります。
異分野の職種から参入する場合はiOSに関する知識やスキルを身に付け、実務経験を積んでおく必要があります。

アプリを開発する仕事においてどんなスキルが必要なのか? 将来性はどうなのか? について、こちらのアプリケーションエンジニアの仕事内容・必要スキル・年収から将来性までを解説しますという記事に加え、企業研究も兼ねて、こちらの企業研究のやり方(就職・転職活動での具体的な方法、どこまで?意味ない?の疑問に答えます)の記事を参考にしてみてください。

まとめ

iOSの使い方やアップデートすることの大切さについて理解いただけましたでしょうか。
普段、なんとなくiPhoneを使いこなせていたつもりでもiOSならではの魅力的な機能を見落としていたかもしれません。この記事を通して、新たな使い方を発見でき、生活や仕事に至るまでシチュエーション別に身近な存在としてより一層、iOSから目が離せなくなるでしょう。また定期的にアップデートし、さまざまなアプリや機能を使いこなせる上級者を目指してください。

最後のチェックポイント

  • iOSは操作がシンプルでかつ簡単である
  • アップデートはセキュリティ強化と向上が目的でもある
  • マスクをしたままでロック解除ができるなどの機能が豊富
  • 生活や仕事に役立つウィジェット機能のアプリがさらに充実
  • iOSの知識を身につければ、アプリ開発者になれる可能性がある
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マーケティング用語解説 【4P分析とは?】 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/4p_analysis/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/4p_analysis/#respond Thu, 23 Jun 2022 00:29:38 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=10126 はじめに

マーケティング用語はたくさんあって覚えるのが大変、と思われるかもしれませんが、今回紹介する4P分析はマーケティング用語の中でも基本的なものです。その方法もシンプルな物なのでこの記事を読むことでぜひ身につけてみてください。

4P分析とは

4P分析の説明図

4P分析とは自社商品・サービスにまつわる「Product(商品)」、「Price(価格)」、「Place(流通)」、「Promotion(販売促進)」の4つの頭文字をとったマーケティング手法です。これら4Pの視点に立って具体的にマーケティング戦略を立案します。
また、4P分析はフレームワーク・マーケティングのひとつです。フレームワークとは「理解するための枠組み」を意味しており、マーケティングを行う上で欠かせないものになっています。

マーケティングの基本サイクルプロセスにおける4P分析の位置づけ

マーケティングの基本サイクルプロセスにおける4P分析の位置づけ

マーケティングとは以下のような基本サイクルプロセスで成り立っています。

  1. 【リサーチ】内部環境と外部環境を分析し、市場のリスクとチャンスを見つける
  2. 【セグメンテーション(市場細分化)】顧客を同じニーズのグループ(市場)に分ける
  3. 【ターゲティング】細分化したグループ(市場)のなかで、どこを狙うかを決める
  4. 【ポジショニング】ターゲットとする市場のなかでの、自社の立ち位置を明確にする
  5. 【マーケティングミックス】マーケティング戦略を立案する
  6. 【実行と評価】建てたマーケティング戦略を実行し、評価する
  7. 1.に戻る

このマーケティングプロセスの中の5.「マーケティングミックスでマーケティング戦略を立案する」の時に使うのが4P分析です。

4P分析の目的

4P分析はさまざまなデータや分析をもとに自社目線で課題を洗い出し、事業戦略を立案するものです。「商品やサービスのクオリティは高いのに売上が伸びない」、「コストが高すぎて利益が少ない」などの問題があるとき、解決の助けとなるでしょう。

4P分析は歴史も古く古典的手法ですが、それだけ長く、多くの現場で活かされてきた実績があるとも言えます。競合他社との差別化を図り、利益を大きくして企業として成長するためには欠かせない手法なのです。

4P分析と3C分析の違い

3C分析とはCustomer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の頭文字を取ったもので、これらについて客観的事実のみを洗い出し分析する手法です。マーケティングの基本サイクルプロセスの1.【リサーチ: 内部環境と外部環境を分析し、市場機会を見つける】に該当します。

これに対して4P分析は基本サイクルの5.【マーケティングミックスでマーケティング戦略を立案する】にあたるので、3C分析などで得たデータをもとに戦略を建てる段階というポジショニングになります。

4P分析のやり方

4P分析のやり方

次に4P分析の実際のやり方について見ていきます。基本をしっかりおさえてビジネスの現場に役立てましょう。

1 product(自社の製品・サービス)

自社の製品やサービスに、どのような強みや魅力があるのかを分析します。製品やサービスそのものだけでなく品質やブランド名、パッケージ、デザイン、そしてアフターサービスや保証なども含めます。
ターゲットとする顧客や市場にマッチした商品・サービスの提供がされているか、他社との差別化は図れているか、顧客のニーズ(欲求)とウォンツ(欲求を満たすための手段)を満たしているかなどを分析します。

2 price(価格)

商品やサービスをいくらで提供するかは売れ行きを決定づける重要なポイントです。その製品・サービスによってユーザーが得られる価値と、そのために支払う対価のバランスが適正かどうかを分析します。さらに実際にかかる商品コスト、ユーザーが適切だと考えている価格、競合他社がつけている価格なども参考にします。
一般的に同じ商品ならより低価格のほうが売れますが、適正な利益が確保されていることも必要です。

3 place(流通)

その商品をどうやって売るか、も大切です。安価な日用品を大量に売るならスーパーやドラックストアなどが適していますし、ターゲットを絞った付加価値の高い商品ならセレクトショップなどが向いているでしょう。また近年はオンラインショッピングが普及しているので実店舗を持たないで商品展開していくという方法もあります。
商品特性やターゲットに合わせた「流通」を分析することが重要になります。

4 promotion(販促活動)

いくらいい商品やサービスであっても認知されなければ購入してもらえません。効果的なプロモーションのためにはまずターゲットに有効な媒体を選び、自社商品の強みと魅力を訴求し、さらに他社との違いを訴える必要があります。
ここではこれらの要素が適切にアピールできているかを分析します。プロモーションの手段としては従来からの広告やCMだけでなく、SNSを使ったクチコミも非常に効果的です。

サービス業は7P分析

サービスマーケティングの7P分析の説明図

4P分析は主にメーカーでのマーケティングに適しているのですが、サービス業でもこのフレームワークを活かすために7P分析というものが考え出されました。7P分析は4P分析に3つのPを加えたものです。3つのPとはPeople(人)、Process(プロセス)、Physical Evidence(物的証拠)です。
「人」は接客スタッフによるサービスの質を指します。「プロセス」は飲食店でオープンキッチンを使って調理の過程を顧客に見せるなど、提供プロセスの工夫を指します。「物的証拠」はサービス業ではモノが残らないため成果が見えづらいとして、例えばミシュランガイドの星の数のような客観的評価、業績をアピールすることを指します。

4P分析の実例

4P分析の実例

ここで実際に行われた4P分析の実例を見てみましょう。各企業の取り組みや実際にヒットした身近な具体例を見ることで理解が深まります。

ヘルシア緑茶(花王株式会社)

基本に基づいた販売戦略を取っているという事例を4P分析で具体的に解説します。

ヘルシア緑茶という【PRODUCT】

体脂肪の燃焼効果が期待できる茶カテキンの含有量が高い緑茶です。特定保健用食品(トクホ)という厚労省の認可を受けました。味の面でも苦みが強めという特徴がありますが、かえって体に良さそうというイメージを強めました。パッケージには「体脂肪が気になる方に」というコピーを書いて健康面のメリットが期待できることをアピールしました。

ヘルシア緑茶の【PRICE】

350ml入りペットボトル1本180円と高めの価格設定ながら、高いことがプレミア感に結びつき「効きそう」という期待感につながりました。コンビニエンスストアで商品展開したため値崩れが起きることもありませんでした。

ヘルシア緑茶の【PLACE】

ターゲットである中高年層が忙しくても手に取りやすいコンビニエンスストアでの限定販売としました。コンビニエンスストア側の協力も得、店内でも目立つ場所にスペースを大きくとって陳列し、来店客の目を引くことに成功しました。

ヘルシア緑茶の【PROMOTION】

中高年層が見る時間帯に集中してテレビCMを積極的に流しました。「トクホ」という国のお墨付きがあることを強調し、販売戦略の追い風としました。

その結果、ヘルシア緑茶は発売後10カ月で200億円という売上を記録したのです。

セブン‐イレブン(セブン‐イレブン・ジャパン)

競争の激しいコンビニエンスストア業界にあって国内トップの店舗数を誇るセブン‐イレブンですが、多くの消費者に支持される理由もまた4P分析で見えてきます。その中身を解説します。

セブン‐イレブンの【PRODUCT】

セブン‐イレブンが扱っているPRODUCTには他社が作っている既製品と、自社で開発・生産しているプライベートブランド(PB)とがあります。店舗面積が限られているため既製品を置く際もニーズの高い、厳選したものだけを置いているので他の業態より高い価格設定でもコンスタントに売れるという特徴があります。一方PBはメーカーと共同開発することで、価格を抑えることができました。コンビニエンスストアは便利だけど高い、というそれまでの常識から脱することに成功したのです。

セブン‐イレブンのPBで代表的なものが100円で買えるドリップコーヒーでしょう。低価格で飲める本格コーヒーはまたたく間に消費者の間に普及しました。今やスタバやドトールなどのコーヒーチェーンの脅威であるとも言えます。

セブン‐イレブンの【PRICE】

コンビニエンスストアは、利便性が高い代わりに価格は割高だと思われていましたが、プライベートブランド(PB)製品の登場によりそのイメージは一変しました。食品から日用品、アルコール飲料に至るまでPBの品ぞろえは幅広く、消費者にとってもはやセブン‐イレブンは「価格の高い店」ではなくなったと言えるでしょう。さらに最近では100円ショップDAISOの商品の取り扱いも始め、今までコンビニでは買えなかった商品を安く買えるようになりました。

100円コーヒーもそうですが、低価格商品は利益が薄いものがほとんどです。しかし、セブン‐イレブンに来た顧客は割安な商品を買うついでにサンドイッチやホットスナックなどを買う傾向があります。目的の商品が安いからこそ「ついで買い」が発生するのです。安い商品を呼び水として全体の売り上げ増を達成することに成功しています。

セブン‐イレブンの【PLACE】

セブン‐イレブンは徹底した多店舗展開に特徴があります。コンビニエンスストアの原点である「便利」をそれにより実現していると言えます。また、全国どこでも同じ品ぞろえというわけではなく、その地方ならではの売れ筋商品(例:おでん種)をしっかり取りそろえ、地域密着型のビジネスを展開しているところも注目に値します。

セブン‐イレブンの【PROMOTION】

ブランドロゴの徹底による差別化、個食に適しているとされていたお惣菜を家族の食卓に乗せる提案型CM、会員カードやアプリによる特典付与など多角的なプロモーションが特徴的です。

まとめ

「4P分析」という名前だけ聞くと苦手意識を持つ方もいるかもしれませんが、ヘルシア緑茶やセブン‐イレブンなどの具体例を見ると意外とすんなり理解が進んだのではないでしょうか。マーケティングを仕事とされている方はもちろんですが、一消費者として世の中を眺めたときに4P分析の視点で見つめると「売れる仕組み」が見えてくるかもしれません。

最後のチェックポイント

  • 4P分析はフレームワーク・マーケティングのひとつ
  • 4Pとは商品、価格、流通、販売促進を意味する英語の頭文字
  • 4P分析の目的は自社目線で課題を洗い出しと解決策の提示
  • 3C分析はリサーチ、4P分析は戦略立案のマーケティング手法
  • サービス業では人、プロセス、物的証拠を加え7P分析を使う

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今さら聞けない無人コンビニの仕組み|無人店舗システムが社会問題を解決 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/unmanned_conveniencestore/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/unmanned_conveniencestore/#respond Mon, 30 May 2022 08:12:26 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9928 はじめに
  • 無人コンビニには、ウォークスルー型やセルフレジ型がある
  • 無人コンビニは、日本が抱える問題解決の一因を担う
  • 無人コンビニには課題も多いが、無人販売という発想が広がった
  • 無人コンビニ実現にはAI技術やIoT技術が不可欠である
  • 無人コンビニは、DX化の未来の形を示す

首都圏の駅近などに無人コンビニを見かけるようになって数年、さらに増え続けています。無人コンビニを実現しているAI(人工知能)をはじめとした技術は、社会の変化が目に見える典型例と言えるでしょう。

本記事では無人コンビニから見える日本の抱える問題、労働人口の減少やフードロスなどの環境問題の解決も含め、無人コンビニという例からDXについても考えていきます。

無人化へ向かう日本のコンビニ

2017(平成29)年経済産業省の後押しを受けた「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の合意に至りました。これにより検品・在庫管理の人手を減らし、消費期限管理の効率化や、防犯ゲートを用いた万引き防止など、コンビニエンスストア(以下コンビニ)の無人化に向けたさまざまな問題の解決に目途が見えてきたのです。

さらに、AIによる情報分析やIoTを使った商品状態の判断・連携などの技術の進歩も相まって、日本のコンビニは無人化へと踏み出しました。
駅構内やオフィス・マンションなどに、さまざまな形の人手を介さずに商品売買可能なコンビニが増えています。

コンビニ各社の挑戦

ファミリーマート
2021年にファミリーマートの無人決済店舗1号店「ファミマ サピアタワー/S(サテライト)店」を出店したことを皮切りに、無人決済店舗数を2024年までに1000店に拡大する方針。

セブン-イレブン
省人化で非接触型決済であるセミセルフレジ導入店舗への変更を推進。

ローソン
深夜の無人営業を実験的にはじめ、「Lowson Go」に代表されるウォークスルー型決済を導入する店舗増の方針。

日本が直面する少子化問題と無人コンビニ

日本が直面する大きな問題は少子高齢化に伴う労働人口の減少です。人手不足による人件費の高騰や地方の過疎化などは深刻な問題となっています。
無人コンビニは人手不足の解消に有効であるだけでなく、過疎化の進む地域においても形を変えた店舗展開ができるなど需要は高いと考えられます。

無人コンビニは救世主となりうるか?

スマホの普及やキャッシュレス決済の浸透など、無人コンビニの展開に必要な条件は満たされつつあり、政府も無人店舗化への後押しをしています。 「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」とは、すべての商品に電子タグ(RFID)を張り付け、電波を利用して電子タグの情報を読み取り、商品がいつ・どこで・どの程度流通しているかを把握できるというものです。

これは無人コンビニ内の話だけではなく、電子タグの情報をサプライチェーン上で共有すれば、製造業・流通業・卸売業・小売業と業種の垣根を超えた、無駄の削除につながるという先を見据えた展望があります。全国に多数展開するコンビニから始まったことに大きな意味があると言えるでしょう。

無人コンビニ導入 そのメリット・デメリット

有人の店舗と違い無人コンビニの導入には、設置までの初期費用やエンジニアによる保守管理など別の費用も必要となります。今までは収益や情報収集も鑑みて、東京・大阪・名古屋など大都市圏の駅近や駅構内から、オフィス街などへ展開されてきました。
店舗面積当たりの売上・立地条件・顧客層などから、無人コンビニ導入にあたってのメリット・デメリットを紹介します。

コンビニ無人化による企業側のメリット

一番にあげられるのは人件費の削減です。定期的な商品の補充やバックヤードに人材は必要になりますが、レジ打ち要員を確保する必要がなくなります。顧客が自分で商品を持参したバッグに入れ、レジではパネルを見て確認し、スマホ・クレジットカード・現金などで支払いを済ませるからです。

在庫管理や消費期限管理なども効率的に行えるため食品ロスも軽減できます。また人口の集中する地域では、混雑時に顧客の導線をスムーズに確保する店舗設計を行えば、ひとりの顧客にかかる時間短縮も可能となるでしょう。

無人化導入時に想定されるデメリット

まず考えられるのは、キャッシュレス決済に抵抗のある年齢層の取りこぼしです。短い会話を楽しみにしている方もおられるでしょう。コンビニのおでんや揚げ物も好きな方も多いでしょうが、無人店舗での提供には課題があるようです。

また、電子タグの貼り付けも、どの段階で誰が行うのかという工数確保に加えてコストもかかります。よって、導入前の費用は決して少なくないといえます。
このように、出店が始まって数年、問題点・改善点など課題も多いのが実情です。

広がる無人販売 無人コンビニの仕組み

無人コンビニの店舗は、省スペースで導入出来たり、マンションやオフィスに導入出来たりと、さまざまな形に広がりを見せています。売り場に従業員を常時配置しない店舗・非接触型販売の代表例と仕組みについて詳しく解説します。

ウォークスルー型

ウォークスルーとはその名の通り、レジをスルーできる無人コンビニの形です。
「Amazon Go」が代表的な例で、Amazonアカウントに登録されたクレジットカードで自動決済されます。入店時にスマホをタッチパネルにかざしてから、買い物をします。店内には多数のカメラとセンサーが設置され、顧客が購入した商品を感知することにより、レジを通らなくても買い物ができる仕組みです。

セルフレジ型

「TOUCH TO GO」が代表的な例です。店内に多数設置されたカメラとセンサーや、AIによる認証システムで顧客の取った商品を認識して、買った・買わなかった(棚に戻した)などを判断します。顧客は自分が持参したバッグに商品を入れ、セルフレジへ行くと、パネルに購入商品と金額が表示されます。間違いがなければ、クレジットカード・交通系電子マネーなどで支払いをする。というシンプルな仕組みです。年齢制限のある商品は、カメラ越しにバックヤードで確認したり、身分証の提示を求められたりすることもあります。

自動販売機型

「Store600」が代表的な例です。日本初のオフィスやマンションなど、限定した商圏に特化した商品構成を行い、「近くのコンビニよりさらに近くで買い物ができる」を実現しています。専用アプリで扉の二次元コードを読み取り、開いたら商品を選び、商品に記載された二次元コードを読み込むと、登録したクレジットカードで決済される仕組みです。見える冷蔵ケース型から、常温ケース型・飲み物・日用品・おもちゃなど、柔軟な商品構成が実現できます。

無人コンビニを可能にしたAI技術

無人コンビニには、多くの最先端技術が使われています。入店時には認証システムによる本人確認が行われる場合もあるでしょう。顧客が手にした商品を、本当にカゴや持参したバッグに入れたのかの判断は、カメラや重量センサーが利用されます。会計時には、顧客が購入した商品と店側の認識に間違いがないか、決済方法は適切かなど、多くの識別・認証が必要となります。これらを可能にしたAI技術について解説しましょう。

無人認証システム

入店時の本人確認には、専用端末に手のひらをかざす静脈認証システムと、カメラで顔を検知する顔認証技術が合わさったマルチ生体認証や、多要素認証による本人確認が行われます。事前のアプリ登録による決済の場合、本人確認は重要な意味を持ちます。膨大なデータの中から瞬時に必要な情報を呼び出し成否の判断ができる、AIの技術があるから成せる無人認証システムと言えるでしょう。

商品選択システム

顧客が商品を手に取り、持参したバッグに入れるか商品棚に戻すか、この買うか買わないかの判断行動を人間が行うのは極めて簡単なことです。これをAIが認識するためには、複数のカメラによる人の識別と行動の識別、棚に設置された重量センサーによる商品の移動を認識して、双方を関連づける必要があります。混雑時などは多くの顧客が複数の商品を同時に出し入れしますので、より正確な情報を処理する必要があります。これもAIの処理能力の高さが証明される例と言えるでしょう。

無人決済システム

ウォークスルー型のように前もって専用アプリを登録し、クレジットカードで決済する場合には、専用アプリをかざさなければ入口ドアが開きません。セルフレジ型のように、顧客が自分でレジの決済を行う場合には商品を手にしていて、決済が終わらなければ出口ドアが開かないなど、ここでもAIの認証システムは利用されています。

万引きなどの防犯面も含め、店内を管理するAI技術が無人コンビニを実現させているといっても過言ではありません。

無人コンビニは万能か? 変化するコンビニの未来

人口が集中する都市部と、過疎化が進む地方ではコンビニに求められる顧客のニーズには大きな違いがあります。現在出店の多い駅近では、短時間に必要なものだけを手軽に買える無人コンビニにニーズはあるでしょう。それ以外の場所ではどうでしょう?コンビニの未来の形について考えていきます。

完全無人化への課題とは

従来のコンビニには、郵便業務・銀行業務・宅配など配送業務の代行や店内調理食品など、人手が無ければ提供できないサービスも多くニーズもあります。地域性や立地によって完全無人化は難しいといえます。

また、無人コンビニといってもバックヤードに人材は必要です。突発的なトラブルにも人の力は必要になります。完全無人化にはまだまだ課題も多いと言えるでしょう。

対面販売のニーズも追求するコンビニ

例えば、朝食のパンを1個買いに行くそこで二言三言会話をする。仕事帰りにいつものコンビニでビールを1缶買う。たったこれだけのことが張りあいや癒しと感じる方もいるでしょう。対面販売で、そこに人がいることこそ重要なのです。小売業ではコスト換算以上に、人とのかかわり合いが売り上げにつながることは周知の事実と言えます。

DX化が実現する多様なコンビニの形

ここまでは商圏3000人程度を最小とする店舗の、コンビニを念頭に紹介してきましたが、DX化が進む中でさまざまなコンビニの形が浮き彫りになってきました。いくつかご紹介します。

セイコーマートの例
企業の入るビルに従業員専用の店舗を展開するセイコーマートは、小スペースに無人店舗を出店しています。支払いはキャッシュレス決済のみ、最大の取り組みはレジ袋を置かないことで環境問題に一役買っていることです。

セブン-イレブンの例
セブン-イレブンは「お客様とのあらゆる接点を通じて、地域・コミュニティとともに住みやすい社会を実現する」を重要課題に掲げ、移動販売車による買い物支援を行っています。

一言でコンビニといっても、有人店舗・無人店舗・そのほかの形とさまざまな広がりを見せています。その背景には、DX化による商品管理の効率化と、流通や情報の共有が可能となった技術革新が不可欠であると言えるでしょう。

※ DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「ITやテクノロジーの技術で私たちの生活や仕事をより快適に、便利にする」という概念のこと。

無人コンビニはDX化の未来

無人コンビニは、デジタル化が進んだ現代だから生まれた新しい発想のコンビニと言えます。人が暮らしやすい社会のためにDX化を進めるという発想が重要であり、企業の利益につながったのです。産声を上げたばかりの無人コンビニには課題も多々あります。デジタル難民を作らないために、工夫を凝らしながら無人化店舗数はさらに増え続けるでしょう。
「DX化の先にある未来の形の最たる例をここに見た」と、多くの業種・企業はさらなるDX化を進めていくこととなるでしょう。

まとめ

無人コンビニという発想が生まれたことで、多くの新しいコンビニの形が登場しています。DXを進める中で企業は新たなチャンスをつかみ、社会に還元・貢献することで、さらに暮らしやすい社会に変わっていくことが期待されます。
無人コンビニは、単に新しいコンビニの形ではなく、未来を切り開く新たな指標となってくれることでしょう。

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自宅や企業を守る!進化していくスマートロックの強みとは https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_smartlock/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_smartlock/#respond Fri, 27 May 2022 09:04:06 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9902 はじめに

スマートロックを利用したことはあるでしょうか。ホテルや企業のオフィスなどでは、カードキータイプの電気錠からスマートロックへの交換が進みつつあり、賃貸マンション、個人の住宅でもスマートロックが使われるケースも増えてきています。

スマートロックとはどのようなものなのでしょうか。この記事ではメリットとデメリット、気になる安全性と導入前に確認すべきポイントなども含め、スマートロックについて解説しています。

鍵不要?!スマートロックとは

鍵不要?!スマートロックとは

スマートロックは、通信・認証機能をもち、デバイスで施錠・解錠するシステムの総称で、SESAME(セサミ3、4)、 Qrio Lock(キュリオロック)、 SwitchBot(スイッチボット)などの製品が販売されています。デバイスの中心はスマートフォンで、鍵を別に持ち歩く煩わしさから解放されるだけでなく、高いセキュリティレベルも需要につながっています。

日本のスマートロック市場規模

世界中で、デジタルテクノロジーを用いて日常のあらゆる場面で人間の行動をスムーズにする研究が行われています。スマートロックはこうしたIoT技術が暮らしに溶け込んでいく実例と言えます。セキュリティに関する需要の高いアメリカをはじめ、世界的にもスマートロックの普及が進んでいますが、日本国内でもその市場規模は拡大を続けています。

わたしたちの暮らしに導入されつつあるIoTについて、こちらのIoTとは?なにかを分かりやすく解説の記事でもくわしく解説していますので、参考にしてみてください。

気になるスマートロックの仕組み

気になるスマートロックの仕組み

スマートロックの基本的な構造は、錠とデバイスをつなぐ通信機能と照合する認証機能の2つです。スマートロックに使われている通信機能としてはWi-Fi、LTE、Bluetoothなどがあります。
これらをIT制御する仕組みは製品ごとに違いますが、この制御システムを使って解錠の権限を付与したり、1度付与した権限を無効にしたりといった情報の更新が遠隔操作でできるのが、スマートロックの大きな利点でしょう。

スマートロックはデータをクラウドで管理するシステムですが、クラウドについてはこちらのクラウドとは?意味やクラウドサービスのメリットを初心者にもわかりやすく解説!
の記事でも解説していますので、ご覧ください。

どんな空間で利用しているか?

どんな空間で利用しているか?

では、このスマートロックはどんな空間で利用されているのでしょう。導入されている具体例から、オフィス、集合住宅、戸建てなどシチュエーションごとにスマートロックを使うメリットを見てみましょう。

企業向けのオフィス、ホテル、工場など

スマートロックはすでに多くの企業向けにオフィス、ホテル、工場などで導入されています。スマートロックを使えば、入室できるメンバーをエリアごとに制限することも、メンバーの追加や削除などの設定変更も容易です。リアルタイムのモニタリングと履歴データの保存を遠隔で行えるなど、入退室管理システムによってセキュリティを高めていく点もスマートロックのメリットです。

ホテルではスマートロックで宿泊客ごとに情報を更新することも可能となり、セキュリティレベルをより向上させることができます。

賃貸住宅やマンション

スマートロックはマンションやアパートなどの賃貸住宅での利用も広がっています。エントランスや駐輪場などの共用エリアの鍵としても、各戸の占有部分の鍵としても使いやすく、従来のように入居者が入れ替わるごとにシリンダー交換をしなくても、スマートロック内の情報を更新することで、次の入居者に新しいキーとして渡すことができます。

スマートロックは接着剤で取り付けられる後付けが可能な製品もあります。ドアに穴を開けることなく設置できるので賃貸物件でも利用しやすく、入居者が自分でスマートロックを取り付け、退去の際に取り外すことも可能です。

戸建て住宅

戸建て住宅では、スマートロックを証明や空調などの操作と一体化したスマートホーム機能の1つとして、新築・リフォーム工事の際に採用するケースが増えています。外出先からでも自宅の施錠・解錠を確認でき、鍵の持ち歩きも不要というスマートロックの利点が、ホームセキュリティ対策の選択肢として定着しつつあります。

次世代スマートロックのメリット・デメリット

次世代スマートロックのメリット・デメリット

スマートフォンという多機能デバイスを多くの人が持つようになり、暮らしに様々な変化が起きました。スマートフォンとの連携機能を持たせた家電製品も増えています。こうしたIoT技術の発展の中で利用が増えているスマートロックですが、デメリットはないのでしょうか?スマートロックをメリット・デメリットの両面から見てみます。

メリットの場合

スマートロックには従来の鍵にはない5つのメリットがあります。

メリット
(1) ハンズフリーで施錠・解錠が可能『オートロック機能』『手ぶらで解錠』
わざわざ鍵を探す手間が省ける
(2) 施錠・解錠の履歴確認が可能いつ誰が入退室したかスマホの履歴に記録が残り、
確認ができる
(3) 鍵のシェアと権限設定ができる友人や家族で鍵を共有できる 権限も設定できる
(日にちや時間を指定してURLを共有し、鍵IDを発行)
(4) 紛失・盗難・複製の低リスクスマートフォン=鍵としているため、万が一、紛失してもパスワードをかけている限り、盗難による複製や不法侵入などのリスクが低い
(5) オートロック機能で閉め忘れ防止〇〇分後に施錠設定しておくことで自動施錠できるので不安がなく、万が一、施錠し忘れていた場合、遠隔操作での施錠が可能。

デメリットの場合

スマートロックのデメリットについては以下の4つがあります。

デメリット
(1) サムターンの形状によって制限がある特殊の形をしたサムターンは取付けができないことがある。とくにしずく型や丸形サムターンは対応不可。
(2) 引き戸タイプのラインナップが希少スマートロックのほとんどが開戸タイプが多いため、引き戸タイプのものが限られている
(3) スマートロック本体の電池切れやスマートフォンなどの不所持による締め出しスマートロック本体の電池切れまたはスマートフォンやICカードを所持せず、外出した場合、締め出されてしまうことがある
タッチキーや暗証番号などのオプションがあればより安心。セサミであれば従来の鍵でも開けられる
(4) バグが発生する可能性があるスマートロックのアプリで管理するため、アプリが
起動しない、音声認識できない、施錠・解錠の動作
遅延などのバグが発生することが懸念される

既存のドアへ取り付ける場合、従来の錠の取り付けでも形状に制限があることを考えると、スマートロック特有のデメリットは少ないとも言えます。

失敗しないスマートロックの選び方

失敗しないスマートロックの選び方

スマートロックはどんな基準で選べばよいのでしょう。設置場所に合う製品を選ぶには、3つの基準があります。いざ、取り付ける時に限って、「このドアには付けられない」などの盲点が起こりえることがあります。それを防ぐため、次のポイントをしっかりと確認し、取り付けを行いましょう。とくにインターネットで購入する際には注意が必要です。

製品仕様の相性確認

すでにスマートロックが組み込まれたドアも製品化されていますが、既存のドアにスマートロックを取り付ける場合には、スマートロックの製品仕様とドアノブとの相性を確認し、形状について知っておく必要があります。チェックすべき項目は次の3点です。

ドアノブの形状

まずドアノブの形状を確認しましょう。一般的なドアノブは大きく4種類ほどに分類できますが、このうちノブの中に鍵を差し込む「ドアノブ」タイプにはスマートロックは取り付けられません。

また室内側にある施錠・解錠ができるツマミをサムターンと呼びますが、このサムターンが1つのドアに2つある「2ロック(ダブルロック)」タイプは製品によっては取り付け可能です。取り付け可能なドアノブの形状が製品によって異なりますので注意が必要です。

鍵(ツマミ)の形状

室内側から施錠・解錠ができるツマミには丸形、涙形(しずく形)などの形があります。このようなツマミ形状によっても取り付けられないタイプがありますので、製品が対応しているか確認しましょう。

サムターン周辺のサイズ

サムターンのサイズ、サムターンからドアの端までの距離とツマミを回す角度などによってはスマートロックが取り付けられないものもあります。比較的新しいドアの規格では取り付け可能なものが多いものの、チェックが必要なポイントです。

おすすめのスマートロック機能

登場以来、スマートロックはより使いやすく進化しています。製品ごとに、スマートロックの快適さと高いセキュリティというメリットを感じさせてくれる機能がついています。使うと便利なおすすめの機能を紹介します。

バッテリー残量の通知機能

スマートウォッチには防犯・防災の機能も備わっています。履歴解錠から一定時間たつと自動的に施錠されるオートロック機能や、締め忘れを通知するリマインダー機能のほか、災害時に避難所のドアが自動的に解錠される機能もあります。

スマートウォッチとの連携機能

スマートロックにはスマートウォッチとの連携機能をもつ製品もあり、スマートフォンを取り出さなくてもスマートウォッチを装着した手をかざすだけで施錠・解錠ができます。Apple Watchに代表されるスマートウォッチを24時間身に着けている人にとっては非常に便利な機能です。 Apple Watchユーザーのスマートロック選択には【Apple Watch対応】と明記されたものがまず候補となるでしょう。

施錠・解除方法の比較

スマートロックの施錠・解除方法のうち代表的なものを紹介します。製品によっては複数の解除方法を備えたものもありますので、用途にあったものを探しましょう。最近では、スマートロックのレンタルサービスもありますので、まず、レンタルで体感してみるのもいいでしょう。

ハンズフリー対応タイプ

ハンズフリー対応タイプは、スマートキーを持った人が玄関のドアに近づくと自動的に解錠され、離れると施錠される機能がついた製品です。バッグやポケットからスマートキーを出さなくてもよいため、とくに傘を差した雨の日や、両手に買い物袋を持って帰宅した日などにその便利さを実感するでしょう。

スマホ操作対応タイプ

スマートフォンにアプリをインストールすることで使えるスマートキーです。スマートフォンを利用したものは、複数人での利用にも対応しやすく、誰が施錠・解錠したのかを含めて他のメンバーが遠隔操作でドアロックを確認することも可能です。帰宅したことが分かるので、家族間の利用にも使いやすいタイプです。

マルチデバイス対応タイプ

ICカードキーや暗証番号のテンキーなど、複数のデバイスで施錠・解錠ができるタイプのスマートロックもあります。工場、オフィス、ホテルなど、多くの人が出入りする空間ではこうしたマルチデバイス対応タイプが適しています。子供からお年寄りまで幅広い年齢層への対応が必要な病院のような機関では、管理者側が設定済みのものを配布するだけで使えるICカードキーと、医療スタッフしか入れない区画では暗証番号を併用するなどの使い方ができます。

スマートロックに危険性はない?

スマートロックに危険性はない?

ここまでスマートロックについて説明してきましたが、従来タイプのものでも、スマートロックでも“鍵”である以上、重要なのは安全性です。スマートロックには危険性はないのでしょうか?もしあるとしたなら、それはどんなものなのでしょう。スマートロックの危険性について見てみます。

オフィスや自宅に停電が起こったら?

「停電でスマートロックが開かなくなったら?」という心配は無用です。スマートロックは電池式であり、停電によって使えなくなることはありません。スマートロック内にあるバッテリーは残量が少なくなるとスマートフォンに通知され、電池の交換を促されます。
また、SESAME(セサミ)のように従来タイプの鍵での施錠・解錠も可能なスマートロックもあります。このタイプの場合、従来タイプの鍵を使った際の履歴も確認できます。

ハッキングされない?

スマートロックに関してハッキングの危険性が気にかかる方も多いでしょう。スマートロックには高度な暗号技術を組み合わせた金融機関の金庫にも採用されているセキュリティ対策が施され、通信機能も安全性の高い方式が使われています。外部による不正な攻撃を防ぎ、プライバシーを守られるなど、スマートロックはハッキング対策もなされたシステムと言えるでしょう。

Bluetoothのセキュリティは?

スマートロックの通信機能ではBluetoothが最も多く採用されています。機器同士を無線で接続する通信としてはWi-Fiも一般的によく使われていますが、BluetoothはWi-Fiと比較してセキュリティレベルが高く、消費する電力も少ないこともメリットです。Bluetoothは周波数ホッピング方式で毎秒1600回チャンネルの切り替えながら、さらに暗号化されて行われる通信であり、ハッキング被害にも遭いにくいのが特徴です。

まとめ

急速に普及しつつあるスマートロックは、暮らしを便利に変えていくIoT技術の1つです。身近な場所でスマートロックが使われるようになると、安全性と利便性を知るとともに購入を検討する機会も増えるでしょう。導入の際には、スマートロックの特徴を理解して、適応する製品を選ぶようにするといいでしょう。

最後のチェックポイント

  • スマートロックの市場規模は拡大している
  • スマートロックは一般家庭にも普及しつつある
  • スマートロックは遠隔操作での管理がしやすい
  • スマートロックのセキュリティレベルは高い
  • スマートロックの取り付けには仕様確認が必須
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【テンプレート付き】SWOT分析とは?わかりやすく解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/swot_analysis/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/swot_analysis/#respond Tue, 17 May 2022 01:11:28 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9727 はじめに

自己分析などでよく『SWOT分析』という言葉をよく耳にする人も多いでしょう。もともとは企業が経営戦略や企業の現状を分析するために使われている分析方法です。1920年代より経営学者 ヘンリー・ミンツバーグ(Henry Mintzberg)が提唱され、のちにハーバードビジネススクールに在籍していたケネス・R・アンドルーズが執筆された著書により世界中へ広まったと言われています。その歴史は古く、100年以上経った今でもなお、ビジネスで広く使われている分析手法です。まさに経営戦略やマーケット戦略において重要というべきビジネスモデルの活用法です。
本記事では、SWOT分析とは何か? 定義や目的、活用事例などくわしく紹介していきますので、ぜひ、就職・転職活動に役立ててください。

SWOT分析とは? 読み方や意味について

SWOT分析とは? 読み方や意味について

マーケティング手法のひとつでもある『SWOT分析』とは、多くの企業の事業において、現状分析などに活用されるフレームワークです。読み方としては「スウォット」と言い表しており、「強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)」という意味があります。それぞれの頭文字を取って「SWOT」とされています。この4つの要素に分けて、分析を行っていくという活用法です。

SWOT分析表の見方・構成要素

SWOT分析表の見方・構成要素
SWOT分析表の例

上記のようにマトリクス(軸)表を用いて、SWOT分析における情報を内部環境と外部環境にそれぞれプラス要因になるもの、マイナス要因になるものについて、各マスの属性に合うように埋めていき、悩ませていた問題を解決に導いていきます。以下では上記の図を見ながら、4つの構成要素について具体的に見ていきます。

4つの構成要素

SWOT分析は内部環境と外部環境を横軸にプラス要因、マイナス要因を縦軸にかけ合わせた4つの構成から成り立っています。それぞれの4つの構成要素について以下を見ていきましょう。

  • 【内部環境】
  • S:強み(プラス要因)
  • =個人や企業が強みとする目標を達成することで貢献し、プラス特質につながること
  • W:弱み(マイナス要因)
  • =個人や企業が目標達成する際、弱みとするマイナス特質が働きその障壁になりうること
  • 【外部環境】
  • O:機会(プラス要因)
  • =自分や外部環境を取り巻く特徴のなかでプラス特質に働き、個人に成長機会を促すこと
  • T:脅威(マイナス要因)
  • =自分や外部環境が持つ特徴のなかで個人の成長を妨げ、脅威による影響を受けること

内部環境とは自分や企業を取り巻く原因をコントロールすることが可能な環境のことを指します。また、外部環境とは個人や企業から原因となるものをコントロールすることが不可能な環境のことを指します。

SWOT分析の目的

SWOT分析の目的

元々は企業の経営戦略策定方法やマーケティング戦略手法のひとつでもあります。SWOT分析の目的を十分理解しておかないと分析のやり方が不十分となり、事業戦略における課題をクリアすることは難しいでしょう。以下では事業戦略やマーケティング戦略を前提としたSWOT分析の目的について説明していきます。

  • 企業における事業戦略の課題を解決する
  • 組織を取り巻く目標設定
  • 各々の社員の目標設定

以上の目的により、課題の現状分析や脅威となる要因、機会となる要因を探ることで、事業戦略やマーケティング戦略における計画を立案できるなどの効果をもたらします。

SWOT分析を行うメリット・デメリット

SWOT分析を行うメリット・デメリット

構成要素や目的を理解してきたところで、SWOT分析を行う上で生じるメリット・デメリットについてしっかり理解しておくことで分析する際の心構えができます。以下で具体的に説明していきますので、デメリットをよく理解した上でSWOT分析にのぞむと良いでしょう。

メリット

個人や企業がもつ『強み』『機会』に乗じて『弱み』や『脅威』の課題を洗い出し、より可視化していくことで幅広い視野に立ち、外部環境において障壁となる問題点を改善に導いていくことができます。外部要因にもしっかり向き合っていくことで、スムーズに個人や企業全体の新たな目標を立てられるとともにリスクの回避ができるだけでなく、自己分析の際にも自分自身のことに対し、見えなかった部分が発見できるなどの利点があります。

デメリット

SWOT分析ひとつのフレームワークだけでざっと現状把握が可能ですが、複雑で細やかな分析データを得られにくいといった欠点があります。4つの要素をただ、埋めるだけでは内容に偏りが発生してしまいかねません。また、はじめてSWOT分析に触れる人には内部環境(S:強み、W:弱み)と外部環境(O:機会、T:脅威)との区別がつきにくく、混同しがちです。慣れるまでに時間を要し、より経験を積んでいく必要があるでしょう。

SWOT分析のやり方

SWOT分析のやり方

まず、どのような手順でSWOT分析に手をつけたらいいのか、具体的なやり方やポイントについて解説します。主に事業戦略やマーケティング戦略を目的としたSWOT分析ですが、就職・転職活動における企業探しを目的とした分析も可能です。以下では就職・転職活動を中心とした分析のポイントやその詳細を見ていきましょう。

分析のポイント

分析を行う際には時間と手間がかかるものです。分析を行う前に『何を何のために分析するのか、目的をはっきりと明確にする』ことが重要であり、作業をスムーズにするための事前準備が必要です。事前準備ができたのち、内部環境に外部環境から影響されるのを防ぐため、まず、最初に外部環境(O:機会、T:脅威)の分析から着手し、次に内部環境(S:強み、W:弱み)の分析に踏み込んでいくことがポイントです。以下では外部環境、内部環境それぞれの分析について具体的に説明していきます。

外部環境の分析

前述のとおり、外部環境(O:機会、T:脅威)から分析を行います。まず、企業や自分を取り巻く環境において、課題となる項目を決定します。項目を決めていく際に分析する目的や業界の業種ごとによって変わりますが、一般的な項目については以下が挙げられます。

  • 興味のある企業と競合他社の動向
  • 興味のある企業における市場規模や将来的な成長
  • 興味のある企業の景気動向指数などの経済指標
  • 法律や政治の動向や状況

上記のように項目を決めていきます。また外部環境の埋め方について具体例を挙げてみましたので、見ていきましょう。

  • 【具体例】
  • <O:機会>
    • 景気変動や需要変化
    • 市場規模などの将来的な成長
    • 法改正などの変化
    • 資格取得などスキルの機会がある環境
  • <T:脅威>
    • 競合店舗の縮小や立地の悪さ
    • 競合他社の出現
    • 原材料による価格の高騰
    • AI発達による知識取得への不安

内部環境の分析

先に決めておいた外部環境(O:機会、T:脅威)をもとに競合他社の状況を客観的に判断しながら、内部環境(S:強み、W:弱み)の項目を決め、落とし込んでいきます。裏付けができる数値のデータなどがあると、より正しい分析ができ、自分に適した企業や職業が見つかるでしょう。一般的な項目については以下が挙げられます。

  • 企業のブランド力や認知度
  • インフラや価格・品質
  • 提供するサービスや技術力
  • 自分が保有するスキルや技術
  • 自分が誇れる長所や強み

上記のように項目を決めていきます。また内部環境の埋め方について具体例を挙げてみましたので、見ていきましょう。

  • 【具体例】
  • <S:強み>
    • 自身に開発スキルや技術力がある
    • 興味のある企業が誇るブランド力と認知度
    • 興味のある企業が提供するサービスの充実
    • コミュニケーションスキルに自信がある
    • チームと力を合わせて取り組む姿勢がある
  • <W:弱み>
    • リピート顧客獲得数の低下
    • ITインフラの整備が不十分
    • 専門知識を有する人材の不足
    • 自分は後先考えず突っ走るなどの欠点がある。

クロスSWOT分析

分析のやり方やポイントをもとに4つの要素をそれぞれ埋めたのち、次のステップとして「どこに問題があるのか? 」「問題解決するにはどのようにしたらいいのか? 」というように課題を見出すためのオプションとして『クロスSWOT分析』を行います。
『クロスSWOT分析』とはSWOTで分析したものにそれぞれの項目をクロスさせて、より詳しく分析していくフレームワークです。この分析方法を活用することによって相乗効果を生み出し、企業や自分自身にとって脅威になる問題点に対し、最善の対策方法が見つかる可能性が高まります。

クロスSWOT分析の説明図

上記の図のように縦軸(内部環境)、横軸(外部環境)と4つのパターン(S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威)をそれぞれクロスさせるようにかけあわせて分析します。
『強み×機会(SO戦略)』を重視し、自分自身の強みである「チャンス」を成長機会に活かすことがポイントです。このように問題点や対策方法の見落としを防ぐなど、画竜点睛を欠くことがないための非常に優秀な分析手法と言えます。

覚えておきたいフレームワーク~PEST分析~

覚えておきたいフレームワーク~PEST分析~

SWOT分析以外で活用されているフレームワークとして、『PEST分析』があります。アメリカの経営学者 フィリップ・コトラー教授がPEST分析を提唱したと言われ、マーケティング戦略で立案するのにこの分析方法が欠かせないことで有名なフレームワークです。PEST分析とは、「P:Politics政治的」「E:Economy 経済的」「S:Society 社会的」「T:Technology 技術的」それぞれの頭文字から取ったもので、この4つの観点からマクロ環境、いわゆる『外部環境』が企業や自分自身にどのような影響を受けるのかについて把握するための分析方法です。この分析方法を活用することによって世の中の動向を整理し、自分に適した企業であるかどうか、相関関係や仮説を立てやすくする効果があります。

PEST分析とSWOT分析の違い

SWOT分析とPEST分析について話してきましたが、この2つの分析はそもそも使う目的や要素が全く違うフレームワークです。また、それぞれの分析で割り出した成果物も異なります。では、それぞれの違いについて以下を見ていきましょう。

  • 【PEST分析】
  • 外部環境のみを分析するためのフレームワークである
  • 外部環境を取り巻く要因を細かく分析する目的である
  • 【SWOT分析】
  • 内部環境、外部環境それぞれの要因を分析するためのフレームワークである
  • 機会と脅威になる原因を突き止め、企業や自分の強みを活かして行く目的がある

以上のように全く異なる分析であることがわかります。またSWOT分析を行う際にオプションとして先にPEST分析をしておくことで、外部環境の詳細を割り出すことが可能です。

SWOT分析の活用例

SWOT分析の活用例

事業戦略やマーケティング戦略、就職・転職活動に大きく貢献するSWOT分析ですが、いざ、実践にうつすとなると、ピンとイメージが湧かないケースも少なくありません。以下では企業と個人に分けて、それぞれSWOT分析の活用例を具体的に紹介しますので、参考にするとよいでしょう。

企業の場合

ひとつの企業を仮定としたSWOT分析の活用例を紹介します。
下記の図は仮に独自によるオリジナル製法で健康志向フードの冷凍弁当を提供している企業N社を対象とし、それぞれ4つの要素(S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威)を洗い出したものの事例です。

SWOT分析の活用例 企業の場合

独身による食生活の偏りや夫婦共働きによる家庭内時間の減少により、健康志向フードへの関心が高まっていることから競合他社が増加するなど大きな脅威に不安要素が見られます。上記を見てみますと、自宅で調理する女性からの支持低下に関しては弱みの枠に入っていることがわかりますが、『独自技術によるオリジナル製法』は他の企業にない強みとなり、健康志向を損なわず手軽に食生活を保てるといったニーズに応えるべく、30~40代の男性を対象としたリピート顧客の獲得を増やすことで支持力を得る戦略を立てました。
このようなイメージで分析をたてることでマイナス要素に対し、柔軟に対応することができます。

個人の場合

企業の場合でのSWOT分析事例を紹介しましたが、就職活動や転職活動をする人が『自分に適した就職先を見つける』ことを目的としたSWOT分析も可能です。それによって、企業の情勢情報や自分がこの企業に適しているかどうかを再認識・再確認することで、就職・転職活動がスムーズにできます。以下、個人の場合について事例を挙げてみましょう。

SWOT分析の活用例 個人の場合

上記の図からもわかるように、『コミュニケーション能力に長け、協調性が高い』という強み、『集中すると周りが見えなくなることや主張性に乏しいと』いった弱みを持っているパターンです。このように自分自身のことや自分を取り巻く不安要素について、S:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威の枠をそれぞれ埋めていきます。そして、『内部環境のS:強み』、『外部環境のO:機会』を特に重視し、自分に適した企業や職種を見極めていきます。

就職活動や転職活動に欠かせない『自己分析』は面接時の自己PRに使えるなどの利点があります。SWOT分析以外の方法で自己分析についてこちらでも紹介していますので、内定につながる自己分析のやり方。誰でも無料で簡単にできる効率的方法の記事を参考にしてみてください。

テンプレートについて

テンプレートについて
SWOT分析 テンプレート

上の図はSWOT分析のやり方に加味してクロスSWOTも同時に分析ができるテンプレートです。まず、外側の外部環境(O:機会、T:脅威)を埋めていき、内部環境(S:強み、W:弱み)を埋めます。続いて、内側のクロスSWOT分析の『強み×機会』『強み×脅威』『弱み×機会』『弱み×脅威』をそれぞれ埋めていく手順で分析していきます。無料でダウンロードできますので、さまざまな目的に応じて活用し、大いに役立ててください。

クロスSWOT分析テンプレートについては下記リンクよりダウンロードができます。
PowerPoint版はこちら
PDF版はこちら

まとめ

事業戦略やマーケティング戦略のみならず、個人の就職・転職活動に広く活用されているSWOT分析についてご理解いただけましたでしょうか。自分自身にとって絶好のビジネス機会を見つけていくためにまず、マクロ環境から分析し、自分自身の強みなどを多面的に把握していくことがポイントです。
また、就職活動や転職活動をしている人にとっても企業や職種の分析だけでなく、面接における自己PR作成についても非常に有効なフレームワークと言えます。時間と手間がかかる分析法ですが、何度も行っていくうちに就職・転職活動に大きな効果を発揮するでしょう。

最後のチェックポイント

  • SWOT分析はS:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威この4つの構成から成り立っている
  • 最初に外部環境から順に分析していくことが重要ポイントである
  • SWOT分析は新たな目標を立てることで企業や職業を決定しやすくなる
  • クロスSWOT分析を併用することで相乗効果をもたらす
  • 事業戦略だけでなく就職・転職活動をしている個人にも活用できる
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わかる! 仮想現実その歩みとフィクションの影響/ARとの違い https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_virtualreality/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_virtualreality/#respond Tue, 10 May 2022 04:04:55 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9457 はじめに

近頃いろいろなメディアで「仮想現実」という言葉がよく使われています。この記事では仮想現実の歴史や、フィクションとの関わり、仮想現実によって何ができて、これからどうなっていくのかの展望、などについて解説します。

仮想現実とは

仮想現実とは

仮想現実について「ゲームをする人だけの話」「新しいことにはついていけない」と、なんとなく遠く感じている人も多いのではないでしょうか。しかし実際の「仮想現実」は、医療やビジネスなどの身近な分野においてもさまざまな可能性を秘めている広範な概念なのです。

デジタルにまつわる新しい概念のひとつ「DX(デジタルトランスフォーメーション)」については、こちらの記事を参考にしてみてください。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは? 何かをわかりやすく解説

もう一つの現実

「仮想現実」は、英語にすると「VR(Virtual Reality/バーチャル・リアリティ)」となります。「現実と同じような環境を、人間の五感を刺激することによって理工学的に作り出す技術」を意味します。現在は、主に専用のゴーグルやヘッドセットを装着して、コンピューターによって作られた仮想の世界、すなわち「もう一つの現実」を体験できる技術として実現しています。
VRを活用したものの例として、手術の練習のためのシミュレータや、災害現場を想定したトレーニングなど、多様な分野に活用されています。

拡張現実(AR)との違い

VRと似た言葉に「AR(Augmented Reality/アグメンティッド・リアリティ)」というものがあります。現実世界にデジタル情報を映し出す(=現実世界を拡張する)技術のことです。ARは「現実世界が主体となっている」「スマートフォンやタブレット端末などで手軽に体験できる」などと言った点でVRとは異なります。
ARを活用したものの例としては「携帯端末を通して現実の風景の中にキャラクターが現れるゲーム」や「自分を映し出した画面の中で服を試着できるアプリ」などが挙げられます。

現在の仮想現実

現在の仮想現実

現実の世界は非常に多くの情報と、それらを受け取る人間の感覚によって構成されています。「もう一つの現実」が体験できる仮想現実ですが、現在はどこまで再現することが出来ているのでしょうか。

現実との違い

VRとは「人間の五感を刺激することによって、あたかも実際の体験のように感じることのできる技術」とされています。とはいえ、現在のところは主に、ヘッドセットの液晶モニターによる視覚と音声による聴覚への刺激、の2つに限られてしまっています。残る3つの感覚、嗅覚・味覚・触覚は、仮想現実においてはまだあまり再現されていません。

また、ヘッドセットが重い、装着に違和感がある、体験中にパソコンなどとつながるケーブルに引っかかってしまう等々……仮想世界への完全な没入感を得るには、まだまだ解決しなければいけない課題がたくさん存在します。

仮想現実の歴史

仮想現実の歴史

仮想現実という概念は、近年になって登場したように感じられるかもしれませんが、そうではありません。その歴史は随分と前から続いてきているようです。

1935年:仮想現実小説が発表される

「仮想現実」という定義・概念が生まれたのは、今より半世紀以上前の1935年のことです。アメリカのSF作家、スタンリイ・G・ワインボウムによる短編小説「Pygmalion’s Spectacles」が発表されました。その作中に、ゴーグルを装着することで擬似体験ができる装置が登場しています。

1968年:VRの前身となる技術が発表された

現実世界でVRの研究が本格的に始まったのは、1960年代になります。1968年、アメリカの科学者であるアイバン・サザランドが「ダモクレスの剣」という、ブラウン管を使ったヘッドマウントディスプレイを開発しました。

天井からつり下げたヘッドセットを装着することで、現実世界の風景とコンピューターの画面が重なり立体的に見えるというもので、現在のVRにも近い技術がすでに発表されていたのです。

1989年:「RB2(Reality Built for 2)」が発表される

1989年、サンフランシスコで行われたTexpo’89と呼ばれるイベントで、VRは初めて市場に向けて発表されました。ベンチャー企業・VPL Research社が開発した「RB2(Reality Built for 2)」というシステムです。

コンピューターによる空間の中で、2名のユーザーが握手などのコミュニケーションをとれるもので、創業者の一人であるジャロン・ラニアーがこの世界観を「VR」と名付けました。

1990年代:第一次VRブームの到来

この頃、映画やゲームなどでCGの使用が一般化し、VR技術にも注目が集まってきました。VPL Research社が発表した「The Eyephone」と「The Data Glove」をはじめ、日本でも任天堂が1995年に「バーチャルボーイ」を発表し、話題となりました。

1990年代は、「第一次VRブーム」の時期とされています。しかし、当時の技術では仮想現実への十分な没入感を体験するのは難しく、価格も高額だったことなどから、VRの普及には至りませんでした。

2012年:「Oculus Rift」の登場

2012年、当時20歳のパルマー・ラッキーがクラウドファンディングによって約2億8,000万円の資金を調達し、開発した「Oculus Rift」が発表されました。

Oculus Riftはヘッドセットのレンズを魚眼レンズにし、最初からゆがませた映像を内部に投影することで、ユーザーの目には正しく見えるようにしました。この「湾曲系光学システム」によって、ヘッドセット内の視界を360度覆うことに成功したのです。

2010年代中期~:VR元年の到来・第二次VRブームへ

Oculus Riftを開発したOculus VR社は、2014年、Facebook社によって買収されます。これがゲーム以外の業界からも注目を集め、VRへの期待感が高まったこともあり、VRは普及へと一気に加速していきます。

2016年は、「PlayStation VR」など、仮想現実を活用した製品が数多くリリースされ、企業が仮想現実を導入したマーケティングに乗り出しはじめたことから「VR元年」と呼ばれています。

これから~技術の方向性

これから~技術の方向性

第二次VRブームを経て、ますます注目が高まるであろう仮想現実。この先の未来に向けて、その技術開発はどう発展していくのでしょうか。もしかすると現在の創作物がヒントになるのかもしれません。

フィクション中での仮想現実

ゲームや映画など、仮想世界を題材としたフィクションは、古今を問わず多数存在します。当時は物語の中で描かれていた物が、技術の進歩で実現する可能性が出てきました。今、フィクションの中で「仮想現実」はどのように表現されているでしょうか。

VR技術の先~フルダイブ

VR内の仮想世界を舞台とした作品として、有名なものに映画「マトリックス」「アバター」、日本のライトノベル作品「ソードアート・オンライン(SAO)」が挙げられます。これらの作品では、「フルダイブ」という未来のVR技術が描かれています。フルダイブとは、仮想現実と五感を接続することで、映像や音声を感じるだけでなく、意識全体が仮想世界に入り込める、とされる概念です。実は現実世界でも研究が進んでおり、Googleのレイ・カーツワイルは2030年にはフルダイブ技術が確立するのでは、と予測しています。

まとめ

「仮想現実」は現在まで半世紀以上をかけて進歩してきた概念・技術です。最初は物語の中の物だったようです。
日本では、まだ広く普及しているとは言えませんが、今後は「現実世界」と「仮想世界」の距離は縮まり、より身近なものとして日常生活に浸透していくでしょう。仮想現実がより活用されていく未来に先駆けて、今から興味のある分野で「仮想現実」に興味をもち、いろいろなVRコンテンツに触れてみてはいかがでしょうか。

最後のチェックポイント

  • 仮想現実は五感を理工学的に刺激する事で体験できる
  • 携帯端末などを介して体験できるARは現実世界が主体
  • 現在のVR技術は視覚と聴覚への刺激がメイン
  • 仮想現実の技術は半世紀以上をかけて進歩し続けている
  • フィクションで描かれている概念は現実でも研究が進んでいる
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バーチャルリアリティー(VR)に必要なデバイスと活用の具体例 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-vr-oculus/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-vr-oculus/#respond Thu, 28 Apr 2022 09:43:23 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9447 はじめに

近年ゲームや映画などのエンターテインメント業界を中心に、バーチャルリアリティー(VR)関連のニュースを耳にする機会も増えています。今回はバーチャルリアリティーがどういった技術で、どのようなことが実現できるようになったのかを詳しく解説します。

バーチャルリアリティーとは

バーチャルリアリティーとは

コンピューターで作られた仮想空間を、映像や音声などの効果によって現実世界のような疑似体験を可能にした技術をバーチャルリアリティーといいます。センサーやリモコン操作で、バーチャルな世界を360度自由な視点で見たり移動したりすることができます。

バーチャルリアリティー(VR)の定義

バーチャルリアリティーは仮想空間をただ体験するのではなく、現実のような感覚を得て行動できる様なものを指します。日本語では仮想現実と翻訳されることが多く、視覚や聴覚といった五感に訴えかけることで人工的な世界を疑似体験できる技術の意味で使われています。情報通信や関連機器の技術が向上したことでリアリティーが増し、より現実に近い感覚を味わえるようになりました。英語では「Virtual Reality」と書き、頭文字を取って「VR」という略称でも親しまれています。

VR/AR/MRの違い

似た技術として混同しがちな「AR(Augmented Reality)」「MR(Mixed Reality)」がありますが、VRとはどのような違いがあるのでしょうか。
VRでは仮想空間へとダイブすることでバーチャルな体験を楽しめます。一方、複合現実と訳されるMRでは、リアルとバーチャルをかけ合わせることで新しい体験が可能となります。MRの一種であるARは、風景に3D映像などのデジタルデータを重ね合わせることで、現実世界を拡張する技術です。例として、ARを活用したアプリである「ポケモンGO」ではカメラを通して目の前にポケモンが存在しているような感覚を味わうことができます。

モノがインターネットにつながることで、遠隔操作や制御などが可能となる技術をIoTといいます。スマートスピーカーやアップルウォッチもIoTの一種です。
IoTデバイスを活用することで、現実世界の位置情報をVR空間へ反映させる、収集したデータを研究やマーケティングに役立てることができます。
IoTとは?なにかを分かりやすく解説

バーチャルリアリティーの問題点

バーチャルリアリティーの問題点としてあげられるのが、VR酔いと呼ばれる症状を代表に、実際の身体に影響が出てしまうケースがあることです。バーチャル世界では走って移動しているのに実際の自分は椅子に座っている状態というように、映像と感覚にズレが生じることでめまいや吐き気といった乗り物酔いに似た症状を引き起こしてしまう事があります。実際にアクションゲームやFPSなどの視点切り替えや移動の自由度が高いものは、VR酔いの報告が多数上がっています。

バーチャルリアリティーの活用シーン

バーチャルリアリティーの活用シーン

この項目では、バーチャルリアリティーを活用するとどんなことが実現できるのかを紹介します。代表的な事例として、スポーツ・広告・医療の3つのジャンルでどのように利用されているのかをまとめました。

スポーツにおいての活用

VRスポーツ観戦では自分の好きなタイミングで視点を切り替えることができ、スポーツ中継やスタジアムでの観戦とはひと味違った臨場感や没入感を楽しめるのが魅力です。オリンピックのVR中継も段階的に行われており、今後新しい観戦スタイルとして期待が高まっています。またスポーツ観戦だけでなく、選手育成にも活用されています。東北楽天ゴールデンイーグルスでは2017年より選手のトレーニングにバーチャルリアリティーを本格利用しており、試合相手の投球を仮想体験することで実際の試合でのバッティングへと生かしています。

広告においての活用

従来のデジタル広告とは異なるVR広告も登場しています。バーチャル空間で買い物やイベントを楽しめるメタバースでは、空間内のディスプレイにCMを流すのはもちろんのこと、3D空間を活かした立体的なアプローチも可能となります。
ユーザー体験型プロモーションの好例としてあげられるのが、トヨタが開発した衝突回避支援機能のVR体験です。ドライバー視点で運転を疑似体験することで、ペダル踏み間違い時のサポートや衝突被害軽減のブレーキといった安全技術をリアルに体感することができます。

医療においての活用

バーチャルリアリティーは医療現場でも注目されており、医療教育や技術の向上に役立てられています。ミスの許されない難易度の高い手術のシミュレーションや目視しづらい患部のチェックも可能となり、誤診のリスクが軽減できます。米企業Immertec提供のVRツールではバーチャル空間で手術に立ち会うことができ、第一線の医師が執刀する様子を見学可能です。離れた場所でもベテラン医師の技術をリアルに体験して学ぶことができるので、地域医療格差問題の解消にも期待が持たれています。メンタルヘルスや介護でのリハビリにも取り入れられており、よりきめ細かなサポートができるよう研究が進められています。

バーチャルリアリティーには何が必要?

バーチャルリアリティーには何が必要?

この項目ではバーチャルリアリティーを実現するためには何が必要になるのかをまとめました。利用者側・開発者側に分けて、それぞれに求められるものをピックアップしていきます。

利用者側に必要なもの

バーチャルリアリティーを体感するためには、VRゴーグルやヘッドセットなどのガジェットが必要です。メガネをかけたままでも装着できるゴーグルやピント調節機能があるモデルを選べば、近眼や乱視の方でもクリアな映像を楽しむことができます。

スマホ用

VRアプリを起動させたスマホをVRゴーグルに取り付ければ、仮想世界を楽しむことができます。2、3千円台と安価なものが多く、手軽にバーチャルリアリティーを体感してみたい方におすすめのモデルです。リモコン付きのものを選べば、ゴーグルを付けたまま動画の再生や音量調節などの操作ができて便利です。一方で、VR専用ディスプレイと比較すると没入感がやや劣り、ゴーグルだけでなくスマホの重量も加わるため首や肩に負荷がかかるといったデメリットもあります。
より本格的なバーチャル体験を楽しみたい方は、以下で紹介するPC用やスタンドアローンタイプを利用するとよいでしょう。

PC用

PC用のVRゴーグルは、HDMI端子やUSBケーブルを接続して使用します。スマホ向けのものよりも本格的なシミュレーションやアクションが可能となるため、高画質で臨場感のあるバーチャルリアリティーを楽しめるでしょう。日本語に対応したVRゲームも、世界最大級のゲームプラットフォームsteamで数多く配信されています。
現状でのデメリットは2つあります。1つは有線での接続のため視聴環境が限られること、2つ目はある程度高いスペックのPCが求められる場合があることです。高水準なPCに加えてゴーグル本体も3万円程度から10万円以上と高額で、玄人向けのアイテムといえるでしょう。

スタンドアローン

スタンドアローンタイプは、VRゴーグル単体で使用できるのが特徴です。VRゴーグル本体にバッテリーやディスプレイを内蔵しているため、Wi-Fiにつなげるだけでバーチャルリアリティーの世界へと入り込むことができます。
スタンドアローンでも利用できるVRゴーグルの人気ブランド『Oculus Quest from Facebook』は『Meta Quest』へ名称変更となりました。新社名に伴うブランド統合によりFacebookアカウントとのひもづけをしなくても利用可能になる予定で、本格的なVR体験が気軽に楽しめるようになると注目されています。

開発者側に必要なもの

バーチャルリアリティーの開発にはある程度高スペックなPC、プログラミング言語の知識、ソフトウェアが必要となります。要求されるPCのスペックは映像やゲームなど制作するコンテンツによって違うものの、最低限CPUはCore i5、メモリは16GB程度必要になると考えた方がよいでしょう。開発用ソフトウェアのひとつであるUnityは、初歩的なVRの動作であればプログラミング言語不要で感覚的に制作することができます。無料版もあるので、これから開発にチャレンジしてみたいという初心者にもおすすめです。より複雑な機能や高品質なグラフィックをもたせたい場合には、C#やJavascriptといったプログラミング言語を使用します。

バーチャルリアリティーの将来

バーチャルリアリティーの将来

2021年のVR・AR市場は205億米ドルに上り、今後も年率平均20%前後の成長率が見込まれています。さらなる需要の増大が予想されるバーチャルリアリティーについて、押さえておきたい2つのポイントをまとめました。

次世代高速通信網の普及

VR利用拡大のポイントとして、大手携帯会社が2020年春からサービスを開始した第5世代移動通信システムである5Gの存在があげられます。5Gは高速かつ大容量な通信が可能、遠方からの操作でもラグが少ない低遅延性、IoT家電などあらゆる機器がネットにつながる多数接続という3つの特徴を持っています。高画質なVRのソフトウェアには、ダウンロードやプレイに大容量の通信を求められるものも多いです。
高速通信網の普及によって配信がスムーズに行えるようになり、リアルタイム配信時のタイムラグも低減されるといった好影響が期待できるでしょう。

対応機器の普及

現在はゲーム分野での活躍が目覚ましいバーチャルリアリティーですが、今後対応機器の普及によって幅広いシーンでの使用が期待されています。VR需要拡大にともなってガジェットの小型化・軽量化も進められていて、パナソニックやHTCからは従来のものよりライトに利用できるメガネ型のVRグラスが発売されました。ほかにも触感をフィードバックしてVR空間のアイテムに触れているような体験が可能となるグローブやスーツ、香りを発生させるヘッドセットなど、さまざまなVR関連機器が各社で開発されています。
今後は現在より多様・高性能なVRに関連するガジェットが普及していくことでしょう。

まとめ

バーチャルリアリティーは、現在でも様々な分野で利用されており、これからはますます多様な分野で普及していく見込みです。風や振動をフィードバックさせる機器や味を電気信号で再現するデバイスなど、仮想空間への没入感をさらに高めるアイテムも実用化に向けて開発が進められています。
通信環境やVR機器のグレードアップにともない、バーチャルリアリティーは今後さらなる進化を遂げるでしょう。

最後のチェックポイント

  • バーチャルリアリティーは仮想空間をリアルに体験可能にする
  • VR酔いと呼ばれる吐き気やめまいなどの症状を引き起こす事もある
  • VRはスポーツ/広告/医療など幅広い分野で活用されている
  • VRを楽しむにはいろいろなガジェットが必要
  • 次世代高速通信網や対応機器の普及でより高品質なVRの登場予定
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見逃せない! 話題のメタバースの仕組みや効果について徹底解説! https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-metaverse/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-metaverse/#respond Thu, 28 Apr 2022 02:04:03 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9414 はじめに

最近その名を耳にする機会も増えた「メタバース」ですが、おおよそのイメージはわかっていてもきちんとその意味を説明できる人は少ないのではないでしょうか。この記事ではメタバースの仕組みや名前の由来、活用方法、実際の始め方、そして今後の可能性までわかりやすくご紹介します。

メタバースとは

メタバースとは

メタバースとはインターネット上の仮想空間に入り込んでいろいろなことができる世界のことです。仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、3Dデジタルといった技術によって構築されています。

メタバースのイメージとしては話題となった『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』『マトリックス』などの映画を思い浮かべてみてください。また、自身のアバターが別空間で活動するゲームである『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』をメタバースと呼ぶ人もいます。

仮想空間というとSecond Life*のことを思い出す人も多いでしょう。2003年に登場したSecond Lifeは仮想空間内の不動産売買などができ、話題を呼びました。メタバースの基礎になっていると言えるでしょう。
*Second Life:アメリカのサンフランシスコに本社を置くリンデンラボ(Linden Lab) 社が行っている3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界(メタバース)。

また、クラウドサービスによっては独自の仮想体験技術を提供しているところもあります。くわしくはこちらの記事クラウドとは?初心者にもわかる!基本・仕組みを徹底解説!をご覧ください。

メタバースの名前の意味と由来

メタバースの名前の意味と由来

メタバースというのは英語のMeta(メタ=超越した、高次の)とUniverse(ユニバース=宇宙)とを組み合わせた造語で、ニール・スティーブンソンが1992年に発表したSF小説『スノウ・クラッシュ』に登場する仮想空間の名前です。

言葉としては30年前からあったメタバースですが、2021年10月にFacebook社が社名をMeta(メタ)へ変更したことをきっかけに大きな注目が集まり、他の企業も続々とメタバース事業に参入し始めました。

どのような分野で活用されているか

メタバースの概略がわかったところで、社会のどのような場面でメタバースが活用されているか、以下に見ていきたいと思います。

バーチャルオフィス

バーチャルオフィスとはリモートワークに必要なWeb会議やチャットなどを目的とする仮想オフィスのことです。現状のリモートワークの課題として、チームとしての一体感の持ちづらさ、コミュニケーション不足、教育やマネジメントの効率の悪さなどがありますが、こうした問題を解決するためバーチャルオフィスが主に企業などで役立っています。

リモートワークの利点と課題についてはこちらの記事リモートワークの課題解決を幅広く支援!おすすめの10のツールを紹介にまとめられていますので参考にしてください。

バーチャルイベント

バーチャルイベントとはオンライン上で開催されるイベントのことであり、参加者はVR技術によって空間内を自由に歩き回れるなど、まるで実際にその場にいるかのような感覚を体験できます。イベントの種類は展示会やセレモニー、セミナー、ライブ、工場見学など多岐にわたります。ゲーム「フォートナイト」の中ではBTS、米津玄師など有名アーティストがバーチャルライブを開催しています。ファッション業界でもBEAMSがメタバース上にバーチャルショップを出店し話題になりました。

メタバースの始め方

メタバースの始め方

ここまでメタバースについて見てきて実際にメタバースを始めてみたいと思った人も少なくないでしょう。そこでメタバースを始めるにあたってどのような手順が必要かについて説明していきたいと思います。

1.暗号資産取引所にて口座開設する

メタバースのサービスを提供しているプラットフォームによっては、ゲームのアイテムなどの売買を独自の仮想通貨でおこなっているところがあります。海外旅行に行くときに現地の通貨に両替をするように、多くのメタバースで経済活動をするためにはそこで利用できるコインを手に入れる必要があるのです。その最初のステップとして国内の暗号資産取引所に口座を開設します。

2.メタバース内通貨の購入

利用したいメタバースプラットフォームで使われている仮想通貨がイーサリアムやエンジンコインなど、国内で購入できるコインの場合はそれでメタバースを始めることができますが、国内で取り扱いがないコインの場合、日本の取引所で買った仮想通貨を海外の取引所に送金して購入する必要があります。

3.ウォレットとの連携

メタバースで使うコインを買うときは、あらかじめウォレットという仮想通貨を保管する財布のようなものを準備しておきます。ウォレットに入手した仮想通貨を入れ、メタバースプラットフォームと連携させればさまざまなサービスが利用できるようになります。

NFTの重要性

NFTの重要性

メタバース内では現実世界と同様に個人や企業とのコミュニケーションを取り、商取引をおこなうことがあります。デジタル資産の売買では商品がコピーではなく本物であるという証明が必要になります。このとき使われるのがNFTです。NFTはデジタル資産の鑑定書のようなものであり、不正取引を防止するために今やなくてはならない存在です。NFTについて詳しくはこちらの記事NFTとは?初心者にもわかる仕組みや収益を得る方法を解説を参考にしてください。

メタバースと仮想通貨のつながり

メタバースと仮想通貨のつながり

メタバースでは仮想通貨を利用してNFT市場に連携し、安全性や透明性の高い取引を実現しようとしています。メタバースのプラットフォームを選ぶ際には、サービス内容だけでなく仮想通貨の時価総額や注目度を参考にするのもいいでしょう。

メタバースとわたしたちの生活

次にメタバースでは実際に何ができるのか、わたしたちの生活とどう関わってくるのか、その代表例を見ていきましょう。

ゲーム

手軽にメタバース体験ができるゲームアプリが多数開発されています。メタバースのゲームは仮想空間内で他のプレイヤーとコミュニケーションを取れるのが特徴です。ゲーム内ではアイテムやアバター、土地などをNFT化して売買することもできます。またゲームによってはプレイするだけでお金を稼ぐことができるものもあります。

ビジネス

今やビジネスの場に欠かせない存在となったオンライン会議はメタバースの特性を活かせる場としても注目されています。現在利用されているツールにはskype、Zoom、Teamsといったものがありますが、メタバースを利用したオンライン会議ではVR機器を活用し、仮想空間に入り込むことでよりリアルに近い感覚で会議を開くことができます。

株・投資信託・暗号資産などの投資

メタバースに関連する株・投資信託・暗号資産などへの投資も人気が高まっています。特に暗号資産は少額からスタートできるなど敷居の低い投資なので副業とする人も増えています。また複数の銘柄を組み合わせた投資信託商品であるETF(上場投資信託)でもメタバースの関連企業に投資できるパッケージが今注目を集めています。

株価が注目されるメタバース関連銘柄

投資の対象としても注目されているメタバースですが、成長が期待される関連銘柄にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

Meta(旧Facebook・アメリカ株)

SNS最大手のFacebook社は2021年Meta(メタ)に社名変更した上、メタバース事業に巨額の投資をすることを発表し全世界にインパクトを与えました。同社が発表した「Horizon Workrooms」というサービスはVRゴーグルを装着し自身のアバターが仮想オフィスでミーティングをするというものですが、そのスムーズな操作性とリアリティの高さはメタバースの可能性を広げるものとして評価されているようです。

ソニー(日本株)

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2022年1月にPlayStation5用のVRシステム「PlayStation VR2」を発表しました。まだ詳細はわかっていませんがメタバース市場の盛り上がりに遅れを取るまいと先手を打った印象です。日本のメタバース関連銘柄でも代表的な企業のひとつと言えます。

マイクロソフト(米国株)

現在多くの企業において利用されている「Teams」というマイクロソフト社のオンライン会議ツールがありますが、同社のMR(Mixed Reality)プラットフォーム「Microsoft Mesh」のTeams対応版である「Mesh for Teams」が2022年に提供開始されます。Mesh for Teamsでは3D仮想空間でアバターを使うというメタバース環境でオンライン会議ができるようになるということで注目を集めています。

メタバースの利点と課題

メタバースの利点と課題

これまで見てきたように多くの企業がメタバース事業に取り組み始めていますが、メタバースの利点と課題にはどのようなものがあるでしょう。メタバースのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メタバースのメリット

まずはメタバースのメリットから挙げていきます。仮想空間ならではの自由さ、利便性の高さがなんといっても魅力です。

制約に縛られない

メタバース内では、現実世界では実現不可能なコンテンツを作り出すこともできます。さらに現地に足を運ばずともイベントを体験することができるなど、距離の制約から解放され移動コストなどの削減も可能になります。例えばメタバース内のショッピングモールでは自宅にいながらにして友人とお店巡りをしたり、店員と会話をしたりできます。

新たな市場の創造

メタバースは、仮想空間上のコンテンツを作ったり売買したりといった新しいビジネスチャンスを生み出しています。億単位の値段で取引されることもあるNFTアートがいい例でしょう。またゲーム内の土地に数百万の値が付くことも珍しくありません。今後成長分野として注目される仮想通貨との連携により新たな投資先としても期待が高まっています。

快適なコミュニケーションツールでミーティングができる

近年増加するリモートワークにおいてもメタバースを利用して、実際に会社にいるかのような感覚で会議に参加ができます。会議室のレイアウト変更や参加者のデスクの増築ができるのはもちろんのこと、仮想空間にいながらにして自分のパソコンを操作したり、ホワイトボードに字を書いたりすることも可能です。アバターによる表情やジェスチャーの再現度も高く、タイムラグなくよりリアルで快適なコミュニケーションが可能です。

メタバースのデメリット

さまざまな面白さ、快適さをわたしたちの生活にもたらすと期待されるメタバースですが、同時に気を付けなければならないこともあるようです。次にメタバースのデメリットについて見てみましょう。

ゲーム依存

昨今のオンラインゲームの普及によるゲーム依存症の増加に警鐘を鳴らす専門家が多くいます。ゲーム依存症はゲームをする時間を自分でコントロールすることができなくなり日常生活に困難をきたすなど、程度によっては医療機関のサポートが必要になります。投資性の高いゲームが多いメタバースでは経済的破綻というリスクも心配されます。

現実世界に帰って来られなくなる

メタバースはVR機器を使用した没入型の空間です。日々のストレスから現実逃避するようにメタバースの美しすぎる空間に浸っていると、現実世界に戻ってくるのが嫌になってしまう可能性もあります。居心地が良すぎるのも問題なのかもしれません。

現実世界でのコミュニケーション不足

リモートワークにおける会議などでコミュニケーションを円滑にするメタバースですが、その一方で、メタバースに滞在する時間が長くなりすぎて現実世界でのコミュニケーションが減ってしまうことも心配されます。メタバース内でのコミュニティのほうが現実世界での人間関係よりも大事、といった逆転現象が起きかねません。

まとめ

今後、テクノロジーが発展するにしたがってメタバースはより身近なものになっていくでしょう。そしてメタバースはただの娯楽ではなくビジネスと結びついているため多くの企業や投資家の注目を集めています。まだ生まれたばかりとも言える今だからこそメタバース事業に参入して他社に先がけたいと考える企業も多いでしょう。メタバースがわたしたちの生活をどう豊かにし、また多くの人にとってのビジネスチャンスとなるか、今後の動向に目が離せません。

最後のチェックポイント

  • メタバースとはインターネット上の仮想空間のこと
  • アバターを使うゲームもメタバースである
  • バーチャルでライブやショッピングを楽しめる
  • メタバースを使うとオンライン会議がより快適になる
  • 仮想通貨が必要なメタバースもある
  • メタバース関連銘柄が投資先として注目されている
  • 世界的大企業が続々とメタバース事業に参入している
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NFTとは?初心者にもわかる仕組みや収益を得る方法を解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-non-fungibletoken/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about-non-fungibletoken/#respond Thu, 31 Mar 2022 02:50:07 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=9079 はじめに

NFT(Non-Fungible Token)は、非代替性トークンを意味する言葉です。デジタル作品にこれまでにない楽しみ方や価値が生まれたと、アートジャンルやインターネット業界などで話題に上がることも増えています。今回は仮想通貨に続く次世代の投資対象としてもトレンドのNFTについて学んでいきましょう。

NFTとは?わかりやすく簡単に解説

NFTとは?わかりやすく簡単に解説

ブロックチェーン技術を活用した複製されにくくなったデジタルデータをNFTと呼びます。これまで複製や改ざんが簡単に行えるデジタルデータは、オリジナルとなる元データがどれなのか判別が難しい状況にありました。しかし、オリジナルとコピーとの区別がつくようになったことで、唯一無二の証明が可能なデジタル資産として扱われるようになったのです。このページではNFTの特徴やメリット、注目が集まるきっかけとなった事例などについて順を追って説明します。

NFTの特徴を理解しよう

NFTの主な特徴としてあげられるのが、次の3点です。

  • プログラマビリティ
  • 誰でも取引可能
  • 相互運用性

それぞれの特徴について知り、NFTがどんなものなのか理解を深めましょう。

プログラマビリティ

NFTではオリジナルデータの証明を行う際に、ブロックチェーン技術を活用しています。分散型台帳技術とも呼ばれており、暗号技術によってブロック単位でデータを管理して、時系列順に取引情報を蓄積していくシステムです。このシステムを使って、データに付加機能をプログラムすること(プログラマビリティ)も可能となりました。
例えば、NFTを販売した際にロイヤリティーが入るようプログラマビリティを設定すれば、転々流通のたびに製作者へ収益が入るようになります。製作者や所有者、過去の取引といった情報は全てブロックチェーンへと記録されます。証明書としても機能するため個人間取引においても信頼性が保たれ、プログラマビリティが有効に働く証となります。

誰でも取引可能

NFTや関連銘柄を取り扱うマーケットも次々に登場しており、中には数百円から購入できるものも存在します。コインチェックやGMOコインといった国内企業が運営する仮想通貨取引所では無料で新規口座開設ができ、NFTの売買で必要となる場面も多い仮想通貨もスマホひとつで手軽に用意できます。
NFT需要の増加や市場拡大にともない、仮想通貨を持っていない人でもクレジットカード決済で円やドルといった法廷通貨で作品を売買できるサービスも増えてきました。2022年春には楽天グループがNFTに参入予定で、楽天ポイントを使っての購入も可能となります。気軽に始めることができて、誰でも自由に取引可能な点も強みのひとつといえるでしょう。

相互運用性

共通規格として定められている規格に沿って発行するサービスであれば、どこでも取り扱いが可能な相互運用性もメリットとしてあげられます。例えば、オンラインゲーム上で手に入れたアイテムや通貨はサービスが終了してしまうと使えなくなってしまいますが、共通規格のNFTならば他のゲームやサービスに流用可能です。こうした相互運用性を活かして、複数のゲームをまたいだ新感覚のゲーム体験や取得したレアアイテムを出品して稼ぐといった楽しみ方もできます。現在主流なのがERC721という規格で、同じ規格のプラットフォームやウォレットならどこでもトレードを行えます。

なぜ注目が集まっているのか

近年NFTに注目が集まっている理由は、次の3つがポイントとなります。

  • 非代替性(1点もの)
  • 改ざんができない
  • デジタルデータに資産価値と売買市場が形成された

NFTの優位性によってどんな変化がもたらされたのか、以下で詳しく説明します。

非代替性(1点もの)

暗号資産とも呼ばれる仮想通貨とNFTの違いは、トークンの置き換えが可能かどうかです。仮想通貨は同価値となる他の銘柄や現金へと置き換えられます。一方、NFTはシリアルナンバーの入った限定品のようなもので、唯一性が立証できる取り換えのきかない1点物です。データがオリジナルである証明や所有者などの情報のひもづけによって、個々を識別できます。
希少価値があり信頼性も高いことから、アートジャンルでの利用が盛んとなっています。希少価値の高いNFTがオークションに出品され、億単位で落札されたニュースも話題となりました。

NFTと暗号資産の比較図

改ざんができない

NFTで使用されているブロックチェーン技術では、ブロック単位でデータを管理し、時系列順に取引情報を蓄積していくシステムになっています。各ブロックは鎖のように連結していて相互関係にあり、データは複数個所に分割保存されています。たとえ改ざんを行ってもハッシュ値や電子署名などの暗号技術で検出され、他ブロックの取引情報と一致しないため、すぐに見抜かれてしまいます。また、取引履歴が改ざんされた場合後続するすべてのブロックに影響が及ぶので、取引が発生するたびに延々と修正し続けるといった現実的ではない処理が必要になります。こうした理由から、NFTは証明書の役目を果たしています。

デジタルデータに資産価値と売買市場が形成された

これまでのデジタルデータは、コピーが容易に行えることから実在する作品と比べると価値が低いものとみなされていました。しかし、NFTの登場によってふたつとないオリジナルのデータだと立証可能になり、扱いが大きく変わりました。不正コピーや改ざんを防止する技術の確立によって、デジタル資産を売買する際にも信頼が担保されることも売買市場が形成された理由のひとつです。偽造されにくく証明書としても機能するNFTは、今後不動産や金融といった分野での活躍も期待されています。

NFTの問題点は

NFTの問題点は

魅力的な点も多いNFTですが、登場から歴史が浅く、懸念すべき点もいくつかあります。代表的なものとして次の2つがあげられます。

  • ガス代と呼ばれる手数料が不安定
  • 法整備が追い付いていない

想定よりも出費がかさんでしまう、法的トラブルの発生といったリスクも考えられます。詳しくみていきましょう。

ガス代と呼ばれる手数料が不安定

イーサリアムなどのブロックチェーン・プラットフォーム上で手続きする際にかかる取引手数料のことをガス(Gas)代といいます。ガス代はリアルタイムで変動していて、同時刻での利用者数が多いほど価格も上昇する仕組みです。そのため、混雑するタイミングで取引を行うと、ガス代の高騰によって思わぬ出費のリスクが発生してしまいます。中には1回の取引に10万円単位のガス代がかかってしまうケースも出てきました。NFTユーザーの増加はビジネスチャンスが望める反面、こうした不確定要素があることに注意しなければなりません。

法整備が追い付いていない

NFTは、登場から数年とまだ新しい技術のため法整備が追い付いていないという問題点もあります。例えば、NFTを購入するとオリジナルデータを所持できますが、著作権は購入者に移行せず、製作者が保持したままとなります。また、現時点の民法では実在する物や土地が対象となる所有権は、NFTをはじめとしたデジタルデータは要件を満たしていません。NFT購入者が亡くなった場合、相続の対象となるかどうかについても現在の法律では個別の対応となり、扱いが非常に難しいのが現状です。

NFTで起こったこと

NFTで起こったこと

イラストなどのアート作品だけでなく、意外なものがデジタル資産と認められ、高額で落札されるケースもあります。今回は話題となったNFT関連のニュースについて、海外と日本の事例を2つずつ紹介します。

海外の事例から

まずは海外の事例から紹介します。決済や引き渡しがオンライン上で行えるため、国境にとらわれず自由に売買できるのもNFTのメリットです。人気のオークションでは世界中から入札があり、億単位の値がつくこともあります。

ツイートが3億円!

米Twitter社の共同創設者兼CEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が、自身の初ツイートをNFTオークションで出品しました。文面は「just setting up my twttr」(自分のツイッターを設定中)。日本円にして約3億円で落札され、売上はビットコインに変換後、アフリカ地域支援の非営利団体GiveDirectlyへ全額寄付されました。

デジタルアートに75億円

イギリス出身アーティストであるBeeple(ビープル)の作品「Everydays: The First 5000 Days」は、日本円にして約75億円(約6935万ドル)というNFTアート史上最高額をたたき出しました。2007年5月から毎日1つイラストを描き、5000日分の作品をまとめたデジタルアートです。

日本の事例から

続いて、日本で話題となったNFTの事例について紹介します。現在、コインチェックやGMOといった国内企業もマーケットプレイスを公開しています。芸能人や有名クリエイターがNFTアートを出品するケースも増えていて、ますます目が離せません。

【日本初】ウォールアートが約340万円

楽座マーケットプレイス・ギャラリーラボTOKYOでは、かつてアニメ制作で使用されていたセル画や原画を実際に見て、デジタル上で購入することが可能です。2022年1月には書道家である青柳美扇さんとマンガライブペインターの内田慎之介さんによる合作ライブペイントが行われ、作成されたウォールアートは340万円という高額で落札されました。

約340万円で落札されたウォールアートの画像

著者名 青柳美扇、内田慎之介
ウェブページのタイトル PR TIMES
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000081425.html
最終アクセスの年月日 2022年3月29日

イラストレーターのNFTアート作品が約600万円

NFTアート市場で大きな反響を呼んだのが、ポケモンカードゲームの公式イラストレーターとして知られるさいとうなおきさんのイラストです。この作品は約600万円で落札されました。さいとうなおきさんはツイッターで、NFTは作品の販売後も著作権は製作者にあること、2次流通後も収益が還元される仕組みなど、「全ての表現者が、自分らしく伸び伸びと表現できる世界」を実現する手助けになると語っています。

約600万円で落札されたNFTアート作品の画像

著者名 さいとうなおき
ウェブページのタイトル Foundation
URL  https://foundation.app/@NaokiSaito/foundation/98535
最終アクセスの年月日  2022年3月29日

NFTを使った収益を得るには

NFTを使った収益を得るには

この項目では、NFTを使って収益を得る方法を紹介します。マーケットプレイスや取引所によっては仮想通貨がないと取引ができないところもあります。複数のサービスを見比べて、自分に合ったところを見つけましょう。

自分のコンテンツをNFTに公開する

イラストや楽曲などの自分で制作したデジタルコンテンツを、NFTマーケットプレイスに公開して収益を得ることができます。NFTの販売方法には自分で値段を決められる定価販売、入札によって価格が変動するオークション形式、他の商品とセットで販売することでお得感をアピールできるバンドル販売などがあります。出品する際はブロックチェーン利用手数料となるガス代やマーケットプレイスのサービス手数料が別途かかることに注意しましょう。代表的なマーケットプレイスとして、海外ではOpenSeaやRarible、国内ではAdam byGMOやユニマなどが存在します。

NFTの売買による差額で利益を得る

NFTマーケットでデジタル資産を売買し、生じた差益を獲得するという方法もあります。例えば、まだ名の知られていないアーティストのNFTを購入し、ブレイク後に高値で転売するというやり方があげられます。そのほかには、NFTを譲渡証書として利用して、メタバース空間で不動産を売買するバーチャル不動産投資も可能です。現実世界と同様に人が集まるエリアは価値が高く、一区画が数万ドルで取引されるケースも珍しくありません。

NFT関連銘柄への投資

外貨や株式のように、NFT関連の銘柄へ投資して収益を得ることも可能です。エンジンコイン(Enjin/ENJ)は国内の取引所でも取り扱いがある銘柄で、サムスンやマイクロソフトといった大手企業との提携が発表されたことでも話題となりました。1億人以上に遊ばれている人気オンラインゲームのマインクラフトでも使用可能な仮想通貨ということもあり、多くのユーザーが存在して需要が見込めるため、価格上昇にも期待ができます。テゾス(Tezos/XTZ)も国内で上場している銘柄で、独自の検証メカニズムや自己修正機能があって安全性が高いという特徴を持っています。送金スピードの速さやガス代が安価である点など、他のプラットフォームにない魅力で長期的な成長が予想されています。

NFTの今後の展望

NFTの今後の展望

NFTはデジタルアート以外にもさまざまな分野の出現が望めます。マンガやアニメは日本国内だけでなく海外でも高い人気を誇っていますが、一方で海賊版と呼ばれる違法なコピーや無断アップロードの横行も問題となっています。唯一性を証明する・コピーされにくいといったNFTの特性を利用すれば、デジタル限定コンテンツの希少性を高めることが可能です。ゲームや音楽のデジタルジャケットでの限定版など、新たなコレクターズアイテムの登場も期待できるでしょう。2021年11月には、イベントチケットをNFT化して自分が参加したイベントの半券をコレクションできるDigitama Stubsというサービスも展開されています。

まとめ

NFTの出現でデジタルデータにも信頼性が担保されたことで、新たなコレクターズアイテムや投資など、さまざまな活用方法が提案されています。行政がNFTを活用するケースも増えてきており、今後私たちの暮らしに身近な存在となるかもしれません。誰でも始められるNFTは多くの可能性を秘めていますが、登場したばかりの技術ということもあって、法整備が追い付いていないといった問題もはらんでいます。しっかりと情報収集して、理解した上で始めましょう。

最後のチェックポイント

  • NFTはブロックチェーン技術を用いたコピーするのが難しいデジタルデータ
  • プログラマビリティを設定でき、誰でも取引可能で相互運用性があるのが特徴
  • 非代替性の証明などによりデジタルデータに資産価値と売買市場が形成された
  • NFTは国内外で注目されていて、中には億単位の値がつくケースも存在する
  • ガス代高騰や法整備不足などの不安もある
  • NFTの出品や投資で収益を得ることも可能
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デジタルマーケティングとは基礎から解説!注目の背景や必要なスキル資格勉強方法まで https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital_marketing/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/digital_marketing/#respond Tue, 28 Dec 2021 00:30:05 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=7516 はじめに

デジタルマーケティングがいま注目されています。この記事ではデジタルマーケティングとは何か、そのメリットや具体的な手法について触れながら、デジタルマーケティングに携わるうえで求められるスキル・資格について紹介します。

デジタルマーケティングとは?

デジタルマーケティングとは?

マーケティングとは一般的に、モノやサービスを売るための市場調査・広告宣伝といった業務を指します。ではデジタルマーケティングとは何でしょうか。デジタルマーケティングが確立された経緯やその定義・目的・メリットを解説するとともに、最近特に注目されるようになった背景についてご案内します。

必要とされる経緯

インターネットが誕生する以前、マーケティング活動の主戦場は新聞・雑誌・テレビなどのマスメディアでした。誌面に広告を掲載する、テレビCMを打つ、あるいはDM(ダイレクトメール)を送るといった活動がその代表的な手法です。

インターネットに端を発したデジタル化の波はいま、IoT (Internet of Things)の普及・ビッグデータ利用・AIの発展など、私たちの生活に計り知れない影響を与えるに至りました。その結果、旧来のマーケティングも態様を大きく変える必要が生じました。それがデジタルを活用したマーケティング=デジタルマーケティングです。

デジタルマーケティングの定義

デジタルマーケティングとは、Web・電子メール・SNS・動画・スマホアプリなどのデジタルコンテンツやメディアを活用したマーケティングを意味します。デジマという略語で表記されることも多いですが、和製英語ではなく英語でもdigital marketingと呼ばれます。

デジタルマーケティングの目的

デジタルマーケティングもマーケティングであることに変わりはありません。その目的はモノやサービスを売る仕組みづくりです。デジタルマーケティングが従前のマーケティングと大きく異なるのは、より精度の高い「One to oneマーケティング」が実現可能な点にあります。

ターゲットを絞り込み適切なタイミングで必要な情報を届けるための、ユーザーに関する膨大かつさまざまなビッグデータがその根幹を支えています。デジタルマーケティングはいまや、施策の立案から実行、その後の効果検証までを「デジタルマーケティング戦略」としてトータルに担う存在となっています。

デジタルマーケティングのメリット

デジタルマーケティングには多様なメリットがありますが、大きくは次の2つを挙げることができます。

  1. リアルタイムに効果をデータとして確認できる

    サイトのアクセス数、広告の閲覧数・クリック率、コンバージョンレートなどが簡単に画面で確認できます。例えばECサイトにおいて、どの商品がよく見られるか、どういった広告がユーザーに刺さるのか、さらには商品ごとのサイズや色の売れ行きまで瞬時に数字として把握できます。従来は効果検証や分析までにタイムラグがあったり軌道修正に時間を要したりしたものが、即座に対応可能なことは著しいメリットです。

  2. 省人化・効率化によるコストダウンができる

    マーケティング活動には相応のマンパワーが求められます。デジタルマーケティングではこの人的リソースをテクノロジーで代替することができます。マーケティング・オートメーション(MA)ツールを使用し、顧客データに基づく適切なアクションの実行や、新規顧客獲得・休眠顧客の掘り起こしも可能です。またMAツールには分析機能も備わっていますので効果検証も効率的に行えます。

最近、特に注目されるようになった背景

いまデジタルマーケティングが注目される理由にはどのような背景があるのでしょうか。考えられるものを2つご紹介します。

  1. スマートフォンやタブレットなどIoT (Internet of Things)デバイスの多様化と普及

    かつてインターネットにアクセスするにはパソコンが必要でした。しかし今では若年層を中心にパソコンは持っていないけれど、ネット環境は四六時中利用しているという人たちも少なくありません。Wi-Fiなどインフラ環境の充実もさることながら、何といってもスマートフォンやタブレットの普及がその一番の要因です。その結果、情報への接点(タッチポイント)も大きく変化しました。紙媒体やテレビからWebを中心としたデジタルへの急速な移行です。
    このことがマーケティングの主流がデジタルマーケティングへと大きく転換した背景と考えられます。

    IoTについてより詳しく知りたい場合はIoTとは?なにかを分かりやすく解説の記事も参考にされてください。


  2. 情報源の多様化

    デジタルという大きな括りのなかでも多様化が進んでいます。検索エンジンで検索しその結果から情報を探すという行動から、ブログやSNSでの発信といった非公式な情報・口コミを重視する方向へとユーザーの情報源も変容してきました。企業もこれに呼応するかたちで、自社サイトのみならず各種SNSでの発信を強化しました。包括的・継続的にユーザーと接点を持ち続け、企業や商品に対するエンゲージメント(愛着心や思い入れ)を高めていくことが求められるようになってきたことも背景のひとつと言えます。

デジタルマーケティングの手法

デジタルマーケティングの手法

デジタルマーケティングと似た言葉にWebマーケティングがあります。デジタルマーケティングとWebマーケティングとの違いは何でしょうか。
ユーザーのデジタルデータを使って行うマーケティングを総じて表すのが「デジタルマーケティング」です。そのなかの種類・方法のひとつにWebマーケティングがあります。

以下ではデジタルマーケティングの定石とも言えるWebマーケティングの手法について、マーケティング企業や広告会社の具体的な仕事内容を例に案内します。

Webマーケティング

Webマーケティングの手法について、検索エンジン最適化(SEO)、Web広告、ソーシャルメディアマーケティング、メールマーケティング、マーケティングオートメーションの順で紹介していきます。

Webマーケティングを遂行するWebマーケターについてはWebマーケターとは?仕事内容/スキル・資格/未経験から目指すには?に詳細の説明がありますのでご確認ください。

1.検索エンジン最適化(SEO)

検索エンジン最適化、SEO(Search Engine Optimization)と呼ばれる手法です。Googleなどの検索エンジンを通じて自社サイトへ自然検索による流入を増やすことを目的に実施します。ユーザーがどんなキーワードで検索することが多いのかをリサーチしデータ分析を行なって検索結果の上位表示を狙います。

検索したユーザーの意図を満足させる最適なWebコンテンツの制作(コンテンツマーケティング)も重要な要素のひとつです。

2.Web広告

Web広告には、リスティング広告・アフィリエイト広告・ディスプレイ広告などさまざまな種類があります。Web広告の利点はターゲットの絞り込みと効果検証が容易な点です。広告文を1行変えてみる、クリエイティブを2種類用意し反応を比較するなどPDCAを回しながら改善を図ります。

また予算額を睨みつつ適宜、入札単価を調整するといった運用も行います。多様な戦略を取ることができるのがWeb広告の特徴と言えるでしょう。

3.ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングとは各種SNSを利用したマーケティングを指します。ソーシャルメディアマーケティングの特性としては、商品やサービスを紹介し直接販売につなげるよりも、ユーザーとの関係性の構築に重きが置かれる点にあります。

有益な情報を提供しつつユーザーの声にも耳を傾け、ファンを増やしていくようなアプローチに向いたマーケティング手法と言えるでしょう。

4.メールマーケティング

旧来のDMに最も近い手法がメールマーケティングです。見込み客にメールを送信してサイトへの来訪や商品購入につなげます。

過去に購入したこのある顧客かどうか、何を購入したのか、前回購入してからどのくらい経ったかなどの情報をもとに、割引価格を提示したりクーポンを配布したりするなど、的確なアプローチを図ることがメールマーケティングの肝となります。

5.マーケティングオートメーション

上述したWeb広告・SNS・Eメールなどのマーケティング活動を自動化することをマーケティングオートメーション(MA)と呼びます。ここ数年さまざまなMAツールが登場してきましたが、その役割はいずれも「見込み客を獲得すること」と「獲得した見込み客を育成すること」の2つです。

獲得段階ではメールアドレス等の連絡先の取得が目的となります。一方育成段階では、連絡先は分かるが購入意欲が低い顧客をどう育成し商談につなげるかがポイントとなります。こうした膨大かつ地道な作業を自動化できるところにMAの価値はあります。

デジタル化ユーザー行動マーケティング

ここまで紹介してきたようなWebマーケティングの手法に加え、IoTから得られるデータをマーケティングに活用する動きも進んでいます。IoT (Internet of Things)の世界はPCやスマホにとどまらず、照明やエアコンなどの家電までもがインターネットにつながり動作しています。

その結果、例えばアプリの使用履歴やIoT製品の利用履歴、位置情報などをユーザーの行動データとして収集できるわけです。これまでなかなか把握することが難しかった行動データを分析しマーケティング施策に活かすことが、デジタル化ユーザー行動マーケティングです。

デジタルマーケティング実務者になるには

デジタルマーケティング実務者になるには

デジタルマーケティングについて解説してきましたが、この職務を担うデジタルマーケティング実務者(デジタルマーケター)になるためにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。IT業界における採用・転職の求人内容を踏まえ解説します。

必要なスキル

デジタルマーケティングを実践しようとする時に必要とされる基礎的なスキルを5つ挙げてみました。以下順に見て行きましょう。

マーケティングの知識

デジタルマーケティングはマーケティングのひとつの形です。したがって一般的なマーケティングに関する知識は必須と言えるでしょう。マーケティングに関する書籍を読めば必ず出てくるような、KPI、セグメンテーション・ターゲティング、LTVといった基本用語、3C・4P・SWOTなどのフレームワークはマーケターとして理解していて当然と考えておきましょう。

情報収集/分析能力

IT業界と同様にデジタルマーケティング分野もその変化は激しいです。検索のアルゴリズムが変わる、SNSに新しい機能が追加される、レギュレーションが厳しくなるなどの事象は高い頻度で発生します。そのため情報収集を怠れません。

また消費者の嗜好の変化にも敏感である必要があります。デジタルマーケターは常に最新の動向に注視し情報を収集/分析し知見や能力をアップデートしていくことが求められます。

コミュニケーション能力

どのような職種においても大切になるのがコミュニケーション能力です。デジタルマーケターにおいてもこの点は変わりありません。クライアントの商品やサービスをユーザーにどう訴求していくのか、企画提案し戦略を立案していく過程では、一担当者から役員まで多様な関係者とのコミュニケーションが待ち構えています。

自らも主張しつつ相手の意見も取り入れ、プランを実行していくためには必須のスキルと言えるでしょう。

IoTやAIに関するスキル

デジタルマーケターにとってITに関する知識は必須です。そのなかでも今のトレンドと言えるIoTやAIに関する知識やスキルは重要度を増しています。その背景には前述したようなIoTから得られるデータをマーケティングに活用する動きがあります。IoT機器からの多様かつ膨大なデータの解析にはAIが活用されています。

ひとつひとつのデータだけ見ればなんの変哲もないものがAIにより価値ある情報となりえます。IoTやAIに関するスキルは、これからのデジタルマーケターには無くてはならないものになりそうです。

クリエイティブスキル

バナー広告のクリエイティブはデザイナーが、リスティング広告のコピーはライターが担います。ただマーケティング施策全体を通してターゲットにいかに訴求しコンバージョンへとつなげるかについては、デジタルマーケターとしてのクリエイティブなスキルが必要になってきます。

戦略をデザインする力もデジタルマーケターには求められると考えておくと良いでしょう。

あると便利な資格

デジタルマーケティングの仕事をするために必須の資格はありません。一方で、個人の能力やスキルを証明し他者からの信頼を得るための証明書とはなり得ます。以下ではデジタルマーケティングに関する資格について、あると便利なものを4つ紹介します。なお詳しくは【目的別】2021年最新おすすめマーケティング資格・検定20選記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

1.ウェブ解析士

一般社団法人ウェブ解析士協会主催の検定試験に合格すると取得できるのがウェブ解析士です。さまざまなWebデータを読み取り正しく判断するスキルを保有していることの証明につながる資格です。

資格には、ウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターの3つのグレードがあります。

2.ITパスポート

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験レベル1に当たる試験です。全ての社会人が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

3.マーケティング・ビジネス実務検定

国際実務マーケティング協会が運営する検定です。デジタルマーケティング分野にとどまらず、広くマーケティング全般についての体系的な知識の習得に有用な試験です。

A級・B級・C級の3つのレベルがあり、A級に合格すると「IMSSA認定マーケティング実務士」の資格が与えられます。

4.SNSエキスパート検定

一般社団法人SNSエキスパート協会主催の検定試験です。2017年にスタートした比較的新しい試験です。企業や団体向けにSNSを活用するための知識・手法を習得するための検定プログラムとなっています。

初級と上級があり、上級では基礎知識を前提にKPI・KGIの設定方法やコンテンツの作成方法などより実践的なスキルの習得が可能となっています。

デジタルマーケティングの勉強方法

以上のようにデジタルマーケティングに役立つ資格は数多くあります。デジタルマーケティング実務者(デジタルマーケター)になるために必要な資格はありませんが、 マーケティング用語をはじめとする基本的な知識を学ぶには資格取得もひとつの選択肢です。

未経験からデジタルマーケターを目指す場合は、スクールや講座・セミナーに通うのも良いですが相応に費用もかかりますので、まずはWebサイトの記事を見たり書籍を読んだりしてみることをお勧めします。

またマーケティングの本質を学ぶという意味でセールスライティングに関する書籍も有用です。古い本が多いですが人の本質は今も昔も大きくは変わりません。物を売る場合に人はどういうアプローチをされるとどう反応するのか、デジタルマーケティングでも利用できるヒントが得られることでしょう。

まとめ

マーケティングという概念は20世初頭にアメリカで生まれたと言われています。そこから考えるとデジタルマーケティングの分野はまだその産声を上げたばかりと言えそうです。とは言え、その進展には目を見張るものがあります。

DX化があらゆる分野で進み、その一方で情報はこの先もますます増加し多様性を極めることでしょう。そうしたなかで企業はモノやサービスを売り続けていかねばなりません。その助力となるデジタルマーケティングが今後も発展していくことは約束されていると言っても過言ではないでしょう。

最後のチェックポイント

  • Web/電子メール/SNS/動画/スマホアプリなどを活用する
  • メリットはリアルタイム性と省力化
  • スマホ普及と情報源の多様化が隆盛の背景
  • Webマーケティングがデジタルマーケティングの代表格
  • 情報収集/分析能力、コミュニケーションスキルも大切
  • デジタル化が今後も進展するなかニーズも高まる

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Webマーケターとは?仕事内容/スキル・資格/未経験から目指すには? https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webmarketer/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webmarketer/#respond Wed, 24 Nov 2021 01:17:50 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=7119 はじめに
  • Webマーケターとは、Webでマーケティングを行う専門家のこと
  • Webマーケターには未経験からでもなれる
  • 将来性があり、年収も高い傾向にある
  • WebマーケティングではPDCAサイクルを回すことが大切

そもそもWebマーケティングとは?

Webマーケティングとは、インターネットを介して行うマーケティングのことです。
従来、マーケティングとは「企業が新しい市場を創り出すための活動(売れるための仕組みづくり)」を指していました。

一方、2024年に日本マーケティング協会が刷新したマーケティングの定義では、企業の持続可能性・社会貢献の重要性および、顧客・ステークホルダー・社会との共創の必要性を説いています。
従って、次世代マーケターには、CSRやSDGsの知識・顧客や社会と共に価値を創造していくスキルなどが必要です。

Webマーケターとは?

Webマーケターとは、インターネットを介してマーケティングの活動を行う人々・職種のことです。Webマーケターの役割は、商品やサービスの認知拡大および、販売促進です。

基本的に、Webマーケターの業務は多岐にわたります。
一般的に、日々の業務では、下記の表にまとめたようなPDCAサイクルを回していきます。

WebマーケターのPDCAサイクル
Plan(企画)
Webマーケティングの戦略を立てる
例:
・市場分析
・競合分析
・ターゲット
・ペルソナの策定
・Webマーケティング戦略策定
・Webコンテンツ設計
・企画
Do(実行)
計画に基づき施策を実行する
例:
・Web広告の出稿
・SNS・自社サイトなどへ投稿・宣伝
・メールマガジンの配信
Check(評価)
実行した結果を振り返り評価する
例:
・効果測定の実施
・アクセス解析の実施
Action(改善)
評価結果を踏まえて改善策を考える
例:
・コンテンツの修正
・改善案の実施

Webマーケターは将来性が高い職種?

総務省が発表している「情報通信白書」によると、今後もインターネットの利用者は増え続ける見通しです。
そのため、SNSやWeb広告などからの集客に力を入れる企業は年々増加しており、施策ができるWebマーケターの需要は高いといえます。

参考:総務省|令和6年版 情報通信白書

Webマーケターの年収はどれくらい?

厚生労働省は、Webマーケターを「企画・調査事務員」に分類したうえで、労働時間や賃金の統計データを算出しています。

それによると、企画・調査事務員の全国の平均年収は、690.7万円でした。こちらのデータは、令和6年賃金構造基本統計調査の結果を厚生労働省が加工して算出したものです。
なお、厚生労働省は、Webマーケターの給与水準が比較的高いとしたうえで、残業時間の多さにも言及しています。

job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|Webマーケティング(ネット広告・販売促進) – 職業詳細

Webディレクターとの違い

Webマーケターと混同しやすい職種に、Webディレクターがあります。
以下では、違いを簡単に説明します。

  • Webマーケター:インターネットで商品やサービスを売るためにマーケティング活動を行う人々・職種
  • Webディレクター:Webサイトを制作するうえで、全体をまとめる人々・職種

Webディレクターの役割は、企画から制作・運用までを指揮・管理することです。また、顧客・Webライター・画像制作者などとの連携能力やコミュニケーション能力も求められます。
業務内容やスキルの一部は共通していますが、WebディレクターはWebサイト制作における責任者であり、Webマーケターとは役割が異なります。

Webマーケターの仕事内容

以下では、Webマーケターの仕事内容をご紹介します。

リスティング広告の運用

リスティング広告とは、検索エンジンで検索したときのワードに合わせて表示される広告のことです。
リスティング広告の最終目的は、ユーザからの購入・問い合わせ・資料請求といった企業が求めるアクション(CV:コンバージョン)へとつなげることです。

従って、リスティング広告は検索エンジンで競合他社よりも上位表示させる必要があります。

SEOの改善

SEO(Search Engine Optimization)は、日本語で「検索エンジン最適化」のことです。検索エンジンで検索したときに自社サイトやリスティング広告を上位表示させるための施策です。

たとえば、自社が広告事業を展開している場合は「リスティング広告」「インターネット広告」などのワードで上位表示されるように施策します。

LPの最適化

LPとはランディングページの略称であり、Web広告や検索結果などから、ユーザが最初にアクセスするページのことです。
以下のようにLPには広義の定義と狭義の定義があります。

  • 広義の定義

    Webサイトへの入り口となるページ全般のこと

  • 狭義の定義

    資料請求、購入、問い合わせなど、CV(コンバージョン)へつなげることに特化したページのこと

WebマーケティングにおけるLPは、主に狭義の定義で用いられることが多いです。
そのため、一般的にはCVにつながるページの改善をLPの最適化といいます。

SNSの運用

SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略称です。代表的なSNSには、X(旧:Twitter)・Instagram・Facebookなどがあります。

SNSは、自社のターゲットに合わせて情報発信ができると、集客効果や認知度の向上につながります。
一方、不適切な投稿から炎上に発展することもありますので、日頃から炎上対策についても考えておかなければなりません。

Webマーケターの担当領域

事業会社と代理店ではWebマーケターの担当領域が異なります。
以下では、一般的なWebマーケターの仕事の流れや、両者の違いを解説します。

Webマーケターの一般的な仕事の流れ

一般的に、Webマーケターの仕事の流れは、1.調査・分析2.設計・企画3.施策・制作に大別されます。
以下では、Webマーケターの仕事内容を簡単にまとめました。

  1. 調査・分析

    自社の強み・顧客が求めているもの・社会の動向・競合の強みなどをリサーチして、分析する

  2. 設計・企画

    見込み客をターゲットにしてペルソナ(自社商品やサービスの利用を想定して設定した架空の人物・顧客像)やキーワードの策定を行う

  3. 施策・制作

    設計・企画段階で決定した施策や、コンテンツの制作・運用などを行う工程。改善点があれば問題を洗い出して継続的に運用していく

事業会社に勤めているWebマーケターの場合

事業会社とは、営利目的で経済活動を行う企業(自社で商品やサービスを開発・提供している企業)のことです。

事業会社におけるWebマーケターは、「Webマーケターの仕事の流れ」の項目で紹介した、調査・分析から施策・制作まで幅広く担当することが多いです。商品やサービスのプロジェクトや業務に関わる人が他部署にいる場合は、スケジュールの調整・高いコミュニケーション能力などが求められます。

事業会社のWebマーケターは、自社プロジェクトのWebマーケティングで培ったノウハウが蓄積しやすく、PDCAを回しやすいのがメリットです。

代理店に勤めているWebマーケターの場合

代理店とは、クライアントの要望に応じてサービスや商品を開発・提供している企業のことです。代理店におけるWebマーケターの役割は、事業規模ごとに異なります。

なかには、業務の担当領域を細分化している企業も多く、専門性を高めやすいのが特徴です。

Webマーケターに必要なスキル

以下では、Webマーケターに必要なスキルをご紹介します。

データ分析力

従来のマーケティングと異なり、Webマーケティングでは、施策実行後にほとんどの結果が数値で表されます。そのため、Webマーケターには、さまざまなデータ分析力が求められます。

また、分析結果が著しくないときには、別の角度からアプローチできるスキルも必要です。
たとえば、CVにつながりにくい場合は、PV(閲覧数)や滞在時間などに問題があるかもしれません。他には、競合分析を行うことで、自社の弱みや改善点が見つかる場合もあります。

マーケティングの知識をITへ活用できるスキル

インターネットを介してマーケティングの活動を行うWebマーケターには、マーケティングの知識および、IT知識が必要です。また、マーケティングの知識をIT分野へ活用できるスキルも求められます。
たとえば、ソーシャルリスニングもその1つです。
ソーシャルリスニングとは、インターネットに投稿されている消費者の声を収集するマーケティングの手法のことです。従来のマーケティングでは、アンケート調査やインタビュー調査の結果を基にして消費者のニーズを分析していました。

しかし、昨今では消費者自らがインターネット(掲示板・SNS・ブログなど)へさまざまな意見や感想を書き込んでいます。
そのため、従来よりもリアルで幅広い消費者のニーズを分析できるようになりました。

加えて、ソーシャルリスニングは市場調査や消費者のニーズだけでなく、SNS投稿への反応を分析する際にも用いられます。従って、炎上対策や自社への評価を知る手段としても有効です。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、物事を整理・分類しながら矛盾なく構築する思考法のことです。また、論理的思考力が高まると問題解決能力も高まり、不測の事態にも適応しやすくなります。

さまざまな角度からデータ分析を行うWebマーケターにも、論理的思考力が必要です。
たとえば、データから現在のコンテンツの状況や、今後の商品やサービスの売れ行きなどを分析・改善する際は、事実や根拠に基づいて施策や対処法を考えなければなりません。

論理的思考力は早急に身に付くものではありませんが、トレーニング次第で高めることは可能です。まずは、ロジックツリーやMECEなどのフレームワークから試してみることをオススメします。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、次世代Webマーケターに求められるスキルの一つです。
2024年に刷新されたマーケティングの定義でも、顧客やステークホルダー(利害関係者)との協働スキルが重視されています。協働するには、綿密なコミュニケーションを取れる能力が必要です。

コミュニケーション能力を高めるには、アサーションスキル・論理的思考力・非言語能力なども同時に高める必要があります。
アサーションとは、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーション手法のことです。また、非言語とは表情や身振り手振りなど、言語以外で交わすコミュニケーションを指します。

学習能力

Webマーケターには、学習能力が必要です。
学習能力とは、新しい知識やスキルを習得してそれを活かす能力のことです。

たとえば、Webマーケターが求められる学習能力の1つに、新しい施策やツールへの順応性があります。
また、時代や社会情勢に応じて、顧客のニーズに対応できるよう、都度マーケティング戦略を変えていける知識やスキルが求められます。

Webマーケターに向いている人の特徴

以下では、Webマーケターに向いている人の特徴をご紹介します。

変化に強くて知識やスキルをアップデートできる人

Webマーケターは変化に強い人や好奇心が旺盛な人ほど向いています。

また、Webマーケターには学習能力が求められますので、知識やスキルをアップデートすることに抵抗がない方や流行に敏感な方にもオススメです。

忍耐強く分析が得意な人

忍耐強い方や分析が得意な方はWebマーケターに向いています。
先述したように、Webマーケティングでは、さまざまなデータ分析を行い、分析結果に適した施策を行います。

一方で、Webマーケティングの施策には正解がありません。施策が軌道に乗るまでは、何度も仮説を立てなおしたり検証を繰り返したりすることも珍しくありませんので、忍耐力は必要です。

多角的な視点に立って考察できる人

消費者・顧客のニーズに応えるには、多角的な視点から物事を分析できるスキルが重要です。
多角的な視点を持つことで視座が高まり、今までは気づかなかった問題点や解決策が見つかりやすくなります。

また、他者の意見や価値観を認められると、消費者や顧客との関係も円滑になりやすいです。多角的な視点を持つには、普段からあらゆることに興味を持ち、世間の動向や流行を把握しておきましょう。

SDGsやCSRへの知識や理解がある人

2024年に刷新されたマーケティングの定義では、持続可能性(SDGs)や社会貢献・企業の社会的責任(CSR)の重要性にも言及されています。そのため、今後はとくに、SDGsやCSRなどへの知識や理解が必要になってきます。

SDGsの目標は、国や企業(のなかの一人ひとり)が協力して、環境保護や貧困などを解決していくことです。対して、CSRとは、国際社会をより良いものにするために企業が担う社会責務のことです。また、企業がCSRに取り組むことでSDGsの目標達成につながると考えられています。

未経験からWebマーケターになるには?

以下では、未経験者がWebマーケターを目指す方法について解説します。

資格取得を目指す

Webマーケターを目指すうえで、必須の資格はとくにありません。
しかし、未経験からWebマーケターを目指す方や知識・スキルを向上させたい方には資格取得をオススメします。
以下では、Webマーケターに役立つ資格を表にまとめましたので、ご参考になさってください。

資格名対象者
Webアナリスト検定Web解析の基本を身に付けたい方
Internet Marketing Analyst(IMA)検定Webマーケティングの基礎を学びたい方
ウェブ解析士認定Web解析のスキルを身に付けたい方
マーケティング・ビジネス実務検定マーケティングにおける幅広い知識と理論を身に付けたい方
ネットマーケティング検定Webマーケティングの基本を体系的に習得したい方
Web検定 Webリテラシー(Webアソシエイト)Web全般業務におけるリテラシーを身に付けたい方
統計検定データを客観的に判断できる能力を身に付けたい方
ITパスポート試験ITに関する基礎知識を身に付けたい方
Googleアナリティクス認定資格Googleアナリティクスの習熟度を客観的に判断してもらいたい方
Google広告の認定資格(検索広告・ディスプレイ広告など)Google 広告に関する基礎や上級知識があることを客観的に判断してもらいたい方
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)ネットショップの全体像を把握したい方
ビジネス著作権検定著作権の知識を身に付けてWebマーケティングで活用したい方

自分でブログやSNSを運用する

個人でもブログやSNSを運用しているうちに、Webマーケティングのスキルを身に付けることが可能です。

たとえば、アクセス解析やPV数などを把握することで、ユーザのニーズに沿ったコンテンツがどういったものかイメージしやすくなります。

Webマーケティングスクールを活用する

Webマーケティングスクールへ通って、知識やスキルを習得する方法があります。Webマーケティングスクールの利点は、独学で勉強するのが不安な方や、Webマーケターへの転職を希望している未経験者でも安心して利用できることです。

また、講師全員が現役のWebマーケターのスクールもありますので、実践的なWebマーケティング戦略や実務を身に着けたい方にはオススメです。

就業中の会社でWebマーケター部門への異動願いを出す

Webマーケティング部門がある企業に就業している方は、そちらの部門へ異動申請するのも一つの手段です。Webマーケティング分野への異動が難しい方は、営業職や広報職への異動も視野に入れてみましょう。

営業職や広報職においても、ターゲットの選定やアプローチ方法などはWebマーケティングと共通している部分があります。

副業でWebマーケターの経験を積む

現職を続けながら、副業でWebマーケターとしての経験を積むという方法もあります。
以下では、未経験者におすすめのものを4つご紹介します。

  1. SEOマーケティング
  2. SNSマーケティング
  3. 広告運用代行(クライアントの代わりにWeb広告を運用すること)
  4. ブログ運営

Webマーケターのキャリアアップ方法は?

以下では、Webマーケターのキャリアアップ方法の一例をご紹介します。

代理店から事業会社への転職を検討する

Webマーケターのなかには、代理店から事業会社へ転職する方もいます。

とくに、自身のスキルの向上やキャリアアップを目指している方にはオススメです。
一般的に、事業会社では代理店よりも業務量は増える傾向にありますが、今まで見えなかった企業の課題に気づくことができます。

起業することやフリーランスになることを検討する

Webマーケターのスキルを身につけたあとに、起業したりフリーランスになったりする方もいます。
働き方や裁量が自分で選べるのはメリットですが、リスク管理も必要です。

一方で、Webマーケティング業界は、年々人材不足が問題視されています。スキルや実力に自信があれば、独立後も需要があります。

まとめ

Webマーケターとは、Webでマーケティングを行う専門家のことです。業務範囲は、データ解析・SEOの改善・リスティング広告の運用など多岐にわたります。

未経験者でもWebマーケターにはなれますが、事前に基本的な知識やスキルを身に付けておくことが大切です。
また、事業会社と代理店では業務の担当領域に大きな差が出る場合もあるため、どちらが自分に合っているかよく考えましょう。

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クラウドとは?意味やクラウドサービスのメリットを初心者にもわかりやすく解説! https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_cloud/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_cloud/#respond Fri, 19 Nov 2021 04:23:35 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=7080 はじめに

昨今、インターネットの話題において必ずと言っていいほど登場する「クラウド」という言葉。何となくわかるものの、なんでクラウドというのか?どんな仕組みになっているのか?と問われると、いまひとつうまく説明できない人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな「クラウド」について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

クラウドとは何か?意味を解説

クラウドとは何か?意味を解説

クラウドとはクラウド・コンピューティングの略称で、コンピューターのユーザーがネットワークを通じてサーバーが提供するさまざまなサービスを利用する形態を指します。
メールを利用する場合はメールソフト、文章作成・表計算にはWordやExcelといったソフトウェアをパソコンにインストールしておくことが基本でした。クラウドではユーザーはそういったソフトを自ら用意しなくても、インターネットを通じて同様の機能をサービスとして利用できるようになります。

なぜクラウド(雲)と呼ばれるの?

クラウドの意味は雲ですが、なぜクラウド=雲と呼ばれるのでしょうか?
クラウドの特徴は、サービスがどこから提供されていて、どこにデータが保存されているかといった物理的な場所をユーザーが意識しないで利用する点にあります。この形態が、雲に遮られ見えない場所からサービスが提供されるというイメージにつながり、クラウドと呼ばれるようになったと言われています。

クラウドの対義語

クラウドの対義語はオンプレミス(on-premises)になります。プレミス(premise)は構内・店内といった意味です。サーバー・ネットワーク機器やソフトウェアなどを自ら保有・管理する形態になります。オンプレミスの場合、機器導入のための初期投資が相応にかかります。またソフトウェアのインストールやアップデートなどの管理も行う必要があります。

電子メールのソフトウェアにOutlookを使った場合で考えてみましょう。まずメールの送受信に必要なPOPサーバーやSMTPサーバーを自前で用意することになります。さらにOutlook自体の管理や認証などのセキュリティ面もケアする必要が生じるでしょう。こうしたコストや手間を鑑み、かつては独自にサーバーを持つオンプレミスが主流でしたが、最近ではクラウドに移行するという流れになってきているわけです。

物理サーバーの変革

クラウドが現在のように一般化した背景には仮想化技術の進展が大きく寄与しています。
仮想化とは1台の物理的なサーバーを、ハイパーバイザーなどのコンピューターを仮想化するソフトウェアを用いて複数台のサーバーとして扱う技術を言います。その結果、1台分の物理サーバーで複数台のサーバーを立てることができたり、複数台のサーバーを1台のサーバーと見立てることができたりするようになりました。

CPU・メモリ・ディスクといったサーバーのリソースも自由に変更ができます。将来的な設備の拡張やアクセスの急増などに対しフレキシブルに対応できる点も仮想化されたクラウドの利点となっています。最近では、オンプレミスからクラウドに移行する企業も増える中、クラウドサービスを導入しクラウド化する事例も増えています。

クラウド化とは?

クラウド化とは、一般的に自前で管理しているサーバーなどの機器を外部の事業者が提供する機器へ移行することを意味します。クラウドマイグレーションとも言います。

運用しているシステムはそのままに、クラウドの仕組みを利用するかたちに切り替えます。例えば、データセンターに自社サーバーを設置してWebショップを運営している場合では、Webサーバーやデータベースサーバーに加え、ファイアウォールや負荷分散装置といったネットワーク機器についても、すべてクラウド上に用意することが可能となります。

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとはクラウドとオンプレミスが混在した環境を指します。DX化が叫ばれるなか、すでに自前でサーバーやネットワークを保有している場合によく見られます。すべてをクラウド化せずに一部オンプレミスのまま残すといったケースです。

後述しますが、クラウドにはパブリッククラウドとプライベートクラウドの2種類があります。前者はクラウド事業者が提供する複数企業が共有するクラウド、後者は特定のユーザー向けに構築されたクラウド環境です。
ハイブリッドクラウドは、オンプレミス・パブリッククラウド・プライベートクラウドそれぞれのメリットを活かし、デメリットを補完することが可能な形態と言えるでしょう。

クラウドの種類

クラウドの種類

クラウドの種類について、提供されるサービスの種別、提供されるクラウドの環境の2つの切り口から紹介します。

SaaS サース(Software as a Service)

インターネット経由で、電子メール、文書作成や表計算、顧客管理や会計処理などのソフトウェアを機能として提供するクラウドサービスになります。あらかじめパソコンにソフトウェアをインストールしていなくても、必要なときにサービスを利用することができます。普段インターネットで利用しているサービスは、ほぼすべてSaaSと呼べるものでしょう。

PaaS パース(Platform as a Service)

インターネット経由で、プラットフォームの機能提供を行うサービスになります。プラットフォームとはアプリケーションを動かすための基盤として、ソフトウェアとハードウェアの間で機能するものです。具体的にはアプリケーションサーバやデータベース、開発ツールなどがこれに当たります。アプリケーションを開発して稼働させるための環境を提供するサービスと考えると良いでしょう。

IaaS イァース(Infrastructure as a Service)

インターネット経由でインフラ機能の提供を行うサービスです。サーバーやネットワーク、セキュリティシステム、ストレージなどがこれに当たります。

HaaS ハース(Hardware as a Service)

システムの稼働に必要なハードウェアそのものを提供するクラウドサービスです。上記IaaSと同義で使用される場合もあります。

IaaS、HaaSは、通常エンジニアがサーバー(インフラ)上で開発環境を作り、Webサービスを開発・提供を行う際に利用するサービスです。利用しているエンジニアを紹介します。
セキュリティエンジニアとは(仕事、研修、将来性、転職方法など紹介)

パブリッククラウドとプライベートクラウド

提供されるクラウドの環境に違いのある、パブリッククラウドとプライベートクラウドについて解説します。

パブリッククラウド

パブリッククラウドは事業者が提供するクラウドサービスで、複数のユーザーが同じクラウドサーバーやネットワークを共有して利用するものです。セキュリティポリシーによりパブリッククラウドが利用できない場合などを除き、一般的にクラウドといえばパブリッククラウドを指す場合が多いです。

プライベートクラウド

プライベートクラウドは不特定多数が共有するパブリッククラウドとは異なり、特定のユーザー向けに構築されたクラウド環境です。
プライベートクラウドはさらに「ホスティング型」と「オンプレミス型」に分かれます。ホスティング型はVPC(Virtual Private Cloud)を利用しパブリッククラウドの一部を専用環境として提供を受ける形態です。一方オンプレミス型はサーバーやネットワークを自ら用意します。環境を占有できる点は同じですが、よりオンプレミスに近い形態と言えるでしょう。

どんなクラウドサービスがあるの?

どんなクラウドサービスがあるの?

クラウドサービスとは、クラウドで利用できるさまざまなサービスを指す総称です。スマホ・タブレット・PCなどのデバイスと通信環境があればアカウント登録のみで利用できます。
電子メールのサービスであればGmailがこれに当たります。アカウント登録さえすれば、メールの送受信や管理がその場ですぐに利用できるようになります。
マイクラウドのようにパソコンのベンダーが個人向けに展開しているクラウドサービスもあります。

クラウドサービスには無料のものもあれば従量課金制のサービスもあります。従量課金とは買い切りではなく使った分だけ利用料を支払う形態です。月々・年間で金額設定がされているケースが多いです。サブスクリプションとも言います。Adobeクリエイティブクラウド(Creative Cloud)などが代表例と言えるでしょう。

代表的なクラウドサービス

クラウドサービスのなかでも、市場シェアが高く国際的にサービスを提供している事業者をメガクラウドと呼びます。以下では代表的なものとして、Amazon Web Service(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureの3つを紹介します。

Amazon Web Serviceでできること

Amazon Web Service(AWS)はアマゾンが提供するクラウドサービスです。サーバー・ネットワーク環境の構築、Webサイト運営、データの保存、コンテンツ配信/データベースとしての活用、IoTソリューションの構築/AI機能としての利用など、インターネットを利用したサービスで考えられる一通りの機能が提供されています。
以下ではAWSで実現している身近な事例についてわかりやすく説明します。

  • 天気予報の精度向上
    より先の時間まで細かい天気の予測をしたいという予報士としての想いを実現した事例です。
    天気予報の予想精度向上には大量の計算リソースを必要とします。「AWS ParallelCluster」を計算リソースとして利用することにより、15時間先まで10分間隔での雨雲の予報を行なうことが可能となりました。
    詳しくはこちら
  • 生体認証がより便利に
    顔認証の入退室管理システムの導入に際して、スマホで撮影した顔写真を事前に登録し、「Amazon Rekognition」を採用して実現した事例です。
    クラウドや機械学習分野の専門スタッフが会社にいないなか、社内の人員だけで構築に至りました。
    詳しくはこちら
  • 使い勝手の良い音声操作
    スマートスピーカーと連携するサーキュレーターを販売している会社の事例です。「Amazon Cognito」を利用しAWS上にIoTプラットフォームを構築、不具合が発生した場合の迅速な対応、ログ分析による製品開発へのフィードバックを実現しました。
    詳しくはこちら

Google Cloud Platformでできること

Google Cloud Platform(GCP)はグーグルが提供するクラウドサービスです。ウェブアプリケーション向けのGoogle App Engine、ビッグデータの高速解析サービスBigQuery、オンラインファイルストレージサービスのGoogle Cloud Storageなどがあります。
以下ではGCPで実現している身近な事例についてわかりやすく説明します。

  • チャットポットで効率化する
    銀行業務においてコールセンターサービスにチャットポットを利用した事例です。Google Cloudのチャットボット向け AIソリューションである「Dialogflow」が利用されています。AIのシナリオをチューニングしていくことにより、利用数・解決率で想定を大幅に上回る成果を上げています。
    詳しくはこちら
  • AIでゲーム開発
    Googleの開設したAdvanced Solutions Lab(ASL)にてAI・機械学習について学びゲーム開発へ活用しようとする事例です。得られた成果はプロダクトやサービスの一部での活用が実際にスタートしています。
    詳しくはこちら
  • 自動運転の実現が加速
    自動運転の実現に向け、ステレオカメラで撮影した膨大な映像の解析に「Vertex AI」を利用している事例です。クラウドとオンプレミスの環境連携に「Cloud Source Repositories」も利用されています。
    詳しくはこちら

Microsoft Azureでできること

Microsoft Azureはマイクロソフトが提供するクラウドサービスです。AIの開発・利用に向けたサービスAzure AI、開発者向けサービスAzure DevOpsなどがあります。
以下ではAzureで実現している身近な事例についてわかりやすく説明します。

  • 商業施設での仮想体験
    VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)といったXR(クロスリアリティ)を商業施設において実現した事例です。アーティスト向けのクリエイティブプラットフォームにMicrosoft Azureがサービス基盤として利用されています。
    詳しくはこちら
  • 地域医療連携に一役
    クラウドを利用した地域医療連携サービスを実現した事例です。簡単かつ短期でのリソース追加やコスト面からクラウドサービスを活用する方向で検討が進むなか、医療機関向け3省3ガイドラインにいち早く準拠したMicrosoft Azureが採用されました。
    詳しくはこちら
  • 世界がさらに近くなる
    大規模なオンラインRPG(ロールプレイングゲーム)の世界展開に際し、「Microsoft Azure Ultra Disks」を採用した事例です。商用サービスには長年オンプレミス環境を利用していたなか、パブリッククラウドを利用することで、ユーザーの快適なパフォーマンスを実現するに至りました。
    詳しくはこちら

クラウドサービスのメリット・デメリット

クラウドサービスのメリット・デメリット

その利便性の高さから昨今非常にポピュラーになったクラウドですが、メリットもある一方でデメリットもあります。
以下ではクラウドサービスのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

クラウドサービスのメリットについて、初期費用・導入・メンテナンスの3点から解説します。

初期費用

サーバーやソフトウェアの購入が不要な点がまず挙げられます。そのため初期費用がオンプレミスに比べて格段に安く済みます。新規サービスの立ち上げ時など初期費用をかけづらい場合などに、シンプルな構成でサービスのローンチができるのはクラウドサービスの大きなメリットです。

導入

自前でハードウェアからソフトウェアまでをそろえようとすると多くの労力と時間を要します。クラウドサービスを利用するとシステム構築の時間が大幅に短縮できます。特にサーバーの立ち上げには従来機器の調達から設定までかなりの時間を要しましたが、クラウドを利用すればパソコンから必要な情報を選択するだけですぐに使える状態になります。

メンテナンス

サーバーやネットワークには障害がつきものです。クラウドサービスを利用すると監視や障害対応は提供者側が行います。そのためユーザー側ではメンテナンスを気にすることなく利用することができます。

デメリット

メリットの多いクラウドサービスですが当然デメリットもあります。以下では、カスタマイズ・提供環境・リスクの3つのデメリットについて解説します。

カスタマイズ

自社用に構築したシステムは自由にカスタマイズできますが、クラウドサービスの場合はそうはいきません。ある程度のカスタマイズは想定されていますが、オンプレミスのように自由にできない制限があることは意識しておく必要があります。

提供環境

スマホの電波が届かない場所で困った経験をお持ちの方も多いことでしょう。クラウドサービスはオンライン下でないとサービスが受けられません。万が一の障害時にもネットワークにつながる代替手段がある場合は良いのですが、そうでない環境でも利用が想定される場合は導入に際し考慮が必要でしょう。

リスク

メンテナンスが不要な点をクラウドサービスのメリットとして挙げましたが、サーバーの安定性・セキュリティが担保されているわけではありません。サイバー攻撃等の理由によるサービス停止も実際に発生しています。異なる地域のデータセンターを利用したり、別の事業者のクラウドサービスを利用しマルチクラウド化したりするなどの対策を頭に入れておくことも必要でしょう。

クラウドを扱う職種

クラウドを扱う職種

クラウドを利用する仕事としてはどのような職種があるでしょうか。
パソコンからの操作で容易にサーバー等の立ち上げが可能なクラウドですが、主に利用するのはITエンジニアになります。具体的には、インフラエンジニア、データベースエンジニア、クラウドエンジニアなどが挙げられます。

以下にクラウドを扱う主な職種を紹介します。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITサービスの基盤となる部分を担当する職種になります。昨今のITサービスは、ユーザーが利用するPCやスマートフォンなどのクライアント単体では完結しません。必ずネットワークとつながりサーバーとやり取りします。

最近では、インターネット環境の進展によりクラウド利用が一般化してきています。ITインフラを自前の環境(オンプレミス)からクラウド上に構築するIaaS(Infrastructure-as-a-Service)であるAWSやAzureに移行するケースも増えています。こうしたクラウドの環境を整えるのはインフラエンジニアの仕事です。

インフラエンジニアの仕事に興味のある方はこちらの記事もお読みください。

サーバーエンジニア

前述のインフラエンジニアは、大きく二つの職種に別れます。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアです。ここでは、サーバーエンジニアを紹介します。

サーバーエンジニアは、サーバー機器の選定とその立ち上げを担います。サーバーをどのような用途で使用するかにより、OS・メモリ・ハードディスク容量などのスペックを決め、システムに最適なサーバー構成を用意するのが仕事です。

サーバーにはオンプレミスとクラウドの環境があり、最近ではクラウドに移行する企業も増えています。そのため、クラウド環境への知識や経験も求められます。

サーバーエンジニアの仕事に興味のある方はこちらの記事もお読みください。

クラウドエンジニア

前述のサーバエンジニアはオンプレミスとクラウド環境のサーバーを扱うことになります。その中でクラウドエンジニアは、クラウド環境での設計、構築、運用を専門とした職種になります。

主なクラウドサービスとしては、アマゾンのAWS(Amazon Web Services)やマイクロソフトのAzureになります。それぞれのサービスには専用の資格があり、最近ではクラウド環境への移行が増えているためクラウドエンジニアの需要が伸びるとともに資格取得も重要になってきています。

クラウドエンジニアの仕事に興味のある方はこちらの記事もお読みください。

データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースの開発や設計、管理や運用を行うエンジニアの総称です。システムが扱うデータを格納しておく入れ物であるデータベースは、増え続けていく膨大なデータを効率的に格納し、必要なときに迅速に取り出せるよう設計されている必要があります。データベースエンジニアは、データベースの専門家としてシステムの中枢を支える重要な職種になります。

データベースエンジニアの仕事に興味がある方はこちらの記事もお読みください。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、IT技術を利用して、顧客企業の抱える課題の解決を行うコンサルタントです。

コンサルタントは一般的に、事業戦略や業務改善のための助言や提案を行う職種ですが、ITコンサルタントは、その中でもITという側面からコンサルティングを行う職種になります。顧客企業の業界や業種ごとに、その業務には特性や慣習といったものが存在します。そのため、さまざまなシステムの中から何を選び、どう生かすのかを検討し、顧客企業の業務の流れなどを加味した最適なシステムの導入を行います。

最近では、SaaS系のSFA・CRMやERPパッケージなどの製品が増えており、こうしたクラウドを活用してコンサルティングを行うことで効率化や目標達成の可能性を高めています。

ITコンサルタントの仕事に興味がある方はこちらの記事もお読みください。

まとめ

クラウドについていまひとつ理解が及ばなかった方も本記事を読んですっきりしたのではないでしょうか。
クラウドはどこにあるのかわからないけれど、きわめて身近にあり気づかないうちに皆が活用しています。これからもっと多くのサービスが開発され、私たちの生活に根ざしていくことでしょう。

最後のチェックポイント

  • クラウドとはコンピューターのユーザーがネットワークを通じて提供されるサービスを利用する形態
  • クラウドの対義語はオンプレミス。自ら保有・管理する形態
  • AWS、GCP、Azureの3つが代表的なメガクラウド
  • 提供されるサービスの種別によりSaaS/ PaaS/IaaS/HaaSに区分される
  • 不特定多数が共有するパブリッククラウドと自社専用のプライベートクラウドがある
  • コストや導入スピードといったメリットと自由度に制限があるといったデメリットを吟味し導入することが肝要
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Webディレクターとは?仕事内容や将来性と必要スキルや知識、向いている人の特徴など徹底解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webdirector/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webdirector/#respond Wed, 27 Oct 2021 08:21:40 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6917 はじめに

Web制作に関わるさまざまな職種のひとつにWebディレクターがあります。その仕事内容はどのようなものでしょうか。向いている人の特徴、どういった知識・スキルが必要か、あると便利な資格などについて解説します。

Webディレクターとは

Webディレクターとは

WebディレクターはWebの制作・運営において、プロジェクトを管理・進行する役割を担う職種です。
いらないのではないか?なくなるのではないか?といった声もありますが、決してそんなことはありません。クライアントの窓口となり、制作現場の責任者としてチームをまとめ進行管理をしていく、大変ではありますが無くてはならない仕事です。
なお、Webディレクターは和製英語のため、英語表記はWeb masterとするのが適当です。

Webディレクターの仕事内容

制作現場の総監督とも言えるWebディレクターですが、大きく二つの種類に分かれます。開発ディレクターと運用ディレクターです。
開発ディレクターは、新規サイト構築時にどのようなサイトにするかを決め、本番リリースまでを担います。一方運用ディレクターは、リリースされた後のサイトの改善や継続運用を行います。一般的に開発ディレクターの方が競合調査やサイト設計が必要となるため、より広域かつ専門的な知識が必要となってきます。
以下では両者を包括してその仕事内容を紹介します。

企画・提案

Webディレクターの仕事はまずクライアントの要望や意向をきちっと把握することから始まります。そしてヒアリングの結果を踏まえ内容を精査し提案を行います。提案にあたっては課題解決がキーとなります。ECサイトの改修を例にすると、単純に売り上げを伸ばしたいのか、新規顧客を獲得したいのか、その目指すところによって提案内容は変わってきます。サイトの訪問者に対してどのように情報を見せていくか、ワイヤーフレームの作成を通じて情報設計をするのもWebディレクターの仕事です。

プロジェクト管理

制作するWebサイトの仕様が固まった段階でリリースに向けた精緻なスケジュールを引きます。WBS(Work Breakdown Structure) やガントチャートなどのタスク管理ツールを使い作成するのが一般的です。デザインやコーディングといったタスクをプロジェクトメンバー(デザイナーやコーダー)に振り分け、遅滞なく制作が進むようスケジュール管理を行います。スケジュールには顧客サイドのタスク(素材や原稿の提供、プレビューなど)も盛り込みそごがないように握って(合意して)おくことが肝要です。
ある程度のバッファは見つつ、ここまでに間に合わなければリリースに遅延が生じるといったデッドラインを設けます。何かトラブルが生じた際には関係者と綿密にやりとりをして、解決を図り円滑な進行を目指します。

運用・更新

Webディレクターは制作したサイトの日々の更新や集客のための施策を行います。
定例の更新については、顧客から掲載内容が届きステージングサイトに掲載・確認の後、指定された期日・時間に本番公開します。一方集客のための施策については、Webで提供しているサービスに、より多くの訪問者を集め利用・購入を促進するための活動であるWebマーケティングを担います。実現すべきゴールに対してKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)を設定しPDCAを回して、サイトをブラッシュアップしていくといったような作業もあります。

Webディレクターの年収

Webディレクターの年収は30代の平均で462万円、全年齢での平均年収は442万円となっています。ただ実際にはスキルや経験に応じて年収が決まるため、年齢に関係なく人によって大きく開きがあります。フリーランスとして複数社の案件を受け持ち稼ぐ人もいます。大手エージェントがフリーランス向けに紹介している1案件あたりの相場は、人月50〜80万円ほどです。大規模サイトのWebディレクターを担えるほどの実績や経験があれば1000万程度稼ぐ人もいます。

Webディレクターはなくなる?

Webディレクターはサイトの方向性やプロジェクト管理を行うという重要な役割を担っています。その将来性に不安を抱く方もいらっしゃいますが、こうした仕事は決して無くなりません。
とは言え、クライアントからの問い合わせに明瞭に回答ができない、連絡が滞るようではWebディレクターとしては失格です。ただの伝言係は不要ですので、相手方に「直接担当者と話がしたい」と言われてしまうのが関の山でしょう。そうならないためには最新の技術動向をキャッチし、知識・スキルを高めるなど、常に学ぶ姿勢を忘れないよう努めることが必要です。

Webディレクターになるには

Webディレクターになるには

未経験からWebディレクターとして活躍することは可能です。ただWebに関する広範な知識が必要で、かつプロジェクトを管理進行していくという業務の特性上、新卒に対する求人はあまり期待できません。
Web業界で長い実務経験がある人のキャリアパスのひとつ、あるいはWeb業界以外でプロジェクトリーダーやマネージャー経験がある人が転職してWebディレクターになるといった道筋が順当と言えそうです。

必要なスキル・知識

Webディレクターに必須のスキル・知識について、Web・UI/UX・マーケティング・管理・コミュニケーションという切り口で紹介します。

Webに関する知識

Webディレクターの主な業務はディレクションや進行管理になります。そのため自ら手を動かして、デザインしたりコーディングをしたりすることは通常ありません。とはいえ、Webサイトを作るための基本的な技術に関する知識がないと、デザイナーやコーダーに対して依頼しディレクションすることは不可能です。Webに関する幅広い知識・知見がWebディレクターには必要だと認識しておきましょう。

UI/UXに関する知識

UI(ユーザーインターフェース)デザインにはサイトの用途により求められるものが異なりますし、またトレンドもあります。ただしその基本はユーザーにとっての使い易さであり、UX(ユーザーエクスペリエンス)を高めるための要素です。どのような感情を喚起させるかはサイトの目的とも直結します。
サイトの情報設計を担うのはWebディレクターの仕事です。設計を行う上で、ユーザーに効果的に情報を届けるためのUI/UXに関する知識は欠かすことはできないものと言えます。

マーケティングの知識

Webサイトをユーザーとの大きな接点・チャネルにする企業にとって、サイトへの集客手段は大変重要なものです。
集客のためにどのような要素を組み込む必要があるか、どのように分析し手立てを打っていくかといったWebマーケティングの知識がWebディレクターには求められます。

管理スキル

Webサイトには顧客サイド・制作サイドと多くの人が関与します。インフラは別の会社が管理をしていたり、制作サイドでも外部の会社に再委託したりする場合は尚更です。
関係する人が複数人に及ぶなか、無理なく納期に向けたスケジュールを管理・調整するのは想像以上に大変です。Webディレクターは、こうした人、データ類、そして何よりスケジュールの管理を担います。
管理スキルはWebディレクターの根幹となるスキルです。

コミュニケーションスキル

Webディレクターはその仕事柄、関係各署との調整・交渉が頻繁に発生します。どのような仕事にもコミュニケーションスキルは欠かせませんが、Webディレクターには取り分け重要なスキルとなります。顧客満足度の高い成果物を生み出すためには、顧客との円滑なコミュニケーションがポイントです。
やりとりする内容から判断し、メール・チャットなど適切なツールを使用することも肝要です。ビジネスでは言った言わないといった出来事が生じることも少なくありません。テキストとしてエビデンスをきちっと残すこともコミュニケーションスキルのひとつです。

あると便利な資格

Webディレクターとなるための資格は特にありません。以下では、仕事をしていくうえで必要な知識を体系的に学ぶのに有効なおすすめの資格を紹介します。

Webディレクター試験

Webディレクションの業務については個々人の経験やスキルが問われますが、その一方で、指標となる基準を設け評価しようという意図のもと生まれたのがWebディレクター試験です。
Web制作におけるWebディレクターの役割である、分析・企画から、情報設計、集客施策、そして進行管理まで幅広くその知識を問われる試験となっています。

難易度初心者からでも合格可能
合格率65.6%(2021年3月31日現在)
受験者数2,895名(2021年3月31日現在)
費用11,000円(税込)
※教育機関や団体受験の割引あり
試験日随時
学習方法公式テキスト、公式問題集、動画配信
合格基準正解率70%以上
オンライン受験の可否可(CBT方式)
学習時間の目安30~50時間程度
資格有効期限2年間
公式サイトhttps://webken.jp/direction/
運営団体株式会社ボーンデジタル

Webリテラシー試験

「Webアソシエイト」の資格を取得することができるのがWebリテラシー試験です。
Webに関わる仕事を担うデザイナー・ディレクター・プロデューサーという主要な3職種に重要な知識が問われる試験です。

難易度基礎知識のある人向け
合格率61.6%(2021年3月31日時点)
受験者数8,660名(2021年3月31日時点)
費用11,000円(税込)
試験日随時
学習方法公式テキスト、公式問題集
合格基準正解率70%以上
オンライン受験の可否可(CBT方式)
資格有効期限2年間
学習時間の目安15~20時間程度
公式サイトhttps://webken.jp/literacy/
運営団体株式会社ボーンデジタル

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、インターネットマーケティングや関連する知識が問われる民間資格です。マーケティングを行う側に立った、体系的・網羅的な知識を取得するための検定です。

難易度初心者からでも合格可能
合格率85.9%
受験者数8,084名(2021年3月31日時点)
費用6,000円(税込)
試験日年2回(8月、2月)
学習方法公式テキスト、過去問題集
合格基準得点率70%以上
オンライン受験の可否
学習時間の目安15時間程度
公式サイトhttps://www.sikaku.gr.jp/nm/
運営団体株式会社サーティファイ

Webディレクターに向いている人の特徴

Webディレクターに向いている人の特徴

自身がWebディレクターに適性があるか、それとも向いていないか、判断するためのポイントを4つ紹介します。

問題解決能力が高い

Web制作においては必ずと言って良いほど何がしか問題が発生します。スケジュールの遅延、仕様のそご、追加要件など、それらが重なって発生することもあります。感情的になったり、落ち込んだりする人も散見されるような場面です。そうした際には、冷静で論理的な思考が重要となります。何を優先すべきか、どう交渉すべきか、課題解決の方法を考え提案をおこなうことが好きな人はWebディレクターに向いていると言えるでしょう。

気が付く人

Webディレクターには非常にさまざまな仕事が舞い込みます。そのなかには細かなチェックなど神経を使う仕事も少なくありません。そうした作業を面倒がらずに行える人はWebディレクターに向いています。また制作スタッフの監督者という立場でもあるため、他者のタスクを管理することにもなります。メンバーの様子がなんだか普段と違う、些細なミスが多いなど、ちょっとした変化に敏感な人も適性があると言えそうです。

新しいものを利用することが好き

IT業界は日進月歩の世界です。Webに関してもその例にもれません。2~3年前のトレンドがもう古い状態になることも十分あります。最新のトレンドを取り入れることが重要なわけではありませんが、以前は実現が難しかったことができるようになり、そのことが顧客への提案につながることも考えられます。
日々最新の情報をキャッチアップし、その理解や習得に前向きに取り組める人はWebディレクター向きです。

新しい発想を生み出すことが出来る

Webディレクターにとって発想力はその人の特徴、抜きん出た力と成り得ます。発想は人とのコミュニケーションのなかから生まれるケースも多々あります。コミュニケーション能力を問われるWebディレクターですが、さらにそこから新しい企画やアイディアを生み出すことのできる人は、適性が高い人と言えそうです。

まとめ

Web制作・運営において、Webディレクター無くしてプロジェクトの円滑な進行は成り立ちません。経験豊富で柔軟な応対ができるWebディレクターは、どんなプロジェクトでも重宝され引く手あまたです。
DX化が進展するなかWeb制作の需要は増すばかりです。相応の知識とスキルは求められますが、能力次第で高収入も狙えるWebディレクターはこの先も有望な職種と言えるでしょう。

最後のチェックポイント

  • WebディレクターはWeb制作・運営において管理・進行を担う職種
  • 開発ディレクターと運用ディレクターの2つに大別される
  • Webに関する広い知識に加え顧客窓口としてのコミュニケーション力も必要
  • よく気が付き、新しいもの・発想が好きな、問題解決能力がある人が向いている
  • スキルや経験に応じて年収が決まるので高収入を狙うこともできる
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営業事務のここが知りたい!仕事内容や志望動機/キャリアプランとは? https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_salesadministration/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_salesadministration/#respond Wed, 27 Oct 2021 08:16:53 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6896 はじめに

営業担当者をサポートする存在である営業事務の仕事内容や、一般事務との違いなどをご存知でしょうか。この記事では営業事務に向いている人の特性や、求められる資質やスキルにはどのようなものがあるかについて紹介します。営業事務の仕事に興味のある未経験の人や、営業事務経験者の人が今後について考えるための参考にしてみてください。

営業事務とは?

営業事務とは?

事務の仕事にはいろいろな種類があり、それぞれに仕事内容が異なります。営業事務の主な仕事内容は、営業担当者のサポートがメインです。営業事務は営業担当者を影で支える裏方的な存在です。
営業担当のサポート役として、営業事務の主な仕事内容とともにどのような業務を行うのかについて紹介しながら、一般般事務との違いについてもお話していきます。

営業事務の主な仕事内容とは?

営業事務は営業担当者をサポートするための社内業務と、顧客対応などの社外対応、これら2つの軸を元に業務を行います。携わる仕事内容を簡単に説明すると以下のようになります。

業務内容概要
メール対応営業担当者に代わりメールチェックを行い、内容に応じた返信を行います。
書類作成およびデータ処理見積書や請求書の作成、営業担当者の指示に応じた資料作成やデータ入力などを行います。Word・Excel・PowerPoint・Accessを使用するため、ソフトに対する知識やスキルが必要になります。
来客応対営業担当者に代わり社内外の人と交渉や調整を行います。また営業担当者が不在の場合は、来客対応も任されます。
出荷管理・顧客管理・電話営業担当者の業務に必要となる製品や商品の出荷管理・顧客管理、電話対応などの社外対応を行います。
納品・在庫管理・受発注伝票処理や受注処理、納品が問題なく行われているかの在庫管理も行います。営業担当者から指示があれば電話やメールなどで発注対応も行います。
ファイリング営業担当者が取引の際に使用する書類を整理整頓します。見積書や納品書など、決められた保存期間があるものの管理や、クライアント別・内容別に整理し、誰でも探しやすくわかりやすいように整理します。
その他サポート業務営業担当者のスケジュール確認やタスクの確認、それらにおける優先順位決めなどのサポート業務。備品管理や受発注システムを用いた購買管理、郵便物の発送、仕分けなど、一般事務がおこなう業務を請け負うこともあります。

一般事務(OA事務)との違いは?

営業事務と一般事務の大きな違いは、請け負う業務の対象が異なる点です。
営業事務は営業部門や営業担当者に密接した業務を行うため、基本的には営業担当者からの指示で仕事を行います。一般事務においては、営業部門に限らず、依頼された社内業務全般を請け負います。書類のファイリングや電話応対、資料作成などこなしていく業務は多岐にわたり、庶務や経理が行うような業務を担当することもあります。

営業事務の男女比率

事務の仕事は女性の仕事という風潮があります。しかし営業事務職への応募に対する男女比に大差はなく、営業事務職を目指す男性は一定数存在します。ただし、女性が多い環境で働くことが圧倒的なため、孤独感やコミュニケーション面でのストレスが出てくるかもしれません。
営業職を経験している男性が営業事務に就いて活躍するケースもあります。営業担当者が営業事務全般において何をすべきなのかや、求めるニーズをいち早く組みとれるため、率先的に先回りしてサポートに徹することができるからです。

営業事務に適している人の特徴

営業事務に適している人の特徴

営業担当者との連携がうまく取れるスキルがあれば営業成績にも反映していきます。取り扱っている製品・商品、取引先相手によっては英語の知識のある人材が重要視されるケースもあるようです。
営業事務に適している人の特徴を見ながら、やりがいや目標などについても考えてみましょう。

辞めたい、きつい!営業事務向いてない?あるある事例

様々な局面でトラブルに遭うことにより、自分には向いていないだろうかと不安に思うこともあるでしょう。「きつい」「辞めたい」と思ってしまう背景にはどんなことがあるのか、営業事務担当者が抱える「あるある」問題について、見ていきます。

時間とのスピードに追われ、忙しすぎる

営業事務は幅広い業務を同時に進行させなければなりません。繁忙期などはわずかな休息を取ることも難しいケースもあるでしょう。
限られた時間にこなさなければならない業務も多いため、1つ1つの作業を正確にかつスピーディにこなすスキルが問われます。突然の電話・来客対応などが飛び込んでくることもあり、自分のペースで仕事ができないことは悩みのタネになりそうです。

顧客と営業の板挟みになる

営業担当者と顧客の間に入り業務を行うことがある営業事務は、両者の板挟みになってしまうことも珍しくないようです。
顧客と営業担当者、両者の意見がかみ合わなければトラブルに発展するケースも起こりえます。原則として顧客の意見を優先しますが、営業担当者の立場も考慮しながらうまく調整し、臨機応変に振る舞えるスキルが必要になります。

仕事量が多く覚えるのに苦労する

営業担当者をサポートするためには、自社が取り扱う製品やサービスに対する深い知識や理解が必要になります。取り扱う数が多い場合は、相応の知識が必要になるでしょう。
大量で幅広い業務に対応できる情報や知識を身につけるためには、相当な苦労を要します。

営業マンと事務担当者とのパワーバランスがきつい

営業担当者のなかには、営業のほうが格上だという意識をもつ人も少なくないため、パワーバランスが崩れ、きついと感じることもあるようです。
ミスが起きれば営業担当者から頭ごなしに叱責されることや、事務担当者が顧客からのクレームを受けている際、営業担当者が助け舟を出してくれないなどが、ストレスの要因のようです。

営業事務向いている、やりがいと目標

営業事務職は仕事量の多さや多忙を極める点からつらいと思われがちですが、営業事務の業務を極めていくにつれ、「楽しい」と感じられるやりがいや目標について以下で詳細を解説していきます。

会社に貢献することで、やりがいが生まれる

営業担当者をサポートすることで会社の売上に貢献できる点を考えると、営業事務の仕事は大変やりがいがあると言えます。チームの一員として働くことで、会社への貢献を肌で感じられます。
自分の働きで会社の製品やサービスが評価されると体感できれば、仕事するのが楽しいと感じられ、より一層、やりがいを得られるでしょう。

スキルアップすることで自信につながる

営業事務職では基本的にPCスキルが必須となります。
データ入力や見積書・請求書、顧客に提出する資料やプレゼン資料の作成などを繰り返しておこなうことで、WordやExcel、PowerPointのスキルが向上します。顧客対応や各所への調整業務などを行っていくことで、コミュニケーション能力やマネジメントスキルも磨かれていくでしょう。
働きながらスキルアップできるため、ご自身への自信につながっていきます。さらにスキルアップしようとすればやりがいも見つかります。

売上目標を達成でき、楽しさを感じる

営業担当者の営業成績をアップしたり、営業部内の売上目標を達成させたりするためには、営業事務担当者が作成する書類やサポートが必要不可欠です。
わかりやすく整理された資料や、プレゼン書類などを用意するために行った努力は、売上アップや目標達成という形で数値化・可視化されるため、仕事への意欲や楽しさを感じられるようになります。

持っておくと強みになる。営業事務に必要な資格とスキルとは

持っておくと強みになる。営業事務に必要な資格とスキルとは

営業事務職の強みになる資格やスキルには何があるのでしょう。必須とする資格を取得することで、どのような強みが得られるかについても紹介します。営業事務としての強みをもつことで求人幅も広がり、効果的な志望動機としてもつながるでしょう。

必要な資格

MOSマイクロソフトオフィススペシャリスト

資格内容マイクロソフト社が認定する世界共通の資格試験です。Word、Excel、PowerPoint、AccessといったOffice製品の実技資格です。
取得する資格Word、Excel、PowerPoint、Access
Outlook
レベル・スペシャリストレベル(一般レベル)
・エキスパートレベル(上級レベル)
※Word、Excelのみ
強み営業事務で日常的に使用する機会の多い、マイクロソフトオフィスのアプリケーションツールを使いこなせることがアピールできる。より速く、よりわかりやすい資料の作成を得意とすれば、強みとしてアピールができる。

日商簿記

資格内容見積書や請求書の作成に役立つ日商簿記は、収支の流れや内訳を理解し、管理・整理できるスキルの証明になります。
取得する資格事務の実務を行うには、2級以上は取得しておきたい。
レベル合格率
1級:10%程度
2級:26%程度
3級:43%程度
初級:43%程度
強み2級以上であれば営業事務だけではなく、経理事務としても働けるだけの実力がアピール可能です。

TOEIC

資格内容一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施する、英語でのコミュニケーション能力を評価する世界標準の英語検定試験です。
取得する資格700点~895点程度獲得できれば、商社・外資系でも遜色なく働くけます。最低でも600点程度獲得を目指しましょう。
レベル600点以上
難易度: 普通
英検:2級~準1級レベル
強み外資系企業では英語力が確かなアピールポイントになります。営業担当者に代わり海外の顧客への対応も可能であることがアピールできます。

秘書検定

資格内容公益財団法人実務技能検定協会が実施している検定試験です。ビジネスマナーをベースとした気遣いや振る舞い、話し方や態度など、社会人として必要不可欠な知識を身についているかを判定します。効率的なスケジュール管理や仕事のこなし方まで判定基準としてチェックされます。
取得する資格3級~1級。2級以上の取得がオススメ。
レベル合格率
3級:63.7%
2級:62.0%
準1級:38.4%
1級:34.5%
第127回 試験結果より
強み営業担当者のスケジュール管理や、顧客管理・対応をおこなう営業事務職には強みになる資格です。ビジネスマナーを有している点や、マネジメント業務が可能であることがアピールできます。

詳細情報はサイトをご確認ください。
参考:実務技能検定協会|ビジネス系検定

ビジネス・キャリア検定

資格内容厚生労働省が推奨している「職業能力評価基準」を準拠し作成された検定試験が「ビジネス・キャリア検定」です。
取得する資格BASIC級~1級
検定分野(部門)
・人事、人材開発
・労務管理
・企業法務
・総務
・経理
・財務管理
・経営戦略
・経営情報システム
・営業
・マーケティング
・ロジスティクス管理
・ロジスティクス・オペレーション
・生産管理プランニング
・生産管理オペレーション
レベル1級:実務経験10年程度で部長やディレクター相当のレベル
2級:実務経験5年程度で課長やマネージャー相当のレベル
3級:実務経験3年程度で係長やリーダー相当のレベル
BASIC級:学生、求職者、内定者、新人のレベル
強みほとんどの事務職系の仕事をカバーできる試験のため、希望する分野でのレベルアップにいいでしょう。営業事務に関する知識だけでなく、専門的知識も取得していれば、多岐にわたる業務が可能であることをアピールできるでしょう。

求められるスキル

営業事務職の業務では、コミュニケーション能力やPCスキル、事務処理能力に加え、マルチタスクへの対応力などが求められます。これらのスキルは職務経歴書にも書けますので、積極的にスキルアップしていきましょう。

コミュニケーション能力

社内外を問わず無理なく円滑に対応し仕事を進めていくためには、コミュニケーション能力の高さが求められます。
交渉や調整に必要なことは相手の話をしっかりと聞き、理解しながら進行していくことです。誠意を持って相手の気持ちを考えながら受け答えができれば、自身の強みとなり、評価につながります。

PCスキル

営業事務の仕事ではPCを使用し、Word・Excel・PowerPoint・Accessなどを駆使して作業を行います。
数字をメインとしたデータ入力や営業実績の記録、請求書や納品書、プレゼンや顧客に渡す資料作成、データの集計など幅広い仕事をPCで行います。大量の仕事を時間内にこなすことも求められますので、効率よく作業できるようなPCのスキルは必須となるでしょう。

事務処理能力

事務処理能力とは、デスクワークでおこなわれる作業の処理能力を意味します。
営業事務の仕事は営業全般だけでなく、他部署からの業務も請け負うことがあります。多岐にわたる業務を正確かつ手際よくこなす能力が求められます。
事務処理能力が高ければ仕事の効率は格段にアップするでしょう。

マルチタスクへの対応力

マルチタスクとは、異なる複数の作業を同時に、もしくは短期間・短時間で並行しておこなうことを意味します。営業事務はやるべき仕事が多岐にわたる上に、同時進行で進めていかなければならないことも多数存在します。
間違いなくスピーディに業務をこなさなければならないことが多いため、マルチタスクへの対応力が求められるのです。

営業事務職に転職するには?

営業事務職に転職するには?

営業事務の仕事に転職したい場合、志望動機はどのように書けばいいのでしょう。これまで自身が培ってきた業務経験やスキルが、営業事務職に転職した時にどのように活かしていくのかについて解説していきます。営業事務職への求人にエントリーしたい場合の参考にしてみてください。

職務経歴書で自己PRする

ご自身が企業の採用ニーズにマッチした人材であることを採用担当者に判断してもらうためには、職務経歴書に書く「志望動機」や「志望理由」で積極的にアピールすることが重要だと言えます。
職務経歴書を書く際、自身の強みになる業務経験などの実績とともに志望理由や目標と応募先企業への思いをアピールするための自己PRポイントを紹介します。

職務経歴と実績について

職務経歴書には、今までにどのような業務を経験してきたかや、どのような実績があるのかを積極的にアピールしていきましょう。営業事務職に活かせる経験があれば必ず書き込むようにしてください。職務経歴書に書かれた実績から採用担当者に必要な人材だと判断してもらうことが目的だからです。
未経験や実績が少ないなどの場合においても、営業事務に必要となるスキルや資格をアピールしましょう。コミュニケーション能力や事務処理能力の高さ、PCスキルのレベルをはじめ、電話応対やビジネスマナーの有無なども、必要な人材かどうかを判断する材料になるでしょう。

自分の強みについて

営業事務職に必要なスキルや、MOS・簿記・秘書検定のような資格があれば、ご自身の強みとしてアピールが可能です。コミュニケーション能力のどういうところを得意としているのかを深く掘り下げて、具体的にアピールすることがポイントです。また、タスクを確実に期日厳守でこなせるスケジュール管理やリスク管理に基づいて目標やミッションを達成するマネジメントが得意などの特技もアピールポイントにつながります。
ご自身の強みを採用後にどのように活かしていきたいかなども答えられるように準備しておくといいでしょう。強みを活かしてやりたいことと、企業の採用ニーズとがマッチすれば必要な人材であると判断してもらえる可能性もアップします。

目標と応募先への思い

採用された際に、ご自身の強みを採用先企業でどのように活かしたいかを伝える際には、今後の目標やなぜ応募先企業で働きたいと思ったのかも一緒にアピールすることが大切です。
企業の採用ニーズにマッチした人材だと判断してもらうためには、応募先に対する事前リサーチをしっかりとおこなうことが重要です。
企業の求めるもの、目指すもの・目指す先が理解できていなければ、ご自身の強みや目標、応募先への思いも薄っぺらなものになってしまいます。しっかりとリサーチし、伝える思いを熟考してから挑んでください。

キャリアプランの重要性

キャリアプランの重要性

営業事務として働き続けるのか、転職を考えるのか。今後のご自身の人生を考えるとき、キャリアプランの可視化が有効です。その際には、5年後・10年後のご自身の姿を想像してみてください。望む年収や給料はどれぐらいなのか、達成させるためにはどのようなスキルや行動が必要かを洗い出すことが重要です。その結果から逆算し、いつまでに何をすればいいかの計画を立て、1つずつ実行していきましょう。

雇用形態を変える

キャリアプランを立てる際、雇用形態についても考えることでしょう。転職を希望している場合は、正社員登用制度の雇用形態がしっかりしている企業への挑戦をおすすめします。
将来性のある職場で正社員として働ければ、安定感が得られるでしょう。新たな目標ができたり、キャリアプランの変更を考えたとき、安定した雇用のなかで働くことで選択肢を増やせるでしょう。

スキルを極め、営業事務のスペシャリストになる

営業事務の仕事にやりがいを感じていたり、将来的にも継続していきたいと考えていたりするのであれば、今あるスキルを高めたり新たなスキルを習得したりして、営業事務のスペシャリストを目指してみてはいかがでしょう。
ご自身の能力やスキル、強みを高めることで、企業にとって必要不可欠な存在に近づける可能性が高まります。正社員として長く必要とされる人材になることは、キャリアプランの実現に近づけます。

キャリアチェンジに挑戦する

営業事務以外の職種にキャリアチェンジする選択肢もあります。まったくの未経験の業界や職種へ転職するのか、業種か職種のどちらかだけを変更するのか、どのような選択をすればよりキャリアップできるのか、じっくりと考えてみてください。
営業事務の仕事は幅広い分野にかかわるため、積み上げた経験はまったく別の業種や職種でも活かせます。キャリアチェンジをうまく利用して、ご自身が望む年収や給料が得られる転職活動を目指しましょう。

営業事務職に就きたい!向いている人は?

営業事務職に就きたい!向いている人は?

営業事務職に携わる人材を求めている企業では、どのような人材を求めているのでしょう。また、自分が営業事務の仕事に適しているかどうかや、向いているかどうかについてもさまざまな角度から見ていきましょう。

正確性、責任感が強く、積極的である

営業事務の仕事に向いている人の特徴として、正確性があること、責任感が強いこと、積極的であることがあげられます。
顧客情報の管理業務や、会社の売上にかかわる見積書・請求書などの作成は、ミスがないように十分、注意を払う必要があります。ミスを起こさないようにしようと心がける責任感の強さや、慎重さ・正確性が求められます。
問題点をそのままにせず、わからないことは確認をし、ミスやトラブルを起こさないための改善策を出すなどを踏まえた「積極性」が重要な要素として求められます。

高いコミュニケーション能力

営業事務は社内外問わず、多種多様な人と連携しながら、業務をこなしていかねばなりません。そのため、仕事を円滑に進められるだけの高いコミュニケーション能力が求められます。
直接的な会話だけではなく、メールや書類などの文章・電話などの顔が見えないやり取りにもうまく対応し、相手の言葉や気持ちが理解できる能力は営業事務担当者として欠かせない強みになります。周囲と積極的にコミュニケーションを取ることで、職場の潤滑油的な存在にもなり、チームワークの結束も高まるでしょう。

裏方で人や仕事をサポートするのが好き

裏方で人や仕事をサポートすることが好きな人にこそ営業事務の仕事は向いています。
営業担当者がスムーズに問題なく営業活動を行えるように、陰ながらサポートをおこないます。サポート次第では営業担当者の成績に影響を与えることもあるようです。縁の下の力持ち的な存在で、人を支え伸ばすことで満足感を得られるタイプの人には向いているでしょう。

計画の立案や調整することを得意としている

営業事務の仕事では、計画的に物事を進行していくことを得意とし、立てた計画を確実に実行できる几帳面さが求められます。
些細な作業でも効率よく仕事が進められる計画を立てることで、ムダを省き余裕のある作業がおこなえます。余裕が出ても油断せず確認業務を丁寧に行う几帳面さがあれば、さらにミスを減らし仕事のスピードアップも図れるでしょう。

まとめ

営業担当者の仕事をサポートする縁の下の力持ち的な存在、営業事務の仕事についておわかりいただけたでしょうか?営業事務の仕事は幅広く仕事量も多いですし、覚えることも多く大変かもしれません。しかし働きながらスキルアップができる魅力もあります。
デスクワークをやったことがない未経験の人には、最初の取っ掛かりとして営業事務へ挑戦することがオススメです。営業事務経験者の人は、コミュニケーション力や事務作業・交渉力などを活かし、他の仕事にもチャレンジしてみてはいかがでしょう。強みを活かすことでキャリアアップすることも可能です。

最後のチェックポイント

  • 営業事務の仕事は営業担当者を支えるサポート業務
  • 裏方仕事や人を影で支えることが好きな人に向いている
  • 対人での業務が多いためコミュニケーション能力の高さが必要
  • 作業の多くがPCを使用するためPCスキルは必要になる
  • 仕事量や覚えることが多いが、成果が形として見えるためやりがいがある
  • 同時進行で複数の業務を遂行できるマルチタスクへの対応力も重要
  • 未経験でも働きながらスキルアップが可能。
  • 経験者は培ったスキルや強みを活かせばキャリアップも可能
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Webデザイナーとは? 仕事内容・スキル/資格・未経験から目指すには? https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webdesigner/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_webdesigner/#respond Thu, 30 Sep 2021 09:22:06 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6775 はじめに

WebデザイナーはIT関係の仕事のなかでも人気の職種です。そんなWebデザイナーの仕事内容や将来性、気になる年収、未経験からWebデザイナーになるための方法などをご紹介します。

Webデザイナーとは何か?

Webデザイナーとは何か?

Webデザイナーとはどのような職種でしょうか? 企業やお店のホームページのデザインを行う仕事というイメージはあると思いますが、そこから一歩踏み込んで、Webデザイナーの仕事内容をより具体的に紐解いていきましょう。

Webデザイン

Webサイトのデザインに携わるデザイナーのことをWebデザイナーと呼びます。
ページのレイアウトや構成などを考え、見栄え良く、見やすく、わかりやすくデザインするのがWebデザイナーの主な役割です。企業や組織、店舗などにおいて、独自のWebサイトを持つことが一般的となった今、Webデザイナーは欠かすことのできない存在となっています。

グラフィックデザイナーとの違い

グラフィックとは一般的に、装飾化された文字やロゴ、イラストや図などを指します。これらグラフィックをデザインする仕事がグラフィックデザイナーです。雑誌やポスターなどの紙媒体、商品パッケージなど、さまざまな媒体が対象となります。
一方Webデザイナーがデザインする対象はWebサイトです。昨今はスマホアプリの画面デザインなどを行うこともあります。
Webデザインのなかにもグラフィックデザインの要素はあるのですが、それはWebサイトをデザインしていく上でのひとつの工程と捉えると良いでしょう。

Webデザイナーの主な仕事内容の流れ

Webデザイナーの主な仕事内容の流れ

Webデザイナーの仕事はデザインをすることだけに留まりません。
以下ではWebデザイナーの主な仕事内容や流れを見ていきましょう。

1.ヒアリング

顧客から要望のあった作成・改修したいWebサイトの要件をヒアリングします。要件はWebサイトの見た目以外にも、達成したい目的や盛り込みたい機能など多岐にわたります。ヒアリングの際はデザイナー単体ではなく、プロデューサーやディレクターに同行する場合が多いです。
ヒアリングした結果を受け企画書にまとめます。企画書自体はディレクターがとりまとめますが、この中のデザインに関わる部分はWebデザイナーが担います。

2.コンセプト設計

コンセプトとはWebサイトの方向性のことを指します。Webサイトで実現したいこと、ターゲット層、市場における顧客のポジションや競合などの状況を踏まえ、企画書に盛り込み提案します。
全体のコンセプト設計を受け、デザインコンセプトを策定し提示します。コンセプトワードやイメージと合わせ、ターゲットのペルソナを提示する場合もあります。
デザインコンセプトの策定にあたっては、案件の規模が大きいケースやWeb以外の展開もある場合は、アートディレクターが主体となって作成することも多いです。

3.ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームとは、Webサイトのレイアウトやページを構成するコンテンツの配置を決定するための設計図です。
ページタイトル、パンくず、メインメニュー・サブメニューなどのナビゲーションから、個々のコンテンツの配置まで、こと細かく作成します。サイト全体の構成や階層構造、レスポンシブ対応なども意識しながら設計していきます。設計にあたっては、UI(User Interface)ユーザーインターフェースやUX(User eXperience)ユーザーエクスペリエンスの観点も重要となります。ワイヤーフレームの作成はWebディレクターが担うことが一般的です。
トップページやカテゴリートップなどは、実際のページイメージをデザイン案として複数案提示します。
なお最近は、SketchやAdobe XD、Figmaといったデザイン作成ツールを使用しワイヤーを作成、プロトタイプ(試作)にて実際にどのように動くかを確認するといったケースも増えています。

4.グラフィックの制作

Webサイトの詳細なデザインを制作します。一般にイメージされるデザイナーの仕事にもっとも近い工程です。
メインビジュアル、写真素材の選定や加工、どのようなフォントを使用するかなどサイト全体のデザイン面を作り上げていきます。
PhotoshopやIllustratorといったアプリケーションソフトもグラフィック制作のツールとして使用します。
後工程のためのエレメントリスト(タイトル、ボタン類、表組み等ページを構成する要素のデザインパーツ化したもの)も必要により用意します。

5.コーディング

コーディングとは、グラフィック制作で作られたWebデザインをもとに、HTML(プログラミング言語)やCSS(スタイル指定言語)を記述してWebサイトの実装を行う工程を言います。一般的にはWebデザイナーではなく、コーダーと呼ばれるコーディング作業を専門とする者が担当します。また動的なページの場合は、フロントサイドエンジニアが関与し仕上げていくこともあります。

6.テスト

コーディングを終えたページについては、実際に想定通りに動作するかのテストを行います。
まずは社内プレビューにて、基本動作のほか、外部リンク・ページ間リンクの遷移や誤字脱字まで細かくチェックを行い、動作不良や誤りがあれば修正します。その後は本番と同じ環境にデータをアップし、客先プレビューを実施します。
ボリュームの多いページに関しては、カテゴリー単位など分割してプレビューを行うこともあります。

Webデザイナーの働き方の種類

Webデザイナーの働き方の種類

Webデザイナーの働き方にはどのような種類があるでしょうか。インハウスデザイナー、広告代理店・制作会社、フリーランスという3つの働き方を見ていきましょう。

インハウスデザイナー

インハウスデザイナーとは、企業などの事業会社内でデザインを担当するデザイナーを指します。デザイナーは基本的にクライアントから制作を依頼されそれを受託する仕事ですが、インハウスデザイナーの場合は、その依頼元が自社になります。したがって制作物としては、自社の商品や広報物などの自社ブランドになってきます。規模にもよりますが、比較的小規模な場合は、Webデザインだけではなく、自社に関わるさまざまな媒体のデザインを担う場合が多いです。

広告代理店・制作会社

広告代理店や制作会社、デザイン事務所は、クライアントからの依頼を受け、制作物を作り上げていくのが仕事です。会社により得意とする分野や業界があったりもしますが、大手広告代理店の場合は、さまざまな仕事が舞い込みます。例えば新商品の発売に伴う制作では、CMを始めとする映像や紙媒体に載せる広告、商品自体のロゴやパッケージ、プロモーションやキャンペーンの企画もあります。Web制作もこれらの一部として同時並行で走ります。記者発表や出稿の期日が厳密なため、非常にタイトなスケジュールであるとともに、発表されるまでは機密情報のため、制作にあたっても厳重な管理が必要となってきます。

フリーランス

フリーランスとは、会社の社員として雇用契約を結ばずに、業務委託で制作を請け負う形態を言います。
クライアントから直接依頼を受ける場合もあれば、広告代理店や制作会社から同社が請負った仕事を再請負という形で担当するケースもあります。
会社に所属をしないぶん比較的自由な立場で仕事ができますが、すべて自分が担うといった心構えは必要です。成果物の品質はどうだったか、納期は遵守されたかなど、仕事の評価が次の依頼のあるなしにダイレクトにつながるシビアな働き方とも言えます。

Webデザイナーに向いている人の特徴

Webデザイナーに向いているのはどういった人でしょうか。向いている人の特徴をまとめてみましたので、自分に当てはまるか見ていきましょう。

デザインが好き

デザイナーの仕事はそもそもデザインが好きでないと勤まりません。多くの人の目に触れるなど、皆があこがれるような仕事もありますが、業界向けや会社・組織の中でしか使われないような制作物の仕事もあります。
選り好みができる世界ではありませんので、対象がどのようなものであれ、自分の感性をデザインという形で表現できることに喜びを感じる心持ちがまずは必要となってくるでしょう。

地道な作業が好き

一見華やかなイメージがありますが、デザイナーの仕事は地味な作業の積み重ねです。クライアントワークである以上、自分の思い通りに進まないことも少なくありません。微細な修正や、地道な単純作業が必要となることも多々あります。そういった作業でも苦痛と感じず、黙々と続けられる人はWebデザイナーに向いていると言えそうです。

神経質(繊細)

コーディングを終えたWebサイトのデザインチェックはWebデザイナーの仕事です。自身のデザインどおりにコーディングされているか、表示がおかしくなったり、崩れたりしてはいないか細かく確認します。1ピクセル上・2ピクセル右にずらすといった修正をすることもあります。細部まで目の行き届く、繊細、ある意味神経質な人が向いているとも言えるでしょう。

トレンドに敏感

デザインにはその時々の流行り廃り、トレンドがあります。Webサイトのデザインについてもその例に漏れません。いま何が流行っているか、反対に一昔前に流行ったものは何かといった情報はWebデザインを行ううえでも非常に大切です。情報感度の高い人、トレンドに敏感な人がWebデザイナーには向いていると言えます。

Webデザイナー職のやりがいとは?

Webデザイナー職のやりがいには何があるのでしょうか。Webデザイナーが実際にどんなことにやりがいを感じているのか見ていきましょう。

自分の制作物を世に出せたとき

Webデザインはブラウザの画面に映し出され非常に多くの方の目に触れます。クリエイターの欲求のひとつに、自身の作品を世に送り出したいという想いがあると言われますが、まさにその状態を経験できるのがWebデザイナーです。

自分の制作物から成果が出たとき

顧客がWebサイトを制作するのには何らかの目的があるはずです。例えば商品の販売やサービスの提供、あるいは自社の採用業務かもしれません。その目的が達せられたとき、何かしらの成果がでたときは、自身のデザインがその結果に寄与したという意味で、大きな達成感を感じられることでしょう。

口コミ/紹介で依頼が来たとき

フリーランスに限らず、企業に所属してWebデザイナーをしている場合にも、直接デザイナーとして指名される場合があります。あのサイトをデザインした方にお願いしたい、前回のデザインが良かったので今回もまたお願いしたいといった次第です。
数あるWebデザイナーのなかから、口コミ/紹介で依頼が来たわけですから、大きな自信とともに、やりがいにもつながっていきます。

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーに求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。デザイン面、テクニカル面、対人面という観点で見ていきましょう。

デザインの基本的スキル

Webデザイナーは対象がWebサイトというだけでその本質はデザイナーです。それゆえデザインに関する基本的なスキルはあるのが普通と認識しておきましょう。色使いやレイアウト、文字の扱いなど、媒体を問わず求められるスキルです。
その上でWebデザイン固有のスキルも身につける必要があります。紙ではなくモニター越しに閲覧する、クリック・タップ・スクロールする、リンクがあり階層構造となっている点など、Webにはさまざまな特徴があります。これらを理解し最適なデザインを作り上げるスキルが、Webデザイナーとして求められる第一のスキルと言えるでしょう。

UI/UXデザインのスキル

きれいに見栄え良く仕上げるのがWebデザインの根幹ではありません。どんなに美しいデザインでも、使い勝手が悪かったり、見にくかったりしては意味がありません。そのためWebデザインにはUIの知識が必須です。UIはひとことで言えば操作性です。ユーザーが行いたい操作ができるか容易に判断がつく、簡単に行えるといった点がポイントになります。
一方UIとともに使われる言葉としてUXがあります。「ユーザーが製品やサービスで得られる体験」という説明が一般的です。UXの一部にUIがあります。サイトを利用したユーザーにどのような体験を与え、価値を創造できたか、その一翼を担うのもWebデザイナーの仕事です。

デザインツールのスキル

Webデザインを作成していくためにはさまざまソフトウエアをツールとして使用します。写真等の画像を加工するPhotoshop、イラストやロゴの作成にはIllustratorなど、昔から使われてきたツールは、業務上支障がないように使えて当然と考えておきましょう。
また、Web とモバイルのUIデザインとWebデザインツールとして有名なSketchやプロトタイピング作成ツールのAdobe XDなど、デザイン・プロトタイプツールも登場し、次の工程との連携等含めデザインワークはより便利になってきました。
新しいツールをどこまで使用していくかは、所属先やプロジェクトによってそのスタンスは異なりますが、メジャーなツールは一通り使えるようになっておくと重宝されるでしょう。

SEOとアクセス解析

Webサイトはユーザーに閲覧してもらわなければ存在意義がありません。かつ、どんな人に見てもらいたいか、想定するターゲットに訪問してもらい、コンバージョン(購入・応募など)につなげる必要があります。そのためには、SEO(検索エンジン最適化)やアクセス解析が不可欠です。これらは専門のスタッフが担う場合が多いですが、サイトを一から立ち上げる際や、アクセス解析をもとに何らかの改修を行う際などに、デザイナーも最低限の知識を有していることが望まれます。

HTML/CSS

HTMLはWebページを表示するためのマークアップ言語、CSS(Cascading Style Sheets)はページの装飾などのスタイルを定義するための言語です。Web制作の実務では、これらを使ったコーディングはコーダーが担当しますが、小規模サイトやフリーランスで受託する場合はデザイナー自身が行う場合もあります。またデザインをするための基本的な知識として有しておくことも大切です。

JavaScript/jQuery

JavaScript(ジャバスクリプト)はクライアント側(Webブラウザ)で実行されるプログラミング言語で、JavaScriptを容易に記述できるようにしたライブラリがjQuery(ジェイクエリー)です。
フロントサイドの動的な処理については、フロントサイドエンジニアが担当しますが、WebデザイナーがUIを検討していくうえで、どのような動作がフロント側で可能かなど理解しておく必要はあります。

コミュニケーションスキル(読解力)

どのようなビジネスにおいても重要となるコニュニケーションスキルですが、Webデザイナーにとっても非常に大切です。
クライアントやディレクターの要求や意図をくみ取りそれをデザインに落とし込む際、そして作ったデザインをクライアントに提示する際などに、聴く・話すといった基本的なコミュニケーション力が試されます。
また、言葉のボキャブラリーが、そのままデザインの引き出しになることもあります。

資格は必要ない?資格を取得するメリット

Webデザイナーとして活躍するには資格は必須なのでしょうか? Webデザイナーにおすすめの資格や検定について見ていきましょう。

正確な情報と知識を習得できる

Webデザイナーになるのに資格は必須ではありません。取得していると、正確な知識・情報を持っているというアピールにはつながりますが、Webデザイナーにとって最も重要なのはポートフォリオと言えます。

おすすめ資格/検定は?

Webデザイナーにおすすめ資格と検定をご紹介します。

ウェブデザイン技能検定

Webデザイナーの国家資格として厚生労働省が唯一認定している資格です。受験資格はありません。試験は実技と学科試験の2つが実施されます。
1級から3級まであり、2級及び3級の合格者には特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会から、1級の合格者に対しては厚生労働大臣から「ウェブデザイン技能士」の合格証書が発行されます。

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催する資格です。ベーシックとエキスパートの2種類があり、受験資格はありません。Webに仕事として関わる人に向けた基礎的・標準的な知識を認定する試験です。

HTML5プロフェッショナル認定資格

特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが主催するHTML5/CSS3/JavaScriptなどに関する最新の知識・技術力を認定する試験です。
試験にはLevel1とLevel2の2つのレベルあります。
Level1は、マルチデバイス対応のWebコンテンツ制作の基礎について、Level2はWebアプリケーションやシステム連携についての知識が問われます。

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが実施している民間資格です。
世界標準のグラフィックツール「Photoshop」について、画像の作成や、問題文の指示に従って1つの作品を作り上げる力などを測定・評価する試験です。エキスパートとスタンダードの2種類の試験があります。

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、こちらも株式会社サーティファイが実施している民間資格です。
世界標準のグラフィックツール「Illustrator」について、デザインのパーツの作成し、問題文の指示に従って新規ドキュメントから1つの作品を作り上げる実践的な力を測定・評価する試験です。Photoshopクリエイター能力認定試験と同様に、エキスパートとスタンダードの2種類の試験があります。

Webデザイナーの将来性と年収

Webデザイナーの将来性と年収

Webデザイナーの今後、その将来性は期待できるのでしょうか? また気になる年収についても見ていきましょう。

プラスアルファのスキルがあれば将来性は高い

IT人材の不足が叫ばれるなか、その一翼を担うWebデザイナーにも高い需要が続いています。特にWebデザインの領域のなかでも、UI/UXデザイナーに対する求人は非常に多い傾向にあります。
企業に止まらず公共団体等のサービスでもオンライン化が進み、ITに不慣れなユーザーが増加している点も、UIやUXの重要性に注目が集まっている大きな理由と言えます。単にデザインができるだけでなく、UI/UXに関する知見、アクセシビリティに関する知識など、プラスアルファのスキルを持ち独自の強みをもつことがより大事になってくるでしょう。

Webデザイナーの年収は?

Webデザイナーの平均年収は300万円台後半となっています。
年収レンジが低いという印象を受けるかもしれませんが、その要因はWebデザイナーの年代が比較的若く、20~30代中心な点が大きいものと考えられます。
若い世代の収入の低さは他の職種でも同様ですが、年功序列が弊害となっている日本社会において、IT業界のように新しくかつ成果が求められる業界においては、今後年収の問題も是正されてくるものと思われます。

Webデザイナーのキャリアパス

Webデザイナーのキャリアパスとしては、次のような職種があります。

  • クリエイティブディレクター/アートディレクター
    Webデザインに限らず、より広範囲の制作物について、そのクリエイティブに責任を持ち、プロジェクトを統括するポジションです。
    ブランドの広告を手がけるなど、華やかな側面のある職種と言えるでしょう。
  • UIデザイナー
    UI設計を専門に行う職種です。グラフィックを作成するというよりは、ワイヤーレベルで適切なユーザビリティを設計し顧客に提案する仕事と言えます。現状のUIについて意見を求められる、改善案を提示するなどのコンサルタント的な役割を担うケースも多いです。
  • Webディレクター
    企画から、サイトマップ・ディレクトリ構成の作成、ワイヤーの量産、制作の進行管理も行うポジションです。Web制作全般に関わりたいと感じた場合は検討しても良い職種です。
  • フロントエンジニア/Webマーケター
    コーディングやJavaScriptなどの動的処理に適性があると感じた場合は、フロントエンジニアの道へ進むのも良いでしょう。またSEOやアクセス解析に興味がある場合はWebマーケターという職種を考えてみるのも良い選択です。

Webデザイナーになるには?

Webデザイナーになるには?

未経験からWebデザイナーになるにはどうしたら良いのでしょうか? 勉強法や自分のスキルをアピールするための方法などをご紹介します。

未経験からでも目指せる?

Webデザイナーは未経験でも目指すことは可能です。ただ多くは美術系の大学や専門学校で学習を積んだ方が多いため、転職・就職の道は容易ではありません。アシスタントとして働きながらスキル磨きや経験を積むなど、時間と労力が必要になることや、面接でアピールできる作品作りも必要でしょう。

書籍/オンラインツールを使う

Webデザインに関してはさまざまな書籍が市販されていますので、まずは初心者向けのものを読んでみることをおすすめします。HTML/CSSから各種デザインツールの使い方まで一通り学ぶことができます。書籍が苦手な方にはスクールもあります。また最近はネット環境を使って学べるサービスもあります。基本的な内容は無料で使えるところもありますので、一度利用してみると良いでしょう。

ポートフォリオを作ろう

ポートフォリオとは自分が創り上げた作品をまとめ、その能力を相手方に伝えるためのツール・作品集です
デザイナーを志望する場合は、自身の制作物を掲載したポートフォリオの作成が必須です。これまでの案件や自主制作のWebサイトやバナーデザインを10〜20点載せるようにしましょう。制作意図や案件で得られた成果(コンバージョン)などを合わせて記載するのもポイントです。
なお仕事の内容によっては、自身のポートフォリオ・成果としてはならない物もありますので注意は必要です。

まとめ

DX化が進展していくなかでITサービスが増え、Webを使ったシステムはまさにその中心にあると言えます。その中でも、Webデザイナーの仕事は、画面を見やすくわかりやすく、ユーザーにとって使いやすいものにするという重要なポジションにあります。今後も需要が途切れることは無いでしょう。
単にデザインができるだけでは、仕事の広がりは見出しづらいですが、関連する知識や技能を習得していくことによって、活躍の場はますます大きくなっていくでしょう。

最後のチェックポイント

  • Webサイトのデザインに携わるデザイナーのことをWebデザイナーと呼ぶ
  • デザインスキル以外に、UI/UX、JS、SEOといった知識は必要
  • デザインがとにかく好きで、地道・繊細、トレンドに敏感な人が向いている
  • 未経験からWebデザイナーを目指す場合は、スキルを身につけ、ポートフォリオを用意
  • プラスアルファのスキルを身につけると活躍の場はますます広がる
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データベースエンジニアはやめとけ?! 仕事内容や平均年収・スキル・資格など https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/databaseengineer_about/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/databaseengineer_about/#respond Tue, 28 Sep 2021 06:39:18 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6723 はじめに

データベースエンジニアとはどのような職種でしょうか。「きつい」「やめとけ」と言われてしまう理由や、仕事に対するやりがい、平均年収など気になることも多そうです。この記事ではこれからデータベースエンジニアを目指す方に向けて、スキル・資格・向いている人・未経験者からの転職など、さまざまな角度から解説していきます。

データベースエンジニアってなに?

データベースエンジニアってなに?

データベースエンジニアとは、データベースの開発や設計、管理や運用を行うエンジニアの総称です。システムが扱うデータを格納しておく入れ物であるデータベースは、増え続けていく膨大なデータを効率的に格納し、必要なときに迅速に取り出せるよう設計されている必要があります。データベースエンジニアは、データベースの専門家としてシステムの中枢を支える重要な存在です。

データベースエンジニアの仕事内容とは?

データベースエンジニアの仕事内容とは?

データベースエンジニアの仕事内容は、主に3つです。

  • データベースの設計・開発
  • データベースの管理
  • データベースの運用

それぞれがどのような仕事を行うのかを解説していきます。

データベースの設計・開発

データベースエンジニアはクライアントのニーズに沿った設計や開発を行います。データベースエンジニアはシステムの要件を読み解き、必要なテーブルやカラム(データを収める箱のようなものです)を洗い出します。また、必要に応じてクライアントへのヒアリングや提案を行います。
データベース管理システムにはいくつかの種類がありますが、製品として扱うことが多いのは、「Oracle(オラクル)」や「Microsoft SQL Server(マイクロソフト エスキューエル サーバー)」です。これらデータベースの特性を理解したうえで、システム要件に対して最適な製品を選定するのもデータベースエンジニアの仕事です。

データベースの管理

データベースエンジニアは、開発したデータベースが長期にわたって円滑に使用できるよう、サーバーの効率化や最適化を行います。データベースを扱うには「SQL(エスキューエル)」というデータベース操作言語は必須スキルになります。格納したデータを効率よく取り出したり書き換えたりできるようSQLをチューニングしたり、パラメータ設定を見なおす事も重要な管理業務のひとつです。また、データベースには企業の機密情報や個人情報など重要なデータが格納されているため、不正侵入・データの流出防ぐためのセキュリティ対策も施します。

データベースの運用

データベースの運用とは稼働しているデータベースに対しアクセス権の管理やバックアップを行うことを指します。このような運用業務をメインに行うエンジニアを「運用系エンジニア」と言い、設計・開発されたデータベースが適切に保存され、トラブルなく継続的に稼働できるように定期的なメンテナンス業務を行います。データバックアップ時の保守業務やデータベースに障害が発生した際の調査・対応はデータベース運用の大切な業務です。

データエンジニアとのちがい

データベースエンジニアとデータエンジニアの違いは、携わる根幹部分が異なります。
データエンジニアは、データを分析しやすいよう成形するなど「データそのものを扱う」業務がメインです。データベースエンジニアはデータそのものではなく、データベースを構築する業務を行います。

データベースエンジニアがきつい/やめとけと言われるワケ

データベースエンジニアがきつい/やめとけと言われるワケ

データベースエンジニアについて興味を持って調べ始めると、周りの人に「きつい」とか「やめとけ」と言われてしまうこともあるようです。なぜデータベースエンジニアの仕事がこのような評価につながっているのかを見ていきましょう。

セキュリティ対策で責任重大

企業にとってデータベースは非常に重要なものです。企業機密や個人情報など、絶対に外部に漏れてはいけない情報のかたまりだからです。取り扱いに関しては最大限の慎重さが求められます。しばしば企業の情報漏洩について報道されますが、大きなアクシデントとして取り上げられていることを見れば、重要性がお分かりいただけると思います。
データベースエンジニアは企業のデータを守る重要な役割・責任を請け負うこととなります。相当なプレッシャーを感じ、責任重大であることにストレスを抱えこんでしまうこともあるようです。

地道な作業の繰り返し

データベースエンジニアの仕事は地味な作業の繰り返しが基本です。裏方仕事なため、周囲に成果を認識されることも少なくなりがちです。また、急なトラブルにも迅速に対応しなければならないため労働時間が長くなるケースも起こりえます。
縁の下の力持ちとして重要なポジションではありますが、基本的に1人で業務を行うため、業務過多になることも珍しくありません。

データベースエンジニアの面白さややりがいとは?

「きつい」「やめとけ」と言われてしまうデータベースエンジニアですが、逆にどのようなことがおもしろさ・やりがいにあげられるでしょうか。データベースエンジニアの魅力について解説します。

企業の重要な仕事に携われる

責任重大という事は、受け取り方次第で大きなやりがいやおもしろさにもつながります。案件内容や規模によっては、大企業の機密情報などを保守するデータベースの構築を行なう仕事に関わるケースもあります。銀行や証券会社が扱っているデータや、マイナンバーのようなさまざまな情報が保管されるデータベースなどがそうです。
規模が大きくなれば、それだけ責任も重大になるでしょう。その分、やり遂げたときの達成感ややりがいは計り知れないものになります。

さまざまなテクノロジーに触れる機会がある

業務の幅が広い点もデータベースエンジニアのおもしろさとしてあげられます。最新のデータベース製品に触れる機会や新たな運用方法を身につける機会も多くあります。
新たなことにどんどん挑戦できることは、データベースエンジニアの魅力でしょう。データベース製品だけに限らずネットワーク・サーバー・セキュリティなどに関連する技術にも携わりその知見を深めることができます。

データベースエンジニア現状と将来性

国際的なデジタルデータ量は飛躍的に増大しています。インターネットのコンテンツのリッチ化、AIやIoTなどを筆頭とするビッグデータ活用の動きも、データ量増大に動きに大きく影響します。それらのデータを格納するデータベースは、今後ますます重要度が増していきます。
IT業界は少子高齢化の流れを受け、慢性的な人材不足が深刻化しています。データベースエンジニアも同様で、10~20年後には人材不足に直面する可能性が高いです。
社会情勢的に、データベースエンジニアは非常に将来性のある仕事と言えそうです。
しかし、クラウドによるデータベース運用が一般化しつつあります。これまでの運用にとらわれず、クラウドのスキルを身に着けるなど状況に柔軟に合わせ成長していく必要があります。トレンドに常にアンテナを張っておくことも大切です。

データベースエンジニアの主なキャリアパスの流れ

データベースエンジニアの主なキャリアパスとしては、以下のような流れがあげられます。
ジェネラリスト系では、データベースのみではなくシステム開発全体のマネジメントを行う「プロジェクトリーダー」や「プロジェクトマネージャー」。スペシャリスト系では、データベースの活用や運用を提案する「データベースコンサルタント」への流れが一般的です。また、データベースの専門家としての知見を活かし、企業のIT戦略を支援する「ITコンサルタント」という職種も注目されています。

データベースエンジニアの平均年収は?

データベースエンジニアの平均年収は?

将来性を期待できるデータベースエンジニアですが、平均年収はどれぐらいなのでしょう。ITエンジニアのなかでも、高度な専門性と重大な責任を担うデータベースエンジニアの平均年収についてみていきましょう。

データベースエンジニアの平均年収

データベースエンジニアは473万円程度となります。IT系のエンジニアの平均年収はおよそ452万円と言われていますので、それらと比較すると年収は少し高めになっているようです。高い専門性が求められることが要因と考えられます。年齢や経験などを加味すると400~600万円程度が相場と考えておきましょう。一方、条件次第ではさらなる高みを目指すことも可能です。難易度の高いスキルや経験を積んでいくことで年収アップを狙えるのはどのエンジニアでも共通です。

求められるスキルとオススメ資格/向いている人の特徴

求められるスキルとオススメ資格/向いている人の特徴

データベースエンジニアに求められるスキルや、オススメの資格にはどのようなものがあるのでしょう。スキルや資格の詳細に加え、データベースエンジニアの仕事に向いている人の特徴などもあわせて解説していきます。

求められるスキルは?

データベースエンジニアになるために特別な資格は必要ありません。しかし職務をこなす上で、必要なスキル・知識は存在します。データベースエンジニアに必要なスキル・知識を6つ見ていきましょう。

データベース製品に関する知識

データベースエンジニアの業務には、さまざまなデータベース知見が必要になります。ネットワークやサーバーなどのITインフラ全般に携わることもあるため、それぞれの業務に適したデータベース製品についての知識が必要です。「Oracle Database」や「Microsoft SQL Server」、「PostgreSQL」や「MySQL」など、シェア率の高いデータベース製品だけでも一通りの知識を備えておきましょう。

データベースの操作スキル

前述の通り、データベースを扱うためにはデータベース操作言語「SQL」を読み書きできることが大前提になります。テーブルを作成する(CREATE)、データを取得する(SELECT)、テーブル同士を連結する(JOIN)など基本的な命令文は確実に押さえておきましょう。
また、テーブルやカラムの最適な構成を考えるなど「データベース設計」の方法論も身に着ける必要があります。
いずれもデータベースの速度やメンテナンス性に関わる重要なものなので、確実に習得しましょう。

クラウドの知識

近年、データベースをクラウドに構築するケースも増えてきました。それに対応するためにはクラウド技術の知識が必要です。シェア率の高いクラウドサービスには「AWS」「Microsoft Azure」「GCP」があげられます。3種類ともそれぞれに独自のデータベースを提供していることから、それぞれの違いやメリット・デメリットなどに対する深い理解が必要になります。クラウド環境下でのデータベース構築スキルは必要不可欠です。

セキュリティのスキル

データベースへの不正アクセスを防ぐため、システムにセキュリティ対策を実装することもデータベースエンジニアの仕事です。取り扱いに慎重さが求められる個人情報などが流出してしまうと企業は深刻なダメージを受けます。内部・外部からの不正アクセスによる情報流出やサーバー攻撃によるデータ破損などを防ぐために強固なセキュリティが必要です。データベースエンジニアには、アクセス制御をはじめデータの暗号化などセキュリティに対する高度な知識が求められるのです。

システム開発スキル

データベースエンジニアの業務であるデータベース開発は、あくまでもシステム開発工程の一部です。システム要件に合ったデータベースの選定や設計を行えるよう、システム開発そのものの知識は不可欠です。要件定義、設計、開発工数の割り出しやハードウェアの選定など、システムエンジニアとしての基本的なスキルを身に付けましょう。

ビジネススキル

データベースは、企業の資産である様々なビジネスデータを格納する重要な基盤です。データベースに蓄積された情報をビジネスの現場で活用するためにどのような設計や実装を行えばよいか、クライアントに寄り添って考えなければならない機会もあるはずです。
特に将来データベースコンサルタントやITコンサルタントなど、ビジネスよりのキャリアを考えている方は、ビジネスに関連する知識・コミュニケーション力・交渉力・推進力などを意識的に高める努力をしましょう。

オススメ資格は?

データベースエンジニアの業務を行うにあたり、資格取得は必須ではありませんが、「取っておいたほうが良い資格」はあります。資格勉強の中で必要な知識を体系的に学べるためです。クライアントや就職活動の面接担当者に提示すれば、データベースの専門家であることの証明にもなります。ここではオススメの5つの資格を紹介します。

情報処理技術者試験

経済産業省所管の独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」が実施している「情報処理技術者試験」があります。なかでも「基本情報技術者試験」は、システム開発に関わるエンジニアとして必ず押さえておきましょう。基本的なIT知識や技術を有していることを証明する国家資格です。基本情報技術者試験をクリアしたあとは、ワンランク上の「応用情報技術者試験」への挑戦もオススメです。

データベーススペシャリスト試験

データベースエンジニアの業務に特化した資格として「データベーススペシャリスト試験」もオススメです。「基本情報技術者試験」と同じく、情報処理推進機構が実施している情報処理技術者試験です。データベースの設計や開発、管理や運用に関する高いスキルを保持していることが証明できます。資格を保有している人はデータベース構築の際、プロジェクトのグループ責任者に選出できる実力の持ち主かどうかという判断材料のひとつになる資格です。

オラクルマスター

オラクル社が提供するベンダー資格に「オラクルマスター(ORACLE MASTER)」があります。データベースの高度な知識とスペシャリストに必要なスキルが養えます。難易度別に「Bronze DBA」「Silver DBA」「Gold DBA」「Platinum DBA」の4段階にわかれていますので、できれば「Silver」以上の取得を目指すといいでしょう。またデータベースエンジニアとして欠かせないSQLスキルの証明ができる「Silver SQL」という資格もオススメです。

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)

マイクロソフト社のベンダー資格「MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)」は、130からなる認定資格プログラムの総称です。単独の資格ではなく、130個のなかから指定された試験に合格していくことでグレードが付与され、「MCSA(マイクロソフト認定ソリューション アソシエイト)」や「MCSE(マイクロソフト認定ソリューション エキスパート)」などに認定されていくという仕組みになっています。一般的なIT関連の業務に必要なソフトの知識・技術習得がアピールできます。

OSS-DB

データベースエンジニア業務に必要不可欠な、システム設計・開発・運用に関するスキルを所有している技術者であることが証明できる資格試験で「Gold」と「Silver」の2種類があります。Silverではデータベースにおける設計・開発・導入・運用の基本的な知識が、Goldでは大規模なデータシステムに対する改善や運用管理をはじめコンサルティングに関する知識が問われます。

向いている人は?

データベースエンジニアとして働く上で、どのような人が向いているのでしょう。データベースエンジニアに求められる・向いている人の特徴を3つご紹介します。

論理的思考力のある人

データベースを構築する際には、データを使いやすく格納したり、必要なタイミングですぐさま取り出せたりといった操作性が重要視されます。あとから構造を変更することなどが難しいため、先のことを見越してロジックを組み立てておく必要があります。理論的思考力のある人はデータベースエンジニアとしての特性が高いと考えられます。

課題解決力のある人

論理的思考力の高さに加え、問題解決力の高さがある人もデータベースエンジニアに向いています。
データベースエンジニア業務では、「システムとデータベースの相性が合わない」「データ処理が遅い」など、日々多くの課題と向き合うことになります。課題解決を「おもしろい」と感じられるかどうかが明暗をわけます。
問題が起こったときに諦めるのではなく、「どうすればクリアできるか」という思考ができる人は、データベースエンジニアに向いていると言えます。

几帳面な人

データベースエンジニアには緻密な設計能力が求められます。情報セキュリティの観点からも、細部までこだわり・確認を怠らない几帳面なタイプの人が向いています。不整合を未然に防ぐためにも、リスクを洗い出して一つ一つ対策していける人は貴重な存在です。データベースが正常に稼働しなければ、システム全体に影響を及ぼします。だからこそ、詳細に計画を立て手順通り正確に業務をこなす几帳面さは、データベースエンジニアに適した特性と言えます。

未経験からデータベースエンジニアに転職するには?

未経験からデータベースエンジニアに転職するには?

データベースエンジニアへの転職を希望する場合、未経験でも転職は可能なのでしょうか。未経験からの転職をする場合の注意点やポイントを見ていきましょう。

システムエンジニア(SE)職の経験を積みながら知識を身に付ける

データベースエンジニアは、データベースだけでなくシステム開発に関わる広範な知識やスキルが必要な職種です。
経験がない状況からいきなりデータベースエンジニアへの転職となると、かなり難易度が高いと言えます。業界未経験の方は、まずはシステムエンジニア(SE)になり、実務経験を積みながらデータベースエンジニアを目指すのはどうでしょう。SEの業務にはデータベースを扱う業務が多々あります。SEとして実務経験を積むことで、データベースの知識や関連するスキルを効率的に身に着けることが可能です。SE業務のなかでデータベースエンジニアに求められるスキルを磨き、それから挑戦するほうがスピーディーなキャリアアップがねらえます。

データベース関連の資格を取得する

前述の通り、データベースエンジニアになるために取得義務がある資格はありません。ある程度の経験やスキル・知識があれば、資格がなくてもデータベースエンジニアの職につくことは可能です。
多くのデータベースエンジニアは、専門知識を深めるために資格を取得します。データベースと、それを取り巻くシステム開発全般の体系的な知識が身に付くからです。
未経験からデータベースエンジニアを目指すのであればなおさら、業務理解のために資格勉強は有効です。資格を持っていることで、システム開発やデータベースに関する有識者であるとう証明にもなります。「オススメ資格は?」の項目で紹介した5つの資格は、データベースエンジニアに限らずIT系エンジニア職では役立つ内容のものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

ここまでデータベースエンジニアをさまざまな角度から解説してきました。高度な知識や専門性の高いスキルを求められる職種ではありますが、やりがいのあるおもしろい仕事です。未経験の方がいきなり目指すことは難しいかもしれませんが、決して越えられない壁というわけではありません。この記事を参考にして、ぜひデータベースエンジニアを目指してみてください。

最後のチェックポイント

  • データベースエンジニアの仕事は設計・開発・運用・管理
  • 責任重大なためプレッシャーが大きい
  • 責任が大きい分やりがいやおもしろみがある
  • 将来性はあるが環境の変化が激しいためアンテナを張っておく必要がある
  • 向いている人の特徴3つ、論理的思考力・問題解決力・几帳面
  • 資格の勉強をすると体系的な知識を身につけることができる
  • SEなどで経験を積みキャリアアップを目指す事が一般的
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ITコンサルタントとは? 仕事内容・必要なスキル・資格・役割や将来性まで徹底解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_itconsultant/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_itconsultant/#respond Tue, 28 Sep 2021 06:33:30 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6752 はじめに

さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進むなか、ITコンサルタントという職種に注目が集まっています。
ITコンサルタントの詳しい仕事内容、求められるスキル、目指すための方法などを見ていきましょう。

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは、IT技術を利用して、顧客企業の抱える課題の解決を行うコンサルタントです。
コンサルタントは一般的に、事業戦略や業務改善のための助言や提案を行う職種ですが、ITコンサルタントは、その中でもITという側面からコンサルティングを行う職種と捉えると良いでしょう。

ITコンサルタントの仕事

ITコンサルタントの仕事は企業の抱えるさまざまな課題を解決することにあります。
企業経営者や管理責任者にヒアリングを行い、解決案の助言、プレゼンや折衝を重ねながら実現の可能性が高いより良いプランを練り上げていきます。その策定にあたっては、経営者側の視点が必要となってきます。
合意した解決策は、プロジェクトとして多くの関係者を巻き込み開発を行います。ここではマネジメント力が問われる場面です。遅延なく構築し実装した後は運用保守、現場への定着の支援を行っていきます。

ITコンサルタントとSEの違い

ITコンサルタントとSE(システムエンジニア)はシステム構築の上流工程である、ヒアリングから要件定義を行うという点で同じようなイメージがありますが、そのビジネスモデルや立ち位置は異なります。
ITコンサルタントは問題解決のプロとして「ユーザー側の視点」でクライアントの課題に対して提案や提言を行い、その解決のために有用なシステムの選択・提案を行います。一方で、SEはITシステムのプロとして「ベンダー側の視点」でそのニーズに合ったシステムの構築を担います。
費用の見積もりもSEは人月計算で提示するのに対し、ITコンサルの場合はプロジェクト単位で提示する場合が多いのも、その違いを表しているといえるでしょう。

ITコンサルタントの役割と目標

ITコンサルタントの役割と目標

ITコンサルタントは、顧客企業の経営課題を解決し、適切かつ円滑な企業活動を通じて利益を確保するという目標に向け、以下のような役割を担っています。

IT戦略を活かす活用プランニング

現代のビジネスにおいて、経営課題解決のためにITを利活用することは非常に有効です。そのためのプランニングを行うことがITコンサルタントの重要な業務です。以下ではその詳細について解説します。

IT戦略の策定

IT戦略とは、経営戦略に則って適切なIT投資を実行し、効果的かつ効率的にITを利活用するための指針です。
策定にあたっては、企業の現状分析に始まり、課題を抽出し、解決に有効な改善策を立案します。IT戦略が基礎となるため、どんなIT技術を使い、どんな結果が求められているのかがしっかりと固まっていないと、二重投資やシステムの再構築が必要になるなど、無駄なITコストが発生してしまいます。

ITデューデリジェンス

デューデリジェンス(Due Diligence)とは、日本語に訳すると「適正評価手続き」という意味になります。投資を行う対象に対して、その価値やリスクを調査するようなケースに使用される言葉です。
ITデューデリジェンスとは、IT資産の評価・リスクの調査を行うことを指します。システムのリプレイスや一部流用などの判断と、新規システムの導入や開発した場合との費用対効果等の分析を行い、顧客企業への提案に際して基礎判断材料とします。

システム導入支援によるIT活用体制の構築

顧客企業の業界や業種ごとに、その業務には特性や慣習といったものが存在します。そのため、さまざまなシステムの中から何を選び、どう生かすのかを検討し、顧客企業の業務の流れなどを加味した最適なシステムの導入を行う必要があります。

パッケージ導入

システムの導入にあたっては、一から開発する場合もありますが、パッケージ・アプリケーションを導入し、必要によりカスタマイズをしていく場合も多くあります。以下では代表的なパッケージについて、それぞれの導入ケースや特徴をご紹介します。

  • ERP導入
    ERPとはEnterprise Resource Planning(企業資源計画)の略で、いわゆる基幹システムと呼ばれるものの一つになります。経営資源の管理・活用を行い経営の効率化を目指すために、企業内の情報を一元管理する仕組みになります。
  • CRM導入
    CRMはCustomer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネージメント)の略で、顧客管理を行う仕組みになります。「Salesforce」が代表的なシステムです。自社の顧客に対する戦略を立案し、どのように顧客を育成していくか、ロイヤリティを高めていくかを発端に、KPI(重要業績評価指標)を定義しロードマップを策定、施策の効果測定を行っていくといった一連の流れをトータルで管理していくものです。
  • RPA導入
    RPAはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、単純作業の自動化ソリューションになります。
    世界中で多くの導入実績を持つ「UiPath」(ユーアイパス)などが代表的なシステムです。手動の作業、ルールに沿って行う作業、反復するプロセスを自動化します。人材不足対策・業務効率化・顧客満足度向上などを目的に提案する仕組みになります。

ITを手段としたプロジェクトマネジメント

システム構築のためのプロジェクト管理と、ITを利用したマネジメントの例をご紹介します。

推進

課題解決に向けたシステム構築のためのプロジェクトのマネジメントを行います。経営・マネジメント層、現場、関係部署からのヒアリングと要件定義から始まり、提案・合意後はシステム構築、テスト、リリースと進みますが、この一連のプロジェクトの推進を行うのがITコンサルタントの第一の仕事です。

定着

システム導入が完了してそこで終了とはなりません。その後は、構築したシステムが問題なく作動するための保守や運用という業務が始まります。システムは現場で実際に使用され効果を発揮しなければ意味がありません。当初の想定通りに使われないとその価値も半減してしまいます。定着支援もITコンサルにおける大きな仕事です。

ITコンサルタントに必要な能力と適性

ITコンサルタントに必要な能力と適性

ITコンサルタントの職域は大変広く、多岐にわたる能力・スキルが求められます。課題をあぶり出し提案としてまとめ上げる力、顧客企業経営層とのコミュニケーション・折衝力、プロジェクトを管理し統率していく力など、挙げ始めるとキリが無いほどです。
ITコンサルタントは、大変優秀なビジネスマンとも言えます。そのため本人の適性もITコンサルタントとして活躍するための重要な要素と考えられます。

能力・スキル

上記のとおり多岐にわたる能力・スキルがITコンサルタントには必要となりますが、ここでは代表的なものをご紹介します。

  • 理解力/洞察力/論理的思考力
    コンサルタントの仕事はまず課題の把握から始まります。売り上げの低迷・社内の風通しが悪い、こうした問題は多くの企業が抱えているものですが、これらはあくまで表面的なものに過ぎません。本当の課題はどこにあるのか、聞き取った情報を吟味・分析し理解する、得られた情報の裏にある問題を洞察する、事実に裏付けされたロジカルな提案にまとめあげていく、そうした力がITコンサルタントには不可欠です。
  • プレゼン力/コミュニケーション力
    課題解決の提案はコンサルタント側がベストと考えていても、顧客に受け入れられなければ意味がありません。内容によっては経営サイドからの反発も予想されます。そこで重要となってくるのが、プレゼン力やコミュニケーション力です。提案の巧みな構成、想定される指摘への的確な回答、冷静で論理的な折衝が肝となってきます。
    なおプレゼンの相手方が外国人の場合は、英語力も重要となってきます。通訳を介さないことで、細かなニュアンスや熱意なども伝わりやすくなります。

  • リーダーシップ力/マネジメント力
    提案・合意した内容を、プロジェクトとして期間内に遅滞なく進行していく力です。大きなプロジェクトになるほど、スキルや役割の異なるさまざまなメンバーが関わることになります。そうした者たちをまとめあげ、円滑にプロジェクトを進めるためのリーダーシップ力、マネジメント力が何よりも大切になってきます。

適性

どのようなタイプの人がITコンサルタントに適性があるのでしょうか?
第一には、クライアントの課題解決にやりがいを感じるタイプです。例えば、対面営業からオンライン販売に軸足を移したい企業が、さまざまな課題を解決し、売上が対面よりもネットが勝った状態に至るその過程や結果に、楽しさや達成感を感じられる人は、ITコンサルタントに向いていると言えるでしょう。
もうひとつは、ふかん的な視点で判断できるバランス感覚を持ち合わせているタイプです。先の例で言えば、オンラインの売上が伸びても、対面の数字が落ちてしまうようでは良い解決方法とは言えません。より大きな立ち位置から検討し、総合的に判断できる人はITコンサルタント向きです。

ITコンサルタントに求められる経験

ITコンサルタントに求められる経験

コンサルタントの中でもITコンサルタントはIT技術だけではなく、顧客企業を理解するための経験が不可欠な職種です。
IT技術とビジネス経験について、それぞれの詳細を解説します。

IT技術に関する広範囲な知識

ITコンサルタントは、システム開発の実務を行うことはありません。しかし、どのような流れでシステム構築が進むか、その流れや重要なポイントを把握していることは必須です。要件定義から開発そして実際の運用まで、先々の工程について意識できることで、手戻りが少なく期日に間に合う顧客満足度の高い成果物へとつながります。
コンサルタントの出す提案は場合によっては絵に描いた餅になるケースがあります。顧客の求める提案は時流に乗った理想の戦略ではなく、それらを踏まえた上での実現性の高いものです。ITに関する基礎的な事項から、多様なパッケージ・アプリケーションの特性、そしてその基盤となるインフラ整備まで、広範な知識と経験が必要となります。

豊富なビジネス経験

ITコンサルタントとして助言・提案を行う先の企業の業界・業種は多岐にわたります。担当する業界に関する知識・知見が無ければITコンサルタントとしては受け入れられないでしょう。競合先情報、商品の客層や価格帯、技術動向、海外展開等々、あまねく話せるレベルの知見と豊富なビジネス経験を持ち合わせていることが重要です。
また、営業・管理部門・事業企画といった社内の組織体に関する知識も大切となってきます。企業の課題解決の対象は社内の仕組みや体制にあるといったケースも多々あります。各部門がどういった役割を担っており、典型的な課題はどういったところにあるかなどの知識も有していることが望ましいでしょう。

ITコンサルタントにおすすめの資格

ITコンサルタントにおすすめの資格

ITコンサルタントになるための特別な資格はありません。しかし、関連資格を取得することにより、知識・技能の裏付けとなり、一目置かれる存在ともなり得ます。ここでは、IT関連の資格と業界・業種の理解を深めるために必要な資格についてご紹介します。

IT関係を理解するため

ITストラテジスト:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の国家資格です。経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、製品・サービスを創出して、ビジネスを成功に導くための知識技能が問われるIPAの情報技術者試験のなかでも上位の資格です。
ITコーディネータ:ITコーディネータ協会(ITCA)が所管する経済産業省推進資格です。ITと企業の経営双方の知識を保有し、経営戦略を実現するためのIT化支援サービスを行う専門家と位置づけられています。

どちらも、ITに関する深くかつ最新の知識と、企業の経営に関する知見を持ち合わせた人材であることの証明として、また自身の知識・知見の確認をする意味でも有益な資格といえるでしょう。

ビジネスシーンを理解するため

プロジェクトマネジメント:IPAの国家資格プロジェクトマネージャー(PM)試験と、アメリカのプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定するPMP(Project Management Professional)があります。プロジェクトを進行していくための基本的な管理手法を習得することで、遅滞なくプロジェクトを完遂するための基礎となります。
中小企業診断士:試験科目である「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」では、企業を運営していくうえで欠かすことのできない知識が問われます。国家資格でもあり、経営層とのやりとりが発生するITコンサルタントにはまさに打ってつけの資格と言えるでしょう。
簿記:財務的な視点を持つという点で大変有用です。貸借対照表・損益計算書といった財務諸表には、企業のいまの経営状況が映し出されています。IT投資が企業の財務面に与える影響はどうなのか、といった踏み込んだ提案を行う際に必要となります。

ITコンサルタントの年収

ITコンサルタントの年収

一般的にコンサルタント職の報酬は、その能力や経験・実績により決まります。ITコンサルタントについてもその例外ではありません。
外資系や大手のコンサルティングファームでは、30代前半で年収1,000万円を超えるケースも十分あります。比較的年収の高いIT業界のなかでも、トップクラスの給与水準です。その分、求められる結果も高くはなりますが、高い年収を狙える職種と言えるでしょう。

ITコンサルタントの現状と将来性

ITコンサルタントの現状と将来性

ITコンサルタントの仕事は非常に多岐にわたります。その一方で、多くのタスクを定められた期間内に効率的に処理しなければならず、大変重労働な職種です。そんなITコンサルタントの現状と将来性、さらに転職についてご紹介します。

労働環境と残業時間

年収は極めて高いITコンサルタントですが、一方ではその仕事は大変激務と言われています。プレゼンのために膨大な資料を準備し、直前にはリハーサルを何度も重ねます。過去には月の残業時間が100時間を超えるようなこともあった模様です。
しかしここ数年は、「働き方改革」や「ワーク・ライフ・バランス」といった労働環境の改善が叫ばれるなかで状況は変わってきています。
プロジェクトの山場や何がしかのトラブルが発生した場合は別でしょうが、普段の労働環境や残業時間はかなり改善されているといえるでしょう。

将来性

DX(デジタルトランスフォーメーション)化がさまざまな業界で叫ばれる一方で、IT人材の不足が大きな社会問題となっています。DXを推進しようと考えてはいても社内に適当な人材がいないなど、改革には社外からの力を活用したいといった例は数多くあります。そのためコンサルタントの中でもITコンサルタントには今後も高いニーズが期待されます。活躍の場は広がる一方の将来性の高い職種と言えるでしょう。

転職

ITコンサルタントは非常に高い能力を必要とする職種です。そのためITコンサルタントからIT系の他の職種への転職については、かなり門戸は広いと言えるでしょう。社内システムエンジニア(SE)やプロジェクトマネージャー(PM)はもちろん、フリーランスのITコンサルタントとして活躍する道もあります。
一方、ITコンサルタントへの転職は、経験者採用の場合、システムエンジニア(SE)やプロジェクトマネージャー(PM)、技術営業などの経験者を求めている場合も多いため、そうした職種の方には十分転職のチャンスはあるでしょう。ただし上述のとおり、ITコンサルタントには求められるスキルが飛び抜けて高いです。ITコンサルタントとして十分な結果を出せそうか、吟味することが肝要です。

ITコンサルタント企業

ITコンサルタント企業

ITコンサルを行う企業形態の代表的なものとして、コンサルティングファームとSlerの二つをご紹介します。
どちらも、ヒアリングや要件定義といったプロジェクトの上流から関わっていきますが、そのビジネスモデルや顧客に対する立ち位置は異なってきます。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームとは、さまざまな業界に精通した多くの得意領域を持つスペシャリストが集まったコンサルタント専門の企業です。
企業自らがビジネス全般に関する広範な情報を収集し、コンサルタント業務に活用しています。総合コンサルティング企業と言える存在です。
そのビジネスモデルは顧客の課題解決にあります。ITの利活用はそのためのひとつの選択肢と言えます。
アクセンチュアやプライスウォーターハウスクーパース(PwC)などグローバル企業が多く、通常の業務において英語でのやり取りも少なからず発生するため、語学力も求められます。

Sler(システムインテグレーション企業)

SIerとは、企業の課題解決のためのシステムを企画構築し、その運用保守を請け負う企業です。一般的にエスアイヤーと呼ばれます。システムの構築が目的であり、その導入による課題解決をビジネスモデルとしている点がコンサルティングファームと異なります。
SIerには、システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)が数多く所属し、受注案件を開発、納品後は運用保守で利益を上げていきます。顧客先に常駐しているメンバーを抱えている場合も多々あります。富士通、NEC、NTTデータといった企業が代表的なSIerです。

ITコンサルタントになるには

ITコンサルタントになるには

ITコンサルタントに求められる能力や素養は非常に高いものがあります。そのためITコンサルタントを目指すには、一歩ずつ段階を踏んだアプローチが必要となります。
相応の時間と努力が必要にはなりますが、達成感・高収入・やりがいもある魅力的な職種と言えます。以下ではITコンサルタントを目指すための方法についてご紹介します。

新卒・未経験からの挑戦

ITコンサルタントには、最新のITに関する知識のみならず、経営層とのコミュニケーションが成り立つ高い能力、ビジネス全般の経験が必要となってきます。そのため新卒や未経験からすぐにITコンサルタントを名乗るのは難しいのが現実です。
IT関連の技術習得のためIT企業に所属し、システムエンジニア(SE)やプロジェクトリーダ(PL)/プロジェクトマネージャー(PM)として経験を積むキャリアパスが有効でしょう。
また、コンサルティングファームでは、「ITコンサルタント未経験者歓迎」という求人も相応にあります。こうした求人に応募して、ITコンサルタントの道への第一歩を踏み出すのも選択肢となるでしょう。

SEからのキャリアチェンジ

システムエンジニア(SE)からITコンサルタントへのキャリアチェンジは比較的多いケースと言えます。各種求人においても、対象者に「SEの経験をお持ちの方」といった表記が散見されます。
一方で上述のとおり、システムエンジニア(SE)とITコンサルタントとでは、その立ち位置、考えを巡らせる視点が180度と違います。この点をしっかり理解し取り組んでいかないと、クライアントがITコンサルタントに求めている助言や提案のベクトルが大きく異なってしまう事になりかねませんので注意が必要です。

まとめ

昨今の企業経営において、ITを利活用し業務の改革を図ることは、個々の業界で生き残っていくために、必要不可欠となりつつあります。そのためITコンサルティングという職種は、今後も重要なポジションを担い続けることでしょう。
多くの経験や知識・知見が求められるハイレベルな仕事ですが、その分やりがいや達成感、高収入など魅力的な要素も数多くあります。目指す価値はおおいにある職種と言えるでしょう。

最後のチェックポイント

  • ITコンサルタントとは、IT技術を利用して、顧客企業の抱える課題の解決を行う職種
  • ITに関する広範囲な知識と豊富なビジネス経験が求められる
  • 論理的思考力/コミュニケーション力/マネジメント力をはじめ多岐にわたる能力が必要
  • 課題解決にやりがいを感じ、ふかん的に物事を判断できるタイプ
  • 高収入・やりがいもあり、IT人材が不足するなか将来性も十分
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https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_itconsultant/feed/ 0
アプリケーションエンジニアの仕事内容・必要スキル・年収から将来性までを解説します https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/applicationengineer_about/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/applicationengineer_about/#respond Tue, 28 Sep 2021 01:54:13 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=6704 はじめに

アプリケーションエンジニアと聞くと、一番に思い浮かぶのはスマートフォンアプリを開発しているエンジニアではないでしょうか。しかし実際には、もっと他の分野で活躍しているアプリケーションエンジニアも多く存在します。この記事では、アプリケーションエンジニアの種類を含め、仕事内容や必要スキル、年収、将来性をまとめてご紹介します。

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアとは

ひとくちにITエンジニアといっても、その種類は非常に多岐にわたります。例えば、システムエンジニアやインフラエンジニア、ネットワークエンジニア、セールスエンジニアなど、得意分野に応じた多くの専門領域があります。その中でアプリ開発全般を担うのが、アプリケーションエンジニアです。

ここでいうアプリとは、スマートフォン上で動くソフトウェアだけに限りません。アプリケーションとは、何らかの目的のために開発されたソフトウェア全てを指します。業務管理を効率化するシステムや、Web上でさまざまな体験ができるサービスなど、新しいビジネスの仕組みを創出しているのがアプリケーションエンジニアです。

アプリケーションソフトウェア開発の種類

アプリケーションソフトウェア開発の種類

アプリケーションを利用する対象によって、種類はさらに細かく分かれます。もちろん、それぞれの開発手順や用いる言語も異なります。それぞれのイメージをつかむため、以下で詳細を見ていきましょう。

スマホ系アプリケーションの開発

まずは、スマートフォン向けのアプリケーションが分かりやすいかもしれません。スマートフォン用といっても、ローカル上で機能が完結する写真アプリや日記アプリもあれば、GoogleマップやポケモンGoなど、オンラインで使用するアプリも多数あります。

なお、プラットフォームがiOSかAndroidかで使用する言語が異なり、iOSではSwiftやObjective-C、AndroidではKotlinやJavaが用いられます。各OSについての知識も必要です。

業務系アプリケーションの開発

業務系アプリケーションとは、業務の効率化や経営課題を解決するために、企業に対して開発されるアプリケーションを指します。有名な例を挙げるなら、ExcelやPhotoshopといったアプリケーションも業務系に該当します。開発の目的ゆえ、対象となる企業や業務への深い理解が必須と言えるでしょう。

給与管理や在庫管理といった社内用システムだけでなく、クラウドサービスなどの大規模な開発においても、要所ごとに業務系アプリケーションが用いられます。使われる言語はCOBOLやJava、Python、C++などが挙げられます。

組み込み系アプリケーションの開発

組み込み系アプリケーションとは、銀行のATMや自動車、自動販売機、スマート家電など、ある機能に特化して開発されるアプリケーションのことです。業務系と同様、組み込み系アプリケーションも基本的に企業が対象となります。

企業が開発したいシステムをエンドユーザーが使いやすい形にするのが、アプリケーションエンジニアの腕の見せ所ともいえます。使われる言語はC言語、C++、Javaなどが代表的です。

Web系アプリケーションの開発

Web系アプリケーションとは、Twitter、Facebook、Gmail、Amazonや楽天市場などのショッピングサイトなど、Webブラウザ上で利用できるアプリケーション全般を指します。

Webアプリケーションエンジニアは分けて語られることが多く、扱う言語も異なります。フロントエンドでは、ユーザーが見える部分の開発を行います。使われるのはHTML、CSS、JavaScript、PHPなどです。一方バックエンドでは、サーバーサイドやデータベースのシステムなど、ユーザーには見えない部分の開発を行います。こちらはPHP、Ruby、Java、Go、Pythonといった言語が使われます。

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの仕事内容は、プログラミングだけではなく、設計からテスト、運用・保守まで幅広い範囲を含みます。システムエンジニアとの違いは、要件定義から設計の上流工程には基本的に関わらない点です。ただし場合によっては、アプリケーションエンジニアでも上流工程を担い、システムエンジニア同様の業務を行うこともあります。以下、仕事内容の詳細について見ていきましょう。

要件定義

要件定義とは、顧客の要望をヒアリングし、求められるアプリケーションの内容を具現化する工程です。顧客が求める真意がどこにあるのかをしっかりと理解するため、コミュニケーション力やヒアリング力が重要となります。

加えて、要望を受けて具体的な形にしていくためには、ドキュメント作成スキルも求められます。お互いの認識のすり合わせが、以降の工程において全てを左右するからです。要件定義は仕上がりの要となる非常に重要な業務でもあります。

設計

要件定義で「どんな」システムを作るかを決めた後、実際の画面の見え方や動作の流れなど、具体的に「どのように」作っていくかを決めるのが設計の仕事です。そして、実現するための外部仕様、実装するための処理の方法などを決定していきます。

設計は、主にユーザーに向けた仕様に関わる外部設計と、システム内の動作や機能などの詳細を決める内部設計、大きく2つに分けられます。進める上では、開発に携わるプログラマーに開発の意図を正確に伝えることも重要です。

開発

開発の段階では、決定した詳細設計に従って、各領域を担当するプログラマーが実際にプログラミングを行います。いわゆるエンジニアの仕事としてイメージしやすいのが、この段階かもしれません。

それぞれの分野に応じたプログラミング言語を使い、システムを作っていきます。すべてのアプリケーションはプログラムによって動作するため、ここが品質を左右する核の部分です。複数のプログラマーが協力して進めていくこともあり、認識の食い違いが生じないような管理も必要でしょう。

テスト

テストでは、アプリケーションが実際に正しく動くかどうかをチェックします。要件や設計通りに動作するかをさまざまなレベルで調べ、エラーや問題点があれば調整を繰り返し、アプリケーションを完成に近づけていきます。

複数のプログラマーが参加する場合は、単体テスト、連結テスト、結合テストなどの段階を踏んでテストを実施します。正しく動作すればいいというわけではなく、ユーザー視点での使いやすさや評価もふまえ、アプリケーションの品質を高めていくことが必要です。

運用・保守

開発したアプリケーションが正しく動作し続けるよう、運用・保守を行うのもアプリケーションエンジニアの仕事です。動作の不具合やトラブルが発生した際にはすぐに対応し、セキュリティ面の監視にも携わります。障害が起きると大きな損害につながるため、幅広い知識を持って即修正できるかどうか、アプリケーションエンジニアのスキルが試されます。

時にはアップデートや追加依頼による開発も行います。状況の変化に応じてメンテナンスを実施し、アプリケーションの状態をより良く守っていくことが大切です。

アプリケーションエンジニアの仕事範囲

アプリケーションエンジニアの仕事範囲
アプリケーションエンジニアの仕事範囲

アプリケーションエンジニアの仕事は、開発からテスト、運用・保守までとなることが多いですが、顧客と直接関わる要件定義や設計を担当するアプリケーションエンジニアもいます。開発の全体の流れを理解することで、仕事の範囲は広がります。

企業によって携わる業務も異なります。例えば、ネット系企業に所属するかSES(システムエンジニアリングサービス)企業に所属するかによっても、仕事の進め方や流れ、範囲が違います。仕事の範囲や働き方は非常に多岐にわたるので、自分のスキルや経験を活かして進めていくことが大切です。

アプリケーションエンジニアの仕事の特徴

開発するアプリケーションの種類によって、利用するプラットフォームもプログラミング言語も異なります。開発の流れも、ウォータフォール型やアジャイル型などがあります。よく用いられるウォータフォール型とは、一つひとつの工程を順に、確実に進めていく開発手法です。一方、最近注目されるアジャイル型とは、スピードを重視し、短期間で改良を繰り返しながら開発していく手法です。

アプリケーションエンジニアの仕事にはさまざまな特徴があり、分野も非常に広いため、自分の得意分野を作って経験を積んでいきましょう。

スマホ系アプリケーションエンジニアに求められるスキル

スマホ系アプリケーションエンジニアに求められるスキル

スマートフォン向けのアプリケーションに着目した場合、エンジニアに求められる力には、技術的なスキルと、ビジネス上必要となるスキルがあります。取得しておきたい役立つ資格もありますので、あわせて具体的にご紹介します。

ソフトウェア系スキル

スマートフォン用ソフトウェアを作るためのスキルは、プログラミング言語、ミドルウェアのスキルなど、種類も多く多岐にわたります。iOSとAndroidというプラットフォームによって学ぶべき言語や知識が異なるため、基本的にはそれぞれに合わせて開発します。自分の得意分野や関わるプロジェクトによって、必要なものを選択してください。

プログラム言語

業務系はJavaやC言語など、Web系はRubyやPHPなど、スマホ系はSwiftやJava、Kotlinなど、どんなプロジェクトに参加するかで使用する言語が違います。自分がどんな方向を目指すのかをふまえ、必要な言語を把握し習得しましょう。あるいは、取得した言語を活かせるプロジェクトを選択することもできます。

現在ではフレームワークを使い、プログラミング言語を入れなくても、必要最低限の操作でアプリを作ることができる開発手法もあります。

インフラ系スキル

インフラ系のスキルは直接アプリケーション開発に関係ないと思われがちですが、データベース(SQL言語)、サーバー(クラウド)などの知識を理解していると大きな強みになります。

なぜならアプリケーションエンジニアの仕事範囲は幅広く、開発の工程や、運用・保守においても、データベースやサーバーへの理解があれば適切な対応ができるからです。これらの知識・スキルは、関わるプロジェクトによっては必須となることもあります。

ビジネススキル

アプリケーションエンジニアには、開発に直結するスキルだけでなく、一般的なビジネススキルも求められます。顧客とのやり取りの中では、ヒアリング力を含めたコミュニケーションスキル、必要な内容を的確に伝えるドキュメントスキルなどが必要になります。

チームで開発を進める際には、報・連・相などのタイミングを図るスキル、論理的思考力なども必要でしょう。加えて、自己管理をするためのマネジメントスキルも大切です。これらを総合的に持ち合わせていれば、どんな環境でもスムーズに業務を遂行できるでしょう。

業務に関わる知識

顧客の要望に応えるアプリケーションを開発するためには、ITに関する知識だけではなく、業務や業界の知識が必要になります。スマートフォン用のアプリケーションなら、例えば飲食系、アパレル系、美容系、金融系など、業界によって求められることは全く異なります。そこを深く理解することが、品質の高いアプリケーションの提供につながるはずです。

また、業務・業界に関わる知識を身に付けようとする姿勢は、顧客との良い関係性を築くことにもなります。アプリケーションエンジニアとしてスムーズに開発を進めるためにも、お互いの信頼関係が重要です。

取得しておきたい資格

資格を持っていなくてもアプリケーションの開発はできますが、取得することのメリットは多くあります。例えば、資格を提示することで信用を得られたり、仕事がしやすくなったり、重要なポジションを得たりすることも可能です。以下に取得しておきたい資格をいくつか紹介しますので、参考にしてください。

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験とは、エンジニアとして欠かせないITスキルが問われる、初心者向けの国家資格です。情報処理推進機構(IPA)が運営する「情報処理技術者試験」の中の一つで、FEとも呼ばれます。非常に人気が高く、エンジニアとして実践的な知識が身に付くため、業務全般の基礎スキルとして持っておきたい資格の一つです。

システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクト試験も同様に、情報処理推進機構(IPA)が実施する、情報処理技術者試験の一区分にあたる資格です。基本情報技術者試験よりも上位にあたり、求められるレベルも高くなります。主にシステムの要件定義や設計に関わる知識、マネジメントに関わる知識などを学ぶことができ、合格率は例年10%台と難易度は高めです。

Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック

一般社団法人IT職業能力支援機構Android技術者認定試験制度委員会による認定資格です。「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類があり、ベーシックとプロフェッショナルの2つのレベルにそれぞれ分かれています。Androidでの開発に直結する技術を学ぶことができ、世界でも通用する資格です。

各プログラミング言語の技術者を認定する試験

Oracle認定Java資格、PHP技術者認定試験、Ruby技術者認定試験、C言語プログラミング能力検定試験など、プログラミング言語ごとに多くの資格が用意されています。学習を通じて必要な知識が身に付き、スキルの証明にもなるため、自分の携わる分野に合わせて取得を目指しましょう。

アプリケーションエンジニアの年収

アプリケーションエンジニアの年収

アプリケーションエンジニアを目指す上で気になるのは年収面ではないでしょうか。転職サイトdodaの転職図鑑によると、アプリケーションエンジニアの平均年収は440万円程度とされています。しかし実力重視の世界でもあるため、自分のスキル次第では上流工程に携わったり、リーダーとして責任あるポジションに就いたりすることで、年収アップの可能性も大いにあります。
参考:パーソルキャリア|転職サイトdodaの転職図鑑

アプリケーションエンジニアになるには

アプリケーションエンジニアになるには

次からは、実際にアプリケーションエンジニアになるための方法、身に付けておきたい内容をご紹介します。基本的なことではありますが、今一度押さえておきましょう。

プログラミング技術を磨く

まずはプログラミングに関する技術を磨くことが前提になります。これまでの内容を参考に、自分にとって必要なプログラミング言語を習得し、実践的な技術を磨いていきましょう。例えば自作のアプリケーションを開発し、その中でバグの解消やトラブルの解決法を学ぶことも有効です。具体的な経験があることで、就職・転職の場面でも有利になります。

ITに関する知識を習得する

アプリケーションエンジニアには、ITに関する広い知識が求められます。プログラミング言語だけではなく、ネットワークやデータベースに関する知識なども習得しておくといいでしょう。

また、新しい技術の登場や情報のアップデートが激しい業界でもあるので、従来の開発手法があっという間に置き換わってしまうことも珍しくありません。常に情報収集を欠かさず素早く取り入れる姿勢は、アプリケーションエンジニアになった後も大いに活きるはずです。

未経験では厳しいが可能性はある

プログラミング技術やITの広い知識、さらに経験も求められるので、最初からアプリケーションエンジニアとして働くことは極めて難しいかもしれません。まずは未経験可の求人を探し、研修制度のあるIT企業などに就職してステップアップすることが現実的でしょう。

そのためには、未経験でもできることをしっかりと準備し、面接などでアピールすることが重要です。未経験からの就職は簡単ではありませんが、可能性は十分にあります。

アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアの将来性

日常的に触れるスマートフォンアプリやゲームアプリなど、パっと思い浮かぶもの以外にも多くのアプリケーションがさまざまな場面で利用されています。近頃では、プログラミング言語で記述する必要のないノーコード(NoCode)ツールも開発されています。プログラミングの基本的な考え方を理解していれば、効率よくアプリケーションの開発ができるようになりました。

IT化がますます加速する時代において、アプリケーションエンジニアの需要は安定的で、将来的にも期待できるでしょう。以下、将来性について詳しく解説します。

アプリケーション開発の需要は高い

スマートフォンの普及に加え、製品自体の性能も向上することで、搭載されるアプリケーションは今後もさらに増えていくと考えられます。企業はDXを推進し、新しい技術やサービスが続々と生まれ、IoT化の拡大によりあらゆるものにシステムが組み込まれるなど、アプリケーション開発の需要はますます高まるでしょう。

実際、多くの分野でエンジニア不足は叫ばれており、アプリケーションエンジニアも例外ではありません。ただし実力が求められるため、複数のアプリケーション開発に対応できるスキルを身に付け、常に新しい技術を吸収していく意欲を持つことが大切です。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニアのキャリアとしては、まず開発や運用・保守から携わることが一般的です。ある程度経験を積んだ後のキャリアパスとして、顧客とのやり取りに魅力を感じるのであれば、プロジェクトマネージャーという道を選ぶことができます。全体を指揮し、メンバーを取りまとめるマネジメントスキルを活かすことが可能です。

より経営に関わるキャリアチェンジをしたい場合は、ITコンサルタントを目指すこともおすすめです。企業の経営に深く関わりながら総合的な課題解決ができるので、大きなやりがいを感じられる仕事といえます。

人脈に恵まれ、アプリケーションエンジニアとしての確かな技術力があれば、フリーランスという選択もできます。組織の外で自分の実力を自由に試すことができるので、独立を目指す場合は着実に実績を重ねていくと良いでしょう。

転職の間口は広い

アプリケーションエンジニアとして働く場合、転職はそれほど難しくありません。エンジニアの人材不足は深刻な状況が続いており、経験者が歓迎されてはいるものの、未経験採用の求人も多く見られます。

アプリケーション開発は多くの業界・業種で必要とされているため、複数のアプリケーション開発に対応できる確かな技術力と経験のあるエンジニアは、ひっぱりだこの状態でもあります。少なくとも当面は仕事に困ることがなさそうです。

まとめ

アプリケーションエンジニアを簡単に説明することはできません。どの分野でどんな領域のアプリケーションを開発するかで、求められる技術も仕事の進め方も多種多様だからです。

アプリケーションエンジニアは将来性も高い職種なので、自分の得意分野を見つけて着実にキャリアを伸ばしていけば、長く活躍することができるでしょう。

最後のチェックポイント

  • アプリケーションエンジニアとは、さまざまなアプリ開発全般を担うエンジニア
  • スマホ系、業務系、組み込み系、Web系に分類される
  • 仕事内容は要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守と幅広い
  • ソフトウェア系、インフラ系スキルに加え、ビジネススキルも必要
  • アプリケーションエンジニアの平均年収は440万円程度
  • プログラミング技術を磨く、IT知識を広く習得することが求められる
  • アプリケーションエンジニアの需要は高く、将来性も明るい
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情報セキュリティーとは?個人・企業別の対策や資格の種類など網羅的に解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_information_security/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_information_security/#respond Wed, 23 Jun 2021 06:46:38 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=5927 はじめに

デジタル化の進展によって、私たちのまわりには、これまで以上にさまざまな情報が飛び交うようになりました。また、企業において情報は「ヒト・モノ・カネ」に継ぐ「第4の経営資源」ともいわれるようになっています。
こうした環境下において、情報セキュリティに関する知識は、ますます重要になってきています。そこでこの記事では、そもそも情報セキュリティとは何なのか、脅威・リスクへの対策、運用管理をしていく上での仕組み、情報セキュリティに関する資格などについてご紹介していきます。

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、情報の「機密性」「完全性」「可用性」を維持することを指します。この3つは、情報セキュリティの3大要素といわれています。大切な情報が外部に漏えいしたり、データが改ざんされたり、ウイルスに感染して使えなくなったりしないように必要な対策を行うことです。
一方、サイバーセキュリティとは、サイバーという名前の通り、インターネットなどのネットワークやコンピュータのセキュリティに対象をフォーカスした概念になります。情報セキュリティの一部にサイバーセキュリティがあり、情報セキュリティは物理的なセキュリティなど、その他の脅威も含めた対策と違いについて理解するのがよいでしょう。

情報セキュリティ10大脅威とは

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)では毎年、「情報セキュリティ10大脅威」という資料を発表しています。社会的に影響が大きかったと考えられる情報セキュリティにおける事故や攻撃などから、IPAが脅威候補を選出し、約160名のメンバーからなる「10大脅威選考会」が審議・投票を行って 、個人と企業それぞれの上位10位が決定されるものです。
2006年から毎年発表されていますが、直近(2021年)の1位から10位までの脅威は以下の通りとなっています。

個人
1位スマホ決済の不正利用
2位フィッシングによる個人情報等の詐取
3位ネット上の誹謗・中傷・デマ
4位メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求
5位クレジットカード情報の不正利用
6位インターネットバンキングの不正利用
7位インターネット上のサービスからの個人情報の窃取
8位偽警告によるインターネット詐欺
9位不正アプリによるスマートフォン利用者への被害
10位インターネット上のサービスへの不正ログイン
企業
1位ランサムウェアによる被害
2位標的型攻撃による機密情報の窃取
3位テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
4位サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
5位ビジネスメール詐欺による金銭被害
6位内部不正による情報漏えい
7位予期せぬIT基盤の障害に伴う業務停止
8位インターネット上のサービスへの不正ログイン
9位不注意による情報漏えい等の被害
10位脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加

参考:情報処理推進機構|情報セキュリティ10大脅威 2021

個人・企業別の対策

インターネットや企業で利用される各種情報システムは非常に利便性も高く、有用なものです。その一方で、上述したようなさまざまな脅威にさらされていることもまた事実です。そこで、こうした脅威からもたらされるリスクを低減・回避するために、セキュリティ対策を行う必要性があるというわけです。以下では、個人・企業における対策例を解説していきます。

個人の場合

代表的な対策例は次の通りです。

  • ID/パスワード管理の徹底

    利用しているID/パスワードは他者に漏れたりしないよう厳重に管理しましょう。類推しやすいモノ、文字数・文字種が少ないパスワードは危険です。定期的に変更を行うようにしましょう。

  • ウイルス検知ソフトの導入

    パソコンがウイルスに感染すると、自身の情報漏洩にとどまらず、他者のコンピュータにも同様の被害を及ぼしてしまいかねません。安全にコンピュータを利用するためには、ウイルス対策ソフトを導入し、ウイルス検知用データを常に最新の状態にしておくことが大切です。

  • OS/ソフトウエアのアップデート

    OSやソフトウエアには、脆弱性と呼ばれる不具合が発見されることがあります。脆弱性はそのままにしておくと、不正アクセスやウイルス感染の温床となります。それらを修正するためのプログラムが開発元から配布されますので、必ずアップデートを行うようにしましょう。

なお、脅威を招くような悪質なWebサイトもありますので、ホームページを閲覧する場合にも十分な注意が必要です。

企業の場合と社内教育

企業の場合、システム等に不具合が生じサービスが停止してしまうと、自社内だけではなく、社会全体に大きな影響を与えてしまうということも考慮する必要があります。企業が情報セキュリティ対策を行うことは、当然の責務です。
そのため企業においては、個人における対策に加え、以下のようなより高度な対策を行う必要があるでしょう。

  • 情報へのアクセス権の管理

    権限を持った人のみが情報にアクセスできる状態にする。

  • 定期的なデータのバックアップ

    万が一情報が破損したり改ざんされたりしても容易に復旧できる体制を整える。

  • セキュリティシステムの導入

    ファイアウォールや不正侵入検知システムなど の導入を図る。

  • 内部からの情報漏洩対策

    物理的な対策も含めた、情報資産の管理・バックアップを行う。

  • 情報セキュリティポリシーの策定と教育

    全社員に自社の情報セキュリティポリシー・情報セキュリティ対策などを周知する。

なお、中小企業においては、大企業に比べてどうしても対策が滞りがちです。具体的にどうしたらいいのか、どこから手をつけたらいいのかわからない、そういった場合は、IPAが制定した情報セキュリティ5か条も参考にするとよいでしょう。

  • (1)OSやソフトウエアの最新アップデート
  • (2)ウイルス対策ソフトの導入
  • (3)パスワードの強化
  • (4)機密情報の共有設定の見直し
  • (5)脅威・攻撃の手口を知る

情報セキュリティインシデント

情報セキュリティに関わる事件や事故のことを情報セキュリティインシデントと呼びます。 情報漏洩などの事故が一度でも発生すると、世間の信頼は大きく失われます。また、流出した情報の被害に対する補償といった話にも波及しかねませんのでその対策は必須です。
情報セキュリティインシデントの情報を共有し、対策を施すことにより、事故の予防に努めることが肝要です。

情報セキュリティ監査

個人情報保護法の施行をきっかけに、企業が情報資産を守ることについて真剣に考えるようになりました。一方で、上述したような、人的・物理的・技術的なセキュリティ対策を総合的に行えている企業はまだまだ多くはありません。
そこで、情報資産を守るための適切なセキュリティ対策ができているか外部の専門家などが検証・評価する作業が情報セキュリティ監査です。
監査を受けることにより、自社の不十分な点を洗い出し、対策を講じることにより、将来的に情報セキュリティマネジメントシステム認証の取得にも繋げることができます。

情報セキュリティマネジメントとは

情報セキュリティマネジメントとは

企業や組織で情報セキュリティの運用・管理をしていくことを情報セキュリティマネジメントと呼びます。その対策の中心に、情報セキュリティポリシーがあります。実施にあたっては、実施サイクル(PDCAサイクル)が大切で、具体的には以下を繰り返していくことが肝要です。

Plan:情報資産の洗い出し、リスクや課題の整理、情報セキュリティポリシーの策定
Do:全社員への周知・教育
Check:ポリシーが遵守されているかどうかの監査、評価
Action :監査・評価をもとに、情報セキュリティポリシーを見直し・改善

情報セキュリティマネジメントシステム

情報セキュリティマネジメントシステムは、企業や組織における情報セキュリティを運用・管理するための仕組みのことを指します。英語表記したときの頭文字を取ってISMS(アイ・エス・エム・エス)と呼ばれています。
ISMS適合性評価制度において認証を受けると、名刺やホームページ等にロゴマークを載せることもできます。

情報セキュリティポリシー

情報セキュリティポリシーとは、情報セキュリティ対策の方針や規程、行動指針のことをいいます。どのような情報資産を、どのような脅威から、どのようにして守るのかを示すものです。被害に合わないためにも情報セキュリティポリシーを策定することは不可欠です。
ポリシーや情報セキュリティ対策の評価、情報システムの変更、新たな脅威など を踏まえ、定期的に対策基準の評価や見直しを行うことも重要となってきます。

基本方針/対策基準/実施手順

情報セキュリティポリシーの策定にあたっては、一般的に 「基本方針」「対策基準」の2つの要素を情報セキュリティポリシーとして整理し、「実施手順」として個別対策などの細則を盛り込んで構成します。
基本方針では、情報セキュリティが必要な理由とともに、情報セキュリティの目標と達成するために企業がとるべき行動を記載し、社内外に宣言します。対策基準では、基本方針を実践するための、守るべき規程を具体的に記述します。実施手順では、それぞれの対策基準について、どのように実施するか、具体的な手順として記載します。

管理基準

企業が求められる情報セキュリティ対策は、多様な観点で評価され、具体的な対策が要求されています。経済産業省では、企業が効果的な情報セキュリティマネジメント体制を構築してコントロールを整備・運用するための実践的な規範として、情報セキュリティ管理基準を策定しています。情報セキュリティマネジメントにおける管理策のための国際標準規格であるISO/IEC 17799:2000(JIS X 5080:2002)をもとにし、組織体の業種及び規模等を問わず汎用的に適用できるよう作成されたものです。管理基準は「マネジメント基準」と「管理策基準」の2項目からなります。情報資産の監査を行う際の判断の尺度として用いられる基準でもあります。

情報セキュリティ3要素/7要素

情報セキュリティには、3要素/7要素という概念があります。
情報セキュリティ3要素とは、機密性、完全性、可用性の3つを示し、英語表記したときの頭文字を取ってCIAと呼ばれています。

  • 機密性(Confidentiality)

    認可された者だけが情報にアクセスできることを確実にすること

  • 完全性(Integrity)

    情報処理方法の正確さ、完全である状態を安全防護すること

  • 可用性(Availability)

    認可された利用者が必要なときに情報にアクセスできること

これら3要素に真正性、責任追及性、信頼性、否認防止を加えたものを情報セキュリティ7要素と呼びます。

  • 真正性

    利用者・プロセス・システム・情報などが偽物ではない「なりすまし」ではない状態のこと

  • 責任追及性

    誰が・いつ・何に・どのような行為を行ったかを明確にし追跡できるようにすること

  • 信頼性

    意図した動作および結果に一致すること

  • 否認防止

    否認されないように証明すること ※責任追及性の中に含めて考える場合もあります。

ISO/IEC27001

ISO/IEC27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格です。企業が自社で保護すべき情報資産を洗い出し、個々の情報資産に対して、情報セキュリティ3要素である、機密性・完全性・可用性をバランスよくマネジメントして情報を有効活用するための組織の枠組みを示しています。
この規格は、複雑・高度・多様化し、悪質でかつ巧妙化する情報セキュリティ事件・事故について、ますます広範な対策が求められるなか、リスクマネジメントを行ううえで必要なISMSの確立・実施・維持・継続的な改善、情報セキュリティのリスクアセスメントおよびリスク対応を実現するための要求事項を定めることを主な目的としています。

資格の種類

資格の種類

情報セキュリティに関する資格については、IPA主催の国家試験、および民間団体の認定試験があります。
また、内容も利用者側に向けた試験とセキュリティを推進する側の試験があります。いずれも実際の仕事に活かせる資格になりますので、順に見ていきましょう。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティマネジメントを通して情報セキュリティ対策に貢献し、種々の脅威から持続的に組織を守るために必要な基本的スキルを認定する試験です。
情報処理技術者試験の新たな試験区分として創設されたもので、CBT方式で上期、下期に実施されています。
試験時間は午前と午後の各90分、多肢選択式です。それぞれ100点満点中60点で合格となります。
試験対策としては過去問の学習が大切です。すべて公開されていますので、受験を考えている方はまずは過去問からチャレンジしてみましょう。

難易度と合格率

IPAによると、令和1年度の応募者数は36,679名、合格率は49.4%と、国家試験ではあるものの合格率は比較的高めです。
情報処理技術者試験の中では、ITパスポート試験についでやさしい試験となっています。

参考:情報処理推進機構|情報処理技術者試験・情報処理マネジメント試験

情報処理安全確保支援士試験(旧 情報セキュリティスペシャリスト試験)

サイバーセキュリティ対策を担う人材の育成ならびに確保のための試験です。以前あった情報セキュリティスペシャリスト試験は、2016年10月に廃止となり、情報処理安全確保支援士試験へ移行されました。
情報処理技術者試験制度とは独立した資格であることから高度情報処理技術者試験には含まれませんが、情報処理技術者試験制度のスキルレベル4(高度情報処理技術者試験)と同等にあたります。
情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格であり、試験に合格後、登録することにより国家資格として認められます。

難易度と合格率

情報処理安全確保支援士試験の合格率は例年10%台となっています。受験者の多くはすでに下位区分の基本情報技術者試験(スキルレベル2)や応用情報技術者試験(スキルレベル3)に合格できる実力を有している場合が多いため、難易度は相対的に高くなっている模様です。

参考:情報処理推進機構|情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

情報セキュリティアドミニストレータ試験

2008年度秋期まで実施されていた試験です。情報セキュリティに関する基本的な知識をもち、組織における現場責任者として、さまざまな施策を立案・実施し、その結果の評価を行う者を対象としたユーザー側としてのスキルを測る試験でした。
2009年に情報セキュリティスペシャリスト試験と統合されましたが、2017年春以降は「情報処理安全確保支援士」の試験開始に伴い、情報セキュリティマネジメント試験が利用者側(ITのセキュリティ知識・技能を認定)の試験区分となっています。

参考:情報処理推進機構|情報処理技術者試験・情報セキュリティアドミニストレータ試験

情報セキュリティ初級認定試験

全日本情報学習振興協会が認定する一般従業員・ユーザーに向けた試験になります。情報セキュリティに関する基本的な意味を理解しているかどうかが問われます。試験時間は60分、70%以上の正答で合格となります。過去の平均合格率は61.7%です。2年間という有効期限があり、定期講習により更新されます。
企業の情報漏えいは、ほとんどが事務・管理系の職場から発生し、一番多い原因はヒューマンエラーといわれています。社員全員が情報漏洩リスクに対する危機意識の向上を図るうえで、有用な試験といえそうです。

参考:全日本情報学習振興協会 情報セキュリティ初級認定試験

まとめ

情報セキュリティ対策にあたっては、その脅威を認識し、個人・企業ともに対策を講じていくことが必要不可欠です。特に企業においては、情報漏洩などの事故が一度でも発生すると、世間の信頼は大きく失われ、被害に対する補償といったことも想定されます。
重大なインシデントを防ぐために、適切なリスクマネジメントを行い、アセスメントの実施によりPDCAサイクルを回し、常に見直し・改善していくことが大切です。
また、情報セキュリティに関する知識を深めるために、各種資格を取得するのも有効でしょう。

最後のチェックポイント

  • 情報セキュリティに関する知識ついては、ますますその重要度が増している
  • 情報セキュリティの3要素は、機密性・完全性・可用性
  • 3要素に正真性・責任追及性・信頼性・否認防止を加えたものが7要素
  • 【個人】 ID/パスワード管理、ウイルスソフト導入、ソフトウエアアップデートに留意
  • 【企業】 情報セキュリティマネジメント体制を構築し、PDCAで常に見直し
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DX(デジタルトランスフォーメーション)とは? 何かを簡単にわかりやすく解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_digitaltransformation/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_digitaltransformation/#respond Tue, 15 Jun 2021 06:21:03 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=5795 .wp-block-quote:not(.mail) p{ margin-bottom: 0!important; }

はじめに

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーションという言葉を頻繁に耳にするようになりました。DXと聞いて、企業のIT化・デジタル化といったイメージを抱かれる方も多いことと思います。しかしDXの目指すところは、IT化・デジタル化に留まらず、社会全体までをも取り込む変革にあります。

以下では、DX(デジタルトランスフォーメーション)とはそもそも何なのか、その意味するところ、具体的な取り組みや事例、そして課題について、わかりやすく解説します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?定義や意味を簡単に説明

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が初めて使われたのは、スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって2004年に発表された論文中で提唱されたものになります。その概念は、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義されています。

その後はよりビジネス的な側面で、その定義や解釈が語られるようになってきました。多義的ではあるもの、概ねそれらは、「デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくこと」という意味合いで用いられています。

そもそもDXとは何の略?

DX(デジタルトランスフォーメーション)の英語表記は「Digital Transformation」ですが、「DT」ではなく「DX」と表記されるのは、英語圏では「transformation」の「trans」を「X」と略し、「X-formation」とすることが一般的なためです。

ビジネスにおけるDXとは何か?例を用いて説明

情報処理推進機構(IPA)では、DXについてこのように定義しています。

”デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくこと”

参照元:デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査

つまり、データやデジタル技術を活用してビジネスや企業、社会の変革をもたらすことです。

例えば、

  • 新たな製品やサービス、市場が生まれる
  • 既存の製品やサービスの分析改善をする仕組みを構築
  • ビジネスプロセスを改善し生産性の向上、コスト削減、時間短縮をもたらす
  • 業務や組織のみえる化をすることでワークライフバランスを改善
  • 企業のあり方や業界のあり方を見直す

などのように、DXはビジネスに関わる全てを変革することにつながります。メルカリやUberのように、シェアリングサービスを普及させることでユーザーのリユース意識を高めSDGsなどの社会貢献にもつながります。

経済産業省におけるDXの定義

2018年12月に経済産業省が発表した「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」では、以下のように定義がなされています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することとし、団体によりそれぞれ定義は異なりますが、「デジタル技術による変革」という点が共通のキーワードになりそうです。

参考:経済産業省|『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver. 1.0

DX推進に必要なデジタイゼーションとデジタライゼーションとは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進させるためには、「デジタイゼーション(Digitization)」と「デジタライゼーション(Digitalization)」の実施が必要になります。

デジタイゼーション(Digitizationとは、アナログで行ってきた作業をデジタル化することです。例えば、紙媒体の書籍をPDFに変換することやCRMツールを導入して顧客データ管理を効率化するなどになります。IT技術を活用することで、作業の効率化や生産性の向上を見込めます。経済産業省でも、デジタイゼーションを「アナログ・物理データのデジタルデータ化」と定義しています。

デジタライゼーション(Digitalizationとは、アナログで処理されてきた業務やビジネスプロセスをデジタル化することです。部署単位ではなく、ワークフロー全体を横断的にデジタル化し、効率化します。例えば、映像や漫画のコンテンツをインターネット上で楽しめるようにするといったことやCRMツールで管理している顧客データをもとに、見込み顧客を適切に購入に導くようアプローチしていくといったトータル的な仕組みの構築、フローの自動化などになります。

つまり、デジタイゼーションは業務の一部をデジタル化し、デジタライゼーションは業務のプロセスをデジタル化することです。そして、DX(デジタルトランスフォーメーション)はそこからさらに進み、ビジネスモデルだけではなく、業務プロセス、組織体制、企業の社風や文化などをデジタル技術の活用により変革することになります。例えば、データを活用して新製品やサービスの提案や改善を自動的にできる体制を構築したり、全従業員がデジタル技術を理解し活用できたり、ハンコの廃止やデジタル承認を導入したりすることになります。

さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、そうした枠組みを超え、人々の生活をより良くするために社会全体を変革、さらにはデジタル技術による革新的なイノベーション「デジタル・ディスラプション」を意味するものと捉えられています。

参考)DX推進でよく使われるツール

DXの基本は、自社の課題を洗い出し、解決策として最適なデジタルツールを導入して活用することから始まります。

  • 収集した各種データのAIによるビックデータ分析
  • CRM(顧客管理システム)によるマーケティングセールス
  • チャットボットによる24時間365日のカスタマーサポート
  • 製造現場における生産管理システム(ERP)の導入

などが代表的なツールと言えます。

参考)DXをわかりやすく解説した本(書籍)

DXについては、様々な書籍が発売されていますので、何冊か読んでみるのも良いでしょう。以下ではわかりやすく説明されている書籍を2冊ご紹介します。

『いちばんやさしいDXの教本』 人気講師が教えるビジネスを変革するIT戦略 亀田重幸・進藤圭 著

『いちばんやさしいDXの教本』 人気講師が教えるビジネスを変革するIT戦略 亀田重幸・進藤圭 著の書影

ディップ株式会社でさまざまな新規事業を立ち上げてきた2名による共著です。
”いちばんやさしい”とあるとおり、実際の事例を取り上げながら説明がなされており、初心者向けの書籍としてオススメです。

『未来IT図解』 これからのDXデジタルトランスフォーメーション 内山恒志 著

『未来IT図解』 これからのDXデジタルトランスフォーメーション 内山恒志 著の書影

アナリスト・コンサルとしてDXへの取組みを調査分析し、その推進を支援してきた著者が、DXの基本や背景、具体的手法や問題点などを、図解を用いてわかりやすく解説しています。DXの入門書として最適です。

なぜDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が必要なのか

なぜ今注目されているのか

以下では、いまなぜこのタイミングで、DXがこれほど注目され、企業が取り組みを進めているのか、その理由について説明します。

経済産業省公表の『DXレポート』をわかりやすく解説

2018年9月に経済産業省が発表したDXレポートでは、「ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開」という副題のもと、老朽化・複雑化・ブラックボッ クス化した既存システムが DXを本格的に推進する際の障壁となることに警鐘を鳴らし、2025年までにデジタル企業への変革を完了させることを目指して計画的にDXを進めるよう促しています。

このレポートを受け、企業は自社ITシステムや将来設計などに不安を抱き、DXへの取り組む必要性を本格的に感じたと言えます。以降では、レポートで指摘されているレガシーシステム問題と2025年の崖について解説します。

レガシーシステム問題

レガシーシステムとは、老朽化、肥大化・複雑化、ブラックボックス化したシステムを指します。DXレポートのなかでは次のような調査結果が示されています。

約8割の企業がレガシーシステムを抱えており、約7割の企業でレガシーシステムがDXの足かせと感じている

IT人材が不足する中、レガシーシステムの保守・運用にIT・ ソフトウエア人材を割かれており、貴重なIT人材資源の浪費につながっている

6割以上の事業者が、レガシーシステムは保守・運用が属人的となり、 継承が困難と考えている

参考:経済産業省|DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~

このようにレガシーシステムは、ビジネスモデルの柔軟で迅速な変化への障壁であり、維持管理費の高騰によるコスト増、保守運用の担い手不足によるセキュリティ面でのリスクといった様々な弊害を生み出していると指摘されています。

2025年の崖とは

DXレポートのなかで「2025年の崖」という言葉が登場します。レガシーシステムは、コストや人材を新しいIT技術等に割くことができず、ビジネスモデルの柔軟で迅速な変化への対応が行えないという弊害を生じさせます。その結果、国際的なデジタル競争の敗者になってしまうことによる、日本経済への大きな損失の可能性がレポートでは示されています。

2025年には21年以上稼働している基幹システムが6割以上になるとされ、IT関連の人材不足は43万人にまで到達すると言われています。また、基幹系システムを刷新できなければ、2025年以降に現在の3倍となる最大12兆円/年の経済損失が生まれる可能性があるともされています。2025年まであと数年、もはや待ったなしの状況にあるというわけです。

企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む理由

DXを支えるクラウド・AI・IoT・5Gなどの新しいデジタル技術をベースに、あらゆる産業において新規参入を図る企業が後を絶ちません。特に欧米ではデジタルネイティブ企業が、これまでと異なるビジネスモデルで旧来の市場構造を覆してしまう例も数多く見受けられます。

自社の製品やサービスの競争力を維持し、さらに強化し拡充していくためには、デジタル技術の導入は避けて通れません。そのため、あらゆる企業において、DXへの取り組みは急務であると言えます。

企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むことでどんな成果を得られるのか。主な3つの例を挙げて説明します。

生産性の向上

商品の製造におけるDXの取り組みの場合を見てみましょう。例えば、「製造現場での不良品の発生率を自動集計することにより、生産管理が容易になることで生産性が向上する」これもDXです。

一方で、販売データやカスタマーサービスに関するデータを自動で収集・分類し、AIによる解析などを介して、より顧客のニーズに合った商品の開発をすることや、データを活用して生産や販売にかかるコストを減少させることもDXが生み出す望ましい姿と言えます。

業務効率の向上

無駄なコストを下げることは企業の基本的な取り組みです。最近ではテレワークやERP(Enterprise Resource Planning)の導入で作業や移動時間などの短縮だけでなく、人事から商品・顧客情報など、幅広く業務の効率化に取り込んでいる企業もあります。これもDXです。

また、CRM(Customer Relationship Management)やSalesforceツールによるセールスの効率アップにもDXは大きく寄与しています。例えば、従来の名刺情報のリスト化による架電などの個別アプローチから、クラウドによる顧客管理システムのセールスに切り替え、ターゲットごとのカスタマージャーニーに応じたコミュニケーションフローを作成することで、結果的に顧客の購買タイミングに沿ったアプローチが行え、成約率のアップにつながるといった事例もあります

CRM・SFA、ERPなどのツールを活用してキャリアチェンジをしてIT業界で活躍したい方は必見!

企業の継続的な成長

DXはBCP(事業継続計画)という観点でも非常に重要です。事業継続に必要なDXは企業の活動基盤のデジタル化になります。

経費処理、顧客との契約、社内外の打ち合わせ、こうした日々発生する業務をオンライン化する・クラウド化することにより、非常事態が発生するような状況においても、変わらず事業の継続が可能な基盤を日頃から作り上げておくことが肝要です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による課題

デジタルトランスフォーメーション化にあたっての課題

経済産業省では、DXの取り組みにおいて、経営者が押さえるべき事項を明確にし、取り組みの程度をチェックする指標とすることを目的に、『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン』(DX 推進ガイドライン)を策定しています。

以下では、本ガイドラインの構成である

  1. DX推進のための経営のあり方・仕組み
  2. DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築

2つの観点から、実際の進み具合や課題について見ていきます。

経営のあり方と仕組み

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進には、自社がDXによって目指す姿を経営戦略やビジョンといった形で明確に示し、社内外に共有することが重要です。また経営層によるコミットメントも欠かせません。

さらに、戦略やビジョン策定に基づき、取り組む上での体制づくりも重要です。専門の部署を新設する、社長直轄のプロジェクトとするといった手法も有効です。

しかしながら、企業の経営層の多くはDXの必要性について理解はしているものの、決断をするに至る企業はまだまだ少ない状況です。

主な失敗ケースは以下の通りです。

・戦略なき技術起点の PoC は疲弊と失敗のもと

・経営者が明確なビジョンがないのに、部下に丸投げして考えさせている(例:「AI を使って何かやれ」など)

・仮説を立てずに実行すること、失敗を恐れて何もしないこと

経済産業省|『デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(Dx推進ガイドライン)Ver.1.0』

基盤となるITシステムの構築

実際のシステムの構築にあたっても課題は山積しています。全社的な ITシステムの構築のための体制・ガバナンスの構築が必要なことはもとより、事業部門ごとに最適化されたシステムをどう汎用化していくか、ベンダー依存からの脱却、それを可能にするIT人材の確保や社内における教育など、課題は数多くあります。

そのため取り組みを始めてはいても、一部業務のデジタル化など、第一段階のデジタイゼーションに止まっている企業がほとんどなのが現状です。

DXレポートから約2年が経過した時点で、IPAがDX推進指標の自己診断結果を収集し、回答企業約500社におけるDX推進への取組状況を分析した結果でも、全体の9割以上の企業がDXにまったく取り組めていない(DX未着手企業)レベルか、散発的な実施に留まっている(DX途上企業)状況であることが明らかになっています。

主な失敗ケースは以下の通りです。

・これまで付き合いのあるベンダー企業からの提案を鵜呑みにしてしまう。

・経営者がリスクを懸念して、実績があるベンダー企業の提案であれば問題ないとの判断に傾いてしまい、CIO(Chief Information Officer: 最高情報責任者)自身もそのような報告をする。

・事業部門がオーナーシップを持たず、情報システム部門任せとなり、開発した IT システムが事業部門の満足できるものとならない。

・ベンダー企業が情報システム部門としか話ができず、事業部門と話ができない。

・要件定義を請負契約にした場合、ユーザ企業が自身の IT システムを把握しないま ま、結果として、ベンダー企業に丸投げとなってしまう。

・既存の IT システムの仕様が不明確であるにもかかわらず、現行機能保証という要 望を提示する。

・刷新後の IT システムは継続してスピーディーに機能追加できるようなものにする との明確な目的設定をせずに、IT システムの刷新自体が自己目的化すると、DX に つながらない IT システムができ上がってしまう(再レガシー化)。

経済産業省|DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~

DX(デジタルトランスフォーメーション)の成功事例

デジタルトランスフォーメーション(DX)の成功事例

デジタル変革に対する現状への危機感を持つ企業は増加しているものの、「DXの取組を始めている企業」と「まだ何も取り組めていない企業」に二極化しつつある状況と言えます。

そこで以下では、積極的に取り組みを進めている企業の事例として、経済産業省と東京証券取引所がDXに取り組む企業として選定した「DX銘柄2020」から、DXの成功事例について紹介します。

DX銘柄2021グランプリに選ばれた事例1

DX銘柄2021のグランプリに選ばれた日立製作所では、先進的なデジタル技術を用いた社内での取り組みや、顧客と協創した事例などを新たなソリューションとして展開し、グローバルでDXを推進しています。

例えば

①大みか事業所では、IoT技術やデータ分析などを活用し開発・設計から納入後の運用保守までを全体最適化する長年の取り組みが評価され、世界の先進工場「Lighthouse」に選出されるとともに、この取り組みをソリューションとして提供。

②自社の製造業として培ってきたOT(制御・運用技術)とIT、プロダクトを融合させ、製品の故障予兆検知や運用効率の最適化などのバリューチェーン全体を最適化するソリューションとして提供することで、アフターサービス・メンテナンスサービスの高度化・高付加価値化やビジネスモデルの変革を実現。

③クラウド基盤上でデジタルソリューションをパッケージ化し、迅速な検証や導入を実現するプラットフォーム「Lumada Solution Hub」や、さまざまな強みを持つ多様な顧客やパートナーをつなぎ、オープンイノベーションの場を形成するパートナー制度「Lumadaアライアンスプログラム」などの提供を通じて、社会でのDXを実現するエコシステムを構築。

④新型コロナウイルス感染症に対しては、テレワークを支援するデジタル環境を社内で強化するとともに、リモート・非接触・自動化を支援するデジタルソリューションの提供を通じて、顧客のニューノーマルな生活様式への移行を支援。

このように社内外での新規ビジネス創出の実績や、グローバルでのDX加速に向けた戦略や基盤、人財や体制などを踏まえて、自社や顧客とのDXをグローバルでのビジネス展開に繋げている点や、DXが企業全体の変革のエンジンとなっていることが評価されています。

参考:日立製作所|『経済産業省と東京証券取引所が選ぶデジタル活用の優れた実践企業「DX銘柄2021」において「DXグランプリ2021」に選定』

DX銘柄2020グランプリに選ばれた事例2

DX銘柄2020のグランプリに選ばれた小松製作所(コマツ)の事例を見て行きましょう。同社では、「コムトラックス」と呼ばれるインターネット上で建設機械を一括管理し稼働状況を確認するための仕組みを構築しました。

機械の稼働情報や警告情報を収集し、稼働管理やメンテナンス管理をサポートするシステムですが、コマツにとっても、市場の先行きを見通すための判断材料になる情報を入手することが可能となっています。

同じくグランプリに選ばれたトラスコ中山では、機械工具卸として、「自動化できる仕事は、システムで全て自動化!」をコンセプトに、業務の自動化のための様々な取り組みを実施しました。

AIと高度な分析処理により、最適な価格を瞬時に計算する見積業務の自動化、販売実績などのデータをもとに個々の商品の需要予測を行うことによる商品在庫の自動化などにより、業務の生産性向上、スピード・精度アップを実現しています。

新しいビジネスシーンの創出

グローバルな視点でDXにより新たなビジネスシーンに繋がった事例として、まず一番に挙げられるのはUberでしょう。日本でUberといえばUber Eatsのイメージが強いですが、その大元は言うまでもなく自動車配車サービスです。

ユーザーはアプリを使用して配車をオーダーし、行きたい場所を指定、あとはUberに登録している個人の自動車が到着するのを待つだけです。ドライバーとのお金のやりとりもありません。この仕組みは、スマートフォンを中核とするデジタル技術があってのものです。

日本では法的な規制から欧米のような普及には至っていませんが、これまでと異なるビジネスモデルで旧来の市場構造を覆してしまうDXのわかりやすい成功事例と言えるでしょう。

また、日本ではメルカリも新たなビジネスシーンにつながった事例と言えます。メルカリは無料で使えるフリマアプリです。ユーザーが不要なものを他のユーザーにアプリを通して売り買いのできるサービスになります。こちらもインターネットを通じてデジタル技術を駆使したDXの成功事例と言えます。

両者に共通していることがシェリングサービスを通じてサステナブルな取り組みの一つであるリユース(Reuse:再使用)に貢献していることで社会に影響を与えている点です。

社会貢献の観点から第一次産業のDX推進も挙げられます。農業のDXを推進できるみどりクラウド(株式会社セラク)は、圃場の環境計測や制御を行え、クラウド上で農作業の管理記録ができます。さらに流通販売支援のサービスと合わせて作物の生産から経営までをワンストップで支援できるサービスです。これにより圃場環境や農作業の可視化・数値化ができるため、少ない人数で安定した収穫量を目指せます。全国の農家さんに活用されており、日本の農業の発展に貢献しています。

これらのようにこれからのDX推進は、社会貢献につながるビジネスの創出が一つの鍵を握るのかもしれません。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に必要な人材とは?

経済産業省のDXレポートにもあるようにIT関連の人材不足が課題となっています。IPAが2020年5月に発表した「DX推進に向けた企業とIT人材の実態調査」によると、DXに対応する人材に必要なことは「自ら解決すべき課題を設定する課題設定力や主体性・好奇心などの適性が重要」であるとされています。デジタル技術に長けた人材だけではなく、プロジェクトを推進していく推進力も必要だということを表しています。

また重要度の高い職種として以下が挙げられています。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーはPDMと略されて呼ばれることもあります。企業のプロダクトに対する全体的な責任と最終的な決定権をもっています。主にターゲットの設定やプロダクトの立案、ロードマップの作成、戦略から分析に加え、プロダクトのライフサイクル管理やブランド管理・効果的な販売戦略を立てるためのマーケティングといった仕事を行います。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、製品やサービスをビジネスとして成立させるための仕組みを構築する職種です。クライアント企業や市場のニーズをしっかりくみ取り、ビジネスを構築していくことがビジネスデザイナーの仕事になります。

データサイエンティスト

データ・サイエンティストは、さまざまな意思決定の局面において、データにもとづいて合理的な判断を行えるように意思決定者をサポートする職種です。統計解析やITのスキルに加えて、ビジネスや市場トレンドなど幅広い知識が求められます。

テックリード

テックリードは、エンジニアチームの技術面でのリーダーです。そのため、チームが開発するシステムの品質担保に責任を負うことが一般的です。具体的には、コード品質の方針策定やコードの品質を担保するための指示、テスト計画、資料のレビューなどを担当します。時には、品質を担保したシステム開発のために、新規エンジニアのアサインを調節することもあります。

プログラマー

プログラマーは、コンピューターを動かす「プログラミング言語」を用いて、さまざまなシステムやアプリケーションを作る職種です。プログラマーの基本的な業務内容は、システムエンジニア(SE)が設計したシステムの仕様書に基づいて、プログラマーがプログラミングを行います。

エンジニア

エンジニアは技術者として幅広い職種ですが、DX推進においてはデジタルシステムの実装やインフラ構築などを担うITエンジニアが一般的だと考えられます。ITエンジニアはIT関連の知識やスキルを持つ技術者たちの総称であり、システムエンジニアやネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなどが挙げられます

参考:IPA|「DX推進に向けた企業とIT人材の実態調査

まとめ

DXは単なるデジタル化を意味するものではありません。製品・サービス、さらにビジネスモデル・組織、延いては社会の変革がその目指すところです。

欧米に比べ日本におけるDXは非常に遅れを取っています。現状のままでは、レガシーシステムの弊害、2025年の崖により、日本は国際的なデジタル競争の敗者となり大きな損失を被ります。

国からも大きな後押しがあるなか、DXレポートやガイドラインなどを活用し、DXが何たるかを正確に理解して取り組んで行くことがいま求められています。

最後のチェックポイント

  • DXは、ITの浸透により人々の生活をより良い方向に変化させるもの
  • デジタイゼーション、デジタライゼーション、その次のステップにDXはある
  • 日本はレガシーシステムの弊害、IT関連の人材不足といった「2025年の崖」という大きな問題を抱えている
  • 製品やサービスの競争力の維持・強化・拡充には、DXは避けて通れない
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IoTとは?なにかを分かりやすく解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_iot/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/about_iot/#respond Mon, 14 Jun 2021 09:16:08 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=5783 はじめに
  • IoTとはInternet of Thingsの略で「モノのインターネット」を意味する言葉
  • IoTを活用すると、モノの状態が分かり遠隔操作などができる
  • IoTの効果は利便性の向上、コスト削減、新しいビジネス創出などがある
  • 課題は人材確保、セキュリティ対策、ヒューマンエラー対策などがある
  • IoTは医療や製造業、農業など幅広い分野で導入が進む

よく耳にする「IoT」という言葉、その意味をはっきりと説明することはできますか?IoTの技術は今や欠かせないものになっています。今後の社会にとって大きな可能性を秘めているIoTとは何なのか、なぜIoTが急速に拡大しているのか、この記事では今さら聞けないIoTの基礎知識から具体的な活用事例まで分かりやすく解説します。未来の暮らしを想像しながら、ぜひ読み進めてみてください。

IoTとは? 定義と意味

IoTとは「モノのインターネット」を意味する言葉です。つまり、身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながることを指します。
インターネットといえばPCやスマホで検索したり、買い物をしたりするイメージがあるかもしれません。しかしIoTでは、ペンや靴、歯ブラシ、冷蔵庫など、さまざまなモノがインターネットにつながりデータ通信を行います。
なぜ今IoTが拡大しているかというと、消費者のニーズが多様化する中で、より新しく価値の高いサービスが実現できるからです。さらに、今後の日本では人口減少や少子高齢化による人手不足が深刻化するため、IoT活用による自動化・効率化が期待されています。

簡単に解説! 仕組みの例

IoTは、主に以下の4つの要素で構成されています。

  1. デバイス:対象となるモノ
  2. センサー:状態をデータとして取得する装置
  3. ネットワーク:データを送る通信手段
  4. アプリケーション:データを可視化するための手段

この仕組みにより、デバイス(モノ)に組み込まれたセンサーがデータを取得し、ネットワークを通じてPCなどのアプリケーションで確認できるということです。逆に、アプリケーションからデバイス側へデータを送信することもできます。
しかし、この説明だけでは難しく感じるかもしれません。そこで以下では具体例をあげながら解説していきます。IoTで実際にどのようなことができるのか見ていきましょう。

IoTの読み方

おさらいとして、IoTとはInternet of Things(=モノのインターネット)の頭文字を取ったもので、IoTと書いて「アイオーティー」と読みます。
似ている言葉に「IT」=Information Technology(情報技術)や「ICT」=Information and Communication Technology(情報通信技術)がありますが、これらとは異なるため注意してください。

モノの動きや状態を知ることができる

IoTの仕組みとして、まず一つ目に「モノの動きや状態が分かる」というものがあります。センサーやカメラなどで、モノの状態や取り巻く環境を常に観察できるのです。
たとえば、エアコンを例に見てみましょう。普通のエアコンには、冷房や暖房などで室内を快適に保つ機能があります。このエアコンにIoTを導入すると、センサーを活用して部屋の間取りや人の動きを感知し、それに応じて最適な温度調整を自動化することも可能です。現状を見える化することで、使用を控えて電気代の節約などに、情報を役立てることができます。

モノ同士でデータを共有できる

二つ目は「モノ同士でデータ共有ができる」という仕組みです。これは人間を介さずに、モノ同士で通信できるということです。

引き続きエアコンを例に考えてみましょう。たとえば、エアコンをIoT化することで、就寝時に部屋の電気を消すと、エアコンも連動してオフにすることができます。あるいはスマートスピーカーに向かって「部屋が寒い」と話しかけると、エアコンの設定温度をあげることが可能です。
モノ同士が通信するということは「自動化」が叶うということです。ここにAIや5G、低消費電力の無線技術が加わるとより有効に働きます。Nb-IoT(Narrow Band-IoT)などの接続技術も進化し、モノ同士のデータ共有は、さらなる加速が見込まれます。

エアコンをIoT化した例を示す図

モノを遠隔操作できる

そして三つ目は「モノを遠隔操作できる」という仕組みです。スマート家電やスマートホームと言えば、これを想像する人も多いかもしれません。離れたところからでも操作できることは、生活をとても便利にしてくれます。
IoT化したエアコンなら、リモコンの届かない部屋にいても、外出先からでも、電源のオンオフや設定温度・風量の調節が自由自在です。場合によっては人やモノ同士の間でも遠隔操作が可能になります。

IoTの実現がもたらす効果をわかりやすく解説

では、IoTが実現するとどのような効果をもたらすのでしょうか。次からはIoTの効果・メリットを分かりやすく解説します。代表的なものを3つあげますので、押さえておきましょう。

利用者の利便性の向上

IoTは生活をとても便利にしてくれます。もともとインターネットとは関係の無かったいろいろなモノがつながることで、スマホやPCから遠隔操作ができたり、センサーやカメラでモノの状態を把握できたりと、利便性の向上にとても役立ちます。
上記であげたエアコン以外にも、IoT家電はどんどん増えており、たとえば冷蔵庫なら、ドアの閉め忘れをスマホに通知してくれたり食材の残りを把握したりも可能です。外出先からロボット掃除機や洗濯機を操作することもできます。扉の鍵の施錠・開錠ができるスマートロックを玄関に取り付ければ、万一カギを締め忘れても心配ありません。

企業のコスト削減

IoTは身の回りの生活を便利にしてくれるだけではなく、企業のコスト削減にも大きな効果があります。
たとえば製造業で、現場の温度計や水道メーターなどをIoT化することで、どこからでもデータが確認できるようになり確認に行く人件費のカットが可能です。また、IoT工具を使えば作業の効率化や時間短縮につながり、結果的にコスト削減が実現します。小売業では値札や広告を遠隔管理できるほか、警備の自動化や、最近では無人店舗の取り組みも広がってきました。

IoT化がさまざまな業種に応用可能であることを表す図

データ活用で新しいビジネスの創出

さまざまなモノがIoTによってつながることで、多種多様かつ膨大なデータを取得することができます。そのデータを活かせば、新しいビジネスを創出することも可能です。
たとえば、枕やマットレスをIoT化してユーザーの睡眠データを測定し、快眠のためのコーチングを提供した例があります。応用すれば、パーソナルオーダーの寝具やサプリメントの販売にもつながるでしょう。また電気ポットをIoT化することで、離れて暮らす家族への見守りサービスを展開した例も見られます。
IoTを活用する、つまりモノとデータを掛け合わせることで、無限のビジネスの可能性が生まれるのです。

データ収集から活用までの流れを説明する図

IoT導入にあたっての課題

IoTは多くの効果をもたらし、今後もさらなる期待が寄せられています。しかしIoTの導入が進む中でいくつかの課題もあります。どのような課題があるか押さえておきましょう。

人材の確保

総務省の令和3年版「情報通信白書」によると、特に日本企業はIoTの導入を先導する組織・人材が他国に比べて不足していると指しています。現状では高度な技術を持つIT技術者が足りず、自社内にITに詳しい人材を確保することが難しい状況です。
また日本は少子高齢化や人口減少が進み、さらに人材不足が深刻になると予測されます。IT人材の教育は推進されているものの、人材の確保は大きな課題となるでしょう。

参考:総務省|令和3年度 情報通信白書

セキュリティ対策

次に、セキュリティ面にも大きな課題があります。IoTによって収集・蓄積したデータは企業にとって貴重な情報資産となりますが、取り扱いには十分な注意と万全なセキュリティ対策が必要です。
もしシステムの欠陥やサイバー攻撃などで顧客の個人情報やデータが流出すれば、大きな被害となる可能性があります。プライバシーの侵害は大きな責任問題となり、取り返しのつかない事態になるかもしれません。

ヒューマンエラー対策

効率化や利便性をもたらすIoTですが、IoTの製品自体を開発・設定するのは人間です。人はミスをするという前提に立ち、ヒューマンエラーを考慮した開発を進める必要があります。
IoTを導入して何らかの作業を自動化する際、開発・設定段階で人によるミスのあった箇所がセキュリティーホールとなり、サイバー攻撃の標的になるリスクがあります。開発段階のヒューマンエラーを防ぐことは困難であるため、運用時にも常にメンテナンスを行うことや、攻撃を受けた際にダメージを受けないよう、二重三重のセキュリティ対策を行うことが重要です。

IoTの活用事例

ここからはIoTを活用した事例について分かりやすく紹介します。具体的な活用事例を知ることで、IoTへの理解を深めていきましょう。

医療・見守りとIoT

医療・ヘルスケア分野に特化したIoTは「IoMT(Internet of Medical Things)」とも呼ばれ、今後急速に浸透していくと考えられています。
最近では多くの医療機関がIoTを用いたオンライン遠隔診療サービスを提供するようになりました。ヘルスケア機器(体温計、体組成計、血圧計など)で測定したデータを医療機関に提供することで、どこでも迅速で的確な対応ができます。アプリによっては、予約から診療、決済、処方箋や薬の郵送までスマートフォンひとつで完了することも可能です。
参考:MRT株式会社 株式会社オプティム| オンライン診療ポケットドクター

製造業・工場とIoT

製造業・工場においても、生産性や品質向上のためにIoTの導入が進められています。総務省令和3年版「情報通信白書」による、IoTデバイス数の予測内訳では「産業用途」の伸びが最も大きく期待の高まる分野です。

たとえば、大手メーカーでは、IoTを活用して製造工場のデータの可視化に取り組み、実現を目指しています。設備内の機器をネットワークに接続することで、その場に出向かずリモートで確認できるようになり、業務効率を大きく改善しました。

参考:総務省|令和3年度 情報通信白書

農業とIoT

IoT などを活用し、省力化や品質向上を図る新しい農業のあり方は「スマート農業」とも呼ばれます。農業従事者の高齢化が深刻なこともあり、IoTを中心とした改革に期待が集まるところです。

大手農機メーカーでは、農業機械にIoTを活用することで農業の悩みを解決するサービスを提供しています。GPSの位置情報や機械の稼働情報などをもとに、収穫量や作業時間の集計・分析、作付け計画、施肥設計、機械の見守りなどが簡単にできるようになります。
参考:ヤンマーホールディングス株式会社| SMARTASSIST
参考:株式会社セラク|みどりクラウド

物流・輸送とIoT

現在ネットショッピングの利用が急増し、物流・輸送の分野ではIoTによる業務効率化が欠かせません。IoTやAIなど最新のテクノロジーによる物流の改革は「ロジスティクス4.0」とも呼ばれます。
具体的には、倉庫管理やピッキング、配送などにIoTが活用されています。

大手ECサイトを運営する企業では自社製の倉庫ロボットを開発・導入し、注文に応じて棚が自動で移動する仕組みを実現しました。その結果スタッフの負担が大きく減り、大量の注文も効率良く対応できるようになっています。
参考:Amazon|Amazon Robotics 導入事例

社会インフラとIoT

バスや電車、タクシーといった交通の分野にもIoTの導入が進んでいます。通信機器・サービスを提供する国内メーカーでは、IoTを活用した渋滞予測や車両運行管理、逆走検知、多様な決済サービスなど、幅広い交通ソリューションを提供しています。

これからは自動運転車やスマートシティ構想など、社会インフラに関わる分野でIoTが飛躍的に拡大していくでしょう。

参考:沖電気工業株式会社|IoT/AI|商品・サービス

防犯・位置情報とIoT

最後は、防犯・位置情報に関するIoT活用事例です。身近な例では、財布や鍵など大切なものの紛失を防ぐスマートタグが注目されています。好きなアイテムに取り付けてスマホと連携することで、音を鳴らして場所を特定したり、落とした位置を地図で確認したりできます。

また、ある自治体では子どもの安全を守るため、小学生全員に見守り端末機を配布しています。子どもの位置情報を細かく確認でき、万一の場合には迅速な捜索が可能です。

参考:Tile 株式会社| 音が鳴るから、すぐ見つかる。探し物トラッカー「Tile」
参考:福岡市| IoTを活用した子ども見守り事業を展開しています

まとめ

いろいろな場面でIoTの活用が広がっています。今回紹介した事例以外にも、今後さらなる新しい活用法が生まれていくでしょう。人々の利便性を向上するだけではなく、産業や経済の大きなカギを握っていることは間違いありません。
IoTの導入には課題もありますが、身近なところから取り入れられる商品・サービスもあるため、ぜひ生活の中やビジネスシーンで便利に利用してみましょう。

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ウェブ解析士とは?資格試験の種類やメリットをウェブ解析士マスターが徹底解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/web-analytics-consultant/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/web-analytics-consultant/#respond Thu, 20 Aug 2020 04:05:52 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=3658 はじめに

ウェブマーケティングを体系的に学ぶ上で「ウェブ解析士」という資格取得が近道です。本日は「ウェブ解析士」で最も難関な資格、ウェブ解析士マスター保持者でもある河原 光喜が「ウェブ解析士」についてご紹介します。

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とは

ウェブ解析士とは『「ウェブ解析」について、「体系的に学べる環境」「スキルの評価基準」を設け、必要な能力や知識を身につけられる資格』(公式サイトより引用)になります。

具体的には「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つの資格で構成され、コンピューター試験の他、レポート作成や分析課題など実務課題の評価で合否が決まります。 特徴として、試験課題の中で実際にレポートを作成して評価を受ける点に特徴があると言えます。

ウェブ解析士

ウェブ解析士

ウェブ解析やウェブマーケティングの基礎知識を習得するための資格です。共通の用語認識があることで業務の遂行や効率向上が可能になります。

試験概要

学習内容ウェブ解析に関する基本的な用語と計算方法
アナリティクスツールを使い、報告書が書けるようになる
メイン受講層ウェブのディレクター、マーケター、広告プランナー・セールス
標準勉強時間20時間
テキストを基に勉強を行い、勉強時間は約2週間が目安
受験料試験 17,600円(税込)
講座 11,000円(税込)
取得の流れ
①試験申込後、主催者と連絡をやり取り(入金対応や各種連絡など)
②試験当日、インターネットにつながるPCを用いて受験
③試験合格後2週間以内にGoogle Analyticsを用いた分析レポートを作成・提出
④試験結果および分析レポートの採点結果にて、合否判定
(ウェブ解析士資格取得の流れ)
備考 自習による学習が難しい場合は事前に講座を受講して、講師から教わることも可能
試験はテキストの参照が可能で、自宅でオンライン受験が可能

上級ウェブ解析士

上級ウェブ解析士

ウェブ解析やウェブマーケティングの知識を応用して、施策立案や提案スキル向上を目指します。正しく施策立案や提案が行えることで、事業の成果を上げることができます。

試験概要

学習内容ウェブサイトの全体構成を理解し、基準値と比較しながら課題点を明らかにできる
フレームワークを活用し、施策を立案。KPIの設計ができるようになる
メイン受講層ウェブ解析士の受講層に加え、コンサルタントや経営企画に近い業務を行う方
標準勉強時間40時間
ウェブ解析士の資格を持っていることが受講条件
提供される教材を基に学習を行い、勉強時間は約1.5ヶ月が目安
受講料88,000円(税込)
取得の流れ
①講座申込後、主催者と連絡をやり取り(入金対応や各種連絡など)
②主催者よりオンライン教材の提供・事前学習および事前課題の作成・提出
③講座Day1受講
④中間課題の作成・提出
⑤講座Day2受講
⑥修了課題の作成・提出
(上級ウェブ解析士資格取得の流れ)
備考同じ受講生同士で連携を取り合い、課題に対応することが推奨される
学習内容は事前にオンラインで教材などが共有される
講座では質疑応答や、同じ受講生とのディベート課題などがある

ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士講座の講師として、教育や技術の指導を行えることを目指します。マスターからの教育研修を通じて、組織全体の能力底上げが行えるようになります。

試験概要

学習内容各講座の内容を習得し、分かりやすく教えることができる
受講生のお手本となるべき分析対応およびレポーティングができる
メイン受講層インストラクターとして活躍したい方
標準勉強時間100時間
上級ウェブ解析士の資格を持っていることが受講条件になる
提供される教材を基に学習を行い、取得まで約3ヶ月が目安
受講料330,000円(税込)
取得の流れ※課題や流れに都度変更があるため要確認
例としては
・4~5回程度の講座を受講する
・レポート作成の課題
・講座のロールプレイング試験
・オリジナルの有料セミナーを開催
・講座の開催           など
備考 上級試験以上に受講者同士や講師との連携が重要になります。
学習というよりも、与えられた課題に対しての取り組みや対応に重点がおかれ、講師候補生として経験を積むイメージです。

資格に関するTIPS

資格に関するTIPS

資格取得のメリット

ウェブ解析士資格取得のメリットは「総合的な内容が体系的に学べる」、「課題対応により実務に即した体験ができる」の2点が大きく挙げられます。

ウェブマーケティングに関わるスキルは、プログラム言語やサーバー知識と違い、経験的な影響が大きいスキルになります。そのため、自身の経験以外に学ぶ機会が少なく、全体を把握することが中々ありません。ウェブ解析士試験はウェブマーケティングに関わる内容を体系的にまとめられており、全体感を把握することが可能となります。

また、ウェブ解析士試験ではレポート作成などの課題があり、実際のツールやデータに触れることができます。未経験の内容について、実務に近い対応の経験を積むことができ、かつ一定の能力があると認定を受けられます。

全体感を把握して経験を積むことで、施策立案の選択肢を一通り揃えることが可能となり、マーケターとして上流工程に関わりたい方のアピールポイントとなるでしょう。

どこまで取得するのがオススメか

施策立案を行いたい方は上級ウェブ解析士まで取得すると良いでしょう。

上級ウェブ解析士ではコンサルティングスキルの習得・経験がメインとなっています。計画立案や顧客提案といった分野に活用ができるため、売上に直結する重要なスキルとなります。

委員会制度・分科会制度

ウェブ解析士が他の資格と大きく違う点の1つに、会員同士の縦横の繋がりの強さが挙げられます。

上級以上の試験で受講者同士の連携が推奨されているように、主にFacebookやLINEなどを用いて連絡を取り合い課題対応をします。その流れの延長上として、業務上困ったことなどがある場合に連絡を取りあったり、グループに質問を投げてやり取りをしたりする文化があります。そしてそれらは、有料・無料の勉強会やセミナー、マスターが絡むことでカリキュラムの検討やテキストの編纂の委員会・分科会という形になって、組織運用の原動力となっています。

メリットは、多くの実績を挙げてきた方々の経験や、対応時のポイント・コツなどが効率的に学習できる点です。例えば筆者であれば、モール出店時の考え方のレクチャーを受ける、テレビ出演時の公式サイトのリアルタイムアクセス数の変化を見せてもらう、実際にコンサルティングを行う現場に立ち会わせてもらう、などの貴重な経験をさせて頂きました。 所属会社以外の、仕事に関わる仲間作りの場としても役立つでしょう。

企業研修・大学講義としての講座開催

学び方として、個々人で学んで受講するだけではなく、企業研修や大学の講義として講座を開催することが可能です。

価格は通常の定価が標準となりますが、法人会員価格や学割なども存在しており、通常の個人で受講するよりもお得な料金体系となります。講座開催にあたっては、ウェブ解析士マスターの個々人との交渉次第です。協会サイトの解析士名簿からマスターを選択し、個別に連絡を行って開催を検討してもらう流れになります。

まとめ

ウェブマーケティングは非常に変化の早い業界です。自身の経験だけではすぐに時代に追いつけなくなってしまいますので、ウェブ解析士の勉強を通じて体系的に学びつつ、コミュニティーを通じて色んな方の経験を吸収してみてください。

資格取得・企業研修の相談をする

本記事の作成したのは、以下のリンク先のウェブ解析士マスターとなります。

この記事を書きました!
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株式会社セラク 河原 光喜
ウェブ解析士マスター
お問い合わせはこちらから> 「テクテクノート」を添えてご連絡いただくことで、講座内容のカスタムや企業研修などのご相談を受けますのでぜひご連絡ください
プロフィール・経歴

学卒後、信用調査会社に就職。
調査員として約700社の企業様を担当。
マーケティング施策が得意で、担当の広告商品の売上を前年比160%に伸長させた他、データベース商品の売上を前年比1億円以上増加させた。
IT業界に入り、本格的にウェブマーケティングについて学ぶ。体系的に理解することで施策の選択肢の幅が広がり、Web解析士としても講座開催するなど活躍の場を広げている。

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OSI参照モデルの物理層を分かりやすく解説 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/physical-layer/ https://www.seraku.co.jp/tectec-note/industry/physical-layer/#respond Tue, 14 Apr 2020 01:35:01 +0000 https://www.seraku.co.jp/tectec-note/?p=2111 はじめに

OSI参照モデルでは、階層が7階層に細分化されています。その7階層の中で物理層の役割について見ていきましょう。

物理層とは

物理層は、OSI参照モデルのレイヤ1(L1)の規格です。コンピュータなどが通信を行う際の変換する方式や電気的な信号に変換したりしています。また、ケーブルの特性などのネットワークに接続する為のハードウェアについての物理的な仕様を規定しています。

  • CHECKポイント
  • データを数字の「0」「1」であるビット列に変換している。
  • ビット列を電気信号に変換して送信している。
物理層とは
図のように、物理層では「0」と「1」のビット列を電気信号に変換して送信します。また、受信した側では電気信号をビット列に変換しています。
図のように、データがコンピュータから送信される際に電気信号になりケーブルに伝ってリピータハブにを経由し更に遠くの受信するコンピュータへ到達します。

この図の物理層はどこかというとすべて物理層と関係があります。コンピュータはビット列を電気信号に、ケーブルは電気信号を運びます。リピータハブは、データを中継することができ、データを更に遠くへ送信することができます。

物理層の主な役割

物理層では、次のような役割を担っています。

通信をおこなう際のケーブルの種類、コネクタ形状などの物理的な要件

通信を行う為にコンピュータにケーブルをつなげたり、無線を利用しています。ケーブルの種類としては、UTP(Unshield Twist Pair)ケーブルや光ケーブル、同軸ケーブル、STP(Shield Twist Pair)ケーブルなどの種類があります。

通信をおこなう際のケーブルの種類、コネクタ形状などの物理的な要件
各種ケーブルの種類

電気や光でのビット転送を行う際のノイズの基準値などを定義

やり取りをするデータは”0”と”1”の数字からなるビット列で処理を行い、“信号”として送信しています。

その他にもケーブルの種類、コネクタの形状、データと電気信号の変換方式などの物理的な仕様を定義していますが、物理層のみで定義されることは少なく、通常はデータリンク層と合わせて定義されることが多いです。

物理層のPDU(protocol data unit)は、ビットになります。

電気や光でのビット転送を行う際のノイズの基準値などを定義
図のように、電気信号を受信したら電気信号からビット列へ変換します。

通信媒体の種類

通信媒体(機器間をつなぐケーブルなどのこと)にも様々な種類があります。ここでは、大きく分類される3つについて見ていきましょう。

光ファイバーケーブル

光は、全反射という現象を利用して送信先に伝えます。ノイズなどの影響を受けにくい為、数キロという長距離伝送も可能です。値段も高く、ガラスの繊維でできているため施工時の取り扱いが難しいという欠点があります。

金属ケーブル

主に電圧などの変化を利用して信号を送信先に伝えます。周囲の環境や材質などの影響により波形がゆがみやすいため、長距離の伝送には“リピータ”と呼ばれる信号を増幅させる機器を使用します。

無線

物理的なケーブルを利用せず、電波や赤外線などで送信先に伝えます。周囲の電波状況や障害物などの影響受けます。

物理層で動作する主な機器

物理層で動作する機器として、ハブやリピータなどがあります。

ハブは受信した電気信号をそのまま増幅させ、受信したポート以外の全ポートに送信します。リピータは、ネットワークを延長するための機器で、受信した信号を整形、増幅して中継・転送する機器です。物理的に1本のケーブルでは、減衰などで最大ケーブル長が決まっています。そこで、リピータを使用することで最大ケーブル長以上の距離まで到達させることができるようになります。ハブも同様の動作をしますので「リピータハブ」と呼ばれています。

物理層で動作する主な機器

まとめ(今日の4か条)

  1. 物理層はOSI参照モデルの第1層(L1)に位置しておりPDUは「ビット」となる。
  2. 物理層では、通信を行う際の変換する方式や電気的な信号に変換している。
  3. ケーブルの特性などのネットワークに接続する為のハードウェアについての物理的な仕様を規定しているが、データリンク層と合わせて定義されることが多い。
  4. 物理層で利用される機器は、ハブやリピータがある。
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