- 「COMPANY®を導入することは決まったが、社内のリソースだけでプロジェクトを回し切る自信がない」
- 「WHI社に頼むのか、認定パートナーに頼むのか、その違いがよく分からない」
- 「COMPANY®を入れて数年経つが、設定がブラックボックス化していて改修コストが想定以上に膨らんでいる」
統合人事システム『COMPANY®』を有力候補にしている、または導入後の運用に課題を抱えている方から、私たちはこんな相談を頻繁にいただきます。COMPANY®を選んだあとに直面する「誰に頼めばいいか」という悩みは、製品選定の悩みとはまったく別の難しさを持つテーマです。
私たちセラクは、Works Human Intelligence社の認定オフィシャルパートナーとして、COMPANY®専任のエンジニア150名超の体制で導入・運用支援を担ってきました。その立場から、COMPANY®支援パートナーが何をする専門家なのか、どんな支援領域を担うのか、選ぶときに何を見ればいいのかを整理します。
目次
COMPANY®の「導入・運用保守支援」とは|「ノーカスタマイズの強みを引き出す伴走者」
COMPANY®の支援パートナーとは、統合人事システム『COMPANY®』の導入・運用・改善を、製品の特性を深く理解した上で伴走する外部の専門家のことです。一般的なERPコンサルと違い、対象製品が明確に決まっているため、COMPANY®固有のアーキテクチャや設定パラメータの幅を踏まえた支援を提供できる点が特徴になります。
製品の特性を熟知した上で支援する立ち位置
COMPANY®の最大の強みは、多くの要件をパラメータ設定で吸収し、カスタマイズなしで運用できる点にあります。「ノーカスタマイズ」の真価を引き出すには、標準機能の幅と各設定が運用にどう影響するかを把握している必要があるのです。
製品知識が浅い支援者だと「運用でカバーするか、外部システムを使用してください」と返されてしまう要件も、製品を熟知した支援者なら標準機能の組み合わせで吸収できるケースは少なくありません。COMPANY®支援パートナーの本質は、この見極めを即座に下せる点にあると私たちは考えています。
WHI認定オフィシャルパートナーという肩書きの意味
COMPANY®の支援を提供する企業のなかには、WHI社が認定したオフィシャルパートナーが存在します。これは単なる代理店契約ではなく、製品の最新情報や仕様変更にいち早くキャッチアップしながら支援を提供できる立場を意味するのです。
私たちセラクもWHI社の認定オフィシャルパートナーとして活動していますが、認定パートナーかどうかは支援会社を見極める一次フィルターになります。製品の最新情報や仕様変更にいち早くキャッチアップできるかどうかは、長期運用で大きな差を生む要素になるためです。
COMPANY®支援サービスが担う6つの領域
COMPANY®支援は、支援パートナープロジェクトの段階によって、必要な支援は変わってきます。
領域1:リードコンサルティング
HR領域全体の課題整理や業務改善を支援するDXコンサルティングサービスです。As-Is/To-Be分析により課題や優先度を明確化。特定システムに依存せず、お客様に最適なシステム選定やデジタル化を推進します。実現に向けた計画・ロードマップ策定からプロジェクト推進まで伴走し、持続的な業務効率化と最適なシステム活用を実現します。
領域2:導入|要件整理から本稼働まで
新規導入時の支援領域です。現場ヒアリングからの要件整理、要件定義書・設計資料の作成、パラメータ設定、動作検証、本番移送、初期流動まで、本稼働までをワンストップで担います。ユーザートレーニングを実施するタイミングは支援先によって異なるため、自社の体制に合わせて組み込みます。
特にCOMPANY®の場合は、標準機能で何ができるか/何ができないか/どのように実装するのかの見極めが導入成否を分けます。経験豊富な支援パートナーが入ることで、その判断が早期に下せるのが強みです。
領域3:改善|既存運用の見直し
すでにCOMPANY®を導入している企業に対する、運用改善の支援領域です。複雑化した設定の見直し、ワークフローの再設計、帳票・アラートの修正、年休付与のロジック見直しなど、運用していく中で生じた歪みを整理します。
導入から数年経過したシステムは、組織変更や法改正のたびに設定が継ぎ足しされ、当初の設計思想からズレていることが少なくありません。改善支援は、こうした運用の負債を計画的に返済していく仕事です。
領域4:標準化|設定の可視化と内製化支援
COMPANY®を自社で運用できる状態に引き上げる支援領域です。既存設定の可視化、設定マニュアルの整備、ユーザートレーニングを通じて、外部依存度を下げていきます。
私たちはこの取り組みを「自走できる組織を作る支援」と位置づけ、計画的なナレッジ移管を組み込んでいます。
領域5:保守・運用|本稼働後の継続支援
本稼働後の継続的なサポート領域です。常駐、半常駐、リモート対応、また、操作方法や運用ノウハウの提供を通じて、お客様の自走化を支援するチケット制のアドバイザリープランまで、企業の状況に合わせた柔軟な支援メニューを提供します。
保守・運用支援の中身については、より詳しく整理した過去記事もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
領域6:連携構築|周辺システムとの接続
人事マスタを起点に、Active Directory・SAP・経費精算・タレントマネジメントなど周辺システムとの連携を構築する支援領域です。COMPANY®は単独ではなく周辺システムとつながることで全社のデータ基盤として機能していきます。
COMPANY®支援パートナーが必要になる4つのシーン
私たちが現場でご相談をいただくタイミングは、大きく4つのシーンに分かれます。

シーン1:新規導入の上流フェーズ
COMPANY®を選定する前のAs-Is/To-Be・構想策定・要件定義フェーズで支援を求められるケースです。要件の優先順位が付けられない、WHI社からの提案を中立的に評価して一緒に検討できる社内リソースが足りないといった状況で、支援パートナーが入ります。場合によっては、COMPANY導入が決まった後でもFit&Gapを実施することもあります。
導入プロジェクト全体の進め方については、より詳しく解説した過去記事もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
なぜERP導入は失敗するのか|支援事例から読み解く「詰む」判断タイミングと回避策
シーン2:既存システムの保守切れ・リプレイス
自社開発の人事システムや保守切れとなった他社製パッケージからCOMPANY®へリプレイスするケースです。データ移行、業務プロセスの再設計、現場への説明会まで、リプレイス特有の論点が発生します。ここでよく出てくる論点が、「既存システムで実現していたことを、COMPANYでどこまで実現できるのか(するのか)、または運用でカバーするのか」というものです。こうした議論に的確に応えられるかどうかも、支援者としての腕の見せ所です。
シーン3:グループ会社への展開
親会社で導入したCOMPANY®をグループ会社に横展開するケースです。各社で異なる就業規則・給与計算ロジックをどう吸収するか、マルチカンパニー・シングルインスタンス(1つのシステムで複数会社を管理する形)でどう設計するかが論点になります。グループ展開は、単なるコピー&ペーストでは進まない領域なのです。
シーン4:Ver8への移行支援
オンプレミス版COMPANY®からクラウド版(Ver8)へ移行するケースです。単なるアップグレードではなく、バージョンアップ後に同じ機能を正しく使えるかを丁寧に検証していくプロジェクトとして捉える必要があります。Ver8への移行については、より詳しく整理した過去記事をご覧ください。
COMPANY® Ver8へのバージョンアップでクラウド化を実現!重要性やメリットの紹介
COMPANY®の導入・運用保守支援サービスを選ぶときの5つの観点
COMPANY®の支援サービスを選定するときに、私たちが必ず確認していただきたい5つの観点があります。

観点1:WHI認定オフィシャルパートナーかどうか
最初に確認したいのが、WHI(Works Human Intelligence)社の認定オフィシャルパートナーかどうかです。認定パートナーはWHI社との連携が強く、製品の最新情報や仕様変更にいち早く対応できる立場にあります。
長期運用での製品変更追従や新機能対応を考えると、認定パートナーを優先する合理性は高いと言えるでしょう。
観点2:COMPANY®専任エンジニアの規模
COMPANY®を専任で支援できるエンジニアが何名いるかを確認しましょう。少人数の体制では、急なリプレイス案件や障害対応で支援が止まるリスクがあります。
私たちセラクは150名超のCOMPANY®専任技術者を抱え、組織として支える体制をとっています。エンジニア同士の横の連携も強くナレッジが蓄積されていることから、担当者が休んでも代替が動き、長期プロジェクトでも安定した支援が継続できる点が強みです。
観点3:標準機能で要件を吸収する設計力と長期メンテナンスを見通す視点
COMPANY®の真価は、カスタマイズではなく標準機能とパラメータ設定で複雑要件を吸収するところにあります。にもかかわらず「運用でカバーしてください」とすぐに返してくる支援者と、「この設定の組み合わせや運用によるカバー、外部システムとの併用で実現できそうです」と返せる支援者とでは、運用フェーズの工数とコストに大きな差が生まれていきます。
ただし、「機能の組み合わせ」で要件を実現したつもりでも、設計が複雑になるほど後々のメンテナンスが難しくなる側面もあります。組み合わせの巧みさだけを誇るのではなく、5年・10年先の保守負荷まで見通したうえで設計を提案できる支援者を選ぶことが重要です。支援会社を選定するときは、過去の実装事例について「なぜその設計にしたか」「メンテナンス性をどう確保したか」までセットで聞いてみるのが有効です。設計力の度合いはそこに表れるためです。
観点4:内製化を支援するスタンス
長期的に支援パートナーへ依存させようとする支援者か、お客様が自走できる状態を目指す支援者かは、ひとつの分かれ目です。さらに踏み込めば、「内製化したい」というクライアントにも、「コア業務に集中したいので運用は外部にアウトソースしたい」というクライアントにも、要望に応じて柔軟に伴走できる支援者かどうかも重要な観点になります。
「内製化が唯一の正解」と決めつけず、企業ごとの戦略や体制に合わせた選択肢を一緒に検討してくれる相手を選ぶことで、運用フェーズに入った後のコスト構造が大きく変わってきます。
「最終的には自分たちで運用したい」「逆に、運用は丸ごと任せたい」のどちらを伝えても、自然に対応の選択肢が広がる支援者かどうかを確認するとよいでしょう。
観点5:本稼働後の保守・運用まで継続する体制
導入だけで終わる支援者と、保守・運用・改善支援まで継続して関わる支援者では、初期設計の質に違いが生まれるのです。後者は「運用で困らない設計」を最初から意識するためです。
支援会社を選定するときの観点は、より詳しく整理した過去記事もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
COMPANY®導入・運用支援 支援会社を選ぶ時のポイント6選
COMPANY®支援サービスを使用すると変わること
COMPANY®支援サービスが入ることで、プロジェクトと運用の何がどう変わるのか。事例から見えた具体的な変化をお伝えします。
標準機能で複雑要件を吸収する設計が組まれる
「うちの会社は特殊な手当があるからカスタマイズが必要」と諦めていた要件も、製品を熟知した支援者が入ることで標準機能の組み合わせで実装できるケースが少なくありません。私たちが支援したお客様のなかには、当初は実現が難しいと思われていた要件群を、標準機能の組み合わせや運用、外部システム併用で実現した事例もあります。
設定のブラックボックス化が解消される
設定の意図・根拠・想定運用をドキュメントとして残す文化を、プロジェクト初期から組み込みます。担当者が交代しても運用が止まらず、改修コストも見える状態が定着していくのです。
COMPANY®の利用メリットと活用ポイントは、より深く整理した過去記事もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
統合人事システムCOMPANY®の利用メリットと活用のポイント
法改正・制度変更への即応力が上がる
COMPANY®は法改正対応が無償バージョンアップで提供されますが、自社の運用へ反映する作業は別途発生します。経験豊富な支援者が入ることで、法改正の意図を自社の運用にどう落とすかの判断が早く正確になっていくのです。
まとめ:COMPANY®支援サービス選びは「製品を知っている人」と話すことから
COMPANY®の支援パートナーを選ぶときに最も大切なのは、製品の特性を深く理解した相手と話すことです。WHI認定パートナーか/専任エンジニアの規模/標準機能で要件を吸収する設計力/内製化支援のスタンス/保守・運用までの継続体制——この5観点で見極めると、長期で価値を生む支援パートナーが見えてきます。
COMPANY®を選んだあとの「誰に頼めばいいか」は、製品選定と同じくらい重要な意思決定です。判断に迷う段階でこそ、まず話してみる価値があります。
私たちセラクは、Works Human Intelligence社の認定オフィシャルパートナーとして、150名超のCOMPANY®専任エンジニア体制で導入から運用、Ver8移行、グループ展開までを担ってきました。「COMPANY®を入れることは決めたが、誰に支援を頼むか迷っている」段階のご相談にも対応しています。
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