2023.09.21

アプリケーションサーバ

アプリケーションサーバ

読み方:アプリケーションサーバ

アプリケーションサーバとは

アプリケーションサーバとは、Webシステムの3層構造(クライアントからのリクエストを処理するサーバ構造のこと。プレゼンテーションサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバで構成される)においてWebサーバから受け取った情報の処理を行うサーバです。「APサーバ」と略称されることもあります。データベース操作権限の委譲、トランザクション管理、処理フロー制御といった3つの機能が実装されています。

アプリケーションサーバの役割

  • データベース操作権限の委譲
    アプリケーションサーバはWebサーバとデータベースの中間に位置するサーバです。データベースに接続することによりデータベースから操作権限が委譲され、データの読み出しや書き出し、削除や変更などの処理が実行可能となります。また、一度接続が成功すれば継続的にWebサーバとデータベースを中継できるので、処理速度の向上を図れます。

  • トランザクションの管理
    トランザクションとは一連の処理をまとめ、データの整合性を保つ処理です。たとえば在庫管理システムを使用して、在庫データベースと注文管理データベースを管理したとしましょう。購入者が商品を購入した際、在庫データベースから商品(在庫)が減少します。しかし、トランザクションが管理されていない状態で別々にデータ更新を行った場合、在庫データベースは更新されたものの、注文在庫データベースへ購入者情報が登録されていないという矛盾した結果が表示されます。これらの問題を解消するためにアプリケーションサーバではデータの整合性を保つため、トランザクション機能でデータベースを管理します。

  • 処理フローの制御
    アプリケーションサーバはWebサーバとデータベースを中継することにより、データ通信におけるさまざまな処理を順序立てて制御します。ユーザ認証やリモート通信といった高度な情報処理も対応可能です。

アプリケーションサーバの関連語

  • Webサーバ
    WebサーバとはクライアントのWebブラウザからのリクエストに応じて、画像や動画、テキストなどの表示を提供するサーバプログラムまたはサーバコンピュータです。似た役割をもつアプリケーションサーバとの違いは、処理を行うコンテンツの種類です。アプリケーションサーバが動的なコンテンツを処理するのに対し、Webサーバは静的なコンテンツを処理します。