2023.08.18

ペルソナ

ペルソナ

読み方:ペルソナ

ペルソナとは

マーケティング上でのペルソナとは、「商品やサービスを利用するユーザ像のモデル」を指します。リアリティある架空のユーザ像を作り上げ、販売戦略の判断基準としてそのユーザ像の視点に立つ手法です。

ペルソナ設定時のポイント

ペルソナ設定時はまず、実在する人物のように細やかに肉づけします。単に主婦、50代といった属性でユーザを絞り込むより、具体的なユーザ像を設定しておくことでリアルなユーザ視点に立ったマーケティング施策が講じやすくなります。また、担当者間のユーザイメージ共有もスムーズです。

ペルソナの利点

リアリティのあるユーザ像を詳細に設定しておくことで、客観的にユーザのニーズを想像しやすくなります。また複数の担当者や部署間が関わる場合でも認識のズレを最小限に抑えて、業務効率を高めます。

ペルソナの留意点

  • インタビューやアンケートなど情報を元にペルソナを設定する
  • 担当者間でイメージを共有できるように、想像しやすいユーザ像を構築する
  • 市場の動向に合わせて、定期的にペルソナをブラッシュアップする

ペルソナの事例

ある製菓メーカは「スナック菓子が売れにくいターゲットである20代女性」を狙い、ペルソナを駆使してヒット商品を開発しました。
20代女性の自宅に置いてもおしゃれに見えるよう、パッケージデザインやCM撮影に工夫を凝らしたのが成功要因だと言われています。
ほかにもCMではペルソナが好む雑誌で活躍しているモデルを起用する、といったように要所要所でペルソナを遵守したマーケティングを実践しました。その結果、従来は売れにくいと言われていた若い女性市場の開拓に成功した事例になりました。

ペルソナの関連語

  • ターゲット
    ターゲットはマーケティング上において、製品やサービスのメインユーザ層を、市場の中から20代、男性といった属性で絞り込みます。ターゲットは顧客層を絞り込むという意味ではペルソナと共通しています。ペルソナと比較すると大まかな設定項目を立てて販売対象を絞り込むことで、大衆向けの販売戦略を重視したマーケティングに用いられる手法です。一方、消費者の価値観が多様化した現在における製品・サービスの販売戦略について、ペルソナによってニーズをより深く追求することが有効な場面もあります。このように一方が優れているという訳ではなく、それぞれの手法を目的に応じて使い分けることが多いです。