働く環境
新入社員の1週間に密着!
〜PO業務支援編〜
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新入社員の1週間に密着!
〜PO業務支援編〜
「入社したら、実際どんな仕事をするの?」なかなかイメージしづらい業務のリアルを、ある新入社員の1週間を通してご紹介します。今回は新卒1年目にして上流工程に携わるメンバーをご紹介します。
PO(プロダクトオーナー)業務支援の主な仕事内容
POとは、製品・サービス・システムなど、あるプロダクトを作る際に、利用者(ユーザー)のニーズを踏まえて開発・運用方針を決定し、そのプロダクトの価値の最大化を担う役割です。PO業務支援は、その方針をもとに「どのように開発を進めるか」を要件定義し、進行する仕事です。
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ユーザーストーリー作成
要件定義の前段階として、ユーザー視点から開発する機能やサービスを説明する文章を作成。ユーザーの属性・背景・ニーズなどを整理してまとめます。
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要件定義
POが決定した方針をもとに、必要な機能や条件を具体的に定義します。プロダクトは複数のユーザーが利用することも想定されます。その場合は関連する箇所の担当者を分けて、個別で調査・検討を行います。その検討結果を各担当者が持ち寄り、意見を交わしながら一つの要件定義へとまとめ上げていきます。
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受け入れ確認
担当案件について、開発チームが作成した成果物を確認します。問題がなければ、次の開発レビューに進みます。
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開発レビュー
担当PO以外も入り、成果物の最終確認を行います。要件との差異やバグ、使いにくさがあればフィードバックします。
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スプリント計画
開発を一定期間ごと(スプリント)に区切り、いつ・何を実施するかを計画します。
私の1週間
MIKUTO.S
首都圏第1本部 第1事業部/2025年 新卒入社
動画配信サービスの上流工程に抜擢
大学では人工知能を専攻し、主要な開発言語を一通り学びながら、プログラミングを実践的に習得しました。その経験を評価していただき、現在は動画配信サービスのPO(プロダクトオーナー)業務支援を担っています。新卒1年目でこういった上流工程に携われるのは異例だそうで、実際とても難易度が高いと感じています。それでもやってみたかった業務の一つなので、日々学びながら奮闘しています!
月曜日|会議に要件定義に、慌ただしい1週間のスタート
私が関わっている動画配信サービスは、アジャイル開発という短期間で開発とリリースを繰り返すスタイルで運用しています。そのため会議が多いのが特徴です。関係者も非常に多く、POだけで10名前後、さらに複数の職種や企業が関わっていて、全体で何人になるのか…数えきれないほど大規模な体制です。
1日の始まりは、毎日欠かさず行うPOチームのミーティングから。ここで当日の作業内容をチーム内で共有します。続いて、これも毎日の定例となっている開発進捗共有会議へ。開発チームと認識を合わせながら、日々の動きを調整していきます。
午後は会議の合間をぬって要件定義を作成。私が担当しているのはUIに関する部分です。会議のない時間は限られているからこそ、集中して有意義に活用しています。
火曜日|できる範囲が広がったことを実感
この日も午前中は定例会議に参加。考えることが多く、気づけばあっという間に昼休みです。ランチタイムは、気分転換を兼ねてオフィス近くの公園へ行くのがお決まり。このひとときが良いリフレッシュになっています。
午後は引き続き会議をこなし、その合間にユーザーストーリーを作成。最近はユーザーストーリーの作成から要件定義まで、一連の工程を一人で任されることも増えてきました。少しずつですが、自分の成長を実感できています。
水曜日|先輩に相談して疑問を解消
定例会議の中で分からないことがあったので、チームの先輩に相談。常駐先にはセラク以外の企業に所属している方も多くいらっしゃいますが、垣根はまったくありません。とてもオープンな雰囲気で、困ったときはすぐ相談できますし、困っていなくても「何か手伝おうか?」と声をかけてくださるほどです(笑)。
午後の主な業務は、プロジェクトに関わる全員が集まるプロジェクト会議。私が参加する会議の中では最も大規模で、今後の計画や開発期間といった、プロジェクト全体の大方針を決定する重要な場です。
木曜日|積極的に動くことが成長につながる
今日の会議では、開発レビューを実施しました。今の常駐先のアジャイル開発のサイクルは2週間。その中で、私の場合は同時に3〜4案件、多い人では10案件前後を並行して進めています。このスピードについていくには、自分から積極的に動くことが欠かせません。「これをやっていいですか?」「手伝えることはありますか?」と主体的に行動する姿勢が重要だと日々感じています。会議がひと段落した時間で、スプリント計画も行いました。
通勤電車では、映画鑑賞が習慣になっています。行き帰りで1日に2本以上観ることも。趣味に没頭することで英気を養い、明日に備える。私にとって欠かせない時間です。
金曜日|会議の少ない金曜日は作業に集中
金曜日は会議が少ないため、要件定義の作成に集中します。要件定義の難しさは、顧客視点・技術視点・ビジネス視点といった要素を総合的に考慮しなければならないところ。ホワイトボードツールを活用し、文字だけでなく図や画像も取り入れながら、頭の中のイメージを形にしていきます。そのほか、受け入れ確認や問い合わせ対応にもまとめて取り組みます。
1週間の締めくくりとして、金曜日は必ず散歩をしながら帰宅するのが習慣。気分のままに数十分間歩き、フル回転していた頭をゆっくりクールダウンさせます。
1週間を振り返って
上流工程のおもしろさは、自分の頭で幅広く考えられるところにあります。毎日の会議では新しい情報が次々に飛び込んできて、状況もめまぐるしく変化します。頭がパンパンになることもありますが、「もっとこうしたらどうだろう」「こんなことはできないだろうか」と思考を巡らせる時間は、私にとって大きなやりがいです。
まだ担当できる要件定義は小さなものですが、先輩に褒めていただけることも増えてきました。そんなときは心の中でガッツポーズをしています(笑)。
セラクに入社したとき、幅広くなんでもできるエンジニアをめざそうとイメージしていました。10年くらい先だと思っていた上流工程に関われているのはとてもありがたいチャンスです。目標がグッと近づいたと感じていますし、今ここでしか学べないことをしっかり吸収して、さらにステップアップしていきたいです!