【 QUESTION 】
セラクは離職が多いって本当ですか?
B
I T業界は、もともと転職が多い業界ではありますよね。そんな中で比較すると、セラクだけが特別多いことはないかな……とも。
A
最近、“辞め方”も変わってきているんですよ。
B
どういうことですか?
A
昔は「辞めます」という報告だけで、話し合いもギクシャクしがちだったんですけど、今は「迷っている」「実はまだ決めかねている」みたいに、相談から入る人が9割以上なんです。
B
なるほど、ちゃんと話し合って決められるようになったんですね。
A
そうそう。話し合った上で、お互い納得して送り出す感じです。
B
そういえば、退職代行を使う人も直近では聞いたことがないです。
A
いないですね。ちゃんと引き継ぎして離職される方ばかりですよ。
【 ANSWER 】
少ないとは言えません。ただ現在はほとんどが円満退職です。
【 QUESTION 】
離職が多いのは、ブラックな環境だからですか?
B
これは、よくある離職理由から話すとわかりやすいかもしれません。
A
手元の集計データでは、一番多いのが「キャリアが描けなかった」ですね。次に「仕事が自分に合わなかった」。
B
「キャリアが描けなかった」は、ライフステージの変化と関わっている場合が多いです。たとえば結婚や出産、介護などで、もっと収入を増やしたい、早く出世したいなど。
A
この点は私たちも課題だと感じています。教育制度や評価制度を刷新するなど取り組みを強化しているので、もっと長期的にキャリアを築けるよう、人事としても力を入れています。
B
「仕事が自分に合わなかった」というのは、エンジニアという仕事自体がイメージと違ったケースですね。I Tスキル0からエンジニアに挑戦できる分、ギャップが生じてしまったのかもしれません。これについても、入社前の説明やマッチング、さらに入社後のフォローを強化・改善しているところです。
A
ちなみに、残業時間や人間関係が理由で辞める人は、全体の10%もいません。
B
近年はかなり労働環境が厳しく問われますからね。加えて常駐だからこそ、お客さまもかなり気を使って接してくださっています。むしろ優しすぎるのでは?という声があがるほど。
A
それに、もし万が一、常駐先の労働環境が良くなかったら、常駐先を変えるなどして迅速に対応しています。
【 ANSWER 】
実は、人間関係や労働環境が原因で辞める人はごく少数。
【 QUESTION 】
辞める人が多いから、あらかじめ多めに採用してるんですか?
A
採用人数が多く見えるかもしれませんが、離職を見越して多めに採用していることは一切ありません。社員数は年々増えていますし。
B
むしろ心から「辞めないでほしい!」という思いです……。
A
一定人数を採用し続けているのは、ありがたいことに取引が増えているのと、IT業界自体の人手不足も影響していますね。
B
もしかすると噂の原因になっているのは、離職がピークだった頃、入社前後のギャップが大きかったからかもしれません。
A
たしかに。未経験からすぐエンジニアになれると聞いて入社したのに、実際はそんなに簡単じゃなかった。当時は会社側のフォロー体制も今ほど整ってなかったので、「採用して放置された=辞める前提だったのでは」と、感じさせてしまったのかもしれません。
B
スキルアップやキャリアアップが個々人のがんばりに委ねられ過ぎていたんですよね。
A
今は制度も改善を重ねていますし、マネジメント側も“一人ひとりのキャリアに伴走する”という意識が浸透しています。
【 ANSWER 】
採用は事業拡大や人手不足に対応するため。辞める前提の採用はしていません。
【 QUESTION 】
常駐であるがゆえ、社内の人間関係が希薄なのが原因ですか?
A
こちらは入社前の不安としても、よく質問をいただきます。
B
やはり不安に感じる方は多いですよね。
A
むしろ毎日顔を合わせられないからこそ、積極的にコミュニケーションをとっています。
B
たとえば、面談や月報などで定期的にやりとりをしますし、雑談や声かけも意識して行っています。
A
相談先も色々ありますよ。上司だけじゃなくて、営業や技術メンバーなど、内容によって相談しやすい人に話せるようになっています。
B
そういう日々のやり取りが、「離職の話も相談から始まる」という今につながっているのかもしれませんね。
A
そうだとうれしいなぁ。あ、決して離職がうれしいわけではありませんよ!
【 ANSWER 】
常駐だからこそ、日常的なコミュニケーションを強化しています。
【アフタートーク】
A
先日、元セラクの方と飲みに行ったんですよ。
B
それ、結構聞きます。辞めた後もつながりがあるんですね。
A
「セラクは辞めやすい」と誤解してほしくはないのですけど、「辞めたらそれっきり」じゃないのは、いいなって。
B
実際、「転職先が合わなかった」と相談が来ることもありますしね。
A
転職や離職は人生の大きな決断だから、考え抜いて決めたことは応援したい。とはいえ、全部が想定通りにいくとも限りませんから、そんな時にセラクのことを思い出してもらえるは、やっぱりうれしいですよ。
ご質問の通り、少ないとは言えないですし、しっかり向き合うべき課題として受け止めています。でもピークだった頃に比べると、ここ5年ほどは減ってきています。