ガラスの天井
読み方：ガラスノテンジョウ
ガラスの天井とは
ガラスの天井（英：Glass Ceiling）とは、実績があるにもかかわらず、性別や人種の違いにより昇進機会を不平等に与えてしまいがちな慣習を指します。「ガラスの天井」における「ガラス」とは、目に見えない壁を表す比喩表現です。女性やマイノリティ（人種や民族、性別などの社会的な少数派）が、不平等な扱いをされている場合に用いられます。日本においては、他のOECD加盟国より「ガラスの天井」が存在している割合が高いとする調査もあります。内閣府男女共同参画局が発表した、ガラスの天井の一種である性別による機会の不平等さは、ジェンダー・ギャップ指数（GGI）で146か国中、日本は118位です。
ガラスの天井への対処法
- ・対等な関係でコミュニケーションができる企業風土を作る
・産休、育休制度について、十分に活用できているかチェックする
・テレワークやフレックスタイム制を取り入れ、柔軟性のある働き方を意識する
ガラスの天井の関連語
- ・壊れたはしご
壊れたはしごとは、性別の違いが昇進に影響を及ぼしているのではないかという指摘です。昇進に関して性別比率に偏りが出た結果、女性が昇進しづらい状況を生み出している要因につながり、多様な働き方の実現にあたって課題となっています。
- ・ガラスの崖
ガラスの崖とは、企業が危機的状況に陥っている場合、女性が企業のトップに抜てきされやすいという現象です。女性が昇進しにくい現象を指すガラスの天井とは一見対照的な性質をもつとみえますが、こちらも女性の昇進に関する問題点を指摘しています。ガラスの崖についてはこちらを参照ください。
