偽装請負
読み方:ギソウウケオイ
偽装請負とは
偽装請負とは、表向きは請負契約としながら実際は派遣労働の形態をとり、企業が労働者派遣契約にかかる規制を回避するために行われる不正行為です。請負契約では、企業が労働者に対して直接指示を行う、契約外の労働を委託することが禁止されているため、このように労働者派遣と同等の扱いを行うことは違法行為にあたり、罰則が科せられます。
偽装請負が発生する原因
偽装請負が発生するのは、企業が労働コストを削減し、労働者派遣契約にかかる手間を回避するためです。派遣労働者を受け入れる場合、原則3年の期間制限や福利厚生の準備などさまざまな制約がかかります。請負契約の場合、労働者に対する福利厚生は必要なく、労働者派遣契約と比較して制約が少ないため、偽装請負の発生につながります。
偽装請負の関連語
請負契約
請負契約とは業務委託契約の一種で、受注者が業務を完遂した後に発注者が業務に対する報酬を支払うことを約束する契約です。主にシステム開発やコンテンツ制作などで締結されるケースが多いです。請負契約についてはこちらを参照ください。
二重派遣
二重派遣とは派遣元と契約を締結した労働者を、本来の派遣先とは異なる企業へ再派遣する違法行為を指します。職業安定法第44条および労働基準法第6条によって禁止されています。二重派遣についてはこちらを参照ください。