2025.08.06

シェアードサービス

シェアードサービス

読み方;シェアードサービス

シェアードサービスとは

シェアードサービスとは、複数のグループ企業が人事や総務など間接部門を一か所に集約して業務を行う経営手法です。シェアードサービスで事業部を共有し一元管理することで、兼任業務や余剰人員を減らせ、システム管理費や人件費などのコスト削減や業務の効率化が見込まれます。

シェアードサービスの対象となる業務

  • ・郵便物の仕分け
  • ・文房具・備品管理
  • ・情報システム関連業務
  • ・一般会計
  • ・業務監査 など

シェアードサービスを用いるメリット

  • ・業務の品質が向上する
    シェアードサービスで間接部門を集約すると、業務が標準化され支店や従業員ごとの業務内容のばらつきを低減できます。業務内容のばらつきを低減することにより、従業員が専門性や正確性を身につけ、業務全体の品質向上がもたらされます。
  • ・ガバナンスが強化される
    シェアードサービスでは、グループ企業の間接部門運営をまとめることで、これまで各事業部に点在していた情報が一か所にまとめられ、短時間で現状把握ができます。現状把握が短い期間で行えると、ガバナンスが強化され、不正行為を防止できる健全な企業風土の実現が可能になります。
  • ・人材の有効活用につながる
    シェアードサービスで事業部を共有することで部門が少人数化され、余剰人員を注力すべき事業部に再配置できます。余剰人員の再配置に加え、特定の業務に専念できる環境が整うため、人材の有効活用につながります。

シェアードサービスのデメリット

  • ・導入に際して時間がかかる
    シェアードサービスの導入において、これまでの各グループ企業が用いたシステムを統一させる必要があり、多くの時間と労力を必要とします。
  • ・緊急時の対応が難しくなる
    シェアードサービスを用いて間接部門をまとめることで、間接部門にいる専門知識のある従業員が少なくなり、緊急事態発生時の早急な対応が難しくなります。
  • ・業務や処遇が変わり、従業員のモチベーションが下がる
    シェアードサービス部門は、従業員の仕事が単純作業となり、従業員のモチベーションが低下することにつながります。

シェアードサービスの類似語

  • ・BPO
    「BPO」は、シェアードサービスと同様、業務の効率を上げるために生み出された手法です。「シェアードサービス」との大きな違いは、「BPO」では業務効率化を図るために、仕事を外部に委託します。一方、「シェアードサービス」は間接部門を集約することで、肥大化を防いで効率を向上させます。
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