ワーム
読み方:ワーム
ワームとは
ワームとは、マルウェア(悪意のあるプログラム)の一種です。宿主(プログラムやファイル)を必要とせず、自己増殖能力を持つため感染力が非常に強く、拡がり始めると深刻な影響を及ぼします。感染が確認された場合は、迅速な対応が求められます。
ワームの特徴
- ・感染経路
ワームの主な感染経路は、ネットワーク、共有フォルダ、メール、外部メディアの4つです。ネットワークの脆弱性を突いて感染を広げ、共有フォルダには自身をコピーして侵入を試みます。メールでは添付ファイルを開くことで感染し、アドレス帳を参照して大量のワームを送信します。さらに、感染を拡大させる可能性があるのがUSBメモリなどのリムーバブルメディアです。これらの経路を通じて急速に拡散し、システム全体に影響を及ぼすおそれがあります。
- ・ワームが起こす被害
ワームがコンピュータに感染すると、感染拡大を図るとともにリソースを占有し、動作速度を著しく低下させます。情報窃取型のワームは、インターネットバンキングやECサイト、SNSなどのアカウント情報を標的とします。また、バックドア(外部から不正にアクセスするための裏口)を設置するタイプのワームは、他のマルウェアの侵入を容易にし、遠隔操作やシステム破壊を引き起こす可能性があることが危険な点です。
ワームへの対策
ワーム対策としては、ネットワークセキュリティの強化、ファイアウォールの適切な設定、定期的なシステム更新、メールフィルタリング、外部メディアのスキャンが有効です。これらの対策を講じることで、ワームの感染を未然に防ぎ、システムの安全性を維持できます。



