ZD運動
読み方:ゼットディーウンドウ
ZD運動とは
ZD(英:Zero Defects)運動とは、製品生産における欠点・欠陥をすべて取り除き、新たな欠陥を発生させないようにする取り組みです。ZDは日本語で「無欠陥」を意味し、ZD運動を推進することで品質向上やコスト削減の実現に寄与します。
ZD運動が生まれた背景
ZD運動の原型は、1962年に海外の某航空機製造企業が受注製品の納期を短縮するために、各工程に潜在的なミスがないか調査したことからといわれています。国内では、某大型電機メーカが国内でQCサークル活動を開始した2年後、当時の社長がZD運動の理念に共感し、1965年に取り入れました。海外では業務担当者の裁量に任せるのに対し、国内ではQCサークルとの一本化に対する影響から、小集団活動で行います。
ZD運動の特徴
ZD運動では、製造過程で進捗度に応じてチェックする機会を設ける、品質管理システムでデータを一元化するなどの施策を講じ、不良品発生防止に努めています。従来の欠陥チェックでは検品後、不良品と合格品の仕分けを行っていましたが、ZD運動の導入によりチェック体制の強化が可能になりました。
ZD運動の関連語
- ・QCサークル
QCサークルとは、労働者が小集団を形成して製品やサービスなどの品質改善を行っていく活動です。能力発揮・人間性尊重・企業体質改善や発展を基本理念としています。ZD運動は、QCサークルとして形成された小集団の下行われます。



