株式会社セラク(東京都新宿区、代表取締役:宮崎 龍己、以下当社)は、有限会社新福青果(宮崎県都城市、代表取締役社長:新福 朗)、株式会社バローホールディングス(岐阜県恵那市、代表取締役会長兼CEO:田代 正美)、エア・ウォーターアグリ&フーズ株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:岩本 康範)、一般社団法人日本食農連携機構(東京都千代田区、理事長:増田 陸奥夫)と「データ駆動青果流通協議会」を設立し、需給不均衡や、流通過程におけるフードロス、物流における2024問題といった青果流通の課題解決に繋がるスマートフードチェーンシステムの構築と実証を開始したことをお知らせいたします。 第一弾の取り組みとして、データ駆動青果流通協議会として、農林水産省「令和4年度農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち輸出物流構築緊急対策事業」にかんしょの輸出における課題解決のための提案を行い、採択を受けました。当事業では、スマートフードチェーンシステムの構築によって、かんしょの輸出における課題の解決に取り組んでいます。 <令和4年度農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち輸出物流構築緊急対策事業の公募結果について> https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/kanbo/result_2201207_020-1.html プロジェクトの背景と取り組み概要 高品質で食味に優れる日本の「かんしょ」は、香港、台湾、東アジアなどの海外で人気が高く、令和3年度の野菜の輸出額において2位になるなど、農産物の輸出拡大への貢献が期待されています。一方で、かんしょの輸出においては、輸送過程での腐敗が課題となっており、輸出拡大の足枷となっています。また、輸出先では小さいサイズのかんしょが好まれますが、輸出を拡大することで大きいサイズのかんしょの余剰品が発生するという課題がありました。当社はIoTやデータを用いて、流通過程の可視化、余剰品マッチング、集荷マッチングといったシステムを構築することで、こうした課題の解決に取り組んでいます。 今後の取り組み 物流における2024年問題や、気候変動や異常気象による見通しを立てづらい出荷量など青果流通には課題が山積しています。当社では今後もデータ駆動青果流通協議会としてスマートフードチェーンシステムの構築に取り組み、データに基づいた産地・需要家・物流の3者のマッチングによる需給の安定化や共同物流の推進に貢献して参ります。