2021.04.30
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農林水産省「革新的営農支援モデル開発」事業にてみどりクラウドとAIを活用した青果流通支援プロジェクトが採択

株式会社セラク(東京都新宿区、代表取締役:宮崎 龍己、以下当社)は、農林水産省が公募を行なった「令和2年度第3次補正予算 国際競争力強化技術開発プロジェクト」において、株式会社ウェザーニューズ(千葉県千葉市、代表取締役社長:草開 千仁)、株式会社R&Cホールディングス(長野県長野市、代表取締役社長:堀 雄一)、ドローン・ジャパン株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:勝俣 喜一朗)の4社で設立した「データ駆動青果流通支援コンソーシアム」として提案を行なったみどりクラウドとAIを活用した青果流通支援プロジェクトが採択されたことをお知らせいたします。

<農研機構による革新的営農支援モデル開発採択結果のお知らせ>
http://www.naro.affrc.go.jp/project/research_activities/files/kokusai-kyosoryoku-kyoka_project2021_itakuyoteikadai.pdf

プロジェクトの背景と取り組み概要
農業生産量は圃場の特性や生産者の技量、作物の品種といった緩やかに変化する要素に加え、気象条件や圃場環境といった大きく変動する要因によって定まるため、どれだけ出荷できるのか事前に把握することが困難です。こうしたことが、生産者、青果流通事業者、実需者が安定的な青果の供給を難しくし、それぞれの経営リスクの一つとなっています。
こうした課題を解決するべく、本プロジェクトでは当社のみどりクラウドが収集する生産現場のデータや、ドローン・ジャパン株式会社がドローンによって収集する生産状況データ、株式会社ウェザーニューズが有する気象データ、株式会社R&Cホールディングスが有する各産地の過去の出荷量データなどを分析し、AIによる出荷量予測モデルの構築に取り組みます。

本プロジェクトの成果によるみどりクラウド事業のサービス拡大
当社では、本プロジェクトによって構築された出荷量予測モデルを用いて、みどりクラウド事業の新たなサービスとして、出荷量予測サービスを青果流通事業者や生産組合、実需企業などに提供することを予定しています。これまで、みどりクラウドのデータは生産の改善に利用されてきましたが、こうしたサービスの提供により、データの活用を流通や経営に広げていくことが可能となります。データの活用用途が広がることで、みどりクラウドの普及をさらに促進し、その付加価値を高めることにつながると考えています。

今回のプロジェクトについて、プロジェクトに参画する各企業は以下のようにコメントを寄せています。

■ 株式会社ウェザーニューズ 執行役員 サービス統括主責任者 安部 大介様
ウェザーニューズでは、気象予測に加えて電力需要予測や再エネ発電量予測、商品需要予測や来店客数予測など、各種気象相関型のAI予測モデルを開発しています。今回は当社の気象データと各産地の出荷量データの分析による高精度な出荷量予測モデルを構築して、農作物と流通に関わるステークホルダーの課題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。

■ 長野県連合青果株式会社(株式会社R&Cホールディングス グループ) 取締役 唐木 裕史様
青果物流通では「生産量の予測」「セリ人の属人化」が課題となっています。ウェザーニューズ社が取り組まれているマクロな視点での需要予測などの取り組みや、セラク社のみどりクラウドなどの情報によって、こうした課題を解消できるのではないかと期待し、本プロジェクトに参加させていただきました。
これまでは、各産地が栽培状況を元に経験と勘で予測した出荷量をもとに私たちは先売りを行っています。さらに、セリ人も産地や販売の動向を経験と勘で行なっていることから、非常に属人性が高く、そのやり方を継承していくことが困難となっています。こうした継承が困難な業務を、最先端の技術を取り入れることで改善できればと考え、今回の取り組み参画しています。業界の活性化のためにも今プロジェクトで結果を残せるようにしたいと考えております。

■ ドローン・ジャパン株式会社 代表取締役 勝俣 喜一朗様
弊社が提供するドローンを用いたリモートセンシングサービス「DJアグリサービス」は、「みどりクラウド」と連携し、露地栽培におけるデータ活用を実現するための協業を行っています。本プロジェクトのコンソーシアムメンバーとともに、ドローンで撮影・解析した結果から「みどりクラウド」プラットフォームを通じ、出荷量予測サービスシステムの実現を目指します。

■「みどりクラウド」について
「みどりクラウド」は、農業をデータ化することで、農業生産の可視化や省力化を実現し、さらに付加価値の高い食農バリューチェーンを構築することで、収益性の高い農業を実現する農業ITプラットフォームです。
圃場へ設置する農業IoTゲートウェイの「みどりボックス」、スマートフォンやパソコンで取得したデータを閲覧・分析する「みどりモニタ」、自動環境制御を行うオプションや、収集したデータを分析するサービスに加え、農作業計画・記録を手軽に行える農作業記録サービス「みどりノート」や、流通販売を支援する「みどりマーケット」、「営農支援アプリ」の企画・開発・運営を行っています。

■株式会社セラクについて
株式会社セラクは、IT技術教育(人材育成)によりビジネスを創造し、社会の発展に貢献するIT企業です。IoT/AI/サイバーセキュリティ/RPAなどの先進技術で企業のデジタル化を支援するデジタルトランスフォーメーション事業(DX事業)、企業のITインフラやITシステムを支えるシステムインテグレーション事業(SI事業)と、農業IoTサービス「みどりクラウド」を提供しています。

■本件のお問い合わせ先
株式会社セラク 経営戦略室 広報/IR担当
TEL:03-3227-2321


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