2023.03.29
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青果流通デジタルサービス「みどりクラウド らくらく出荷」の提供を開始 集荷・出荷をDX化し、JAの営農販売事業を支援

株式会社セラク(東京都新宿区、代表取締役社長 宮崎龍己、以下「当社」)は、青果流通の現場にバーコードやクラウドシステムなどを用いたデジタル技術を導入する「みどりクラウド らくらく出荷」サービスを開始いたしました。このサービスによって、農業者や出荷団体にとって負担となっていた集荷・出荷における計数・伝票発行作業を大幅に省力化いたします。また、青果物に対して個体識別番号を付与することで、青果物のロット単位でのトレーサビリティを実現。本サービスが媒体となって川上で生み出された栽培データを川下に、また、川下での青果物の評価を川上に伝えることができ、農産物の価値を高めるスマートフードチェーンの構築に貢献します。

サービス内容

当サービスは、これまで手書き伝票が基本であった青果流通の現場に、バーコードやクラウドシステム、スマートフォンアプリなどを組み合わせたデジタル技術を導入いたします。生産者が出荷用段ボールに個体識別番号情報を含むバーコードが印刷されたラベルを貼り付け、自身のスマートフォンで読み取ることで規格や販売先毎の出荷数がリアルタイムにJA側に通知されます。また、荷受けを行うJAの職員は、スマートフォンやタブレットを用いてデータに基づいて検品、分荷、出荷処理を行います。出荷処理を行うと、自動的に伝票が生成され、全農や市場などの取引先にFAXやシステム間連携にて情報を送ることができます。

本サービスにより集出荷業務がデジタル化されることで、計数や集計ミスによる数量の不一致の発生を防ぐことが可能となります。こうした高精度な情報の素早い販売先への伝達は、人材不足の解消に役立つだけでなく有利販売や産地の信頼向上にも貢献します。

なお、本サービスでは農産物にロット単位での個体識別番号を付与しますが、この番号によってバリューチェーンの川上と川下を情報で繋ぐことが可能となります。こうしたことから、将来、本サービスは今後取り組みが期待されているスマートフードチェーンの起点として活用されることが予想されます。

サービス背景

これまでの青果流通現場において、生産者は手書きで販売品の出荷伝票を記入しており、集荷された生産物は営農指導員などのJA職員によって改めて目視で数量の一致を確認、販売先毎に伝票を手書きで書き起こす作業が発生していました。この非効率な事務手続きと情報伝達ロスによる機会損失は、販売にかかるものだけでなく、JA営農指導員の本来の業務である栽培指導時間の減少を招き、営農販売事業の大きな課題となっておりました。当社は、このような課題に対して、データに基づくスマートフードチェーンの実現を提案しております。

スマートフードチェーンの実現

スマートフードチェーン構築は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムの一環として実施されている事業であり、育種、生産、加工・流通、消費にわたるフードチェーンの全てのプロセスをAIやデータ連携基盤等を用いてスマート化し、生産性向上、無駄の排除、トータルコスト削減、農作物・食品の高付加価値化、ニーズとシーズのマッチング等を実現しようとしております。今回の当社サービスによって、国内で初めて生産現場で青果物の荷姿個体に個体識別番号が付与されます。この番号を媒体として、データの活用が川上・川下に広がり、スマートフードチェーンの実現や付加価値の高い青果流通に寄与します。

◆本件に関するお問い合わせ先
株式会社セラク  みどりクラウド事業部
営業直通電話 : 03-6851-4831(平日9:00~18:00) E-mail :info@midori-cloud.net
URL:https://info.midori-cloud.net/midori_contact/contact/


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