2023.04.27
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AIの活用により青果出荷量の予測を実現、主要産地の出荷量予測情報の提供を開始

株式会社セラク(東京都新宿区、 代表取締役社長 宮崎龍己、 以下「当社」)は、 過去の市場流通量や気象情報などのデータを元に、 AIを用いた青果の出荷量を予測するシステムを実現し、 キャベツ・玉ねぎ・きゅうり・トマトの4品目の主要産地の出荷量予測情報の提供を開始しました。 また、 その情報を活用したキャベツの圃場単位での出荷時期・出荷量の予測システムを構築しました。

本システムは、データ駆動青果流通支援コンソーシアム(株式会社セラク・株式会社ウェザーニューズ・株式会社R&Cホールディングス・ドローン・ジャパン株式会社)が、農林水産省「国際競争力強化技術開発プロジェクト(課題番号:モ3野3、課題名:革新的営農支援モデル開発)(※注1)」(事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援を受けて研究開発に取り組み、実現したものです。

現在、気候変動や異常気象によって、農業生産の再現性が損なわれ、計画的な生産を行うことが困難になりつつあります。 今回のAIを活用したシステムは、事前に収穫時期や収穫量を提供し、安定的な農業経営や青果流通事業者における経営リスクの低減、需給不均衡に起因するフードロスの解消に寄与するものです。
※注1:https://www.seraku.co.jp/info/2021/04/p20210430/1787 (セラクプレスリリース)

サービス背景

農業生産における出荷量は、温度や日射量といった気象条件の影響を強く受けます。近年、気候変動や異常気象によって、これまで通りの栽培を行ってもこれまでと同様な量を収穫することができなくなってきました(農業生産の再現性の低下)。その結果、契約栽培における出荷量の不足、需給不均衡による激しい価格変動などが発生し、生産者や青果流通事業者、実需者にとって経営リスクとなっています。青果の出荷量を予測することができれば、こうした課題を解決し、安定的な青果流通を実現することが可能となります。

サービス内容

1. 産地出荷量予測

流通量が多く、流通量や価格の変動幅が大きいキャベツ・玉ねぎ・きゅうり・トマトの4品目の1ヶ月先までの出荷量を予測して提供いたします。 予測情報は、各品目の主要10産地(都道府県単位)の出荷総量の予測値で、1週間単位で提示されます(絶対誤差率は約20%)。
この産地出荷量予測は、農研機構が運営する農業データ連携基盤「WAGRI」のAPIとして提供されており、各種サービスやアプリケーションに組み込んで利用いただくことが可能です。 当社では、みどりクラウド「営農支援」アプリに組み込み、情報の提供を行っています。
なお、農林水産省「国際競争力強化技術開発プロジェクト」の取り組みの中で、地方青果市場を運営するR&Cながの青果(長野県)では、本予測サービスの利用により、営業担当者の出荷予測業務に要する時間を最大18%短縮、さらに担当者による価格の予測精度が向上、利益率を高める効果が確認されました。

2. 圃場出荷量予測

産地出荷量予測にて得られる産地全体の収穫量の傾向を元に、キャベツの圃場単位での出荷量、出荷時期を予測することができます。キャベツは定植された株数以上の数を収穫することはできないことから、出荷可能となる時期の株数と重量を掛け合わせて予測を行います。また、ドローンによる植生指数を測定し、その結果を加えることでより正確な予測を可能としました。(平均絶対誤差率13.1%、出荷可能日の誤差は8日間)

出荷可能株数・作物重量それぞれを予測するモデルを、WAGRI APIを通じて、各種サービスやアプリケーションに組み込んで利用いいただくことが可能です。当社では、「みどりノート」に組み込み、生産者や実需者向けに予測情報の提供を行っています。

出荷量予測APIの紹介動画

今後の事業展開

本システムの研究開発を行ったデータ駆動青果流通支援コンソーシアム(株式会社セラク、株式会社ウェザーニューズ、株式会社R&Cホールディングス、ドローン・ジャパン株式会社)は、引き続き事業化に向けた取り組みを継続します。

今回の事業化に向けたサービス提供について、各企業は以下のようにコメントを寄せています。

■ 株式会社ウェザーニューズ 常務執行役員 サービス統括主責任者 安部 大介様
今回構築した出荷量の予測システムは、青果物の市場取引データや気象データを用いて、主要産地別の青果物の出荷量を実用的なレベルで予測可能であることが実証できました。この出荷量予測により、農作物と流通に関わる卸売業や小売業などのステークホルダーの課題解決につながることを期待して実用化に向けて進めていきたいと思います。

■ 東京富士青果株式会社(株式会社R&Cホールディングス グループ) 代表取締役 唐木 裕史様
業界の課題でもある属人化しがちなセリ人(営業)の知識や経験・人脈などから分析された出荷予測をAIにより経験の浅いセリ人(営業)にもアシストしてくれる事を期待しています。また、近年の異常気象により出荷予測が難しい事に対してもAIによりサポートしてもらえる事も重ねて期待しています。

■ドローン・ジャパン株式会社 代表取締役 勝俣 喜一朗様
当社は2015年より現在まで(2023年3月31日)延べ10万ヘクタールの圃場をドローンリモートセンシングしてまいりました。 当事業を通じ、青果作物の生産量を圃場単位で予測するための「VARI値および作物の体積値を測定する」方式を確立しました。 セラク様のみどりノートを通じ、青果流通加工事業者と生産者間で容易に活用いただくためのサービスを提供いたします。

◆株式会社セラクについて
株式会社セラクは、IT技術教育(人材育成)によりビジネスを創造し、社会の発展に貢献するIT企業です。 クラウドサービスにおけるカスタマーサクセスソリューションやAI/サイバーセキュリティ/RPAなどの先進技術で企業のデジタル化を支援するDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス、企業のITインフラやITシステムを支えるSI(システムインテグレーション)サービス、農業IoTサービス「みどりクラウド」等を提供しています。

代表者 : 代表取締役 宮崎龍己
所在地 : 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア 6階
設立 : 1987年12月
事業内容 : システムインテグレーション事業(ITインフラ構築、運用・保守サービスほか)、デジタルトランスフォーメーション事業(クラウド&ソリューション、カスタマーサクセスソリューション)、みどりクラウド事業
上場市場 : 東京証券取引所 プライム市場
URL : https://www.seraku.co.jp/

◆本件に関するお問い合わせ先
株式会社セラク DX本部 みどりクラウド事業部
営業直通電話 : 03-6851-4831(平日9:00~18:00) E-mail :info@midori-cloud.net
URL:https://info.midori-cloud.net/midori_contact/contact/


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