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【初任給・手取り】 大卒・高卒の違いや平均を解説

date2024年05月09日
【初任給・手取り】 大卒・高卒の違いや平均を解説
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はじめに

  • 大卒の初任給平均額は228,500円である(通勤手当含む、令和4年)
  • 学歴や働く地域、業種・職種、企業規模などで初任給の金額は変わる
  • 給料は基本給と諸手当の合計が支給される
  • 税金と社会保険料が引かれるので、額面と手取り額には差がある
  • ボーナスの金額は基本給から計算される

新卒の初任給はどのくらいの金額が妥当なのでしょうか。本記事では初任給について手取りを含め、幅広く解説します。基本給や諸手当といった給料の内訳や、額面給与と手取り額の違いなどの疑問には一覧表で解決できます。求人の条件面を検討中の就活生へのアドバイスもありますので、ぜひ本記事を役立ててください。

新卒の給料、初任給平均はどれくらい?

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、大卒の初任給平均額(通勤手当を含む)は228,500円です。学歴ごとの初任給平均額は以下の通りです。

大学院卒大卒高専・短大卒専門学校卒高卒
男性271,900円229,700円204,100円207,000円183,400円
女性256,900円227,200円201,800円216,600円177,600円
男女計267,900円228,500円202,300円212,600円181,200円

参考:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

基本給と諸手当について

給料は「基本給」と「諸手当」の合計が支給されます。「基本給」は毎月支払われる固定給で、残業代やボーナス、退職金の算出元にもなります。「手当」は諸費用として基本給とともに支給される賃金のことです。
代表的な手当を以下で説明します。

  • 時間外手当

    一般的にいう「残業代」のことです。労働基準法で定められている法定労働時間を超えて働いた場合に支給されるもので、基礎賃金(基本給と変動しない手当により決定)から算出されます。

  • 深夜手当

    午後10時~午前5時までの労働に対する手当のことを指し、労働基準法によって支給が定められています。基礎賃金から算出されます。

  • 休日手当

    法定休日の労働に対する手当で、労働基準法で支給が定められています。基礎賃金から算出されます。

  • 役職手当

    職位の役割に応じて支給される手当です。課長や部長など、管理職に対しては管理職手当という名称で呼ばれることもあります。

  • 家族手当

    配偶者や子どもなど扶養家族がいる社員に対して支払われる手当です。企業独自の手当のため、この手当がない企業もあります。

  • 住宅手当

    家賃の一部を企業が負担する手当です。企業独自の手当のため、この手当が規定にない企業も多くあります。

新卒のボーナス

ボーナス(賞与)とは、通常の給料とは別に支給される「特別給与」のことで基本的に夏・冬の年2回の支給です。一般的にボーナス手取り額はおおよそ6~8割とされています。支給前の半年間における人事査定で金額が決定するため、新卒での夏ボーナスについては査定期間が短いことから寸志となる傾向にあります。満額支給は冬のボーナスからになるので、知っておきましょう。
また、ボーナスの支給がない企業も中小企業を中心に存在するため、求人票を見るときはボーナスの有無や基本給の金額も確認してください。

高卒の場合

マイナビエージェントの情報によれば、高卒の場合、新卒の夏ボーナス平均額は約15,400円で1年目以降は336,100円アップするようです。最初夏ボーナス額が少ないように思えますが、寸志という意味ではこのくらいが妥当になるでしょう。冬以降になると半期の査定によって満額支給が見込めます。

参考:マイナビエージェント|新卒のボーナス平均額は?一年目の夏・冬はいくらもらえる?

大卒の場合

同じくマイナビエージェントの情報によれば、大卒の場合、新卒の夏ボーナス平均額は約23,100円で1年目以降は556,100円アップするようです。新卒最初の夏ボーナスは、査定期間の関係上で高卒よりも高くもらえるものの、このくらいになるでしょう。冬以降になれば、満額支給が見込めます。

参考:マイナビエージェント|新卒のボーナス平均額は?一年目の夏・冬はいくらもらえる?

みなし残業手当

「みなし残業手当(固定残業代)」とは、実際の残業時間にかかわらず、一定時間分の残業代があらかじめ固定給として支給される手当のことです。
みなし残業制度は、残業が規定の時間に達していなくても残業代が支払われるので一見お得なように思えます。しかし中には、時間いっぱいまで毎月残業することが推奨されているような職場もあるようです。たとえば、みなし残業制度がある求人は給与欄に「月給:220,000円(固定残業代20時間を含む)」と記述されているといった例です。
また、この手当がある場合、実は基本給は少ないことがあるため、条件面をよく確認しましょう。

額面と手取りの違い

額面給与「(総支給額)」とは支給される給料の総額のことを指します。税金や社会保険料が額面給与から引かれて実際に受け取れる額、これが「手取り額」です。この手取り額はたとえば同僚と同じ基本給だとしても、扶養家族の有無などによって控除される額は異なります。
また、残業手当や資格手当、交通手当などで手取り額は人によってさまざまです。
実際に天引きされるものを以下で解説します。

  • 所得税

    個人の所得に対して徴収される税金です。収入金額によって徴収される税金の額が異なります

  • 住民税

    住んでいる自治体に納める税金です。前年の収入に対してかかる税金であることに注意しましょう。

  • 健康保険

    ケガや病気に対する治療費の負担のために、日本ではすべての国民が健康保険に加入する国民皆保険制度をとっています。一定の条件を満たした従業員は健康保険に加入する義務があり、給料から健康保険料が徴収されます。

  • 厚生年金

    日本では20歳になったら国民年金に加入されますが、一定の条件を満たした従業員など対象に給料から厚生年金を徴収されます。厚生年金は日本における社会保障制度で必要な公的年金制度です。

  • 雇用保険

    失業したときに失業給付を受けるための保険です。一定の条件を満たした従業員は雇用保険の加入を義務付けられているので、雇用保険料を徴収されます。

額面給与からいくら引かれる?

「手取り」について、いくらになるのか気になる人もいるのではないでしょうか。一般的には額面の75%~85%程度が手取りとなる計算で、たとえば額面が220,000円の場合、手取り額は165,000円~187,000円程度です。
初任給では所得税と雇用保険料が引かれ、さらに2か月目以降は健康保険料と厚生年金保険料も引かれます。住民税については前年の所得により算出されるため、引かれるのは社会人2年目からになることを覚えておきましょう。

地域や業種によって給料が違う?

初任給の平均額は前項で説明した通りですが、学歴以外にも、地域や業種・職種、企業規模などによって初任給の金額に差が出ています。以下で詳しく見ていきましょう。

地域別の新卒給料

沖縄の最低賃金に地域差があることからもわかるように、初任給にも地域差があります。厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)によると、五大都市圏の大卒初任給平均額は次の通りです。

地域別初任給平均額
東京220,500円
大阪210,100円
名古屋(愛知)210,100円
札幌(北海道)199,000円
福岡203,700円

参考:厚生労働省|令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

業種別の新卒給料

業種によってさまざまで、初任給平均に差があります。大学卒では、学術研究,専門・技術サービス業(227,200円)、情報通信業(218,100円)が初任給の高い業種とされています(令和元年)。

参考:厚生労働省|令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

企業規模別の新卒給料

企業規模別の初任給平均は下の表の通りです(令和元年)。あまり違いがないように見えるかもしれませんが、ボーナスや今後の昇給額に大きな開きがあり、生涯年収にかなりの差が出る可能性もあることに注意しましょう。

  大学院卒 大卒 高専・短大卒 高卒
大企業 242,000円 213,100円 185,600円 168,500円
中企業 232,100円 208,600円 183,600円 166,100円
小企業 229,300円 203,900円 183,200円 168,600円

参考:厚生労働省|令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

何に使う?使い道を決めるポイント

はじめてまとまったお金を手にするタイミングで貯金することで、後の人生でまとまったお金が必要になったときなど大きく差がつきます。株式会社学情の情報によれば、2023年4月時点では、初任給の使い道は「貯金」52.8%が最多でした。次いで「家族へのプレゼント」43.4%「自己投資」22.6%と圧倒的に「貯金」が使い道として選ばれているようです。

上手に使い道を決めることで、今後のライフプランに必要な資金を有効に使えるでしょう。

使い道をしっかりと決める前のポイントについては以下の通りです。

  • 貯金の目標金額を決める

    まずはいくら貯めるのか、具体的な数値を決めましょう。貯金はモチベーションが大事です。

  • 給与口座と貯金用口座を分ける

    給料が振り込まれる口座と貯金用の口座を分けましょう。後述する先取り貯金がしやすくなります。また、残高で貯金額がすぐに把握できるので、いっそうモチベーションを高められることができます。

  • 先取り貯金をする

    給料が入ったらすぐに貯金用口座に毎月決まった額を振り込み、残りを生活費とする貯金方法です。「なぜかお金が貯まらない」といった事態を回避できます。

  • 家計簿をつける

    新卒社会人は、大きな収入を得るのと同時に意外なほどお金も出ていきます。このタイミングで収支の把握を目的に家計簿をつけてみましょう。貯金は金銭のバランス感覚が大事です。

参考:株式会社学情| 昇給した分の使い道は、1位「貯金」、2位「生活費」。「光熱費や食費が上がっているので、生活費に充てたい」の声。初任給の使い道は、1位「貯金」、2位「家族へのプレゼント」/20代対象アンケート

給料面だけで企業選びをしない

就活での企業選びにおける「給料の高さ」はあくまでひとつの目安です。社会人として働くうえで指標となるものは、やりがい、企業理念、ワークライフバランスなど他にもあります。自己分析をしっかりとおこない、仕事に何を求めるのか、目指す働き方はどういったものなのかを把握し、自分の軸を確立しましょう。これに合う企業に応募し、社会人生活を充実させるようしっかり就活することが肝要です。

まとめ

大卒の初任給平均額は228,500円です(通勤手当含む、令和4年)。学歴や働く地域、業種・職種、企業規模などによって初任給の金額は変動します。
給料は基本給と諸手当を合計したものですが、税金と社会保険料が引かれるので、額面と手取り額には差があります。就活では給料面だけでなく、多角的に条件を検討して求人に応募しましょう。
新社会人は今から貯金する癖をつけ、よりよい生活を送れるように使い道を決めて取り組みましょう。

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