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Web(オンライン)面接のマナーと対策 入退室・挨拶・カンペまで解説

date2023年09月06日
Web(オンライン)面接のマナーと対策 入退室・挨拶・カンペまで解説
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はじめに

  • Web面接も対面式面接も基本的なマナーへの考え方は同じ
  • 面接時はスーツを着用し見えない部分の身だしなみも丁寧に整える
  • 視線はカメラに固定し、話し方はゆっくりと丁寧に、普段より少し大きめの声がオススメ
  • 背景はシンプルな壁やカーテンを。バーチャル背景はできれば使用しない
  • 通信が途切れるなど不測の事態が起こってもとにかく落ち着いて冷静に対応する

就職活動で、「Web面接をおこないます」と告知されたら、何をどうすればいいかと迷う人もいるでしょう。
Web面接(オンライン面接)をおこなう企業が増えてきたとはいえ、まだまだ、未経験の人も多いため、Web面接を受ける上で知っておきたいマナーや服装などについてご紹介します。

Web面接の流れとマナー

Web面接といっても、基本は対面式面接と大差はありません。しかしWeb面接独自の暗黙の了解やルール、マナーが存在します。「知らなかった」「気づかなかった」でよくない印象を与えるのはもったいないので、後悔しないためにもしっかりとマスターしましょう。

前日までの準備

使用するデバイスによって、どのような準備が必要か見ていきましょう。

インターネット環境(オンライン)の準備

画像や音声が途切れることのない安定したネットワーク環境が確保できる場所で受けるようにしましょう。無線よりも有線LAN接続が安心です。雑音の入らないプライバシーの確保できる空間という点から、自宅で受けるのがよいでしょう。
自宅以外で受ける場合には、面接の最初に「●●という理由で本日は自宅ではなくこちらで面接を受けさせていただきます」と、理由と今いる場所を伝えると丁寧です。

ツール(Zoomなど)の準備

Web面接で最初に準備するのはツールです。よく使われるツールにはZoom・Google Meet(ハングアウト)・Skypeなどがあります。相手企業からの指示を確認してインストール、または最新バージョンにアップデートしておきます。
就活で使うのですからアカウント名は本名が望ましいです。プロフィール画像も応募先に見られてふさわしいものか考えましょう。プライベートで使っているアカウントなどはとくに注意が必要です。

機器の環境を整える

Web面接を受けるにあたり、使用に適したデバイスや周辺機器について説明します。

デバイス

Web面接ではパソコンを使いましょう。タブレットやスマートフォンなど他のデバイスよりも映像も音声も安定しています。画面が大きく、対面に近い雰囲気で面接官と話すこともできます。画面上で自分がどう映っているかも確認しやすい点も安心です。

スマートフォンの性能も向上していますので、スマートフォンでWeb面接を受けることも可能です。スマートフォンで受ける際には以下の点に注意しましょう。

  • スマートフォンを固定する

    面接中の手振れ防止のため、スタンドを使用して固定しましょう。

  • スマートフォンの通信量の確認をする

    Web面接はビデオ通話のため通信量が多くなります。途中で通信制限が起きないように確認しましょう。

イヤホン・マイク・スピーカー

パソコン内蔵のスピーカーでも可能ですが、Web面接ではイヤホンを使うと声が聞き取りやすく安心です。顔全体がよく見えるように大きなヘッドフォンタイプは避けます。マイク付きのイヤホンは外部の音が入りにくいという利点もあります。
マイク・イヤホン・スピーカーは外付け、パソコン内蔵のもの、どちらを使うにしても事前のリハーサルで音量の調整をしましょう。

当日の流れと注意点

面接当日は緊張することも多いです。流れにそって注意点も解説しますので、押さえたいマナーなどをマスターし、内定をつかみ取りましょう!

身なりを整える

Web面接とはいえ、通常の対面式面接と同じという心構えで挑みましょう。カメラ越しという少ない情報量のなかで、面接官はあなたの服装や髪形、メイク(男性の場合はヒゲなど)をしっかりチェックしています。
カメラに映らない場所も手を抜いてはいけません。どのように相手に見えているかはこちらからはわかりませんので、面接を受けることに適した服装やみだしなみを心がけてください。
面接前におこなう最後のカメラ動作チェックのときに、画面に映る自分の姿が面接を受けることに適した状態にあるかを見ておくこともオススメです。

音が鳴る可能性のあるものはオフに

Web面接に挑む際、「静かさ」も大切です。Web面接を受ける場所はできる限り生活音や外部からの騒音などが入りにくい場所を推奨します。
さらに注意したい「音」は、スマートフォンの着信音や通知音、パソコンのアプリやシステムの通知音などです。すべての通信機器の通知音をオフにしましょう。
マナーモードにしてもかまいませんが、振動音も拾ってしまいますので、サイレントモードにしておくことがマナーとしてふさわしいでしょう。

入室は何分前?余裕を持ってスタンバイする

企業によっては、「面接開始の10分(もしくは5分)前にはスタンバイをしておいてください」など、事前に告知されることもあります。指示がなくても、面接開始の10分前には必ずパソコンの前でスタンバイしましょう。

この10分前という時間は、使用するツールへのログインの目安にもなります。10分前にパソコンのスタンバイをはじめるという意味ではなく、すべての準備が整ったあとに10分の余裕があるという意味です。
直前で忘れていたことがあったり、トラブルが起こったりなどで慌てないためにも、余裕を持って行動することを心がけましょう。

入室後の挨拶の仕方

オンライン会議室への入室後、面接官と対面したら、まず軽く一礼しはっきりと名前を告げて挨拶をしたあと、深くお辞儀をしましょう。目線はカメラに向かって行います。
最初の挨拶は、「 〇〇〇〇と申します。本日は面接の機会をいただきありがとうございます」などと、時間を割いて頂いたことへの感謝の言葉も伝えましょう。
お辞儀のポイントは、挨拶をしながら頭を下げるのではなく、話し終わった後に深くお辞儀(頭を下げる)をするようにしましょう。着座でもメリハリのある振る舞いといえます。

聞き取りやすい声や間で話す

対面式面接以上に心がけたいことは、しっかりと発音し、聞き取りやすい話し方を意識することです。ネットを通じて行われる会話は、マイクを通すことから予想以上に聞き取りにくかったり、聞こえなかったりします。かなり意識して声の出し方や・トーンや速度・間の取り方を考えましょう。

Web面接で使用するマイクを使って、模擬練習を録音して聞いてみるなどの練習もオススメです。家族や知人に協力してもらい、客観的に発生や話し方などについてアドバイスをもらうと参考にできます。

目線はカメラを見る

Web面接では、ついつい画面に映る相手の顔に意識が行きがちです。しかし画面越しでは目線をカメラに合わせなければ、相手には別のところを見ている印象になってしまいます。
また、画面の上に外部接続のカメラを設置している場合も、視線が上がりすぎていないか注意が必要です。自分では相手の顔をみて、適切な対応をしているはずが、違う印象を与えてしまわないように、事前にカメラを見て話す練習を行っておきましょう。

退出の仕方

面接終了後はお礼の挨拶を伝えオンライン会議室から退出します。基本は面接官が退出したのち自分も退室します。ただし、面接官から指示があった場合は指示に従いましょう。
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」「面接の機会をいただきありがとうございました」と、感謝の言葉を添えると好印象です。
先に退室を促されたときには、「お先に失礼します」と声をかけて退室しましょう。
面接が終わったことにホッとしたところでまだオンラインのままだったという失敗談も聞かれます。対面での面接と変わらず、最後まで気を抜かずに取り組みましょう。

Web面接での服装・髪形・メイクは?

Web面接と聞くと、なにか特別なことを考えてしまうかもしれませんが、基本は対面式面接時の服装やメイク、髪形で問題ありません。あまり意識せずに、清潔感のある服装やメイク・髪形を心がけましょう。

「服」スーツを着る!対面の就活と同じ

Web面接を受ける場合も就職活動用のスーツが基本です。自宅で面接を受けることから、自分自身をアピールできるファッションやラフな服装をイメージするかもしれません。しかし、あくまでも就職活動における「面接」です。Web上と対面に違いはないと思っておきましょう。
スーツを着用することで、仕事に対する意欲の現れにもなりますし、画面越しにも気を引き締めて挑んでいることや、やる気をアピールできます。

「髪形」清潔感が大切

最も意識すべきことは清潔感です。女性の場合、髪が長い人はひとつにまとめスッキリした印象を心がけましょう。目や顔に髪がかかるようではマイナスの印象を与えてしまいますので、男性女性ともに、顔や表情がはっきりと見える髪形を意識してください。
清潔感については、家族や友人にチェックしてもらうのもおススメです。

「化粧」ナチュラルメイクにする

就職活動における面接時のメイクは、原則「ナチュラルメイク」です。自宅で面接という日常に近いと普段どおりのメイクをしてしまいがちです。Web面接も対面式面接と同じですので、就職活動に適したナチュラルメイクを心がけるようにしましょう。
画面越しの場合、対面とは印象が変わりますので、事前にカメラに映る自分の姿を確認しておくこともオススメします。

Web面接時の背景は?

Web面接を受けるとき背後に映り込むものにも注意が必要です。映り込みで恥ずかしい思いや、不本意な印象を与えないためには、どのような背景を意識すべきかお話しします。

壁を背景にする

Web面接のときの背景でもっとも適しているのは、なにもない壁が映し出されている状態です。壁が難しい場合はカーテンを背景にすることもオススメです。どちらも、できるだけシンプルで薄い色合いのものが望ましいでしょう。
本棚やタンスなどの生活感や、趣味のものであふれていると、あまりよい印象を与えませんので気をつけましょう。
どうしても難しい場合はキレイに整理整頓しておきます。雑然としていると、いい加減な人間だという印象を与えかねませんので要注意です。

映り込み注意!ポスターなども外しておく

趣味のものだけではなく、就職活動に関係ないものは極力画面内に写り込まないように注意しましょう。
カレンダーや思い出の写真なども、外しておくことが懸命です。個人情報の漏洩や、就職活動が不利な状況に陥ることも考えられます。
基本は背後にはなにもない状態をキープして、Web面接に挑みましょう。

バーチャル背景について

自宅で面接する場合、見られたくないものが映り込む可能性や片付けきれず困ることもあるでしょう。そのような場合に便利なツールが「バーチャル背景」です。さまざまな企業やクリエイターがオンライン通話で使用できるバーチャル背景を公開していますが、Web面接ではオススメできません。
バーチャル背景なら簡単に部屋の中を隠せると思われがちです。しかし、単色背景(合成のためグリーンがベスト)にしないと合成感が丸出しになりますし、ツールによっては使用できないこともあります。うまく行けばいいですが、リスクが高いので使わないほうがよいでしょう。

カンペの使い方をこっそり教えます!

Web面接の場合、画面に写り込まない死角をうまく利用してカンペを使えると考える人もいるでしょう。
しかし、相手から見えないからと言って、カンペを使うことはあまりオススメできません。面接では、受け答えも合否判断に影響しますので、できる限り自分の言葉で話さなければ意味がないからです。
どうしても不安が拭えない人のためにカンペの使い方と注意点をお話ししますが、あくまでも参考までとして、カンペは極力使わないように努力しましょう。

1.ディスプレイに直接カンペを貼る

カンペを使う場合、手元におくとカンペを読もうと不自然に視線が下がり、相手は違和感をおぼえます。そこでパソコンのディスプレイに貼ってしまう方法です。カメラを見ている視線に近い高さにすると、相手に違和感を与えずに済みます。
しかし、貼り方によっては剥がれ落ちてしまう可能性もあり、慌てて拾おうとすると、相手に不信感を与えかねません。

2.画面にメモを出す

次にパソコンのメモ帳やワードにカンペを作成しディスプレイに表示しておく方法です。
カンペを手書きせずに済みますし、自分が見て読みやすい文字サイズやフォントにすることもできます。
注意点は、目線が下がるためカンペを凝視しないこと、キーボード入力ができるためカンペに情報を詰め込みすぎて、どこに書いてあるかが探さないとわからない状態になることです。

3.カンペは読む速さに気をつける

カンペを読むときに注意したいのは、作成した長い文章をそのまま読み上げようとしないことです。できればカンペは箇条書きレベルの内容に留め、きっかけとなるキーワードを拾い、その場で自分の言葉を使って話すとうまくいくでしょう。
文章を読み上げると、感情が伴わず伝えようとする熱量が下がってしまう傾向にあります。読み方に注意しつつ、上手にカンペを使いこなせば気付かれずに乗り切れるかもしれません。

Web面接時での注意点

最後にWeb面接を受けるときに気をつけたいポイントの紹介です。Web面接ならではの注意点ばかりです。大切なマナーやいざというときにあなたを助ける対処法ですので、しっかりと押さえておきましょう。

1.カメラの距離や角度に注意

目線はカメラに向かって真っすぐになる高さで、上半身がすべて画面に収まる距離がベストです。
カメラの位置が下になるときは、雑誌や台などをパソコンの下に敷いて高さの調節をしてください。真正面を向いたときにカメラと目線が一致する状態を目指しましょう。
距離が近すぎて顔が画面いっぱいに入っているなどもNGです。上半身がすべて収まり、頭の上に少し余裕があるぐらいがちょうどよい距離感です。
カメラの角度をセットするときも、下から見上げていたり、逆に見下ろすような高さからの角度になっていたりしないかをチェックしましょう。

2.Web面接中のパソコン操作はNG

面接中は必要のない動作はしないようにしましょう。とくに気をつけたいのは、キーボードを打つ音や、マウスを操作する動作です。面接に必要であれば構いませんが、許可も受けずに行うと面接官は「何をしているのだろう」と不信感を抱くかもしれません。
大切なことをパソコンのメモ帳に残したい気持ちもわかりますが、面接官からは何をしているのかわかりませんので、遊んでいるとか、集中していないととられる可能性もあります。
メモなどを取りたい場合は、面接官にもわかるようにペンとメモを使った手書きのアクションがオススメです。

3.通信が切れても冷静に対処する

どれほど対処や対策をしても不測の事態は起こるものです。とくにオンラインの場合は、接続トラブルやエラーのため、いきなり通信が途絶えてしまうことも珍しくはありません。
基本は企業側からの連絡や対応を待ちましょう。こちら側のトラブルで復旧できない可能性もあります。万が一に備え、トラブル発生時の対処法を事前に確認しておくといいでしょう。企業側の連絡先などをメモに書いて用意しておくこともオススメです。
とにかく「焦らない」こと。焦らず冷静に対応できることが、トラブルを乗りこえるポイントです。

4.充電は満タンに!通知はオフに!

スマホやタブレットを使用する場合の充電は満タンにしておくことをオススメします。途中で充電切れを生じ、面接が強制終了するなどを起きないための対策です。
パソコンの場合はコンセントがつながった状態で面接を受けることがベストです。やむを得ずコンセントから離れた位置で面接を受ける場合は、やはりフル充電状態にしておくことを強くオススメします。

どの端末を使用する場合でも、すべてのアプリやソフトの通知をオフにしておきましょう。アプリの自動アップデートも解除しておくことをオススメします。面接中にメッセージアプリの通知音や、電話の着信音などが鳴ってしまうと面接が中断されるなども起こりえます。

まとめ

就職活動で行われるWeb面接のマナーについてお話ししました。対面式面接で注意するべきマナーと、Web面接で注意すべきマナーは根本的には同じです。しかしWeb面接ならではの注意ポイントがいくつも存在しますので、本番で焦ることがないように、早い段階から準備をしておくようにしましょう。
この程度ならバレないだろうと思っていることが、面接官には見透かされている可能性もあります。この辺りも対面式面接と同じと考えて、気や手を抜くことはしないように、正面から挑みましょう。

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