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就職転職活動の面接マナー/服装/持ち物/から受付~退室まで全網羅(WEB電話面接にも対応)

date2024年01月12日
就職転職活動の面接マナー/服装/持ち物/から受付~退室まで全網羅(WEB電話面接にも対応)
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はじめに

就職や転職活動で書類選考を通過し面接での選考に進むことになったが、「面接でのマナーが分からない。」「面接官に好印象を与えるにはどのようなことに気をつけるべきかわからない。」などの悩みを抱えていませんか?面接では、ほとんどの企業が志望者の立ち振る舞いや言葉遣いなどのマナーを重要視しています。そのため、面接時のマナーをしっかりと覚えておくことは非常に重要です。

この記事では、持ち物や身だしなみ、面接当日の振る舞いなど、面接に関するマナーについて解説していきます。また、Web面接や電話相談など、企業側に訪問せずに行う面接でのマナーについても解説します。ぜひ参考にして面接の準備に役立ててください。

面接にまつわるノウハウや対策方法を完全網羅! 面接について困ったときはぜひ以下のリンク先記事を参考にしてみてください。

面接の持ち物と身だしなみ

面接の持ち物と身だしなみ

面接では、第一印象が何より大事です。第一印象で評価を落としてしまっては、いくら優れた能力や経歴があっても選考を通過できないことがあります。第一印象を良くするためにも、身だしなみのマナーをしっかり守りましょう。

また面接へ行く際の持ち物は、企業側から指定されるものはもちろん、必要に応じてカバンに入れておくべきものもあります。後ほど紹介しますので、併せて参考にしてください。

コート

寒い時期に面接を受けることになった場合、同中では防寒具としてコートを着用します。コートであれば何でも良いわけではなく、黒やベージュなどの落ち着いた色にし、形はシンプルなトレンチコートなどが良いでしょう。

ただし、コートを着たまま建物内に入るのはNGです。面接会場の建物に入る前にはコートを必ず脱ぎましょう。脱いだ後は、コートの内側を表にして畳んで腕にかけて持つのがマナーです。畳むときにコートの内側を表に向ける理由は、外側に付いたホコリや雨などを建物内に持ち込まないようにするためです。

建物内でコートを着たままでいるのもNGなので、面接終了後にコートを再度着るタイミングは、「建物を出てから」ということも併せて覚えておきましょう。

スーツ

スーツは、身だしなみや清潔感に気を使っているかが特に分かるポイントです。面接を受ける際のスーツは黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いた色のものを着用しましょう。柄は基本的には無地が望ましいですが、目立たない程度の柄であれば問題はありません。転職活動中の方は、学生時代に着たリクルートスーツだと若すぎる印象を与えてしまい、社会経験が少ないと思われてしまう可能性がありますので、避けた方が無難です。

シャツは白が一番良いですが、薄い青系の色でも爽やかな印象を与えることができます。
逆に、スーツやシャツにシワが入っていると、面接でマイナスの印象を与えかねません。スーツのシワが目立つ場合は、面接の前にクリーニングに出しておきましょう。そして、身だしなみにつながる持ち物として忘れてはならないのが、ハンカチやティッシュです。トイレから濡れた手で出てくることや、急な雨に打たれた後などに濡れたまま建物に入らないように携帯しておきましょう。

カバン

カバンは、A4サイズの書類が入るビジネスバッグを用意しましょう。カバンは面接時に足元に置く可能性があるので、面接官にチェックされる項目の1つとして注意を払うべきポイントです。
最近では、リュックやトートタイプもありますが、自立しないカバンだとどうしてもだらしなく見えてしまいますので、自立するタイプのビジネスバッグが望ましいです。色やデザインもシンプルかつ機能的なものであれば、面接や仕事にも使いやすいでしょう。

また、カバンには以下のものを最低限の用意として入れておきましょう。

  • 筆記用具
  • メモ帳
  • A4サイズの書類が入るクリアファイル(汚れやキズのないもの)
  • 会社案内資料
  • エントリーシートや履歴書のコピー
  • 現金、交通系ICカード
  • 会場までの地図

クリアファイルは、提出する書類があればその書類を入れるために使えるほか、新たに書類をもらう可能性もあるので、もらった書類を入れるために必要です。会社案内の資料やエントリーシート、履歴書のコピーは面接直前までの情報整理に使えるので、カバンの中に入れておけば大いに役立ちます。会場までスムーズに移動するために、交通系ICカードは前日までにチャージしておきましょう。

名刺

転職活動をしている方は、面接時に名刺交換を求められることが稀にあります。原則として名刺交換の必要はありませんが、柔軟に対応できるように、現職の名刺がある方は、念のため携帯しておくと良いでしょう。あくまで念のためなので、無理に用意する必要はありません。すでに退職済みで名刺を持っていないという方は、面接官の名刺を受け取るだけで構いません。

名刺を受け取る際のマナーとして以下のポイントを覚えておきましょう。

  • 相手と自分の間に机などを挟まない
  • お礼の言葉を述べて名刺は両手で受け取る
  • 名刺入れの上に役職が一番高い人の名刺を乗せ、自分の左側に置く

社会人ともなれば、名刺交換の機会は数多くあります。適切なマナーを心得ているかもチェックされる場合があるので、上のポイントを守って面接に望んでください。

就活/転職の受付から面接までの流れ

就活/転職の受付から面接までの流れ

持ち物や身だしなみは、面接の事前準備として覚えておくべき項目です。ここからは面接当日の行動、面接時のマナーを一般的な流れに沿って解説していきます。

  • 受付
  • 入室
  • 面接時
  • 退室

それぞれについて詳しく解説するので、一つひとつ覚えていきましょう。

会場到着から受付までの最適な時間

面接会場に着いたら受付を済ませましょう。もちろん遅刻は厳禁ですが、やむを得ない理由で遅れる場合は、必ず面接担当者に連絡をしましょう。当日は、不測の事態をある程度想定した上で、余裕を持って会場に到着できるように行動することが大切です。ただし、会場到着は30分~1時間前など、早すぎるのもかえって良くありません。目安として、面接時間の10~15分前には会場に到着し、5~7分前までには受付を済ませるつもりで当日のプランを立てておきましょう。

受付の方法は、大きく分けて2パターンあります。

①エントランスに受付の方がいるパターン
受付の方がいる場合は、その受付の方に、「こんにちは、本日◯時からの面接に参りました◯◯と申します」と名乗りましょう。そうすると受付の方が案内、もしくは担当者を呼んでくれます。受付の方に対しても、ハキハキと話してしっかりと要件を伝えましょう。

②エントランスに人がいない無人受付のパターン
無人受付の場合、内線電話と案内番号がエントランスにあります。その電話を使って「本日◯時からの面接に参りました◯◯と申します。担当の△△様にお取り次ぎをお願いします。」と電話口の人に伝えましょう。受付の電話を鳴らす時間も、予定時刻より早すぎるのは良くありません。約束の時間の5~10分前を目安にしておくと良いでしょう。

新卒で初めて就職活動をする人や、無人受付のパターンを経験したことがない人は、無人受付のパターンがあることを覚えておいてください。無人受付を知らずにエントランスで待ち続けて遅刻扱いになったり、受付をせずにオフィスに入ったりすると、常識の欠けている人として評価を落とされる原因となってしまいます。エントランスに着いて、受付の人がいないことが分かったら、内線電話を探しましょう。

また、到着後すぐに面接にならず、控室に案内されることもあります。その際は、周囲をキョロキョロしたり、スマートフォンを操作したりせず静かに待ちましょう。

ノックや挨拶など入室時のマナー

受付を無事済ませ、いざ面接が始まるという時に、最初に気をつけるべきなのは入室時のマナーです。まずは、入室の流れを押さえておきましょう。

  1. ドアをノックする
  2. ドアを開け、入室
  3. 入室したらドアを閉める
  4. 面接官にお辞儀
  5. 椅子の横まで歩いて向かう
  6. 椅子の横に立ち、面接官の指示を待つ

入室時には必ずノックをしましょう。
ただし、ノックの回数にもマナーがあるので注意してください。国際基準のマナーに則った場合、ノックの回数によって次のように意味が変わります。

  • 2回はトイレが空室かどうかを確認する場合
  • 3回は親しい間柄の相手に対して
  • 4回以上は初めて訪れた場所や礼儀を必要とする場合

国際基準のマナーが必要となると考えられる会社(貿易系・外資系など)を受ける時は、4回のノックをすると、国際マナーの分かる人材だと判断され、評価が上がるかもしれません。

日本の企業では、4回のノックをくどいと感じるため、3回に省略するのがスタンダードです。面接時には、面接官に聞こえるようにノックは3回しましょう。

ノックの後、面接官から「入ってください」と合図があってから入室します。「失礼いたします」と挨拶をしてから入室し、ドアの方向を向いて静かにドアを閉めます。決して後ろ手でドアを閉めることのないようにしましょう。ドアを閉めたら、面接官の方を向いて45°の角度でお辞儀をします。

この時、「よろしくお願いいたします」と一言述べると印象が良いです。姿勢を正して椅子の横に立ち、面接官の指示を待ちましょう。入室時は、姿勢や所作が最も見られる時間です。姿勢を正すことと、ハキハキと話すことを心がけましょう。

面接時は座り方やカバンの置き場所にも気を配る

入室後、面接官から「座ってください」の合図があってから、「失礼いたします」と一言添えて座ります。着席する時、持っているカバンは椅子の横に置きましょう。

コートを持っている場合は、カバンの上に置くのが正解です。椅子の座り方で注意すべきポイントは、深く腰掛けず、背もたれにもたれないようにすることです。

座っている時の基本の姿勢は、背筋を伸ばして顎を引き、男性は両膝を少し開いて手を握りこぶしにして膝に乗せます。女性は両膝を閉じ、両手を重ねて膝に乗せます。正しい姿勢を保ったまま、面接官との対話に臨みましょう。

退室時のマナー

面接が終わって退室する時が、一番気を緩めてはならない場面であると言っても過言ではないでしょう。質疑応答を終えると緊張が解かれ、どうしても気が緩みがちですが、その気の緩みが評価を下げてしまうかもしれません。退室も面接の一部だととらえ、気を緩めないようにしましょう。

それでは、退室の流れを押さえておきましょう。

  1. 面接終了の合図の後、座ったままお礼を述べ、お辞儀をする
  2. 立ち上がり、椅子の横で再度一礼
  3. ドアの手前まで移動して、最後に一礼し、ドアを開けて退室

面接終了の合図の後、座った状態で「本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました」と面接官に感謝を述べ、お辞儀をしましょう。感謝を述べたら立ち上がり、椅子の横で「ありがとうございました。失礼いたします」と再度お礼を述べます。

ドアまで移動して、再度面接官の方を向いて「失礼いたします」と一礼し、ドアを開けて退室します。退室してドアを閉める時は、必ず面接官の方を向いて、静かに閉めましょう。

退室してからも、建物内では誰が見ているか分かりません。面接会場の建物から出るまでは決して油断せず、気を引き締めたまま行動することを心がけてください。

社員と廊下ですれ違った場合

これは、基本中の基本なのですが、面接会場の廊下などで社員の方とすれ違った場合には、必ず挨拶をしましょう。明るく「こんにちは」と言って会釈をするだけで十分です。その挨拶があるか無いかで印象は大きく変わります。

仮に入社した後の先輩や上司となる人かもしれず、相手に好印象を持ってもらうことはデメリットになりません。すれ違う社員の方には必ず挨拶をしましょう。

Web面接でのマナー

Web面接でのマナー

面接は、「実際に面接会場で会って対面で行うもの」というイメージがありますが、最近は、インターネット回線を使って実施する「Web面接」を行う企業もあります。パソコンのカメラを使ってお互いの姿を映し、双方が離れた場所にいながら面接ができるのです。

Web面接でも、身だしなみや礼儀は通常の面接と同じように整えて臨んでください。自宅で受ける時には、カメラで写す背景に余計なものが映らないように部屋をきれいに片付け位置を調整しておきましょう。面接時は、自然なカメラ目線を意識し、通常の面接と同じようにハキハキと話しましょう。

カンペを用意しておいても構いませんが、手元に置くとカンペを見るたびにチラチラと下を向くため、印象が良くありません。自然なカメラ目線を保てるように、カンペは正面を向いた時の目線の延長に見えるようにしましょう。パソコンの「メモ帳」に書いておいても良いです。

本番になってから「音声が聞こえない」、「回線が悪い」などのトラブルが発生する可能性もあります。Web面接を行う前には、インターネットの接続環境や、音声のテストを事前にしておきましょう。

電話面接のマナー

電話面接のマナー

電話面接は、対面の面接と違って表情などが伝わらないので、音声が全ての評価を決めます。まず、電話面接を受ける時は、必ず静かな場所で受けるようにしましょう。周りが騒々しいと、お互いの声が聞き取りづらくなってしまい、評価が下がる原因となってしまいます。

電話面接で最も大切なことは、話し方です。明るく聞き取りやすいトーンで、ハキハキと話しましょう。電話面接は、静かな周辺環境と聞き取りやすい声のトーンを意識して臨んでください。

まとめ

面接のマナーをまとめて解説しました。面接は、自分が「その会社に有益な存在である」とアピールする絶好のチャンスです。

ビジネスマナーもしっかり守れる人材だとアピールできたならば、あなたの面接はより成功に近づくでしょう。この記事で紹介したマナーをしっかりと押さえ、万全の準備をして面接に望んでください。

最後のチェックポイント

  • スーツの色は黒・グレー・ネイビーなど落ち着いた色にする
  • A4の書類が入るビジネスバッグを使う
  • 入室時のノックは3回(国際基準は4回)
  • 椅子の背もたれにはもたれない
  • 面接会場を出るまで気を緩めない
  • カンペは目線の先に準備する(Web面接)
  • とにかくハキハキと話す
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