【5分で分かる】ExcelのSUMIF関数の使い方|条件別に合計する方法


はじめに
- SUMIF関数は特定の条件に合う数値だけを合計してくれる便利な機能
- SUMIF構文は3つの引数(範囲・検索条件・合計範囲)で成り立っている
- 結果がエラーになる場合は行列のズレや記号類の入力ミスがないかを確認する
- ダブルクォーテーションや「””」アンパサンド「&」は入力ミスが多いので要注意
- 複数条件の合計を算出したい場合はSUMIFS関数へのステップアップがおすすめ
Excelで全体の合計を出すSUM関数は知っていても、そこからさらに特定の商品の売上だけを合計したい、特定の担当者の実績だけをすぐに集計したい、などと思ったことはありませんか?本稿では、そんな集計作業の悩みを一瞬で解決するSUMIF(サムイフ)関数の使い方を、初心者向けにもわかりやすく解説します。
SUMIF関数とは?
Excelを使っていて、特定のデータだけを合計したいという場面は非常に多いものです。たとえば膨大な売上表から、担当者が静楽さんの売上だけを合計したり、経費一覧から会議費の項目だけを抽出したりといったケースです。このように、特定の条件に合う行だけを瞬時に探し出し、その行に対応する数値(売上等)を合計してくれる便利な機能が、SUMIF関数です。
通常のSUM関数は、指定した範囲内のすべての数値を合計する関数です。しかしSUMIF関数は、数式をひとつ入力するだけで、条件別に合計を計算してくれる画期的な関数です。売上表や経費表、在庫管理表など、あらゆるビジネスシーンで頻繁に登場するため、この関数をマスターするだけでも日々のデスクワークのスピードは劇的にアップします。
SUMIF関数の使い方を基本式で確認しよう
ExcelでSUMIF関数を実際に使いこなすために、まずは基本となる数式の形(構文)を確認しましょう。SUMIF関数の基本式は以下の通りです。
- SUMIF関数の基本式
=SUMIF(範囲,検索条件,[合計範囲])
このSUMIF構文に含まれる3つの要素(引数)が、それぞれどのような意味を持っているのか、下図とともに混乱しやすいポイントに注意しながら整理します。

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| 要素 (引数) | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| 範囲 | 条件に合致しているかを判定するセルの範囲 | 担当者名が並んだ列や範囲(図のD4~D10)など |
| 検索条件 | どのような条件でデータを絞り込むか | 「静楽さん」「マウス」「>=10000」など |
| 合計範囲 | 実際に数値を合計したいセルが並んだ範囲 | 売上金額や経費の金額が入力された列や範囲(図のC4~C10)など |
SUMIF関数を使う際は、この3つの要素に何を入れるかを整理しておくだけで、数式作成の難易度が下がります。その際に初心者が迷いやすいのが、どこから条件を探すのか(範囲)と、どこの数値を合計するのか(合計範囲)の違いです。
- 範囲
条件を探し出す、対象エリア(表の範囲)を指定します。
- 合計範囲
最終的に合計したい数値が入っている、金額エリア(金額の入力範囲)を指定します。
SUMIF関数で条件別に合計する方法
基本の構文を理解したら、次は実務で最もよく使う条件の指定方法について、具体的に見ていきましょう。


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ExcelのSUMIF関数で、条件別に合計する方法をマスターするためには、指定したい条件(文字列・数値・日付など)のタイプに合わせて、数式の書き方を少し変える必要があります。代表的なパターンを以下の表にまとめました。
| 条件の タイプ | 指定方法の ルール | 具体例 | 式の書き方の例 |
|---|---|---|---|
| 文字列 | 探したい文字を””(ダブルクォーテーション)で囲む | 商品名「マウス」の売上を合計する場合 | =SUMIF(B4:B10,”マウス”,C4:C10) ※図のG9/イエローの式 |
| 以上 (数値) | 比較演算子(>=など)と数値を””で囲む | 「10,000円以上の売上」を合計する場合 | =SUMIF(C4:C10,”>=10000″) ※図のG13/グリーンの式 |
| 日付 | 日付を””で囲み、比較演算子と組み合わせる | 「2026/06/01以降の売上」を合計する場合 | =SUMIF(A4:A10,”> =2026/6/1 “,C4:C10) ※図のD13/オレンジの式 |
このように、条件の書き方にはExcelならではの「決まりごと」があります。これらを正しく覚えることで、どんなデータが来ても柔軟に対応できるようになります。
商品名・金額・日付を条件にして合計する方法
この項目では、実務でよくある具体的なシチュエーションについて下図をもとに、数式の作り方を深掘りして解説します。


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〇〇という文字列を条件にする
最も基本的なのが、商品名や担当者といった文字列の指定です。文字列を条件にする場合は、必ず条件をダブルクォーテーション(””)で囲みましょう。
- =SUMIF(D4:D10, “静楽”, C4:C10)
上記は担当者名の静楽を条件に売上を合計する場合(G4/パープル)の数式です。
- =SUMIF(B4:B10,”ノートPC”,C4:C10)
上記は商品名のノートPCを条件に売上を合計する場合(G8/イエロー)の数式です。
金額が〇〇以上(以下)という数値条件にする
売上額が一定基準を超えているデータだけを合計したい場合は、比較演算子(>、<、>=、<=)を使用します。
- =SUMIF(C4:C10,”>=10000″)
上記は単価\10,000以上を条件に売上を合計する場合(G13/グリーン)の数式です。
このとき、「合計範囲」を省略すると、「範囲」に指定したC4〜C10の中で条件に合う数値がそのまま合計されます。
指定した日付以降という条件にする
日付の指定でも、比較演算子を組み合わせることが多いです。SUMIF関数で以上以下の考え方を応用して、基準となる日付を判定します。
- =SUMIF(A4:A10,”>=2026/6/1″,C4:C10)
もし「特定のセルに入力した日付(例:A4)」を基準にしたい場合は、アンパサンド(&)を使って比較演算子とセルを結合させます。
- =SUMIF(A4:A10,”>=”&A4,C4:C10)
このようにセル参照を活用すると、後からセル内の日付(条件)を書き換えるだけで集計結果が自動更新されるため便利です。
いずれも6月1日以降の売上を合計する(D13/オレンジに入る)数式です。
実務でよく使うSUMIF関数の例
SUMIF関数を実務に取り入れることで、手作業によるミスやフィルタリングの作業時間を排除し、集計業務の効率化を進められます。以下は、明日からでもオフィスで使える具体的なSUMIF関数の実務例をケース別にまとめました。
| ケース | 実務例 | 効果 |
|---|---|---|
| 担当者別に売上を 集計する場合 | 毎日、複数人の営業メンバーが売上を記録していくリストから、特定のメンバーの成果だけを可視化します。 | 手作業で担当者ごとにフィルターをかけて合計をメモする手間がゼロになります。 |
| 商品別に売上を 集計する場合 | 店舗やECサイトの売上データから、どの商品がどれだけ売れているかを把握します。 | 在庫管理や仕入れ予測を立てるための基礎データを一瞬で作成できます。 |
| 経費を科目別に 集計する場合 | 家計簿や企業の経費精算書から、旅費交通費・消耗品費・通信費といった勘定科目(カテゴリ)ごとに支出金額を集計します。 | 予算管理や経理の集計業務が効率化され、毎月の締め作業がスムーズになります。 |
手作業による集計は、どれだけ注意してもタイプミスや見落としの可能性までは排除しきれません。SUMIF関数を導入することで、正確かつスピーディーな業務プロセスを実現させましょう。
SUMIF関数で複数の条件を使いたいとき
SUMIF関数を使って集計を行っていると、「静楽さんが商品Aを売り上げた合計を出したい」「4月中の会議費だけを合計したい」といった、複数の条件を指定して集計したい場面も、よくあるでしょう。しかし、残念ながら基本のSUMIF関数で指定できる検索条件は1つだけです。
もし、SUMIFで複数条件の合計を算出したい場合には、SUMIF関数ではなくSUMIFS(サムイフス)関数を使用するのが最適です。
SUMIFとSUMIFSの違い
SUMIFとSUMIFSの違いを理解するために、最もシンプルな切り分け方は、条件が1つならSUMIF、2つ以上ならSUMIFSを使うという点です。また、2つの関数は指定する引数の「並び順」が異なるため注意が必要です。
- SUMI関数:
=SUMIF(範囲,検索条件,[合計範囲])
- SUMIFS関数:
=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2],……)
SUMIFS関数では最初に「合計したい数値の範囲」を指定し、その後ろに「条件を判定する範囲と条件のペア」を順に並べていきます 。実務でデータの分析精度を上げるためにも、SUMIFS関数へのステップアップをおすすめします。
SUMIF関数がうまくいかない原因
SUMIF関数を入力したものの、エラーが発生して正しく集計できないケースもよくあります。この項目では、実務で初心者が陥りがちな代表的な原因と、その解決策(トラブルシューティング)をまとめます。
検索条件と合計範囲の「行数・列数」がズレている
SUMIF関数を正しく動作させるには、「範囲」と「合計範囲」の開始行・終了行が完全に一致している必要があります。
- NG例:=SUMIF(B4:B10,”商品A”,C5:C11)
範囲がB4からなのに、合計範囲がC5からになっています。
- 解決策:=SUMIF(B4:B10,”商品A”,C4:C10)
上記のように、行番号(4〜10)をそろえてください。ズレがあると合計値が本来と異なる行から足されるなど、エラーの原因となります。
SUMIFの結果が0になる
数式は合っているように見えるのに、結果が0になってしまう場合、条件の指定方法が誤っている可能性があります。以下のポイントをチェックしてください。
- 文字列の囲み忘れ
検索条件に文字列(テキスト)を指定する場合、文字列をダブルクォーテーション(””)で囲んでいないとExcelが条件を認識できず、結果が0になります。
- 数値が文字列として入力されている
合計範囲内の数値が、セルの書式設定によって文字列として認識されている場合、SUMIF関数はそれを数値としてカウントせず、合計されない状態になります。その場合はセルの書式を「数値」や「標準」に修正してください。
- 不要なスペースが混入している
検索元のデータや検索条件のテキストに、目に見えない半角・全角のスペースが混ざっていると、完全一致と判定されず合計対象から外れてしまいます。
結果が「#VALUE!」などのエラーになる
SUMIF関数のエラーで代表的なものが「#VALUE!」エラーです。これは参照先が破損している場合や、外部ファイルの参照時に、そのファイルが閉じられている場合などに発生することがあります。外部のファイルを参照する際は、パスやファイルの開閉状態にも注意が必要です。
また下図のように、検索条件で比較演算子の「以上」と「セル」を組み合わせて指定する際、アンパサンド(&)を抜かしてしまうと集計結果がエラーになります。検索条件を手作業で入力する際には記述ミスにも注意しましょう。
- NG例:=SUMIF(A4:A10,”>=”A4,C4:C10)
- OK例:=SUMIF(A4:A10,”>=”&A4,C4:C10)
まとめ
ExcelのSUMIF関数は、大量のデータが並ぶ一覧表から条件に合う特定のデータだけを抽出して条件別に合計してくれる大変便利な関数です。文字列・数値・日付といった実務で扱うさまざまなデータを、条件別に集計できるようになれば、売上集計や経費計算、在庫管理などのあらゆる作業を劇的に効率化できます。
まずは簡単な表から、ぜひSUMIF関数を試してください。本稿が理解の一助となることを願っています。











