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確定申告の税額計算を分かりやすく解説|所得税の計算式・税率・控除

date2026年04月16日
確定申告の税額計算を分かりやすく解説|所得税の計算式・税率・控除
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はじめに

  • 確定申告の計算は納税者自身が行うため税率や各種控除の理解が必要
  • 確定申告は個人の収入から算出される税額を申告・納税する制度
  • 個人の税額は確定申告の手順に基づいて算出できる
  • 課税方法や各種控除の理解が負担の軽減につながる
  • 税制改正で基礎控除額が見直された点に注意が必要

確定申告で税額を計算するには、規定や要件の理解が不可欠です。そこで本稿では、確定申告における税額の計算手順を、主に所得税にフォーカスし、例示と合わせて解説します。

確定申告の期間と対象者

確定申告は個人事業主やフリーランス、給与年収が2,000万円を超える人などが対象です。その年の収入は1月1日から12月31日までを基準に、翌年の2月16日から3月15日までに申告と納税を行います。期日が土日祝日と重なる場合は翌平日が締め切りです。以下の表で、納税者区分ごとの申請方法と納税方法をまとめました。

納税者区分申告・納税方法
事業所得者確定申告
給与所得者(年収2,000万円以下)源泉徴収
給与所得者+事業所得
or
その他所得有
源泉徴収+確定申告

確定申告で税額を計算する

日本では申告納税制度が採用されており、納税者自身が確定申告で収入・所得・税額などを計算し、申告を行います。税額は、1年間に得た収入を基に確定申告を通じて算出しますが、この手順は複雑なため各種の税率や、控除方法の理解が不可欠です。

所得税の仕組み

所得税は、個人の所得に課税される税金です。年間の総収入から経費や所得控除を差し引いた、課税所得に基づいて算出されます。この仕組みについては以下の項目で、より詳しく見ていきましょう。

課税所得と課税方法

所得税が課税対象となる所得は、その性質により10種類に分類されます。また課税方法には、給与・事業・雑所得などをすべて合算して計算する総合課税、株式や不動産譲渡といった他の所得と合算せずに申告する申告分離課税、源泉徴収で納税が完結する源泉分離課税があります。これらの情報を以下の表にまとめました。

所得の種類と課税方法
種類概要課税方法
事業所得
(営業等・
農業)
商・工業や漁業、農業、自由職業などの自営業から生ずる所得総合
事業規模で行う、株式等を譲渡したことによる所得や先物取引に係る所得申告分離
不動産所得土地や建物、船舶や航空機などの貸付から生ずる所得総合
利子所得国外で支払われる預金等の利子などの所得総合
特定公社債の利子など(源泉徴収口座では原則申告不要だが、損益通算や繰越控除のために確定申告をする場合がある)申告分離
預貯金の利子などの所得源泉分離
配当所得法人から受ける剰余金の配当、公募株式等証券投資信託の収益の分配などの所得
※上場株式等の配当等について、申告分離課税を選択(※)したものを除く。
確定申告不要制度があります。
総合
上場株式等に係る配当等、公募株式等証券投資信託の収益の分配などで申告分離課税を選択(※)したものの所得申告分離
特定目的信託(私募のものに限る。)の社債的受益権の収益の分配などの所得源泉分離
給与所得俸給や給料、賃金、賞与、歳費などの所得総合
雑所得公的年金等国民年金、厚生年金、確定給付企業年金、確定拠出年金、恩給、一定の外国年金などの所得総合
業務原稿料、講演料、シルバー人材センターやシェアリングエコノミーなどの副収入による所得
その他生命保険の年金、暗号資産取引による所得など他の所得に当てはまらない所得総合
先物取引に係る所得申告分離
譲渡所得ゴルフ会員権や金地金、機械などを譲渡したことによる所得総合
土地や建物、借地権、株式等を譲渡したことによる所得
※株式等の譲渡については事業所得、雑所得となるものを除く。
申告分離
一時所得生命保険の一時金、賞金や懸賞当せん金などの所得総合
保険・共済期間が5年以下の一定の一時払養老保険や一時払損害保険の所得など源泉分離
山林所得所有期間が5年を超える山林(立木)を伐採して譲渡したことなどによる所得申告分離
退職所得退職金、一時恩給、確定給付企業年金法および確定拠出年金法による一時払の老齢給付金などの所得申告分離

※大口株主等が支払を受ける上場株式等の配当等については、申告分離課税を選択することはできませんのでご注意ください。

参考:国税庁|所得の種類と課税方法

所得税と源泉所得税の違い

所得税は年間を通じて得た総所得を基に計算され、納税者本人が申告・納税を行います。これに対し、源泉所得税は毎月の給与や報酬から天引き(徴収)されます。この仕組みが源泉徴収です。源泉所得税は年末調整で再計算され、必要に応じて追納または還付が行われます。申告と納税は支払側の企業が代行して行います。

所得税と税額の算出手順

所得税の計算は、まず所得金額を求めることから始めます。以下の項目では、収入金額から納税額(所得税・復興特別所得税)を求めるまでのステップを、5つの手順と計算例に分けて解説します。

所得と税額(所得税・復興特別所得税)の算出手順
  1. 所得金額=収入金額-経費
  2. 課税所得=所得金額-所得控除の合計額
  3. 所得税額=課税所得金額×税率-控除額
  4. 復興特別所得税額=所得税額×2.1%
  5. 申告納税額=所得税額+復興特別所得税額+申告分離課税額

※税額控除がある場合は手順3の計算後に差し引く
※源泉徴収税額がある場合は手順5で差し引く

参考:国税庁|所得税のしくみ

手順1.所得金額の算出

所得金額は、1年間に得た収入をすべて計算し、必要経費を差し引いた金額です。この金額は税率が適用される基礎となります。

・所得金額=収入金額―経費

手順2.課税所得の算出

課税所得の金額は、所得金額から基礎控除を含む各種所得控除の合計金額を差し引いて算出します。控除には所得控除と税額控除があり、所得控除は所得から差し引かれる控除で、税額控除は算出後の税金額から差し引かれる控除です。ここ(手順2)では所得控除の計算を行い、税額控除がある場合は次の手順(手順3)で計算します。なお、課税所得金額の千円未満の端数金額は切り捨てて算出します。

・課税所得=所得金額―所得控除の合計額

以下の表に所得控除の種類と基礎控除の金額をまとめました。

所得控除の種類
所得控除の名称概要
基礎控除納税者本人の合計所得額に応じて定められた金額が控除される(控除額の早見表は末尾に別添)
配偶者控除納税者に所得税法上の控除対象配偶者がいる場合に、納税者本人の合計所得金額および控除対象配偶者の年齢に応じて定められた金額が控除される
配偶者特別控除配偶者控除の適用がなく、納税者本人の合計所得金額が1,000万円以下、かつ配偶者の合計所得金額が58万円超133万円以下である場合、納税者本人の合計所得金額および配偶者の合計所得金額に応じて控除される
扶養控除納税者に所得税法上の控除対象扶養親族がいる場合、一定の金額の所得控除が受けられる
社会保険料控除納税者が自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族の負担すべき社会保険料を支払った場合に、その支払った金額について所得控除を受けられる
小規模企業共済等掛金控除納税者が小規模企業共済法に規定された共済契約に基づく掛金等を支払った場合に、その支払った金額について所得控除が受けられる
生命保険料控除納税者が生命保険料、介護医療保険料および個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けられる
地震保険料控除納税者が特定の損害保険契約等に係る地震等損害部分の保険料または掛金を支払った場合は、一定の金額の所得控除を受けられる
寡婦控除納税者自身が寡婦(夫と離婚または死別した後婚姻をしておらず扶養親族がいる)であるときは、一定の金額の所得控除を受けられる
ひとり親控除納税者がひとり親(婚姻していない・配偶者の生死不明・事実上婚姻関係を認められる人がいない)で生計を一にする子がいるときは、一定の金額の所得控除を受けられる
勤労学生控除納税者自身が勤労学生(就労による合計所得金額が85万円以下かつ他所得10万円以下)であるときは、一定の金額の所得控除を受けられる
障害者控除納税者自身、同一生計配偶者または扶養親族が所得税法上の障害者に当てはまる場合には、一定の金額の所得控除を受けられる。障害者控除は、扶養控除の適用がない16歳未満の扶養親族を有する場合においても適用
医療費控除その年の1月1日から12月31日までの間に自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合、その支払った医療費が一定額(10万円)を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けられる
寄附金控除納税者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」(一定の条件を満たす寄附)を支出した場合に、所得控除を受けられる
雑損控除災害または盗難もしくは横領によって、「雑損控除の対象になる資産の要件」に当てはまる資産について損害を受けた場合に、一定の金額の所得控除を受けられる
特定親族特別控除※納税者に、生計を一にする年齢19歳以上23歳未満の親族等で、合計所得金額が一定金額以下の控除対象扶養親族に該当しない者がいる場合、一定の金額の所得控除が受けられる

※令和7年12月1日に施行され、令和7年分以降の年分について適用されます。

参考:国税庁|No.1100 所得控除のあらまし

基礎控除額の早見表
納税者本人の合計所得金額控除額
令和6年分令和7年分令和9年分
以前令和8年分以後
132万円以下48万円95万円95万円
132万円超336万円以下88万円58万円
336万円超489万円以下68万円
489万円超655万円以下63万円
655万円超2,350万円以下58万円
2,350万円超2,400万円以下48万円48万円
2,400万円超2,450万円以下32万円32万円32万円
2,450万円超2,500万円以下16万円16万円16万円
2,500万円超0円0円0円

引用:国税庁|No.1199 基礎控除

手順3.所得税額の算出

所得税の金額は、課税所得金額に応じて税率と控除額が定められており、所得に応じて段階的に上がる累進課税が適用されています。

・所得税額=課税所得金額×税率ー控除額(税率と控除額は下表を参照)

なお、税額控除がある場合は、算出後の所得税額から差し引きます。

所得税の税率と控除額
課税される所得金額税率控除額
1,000円から1,949,000円まで5%0円
1,950,000円から3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円から39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円以上45%4,796,000円

引用:国税庁|No.2260 所得税の税率

参考:国税庁|No.1200 税額控除

手順4.復興特別所得税額の算出

復興特別所得税は、所得税額に2.1%を掛けて算出します。復興特別所得税は東日本大震災からの復興に必要な財源の確保を目的として、平成23年に公布された「復興に必要な財源の確保を目的とする特別措置法(平成23年法律第117号)」に基づいて導入されました。

・復興特別所得税額=所得税額×2.1%(1円未満の端数は切り捨て)

手順5.申告納税額の算出

実際に納付する申告納税額の算出は、所得税額と復興特別所得税額の合計金額です。また、申告分離課税制度(土地・建物や株式の譲渡益、山林所得など)による納税額がある場合はここで合算し、源泉徴収された納税額は差し引きます。

・申告納税額=所得税額+復興特別所得税額+申告分離課税額

計算例

この項目では、これまでに解説した手順1~5に基づいて、納税額(所得税・復興特別所得税)算出の具体例を示します。なお例示する人物はフリーランスで、収入金額を12,628,400円と仮定しています。また経費・その他の所得控除合計・源泉徴収税額も仮定の金額となるため、末尾に仮定である旨を付記しました。税率は令和7・8年分で計算しています。

令和7・8年分 申告納税額(所得税・復興特別所得税)の計算例
  • ①所得金額の算出
    収入金額:12,628,400円(仮定)
    経費:6,728,500円(仮定)
    12,628,400円-6,728,500円=5,899,900円

    ②課税所得の算出
    基礎控除額:630,000円(所得額489万円超655万円以下・令和7・8年分基準)
    その他の所得控除合計:2,216,320円(仮定)
    課税所得=5,899,900円-630,000円-2,216,320円=3,053,580円
    千円未満の端数は切り捨て:3,053,000円

    ③所得税額の算出
    課税所得金額:3,053,000円
    税率:10%
    控除額:97,500円
    所得税額=3,053,000円×0.1-97,500円=207,800円
    税額控除がある場合は算出後の所得税額から差し引く(例では0円と仮定)

    ④復興特別所得税額の算出
    所得税額:207,800円
    復興特別所得税率:2.1%
    復興特別所得税額=207,800円×0.021=4,363円(1円未満の端数は切り捨て)

    ⑤申告納税額の算出
    所得税額:207,800円
    復興特別所得税額:4,363円
    源泉徴収税額:0円(仮定)
    申告納税額=207,800円+4,363円=212,163円

    申告納税額(所得税・復興特別所得税)は212,163円

    ※この計算例は仮定に基づいており、実際の納税額は個々の状況により異なる場合があります

このような収入の申告漏れに注意

所得の中には課税対象になる所得と、非課税となる所得があります。誤った申告は追徴税の対象となる可能性があるため、正しく理解して、申告漏れがないように注意しましょう。

課税対象の所得

以下の表に記載される10種類の所得は課税対象の所得です。確定申告や源泉徴収・年末調整などにより、適切な申告と納税が求められます。

課税対象になる所得
所得の種類具体例
給与所得従業員や役員等が支払を受ける俸給・給料・賃金・歳費・賞与のほか、これらの性質を有する給与
退職所得・勤務先から受け取る退職手当や社会保険制度による一時金
・生命保険会社等から受け取る退職一時金
事業所得農業・漁業・製造業・小売業・卸売業・サービス業、その他の事業で得る所得
不動産所得・土地や建物などの不動産の貸付や船舶や航空機の貸付
・地上権などの不動産上に在する権利の設定と貸付
山林所得山林を伐採または立木のままで譲渡することで得る所得
※取得から5年以内に伐採または譲渡した場合は事業所得か雑所得になる
利子所得預貯金および公社債の利子ならびに合同運用信託、公社債投資信託および公募公社債等運用投資信託の収益の分配に係る所得
配当所得株主や出資者が法人から受ける剰余金や利益の配当、剰余金の分配、基金利息、投資法人からの金銭の分配または投資信託および特定受益証券発行信託の収益の分配などに係る所得
譲渡所得土地・建物・株式等・ゴルフ会員権・金地金などの資産を譲渡することによって生ずる所得
一時所得・懸賞や宝くじなどの賞金品・競馬や競輪の払戻金
・生命保険の一時金や損害保険の満期返戻金
・法人から贈与された金品
・遺失物拾得者や埋蔵物発見者が受ける報労金
・資産の移転等の費用に充てるため受けた交付金のうち、その目的に充てられなかった分
雑所得上記9種類に当てはまらない所得
公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など) 

参考:国税庁|No.2011 課税される所得と非課税所得

非課税対象の所得

非課税対象の所得は、定められた条件下の利子や配当・業務遂行にあたって必要な経費・生活の中で生じた損害に対する保障や、扶養や子育てに関わる助成金や給付金などが対象になります。目的や条件によって非課税にならないものとの確認が必要です。以下の表は非課税対象の所得とその具体例の一覧です。

非課税所得
所得具体例
利子・配当所得
関連
・勤労者財産形成(住宅・年金)貯蓄の利子
・小額投資非課税制度に係る配当(NISAなど)
・納税準備預金の利子
・オープン型証券投資信託の特別分配金
給与所得・
公的年金関連
・傷病や遺族などが受け取る恩給・年金
・給与所得者に支給される一定の出張費・限度額内の通勤手当・業務上必要な現物給与
・国外勤務する人が受ける一定の在外手当
譲渡所得・
山林所得関連
・生活に通常必要な動産の譲渡による所得
・小額投資非課税制度に係る譲渡所得(NISAなど)
・国や地方公共団体等に財産を寄付した場合の譲渡所得など
その他・学資金と扶養義務の履行のために受け取る金品
・国または地方公共団体が提供する保育・子育て助成事業により、施設・サービスの利用に充てるために給付される金品
・相続・遺贈または個人からの贈与により取得するもの
・心身や資産に加えられた損害に対して得る保険金や損害賠償金・慰謝料
・都道府県や市区町村から支払われる一定の給付金

参考:国税庁|No.2011 課税される所得と非課税所得

年収がいくらだと所得税がかかる?

この項目では、1年間にどれくらいの収入を得たら所得税が課税されるのかを見ていきます。扶養になっている学生や主婦・高齢の親族や、少額の事業所得のある方はぜひ参考にしてください。

会社員やパート・アルバイトの場合(給与所得者)

2026年1月現在、給与所得者の収入が160万円以下で他に所得がなければ、所得税は生じません。この金額は令和7年分より適用されます。2025年(令和7年)12月1日施行の税制改正により、基礎控除が大幅に見直されたことで実現しました。

参考:国税庁|家族と税

個人事業主やフリーランスなどの場合(事業所得者)

事業所得者の場合は、事業年収から必要経費を差し引いた所得金額が、基礎控除の引き上げにより95万円以下であれば所得税は生じません。

また、主職で年末調整を行ったほかに、副業による少額の事業所得がある場合、所得金額が20万円を超えると確定申告が必要となり所得税が生じます。

参考:国税庁|No.1199 基礎控除

所得税の節税対策

所得税を効果的に節税するための方法を紹介します。これらの対策を適切に利用することで、税負担を軽減できます。

所得控除を利用する

所得控除にはさまざまな種類があり、同一生計の家族等が対象になる場合もあります。申請の際は対象者や必要書類などを確認し、利用可能な控除は漏れなく受けるようにしましょう。また給与所得者の医療費控除や住宅控除・雑損控除などは、必要書類の入手に時間がかかることもあるため、申請に注意が必要です。

参考:国税庁|No.1100 所得控除のあらまし

青色申告を利用する

青色申告は事業所得、不動産所得、山林所得等のある方を対象にした申告制度です。納税地の税務署長の認可を受け、複式簿記の採用や優良な電子帳簿の保存、またはeーTaxによる申告で、最大65万円の特別控除を受けられます。ほかにも事業損失(赤字)の繰越計上など、節税対策に効果的な施策があります。

参考:国税庁|No.2070 青色申告制度

経費を漏れなく申告する

所得の種類に応じて差し引ける経費は異なります。事業所得者は、事業に必要な経費を正確に申告することが重要です。事業に必要な備品(パソコンやコピー機など)によっては、一括で経費を計上できる場合(青色申告)と、分割計上する場合があります。購入したものやリース契約・自宅兼事務所の光熱費の分割など、細かい経費でも申告漏れをなくすことで、税負担の軽減につながります。

参考:国税庁|所得の種類・収入・必要経費の範囲等

iDeCoに加入する

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、公的年金に上乗せして任意に加入できる私的年金制度です。確定拠出年金の掛金が全額控除対象になり、課税所得金額から差し引かれ、税金が軽減されます。また、受け取り時は、公的年金等控除または退職所得控除の対象となるため、将来の資産形成と節税が同時に行えます。

参考:iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】|よくあるご質問

小規模企業共済等を利用する

小規模企業共済は、小規模企業の経営者や役員、個人事業主などが加入できる共済制度です。掛金が全額所得控除の対象となるため、節税効果があります。また、退職や廃業したときに積立金額に応じた退職金を受け取ることができ、受け取り時には退職所得控除または公的年金等控除の対象となるため、税制メリットもあります。

参考:国税庁|No.1135 小規模企業共済等掛金控除 

まとめ

確定申告を通じて行う所得税の税額計算は複雑なため、税率や控除の理解が不可欠です。特に昨年の税制改正では基礎控除の大幅な見直しが行われ、課税金額も見直されました。

今回は所得税の計算について網羅的に解説しましたので、情報量が多く面倒に思われる方もいると思います。しかし基本を押さえて、ケースに応じた控除を漏れなく申請すれば、確定申告で税額を抑えることも可能です。本稿が複雑な計算を理解する一助になることを願っています。

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