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ノマドワーカーとは?自由な働き方のメリット・デメリットと始め方を徹底解説

date2025年07月29日
ノマドワーカーとは?自由な働き方のメリット・デメリットと始め方を徹底解説
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はじめに

  • ノマドワーカーとは、ネット環境を活用して働く場所を限定しない働き方
  • メリットは働く場所や時間を自分で決められることで、デメリットは自己管理が必要になったり収入が不安定になったりする
  • コミュニケーション力、環境適応力、自己管理力、向上心・探求心のある人に向いている働き方
  • ノマドワーカーとして働くためには、パソコンと安全なネット環境の構築が必要
  • ノマドワーカーには、デジタルコミュニケーションやプレゼンテーション等のスキルとWeb関連知識などが必要

最近聞かれるようになったノマドワーカーとは、どのような働き方をするのでしょうか。自分にもできる働き方なのか?必要なスキルや向いている人の特徴はあるのか?などの疑問にお答えしながら、始めるまでのステップも紹介します。

ノマドワーカーとは?意味や基本から知ろう

ノマドは「遊牧民」を表す言葉で、そこから転じて、特定の場所に縛られず働く人のことをノマドワーカーと呼びます。要約すると、働く場所を限定しない働き方ということです。ノマドワーカーは、近年のデジタル技術の進歩による、ネット環境を活用することで実現した働き方ともいえます。このライフスタイルはノマドライフと呼ばれています。

フリーランスやテレワークとの違い

フリーランスやテレワークの基本は以下の通りです。

  • フリーランス

    企業に所属せず、自由な時間に自分のスキルや経験を活用して業務を行う働き方を指し、自営業者に含まれます。

  • テレワーク

    企業に所属し、ネット環境の整った場所で決められた時間に働くスタイルです。勤務場所は自宅やサテライトオフィス等が一般的で、出社を伴わない会社員の働き方にあたります。

ノマドワーカーは、働く場所を限定しないフリーランスの働き方のひとつになります。

ノマドワーカーのメリット・デメリット

ノマドワーカーとして働く場合もメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットを踏まえて自分に向いているのか判断しましょう。

メリット

メリットは、会社員のような拘束が少ない点があげられます。詳しく見ていきましょう。

働く場所を自由に選択できる

最大のメリットは働く場所の自由度です。カフェやコワーキングスペースの利用、旅行先や海外でもネット環境さえあれば働けます。海外では「デジタルノマド」と呼ばれて認知が広がっています。たとえば、自然に囲まれた田舎暮らしをしながら働くという選択も可能です。

時間を有効活用できる

クライアントとの打ち合わせなど時間調整は必要ですが、業務時間は自分で決められます。昼夜を問わず自分の生活リズムに合わせて働くことができるため、業務に集中できる時間を自分で選ぶことが可能です。たとえば、子育てや介護をしながらでも活動できますし、海外との時差を活用した海外向けライブ配信など、時間も有効活用できる働き方といえます。

人間関係に悩まずにすむ

個人で活動できるうえ、一か所にとどまる必要がないため、煩わしい人間関係に悩まされることが減ります。個人で活動するためのコミュニケーションは必要になりますが、出社のたびにストレスを感じることはなくなるでしょう。

デメリット

デメリットは、個人で活動するために生じるもろもろの手間や不安定さがあげられます。詳しく見ていきましょう。

自己管理が必要になる

働く場所も時間も自分で決められるということは、いつでもできると安易に構え、時間やタスク、約束事を厳守できなくなり信用を失う原因になります。仕事へのモチベーションを維持することも重要ですし、業務以外に個人事業主としての手続きや書類の整理・管理などやるべきことが多数生じるため、厳しめの自己管理を行う必要があります。

収入が不安定になる可能性がある

継続して案件が確保できないと収入は不安定になります。ノマドワーカーのようにフリーランスとして働く場合は、常に営業活動を行ったり、信用を得たりと継続するための努力をしなくてはなりません。

ノマドワーカーに向いている人の特徴

次に、どのような人がノマドワーカーに向いているのかを見ていきます。

コミュニケーションスキルが高い

コミュニケーションスキルが高いことはノマドワーカーに向いている人の重要な要素です。ノマドワーカーは自分の力で案件を確保し、クライアントが求める業務内容を正確に把握する必要があります。そのため、相手の話を聴きコミュニケーションをとれる人はノマドワーカーに向いているといえます。

環境適応力がある

拠点を定めずさまざまな場所で業務を行うノマドワーカーは、周囲の雑音や環境の変化にも左右されず、業務に集中できる適応力が必要です。一人で活動することがほとんどのため、孤独に強く、一人でもモチベーションを保てる人こそ、ノマドワーカーに向いています。

自己管理ができる

一人で仕事を行うため自分に甘いとノマドワーカーは成り立ちません。仕事とプライベートをわけてメリハリをつけたり、自分の中に決めごとを設定し守ることやオンとオフの切り替えができたりする人は、自己管理のできるノマドワーカーといえるでしょう。

向上心や探求心がある

完成度の高い業務を継続できる人はノマドワーカーに向いています。継続するためには、自分に求められていることを理解して、必要な知識やスキルを追い求める必要があります。成長が見え、クライアントにそれが伝わると信頼にもつながるでしょう。

ノマドワーカーに向いている職種

ノマドワーカーに向いている職種にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

パソコンと安全なネット環境でできる仕事

必要なスペックを満たしたパソコンと安全なネット環境が確保できれば、多くの職種でノマドワーカーとして活躍できます。以下に示す代表的な職種以外でも工夫次第でできる職種はあります。

自己完結できる仕事

  • デザイン関連・Webライター・翻訳家・プログラマー・エンジニア・動画編集

    たとえば、グラフィックデザイナーなどのデザイン関連は、成果物を提出することで収入を得られるため向いている職種といえます。成果物の完成度をあげることで収入増も見込めます。

PRやライフスタイルなどを発信する仕事

  • アフィリエイター・ブロガー・YouTuber

    自分のWebサイトからさまざまな内容を発信し、集客や購買行動につなげることで収入を得る職種もノマドワーカーに向いています。関わるメディアによって手段は異なりますが、魅力的な発信はフォロワー増につながり収入に結び付きやすいといえます。

マーケティングや運用にかかわる仕事

  • Webマーケター・データサイエンティスト・データアナリスト・SNS運用

    WebサイトやSNSを活用した市場調査から商品やサービスの販売促進・集客をはかったり、ビッグデータの解析によりビジネスにおける課題解決に一役買ったりといったマーケティングにかかわる職種も向いています。専門的な知識や経験を求められますが、高収入を期待できる職種です。

スキルや経験・資格を伝える仕事

  • 講師・トレーナー・カウンセラー

    海外で、日本語講師は人気の高い職種です。自分のスキルや資格を活用して、オンラインの会議形式や動画配信形式などで実施できる職種はノマドワーカーに向いています。時間調整以外はどこに居ても活動できますし、人気や信頼を得ることで継続も可能です。

ノマドワーカーの始め方!準備のためのステップ

自由で楽そうだからと安易にノマドワーカーを目指すことは避けましょう。個人で生活を支える収入を確保するのは簡単ではありません。ノマドワーカーを始めるにあたり準備すべきことを解説します。

  1. 目標を立てる:ノマドワーカーとして何をしたいのかを明確にする

    まずは明確な目標を立てましょう。ノマドワーカーになって何をしたいのか、どのような自分になりたいのか、イメージを具現化して文字にしましょう。目標がはっきりするとやるべきことが見えてきます。
    (国内や海外を旅行しながら仕事をしたい・家族のそばで仕事をしたい・・・など)

  2. 職種を決める:どのような仕事でノマドワーカーになりたいのか決める

    現在の仕事の延長なのか、得意なことや興味のあることを活かしたいのかを決める必要があります。どのような仕事でノマドワーカーになりたいのかを決めましょう。
    (所持する資格を生かした仕事・Webサイトで発信する仕事・・・など)

  3. 実績を積む:スキルや経験・資格を取得し実力を身につける

    現在の仕事の延長なら、これまでの経験や実績があります。しかし、新しいことを始める場合は必要なスキルや経験を積み、職種によっては資格取得も視野に入れる必要があります。独立するのなら少しでも高いレベルを目指したほうが有利となります。

  4. 仕事を探す:紹介サイトや人脈を活用する

    フリーランスエージェントやクラウドソーシングなどの求人や職業紹介サイトを活用したり、友人知人などの伝手を頼ったりして仕事を探します。営業が苦手な場合や、契約にかかわる諸手続きに不安があるなら、エージェントやクラウドソーシングの活用が便利です。

  5. 準備期間を設ける:副業から始めるなどで独立準備をする

    ノマドワーカーになると決めて、仕事も見つかったからとすぐに独立するのはおすすめしません。ある程度、軌道に乗るまでは、副業としてはじめるほうが安心です。とくに新しい職種に挑戦する場合は、充分な準備期間を設けましょう。

ノマドワーカーに必要なスキル

ノマドワーカーとして働くために必要なスキルを紹介します。

デジタルコミュニケーションスキル

ノマドワーカーにとっての意思伝達手段はWeb上でのメールやチャットなどが主になります。パソコンの画面超しでは、表情や声音といった雰囲気を読み取ることが難しい場合があり、文字から相手の意図を正確に読み取ることが重要です。

プレゼンテーションスキル

個人で案件を確保するためには、自分にできること、提供できる内容をわかりやすく伝える必要があります。自分のスキルや実績を効果的に伝えられるプレゼンテーション力が強みになります。そのためには、相手が望むことを正確に把握する傾聴力も重要です。

Web関連のスキル

パソコンを使ってWeb上で業務を行う際、さまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。ハード面、ソフト面それぞれの知識を習得しておくことも必要です。いざという時に自分で対応できるようにしましょう。さらに、セキュリティ対策も十分に備える必要があります。

海外を目指すなら必須!言語スキル

ノマドワーカーは国内にとどまらず海外でも活躍できる可能性があります。得意な言語があるなら、海外発信に活かしたり海外移住に挑戦したりすることも可能です。言語力を向上させることで視野は大きく変わります。

まとめ

ICTの普及により働き方のスタイルは大きく変わり、時間だけでなく働く場所も自由に選択できるノマドワーカーという働き方を紹介しました。自分らしさの先にノマドワーカーという選択が加わった方もあるでしょう。しかし、ノマドワーカーとして成功するためには、流行に乗るのではなく、地に足をつけた冷静さも必要です。この記事を参考にあなたに合った働き方をみつけてください。

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