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Webテストとは?11種類の特徴や見分け方・対策を解説

date2025年10月14日
Webテストとは?11種類の特徴や見分け方・対策を解説
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はじめに

  • Webテストとは、インターネットを通じて実施される適性検査のこと
  • Webテストにはさまざまな種類がある
  • 受験用URLから何のテストか見分けられる
  • 受験方法は主に3つ
  • Webテスト前の準備も怠らないようにする

Webテストとは?受けるタイミングはいつ?

多くの企業では、採用選考の一環としてWebテストを実施しています。就活におけるWebテストとは、インターネットを通じて実施される適性検査のことです。

Webテストは、応募書類の提出後にWebテスティング(インターネット環境が整っている自宅や学校などで受験すること)やテストセンター(共通の試験会場)などのパソコンから受検します。そのため、複数企業にエントリーしている就活生は、Webテストを複数回受験することがあります。

Webテストの内容

Webテストの種類はさまざまですが、能力検査と性格検査の2つから構成されているものが多いです。
以下では、能力検査と性格検査の概要について解説します。

能力検査

能力検査とは、物事に対して合理的な判断ができるかどうかや、業務を能率的に処理できるかどうかを調べる検査です。多くの適性検査では、言語科目(国語問題)と非言語科目(論理・数学問題)に分かれています。

能力検査の方法は、主に下記の2通りです。

  1. 客観式

    選択肢の中から選んで回答する形式

  2. 記述式

    文章で回答する形式

性格検査

性格検査とは、物事の考え方や行動、仕事への取り組み方、ストレス耐性などを調べる検査です。

性格検査の方法は、主に下記の3通りです。

  1. 質問紙法

    短い問いに「はい」か「いいえ」で回答する形式

  2. 投影法

    インクの染みや文章の穴埋めなどの曖昧な質問へ、自由に回答する形式

  3. 作業検査法

    単純な作業を一定の条件下で行いながら回答する形式

Webテスト11選

Webテストにはさまざまな種類があります。
以下では、パソコンやスマートフォンで受けられるWebテストを11種類ご紹介します。

1.SPI(ENG)

SPI(エスピーアイ)とは、リクルートマネジメントソリューションズが独自開発した適性検査です。

SPIは「能力検査」と「性格検査」に分けられています。
能力検査には「言語分野」と「非言語分野」の2種類の問題があり、コミュニケーション能力・思考力・知識量などを測ります。

さらに、SPIのオプション検査にはENG(イーエヌジー)があります。ENGとは、SPIの英語科目のことです。ENGに関しては、Webテスティング受験ができません。テストセンターでの受験もしくはペーパーテストでの受験のみになります。
すべての企業がENGを実施しているわけではありませんが、業務で英語力が求められる業界・職種などは積極的に採用しています。

2.玉手箱(C-GAB・C-GAB plus)

玉手箱とは、日本SHL社が提供している適性検査です。玉手箱は、長文理解力や論理的思考力が求められるため、SPIよりも難易度が高い傾向にあります。また、問題を解くときのスピードも重要です。

玉手箱には従来のパターンで実施される方法と、監視型で実施されるパターンがあります。監視型はC-GAB(テストセンターでの受験)とC-GAB plus(Webテスティングでの受験)の2パターンです。

以下の表ではそれぞれの特徴について解説します。

名称玉手箱C-GABC-GAB plus
受験方法Webテスティング(自宅や学校など)テストセンターWebテスティング(自宅や学校など)
監視方法なし試験監督が巡回オンライン監視(Webカメラから受検状況を記録・監視)
予約の必要性なしありあり
電卓の使用可否不可不可

GROW360(グロウ360)とは、Institution for a Global Society株式会社(IGS社)が提供する適性検査であり、AIと他者評価を組み合わせた他者分析ツールです。採用担当者が就活生を評価するのではなく、就活生Aの評価を、別のユーザである就活生Bが評価します。

GROW360では以下の3つがわかります。

  1. 気質
  2. 行動特性
  3. 企業との相性

なお、テストは以下の通りに進行します。

  1. ステップ1:IAT(潜在性格診断)
  2. ステップ2:自己評価
  3. ステップ3:他者評価

Webテストは、パソコンからアクセスして受験するのが一般的です。
ただし、GROW360の公式サイトには「受験はすべてスマートフォンで行います(自己評価と他者評価はパソコン受験が可能)」と記載されています。また、以前はスマートフォン専用のアプリがリリースされていたようですが、現在は確認できませんでした。
従って、受験時はスマートフォンやタブレットからWebサイトへアクセスしましょう。

4.TAP

TAP(タップ)とは、日本文化科学社が実施する適性検査のことです。他の適性検査よりも数学の問題が多く、難易度も高い傾向にあります。

タップの種類は以下の3つです。

  1. 総合タイプ

    能力検査と性格検査で構成される

  2. 性格タイプ

    性格検査のみ

  3. 短縮タイプ

    能力検査と性格検査で構成される(試験時間は総合タイプの半分)

また、オプションには「英語」「事務適正」「情報処理」「オリジナル」があります。オリジナルとは、企業側が自由に問題を作成できるプランのことです。

5.SCOA

SCOA(スコア)とは、株式会社 日本経営協会総合研究所が提供している適性検査です。SCOAは能力検査と適性検査で構成されています。
SCOAの難易度はそれほど高くありません。しかし、問題数が多いため手早く解いていきましょう。

また、SCOAは以下の3つの側面から個人を判定する検査です。

  1. 基本的な知識や技能の有無

  2. 先天的性格や気質

  3. 後天的性格や気質

6.CAB

CAB(キャブ)とは、日本SHL社が提供している適性検査です。主に、IT関連(SEやプログラマーなど)の企業で採用されています。

CABの目的は、エンジニア職に必要な論理的思考力や問題解決能力を測ることです。
また、能力検査と同時に性格検査も行います。

7.TG-WEB

TG-WEB(ティージーウェブ)とは、株式会社ヒューマネージが提供している適性検査です。TG-WEBにはWebテスト方式とテストセンター方式とAI監視型WEBテスト方式の3種類があります。

TG-WEBは、以下の4科目で構成されています。

  1. 言語科目
  2. 非言語科目
  3. 英語
  4. 性格適性検査

TG-WEBでは、暗号や立体の展開図など、他の適性検査では見かけない珍しい問題が出題されます。

8.TAL

 TAL(タル)とは、株式会社ビビッド・ジャパンが提供している適性検査です。TALは、文章問題と図形問題で構成されています。

結果からは、ストレス耐性や責任感の強さや考え方の傾向などがわかります。思考や性格の癖を知るためのテストなので、対策し辛いのがデメリットです。

9.CUBIC

CUBIC(キュービック)とは、株式会社ジィ・ディー・エルが提供している適性検査です。
問題の難易度は中高生レベルですが、出題範囲は広く、問題数が多いです。従って、試験範囲への対策および、試験時間の配分を考慮しなければなりません。

CUBICは、基礎能力検査と採用適性検査で構成されています。
基礎能力検査の概要は以下の通りです。

  1. 言語:基礎編・応用編・総合編
  2. 数理:基礎編・応用編・総合編
  3. 図形:基礎編・応用編・総合編
  4. 論理:基礎編・応用編・総合編
  5. 英語:基礎編

10.ミキワメ

ミキワメとは、株式会社リーディングマークが提供している適性検査です。ミキワメは能力検査と性格検査で構成されています。

性格検査に関しては、選考通過しなくとも企業からフィードバックがもらえるため、他企業を受ける際にも役立ちます。

11.不適性検査スカウター

不適性検査スカウターとは、シンガポールのSCOUTER TECHNOLOGY PTE. LTD.が提供するサービスです。国内では、株式会社スカウターが運営しています。
適性検査は通常「自社とどれくらいマッチしているか」という視点から検査するのに対して、不適性検査スカウターは「自社にそぐわない人材」を見極める検査です。

不適性検査スカウターは、以下の4項目で構成されています。

  1. 能力検査
  2. 資質検査
  3. 精神分析
  4. 定着検査

Webテストの見分け方

Webテストを見分ける方法は以下の4つです。

  1. 口コミサイトの情報を閲覧する
  2. OB・OG訪問で質問する
  3. 企業からの事前説明で知る
  4. 受検用URLから見分ける

また、受験用URLの見分け方については以下の表にまとめましたので、ご参考ください。

名前受験用URLに含まれる文字列
SPIarorua.net/
玉手箱 web1.e-exams.jp/
web2.e-exams.jp/
web3.e-exams.jp/
tsvs1.e-exams2.jp/
tsvs2.e-exams2.jp/
tsvs3.e-exams2.jp/
nsvs1.e-exams4.jp/
nsvs2.e-exams4.jp/
※Web-CAB・Web-GABと共通
GROW360スマートフォンやタブレットからWebサイトへアクセス
TAPempweb21.com
SCOAapps.ibt-cloud.com apps.ibt-cloud.com
CAB web1.e-exams.jp/
web2.e-exams.jp/
web3.e-exams.jp/
tsvs1.e-exams2.jp/
tsvs2.e-exams2.jp/
tsvs3.e-exams2.jp/
nsvs1.e-exams4.jp/
nsvs2.e-exams4.jp/
※玉手箱・Web-GABと共通
TG-WEBassessment.c-personal.com/
assessment.e-gitest.com/
c-personal.com/
TALtal-sa.jp
CUBICweb-cubic.jp/
assessment.cservice.jp/
ミキワメsurvey.career-base.jp
不適正検査スカウターtracs.jp

企業がWebテストを実施する理由

企業がWebテストを実施する理由は、主に2つです。
以下に、それぞれの理由を解説します。

1.採用選考の効率化

就活生の応募が殺到しやすい企業は、採用選考を効率化するためにWebテストを実施する場合があります。たとえば、エントリーシート提出後にWebテストを行い、ふるいにかけるとすべての応募者を面接しなくて済みます。

また、Webテスティングの場合は、就活生が自宅や学校などから受けられます。そのため、わざわざ受験スペースを用意する必要がないのも企業側のメリットです。

2.ミスマッチを防ぐため

企業と就活生のミスマッチを防ぐために、Webテストを実施する企業もあります。
Webテストの結果から、性格や職務への適性を把握して、早期退職や配属ミスを未然に防ぐことが目的です。

Webテストの受け方

Webテストの受け方は主に3つです。
それぞれについて以下から、解説します。

1.Webテスティング

Webテスティングとは、自宅や学校などからオンライン受験することです。オンライン受験のメリットは、インターネット回線が整っていれば時間や場所を問わないことです。

受験前には、パソコンやインターネット回線に不備がないかどうかを確認しておきましょう。
また、サーバやシステムなどの不具合に巻き込まれないためにも、余裕をもって早めに受験しておくと安心です。

2.テストセンター

テストセンターとは、リクルートマネジメントソリューションズが運営する専用会場を指します。専用会場には複数台パソコンが用意されており、他の受験者と検査を受けるのが一般的です。

なお、テストセンターで実施される適性検査は以下の2種類です。

  1. SPI
  2. C-GAB

会場は全国7都市にあります。

  1. 東京
  2. 大阪
  3. 名古屋
  4. 札幌
  5. 仙台
  6. 広島
  7. 福岡

3.インハウスCBT

インハウスCBTとは、応募企業もしくは応募企業が指定した場所に出向き、オンラインで適性検査を受ける方法です。

内容や形式は、基本的にWebテスティングやテストセンターと同じですが、受験中は企業の担当者が近くにいることが多く、緊張感を持って挑めます。

Webテスト前の準備

入念に準備してからWebテストに挑みましょう。
以下では、Webテスト前の準備について解説します。

メモや電卓の用意

メモや電卓の使用が許可されている場合は、あらかじめ用意しておきましょう。
また、メモや電卓などは普段から使い慣れているツールを使うのがオススメです。

スマートフォンの電源を切っておく

Webテストは、基本的にパソコンから受験します。
ただし、スマートフォンの電源も切っておくことが重要です。

監視型のWebテストの場合、受検中に通知が来たり触ったりしてしまうと、不正行為を働いていると見なされることがあります。また、パソコンに関しても、不要な通知は切っておきましょう。

パソコンの動作確認やネットワーク環境の設定

事前に、パソコンの動作確認やネットワーク環境が安定しているかどうかをチェックしておきましょう。

また、監視型のWebテストでは、カメラやマイクの使用が必要になるケースもあります。そのため、通信速度が遅くなることも考慮しなければなりません。

本やサイトを活用する

Webテスト本番前に、本やサイトで出題傾向を知っておくとよいでしょう。Webテスト対策に使用する本やサイトは最新のものがオススメです。

また、SPIの対策本には、参考書タイプと問題集タイプがあります。さらに、高卒と新卒(大学卒)と転職者とでは、受験するSPIの種類が異なりますので、適切なものを選びましょう。

まとめ

オンラインで受けられる適性検査を、Webテストといいます。昨今、Webテストは、多くの企業で導入されています。

実施されるWebテストは企業ごとに異なりますので、それぞれの対策が必要です。
また、事前準備としてパソコンの動作確認やネットワーク環境の設定などを怠らないようにしましょう。

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