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適性検査突破の対策法とは?主な種類と合格のコツを紹介

date2024年01月15日
適性検査突破の対策法とは?主な種類と合格のコツを紹介
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はじめに

  • 適性検査には能力検査と性格検査の2種類がある
  • 適性検査をすることで企業とのミスマッチを軽減できる
  • SPIや玉手箱など、適性検査にはいくつかの種類がある
  • 能力検査の攻略の鍵は、事前の準備と対策
  • 性格検査は嘘をつかず素直な気持ちで答える

就職試験では面接のほかに適性検査をおこない、その結果にもとづいて合否を決定したり、次の段階に進む人を選抜したりすることもあります。適性検査を受ける際に万全の体制で挑めるよう、適性検査の種類や内容をしっかり把握し、検査別の対策を押さえて本番に備えましょう。

適性検査とは?

就職活動中に行われる適性検査には、面接や筆記試験など他の要素からは見えにくい能力を「検査」という形で判断する役割があります。基礎能力や性格的な特性、志望動機や価値観を総合的に判断し、企業理念や社風にマッチした人材を採用するための判断基準とします。

適性検査の測定内容

転職・就職活動の際にする適性検査は、大きく分けると「能力検査」と「性格検査」の2種類の検査内容があります。それぞれがどのような意味を持ち、どのような検査をするのかを詳しく見ていきましょう。2つの項目内容を正しく理解してから対策を講じるといいですね。

能力検査

国語や数字のような基礎学力、そして社会人としてやっていくための一般常識が正しく備わっているかどうかを測る検査です。検査内容のレベルに関してはとくに難易度が高いというわけではなく、中学校や高校で受けてきた試験に近い内容が出題されます。事前の対策をしっかりと繰り返していれば、さほど高い壁にはならないでしょう。

性格検査

性格検査とはその検査名にもあるように、主に個人の人間性を測る検査です。企業には多くの人が集まり、組織を形成しながら、業務をこなしていきます。そこには組織特有の「社風」などと呼ばれる特性があり、性格検査を通して採用担当者は企業と個人のミスマッチがおこらないように確認作業を進めていきます。

適性検査の主な種類

適性検査は大きくわけると、能力検査と性格検査にわかれますが、それぞれに対応した適性検査が存在します。主に使用される検査は7種類あり、それぞれに特徴があります。

  • SPI
  • eF-1G
  • クレペリン検査
  • TAL
  • Cubic
  • 玉手箱
  • CAB・GAB

上記7種類の適性試験の特徴や試験に関する各種情報を表にまとめました。それぞれの適性検査への傾向と対策を立てる際に活用してください。

SPI
特徴国内の企業の約半数が適性検査にSPIを導入していると言われています。SPI検査には一般常識や読解力が問われる「言語問題」、中学生までに習得した知識の応用問題となる「非言語問題」があり、それぞれ30分間で最大40問となっています。
制限時間■Web:65分
能力検査35分
性格検査30分
■マークシート:110分
能力検査70分
性格検査40分
出題形式Webテスティング形式
マークシート
eF-1G
特徴適性検査のなかでは難易度が高い試験とされています。性格検査では全251問・80項目、用意された選択肢の中から約20~40分かけて回答します。能力検査は最大30分で19ブロック114問もの問題に回答しなければならないため、時間との勝負になるでしょう。
制限時間性格検査:20~40分(251問・80項目・選択肢方式)
能力検査:30分 (19ブロック114問)
出題形式Webテスティング形式
ペーパーテスティング方式
CBT形式
クレペリン検査
特徴古くから行われている心理検査で、並べられた数字を淡々と足していくだけの単純作業のテストです。この試験では、能力の特徴と性格や行動面での特徴が注目されます。身体的なストレスや作業負荷が高いものの、事前に練習をしておけば効果を発揮しやすいでしょう。
制限時間前半・後半各15分。
間に5分の休憩。
出題形式筆記(足し算)
TAL
特徴Web形式でおこなわれるTALテストは、質問形式・図形貼付形式の2種類でおこなわれます。約20分程度という短時間で終わることも特徴的です。出題の意図が読みとりにくい、心理テストのような内容であるなどの傾向から、個人の能力よりも適性を重視した試験です。
制限時間性格診断:30分
作図:15分
出題形式性格診断:7肢2択
作図:選択式
Cubic
特徴性格検査20分、能力検査40分と、試験時間の短さが特徴的で、質問意図がわかりにくいことなども含めTALと近い印象があります。言語・倫理・数理・図形・英語の5科目・4段階の難易度(英語は2段階)でおこなわれ、中高で習得した内容を広く浅く広範囲に出題されます。
制限時間個人特性分析:30分~制限なし
言語:4分~10分
数理:15分~40分
図形:5分~15分
論理:15分~40分
英語:10分~15分
出題形式Webテスティング形式
ペーパーテスティング方式
記述式
能力検査:20問
性格検査:123問
(言語・数理・図形・論理・英語の5科目から選択。1科目から受験可)
玉手箱
特徴SPIに続くシェア率を誇る適性検査です。Webテストの利点を活かし、自宅から受験できるテストとして知名度をあげています。試験科目は性格検査とは別に、言語3種類・係数3種類・英語2種類、計8種類の問題パターンからなる能力テストで構成されます。
制限時間■言語
IMAGES形式
32問/10分
GAB形式
32問/15分・52問/25分
趣旨把握
10問/12分
■計数
四則逆算
50問/9分
図表読み取り
29問/15分
表の空欄推測
20問/20分
■英語
IMAGES形式
24問/10分
GAB形式
24問/10分
出題形式Webテスティング形式
CAB・GAB
特徴CABはコンピュータを扱う職種用に作られた検査で、GABは高い知能を必要とする商社や証券、投資業界などでよく取り入れられている検査です。Web版とペーパー版の違いは制限時間のみで、どちらも対策をしっかりとすれば高得点を狙えるでしょう。
制限時間ペーパーテスティング方式:
CAB・GAB:95分
Webテスティング形式:
Web-CAB:72分、Web-GAB:80分
出題形式ペーパーテスティング方式
Webテスティング形式

オススメ対策法はコレ!

きちんと傾向を知り、対策を練り、事前準備を怠らないことが適性検査を乗り切る秘けつとなります。ここで紹介する対策法を活用し、適性検査を突破しましょう。

準備がものをいう能力検査

能力検査は事前に問題集などで対策ができます。出題内容は、中学生で習得した学習内容を理解していれば解ける問題ばかりです。少し難易度がアップしても、高校生で習得した学習内容を理解していれば苦戦を強いられることもないでしょう。過去に勉強が得意ではなかったとしても、問題集などを数多くこなすことでばん回のチャンスは確実に出てきます。問題集をどれだけ解いたか、積み重ねた努力の量こそが、最終的な明暗を分けるでしょう。

数学:問題集を繰り返し解く

まずは基礎的な計算問題の練習をしておきましょう。100ます計算のような大量に計算ができる問題集などを使い、決めた時間内で1問でも多く解けるように繰り返し練習をしておいてください。クレペリン検査のような、ひたすら足し算を時間いっぱいおこなう検査もありますので、四則演算というよりは主に足し算をメインにしながらレベルアップしていくといいでしょう。
図形に関しては得手不得手が顕著に出やすい分野ですので、こちらもとにかく練習問題を数多く解いておきましょう。

英語:Web上の例題やアプリで対策

中学英語からスタートし、高校英語までの基礎と応用に値する練習問題をWeb上などで見つけて、とにかく英文を解き続けてください。合間に無料で使用できる単語アプリなども織り交ぜて単語力をアップしていけば、すき間時間を使って手軽に対策ができます。
英語の場合、無料で使えるWebサイトやスマホのアプリが豊富にありますので、上手に頼りながら学習を重ねていきましょう。

性格検査の対策ポイント

性格検査に関する事前対策のポイントについては、以下の4点を参考にしてください。

  1. 一貫性を持たせる
  2. 求める人物像を知る
  3. 極端な回答は避ける
  4. 時間内に終える

1.一貫性を持たせる

性格検査で出される問題は言葉や問いかけ方を変えながら、同じ考え方に基づく答えが導き出されるようにできています。これに対し矛盾した回答をしてしまうと評価を下げる可能性があります。一貫性を持たせるためには、すべてにおいて素直に回答することが重要です。深読みや、自分をよく見せようとせず、質問を正面から受け止めて素直に回答することが一貫性を生み出します。

2.求める人物像を知る

適性検査への対策では、大前提として企業が求める人材はどのような人物であるかを知っておく必要があります。企業が求めている人物像を知るには、企業の公式サイトや発行されている印刷物や働いている人のインタビューなどをチェックしてみてください。100%企業の理想の人材になる必要はありません。あくまでも自分と求められている人物像との共通点を見つけ、矛盾のない回答をするための対策を取ればいいだけです。

3.極端な回答は避ける

質問や問題に対し、素直に受け止め回答することが一貫性を生むと説明しましたが、あまりにも極端な回答をすることは望ましくありません。たとえば「自分が間違っていると思うことは譲らない」のような質問に「よくあてはまる」と答えてしまうと、一緒に仕事をするうえで、柔軟性のない頑固な人と受け取られてしまいかねません。ある程度は臨機応変に対応できる柔軟性も意識してみることをオススメします。

4.時間内に終える

適性検査でよい結果を出せない人の傾向として、回答に時間をかけすぎてしまうタイプの人がいます。丁寧に回答をすることや、言葉を選ぶなども大切ですが、時間内に終えることを最優先で考えましょう。時間をかけすぎないために、解けそうにない問題はあえてスルーするなどの取捨選択も必要になってくるでしょう。
採用された働きはじめたあとに起こるミスマッチを防ぐためにも素直に回答を選ぶようにしてください。

適性検査オススメの対策本

数多くの種類の対策本が出版されています。ここではその中でも人気のあるものをご紹介します。

「これが本当のSPI3だ!」【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】

(本当の就職テスト)(SPIノートの会)
1650円
参考|SPIノートの会就活速報
「これが本当の○○○だ!」シリーズはSPIだけでなくWEBテストやCAB・GABなど種類が豊富です。

「性格検査には「正答」がある!」河瀬厚 (著)

1540円
参考|自由国民社
正答がわかりにくい性格検査の攻略法をデータに基づき、わかりやすく解説しています。

まとめ

適性検査の内容は少なからず採用結果に影響します。適性検査を受けるまでの過程を大事にすることで、よい結果につながる可能性がアップするでしょう。自分自身と向き合いながら、うまく自己開示していけるように訓練し、万全の体制で臨みましょう。

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