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適性検査とは(主な種類と問題&対策法について)

2020年07月29日
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はじめに

就職試験では面接だけではなく適性検査をおこない、その結果にもとづいて合否を決定したり、次の段階に進む人を選抜したりすることも珍しくはありません。いざ適性検査を受ける際に万全の体制で挑めるよう、適性検査の種類や内容をしっかり把握し、検査別の対策を押さえて本番に備えましょう。

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適性検査とは?

適性検査とは?

就職活動中に行われる適性検査には、面接や筆記試験など他の要素からは見えにくい能力を「検査」という形で判断する役割があります。

結果から見えてくる内容をもとに、企業側が求めている職務要件を満たしているかどうかを判断します。また潜在的に持っている能力が、入社後に会社に貢献する可能性があるかを判断するようです。基礎能力や性格的な特性、志望動機や価値観を総合的に判断し、企業理念や社風にマッチした人材を採用するための判断基準とします。

転職や就職の際に受ける検査

転職や就職活動の際に受ける適性検査には、企業とのミスマッチをできるだけ防ぐための意味もあります。適性検査の結果だけで100%の判断をすることは難しいかもしれません。しかし適性検査を十分におこなうことで、ミスマッチは格段に減らせると企業側は考えています。

企業とのミスマッチは起こりやすく、企業側も採用にあたっては神経をすり減らしています。適性検査をすることで、自分たちが求めている人材像を明確にすることが可能となるため、求職者の方もどう対応するべきかが見えてくるでしょう。

このような意味合いからも、就職活動の採用にあたり、適性検査をすることの重要性が見えてきます。

適性検査の測定内容

転職・就職活動の際にする適性検査は、大きく分けると「能力検査」と「性格検査」の2種類の検査内容があります。「能力」に「性格」と言われても、イメージが湧きにくいかもしれません。そこでそれぞれがどのような意味を持ち、どのような検査をするのかを詳しく見ていきましょう。2つの項目内容を正しく理解してから対策を講じるといいですね。

能力検査

国語的能力や数字的能力のような基礎学力、そして社会人としてやっていくための一般常識が正しく備わっているかどうかを測る検査です。質問などに対し、いかに効率的に回答ができるかなどを中心にチェックがおこなわれます。

検査内容のレベルに関してはとくに難易度が高いというわけではなく、中学校や高校で受けてきた模試や学内の試験に近い内容が出題されます。逆を言えば難易度が低い分、確実に点を取れることが大前提とされますので、事前の対策をしっかりと繰り返していれば、さほど高い壁にはならないでしょう。

ただし直前の付け焼き刃だけでは、よい結果を出すことは厳しいかもしれません。できるだけ早い段階から対策を少しずつしておくことをオススメします。

性格検査

性格検査とはその検査名にもあるように、主に個人の人間性を測る検査です。入社後に円滑なコミュニケーションが取れるか、仕事に対する向上心がどれぐらいあるかなどを判断材料とするケースもあるようです。

考え方や価値観などを測るべく、さまざまな質問を通して個人の人間性を分析していく性格検査。企業のなかには多くの人が集まり、組織を形成しながら、業務をこなしていきます。そこには組織特有の「社風」などと呼ばれる特性があり、性格検査を通して採用担当者は企業と個人のミスマッチがおこらないように確認作業を進めていきます。

事前にどのような内容で検査をするのかを確認しておくと、対策を立てやすくなるでしょう。

適性検査の主な種類

適性検査の主な種類

適性検査は大きくわけると、能力検査と性格検査にわかれますが、それぞれに対応した適性検査が存在します。主に使用される検査は7種類あり、それぞれに特徴があります。

  • SPI
  • eF-1G
  • クレペリン検査
  • TAL
  • Cubic
  • 玉手箱
  • CAB・GAB

上記7種類の適性試験の特徴や試験に関する各種情報を交えながら、表にまとめました。それぞれの適性検査への傾向と対策を立てる際に活用してください。

SPI
特徴国内の企業の約半数が適性検査にSPIを導入していると言われています。SPI検査では一般常識や読解力が問われる「言語問題」、中学生までに習得した知識の応用問題となる「非言語問題」。それぞれ30分間で最大40問。正答率の高さで評価されます。
制限時間■Web:65分
能力検査35分
性格検査30分
■マークシート:110分
能力検査70分
性格検査40分
出題形式Webテスティング形式
マークシート
eF-1G
特徴適性検査のなかでは難易度が高い試験とされている「eF-1G」。性格検査では全251問・80項目、用意された選択肢の中から約20~40分かけて回答します。能力検査は最大30分で19ブロック114問もの問題に回答していかなければならないため、時間との勝負になるでしょう。
制限時間性格検査:20~40分(251問・80項目・選択肢方式)
能力検査:30分 (19ブロック114問)
出題形式Webテスティング形式
ペーパーテスティング方式
CBT形式
クレペリン検査
特徴古くから行われている心理検査で、並べられた数字を淡々と足していくだけの単純作業のテストです。この試験では、「能力の特徴」と「性格や行動面での特徴」が注目されます。身体的なストレスや作業負荷が高いものの、事前に練習をしておけば効果を発揮しやすいともされています。
制限時間前半・後半各15分。
間に5分の休憩。
出題形式筆記(足し算)
TAL
特徴Web形式でおこなわれるTALテストは、質問形式・図形貼付形式の2種類でおこなわれます。約20分程度という短時間で終わることも特徴的です。出題の意図が読みとりにくい、心理テストのような内容であるなどの傾向から、個人の能力よりも適性を重視した試験です。
制限時間性格診断:30分
作図:15分
出題形式性格診断:7肢2択
作図:選択式
Cubic
特徴性格検査20分、能力検査40分と、試験時間の短さが特徴的で、質問意図がわかりづらいことなども含めTALと近い印象があります。言語・倫理・数理・図形・英語の5科目・4段階の難易度(英語は2段階)でおこなわれ、中高で習得した内容を広く浅く広範囲に出題することから対策がむずかしい試験です。
制限時間個人特性分析:30分~制限なし
言語:4分~10分
数理:15分~40分
図形:5分~15分
論理:15分~40分
英語:10分~15分
出題形式Webテスティング形式
ペーパーテスティング方式
記述式
能力検査:20問
性格検査:123問
(言語・数理・図形・論理・英語の5科目から選択。1科目から受験可)
玉手箱
特徴SPIに続くシェア率を誇る玉手箱。Webテストの利点を活かし、自宅から受験できるテストとして知名度をあげています。試験科目は性格検査とは別に、言語3種類・係数3種類・英語2種類、計8種類の問題パターンからなる能力テストで構成されます。
制限時間■言語
IMAGES形式
32問/10分
GAB形式
32問/15分・52問/25分
趣旨把握
10問/12分
■計数
四則逆算が
50問/9分
図表読み取り
29問/15分
表の空欄推測
20問/20分
■英語
IMAGES形式
24問/10分
GAB形式
24問/10分
出題形式Webテスティング形式
CAB・GAB
特徴CABはコンピュータを扱う職種用に作られた検査で、GABは高い知能を必要とする商社や証券、投資業界などでよく取り入れられている検査です。Web版とペーパー版の違いは制限時間のみで、どちらも対策をしっかりとすれば高得点も狙えるでしょう。
制限時間ペーパーテスティング方式:
CAB・GAB:95分
Webテスティング形式:
Web-CAB:72分、Web-GAB:80分
出題形式ペーパーテスティング方式
Webテスティング形式

落ちるのは避けたい!いい対策法はコレ!

落ちるのは避けたい!いい対策法はコレ!

適性検査の対策をまったくせず、適性検査で落ちてしまうことも起こりえます。きちんと事前に傾向を知り、対策を練り、事前準備を怠らないことも適性検査を乗り切る秘訣となります。万全に万全を期すことも大切ですので、ここで紹介する対策法を活用し、適性検査を乗り切りましょう。

準備がものをいう能力検査

能力検査では正解のある問題を解いていくため、事前に問題集などで対策ができます。

出題内容は、中学生で習得した学習内容を理解していれば解ける問題ばかりです。少し難易度がアップしても、高校生で習得した学習内容を理解していれば苦戦を強いられることもないでしょう。

基礎的な学力が重要となることから、勉強が得意な人に有利と考えられます。しかし過去に勉強が得意でなかったとしても、問題集などをたくさんこなすことで挽回のチャンスは確実に出てきます。問題集をどれだけこなしたか、積み重ねた努力の量こそが、最終的な明暗を分けるでしょう。

数学:問題集を繰り返し解く

数学の場合、計算的な問題と図形の問題のどちらかになるため、まずは基礎的な計算問題の練習をしておきましょう。100ます計算のような大量に計算ができる問題集などを使い、決めた時間内で1問でも多く解けるように繰り返し練習をしておいてください。

クレペリン検査のような、ひたすら足し算を時間いっぱいおこなう検査もありますので、四則演算というよりは主に足し算をメインにしながらレベルアップしていくといいでしょう。

図形に関しては得手不得手が顕著に出やすい分野ですので、こちらもとにかく多くの練習問題をこなしていきましょう。パターンを知ることでクリアできる問題もありますので、とにかく数をこなし、1問でも多く正解にたどり着けるように努めてください。

英語:Web上の例題やアプリで対策

英語は習うより慣れろという言葉があるように、考えるよりも体に覚えさせることが重要です。覚える学問は繰り返し学んでいくことで脳に刻み込み、アウトプットすることで定着します。インプットとアウトプットを適度に繰り返すことで、さらに確かな記憶として定着していくでしょう。

中学英語からスタートし、高校英語までの基礎と応用に値する練習問題をWeb上などで見つけて、とにかく英文を解き続けてください。合間に無料で使用できる単語アプリなども織り交ぜて単語力をアップしていけば、スキマ時間を使って手軽に対策ができます。

英語の場合、無料で使えるWebサイトやスマホのアプリが豊富にありますので、上手に道具に頼りながら学習を重ねていきましょう。

性格検査の対策ポイント

性格検査を受ける際、事前の対策をおこなうにはどのようなポイントに注意すればいいかは、以下の4つを参考にしてください。

  1. 一貫性を持たせる
  2. 求める人物像を知る
  3. 極端な回答は避ける
  4. 時間内に終える

1.一貫性を持たせる

適性検査には正解が必ずあるように考えられがちですが、感覚や主観が影響を及ぼす可能性が高い性格診断では、正解はあるように見えて、ないようなものかもしれません。そのような点を踏まえ、注目したいポイントとして「一貫性」持たせることを意識してみましょう。

出される問題は言葉や問いかけ方を変更しながら、同じ答えになるように組み込まれています。同じ回答になるはずなのに矛盾が起こってしまうと、評価を下げる可能性につながりかねません。一貫性がない矛盾した回答は採用する側には一目瞭然ですので注意しましょう。

一貫性を持たせるためには、すべてにおいて素直に回答することです。深読みをしたり自分をよく見せようとしたりなどせず、質問を正面から受け止めて素直に回答することが一貫性を生み出します。

2.求める人物像を知る

適性検査への対策では、大前提として企業が求める人材はどのような人物であるかを知っておく必要があります。自分と企業が求めている人物像との違いがどれだけあるのか、寄せることは可能かどうかを知っていれば、どのような対策をおこなえばいいかが自ずと見えてくるでしょう。

企業が求めている人物像を知るには、企業の公式サイトや発行されている印刷物や働いている人のインタビューなどをチェックしてみてください。志望する企業がどのような人材を求めているのか、どのような人材が活躍しているのかを想像していきます。

100%企業の理想の人材になる必要はありません。あくまでも自分と求められている人物像との共通点を見つけ、矛盾のない回答をするための対策を取ればいいだけです。

3.極端な回答は避ける

質問や問題に対し、素直に受け止め回答することが一貫性を有無とお話しましたが、あまりにも極端な回答をすることは望ましくありません。

たとえば「自分が間違っていると思うことは譲らない」のような質問に「よくあてはまる」と答えてしまうと、一緒に仕事をする上で、柔軟性のない頑固な人と受け取られてしまいかねません。

「嘘をつくことはいけない」のような質問などに、理想論で回答しすぎることも危険です。もちろん嘘をつかないで済めばいいですが、人と人とがかかわりあって働く環境では、本音と建前を使い分けることも重要なシーンもあるでしょう。

このようにすべてに極端な回答をするのではなく、ある程度は臨機応変に対応できる柔軟性も意識してみることをオススメします。

4.時間内に終える

適性検査でよい結果を出せない人の傾向に、回答に時間をかけすぎてしまうタイプの人がいます。丁寧に回答をすることや、言葉を選ぶなども大切ですが、時間内に終えることを最優先で考えましょう。

性格診断などでは、直感的に応えることを求められているにもかかわらず、1問1問を考え抜いて答えていては適性検査のもつ意味との溝が生まれてしまい兼ねません。

問題数が多い適性検査の場合、時間配分ができなければ最後まで解き進めることは難しくなるでしょう。対策としては、回答を丸暗記するのではなく、解き方を覚えることに集中することをオススメします。

時間をかけすぎないために、解けそうにない問題はあえてスルーするなどの取捨選択も必要になってくるでしょう。

性格診断の傾向と対策を掴んでおくことで、どのような点を見られるのかを知っておく必要があります。内定率をアップするためだけではなく、採用された働きはじめたあとに起こるミスマッチを防ぐ必要があるからです。そのためにも素直に回答を選ぶようにしてください。

適性検査の結果は選考にどう影響するの?

適性検査の結果は選考にどう影響するの?

適性検査が就職活動の結果にどのような影響を及ぼすのかを、きちんと理解できている人は少ないでしょう。しかし実際に適性検査の結果で合否の明暗がわかれることもあります。そこで適性検査における合否の差はどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

基礎学力やスキル

基礎学力や知識、業務上で必要となるスキルを測る能力検査の結果は、与えられた職務に於いて業務を正しく丁寧に、スピーディに遂行できるだけのポテンシャルを持っているかどうかの判断材料となります。

能力検査は採用よりも不採用に影響すると考えるのが妥当です。能力検査で不合格となるケースの場合、企業が求める人物像の理解不足や試験内容の情報収集不足が不足している可能性も考えられるでしょう。

自分の持っている学力やスキルと、受けたい企業とのバランスを調べ不足していると感じるなら、しっかりと対策を立てておくことが重要です。

気質や性格

能力検査と性格検査。2つを比較したとき、合否により影響を及ぼすのは性格検査かもしれません。検査内容の正解が見えにくいことから、どう答えたら企業風土とマッチすると受け取ってもらえるかや、会社に順応できるかを判断されるのかがわかりにくいものです。

合否を判断する人の性格や感覚も影響する可能性があります。対策としては、事前に企業がもつイメージや社風などをチェックし、調べた結果に適合する回答をしていくと悪い影響は軽減できそうです。ですから適性検査の対策をおこなうより先に、自分に合う会社選びをすることが先決でしょう。

まとめ

就職活動中におこなわれる適性検査。大手企業をはじめとする多くの企業が、面接だけではなく適性検査を導入しています。納得のいく就職活動の結果を出すためにも、適性検査について正しく理解し対策を練ることが必要です。

適性検査の内容は少なからず採用の結果に影響はしますが、すべてが適性検査で決まるわけではありません。だからこそ適性検査を受けるまでの過程を大事にすることで、よい結果につながる可能性がアップします。

企業へのリサーチを十分にし対策を練れたか。自分自身と向き合いながら、自分の内面にあるものを見つけ、うまく自己開示していけるように訓練し、万全の体制で挑みましょう。

最後のチェックポイント

  • 適性検査には能力検査と性格検査の2種類がある
  • 適性検査をすることで企業とのミスマッチを軽減できる
  • SPIや玉手箱など、適性検査にはいくつかの種類がある
  • どの適性検査が使われるかは企業側の判断
  • 能力検査の攻略の鍵は、事前の準備と対策
  • 性格検査は嘘をつかず素直な気持ちで答える
  • 自分のスキルや学力、気質や性格が企業とマッチするかリサーチを
update2025
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