【Android版】スマホから確定申告を進める方法とは?|事前準備と申告手順


はじめに
- マイナンバーカード方式は、電子証明書あり・なしで事前準備の内容が変わる
- 電子証明書を利用すると、マイナンバーカードの読み取りが省略できる
- ID・パスワード方式は新規発行が停止されており、発行済みの人のみ利用可能
- 控除証明書などの発行には時間がかかることがあり、日程に余裕を持った準備が重要
- 申告書の控えや関連データをPDFで保存し、翌年以降に活用できる
Androidのスマホで確定申告するための事前準備
Androidのスマホから確定申告をする際は、3つの方法を選択できます。
- マイナンバーカード方式(電子証明書あり)
- マイナンバーカード方式(電子証明書なし)
- ID・パスワード方式
マイナンバーカード方式では、電子証明書を利用するかしないかで、必要な事前準備が変わります。本人確認の認証時にマイナンバーカードの読み取りを省略したい場合は、電子証明書を利用することをおすすめします。
ID・パスワード方式はマイナンバーカード関連の準備がない代わりに、税務署で発行済みのID・パスワードの用意が必要です。ただし、新規発行は停止しているため、発行済みの人しか利用できません。未発行の人がスマホから確定申告をするには、マイナンバーカード方式のみになります。
マイナンバーカード方式(電子証明書あり)の場合
マイナンバーカード方式で、電子証明書を利用する場合に必要な事前準備の手順をご紹介します。
-
マイナポータルアプリを開いてマイナンバーカードを読み取り、画面の案内に従い、利用者登録を行います。
-
メニューから「スマホ用電子証明書を申請する」を選択し、表示された2種類の証明書(署名用電子証明書・利用者証明用電子証明書)にチェックを入れます。
確認画面で内容を確認して「申請する」を押し、次に進みます。 -
マイナンバーカードをスマホで読み取り、完了画面が表示されたら次へ進み、新しいパスワードを設定します。
署名用電子証明書は6~16文字の半角英数字、利用者証明用電子証明書は4桁の数字で設定してください。
設定したパスワードは忘れないようにメモしておきましょう。 -
申請が完了すると、プッシュ通知で登録可能になったことが通知されます。通知内の「登録する」を選び、電子証明書をスマホに登録します。
-
最後に、生体認証やパスワードの設定を行いましょう。スマホのセキュリティ設定から登録を進め、認証を完了させます。
「生体認証などの設定完了」と表示されたら、マイナポータルアプリの準備は完了です。
参考:国税庁|スマホ申告ご利用ガイド(詳細版)
参考:デジタル庁|02 スマホ用電子証明書をスマートフォンに利用登録を行う
生体認証でログインできるか確認して問題がなければ、次に控除証明書などの取得準備へ進みます。取得手順は電子証明書を利用しない場合と同じですので、次の章を参考にしてください。
マイナンバーカード方式(電子証明書なし)の場合
スマホ用電子証明書を利用せず、マイナンバーカード方式で確定申告を行う場合は、マイナポータルを経由した控除証明書などの取得から準備を始めます。外部サイトにログインすることもあるので、パスワードの確認をしてから進めましょう。また、取得完了までに時間がかかる場合があるため、日程に余裕を持って準備しておくことが大切です。
事前準備の手順は、以下の5ステップです。
-
マイナポータルアプリの確定申告事前準備ページにアクセスして「証明書等の取得をはじめる」をタップしてください。
-
取得したい証明書を選択してください。取得したい証明書は、控除と収入から選択できます。医療費控除は自動的に選択されます。
控除
・医療費控除
・寄附金控除(ふるさと納税)
・社会保険料控除
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除
・住宅ローン控除
収入
・給与
・公的年金等
・株式の特定口座
・生命保険の一時金
・生命保険の年金
「+選択」の表記がある証明書にチェックを付けた場合は、発行サイトを選択する画面が表示されます。リストにチェックを入れる、または直接入力して次へ進みます。 -
取得したい証明書ごとに、必要な外部サイトと連携を行います。
画面の案内に従い、マイナンバーカードによる本人認証や「マイナポータルに表示する」ことへの同意を進めてください。 -
「外部サイトとの連携完了」と表示されたら、証明書発行企業のサイトで電子交付サービスの利用者登録や、電子交付への同意を行います。登録完了後、民間送達サービスと証明書発行企業を連携してください。
※利用登録の完了や申請内容の承認には数日かかる場合があります。 -
取得したい証明書の状況が「完了」と表示されたら、事前準備は完了です。
状況表示が「未完了」または「処理中」の場合は、表示が「完了」になるまで待ちましょう
参考:マイナポータル|07 確定申告の事前準備
ID・パスワード方式の場合
ID・パスワード方式で確定申告を進める場合は、マイナンバーカード関連の準備が不要です。代わりに、税務署で本人確認をして発行してもらったID・パスワードが必要です。ただし、2025年10月1日よりID・パスワード方式で使用する ID・パスワードは、新規発行が停止されました。そのため、ID・パスワードが未発行の場合は、ID・パスワード方式が利用できません。
確定申告書等作成コーナーから作成する際に、控除証明書などの電子データを読み込む手順があります。控除証明書や領収書などのデータを読み込むためには、スマホにダウンロードしておく必要がありますので、申告に利用する分を用意しておきましょう。
参考:確定申告書等作成コーナー|スマホご利用ガイド(P17)
参考:国税庁|「確定申告書等作成コーナー」で利用するID・パスワードの新規発行停止について
Androidのスマホから確定申告を行う手順
必要な事前準備が完了したら、スマホから確定申告書の作成に移ります。マイナンバーカード方式、ID・パスワード方式それぞれに必要な手順がありますので、次からご紹介していきます。
マイナンバーカード方式(電子証明書あり)の場合
スマホ用電子証明書の申請・登録を済ませた、マイナンバーカード方式の手順をご紹介します。こちらの方法ではマイナンバーカードを読み込む手間が省けますので、気になる方は先にご紹介した事前準備の内容をご確認ください。
-
スマホ用電子証明書を手続きしたスマホから確定申告書等作成コーナーにアクセスし、申告書の種類や申告年分を選択します。
「提出方法に関する質問」で「はい」を選択してマイナンバーカード方式を選択してください。 -
証明書のデータを取得するため、マイナポータルと連携します。「連携する」を選択するとマイナポータルアプリが起動しますので、ログインを行ってください。登録情報を確認し、次に進みます。
-
マイナポータル連携画面で「本人情報」や「家族情報」の取得を選択し、必要な証明書一覧を確認します。
証明書のチェック項目に間違いがないか確認し、不要な項目はチェックを外して次に進みます。 -
申告する所得の種類を選択し、必要な情報を入力します。マイナポータル連携で取得した情報が自動で反映されるため、内容に不足や間違いがないか確認し、不足分は追加入力します。
所得控除やその他の控除についても、画面の案内に従って入力してください。 -
xmlデータの読込画面が表示されます。読込が必要なxmlデータ(生命保険料控除証明書など)を持っている場合はアップロードを行ってください。読み込んだxmlデータは、該当する項目に自動で反映・計算されます。
申告に必要なxmlデータは、この画面の時にすべて読み込みましょう。この後の画面では、xmlデータを読み込むことができません。 自動計算された税額や還付額を確認します。還付金がある場合は受け取り口座を、納付金額がある場合は納付方法を、それぞれリストから選択してください。入力が確認できたら次へ進みます。
納付方法の詳細が知りたい場合は、国税庁のサイトをご確認ください。
参考:国税庁|納税・納税証明書手続-
個人事業主やフリーランスの人は、必要に応じて住民税に関する事項や財産債務調書を入力してください。申告者の住所や氏名を入力し、管轄の税務署情報を確認して、事業所の所在地を入力します。
-
作成した申告書の内容を確認し、訂正が必要な場合は修正します。
画面の案内に従ってマイナンバーカードを読み取り、e-Tax送信画面で「送信する」をタップします。送信結果が表示されたら、内容を確認してください。 -
申告書の送信結果を確認したら、申告書の控えをPDFで保存します。作成したデータをダウンロードし、翌年以降の申告に利用できるよう保存しておきます。必要に応じて印刷を行ってください。
以上の手順で、電子証明書を利用したマイナンバーカード方式での、確定申告書の作成・送信・データ保存が完了となります。
マイナンバーカード方式(電子証明書なし)の場合
マイナンバーカード方式で電子証明書を利用しない場合の手順をご紹介します。こちらの方法では、マイナポータル連携などの認証時にマイナンバーカードを読み取る必要がありますので、マイナンバーカードを手元に用意して進めてください。連携せずにデータを手入力する場合は、控除証明書や領収書などを用意しておきましょう。
-
スマホから確定申告書等作成コーナーにアクセスし、申告書の種類や申告年分を選択します。
「提出方法に関する質問」で「はい」を選択してマイナンバーカード方式を選択してください。 -
画面の指示に従ってマイナンバーカードを読み取り、暗証番号(利用者証明用電子証明書のパスワード4桁)を入力して本人確認を行います。
-
申告する所得の種類を選択し、必要な情報を入力します。マイナポータル連携を利用する場合は自動反映されますが、連携しない場合はすべて手入力で行います。医療費や保険料控除など、必要な控除情報を画面の案内に従って手入力してください。読み込むxmlデータの用意がある場合は、該当する項目は後の手順で自動反映されるため、空欄で問題ありません。
-
xmlデータの読込画面が表示されます。読込が必要なxmlデータ(生命保険料控除証明書など)を持っている場合はアップロードを行ってください。読み込んだxmlデータは、該当する項目に自動で反映・計算されます。
申告に必要なxmlデータは、この画面の時にすべて読み込みましょう。この後の画面では、xmlデータを読み込むことができません。 -
自動計算された税額や還付額を確認します。還付金がある場合は受け取り口座を、納付金額がある場合は納付方法を、それぞれリストから選択してください。入力が確認できたら次へ進みます。
納付方法の詳細が知りたい場合は、国税庁のサイトをご確認ください。
参考:国税庁|納税・納税証明書手続 申告者情報(氏名・住所・事業所所在地など)を入力し、管轄の税務署情報を確認します。個人事業主やフリーランスの方は住民税に関する事項も入力してください。
-
申告書の内容を確認し、訂正が必要な場合は修正します。その後、再びマイナンバーカードを読み取り、暗証番号を入力してe-Tax送信を完了させます。
-
申告書の送信結果を確認したら、申告書の控えをPDFで保存します。作成データもダウンロードして、翌年以降の申告に利用できるよう保存しておきましょう。
必要に応じて印刷を行ってください。
以上の手順で、マイナンバーカード方式での確定申告書の作成・送信・データ保存が完了となります。
ID・パスワード方式の場合
マイナンバーカードを使わず、税務署から発行されたID・パスワードを用いて確定申告を行う場合の手順をご紹介します。
-
スマホから確定申告書等作成コーナーにアクセスし、申告書の種類や申告年分を選択します。
「マイナンバーカードをお持ちですか?」の質問に「いいえ」を選択し、続けて表示される選択肢から「e-Tax(ID・パスワード方式)」を選んで次に進みます。 -
e-Taxログイン画面で、届出完了通知に記載されたIDとパスワードを入力してログインします。ログイン後に表示される登録情報を確認し、必要があれば修正してください。
-
xmlデータの読込画面が表示されます。読込が必要なxmlデータ(生命保険料控除証明書など)を持っている場合はアップロードを行ってください。読み込んだxmlデータは、該当する項目に自動で反映・計算されます。
申告に必要なxmlデータは、この画面の時にすべて読み込みましょう。この後の画面では、xmlデータを読み込むことができません。 -
申告する所得を選択し、画面案内に従って本人確認を行い、各所得金額を入力します。控除項目(医療費控除や寄附金控除など)も同様に入力してください。入力が終わったら「次へ」をタップします。
-
自動計算された税額や還付金額を確認し、必要があれば修正します。還付金がある場合は受取口座を入力し、納付金額がある場合は納付方法を選択して進めます。
納付方法の詳細が知りたい場合は、国税庁のサイトをご確認ください。
参考:国税庁|納税・納税証明書手続 申告者や扶養親族のマイナンバー、住所などの情報を入力して「次へ」をタップして進みます。
個人事業主やフリーランスの人は、必要に応じて住民税に関する事項や財産債務調書を入力してください。申告者の住所や氏名を入力後、管轄の税務署情報を確認して、事業所の所在地を入力します。-
申告書の送信前に入力した内容を確認し、問題がなければ「送信する」をタップします。
ID・パスワード方式の場合、暗証番号(利用者識別番号のパスワード)を入力して送信を完了します。送信結果の確認画面で内容を確認し、エラーがあれば修正してください。問題なく送信できたら、受付結果の確認画面が表示されます。 -
申告書の送信結果を確認したら、申告書の控えをPDFで保存します。作成したデータをダウンロードし、翌年以降の申告に利用できるよう保存しておきます。必要に応じて印刷を行ってください。
以上の手順で、ID・パスワード方式での確定申告書の作成・送信・データ保存が完了となります。
iPhoneから確定申告を行う場合は?
iPhoneから確定申告を行う場合も、マイナポータルアプリや確定申告書等作成コーナーを利用して、申告が行えます。マイナンバーカード方式を選んだ場合には、iPhoneのマイナンバーカードを利用する方法があります。Android版のスマホ用電子証明書と同様に活用可能です。マイナポータルアプリと連携しなくても確定申告を行うことは可能ですが、連携しておくと認証省略できるため、手間が省けて便利になります。また、ID・パスワードが発行済みであれば、ID・パスワード方式の選択も可能です。
iPhoneから確定申告を行う具体的な準備や手順については別記事でご紹介しています。
スマホから確定申告を行う際に迷ったら
スマホから確定申告をする方法として、国税庁はマイナンバーカード方式の利用を推奨しています。ID・パスワードの新規発行も停止となり、マイナンバーカード方式を前提とした制度整備が進められていますので、スマホから確定申告する際は、最新情報の確認を行いましょう。
具体的な注意点やQ&Aについては、別記事でご紹介しています。
まとめ
Androidスマホで確定申告を行うには、マイナンバーカード方式(電子証明書あり/なし)とID・パスワード方式、合わせて3つの方法があります。
マイナンバーカード方式では、スマホ用電子証明書を利用するとマイナンバーカードの読み取りが省略可能で、電子証明書なしの場合でもマイナポータルを活用することで控除証明書などの取得・自動反映ができます。ID・パスワード方式は新規発行が停止されているため、発行済みの人のみ利用可能です。
スマホ申告には確定申告書等作成コーナーの利用が必須で、事前準備として証明書取得やアプリの設定を行う必要があります。制度整備が進められているため、最新情報の確認が重要です。











