確定申告はスマホで完結!やり方や必要なもの・準備を解説


はじめに
- スマホからの確定申告は、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2種類
- ID・パスワード方式は新規発行が停止され、発行済みの人のみ利用可能
- マイナンバーカード方式では、電子証明書を利用するかで準備手順が異なる
- マイナポータルアプリは証明書の自動取得に必要だが、必須ではない
- 年分選択を誤ると、申告書の作成を初めからやり直す必要があるため要注意
確定申告はスマホから手続き可能
スマホから確定申告(e-Tax送信)を行う方法は、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2つです。マイナンバーカード方式では電子証明書利用の有無で、事前準備の手順および申告書の作成手順が変わるため、3通りあるとも言えるでしょう。また、ID・パスワード方式は新規発行の受付が停止されているため、発行済みの人以外は利用できません。
マイナンバーカード方式で電子証明書を利用した確定申告を行う場合は、AndroidとiPhoneのどちらもマイナポータルアプリのインストールが必要です。
- Android:Android 11以上、Chrome 最新版
- iPhone:iOS 16以上、Safari 最新版
- Android:Android 13.0以上、Chrome 最新版
- iPhone:iOS 17.7以上、Safari 最新版
スマホからの確定申告に必要な推奨環境は上記の通りです。確定申告に使用するスマホのOSバージョンと、ブラウザのアップデートができているか確認しておきましょう。また、推奨環境は更新されることがありますので、最新情報を国税庁やデジタル庁の公式サイトで確認しておくと安心です。
確定申告する際は期限に注意!
確定申告は申告できる期間が定められています。期限までに確定申告ができない場合は、税務署に明確な理由を伝えて相談することが大切です。また、申告して納税が必要となった場合にも期限が定められています。確定申告が必要なのにしなかった場合、または納税期限を守れなかった場合などは、罰則を受ける可能性がありますので注意が必要です。
スマホから確定申告を行うためには、マイナポータルのダウンロードと、アプリからの利用申請・登録が求められることがあります。ただし、マイナンバーカードや電子証明書には有効期限がありますので、確定申告前に期限が過ぎていないかを確認することが大切です。
確定申告をスマホで行う方法と必要な事前準備
前述したように、スマホから確定申告を行う方法は2つあります。マイナンバーカード方式で進める場合には、マイナポータルアプリを利用して事前準備を行います。ただし、認証時にスマホ用電子証明書またはiPhoneのマイナンバーカードを利用しない場合は、必ずしもマイナポータルアプリが必要ということではありません。
事前準備を進めるために必要なものは、以下の5点です。
- マイナンバーカード(電子証明書が有効なもの)
- マイナンバーカード用利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)
- マイナンバーカード用署名用電子証明書のパスワード(半角英大文字と数字を含む6~16文字)
- マイナンバーカードの読取に対応したスマホ(対応機種でない場合は、ICカードリーダライタが必要)
- マイナポータルアプリのインストール(最新版であるか要確認)
Android端末 → Google Playストア
iPhone → App Store
ID・パスワード方式で確定申告を行う場合は、マイナンバーカード関連のパスワードやアプリの準備が不要です。代わりに、税務署で発行した専用のID・パスワードが必要になります。
どちらの方式で進めるかは、確定申告書作成コーナーで作成を開始する際に表示される「提出方法に関する質問」への回答で決まります。「マイナンバーカードを利用しますか?」という質問に「はい」を選択することでマイナンバーカード方式になり、「いいえ」を選択することでID・パスワード方式となります。どちらで進めるかをあらかじめ決めて、準備をしておくことでスムーズに確定申告が行えるでしょう。
スマホの機種によって事前準備手順に違いがあるため、AndroidとiPhoneそれぞれ別記事にてご紹介します。
マイナンバーカード方式で必要な準備とは?
マイナンバーカード方式では、認証時のマイナンバーカード読み取りを省略するかどうかが選択可能です。省略したい場合は、事前準備でスマホ用電子証明書またはiPhoneのマイナンバーカードの申請・登録を済ませておく必要があります。マイナンバーカードの読み取りを省略しない場合は、他の認証方法がないため、本人確認をする度にマイナンバーカードの読み取りが必要です。
電子証明書を利用する場合と利用しない場合で、必要な準備がどのようなものか、表にまとめましたのでご参照ください。
| Android | iPhone | |
|---|---|---|
| 電子証明書を 利用する | ・スマホ用電子証明書を搭載したスマホ ・スマホの最新Webブラウザ環境(Chromeなど) ・最新版のマイナポータルアプリ ・ポップアップ通知の許可 ・資料(源泉徴収票・支払調書・医療費明細・事業帳簿・還付口座・控除証明(保険・住宅ローン・寄附など)) | ・iPhoneのマイナンバーカード登録を済ませたスマホ ・スマホの最新Webブラウザ環境(Safariなど) ・最新版のマイナポータルアプリ ・ポップアップ通知の許可 ・資料(源泉徴収票・支払調書・医療費明細・事業帳簿・還付口座・控除証明(保険・住宅ローン・寄附など)) |
| 電子証明書を 利用しない | ・マイナンバーカード ・マイナンバーカードの読取に対応したスマホ ・非対応機種の場合はICカードリーダライタ ・スマホの最新Webブラウザ環境(Chrome・Safariなど) ・ポップアップ通知の許可 ・マイナンバーカード用署名用電子証明書のパスワード(半角英大文字と数字を含む6~16文字) ・マイナンバーカード用利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁) ・資料(源泉徴収票・支払調書・医療費明細・事業帳簿・還付口座・控除証明(保険・住宅ローン・寄附など)) | |
ただし、確定申告ソフトなどの利用でマイナポータルアプリを利用しない場合は、この事前準備が必要ない可能性があります。確定申告ソフトを利用している人は、申告書の作成に必要なものを確認して、準備を行いましょう。
ID・パスワード方式で必要な準備とは?
ID・パスワード方式で確定申告を進める際に必要なものは、税務署で本人確認をして発行してもらったID・パスワードです。ただし、2025年10月1日よりID・パスワード方式で使用する ID・パスワードは、新規発行が停止されました。そのため、ID・パスワードが未発行の場合は、ID・パスワード方式が利用できません。
ID・パスワード方式で確定申告を進める方法は、スマホのWeb上から確定申告書等作成コーナーにアクセスする必要があります。ご自身のスマホ環境を確認して、問題なくアクセスできるか確認しておきましょう。
参考:確定申告書等作成コーナー|スマホご利用ガイド(P17)
参考:国税庁|「確定申告書等作成コーナー」で利用するID・パスワードの新規発行停止について
個人事業主・フリーランスは確定申告ソフトの活用がおすすめ
確定申告は、個人事業主・フリーランスにとって重要な業務の一つです。しかし、青色申告や白色申告に必要な帳簿作成や書類作成には、一定の税務知識が求められます。
確定申告に対応した会計ソフトや確定申告ソフトを利用することで、作業時間や負担を大幅に軽減可能です。また、e-Taxに対応しているソフトであれば電子申告をスムーズに行うことも可能で、税制改正や法改正などにも対応しやすくなります。
- やよいの青色申告 オンライン
- マネーフォワード クラウド確定申告
- freee会計
- タックスナップ
上記のようなクラウド型ソフトは、確定申告も会計にも活用できるため、確定申告ソフトの利用を始める場合に便利なソフトです。また、タックスナップは「確定申告がスマホで完結」と話題にもなっており、マイナンバーカードさえあれば作成から提出までアプリで完結できます。
スマホで確定申告する際の注意点
国税庁は、マイナンバーカード方式の利用を推奨しています。マイナンバーカードの利用を前提とした制度整備が進められていますので、スマホから確定申告する際は、最新情報の確認を行いましょう。
その他、注意しておくべき点を簡単にご紹介します。
- ID・パスワード方式は暫定的な対応
2025年10月1日に、ID・パスワード方式の新規発行は停止されました。発行済みの場合は利用できますが、早めにマイナンバーカード方式へ切り替える必要があります。
- 年分の選択で対象年分を誤ると、再作成が必要
作成を始める段階で表示される「令和○年分」の選択のことです。この選択を間違えてしまうと、修正ができないため作成し直しとなります。入力内容すべてのやり直しになりますので、しっかり確認しましょう。
- 確定申告には申告期限があり、期限厳守
期限に間に合わなかった場合、延滞・督促などで納付金額が増える可能性があります。日付や時間を確認しながら、期限に遅れないよう確定申告を行いましょう。 また、夜間・締め切り直前は混雑しやすいため、申告書作成は余裕を持って行うことが大切です。
- e-Taxや確定申告書等作成コーナーはメンテナンス時間がある
e-Taxや確定申告書等作成コーナーは基本的に24時間利用可能ですが、終日メンテナンスを行う日もあります。メンテナンス時間帯は、作成しても送信できない可能性があるため、稼働時間には注意が必要です。利用する前に、メンテナンスのお知らせを確認してから作成しましょう。
- 確定申告書等作成コーナーの利用は安定した通信環境が重要
確定申告書等作成コーナーはWebブラウザ環境を利用するため、安定した通信環境が重要となります。混雑しやすい時間帯を避けて利用しましょう。 また、e-Taxを利用した確定申告をスムーズに行うためにも、マイナンバーカード方式へ移行がおすすめです。
- マイナポータル連携での自動取得はマイナンバーカード方式のみ
医療費通知や保険料控除などの自動取得は、原則としてマイナンバーカード経由のみ可能です。ID・パスワード方式単独では連携できません。
よくある質問
スマホからの確定申告で、よくある質問や疑問点と、その回答をご紹介します。
スマホから確定申告できる?
可能です。
スマホから確定申告する場合は、マイナンバーカード方式かID・パスワード方式の2つから選べます。ただし、ID・パスワード方式に必要なIDとパスワードは、新規発行が停止されています。
今後、スマホから確定申告する方法は、マイナンバーカード方式のみになっていく可能性があります。
スマホからの確定申告で必要な準備は?
スマホからの確定申告では、マイナンバーカード方式を選ぶか、ID・パスワード方式を選ぶかで、必要な準備内容に違いがあります。
この記事内でも必要な項目を挙げていますので、ご参照ください。
マイナンバーカード方式で必要な準備
ID・パスワード方式で必要な準備
医療費控除はスマホから手続きできる?
手続き可能です。
マイナポータル連携を行うことで、簡単に手続きできます。領収書の提出・提示は原則不要ですが、税務署に求められた際にすぐ提示できるよう、保存しておくことが大切です。
確定申告はいつまで?
2026年の確定申告期間は、2026年2月16日(月)から3月16日(月)までです。期限にどうしても間に合わない場合は、お近くの税務署に相談しましょう。
申告期限をすぎると、無申告加算税や延滞税が科されるため、要注意です。
マイナンバーカードなしでも確定申告できる?
ID・パスワード方式を使えば、スマホからe-Tax送信が可能です。
ただし、対応できる申告内容に一部制限がかかる場合があり、暫定方式のため、マイナンバーカード方式への移行が推奨されています。
※ID・パスワード方式用のID・パスワードは、2025年10月1日に新規発行が停止されたため、取得している人のみが利用できます。
控除証明書はどれくらい保存する?
控除証明書(医療費控除・寄附金控除・生命保険料控除など)や領収書は証憑と呼ばれ、この証憑の保存期間は、確定申告の提出期限の翌日から数えて5年間または7年間保存、と証憑ごとに定められています。提出した日からではありませんので、保存する際は期間を間違えて破棄しないよう注意しましょう。
まとめ
スマホから確定申告を行う方法は、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2つがあります。2025年10月1日以降、ID・パスワード方式の新規発行は停止されているため、今後はマイナンバーカード方式が主流となるでしょう。
マイナンバーカード方式では、マイナンバーカードやアプリ登録、電子証明書、対応機種のスマホなどの事前準備が求められます。また、申告期限を守らない場合には罰則が科される可能性があるため、忘れずに申告を行う必要があります。医療費通知などの自動取得機能はマイナンバーカード方式のみが利用可能で、確定申告をスムーズに進めるためには最新の環境や通信状況を整えることが重要です。












