メタディスクリプションとは|書き方・設定、確認方法 など


はじめに
- メタディスクリプションとはWebサイトのHTMLに記述されるメタタグの一種でページの要約文章
- メタディスクリプションのSEO効果はないが間接的に検索順位へよい影響を与える可能性がある
- メタディスクリプションの書き方ポイントは適した文字数・文中へキーワードを入れる・しっかりとした概要文・記事を読むベネフィット提示の4つ
- 設定しないとGoogleがページコンテンツから自動的に検索結果の説明文を作成する
近年のWeb記事作成で、メタディスクリプションは重要度が高い要素となっています。ここできちんと基礎的な知識を学んでおくのはいかがでしょうか。
メタディスクリプション(meta description)とは

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メタディスクリプションとは、WebページのHTMLに記述されるメタタグの一種でページの要約文を指します。検索エンジンが検索結果を表示する際、この要約文を利用することがあります。検索ユーザにとっては、検索結果でページ内容の理解とクリック判断を助ける要約文として機能します。
メタディスクリプションのSEO効果
Googleの公式見解では「メタディスクリプション自体はランキング要因にはならない」と明記されています。つまり、記述したからといって直接的に検索順位が上がるわけではありません。
しかし、検索結果に表示されることが多いため、ユーザがクリックするかどうかにおおきく影響します。魅力的でクリックしたくなるようなディスクリプションを設定することで、サイトへのアクセスが増え、結果的に検索エンジンの評価が高まり、間接的に検索順位によい影響を与える可能性があります。
参考:Google Search Central Blog | Google for Developers50164
メタディスクリプションの書き方ポイント
ここでは、クリック率を高めるためのメタディスクリプションの書き方を4つのポイントに分けて解説します。
1 適した文字数に収める
メタディスクリプションを書く際のポイント1つ目は、最適な文字数の把握が重要だということです。メタディスクリプションは、長すぎると検索結果画面で省略されてしまいます。
以前はパソコンで120文字、スマートフォンで60文字程度が目安とされていました。しかし最近は表示される文字数が減少傾向にあるため、日本語ではおよそ60〜120字に収め、重要情報は前半に配置するのが無難です。
2 文中にキーワードを入れる
メタディスクリプションを書く際のポイント2つ目は、キーワードを文中に自然な形で入れることが重要だということです。検索結果ではキーワードが太字で強調表示されることがあるため、ユーザの目に留まりやすくなります。冒頭、文中、末尾にバランスよく2~3個程度含めると効果的です。
3 記事内容がわかる概要文を書く
メタディスクリプションを書く際のポイント3つ目は、記事全体の要点を簡潔に示すことです。これはいくつかあるポイントの中でもとくに重要です。キャッチコピーのように、このページを開けば求めている情報が得られるとユーザに伝えることでクリックへと促します。
4 記事を読むベネフィットを書く
メタディスクリプションを書く際のポイント4つ目は、ベネフィットを伝えるような文を作成することです。ベネフィットとは、ユーザが記事を読んだ後に得られる利益や良い変化のことです。
たとえば「この記事を読めば、初心者でも簡単にメタディスクリプションが設定できるようになります」のように、読むことで何が得られるのかを明確に伝えることで記事へ興味を引きつけるようなものになります。
メタディスクリプションの良い例・悪い例
メタディスクリプションの書き方がわかったところで、書き方のポイントを踏まえ悪い例と良い例を見ていきましょう。
悪い例
メタディスクリプションに関する内容を記載しています。
悪い例のメタディスクリプションでは、記事にどのような内容が書かれているかがまったくわかりません。検索ユーザが求めている内容が含まれているか判断がむずかしいです。
良い例
メタディスクリプションは記事のクリック率に影響します。本記事では、メタディスクリプションの設定方法やポイントについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
一方、良い例ではメタディスクリプションというキーワードを含み、内容や目標ユーザについても適した文字数で簡潔に書かれています。
メタディスクリプションの設定方法
作成したメタディスクリプションをWebサイトに反映させる方法を2つ解説します。
1 HTMLにメタディスクリプションを記述する


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HTML・CSS・JavaScriptを直接編集してWebサイトを管理している場合は、HTMLに直接メタディスクリプションを記述する方法があります。
WebサイトのHTMLファイルを開き<head>と</head>の間に以下のコードを記述します。
- <meta name=”description” content=”ここにメタディスクリプションを記述します”>
2 WordPressを使って設定する
WordPressのようなCMS(Content Management System)でWebサイトを管理している場合は、テーマ・プラグインでこの設定を簡単におこなえる機能が提供されています。一般的なSEO対策プラグインを以下に記載します。
- Yoast SEO
- Rank Math SEO
メタディスクリプションの確認方法
そのページにどのようなメタディスクリプションが書かれているのか、確認方法を3つ解説します。
- WordPressで確認する:各記事の編集画面の下部にMeta descriptionなどの欄があり、ここから内容を確認・修正できます。
- HTMLソースで確認する:確認したいページのソースコードを開き<meta name=”description” content=”ここにメタディスクリプションが記述されています”>部分を確認して、修正が必要なら直接入力しましょう。設定されていない場合、この部分が存在しないかcontent属性の中身が空になっています。
- ツールで確認する:特定のツールは、URLを入力するだけでページのタイトルやメタディスクリプションを抽出して表示する機能があります。
設定したメタディスクリプションが表示されない場合
メタディスクリプションを設定しても検索結果に表示されない理由はおおきく4つありますので解説します。
1 メタディスクリプションの内容が不適切
Googleは、設定されたディスクリプションが以下のような場合に検索結果として使用しないことがあります。
- キーワードの多用:読みにくく不自然なキーワードの詰め込み
- ページの内容と一致しない:極端に誇張した表現やあおり文句を含んでいる
- 同じ内容の使い回し:サイト内の他ページと同じメタディスクリプションを使用している
- スパム的な内容:ユーザに誤解を与えるような不適切な表現をおこなっている
2 メタディスクリプションの記述ミス
HTMLの記述間違いや、タグの重複など、技術的なミスが原因で正しく認識されていない場合があります。
- メタタグの記述ミス
- ページの内容と一致しない:極端に誇張した表現やあおり文句を含んでいる
- メタディスクリプションのタグを重複して設定
- そもそもメタディスクリプションが設定されていない
3 検索エンジンに最新の情報が認識されていない
メタディスクリプションを設定しても、すぐにWeb検索の結果に反映されるというわけではありません。Googleはデータ更新を定期的におこないますが、場合によっては検索結果の反映までに数日〜数週間かかることがあるので覚えておくとよいでしょう。
4 Googleが自動生成した説明文を優先している
あなたがメタディスクリプションを設定しても、Googleがサイトのコンテンツから別の説明文を自動的に生成することがあります。設定した文章よりも自動生成されたものの方がよい、とGoogleに判断された場合に発生します。
メタディスクリプションを設定しないとどうなるのか?
メタディスクリプションを設定しない場合、Googleはそのページのコンテンツから自動的に説明文を抜粋して表示します。この場合、表示内容をコントロールできないため、意図しない文章が表示される可能性があります。
ユーザのクリックを促す魅力的な文章が表示されないリスクを避けるためにも、メタディスクリプションは自分で設定することをおすすめします。
まとめ
メタディスクリプションとは、WebサイトのHTMLに記述されるメタタグの一種でそのページの要約を説明する文章のことです。
Google公式の見解として「メタディスクリプション自体はランキング要因にはならない」と明言されています。しかし、記事のクリック率(CTR)を向上させることで間接的に検索エンジンの評価につながり、結果として検索順位に良い影響を与える可能性があります。
書き方のポイントは4つありました。
- 適した文字数に収める
- 文中にキーワードを入れる
- 記事内容がわかる概要文を書く
- 記事を読むベネフィットを書く
メタディスクリプションの設定方法を2つ解説しました。
- HTMLにメタディスクリプションを記述する
- WordPressを使って設定する
メタディスクリプションの確認方法を3つ解説しました。
- WordPressで確認する
- HTMLソースで確認する
- ツールで確認する
設定したメタディスクリプションが表示されない場合の理由を4つ解説しました。
- メタディスクリプションの内容が不適切
- メタディスクリプションの記述ミス
- 検索エンジンに最新の情報が認識されていない
- Googleが自動生成した説明文を優先している
メタディスクリプションを設定しないと、Googleはそのページのコンテンツから自動的に抜粋して、検索結果の説明文を表示します。表示内容をコントロールできないので、意図しない文章が表示される可能性があるのでおすすめしません。
メタディスクリプションは、ユーザにとって分かりやすい内容であるように心がけることが重要です。この記事を読んでメタディスクリプションについて知見を深めておきましょう。













