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【面接対策】よくある質問と回答例 面接終盤編

date2024年01月30日
【面接対策】よくある質問と回答例 面接終盤編
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はじめに

面接も終盤に差し掛かると、他社の選考状況や待遇面の確認といった、入社を見越した具体的な質問を投げかけられることが想定されます。また、いわゆる「逆質問」を求められるのも、このタイミングが多いです。対策をしっかりと練って挑みましょう。

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周囲の方はあなたをどう評価していますか。

面接官はこの質問を通じて、応募者の普段の人柄や周囲との接し方が自社にマッチするか、自己分析と他者からの評価にずれが生じていないかをチェックしています。あらかじめ複数の人に自分の評価を聞いておき、応募企業が求める人物像に合った評価を中心にアピールしていきます。

伝え方のコツは、まず周囲の評価を端的に述べ、具体的なエピソードを話します。そして業務ではどのように活かせるかをアピールする形でまとめる、といった構成を意識しましょう。評価はポジティブな面とネガティブな面の両方を話すことで、客観的な意見が伝わりやすくなります。

  • 回答例

    「私は、周囲からは計画性があると言われることが多いです。前職ではツールを用いてタスク管理を行い、納期に余裕を持って業務を進められるよう、常にタスクの優先順位を把握しながら取り組みました。プライベートでも旅行の計画や遊びの日程調整を率先して行うことが多いです。

    反面、イレギュラーに弱く瞬時の対応が苦手な部分もありますが、事前にトラブルを複数想定し、先んじて対応できるように努めています。御社に入社した際は計画的に業務に取り組み、成果へとつなげられるように励んでいきたいです。」

  • 失敗例

    「私は、周囲からは集中力があると言われることが多いです。仕事でも趣味でも、一度何かを始めると時間を忘れて没頭してしまうことが多く、先日も録画していたドラマを観ているうちにいつの間にか夜中になっていた、ということがありました。

    一方で人の話を聞くのが苦手な部分があり、以前にも仕事に熱中するあまり上司の話を聞きそびれてしまい、取引先への連絡を怠ってしまうことがありました。御社に入社した際は集中力を活かし、成果へとつなげられるように励んでいきたいです。」

    NGポイント

    「人の話を聞かない」や「時間を守らない」など、社会人として難があると判断されかねない評価は言わないようにするのが望ましいです。

    ネガティブな面を伝えるときは、「マイペースな面がある」などと、マイナスな印象になりすぎない表現にすることをおすすめします。そして、「集中しすぎて話を聞きもらさないよう、常にメモを取ることを心掛けている」など、短所をカバーするために取り組んでいることを付け加えましょう。

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他に選考を受けている企業はありますか。

この質問には、「応募者の選考状況を確認してスケジュール調整をしたい」、「自社への志望度合いの高さを知りたい」という意図があります。また、志望理由の一貫性や応募業界・応募企業の傾向を探っているとも考えられます。

複数社の選考を受けているという場合でも、「御社への志望度は高い」ということをアピールするのが大切です。また、業界や職種が異なる企業へ応募している場合は、「手当たり次第に応募している」という印象を与えないよう、志望動機やキャリアプランと絡めて一貫性のある理由を伝えましょう。

  • 回答例

    「広告業界を中心に5社を受けています。株式会社〇〇から内定をいただきましたが、地域密着型の広告を多数展開し、まちづくりに力を入れている御社でぜひ働きたいと考えているため、返事を保留いただいております。」

    「現在7社を受けており、うち2社が最終面接まで進んでいます。検討中のため明確な優先順位は決まっていませんが、若手にも積極的に活躍の場を与える御社の社風に非常に魅力を感じております。」

  • 失敗例

    「株式会社〇〇と株式会社××、株式会社△△の3社を受けています。株式会社〇〇は書類選考中、株式会社××は一次面接を終えて結果待ち、株式会社△△は二次面接まで進みましたが不採用でした。」

    「現在、御社をはじめとした建設業界とIT業界で転職活動を進めており、30社選考中です。第一志望の株式会社〇〇は来週第二次面接を控えていて、株式会社××からは内定をいただいています。」

    NGポイント

    回答の際は、不採用などのネガティブな選考結果まで答える必要はありません。応募している企業があまりに多い場合は、いくつかに絞って答えましょう。うそをつくことなく正直に現在の状況を話しつつも、余分な情報は必要以上に伝えないのがポイントです。

    また、「第一志望は他社である」などと答えてしまうと、「うちで内定を出しても意味がない」と思われてしまうかもしれません。面接の場ではどの企業も第一志望と考え、入社意欲を伝えましょう。

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志望企業を選ぶ基準はなんですか。

企業選びの軸を問う質問には、応募者の価値観を探り、自社の価値観と合うかを見る意図があります。入社意欲の高さや、自社で長く働いてくれる人物かどうかも、この質問から測ることができます。志望企業を選ぶ基準、すなわち「仕事を通じてかなえたい目標」などの軸があるということは、その実現のために選んだ企業への志望度が高く、意欲的に働ける人材である可能性も高い、と判断できるのです。

まず何を基準に企業選びをしているかを答え、次にその理由やきっかけとなるエピソードを述べ、最後に応募先企業の特徴と絡めて志望理由を話しましょう。

  • 回答例

    「私は企業を選ぶ基準として、職場のチームワークを重視しています。

    大学生のときに、地元情報誌の編集部でのアルバイトで、ライターの方やデザイナーの方など、多くの人たちとともに業務を行う機会がありました。さまざまな役割を持った人たちが関わり合い、それぞれの力を発揮することで、ひとつのものが作られていくのに感銘を受けたのと同時に、その一員となれたことに充実感を得られたのが記憶に残っています。

    御社での企業見学やOB訪問の際、社員間の連携が取れていてチームワークが強固だという点が強く印象に残りました。そして、私も現場がワンチームとなって何かを作り上げられる企業で長く勤めたいと感じ、御社を志望いたしました。」

  • 失敗例

    「私は企業を選ぶ基準として、福利厚生面が充実しているかを重視しています。

    前職では残業も多く、家族との時間がなかなか取れないのが悩みでした。そのため、残業時間や休日出勤が少なく、自分のペースで働ける企業かどうかを主体に選んでいます。

    オンオフを上手に切り替えて仕事に集中できる環境で、しっかり成果につなげていきたいと思い、御社を志望いたしました。」

    NGポイント

    給与や福利厚生については、企業選びの指標にしていたとしても言及を避けるのが無難です。待遇面は企業を選ぶうえで重要な要素ですが、質問の意図である「軸」や価値観が残業や休日のことのみである応募者が、主体的に自社に貢献できる人材とは考えにくいでしょう。

    「この仕事が好きだから」「この業界に興味を持ったから」などを基準とする場合でも、「なぜ好きになったのか」「なぜ興味を持ったのか」を深掘りし、エピソードを交えて答えることが大切です。

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現在の年収と、希望する年収を教えてください。

企業が応募者の希望する年収を尋ねる理由は、希望金額が企業の採用予算に見合うかの確認のほか、応募者が客観的に自己評価できる人物かどうかをチェックするためでもあります。現実的な金額を提示するためには、応募企業や同業他社の求人票を見て、年収の相場を把握しておくことが重要となります。

希望年収を伝える際は、「御社の規定に準じます」など、応募企業の提示年収額を確認し、納得している旨を付け加えるのがベターです。また、希望年収とともに最低希望年収も伝えると、企業の採用予算内に収まる可能性が高まります。

  • 回答例

    「基本的には御社の規定に準じますが、現在の年収は〇〇万円ですので、同等以上を希望させていただけると幸いです。前職で培った経験と資格取得を通じて学んだ知識を活かして、御社での成果につなげていきたいと思います。」

    「現在の年収は〇〇万円です。業界平均額や自身の能力を考慮して、希望年収は△△万円、最低××万円いただければ幸いです。最終的な金額については業務内容やポジションなども加味してご相談させていただきたく存じます。」

  • 失敗例

    「年収について具体的な金額は差し控えさせていただきます。御社がご提示する条件に従う所存でございます。」

    「来年子供が大学へ進学を控えているのと、住宅ローンがありますので、最低でも〇〇万円はいただきたいと考えています。」

    NGポイント

    自分から金額を提示せず、企業任せにするのはNGです。希望年収は自身に対する評価の表れでもあるので、「自己評価が低いのではないか」と捉えられてしまうことがあります。

    また、プライベートな事情を理由にした金額提示は、年収が仕事の対価である以上、適切ではありません。提示額が職種や役職などの市場相場から高すぎる・低すぎるのも、「自分を客観視できていない」と思われてしまう可能性が高く、おすすめできません。

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なにか質問はありますか。

いわゆる「逆質問」には、応募者の熱意やコミュニケーション能力を測り、企業との相性を見るなどの意図があります。企業について疑問に思ったことを質問してもらうことで、応募者の不安を解消し、ミスマッチを防ぐことにもつながります。

逆質問は、質問を通じた自己PRのチャンスと捉えることができます。あらかじめ、自分が一番アピールしたいことを踏まえた逆質問を準備するとよいでしょう。入社への意欲や業務への前向きな姿勢を伝えるなら「実務までの流れ」や「入社までに学んでおくとよいこと」、長所を伝えるなら「所持資格を活かせる業務」などの質問が考えられます。

  • 回答例

    「将来的にはリーダーなどの役職について活躍の場を広げたいと考えております。私と同年代の社員で役職についていらっしゃる方はいますでしょうか。また、昇進にあたって御社が重視しているスキルや資質があればお聞かせ願えますでしょうか」

    「入社後、実務に関わるまでのおおまかな流れや期間を差し支えない範囲で構いませんので教えてください。また、入社までに取り組んでおくべきことや取得を推奨する資格があればあわせて教えていただきたいです。」

  • 失敗例

    「募集要項に月30時間のみなし残業支給とありましたが、残業時間の月平均は何時間程度でしょうか。また、利用できる福利厚生や有給取得率についても教えていただきたいです。」

    「将来的にはリーダー職など責任ある役職につきたいと考えておりますが、中途入社の場合、どうしたら活躍できるでしょうか。また、今回の募集職種は未経験ですが、それでも大丈夫でしょうか。」

    NGポイント

    待遇面についての質問や、漠然としていて答えにくい質問、人事担当の面接官に「現場の一日の流れ」を尋ねるなど、面接官が把握していない可能性の高い質問は避けましょう。そのほか、インターネットなどで調べればすぐわかる質問、面接の中ですでに言及されている内容についての質問もおすすめできません。

    どうしても逆質問が思いつかなくても、「特にありません」と答えるのはNGです。面接の場を設けてもらえたお礼を述べ、改めて入社への意欲を語るといった方法を取ることで、最後のアピールチャンスをうまく活用しましょう。

まとめ

面接終盤ともなると、疲れや気のゆるみが出やすくなります。しかし、最後まで気を抜かず、熱意をもって自分の思いを伝えましょう。終盤の受け答えによっては、面接全体の評価や印象も変わってきます。

特に逆質問は、会社案内などでわからなかった疑問を解決する数少ない機会であり、自分をアピールするラストチャンスでもあります。複数の質問を用意しておき、よい印象を与えられるようにしっかり準備しておきましょう。

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