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履歴書の免許・資格欄の書き方を徹底解説【見本あり】

date2025年10月16日
履歴書の免許・資格欄の書き方を徹底解説【見本あり】
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はじめに

  • 履歴書の免許・資格欄は、スキルや資格をアピールするため正しい書き方で正確に伝える
  • 記載は取得年月日順に、略さずに正式名称で記載する
  • 書ききれない場合は応募する企業に合った資格を優先し、業務に関係のない資格は趣味特技の欄へ記載する
  • 資格は評価されるレベルを調べ厳選したものを記載する
  • 嘘の記載は懲戒免職もありえる

転職や就職の際、履歴書の免許・資格欄の書き方に悩んだことはないでしょうか?書ききれなかったり、免許や資格をもっていなかったり、書く順番などの疑問にお答えします。
免許・資格欄はあなたの知識やスキルをアピールできる場であり、業種によってはとても重要な項目です。
免許・資格の正式名称から正しい書き方、書く際に気をつける点などをわかりやすく解説します。

免許・資格欄の正しい書き方

履歴書の免許・資格欄には、書き方のルールがいくつか存在します。取得年月日を記入すること、略さずに正式名称で記入すること、「合格」や「取得」の表記を正しく使い分けることなどです。以下の画像に注意点をまとめてあります。詳しく見ていきましょう。

  1. 記載順

    免許・資格の記載は見やすい順番を意識する

  2. 取得日

    取得日順に記載する

  3. 免許・資格の名称

    正式名称を記入する

  4. 合格・取得の区別

    免許証の交付か合格証の交付かで異なる

  5. 「以上」の記入

    最後に右詰めで「取得免許・資格は以上です」の意を伝える

見やすい順番を意識する

履歴書の免許・資格欄は、取得年月日順に記載しましょう。応募先の仕事内容に関連する順番という考え方もありますが、取得年月日順の記載が一般的です。

また、和暦・西暦表記のいずれにするかは学歴・職歴の記載と統一しましょう。

取得日の書き方

免許や資格は受験をした日付ではなく必ず取得日を記入します。ほとんどの免許証や合格証には取得日が記載されていますので、ご自分の免許証や資格の合格証明書を確認してください。また、資格証明書を紛失した場合は、資格を管理している団体に問い合わせると確認できます。

自動車運転免許証では、下部に記載があります。

  1. 取得日

    取得日には「二・小・原」「他」「二種」で各1段ずつしかないため、同種で複数の免許を持っている場合は免許証だけは取得日を判別することができません。各免許の取得日の記載が必要なときは、警察署内にある自動車安全運転センターで運転免許経歴証明書を発行してもらい、免許取得の経歴を確認しましょう。

  2. 有している免許の種類

    普通自動車免許は「普免」というように、略称で記載されています。それぞれの略称がどの免許を意味しているかは、後述する主な資格・免許の正式名称一覧よりご確認ください。

正式名称で書く

免許と資格の名称はすべて正式名称で記載するのがルールです。例えば「普免」「英検」「FP」のような、誰もが何の免許を指しているのか理解できる略式名称でも「普通自動車第一種運転免許」「実用英語技能検定」「○級ファイナンシャル・プランニング技能士」のように免許・資格欄には正式名称で記載しましょう。

正式名称がわからない場合、インターネットで「英検 正式名称」などと検索すると手軽に調べられます。

「合格」「取得」の書き方

免許や資格には合格と取得の2種類の書き方があります。どちらの書き方が適切かは以下を参考に、正しく記入しましょう。

  • 【合格】合格証が交付されるもの

    英検や簿記検定などである一定の基準に合格する

  • 【取得】免許証が交付されるもの

    自動車の運転や医師や税理士など免許証がないと業務を行えない資格をとった際用いる

応募先の業種・職種に合った資格を優先する

書いて効果のある免許や資格とそうでないものがあります。例えば、金融業界への面接で調理師免許の資格を提示しても、業務上の評価にはつながりにくいといえます。免許・資格欄への記載は、応募する業種に有効な資格を優先してアピールすると効果的です。

書ききれない場合

取得している資格が多く書ききれない場合は、記載すべき資格に優先順位をつけることが重要です。

不動産業界へ就職を希望するのであれば不動産鑑定士や宅地建物取引士のように、応募先の仕事に関係する資格から書きます。また、難易度や知名度を基準に絞るのも良いです。それでも書ききれない場合は「取得資格一覧表」を作るのも一つの手ですが、業務に関係のない資格の羅列は、何がやりたいのかわからない人という悪い印象を持たれてしまいます。厳選して記載しましょう。

書いた方が良い資格

以下の4点の免許・資格は、多様な業種や職種で評価されるため、優先的に記載することをおすすめします。

  • 国家資格
  • 語学系の資格
  • 普通自動車免許
  • パソコン系認定資格

これらの免許・資格を記載することによって、過去の経歴を裏付ける証明となったり、担当できる仕事の幅が広がったりする可能性があります。

書かなくても良い資格

資格によっては難易度やレベルが幅広く存在するため、一般的にレベルが低いものを記載すると「このレベルしかできないのか」とマイナスイメージを持たれてしまう可能性もあります。

英検や簿記検定などは2級から書くことが多いです。20代前半で未経験で経理を目指すという場合であれば簿記3級を書いても良いですが、30代では免許や資格よりも実務経験の有無が重視されるためアピール材料になりません。
未経験からのキャリアチェンジで免許や資格を取得する場合は、資格試験の難易度に応じて何級から業界で評価を得られるかを調べます。評価を得られるレベルのものを記載しましょう。

最後に「以上」は記載する?

保有している資格を書き終えた際、最後に右詰めで「以上」と記載します。書き忘れても選考には差し支えありませんが、「現時点で取得している免許や資格はこれですべてです」と示すために、記載があるとより親切な印象となります。

書くことがない場合は?

書くことがない場合は、下記を参考に自分に合った記載ができると尚良いです。

免許・資格なしの場合

免許や資格がない場合「特になし」と記載して問題はありません。ただし、応募職種に関連する現在勉強中の評価につながる免許や資格があればアピールになりますので、その旨を記載しましょう。

勉強中(取得予定や見込み)の場合

現在は資格を所有していないが、資格取得のために勉強している分野があれば向上心のアピールにもつながりますので、「〇〇検定合格に向けて勉強中」と記載しても良いです。また、受験日や受験することが決まっていて合格する見込みがあるものに関しては、「〇〇検定合格に向けて勉強中  3月に合格見込み」などいつ合格見込みがあるかも記載しましょう。
ただし、いずれも勉強していない分野や合格する見込みのない資格に関して書くことは避けましょう。面接の際に深堀りされた場合、嘘だと見抜かれ信用を大きく損ねます。

主な免許・資格の正式名称

免許・資格欄を書く前に各種資格の種類を知っておきましょう。自分が持っているのは免許なのか資格なのかをはっきりとさせ、いずれも正式名称を正しく記入します。

自動車運転免許

自動車運転免許は第一種運転免許、第二種運転免許、仮免許の3つの区分が有り、一種は10種類、二種は5種類があります。自分に当てはまる運転免許証を確認しましょう。

AT限定について

所持している運転免許証がオートマチック限定免許である場合、免許・資格欄には運転免許名の後に「AT限定」と記入します。
採用された後AT限定免許の場合、業務でマニュアル車の運転ができずトラブルにつながる可能性があります。業務で運転を求められることはないなど安易に考えずに正確な情報を記載しましょう。

記載例

普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得

MTについて

限定なしの免許(MT)については特別「マニュアル可」などと付け加える必要はありません。所有している免許証を正式名称でそのまま記載してください。

記載例

普通自動車第一種運転免許 取得

準中型について

2017年3月12日に準中型免許が新設され普通免許が細分化されました。これ以前に普通自動車免許を取得した方は免許更新のタイミングで、免許証の種類の欄が「普通」から「準中型」へ変わります。運転免許証を確認しこの変更点に気をつけて記載しましょう。

記載例

準中型自動車第一種運転免許(5t限定) 取得

バイク

バイクを使った業務を必要とする企業であれば必ず書いてください。業務に関係がない場合は、バイクの免許は書いても書かなくても問題ありません。また所持している免許がAT限定の場合は、自動車運転免許と同様にただし書きを忘れないようにしましょう。

記載例

普通自動二輪車免許 取得
普通自動二輪車免許(AT限定) 取得

フォークリフト(免許)

フォークリフトの免許の正式名称は「フォークリフト運転技能講習修了証」といいます。労働安全衛生法によって定められているので免許と書かれていますが、運転免許証には記載されていません。修了証として受け取ったカードが取得の証しになります。
フォークリフトの免許の種類は特別教育と技能教育の二種類があり、所持する資格に応じて記入しましょう。

記載例

フォークリフト運転技能講習 修了
小型フォークリフト運転特別教育 修了

運転免許の正式名称一覧

第一種運転免許
略称正式名称
原付原動機付自転車免許
小特小型特殊自動車免許
普免普通自動車免許
準中型準中型自動車免許
中型中型自動車免許
大型大型自動車免許
大特大型特殊自動車免許
けん引けん引免許
普自二普通自動二輪車免許
大自二大型自動二輪車免許
第二種運転免許
略称正式名称
普二普通自動車第二種免許
中二中型自動車第二種免許
大二大型自動車第二種免許
大特二大型特殊自動車第二種免許
けん引けん引第二種免許

英検(資格)

英語検定にも種類がいくつかあります。英検を取得している方の多くは実用英語技能検定と思われますが、ケンブリッジ英語検定、GTECなどもあるため、保有している資格を正確に記載しましょう。
また、一般的な英検の記載は2級からが無難といわれています。しかし、履歴書を提出する企業の英語の必要度により違いがありますので、3級の場合は応募する企業に合わせて記入しましょう

記載例

実用英語技能検定 2級 合格

TOEIC(スコア)

TOEICは以下の三種類です。

  • TOEIC Listening & Reading (TOEIC LR)
  • TOEIC Speaking & Writing (TOEIC SW)
  • TOEIC Bridge Test

あまり低い点数を書くと逆に評価が下がる可能性もありますので、600点を目安にした記載がおすすめです。また、一部の企業では募集要項にTOEICスコアを明記している場合がありますので、採用ページを併せて確認しましょう

記載例

TOEIC Listening & Reading 700点 取得

漢検

正式名称は日本漢字能力検定です。3級や4級は小学校高学年レベルですのでアピールになりません。一般的には2級以上の履歴書記載が多いので、事務職や出版社の面接の際は積極的にアピールできます。

記載例

日本漢字能力検定2級 合格

簿記

簿記検定は大きく分けて「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」の3種類に分かれます。検定の主催者によって記載内容が異なるので、「簿記検定2級」と省略せず正確な情報で記載しましょう。漢検や英検同様こちらも2級以上が好ましいです。それぞれの正式名称は下記の通りです。

略称正式名称
日商簿記日本商工会議所簿記検定
全商簿記全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定
全経簿記公益社団法人全国経理教育協会 簿記能力検定試験

記載例

日本商工会議所簿記検定 1級 取得

主な資格・免許の正式名称一覧

略称・通称正式名称取得・合格
運転免許普通自動車第一種運転免許取得
簿記日本商工会議所簿記検定〇級合格
英検実用英語技能検定〇級合格
TOEICTOEIC公開テスト〇点取得
漢検日本漢字能力検定〇級 合格
FP〇級ファイナンシャル・プランニング技能士試験合格
秘書検秘書技能検定〇級合格
MOSMicrosoft Office Specialist科目名合格
宅建宅地建物取引士試験合格
CCNACisco Certified Network Associate合格
医療事務医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)合格
司法書士司法書士試験合格
社労士社会保険労務士合格
看護師看護師免許取得
介護福祉士介護福祉士免許取得
PMPProject Management Professional認定試験合格
ITパスポートITパスポート試験合格

嘘をついてしまったら?

履歴書の免許・資格で嘘をつくと経歴詐称になります。嘘をついて就職できたとしても免許証等の提示を求められてしまったら嘘はバレます。懲戒免職のリスクも免れないので、必ず本当に所有している免許や資格のみを記載しましょう。

まとめ

所持する免許・資格を書く際は、応募先の企業での業務内容も考慮し、各免許・資格ごとに評価されるレベルを調べましょう。一定の評価を得られるレベルであることが重要です。
また、業務内容に関係のない趣味の認定資格も、面接時の話題やストレス耐性を見る上で評価されることもあるので、趣味・特技の欄を活用します。

業種によっては、資格の有無が就業条件に大きく関わってくる場合がありますので、記載漏れなど無いように整理して正しい名称で記載してください。この記事を参考に、企業側に「採用したい」と思わせる履歴書を作ってください。

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