PEP検定とは|取得メリット・勉強手順など


はじめに
- PEP検定は、生成AIの指示設計・評価・応用に関する知識やスキルを測定する民間検定
- 試験は100問・60分で、合格基準は正答率70%以上
- 学習を通じて生成AIの知識を体系的に学び、その成果を資格として示せる
- 公式シラバスを確認したうえで、プロンプト設計、LLM・RAG、倫理・法務、問題演習の順に学ぶ
これからの社会では、生成AIを活かす力を身につける必要が大きくなります。その力を証明する資格の一つであるPEP検定の基礎的知識を解説します。
PEP検定とは
PEP(Prompt Engineering Professional)検定は、一般社団法人日本プロンプトエンジニアリング協会が実施している、生成AIを実務で活用する知識・スキルを証明する認定試験です。具体的には、ビジネス現場での再現性のあるプロンプト設計力、リスク管理、AIエージェントの理解など、実務に直結する専門性を網羅的に評価します。
実務への応用力を重視し、ビジネスパーソンのキャリアアップと企業の生産性向上を目的としているのです。ChatGPTなどの生成AIを使う能力に加えて、業務改善や生産性向上に結び付けられるスキルを客観的に証明することを目的としています。
PEP検定の実施概要
PEP検定の時期・試験内容などの概要を表にまとめました。とくに取得を検討している方はしっかりチェックしておきましょう。
| 詳細 | |
|---|---|
| 試験名 | Prompt Engineering Professional |
| 主催団体 | 一般社団法人日本プロンプトエンジニアリング協会 |
| 対象 | 生成AIを業務活用・DX推進したいビジネスパーソン、開発者、学生など |
| 受検方法 | テストセンターでのCBT方式 |
| 実施日程 | 通年・随時実施(希望日時・会場を選択) |
| 受検会場 | 全国のテストセンターにて実施 |
| 結果発表 | 即時判定。試験終了後、その場でスコアレポートが出力される。 |
| 再受検規約 | 何度でも再受検可能 |
受検料・支払方法
PEP検定の受検料・決済方法を表にしてまとめました(2026年7月現在)。
| 詳細 | |
|---|---|
| 受検料 | 11,000円 |
| 支払方法 | 試験運営を行うCBT-Solutionsのマイページから、以下の決済方法を選択できます。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア/Pay-easy決済 ・QRコード決済(PayPay) ・受検チケット |
| 変更・キャンセル | 受検日・会場の変更キャンセルはマイページより受検日の3日前まで可能(受検日の2日前からは変更・キャンセルは不可) |
注意点として、コンビニ・Pay-easy決済を選択した場合は支払い期限を過ぎると自動キャンセルとなります。
PEP検定取得のメリット
PEP検定を取得することのメリットを3つ解説します。
1 生成AIを活かす力が身につく
PEP検定では、仕事や学習で成果につなげるAIの知識だけではなくAIを業務改善や課題解決に活用する実践力・活用力を身につけることができます。
検定の学習を通じて、資格を得ることだけではなくどう指示すればAIが意図通りに動くのかという構造的・論理的な思考を手に入れられます。生成AIを日常や実務で本気で使いこなしたい方にとって、非常に実践的なステップとなるのです。
取得すると、営業・事務・企画・教育・開発など幅広い職種で生産性向上やDX推進に貢献できる人材として活躍の幅を広げることが期待されます。
2 スキルの見える化
PEP検定を取得することで、知識や経験だけでは伝わりにくい能力を、資格という形で見える化できることが大きなメリットです。
個人にとってはスキルの証明として、企業にとってはAI活用人材を判断する一つの基準として活用できるため、これからのAI時代におけるキャリア形成や業務活用に役立つ資格といえます。
3 AI人材としての市場価値が上がる
PEP検定の資格取得により、生成AIの知識と実践的な活用スキルを備えた人材であることを客観的に示せるため、AI人材として市場価値の向上が期待できます。
- 転職市場での評価向上
履歴書や職務経歴書でアピールしやすく、転職時の評価向上につながる可能性がある
- 昇進・昇格の機会拡大
社内で、AI活用担当として活躍の場が広がる可能性がある
- 報酬アップにつながる可能性
AIを活用しての業務が評価されることで、昇給や待遇改善につながる可能性がある
PEP検定試験に向けて
PEP検定の難易度・合格率・必要な勉強時間の目安を解説します。
取得の難易度と合格率
PEP検定は、生成AIの基礎知識から実践的なプロンプトエンジニアリングまでを体系的に問う資格試験です。初心者でも挑戦できますが、生成AIを正しく活用するための知識や実務的な理解が求められるため、事前学習は欠かせません。
- 難易度:合格基準は出題100問の正答率70%以上
CBT方式で実施され、試験時間は60分となっています。出題範囲は、生成AIの基礎、LLMの仕組み、プロンプトエンジニアリング、生成AIツールの活用、実務応用、AI倫理・法務など幅広い内容です。
難易度としては、ITやAIの専門知識だけを問う試験ではなく、生成AIを業務で活用するための実践的な知識を重視したレベルです。
- 合格率:PEP検定の公式な合格率は現在公表されていません。
必要な勉強時間の目安
必要とされる勉強時間の目安ですが、普段どの程度生成AIに触れているか(実務経験の有無)によって変わります。
- 生成AI実務経験者・IT知識あり
40〜60時間。基礎概念の確認と公式シラバスの暗記を中心に学習
- 初学者・非エンジニア
80〜120時間。基礎から学ぶ必要があるため
PEP検定のおすすめ勉強手順
PEP検定の勉強手順を5ステップにわけて解説します。
1 全体像を把握する
PEP検定の学習を始める際、最初に取り組みたいのが試験範囲全体を把握することです。まずは公式シラバスや学習資料を確認し、6つの出題領域を把握しましょう。
いきなり細かい知識を暗記するのではなく、試験の概要を理解してから学習を進めることで、効率よく知識を身につけられます。
2 プロンプト設計の基礎を身につける
生成AIから目的に合った回答を得るための基本的な設計方法を身につけておく必要があります。
初心者は質問をするだけになりがちですが、PEPではAIへの指示の構造化が重要です。たとえば、以下の4要素を入れるだけで回答品質はかなり向上します。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1 Role | AIに役割を与える | あなたはマーケティング担当者です |
| 2 Task | 何をしてほしいか | 新商品の紹介文を書いてください |
| 3 Format | 出力形式 | 3つを箇条書きで |
| 4 Tone | 文体・雰囲気 | 初心者向けに親しみやすく |
3 LLM理論・RAGを学習する
PEP検定では、生成AIの使い方だけでなく、なぜその出力・プロンプト設計になるのかという裏側のロジック(構造や技術的背景)が問われます。
学習では、LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)がどのように動くのか・なぜRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)が必要なのかを理解することを目標とします。
4 倫理・法務の対策を学習する
生成AIを業務利用・社会実装するうえで欠かせないガバナンスやリスク管理の知識を整理して学習しておきましょう。AIは便利ですが、使ってはいけない場面もあります。
- 著作権・知財
AIに入力するデータの著作権、AI生成物の著作権帰属や侵害リスクについての法的解釈を理解する
- 個人情報保護・セキュリティ
個人情報保護法や企業ルールを理解しておく必要がある
- 社内規定・ガイドライン
社内のAI利用ガイドライン・情報管理・機密情報の扱いなどのルールを頭に入れておく
5 模擬試験を受けて復習する
PEP検定の学習では知識を身につけるだけでなく、本番と同じ形式で問題を解き、自分の理解度を確認することが重要です。
- 公開されている例題や模擬問題を本番と同じつもりで解く
時間配分や問題の読み方に慣れておく
- 試験形式に慣れる
CBT体験サイトを利用して試験画面や操作方法に慣れておく
模擬試験の後は、結果で自分の得意・不得意を分析して復習します。
- 復習は正解を覚えることに加えて、わからなかった問題を理解することも重要
PEP検定以外の、生成AI資格や勉強方法にも関心がある方へは以下の記事をおすすめします。
まとめ
PEP検定とは、一般社団法人日本プロンプトエンジニアリング協会が実施している、生成AIを実務で活用する知識・スキルを証明する認定試験です。
PEP検定取得のメリットは大きく3つあります。
- 生成AIを活かす力が身につく
- スキルの見える化
- AI人材としての市場価値が上がる
PEP検定を取得する際の難易度と合格率を解説しました。
- 難易度
合格基準は100問の正答率70%以上
- 合格率
PEP検定の公式な合格率は現在公表されていません
PEP検定を取得する際の勉強時間目安を解説しました。
- 生成AI実務経験者・IT知識あり
40〜60時間
- 初学者・非エンジニア
80〜120時間
PEP検定のおすすめ勉強手順5つを解説しました。
- 全体像を把握する
- プロンプト設計の基礎を身につける
- LLM理論・RAGを学習する
- 倫理・法務の対策を学習する
- 模擬試験を受けて復習する
PEP検定では、生成AIの基礎から実務で役立つ知識まで体系的に学べます。本記事で概要をつかんだ方は、ぜひ実際に学習を進めながら理解を深め、試験合格と実践力の向上を目指してみてください。













