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サーバーエンジニアとは(将来性、仕事内容、年収、資格、未経験からの転職)を紹介

2020年04月23日
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はじめに

サーバーエンジニアとは、どのような仕事をするのか。働くためにはどのようなスキルや資格が必要なのか。年収や将来性についてなど、エンジニア系の職種を目指す未経験の人にもわかりやすいように解説します。

サーバーエンジニアとは

サーバーエンジニアとは

「サーバー」とは、メールやファイルの共有・保管などをはじめとする、さまざまなWebサービスの提供を行う側のコンピューターのことを指します。サーバーエンジニアは、これらサーバーに関するさまざまな業務をおこないます。

仕事内容とは

サーバーエンジニアは、企業が使用しているサーバーをユーザーが便利に使えるように設計や構築をおこなったり、メールサーバーやWebサーバーなどの運用や保守の仕事をおこなったりすることが主な仕事です。
サーバーエンジニアが請け負う業務は幅広く、さまざまなサーバーに対応できる知識やスキル、障害発生時の応急的な対処法や、障害を起こさせないための予防対策やセキュリティ対策なども一手に請け負います。

サーバーエンジニアの仕事内容を簡単に説明すると、以下の2つにわかれます。

  • サーバーの設計と構築
  • サーバーの運用と保守

「ネットワークエンジニア」と同じ職種として考えられることもありますが、2つの業務には大きな違いがあります。サーバーエンジニアはあくまでもサーバーを動かすことがメインで、サーバーの構築・運用・保守がメインの仕事です。ネットワークエンジニアは、サーバーではなくネットワークの構築・運用・保守がメインの仕事となります。

年収はどれくらい

サーバーエンジニアの年収を世代別に見ると、20代では300万円後半から400万円程度、30代になると500万円に手が届くレベルにまで達します。40代にもなると500万円台後半、人によっては600万円を超える人も出てきます。

将来性とキャリアパスについて

サーバーエンジニアの仕事は分野が幅広く、仕事量が多いことから業務は常に複数人数で行われます。常に人材不足ではありますが、ネット上にサーバーを置く「クラウド化」も進みはじめていることから、必ずしも将来安泰とはいい切れません。専門性を高めスペシャリストとしての立ち位置を目指すか、チームリーダーなどの管理職ポジションをめざしてもいいでしょう。豊富な実績と知識、専門性の高いスキルなどがあれば、ITコンサルタントという道もあります。

サーバーエンジニアに必要な資格

サーバーエンジニアとして働く上で必須となる資格はありません。ですが先々を見据えて資格取得をしておけば、就職や転職の際の大きなアピールポイントにもなるでしょう。資格ごとに得られる知識が異なりますので、1つの資格取得だけを目指すのではなく、複数の資格取得を目指しましょう。

LinuCレベル1(Linux技術者認定)
Linuxサーバーの運用や保守を行なっているのであれば、「LinuCレベル1」の取得をすることでその業務に必要なスキルを保有していることの証明となるでしょう。
LinuCレベル1の認定取得を目指した学習を通じて、手元にサーバーがあるようなオンプレミスの環境だけでなく、クラウド環境のサーバーの運用や保守に必要な技術が身につく様になります。

LinuCレベル1(Linux技術者認定)
運営会社名NPO法人LPI-Japan(エルピーアイジャパン)
受験料16,500円(税込)
受験資格特になし
受験時期いつでも可(予約可能な日時であれば)
受験場所試験センター(試験会場での受験)
自宅、または職場(オンライン受験)
出題数約60問(90分)
回答形式CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題)
合格率非公開(65%〜75%程度)
確認できるスキルレベル以下のLinux操作においての技術的なスキル指標を確認できます
●Linuxシステムの構築・運用・保守をするために必要な基本操作ができる。
●Linuxディストリビューションを利用するために必要な知識がある。
●Linuxシステムの構築・運用・保守に必要なネットワーク、セキュリティの基本設定ができる。
●クラウド構成技術である仮想化とコンテナの基礎知識がある。
●オープンソースの文化を理解し、エコシステムに貢献できる。

LinuCレベル2(Linux技術者認定)
Linuxサーバーの運用や保守から一歩技術レベルを進めたLinuxサーバーの設計と構築であれば、「LinuCレベル2」の取得をすることでそのために必要な技術を備えていることの証明となるでしょう。LinuCレベル2の認定の取得ができれば、仮想マシン・コンテナを含むLinuxのシステム設計・ネットワーク構築において、頼られる存在となることでしょう。

LinuCレベル2(Linux技術者認定)
運営会社名NPO法人LPI-Japan(エルピーアイジャパン)
受験料16,500円(税込)
受験資格特になし(ただしLinuCレベル2の認定を取得するためには、有意性の期限内のLinuCレベル1の認定を持っておく必要があります)
受験時期いつでも可(予約可能な日時であれば)
受験場所試験センター(試験会場での受験)
自宅、または職場(オンライン受験)
出題数約60問(90分)
回答形式CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題)
合格率非公開(65%〜75%程度)
確認できるスキルレベルクラウド環境やオンプレミス環境におけるLinuxによるシステム構築やネットワーク構築を行い、Linuxの応用的なシステム管理やサーバー構築ができるために必要な知識を幅広く問います。
●小規模から中規模までのサイトを管理する。
●仮想マシンやコンテナを含む複数システムを統合管理する。
●次のような異種OS(Linux, Windows)混在環境ネットワークの計画、実装、保守、一貫性の維持、セキュリティ設定、トラブルシューティングを行う。
●LANサーバー (Samba, NFS, DNS, DHCP, クライアントの設定)
●インターネットサーバー (HTTP サーバーとリバースプロキシ)
●システム導入、案件の発注内容、予算等についてプロジェクトマネージャーに助言やサポートをする。
●代表的な非機能要件である可用性とスケーラビリティを考慮したシステムアーキテクチャの基本パターンを理解し、実際のシステム構成に応用できる。

LPIC(LINUX技術者認定資格)
Linux(WindowsやMacのようなOS)に対する技術力を認定するIT資格「LPIC(LINUX技術者認定資格)」は、Linuxのスキルをどの程度持っているかを測るための民間の認定試験です。取得しておくことでLinuxについての知識やスキルがあることを裏付けできることから、さまざまなエンジニアが取得を目指します。

LPIC(LINUX技術者認定資格)
運営会社名NPO法人Linux技術者認定機関「LPI(エルピーアイ)」日本支部
受験料15,000円
受験資格とくになし(LPIC-2認定を受けるにはLPIC-1認定を取得が必須)
受験時期祝日を除く、月~土曜日に随時実施
出題数約60問(90分)
回答形式CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題)
合格率65~75%程度
取得レベル基本となる初級者向けのグレード「LPIC-1」は、Linuxの基本操作やシステムの管理をおこなえるレベルが求められます。ただし未経験・初心者でも「LPIC-1」から取得する必要はなく、Linuxのシステムデザインやネットワーク構築における企画・導入・維持、トラブルシューティングやキャパシティプランニングができるレベルの求められる「LPIC-2」からいきなり挑戦しても構いません。

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)
OS「Windows」で認知度の高いマイクロソフト社が実施している「MCP(マイクロソフト認定資格プログラム)は、マイクロソフト社の製品に関する知識と技能をレベルごとにわけて認定します。未経験者が取得していると学習意欲の高さを評価されますので、就職・転職の際に強い味方となるPRポイントとなるでしょう。

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)
運営会社名日本法人・日本マイクロソフト社
受験料1科目につき21,103円(学生は割引あり 12,075円)
受験資格とくになし
受験時期随時実施(選択した試験会場による)
出題数グレードによって異なるがおおよそ40~60問
回答形式CBT(選択問題)
合格率非公開(各1000点満点中、約700点以上で合格)
取得レベル最初に挑戦するのであれば、一番難易度が低い「MTA(Microsoft Technology Associate)」がオススメです。「ネットワークの基礎(試験98-366)」などは、数冊の問題集をやりこめばクリアできますので、基礎をしっかりとマスターしてから挑むとよさそうです。

基本情報技術者試験
IT関連のエンジニアとして働く上で、ぜひ取得しておきたい国家資格「基本情報技術者試験」。難易度は高めで、しっかりとしたITに関する知識をもっていなければ合格への道は険しいと言われています。ただし情報処理技術者試験のなかでは、一番基礎的なレベルとなりますので、しっかり対策をして挑めば合格までの道のりはそう遠くないでしょう。

基本情報技術者試験
運営会社名IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
受験料5,700 円
受験資格とくになし
受験時期年2回(春と秋)に全国で一斉実施
出題数午前80問・午後11問(うち5問に解答)、ともに150分間(合計300分)
回答形式午前 小問形式/午後 大問形式
合格率非公開(およそ20%前後・目安は午前・午後ともに60点以上)
取得レベル情報処理技術者試験のなかでは、もっとも難易度が低く基礎的な知識に関する問題が多いものの、合格率からみても難易度は高めです。プログラミングに関する問題なども盛り込まれるため、事前にしっかりと対策をおこなってから挑戦することをオススメします。

未経験からサーバーエンジニアになるには

未経験からサーバーエンジニアになるには

未経験でも一定の知識があれば、サーバーの監視や運用などの業務からスタートを切ることが可能です。上流工程の業務を任されるようになるためには、知識量や実務経験、資格の有無などが大きく影響してくるので、まずは「OS(アプリやパソコンやスマホなどを動かす基本になるソフトウエア」の知識をしっかりと学び、合わせてセキュリティに関する知識を豊富に携えておきましょう。OSの知識とセキュリティの知識があれば就職や転職の際のアピールポイントとなります。

サーバーエンジニアにはどのような人が向いている?

サーバーエンジニアに向いている人の特徴は次の3つです。

パソコンや機械いじりが好きで、計画通りやり遂げる責任感のある人

サーバーエンジニアの仕事は自作パソコンを組み立てることと大変似ています。綿密に計画を立て、自作のパソコンを組み立てるように、サーバーの設計や構築をおこないます。趣味で触ってきたパソコンがサーバーに変わるだけで、違和感なく仕事に打ち込めそうです。また最後まで諦めずトラブルに対応できる責任感の強い人にも素質があるでしょう。

業務に対しストイックに取り組めるタイプの人

緻密な計画のもとおこなわれる業務があってこそ、サーバーは安定して稼働します。安定した稼働をおこなうためには、いかに業務に対しストイックであるかも重要な要素となってくるでしょう。些細なことにも妥協を許さず、完璧主義者であればあるほどサーバーエンジニアとしての評価もアップするはずです。サーバーエンジニアの仕事には正確性が求められます。小さなミスを見逃さず、最後まで計画通りに進められるストイックさは、サーバーエンジニアとしての評価に値するでしょう。

コミュニケーション能力が高くチームで仕事をすることが好きな人

サーバーエンジニアの仕事は複数人のチーム体制で業務を行うことが多くなります。サーバーを使用する人たちの声からやるべきことを汲み取り、チームに指示を出すためには、コミュニケーション能力は必須となるでしょう。クライアントとも仕事仲間とも確かな意思疎通があってこそ、質の高いサーバーの構築へと繋がり、ムダのない仕事ができるでしょう。

未経験からサーバーエンジニアになるために必要なスキルと習得方法

未経験からでもサーバーエンジニアになることは可能ですが、以下の3つの知識を習得しておくほうが、仕事についてからスムーズに業務を進められるでしょう。未経験者が最初に任される業務に関連するものもありますので、しっかりと身に着けておきましょう。

  • サーバーOSに関する知識
  • サーバー運用・保守に関する知識
  • セキュリティに関する知識

サーバーOSに関する知識

WindowsやMacなどのOSとは異なる「サーバーOS」に関する知識は、就職・転職活動を行う以前にきちんと身に着けておくことをオススメします。サーバーOSとはサーバー専用に開発されたOSで、Windows系とUNIX・Linux系の2種類にわかれます。サーバーの構築や運用のときに必ずサーバーOSを使います。業務内容によって使われるOSが異なるため、まずは国内シェアNo.1の「Windows Server」から勉強するのも良いですし、一方ではLinuxもクラウドの普及にともなって高い成長率が続いています。どういう業種・業界に進むのかを考えた上で、学習するOSを選ぶといいでしょう。

サーバー運用・保守に関する知識

サーバーエンジニアの最初の仕事といえば、サーバーの運用や保守に関する業務がメインです。OSの知識をきちんと身に着けていれば、何か起こった際のサーバーの設定変更などは問題なく行えるでしょう。サーバーの監視をおこなうツールは専用のものを使用しますので、監視ツールがどのようなものかを事前に知っておく必要があります。「JP1」や、「Tivoli」などは国内で広く普及されていますので、即戦力として働きたいのであればこの2つのツールへの知見を深めておきましょう。

セキュリティに関する知識

サーバーには多くの個人情報や顧客情報なども含まれています。企業などの信頼性を損なわないために、サーバー内に収められた情報は外部に漏洩してはいけません。大事な情報を管理し、守ることもサーバーエンジニアに課せられた大切な仕事です。「セキュリティマネジメント」や「ファイヤウォール」、「セキュリティソフト」などをはじめとする、幅広いセキュリティに関する知識を有しておきましょう。Linuxサーバーにおけるセキュリティについて身につける場合は、LinuCレベル3 303 Securityについて学習するのも一つの方法です。

必要スキルの習得方法

必要なスキルを習得するためには、専門的な学びができるスクールに通うか、オンライン上の学習サイトを利用するといいでしょう。専門のスクールに通えば、実際に仕事で使用するサーバーを使った授業などもおこなわれますので、実践的な学びを得ることが可能になります。オンラインの学習サイトや書籍などを活用して独学で学ぶ人も少なくはないようです。オンライン上では「ネットワークエンジニアとして」や、サーバーエンジニアに限らずエンジニアとしての学びが受けられる「Progate」などもオススメです。もっと手軽な方法として、Youtube上の動画を使って学ぶ、という方法もあります。特にLPI-JapanのYoutubeチャンネルは技術テーマごとにまとまっているので、自己学習の中でわからないところを確認するのにも役立てることができます。まずは基礎的な部分と資格取得を目指すといいでしょう。

サーバーエンジニアへの就職、転職方法

スクールに通いながら就職・転職活動を行うのであれば、スクールからの斡旋で仕事を探す方法もあります。就職・転職サイトやエージェントを利用してサーバーエンジニアとしての求人を探す人もいます。未経験の場合、サーバーの運用や保守の業務の募集に的を絞って探してみてもいいでしょう。エンジニアは常に人手不足ですので、希望する企業などのサイトをチェックする方法もあります。サーバーエンジニアの募集があれば、そのままエントリーすることも可能です。

サーバーエンジニアのフリーランス

サーバーエンジニアのフリーランス

チームで動くサーバーエンジニアは、企業に属している社員の人ばかりではなく、外注としてフリーランスのエンジニアが関わっているケースも珍しくはありません。まったくの初心者、未経験の場合は厳しいかもしれませんが、実務経験が2~3年もあればフリーランスとして働くことも選択肢としてみえてくるでしょう。スキルや知識によって収入や仕事量は大きく変化しますし、会社員の頃と比べると責任の比重も変化します。地道に実績を積みながらステップアップしていけば、フリーランスでも安定して収入を得ることはできるでしょう。

まとめ

専門的な知識は必要ですが、未経験の人でも保守や運用などで働ける可能性があるサーバーエンジニア。未経験でも努力次第で仕事につくことは可能ですし、努力次第では高収入も見込めます。オンライン学習サイトやスクール、テクトレなどの無料で学べるITスクールなども上手に活用し、サーバーエンジニアとしてのスキルアップを目指しましょう。

チェックリスト

  • サーバーエンジニアはサーバーに関する専門家である
  • ネットワークエンジニアと同じ扱いを受けやすいが、サーバーエンジニアはあくまでも「サーバー」に特化した知識やスキル、技術が必要とされる
  • 一定以上の知識やスキルがあれば、未経験でも「保守・運用」などの仕事で採用される可能性が高くなる
  • 複数人で業務を遂行するため、チームでの関わりが重要となり、コミュニケーション能力が重視される
  • 実務経験と十分な知識・スキルを兼ね備えれば高年収も期待できる、フリーランスとしても活躍の場がある
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