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第二新卒とは?年齢はいつからいつまで?メリットについて面接事前対策!

date2024年01月25日
第二新卒とは?年齢はいつからいつまで?メリットについて面接事前対策!
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はじめに

新卒や中途という言葉には 聞き慣れていても、いざ「第二新卒とは?」と聞かれたときにその意味についてピンと来ず、すぐ答えられない人もいるのではないでしょうか? 昨今では少子高齢化問題が進み、企業間での新卒者採用が激化している背景から 、第二新卒という人材を新たに採用する取り組みに力を入れています。本記事では、第二新卒における年齢や、企業側がなぜ第二新卒を取り入れるようになったのか?その理由とメリット・デメリットについて解説していきます。

第二新卒とは?

第二新卒とは高校・大学などを卒業し、「新卒で入社後に3年以内で退職した者」と定義づけられています。社会経験があるものの短期間(1~3年以内)で退職し、再就職活動をするビジネスパーソンのことを指しているということです。2005年頃に就職氷河期が一旦終結したものの、2001年から2014年にかけて起きたITバブル崩壊によってリーマンショックが起きました。それがきっかけで企業側では就職困難を解消すべく、人員確保のために第二新卒の若手層を対象に採用を始めるようになったのです。

既卒・中途との違い

似たような言葉に「既卒」「中途」がありますが、「第二新卒」とはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ違いについて、下記の図を用いて説明します。

まず「既卒」とは、高校・専門・大学などの学業を卒業して3年以内までに社会人として経験がない人のことを指します。いわゆる「就職浪人」と呼ばれており、卒業後、就職活動をしている人もしくはアルバイトなどのフリーターを対象としています。

「既卒」の説明

続いて、「中途」とは高校・専門・大学などの学業を卒業してから期間に関係なく、社会人を経験したものの退職した人のことを指します。事業拡大などで即戦力を必要とし、スキルや知識ノウハウを取り入れたいなどの目的があります。

「中途」の説明

どちらが転職に有利なのか

前述の既卒・中途との違いについて話しましたが、第二新卒・既卒とどちらが転職に有利なのだろうか? と疑問を抱く人がいるのではないでしょうか。結論から言えば、同じ条件で企業側が求人を出した場合、断然、第二新卒が有利です。なぜなら、既卒よりも社会経験が豊富である「第二新卒」を第一優先とし、企業側にとって即戦力となってもらいたいという大きな理由があるからなのです。各企業の情勢や動向など内部事情によって、第二新卒を積極的に取り入れているところが増えています。

 第二新卒という市場がうまれた背景とは

第二新卒という市場がうまれたのには新卒者を採用する際に、人員計画のミスマッチやキャリアパスに対する意識の高さが原因としている背景があります。卒業する一年前から就職活動を開始するため、企業側が新卒採用するとして4月入社の時期までに、企業における情勢や動向がどうなるかわからないといった不安が問題視されています。こうした問題から4月からの新卒者を取るよりも、採用における育成のコストやリスクの削減ができるという視点を重視しているため、積極的に第二新卒を採用する傾向にあるようです。

年齢はいつからいつまで

たとえば4年制の専門学校・大学などを卒業後、23歳で就職した場合は26~27歳までが第二新卒として扱われます。また、高校を卒業した場合は21~22歳までが第二新卒という見方です。おおむね、学業を卒業して3年以内と考えるのが一般的と言えます。しかし、各企業によって第二新卒における定義が異なる場合もあり、一概には言えないでしょう。就職活動の際に、求人票の年齢制限をしっかり確認しておく必要があります。

参考:厚生労働省|若年者雇用を取り巻く現状

なぜ第二新卒が企業側に注目されるのか?

年々、少子高齢化により人手不足が深刻化しています。退職して社会人経験がまだ少ないうちであれば、柔軟に働き方や企業理念に対して理解を得られる傾向にあります。なおかつ社風になじみやすいという点では、第二新卒ならではの良いところだと言えるでしょう。では、なぜ新卒よりも第二新卒の採用が注目を集めているのか? 第二新卒の魅力とは何なのか? という疑問とともに、企業側が得られるメリットとそれに対するデメリットについて以下より見ていきましょう。

メリット

3年以内で退職した第二新卒であれば、業務でもより柔軟に知識を吸収しやすく、成長における意欲の高さが即戦力となる可能性を秘めています。以下では企業側が得られる3つのメリットにわけて説明します。

1.新人教育などのコストがかからない

多くの新卒者が受けるべき新人教育にかかる時間やコストを抑えられるというメリットがあります。すでに第二新卒は前職での新人教育を受けているため、基本的な社会人としてのマナーや知識を習得しているという点では新卒との違いであるということです。また同じ業種からの転職であれば尚更でしょう。企業側にとって一刻も早く現場などの実務に就いてほしいといった理由から、第二新卒採用に力を入れているのです。

2.定員割れによる人員不足解消

少子化問題の影響から新卒採用の状況が厳しくなっており、予想以上に採用人数が満たずに定員割れが起こることがあります。しかし、第二新卒採用は企業側が一年を通して、都合のいいタイミングで採用時期を設定できます。そういった理由から企業では柔軟に第二新卒採用を取り入れているのです。面接から入社までのプロセスの流れなど、新卒と比較しても実に短期間で完結できるという点では大きなメリットのひとつでしょう。

3.すでに備わっているスキルが企業戦力につながりやすい

新卒とは違い、第二新卒はすでに前職で新人研修を終えている人が多く、ビジネススキルが備わっているため、企業側にとってすぐ戦力が欲しい場合に有利です。一度、前職で培った勤務経験から、次こそはと高い意欲とチャレンジ精神のもとで業務にあたってくれるはずだと企業側は評価しているのです。なおかつ、新卒・既卒と比較しても柔軟性と適応力が劣らない点では、第二新卒は将来性においても期待されています。

デメリット

前段で採用時期や入社時期のタイミングを自由自在に決められるというメリットについて話しました。では、企業側にとって第二新卒を採用する際のデメリットは何であるのか? について下記の2つに分けて解説していきます。

1.前職と比較されやすい

新卒採用の場合、まっさらな気持ちで働く意欲があるため、比較対象とする企業がありません。それに対し、第二新卒の場合は一度社会人を経験しているため、前職の社風や勤務内容など転職先と比較しがちな面があります。最初のうちは前職よりも転職先に対して、良い印象を持っていても、転職先で仕事していくうちに不満が生まれてしまうと、どうしても前職と比較する傾向にあるようです。そのため、転職先で万が一、不満が生まれてしまった際にどのように対処して適応できるかを企業は懸念しているのです。

2.即戦力を発揮するのに時間がかかる

これまで社会経験をしたとしても、異業種の場合はまた一から覚えていかなければならないことが多く、すぐには即戦力を発揮できないことがあります。企業によってはこうしたデメリットに対してポテンシャル採用など配慮しますが、中途採用者同様のスキルや能力は第二新卒と比べて、習熟度合いに差が出ているのです。そのため、即戦力を必要とする募集は第二新卒の活用が難しい傾向である点ではデメリットのひとつでしょう。

未経験でも第二新卒に向いている職業

未経験でも第二新卒の人を採用している企業は年々増えており、転職者の中には未経験業界に挑戦する人が実は多いのです。たとえ、前職とは違う異業種であっても、柔軟に物事を取り組みやすいところは第二新卒ならではの強みとも言えるでしょう。しかし、「有名な企業だから」という理由だけで転職先を決めてしまっては、後々後悔を生むかもしれません。第二新卒として転職を成功させるために、まずは企業研究や自己分析をすることが大切です。では、未経験でも第二新卒に向いている職種について以下の3つを見ていきましょう。

1.IT関連

「IT関連企業」と聞くとエンジニアの仕事は自分には難しい……と不安に感じられますが、実は現在、IT業界では第二新卒採用に積極的なのです。理由のひとつとして、まず、IT業界においてAIやIoTなどのIT技術の変化が著しくなり、2030年にはおおよそ79万人もの人材が不足すると言われているためです。今後もIT業界やIT市場は急成長を続け、さらにIT人材の需要は高まる予想であることから未経験でも挑戦しやすい業種と言えます。

2.製造業(メーカー)

食品や建設、金属、自動車などといったモノづくりの仕事に分類される製造業いわゆるメーカーは、第二新卒採用に力を入れている業界のひとつでもあります。日本ではモノづくりに関しては高い技術を誇っており、世界中でも称賛を浴びているのです。とくにメーカーは大手企業が多く、基礎から応用までしっかりと学べる教育体制が整っています。納期などスケジュール管理が身につき、将来的にも安定しやすい業種とも言えるでしょう。

3.外資系

外資系の企業は日本における知名度の低さが原因で人材不足が叫ばれています。海外では、「転職」とはキャリアアップへの切符を手に入れるチャンスだとポジティブに考える傾向にあります。つまり、第二新卒は年齢的にも体力ややる気があるため、企業にとって新風をもたらせてくれると考える企業が増えつつあるのです。外資系と言ってもその業種は豊富であり、業種ごとに求められるスキルも違います。外資系IT企業は高いプログラミングスキル、外資系コンサルタントでは常に顧客を抱えるため、強いリーダーシップを重視しています。どの業種も責任感を問われるため、就活前にきちんと対策をしておく必要があるでしょう。

まとめ

第二新卒の年齢やメリット・デメリットについて理解できたでしょうか。中途と似ていますが、第二新卒はビジネススキルが浅いながらもどの職種も社風にも柔軟に対応できる点では大きな違いと言えます。なんとなくスキルに自信がない人でも新卒同様にポテンシャル評価してもらえることがあるため、第二新卒枠で求人しているところをチェックしておくと良いでしょう。業界研究や自己分析を取り入れるなど、面接事前対策をしっかり行うことで面接成功へと道につながるはずです。

最後のチェックポイント

  • 第二新卒とは「新卒で入社し、3年以内に退職した者」と定義づけられている
  • 企業の多くでは第二新卒が転職に有利である
  • 大学4年制で卒業した場合26~27歳までが第二新卒扱いである
  • すでにビジネススキルが備わっている点では第二新卒ならではの強みである
  • 第二新卒を採用する理由のひとつとして人員計画のミスマッチ防止が目的でもある
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