インターンシップの質問例59選|質問のメリットや注意点も徹底解説!


はじめに
- インターンシップでの質問は、深く知りたいことや疑問などを解消する機会
- 質問に積極的な姿勢は、働く意欲を企業にアピールですることにつながる
- 現役社員の生の声も聞けるため、自分に最適な企業かどうかの確認もできる
- 企業に好印象な質問をするには、事前にしっかり業界・企業研究を行うことが大切
- 質問する際には、業務を妨げないタイミングや言葉遣いに注意しよう
実際の業務を体験するインターンシップでは、企業で働く現役社員の生の声を聞けるだけでなく、直接質問できる絶好の機会です。インターンシップに参加するけれど、どのような質問をすればいいかわからない、と質問内容に悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、インターンシップで質問するメリットとともに、具体的な質問例や質問のポイント、注意点をご紹介します。
インターンシップとは
インターンシップとは、就職を考えている学生が企業に訪問し、実際の業務に携わって職業体験することを指します。インターンシップの期間は短期間であれば1日から、長期間では数ヶ月間にわたるものまで、さまざまです。
最近の就職活動では、インターンシップに参加することで、本選考や内定につながる場合があります。また、インターンシップの経験は就職活動を有利とするだけでなく、自己成長にもつながります。可能な限り、積極的に参加してみるといいでしょう。
インターンシップで質問することのメリット
志望企業のインターンシップに参加し、深く知りたいことや疑問などを質問する機会があります。インターンシップで質問することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。
大きなメリットを4つ、ご紹介します。
自分の意欲を企業側にアピールできる
質問の機会を通じて、企業への関心や入社・成長の意欲がアピールできます。積極的に質問をする姿勢は、企業への熱意を伝えられ、良い印象を与えるきっかけになります。積極性や前向きな姿勢がアピールできれば、他の学生との差別化が図れるため、選考に進む際のプラス材料にもなるでしょう。
また、企業や業界について事前に調べた上で具体的な質問をすることで、準備力や理解度の高さも評価されやすくなります。事前準備も忘れず行うといいでしょう。
現役社員の生の声が聞ける
インターンシップは、企業や業務への理解を深めることを目的としています。実体験したことから感じた疑問を、現役社員に直接聞けることは、インターンシップならではのメリットです。仕事内容や職場の雰囲気、キャリアパスなど、説明会では得られないリアルな情報が得られます。
具体的な業務内容を知り、現場でしか得られない貴重な情報を知ることで企業理解を深め、自分が働く姿をより具体的にイメージできるでしょう。
その企業が自分に最適かわかる
インターンシップでの体験と質問を通じて、企業がどのような人材・スキルを求めているか、職場環境や雰囲気などが確認できます。事前のイメージと現実とのギャップを埋められるため、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。また、得た情報と自分を照らし合わせることで、自分の価値観やキャリアプランと合うかを判断する際の材料にもできるでしょう。
社員と接点ができて覚えてもらえる
インターンシップで指導役となった社員が、将来ともに働く先輩社員となる可能性は十分あります。指導役の社員とのコミュニケーションは、直接話を聞いて指導が受けられるため、顔や名前を覚えてもらうチャンスと言えます。自分の存在をアピールできれば、選考の際にプラスの印象を与えることにもつながるでしょう。
また、質問を通じた会話がきっかけとして、人脈を築くチャンスでもあります。信頼関係が構築できれば、今後の就職活動に役立つ情報を得られるかもしれません。
【テーマ別】インターンシップの質問例
インターンシップでの質問は、どのような質問をすればいいか、悩むことがあるでしょう。企業に質問する内容としておすすめする内容は、企業の事業・仕事内容や企業が求めている人物像、求められるスキルやキャリアパス、社風などです。事前に質問することを考えておくと、スムーズに質問しやすくなります。ただし、調べればすぐにわかるような質問は避けましょう。
ここからは、おすすめの質問例を8つのテーマ別に59選、ご紹介します。
1.企業の具体的な事業・仕事内容について
企業の事業・仕事内容に関した質問は、現役社員からリアルタイムの話を教えてもらえる可能性があります。企業のホームページで確認できる情報よりも、さらに詳しい話を聞けるよう、内容を深掘りできる質問を考えておくことがポイントです。
- 質問例
- 業務の一日の流れを教えてください。
- 仕事で最もやりがいを感じるのはどのような時ですか?
- 業務における成果を評価する基準について教えてください。
- 日々の業務で特に重要視されるポイントは何ですか?
- 今後注力しようと考えている事業やサービスはありますか。
- チームでの業務と個人の業務の割合はどれくらいですか?
- 一年の中で特に忙しい時期はありますか?
- 市場シェアについて○○と理解していますが、現場ではどのような認識ですか?
2.企業が求めている能力・スキルについて
志望企業がどのような能力・スキルを必要としているか、入社する前に確認することは重要です。インターンシップで経験した業務や、企業全体で求められている人材の具体的なイメージを理解しやすくなるでしょう。
- 質問例
- 御社が求める、最も重要なスキルとは何ですか?
- 業務で必要となる専門知識について、詳しく教えてください。
- 入社前に身につけておくといい知識やスキルはありますか?
- 御社で活躍している社員に共通する特徴はありますか?
- 新入社員に求めるスキルについて、具体的に教えてください。
- ○○について学んでいるのですが、この知識は業務に役立ちますか?
- 問題解決力は、どのように評価されますか?
- 業務のために取得が推奨されている資格はありますか?
3.企業が採用したい具体的な人物像について
企業が採用したいと感じる具体的な人物像を確認することも、就職活動において重要です。企業側の採用の軸と、自分の就活の軸が合っているかを知ることは、入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。
- 質問例
- 御社が理想とする、社員の人物像について教えてください。
- チームで働くうえで理想的な役割について、どのようにお考えですか?
- 御社で求められる価値観や、行動基準について教えてください。
- これまでの採用活動の中で、印象に残っている学生はいますか?
- どのような新入社員と一緒に働きたいと考えますか?
- 御社で仕事をするうえで、重要な心構えを教えてください。
- 御社が求めるリーダーシップの具体例について教えてください。
- 物事へ挑戦する姿勢は、どのように評価されますか?
4.企業の社風や社内の雰囲気について
企業の社風や、社内の雰囲気がどのようなものか、同僚との距離感などは、働くうえで重視する人も多い点です。社風や雰囲気の確認は、自分に合う企業を探すための判断軸にできます。どのようなタイプの社員が多いか、部署内でどういったコミュニケーションを取っているかなど、気になる点を聞いてみるといいでしょう。
- 質問例
- 社内でのコミュニケーション方法について教えてください。
- 社内イベントやサークル活動など、交流の機会はありますか?
- チーム内の雰囲気は、どのような感じですか?
- 社員同士の距離感や、部署の関係性について教えてください。
- 社内で重要視している価値観はありますか?
- 社員のモチベーション向上につながる取り組みはありますか?
- 新入社員や若手社員の意見も反映されることはありますか?
5.企業の福利厚生や独自制度について
入社後の働きやすさが気になる場合は、福利厚生や企業独自の制度について質問してみましょう。特に、産休・育休の取得率や復職率など、企業によって異なる点を確認することがポイントです。企業独自に定めている制度がある可能性もあるため、どういった制度があるのかを聞いてみるのもおすすめです。
- 質問例
- 御社独自の社員支援制度には、どのようなものがありますか?
- 社員のスキルアップを支援する制度はありますか?
- 社員向けの研修プログラムについて、詳しく教えてください。
- 産休や育休の取得率について教えてください。
- 産休・育休制度の、御社独自の取り組みについて教えてください。
- 社員に人気のある福利厚生制度は何ですか?
- 健康管理やメンタルケアの取り組みはありますか?
6.休日の過ごし方について
社会生活に不安があったり、イメージができなかったりする場合は、先輩社員がどのような休日を過ごしているかを聞いてみるといいでしょう。社会人の生活が学生生活と比べて違う点を知ることができ、働きやすさや社員のライフスタイルなども把握できます。
- 質問例
- 社員の休日の過ごし方には、どのような傾向がありますか?
- 社員同士の交流は、業務時間外にも活発に行われていますか?
- 社員がリフレッシュするための休暇制度はありますか?
- 長期休暇の活用事例について教えてください。
- 休日を利用したスキルアップ活動は、推奨されていますか?
- 週末にリモートワークを希望することは可能ですか?
- 仕事とプライベートをうまく切り替えるコツはありますか?
7.志望した理由や経緯など就活ポイントについて
志望する企業が定まらず、悩みながらインターンシップに参加している場合は、先輩社員が現在の企業を志望した理由や経緯を尋ねてみるといいでしょう。得た情報は、就活の軸を見直す際の参考や、志望企業を決める際の判断材料として活用できます。
- 質問例
- 就活時に特に意識していたポイントを教えてください。
- 志望理由を考える際に、参考にしたことについて教えてください。
- ○○さんが志望企業を決めたきっかけやポイントは何ですか?
- ○○さんが就活時に苦労されたことを教えてください。
- 入社後、特に印象的だったことはありますか?
- 御社の選考対策で気をつけていたポイントは何ですか?
- 御社の面接で印象に残っている質問はありますか?
8.キャリアステップ関連について
企業との相性がいいかを確認するためには、入社直後のことだけでなく、五年後や十年後のイメージができるかどうかも重要なポイントです。先輩社員の経験についても質問することで、具体的かつリアルタイムの情報が得られます。希望する役職に就くために必要なステップや期間、昇進・昇格の仕組みなど、キャリアステップ関連の情報も集めるといいでしょう。
- 質問例
- 昇進・昇格はどのような仕組みで決められていますか?
- ○○の役職に就くために必要なスキルを教えてください。
- 御社での一般的なキャリアステップ例を教えてください。
- 新卒採用と中途採用で、キャリアの違いはありますか?
- キャリアステップのモデルケースについて、教えてください。
- プロジェクトに携わるには、どのようなステップが必要ですか?
- ○○という役職を目指すには、通常何年くらいかかりますか?
インターンシップで質問する際のポイント
インターンシップで質問をする際には、事前準備と質問の仕方が重要です。質問は企業や業界について深く理解するための手段であり、また自分の意欲や関心をアピールする機会でもあります。事前に業界や企業について研究し、質問内容を整理しておくことが大切です。また、質問をする際には結論から端的に伝え、自分の考えを述べることで、相手に好印象を与えられます。
ここからは、具体的なポイントについてご紹介します。
業界・企業研究で理解を深めてから臨もう
インターンシップで適切な質問をするためには、事前の業界・企業研究が非常に重要です。業界のトレンドや競合他社との違いを調べることで、企業の特徴や強みを理解できます。また、自分が志望する企業との相性がいいか、どのように貢献できるかを考える材料にできるでしょう。
集めた情報をもとに質問を組み立てると、深い理解を持つ姿勢を示すことができ、企業側からの評価も高まります。事前準備をしっかりと行うことは、インターンシップに参加するうえで大切なポイントです。
企業のホームページをしっかり確認しよう
企業のホームページは、インターンシップに参加する前に必ず確認しておくべき情報源です。企業概要や事業内容、採用情報はもちろん、ニュースリリースや社長メッセージなどもチェックすることで、企業の方向性や価値観が理解できるでしょう。
ホームページ上に記載されている情報を踏まえた質問をすることで、事前にリサーチする積極性がアピールでき、企業側に好印象を与えることにもつながります。
結論から端的に伝えよう
質問をする際には、結論から端的に伝えることを心がけましょう。質問が長くなりすぎると、相手に内容が伝わりにくくなるため、簡潔に要点をまとめることが重要です。また、内容を整理してから質問することも大切です。
質問の目的を明確にして「〇〇について、具体的に教えてください」と質問することで、会話がスムーズに進めやすくなります。結論を先に述べることで、相手が話しやすくなり、より充実した回答を得られる可能性が高まります。
自分の考えも述べよう
疑問点や知りたいことを質問する場合でも、自分の考えを述べることは大切です。相手に答えを求めるだけではなく「私は○○と考えているのですが」と自分の意見や解釈を付け加えた質問をすることで、相手に興味や関心を伝えられます。自分の考えを述べることで、相手がより具体的な回答を返しやすくなるため、質の高い質問ができるでしょう。
一方的に質問するだけでなく、双方向のコミュニケーションを意識することが重要です。
上手に質問するための注意点
インターンシップでの質問は、ただ質問をするだけではなく、相手の立場や状況への配慮が大切です。質問のタイミングや内容、言葉遣い次第では、相手に不快な印象を与えてしまう可能性があります。質問の仕方によっては、企業からの評価が変わることもあるため、注意が必要です。
ここからは、質問をする際に重要となる、4つの注意点をご紹介します。
業務の妨げにならないタイミングで質問しよう
質問をするタイミングは非常に重要です。社員の方が忙しそうにしている時や、会議の直前・直後などに質問をするのは避けましょう。相手の業務を妨げないタイミング、例えば休憩時間や話しかけてもらった時、和やかな雰囲気の時に声をかけるのがおすすめです。また、質問が長引く可能性がある場合は、事前に「お時間よろしいでしょうか?」と一言断ることで、相手に配慮している姿勢を示すことができます。タイミングを見極めて、良好なコミュニケーションを取りながら質問を行いましょう。
調べればわかる内容や条件面ばかり質問しない
質問内容が「ホームページを見ればわかる情報」や「給与や休暇など条件面の話」ばかりでは、準備不足や自己中心的な印象を与えてしまう可能性があります。基本的な情報は事前にリサーチして、把握しておきましょう。
ただし、事前に調べた内容を踏まえたうえでの質問であれば、相手に好印象を与えることが可能です。以下のような質問であれば、事前準備や企業理解への姿勢が伝わり、好印象かつ深掘りした会話につながるでしょう。
例
・御社の○○事業について調べましたが、現在の課題や今後の展望について教えていただけますか?
相手が答えにくい質問は避ける
質問内容によっては、相手が答えにくいと感じる場合があります。特に、ネガティブな内容やデリケートな話題などは、直接聞くことを避けたほうが無難です。また、過度に個人的な質問やプライベートに踏み込む内容も控えましょう。
インターンシップでの質問は、相手に不快感を抱かせずに答えてもらえる内容であることが大切です。どうしても聞きたい場合は、質問の表現を工夫して、相手の負担にならないよう配慮することを心掛けましょう。
丁寧な言葉遣いを心掛けよう
インターンシップでは、質問時の言葉遣いにも注意が必要です。カジュアルすぎる表現や間違った敬語の使い方は、社会人としてのマナーが欠けている印象を与える可能性があります。
NG例
・○○ってどうなんですか?
OK例
・○○についてお伺いしてもいいでしょうか?
上記の例のように、丁寧な表現を使うよう意識することがポイントです。また、質問の最後には感謝や労いの言葉を添えることで、より良い印象を与えることができます。社会人らしい丁寧な対応を心掛けましょう。
まとめ
インターンシップでの質問は、質問を通じて企業理解を深めたり、自分をアピールしたりする重要な場です。現役社員のリアルな声を聞ける機会でもあり、企業が自分に適しているか判断する材料を得られます。また、質問を通じて社員との接点を作り、覚えてもらうことで選考にもプラスの影響が与えられる可能性があります。
質問をする際は、業務の妨げにならないタイミングを見極めることが大切です。事前に調べてわかる情報や、相手が答えにくい内容は避けて、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。












