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イーサリアムとは? 価格は今後どうなる?

date2024年01月24日
イーサリアムとは? 価格は今後どうなる?
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はじめに

イーサリアムは暗号資産・仮想通貨のプラットフォームです。仮想通貨に関してさほど興味がないという方でも、とくに広く知られているビットコインについては耳にしたことがあるかもしれません。イーサリアムは独自のブロックチェーンシステムで構築され、ビットコインとは異なる機能を持ち合わせています。この記事ではイーサリアムについて、その基本的な特徴を誕生から現在までの経緯とあわせて解説しています。

イーサリアムとは?

イーサリアムとは?

はじめに仮想通貨としてのイーサリアム、分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアムについて、それぞれの側面から解説します。

2つを区別せず「イーサ」を指して「イーサリアム」と表現されていることも多いのですが、厳密にはイーサリアム(Ethereum)はブロックチェーンを用いたプログラムが実行されるプラットフォームの名称であり、ここで取引される仮想通貨がイーサ(Ether)です。

仮想通貨としてのイーサリアム

イーサリアムの時価総額はビットコインに次ぐ第2位(2022年6月時点)であり、高い人気を持つ仮想通貨の銘柄と言えます。仮想通貨における時価総額とは、その時点での仮想通貨の発行数量と価格を掛け合わせて算出されるものです。

イーサリアムでは約15秒ごとにブロックが生成され、約10分ごとにブロックが生成される間隔はビットコインと比較しても、複雑で大量な取引も短時間で行えるという特徴があります。取引される仮想通貨イーサ(Ether)の単位はETHと表記され、イーサリアムを利用する際にかかる手数料もイーサで決済されます。この手数料はガス(Gas)と呼ばれています。

分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアム

イーサリアムはスマートコントラクトを使ったプラットフォームです。このためイーサリアム上で中央管理者がいない状態で機能するdApps(分散型アプリケーション)の開発が可能です。dAppsとはDecentralized Applicationsの略称であり、ブロックチェーンを利用したオープンソースアプリケーションです。

ビットコインとの大きな違いはここにあります。ビットコインが決済や送金など価値の移転のためという役割が主であるのに対し、イーサリアムはブロックチェーン技術を使ったさまざまなシステムが稼働する場としても機能します。仮想通貨としてのイーサリアム以上に、この分散型アプリケーションプラットフォームとしてのイーサリアムの側面が注目を集める理由です。

19歳の青年が考案した!

イーサリアムの創始者は当時カナダの大学生だった、ヴィタリック・ブテリン氏です。ブテリン氏は、高校生だった17歳の時にビットコインに興味を持ちます。それが契機となりわずか2年後19歳でイーサリアムを考案し、その翌年イーサリアム財団を設立します。イーサリアムは若き天才によって生み出されたプラットフォームと言えるでしょう。イーサリアムは現在、このイーサリアム財団を中心に成長とともに開発が続けられています。

スマートコントラクトとは

イーサリアムはあらかじめ決められた条件を満たした場合にのみ契約が自動で執行されるプログラムが組み込まれています。ブロックチェーンを利用したこの仕組みを『スマートコントラクト』といい、人為的な操作がなくてもに自動で執行されます。スマートコントラクトにより不正が防げ、決済完了までの時間も極めて短く迅速な処理が可能となり、コスト削減などのメリットが期待されています。

そもそもブロックチェーンとは

イーサリアムやビットコインなどの仮想通貨に用いられているブロックチェーン技術ですが、そもそもブロックチェーンとは何なのでしょう。ブロックチェーンについての解釈は使う人によってさまざまですが、ここではブロックチェーンについてその利点を見ていきます。

ブロックチェーンの特徴は自立分散システムであることです。管理者のみがデータを管理しているのではなく、多数の参加者が取引データのコピーを保持する仕組みのため、もし何らかの不正を加えようとしても、保持している全員のデータにアクセスする必要があります。このため改ざんは非常に困難であり、システムダウンで取引の記録が失われてしまうリスクも極めて低くなります。これが仮想通貨にブロックチェーン技術が用いられている最大の理由です。

ビットコインとの違い

イーサリアムとビットコインとの違いについては、ビットコインが決済のための役割が主であるのに対し、イーサリアムはブロックチェーン技術を使ったさまざまなシステムが稼働する場であり、プラットフォームとしての側面も併せ持つということを紹介しましたが、これには使われているブロックチェーン技術の違いが関係しています。

ビットコインに使われているブロックチェーン上には数字のみが記録されます。ビットコインという仮想通貨の取引がメインであり、ビットコインを世界経済における実際の金(ゴールド)の価値になぞらえた「デジタルゴールド」と見なしてブロックチェーン上に保存することも行われています。
これに対し、イーサリアムブロックチェーンでは、数字以外に文字も記録できます。これによりイーサリアム上でさまざまなサービスの展開が可能となったのです。

独自のトークン規格

イーサリアムのトークン規格は「ERC」です。近年、デジタルデータに資産価値売買市場が形成されたことで急速に注目を集めるようになったNFT(Non-Fungible Token)はERC-721またはERC-1155という規格が用いられていますが、これはNFTがイーサリアムブロックチェーン上での「Crypto Kitties」というゲームを由来とするからです。

またイーサリアムのブロックチェーンと互換性のあるトークン規格として「ERC-20」があり、ステーブルコインやチェインリンクなどはERC-20を使った暗号資産です。このようにイーサリアムはさまざまな用途への活用が可能な「ワールドコンピュータ」として機能しています。

デジタルアートやメタバースなどNFTの利用範囲が拡大していく中で、基盤であるイーサリアムの利用も拡大しています。

DAO事件とイーサリアムクラシック

DAO事件とイーサリアムクラシック

イーサリアムに関して2016年に起きた「DAO事件」は大きな転機となりました。「The DAO」はスマートコントラクトによってほぼ自動的に投資が繰り返されるファンドの名称で、先進的な試みが注目を集めていました。DAO事件ではこの分散型投資ファンドの「The DAO」のシステムがハッカーによる攻撃を受け、360万ETH(日本円にして50億円相当)が不正に取引されるという事態に至ったのです。

DAO事件の発生を受けて、イーサリアムコミュニティで議論が交わされ、この取引をプログラムの脆弱性を利用した不正なものとして、イーサの移動を認めず取引前に戻す措置である「ハードフォーク」を実施しました。

しかし、イーサリアムコミュニティ内でこのハードフォークに異を唱えたグループは、不正に行われた取引も有効とするブロックチェーンを支持し、その結果イーサリアム上の暗号資産(仮想通貨)も分裂することになりました。この事件の結果誕生した暗号資産がイーサクラシック(ETC)です。

イーサリアムの今後

イーサリアムの今後

イーサリアムは、開発が始まった早い時期に4つの段階に分けた開発計画が示されていました。この4つの段階はそれぞれ「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」「セレニティ」と名付けられています。

「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」の段階はすでに完了し、2020年12月からは「セレニティ」の開発が行われていますが、このアップデートではイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSへと変更される計画です。この変更が成功すれば、イーサリアムの性能は飛躍的に向上することが見込まれることから、今後イーサリアムの需要がさらに高まることが予想されます。複数の問題点がアップデートで解消される期待もあります。

ガス代の問題

これまでイーサリアムの需要が拡大するにつれて、イーサリアムを利用する際の手数料であるガス(Gas)も高騰してきました。アップデートには、ガス代引き下げの対策としてイーサリアム改善提案(EIP-1559)が組み込まれていることからも、ガス代は今後は大幅に引き下げられると予想されています。

イーサリアムは環境に優しい?

イーサリアムは環境に優しいプラットフォームへの移行中と言えるでしょう。高速で大量の計算を必要とする暗号資産に関してはこれまでにも消費するエネルギー量が問題視されてきました。イーサリアムも例外ではなく、承認方式の移行で消費電力を削減する計画が実行予定です。イーサリアム財団はPoSへの変更で消費電力が99.95%削減できるとの試算を公表しています。

マイニング終了?

世界中のマイナーがそれぞれにマイニングで報酬を得るシステムも、イーサリアムのPoSへの移行とディフィカルトボム(Difficulty Bomb)の投下により2022年内には終了が見込まれています。これに先んじて、マイニング報酬の減額も行われました。

アップデートに注目

イーサリアムが進めているアップデートの中でも、コアになるのはマイニング方式の移行です。計算量が報酬となるこれまでのPoW(Proof of Work)から、イーサリアムの保有が報酬となるPoS (Proof of Stake)へと承認方式が変わります。これにより消費電力が少なくなり、環境への負荷も減らせます。

イーサリアムは誕生以来アップデートごとに時価総額を上げてきました。PoSへのアップデートが成功すれば、大幅な価格の上昇の可能性もあり、広く注目を集めています。

イーサリアムの買い方

株式やFXなどと比較してイーサリアム仮想通貨取引は少額から始めやすい投資です。イーサリアム投資をする場合、取引開始までには次のような準備が必要です。

  1. 取引所のアカウントを登録
  2. 取引用口座を開設
  3. 取引用口座に日本円を入金

以上の準備を済ませておけば、始めたいタイミングでイーサリアムの取引を開始できます。イーサリアムに将来性を感じたら、先に取引環境を整えつつ動向を見守るのもいいでしょう。

チャートを活用しよう

イーサリアムに限らず投資はリスクを伴います。期待したリターン(収益)が保証されるわけではなく、投資額を失う可能性への十分な理解が必要です。値動きを把握し、取引のタイミングをつかむためにはチャートの活用が非常に不可欠です。初めて投資を考えている方は、まずチャートの見方について学んでみるのもいいでしょう。

まとめ

イーサリアムは価値の保管・移転を用意にする仮想通貨としての側面とともに、ブロックチェーン上で多様なアプリケーションが実行されるプラットフォームとしての側面を併せ持っています。段階を踏んだアップデートを経て、飛躍的に利用が拡大し、時価総額が上昇する可能性も秘めているイーサリアムは、今後もさらなる注目を続けるでしょう。

最後のチェックポイント

イーサリアムは

  • 時価総額2位の仮想通貨(2022年6月現在)
  • 分散型プラットフォームとして機能している
  • スマートコントラクトでの実行が可能
  • アップデートで承認方式を移行
  • 利用の拡大と価格の上昇も予想されている
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