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エシカル就活が注目されている理由から進め方まで

2023年07月20日

はじめに

就職活動方法のひとつにエシカル就活という方法を聞いたことはあるでしょうか。SDGsが広まり、エシカルを取り組む企業も増えました。それと同時にエシカルの取り組みを行う企業に注目する就活生も増えています。エシカル就活とは何か、なぜ注目されているのかから具体的に進める方法までを紹介します。

エシカル就活とは

エシカル就活とは、就活生が受ける企業を選ぶ際に社会問題に対して、どのような取り組みを行っているかを軸に考えて行う就活です。自分が関心のある社会問題、解決していきたい問題と企業の行っている社会貢献の方向性が基準となります。情報を整理して自分と企業の間にずれが生じていないか確かめながら行う必要があるでしょう。

エシカルの意味

エシカルという言葉は「倫理的」の形容詞（ethical）をそのままカタカナにしたものです。エシカル就活以外では、エシカル消費やエシカル商品という言葉があります。エシカル○○は倫理的○○とも置き換えることができるでしょう。エシカル○○に定義づけられるのは、環境や社会にある問題を解決するものや行動の場合が多いです。

社会貢献の部類

企業が主に取り組んでいる社会貢献は取り組んでいる内容を大きく分類することが可能です。

環境
例）脱炭素、再生可能エネルギー、自然環境保全・再生
国際
例）インフラ、紛争・難民、農家支援
地方創生、健康
例）地域資源の発掘、コミュニティづくり、遠隔治療
教育、社会福祉
例）生涯教育、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉

個人で行うエシカルの取り組みが気になる方は、エシカル消費とは？ SDG’sを実現するために個人でもできる消費行動でより詳しくご紹介しています。あわせてご確認ください。

エシカル就活が注目されている理由

エシカル就活を注目しているのは企業も就活生も同じです。では、なぜここまで注目されるようになったのでしょうか。この項目では、注目されている理由について就活生視点と企業視点両方の視点から解説していきます。

Z世代からの視線

現在就活生の主な年齢層は、Z世代と呼ばれる1990年代中ごろ～2010年代はじめの生まれです。リーマンショックや東日本大震災という大きな社会問題を経験しており、授業でも世の中の問題が扱われる機会は多くありました。そこへエシカルやSDGsに取り組む企業が取り上げられることで、就活生として企業への関心が高まっています。

他にどのようなところを見ているのか気になる方は、パーパス経営とは？社会的な存在意義を持つ新時代の企業経営でもご紹介しています。あわせてご確認ください。

SDGsに参加する企業の増加

SDGsは国連サミットにて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されてから日本でも広がっています。エシカルはSDGsを実現させるための取り組みと考えるとわかりやすいでしょう。現在はSDGsが広がり、大手企業や上場企業をはじめさまざまな企業がエシカルの取り組みを行い、その情報が世の中へ発信されています。

社会貢献を重きに置いた新事業の増加

SDGsやエシカルが浸透し、見えていなかった社会問題が浮き彫りになりました。社会問題に対して解決策を講じたいという思いから、社会貢献に重きを置いた新事業の立ち上げが増加しています。企業から独立して行うケースや学生時代の経験を活かし、若手ベンチャーとして起業するケースをはじめさまざまな立場の事業があります。

エシカル就活を具体的にすすめる方法

自分が思い描くエシカル就活をどのようにすすめたらよいか具体的な方法を紹介します。是非参考にしてみてください。

興味ある社会問題を洗い出す
どのような対策ができるか考える
ニュースやプレスリリースを調査する

興味ある社会問題を洗い出す

企業が取り組んでいる「環境」「国際」「地方創生、健康」「教育、社会福祉」といった社会問題の中から自分が興味のあるものをメモに書き出してみましょう。どのような細かい問題でもよいです。細かく分けられれば分けられるほどよいでしょう。自分がどのような問題に興味があり、どのような問題に興味がないのか自己診断の基準にするのもオススメです。メモに書き出すことができたら、どのグループに入るのかグループ分けもできるとよいでしょう。

身近な社会問題の見つけ方のヒントとしてシェアサイクルのメリットと課題、今後はどうなる？もあります。あわせてご確認ください。

どのような対策ができるか考える

メモに書き出した社会問題のグループや細かい項目の対策方法を考えてみましょう。対策方法はひとつだけでなく、さまざまな角度の視点からその問題を考えてみて浮かんだものを全て書き出すとよいでしょう。なぜその対策が浮かんだかの理由も出すことができると、説得力がでます。対策と理由を述べることができると企業と自分の考えが合っているかの判断がしやすくなり、就活時には好印象につながるでしょう。

社会問題の対策のヒントが気になる方は、脱炭素とは？脱炭素社会への課題と日本・世界の取り組みまで解説で一例をご紹介しています。あわせてご確認ください。

ニュースやプレスリリースを調査する

興味がある社会問題を知ることができたなら、その問題に対して社会貢献や対策が行われている企業を調べてみましょう。自社での取り組みをプレスリリースしたり、ニュースに取り上げられたりする企業が増えています。企業がどのような取り組みを行っているか知ることで、自分が興味のある問題に取り組んでいるか把握することができるでしょう。自分の興味を持てる企業が見つかれば、その企業が行っている取り組みをしっかりと調べることが可能になります。

その他の企業研究の行い方は、企業を知るにはまず業界研究から始めよ！【やり方や選び方】でより詳しくご紹介しています。あわせてご確認ください。