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面接に落とされるサイン・不合格フラグとは? 詳しく解説

date2024年01月26日
面接に落とされるサイン・不合格フラグとは? 詳しく解説
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はじめに

就活や転職活動で「合格フラグ」「不合格フラグ」という言葉を聞いたことがありますか? 「フラグ」という言葉はプログラミング用語の「フラグを立てる」に由来し、「可能性の高さ」や「ある条件が揃ったこと」を指します。面接において面接官から採用、不採用のサインを読み取ってしまった場合にこういった「フラグ」を感じる方も多いでしょう。

面接にまつわるノウハウや対策方法を完全網羅! 面接について困ったときはぜひ以下のリンク先記事を参考にしてみてください。

不合格フラグが立つと本当に落とされる?

不合格フラグが立つと本当に落とされる?

新卒・中途採用だけでなくパートやバイトの面接でも、面接官の言動や態度から落とされるサインを感じ取り、落ち込むことがあるかもしれませんが、結論から述べますと確実に不合格フラグや合否を見極める方法はありません。

この記事でも「落とされるサイン」や「不合格フラグ」の話を紹介しますが、あくまでも可能性や傾向としての話です。当てはまったからといって過度に落ち込む必要はありませんのでご安心ください。

面接で落ちるかもしれない? サイン・フラグ一覧

面接で落ちるかもしれない? サイン・フラグ一覧

次章からは「面接で落ちるかもしれない」と感じる不合格サインや不合格フラグの具体例を見ていきましょう。

面接官の対応がそっけない・冷たい

  • リアクションが薄い(頷く・アイコンタクトなどがない・話に反応がない)
  • 応募者の話をまったくメモしない
  • 「うちの仕事に向いていない」「社風に合わない」などはっきりと言われる

面接官の対応がそっけない・冷たいと感じる場合は、不採用の可能性が高いかもしれません。しかし、リアクションは面接官の性格にもよりますし、まったくメモを取らない面接官もいます。また、威圧的な態度や厳しい言葉は圧迫面接の可能性がありますが、面接官の態度には個人差もありますので一概に不採用とは言えません。

よくある基本的な質問ばかりされる

  • 志望動機や転職理由、自己PRなど基本的な質問しか聞かれない
  • 人柄に関する質問をされない
  • 回答に対して深く追及されない

このようなケースの場合は面接官があなたに興味を持っていない可能性があります。興味のある人材には積極的に質問内容を掘り下げるケースが多いからです。

ただし、すでに内定が決まっている場合は最終確認として基本的な質問だけに終始することもあります。「落ちた」と思っていても実は合格していたというケースも多々ありますので落ち込みすぎないように気を付けましょう。

仕事と関係ない話題で盛り上がる

  • 仕事と関係ない質問ばかりされる
  • 趣味や共通の話題で盛り上がる

面接官と会話が盛り上がると合格を予想してしまうかもしれませんが、このようなケースは「すでに不採用が決まっており、時間をつぶすため」と言われることがあります。「不合格にはするが、企業に悪いイメージを持ってほしくない」と考えて会話を盛り上げる面接官もいないとは限りません。

ただし、人柄やコミュニケーション能力の有無を見ようしている場合もありますので一概には言えません。共通の話題で盛り上がったからといって馴れ馴れしい態度を取るのは控えましょう。

面接の時間が極端に短い

  • 面接時間が極端に短い
  • 逆質問の時間を取ってくれない

このようなケースも「不合格フラグ」の1つといっていいでしょう。話が弾まなかった結果、面接官も反応が薄くなり応募者に興味を失ったと考えられるからです。ただし、すでに合格が決まっていて特に尋ねることがない、納得のいく回答をもらったため深掘りする必要がないという可能性もあります。また、多くの企業は面接時間を長めに取っているため予定よりも時間が短いというケースがよくあります。面接時間の長さよりもきちんと受け答えができていたかどうかが重要です。

面接のイメージ図

今後についての話題が出てこない

  • 一次面接後に二次面接の話をされない
  • 最終面接後に入社後の仕事内容を具体的に教えてくれない

今後についてスケジュールの話題が出てこない場合は不採用の可能性も考えられますが、面接の場ではなく別の機会に通知されることもあります。また、合否に関わらず面接の場で次回以降の話をしない企業も存在します。「合格の場合は〇日までに次回の日程をお知らせします」と言われた場合は、それに従い期日まで待ちましょう。「合格の場合」といったように仮定の話は不安かもしれませんが、合格の可能性がないわけではないので落胆しなくても大丈夫です。

「最後にアピールをお願いします」と言われる

  • 「最後にアピールをお願いします」と言われる
  • 「最後に一言ありますか? 」と尋ねられる

上記の言葉は「アピール不足ゆえの最後のチャンス」とも取れるので、不合格フラグだと解釈する人もいるでしょう。しかし、面接官は単純に聞きそびれがないかどうかの最終確認や、「緊張して上手くアピールできなかったかもしれないから」といった意図から聞いているだけかもしれません。すぐさま「特にありません」と言ってしまうとネガティブな印象を与えてしまうこともありますので、事前に回答を用意しておきましょう。

エレベーターまで見送られる

エレベーターまで見送られることがあると、「不採用だから丁寧に対応されたのでは」と勘ぐってしまうかもしれません。しかし、エレベータまでの見送りをマナーとしている企業も多く、応募者も1人のお客さまとして対応するように周知している企業も多いため合否には関係ありません。

エレベーターまで見送られた際に注意しておきたいことは下記の通りです。

  • エレベーターへの移動中は面接官の後ろを歩く
  • 面接官に口調や態度を崩さない
  • すれ違った社員には挨拶をする
  • エレベーターのボタンは自分で押す
  • エレベーター扉の真正面には立たない
  • 面接官にはエレベーターに乗る前にお礼をいう
  • エレベーターの扉が閉じるまでお辞儀をする

面接の結果連絡が遅い

面接結果の連絡がなかなか来ないと不合格だからなのではないかと焦ってしまうかもしれませんが、以下のような可能性がありますのでチェックできる項目は確認してみましょう。

  • 企業側の選考が長引いている
  • 他の採用責任者の回答待ちである
  • 他の応募者の面接が終わってから一斉に合否通知を送る企業である
  • 迷惑メールフォルダにメールが届いていないかを確認する
  • 留守番電話のメッセージや着信履歴が残っていないかを確認する

面接中にサイン・フラグに気づいたときは

面接中にサイン・フラグに気づいたときは

面接中の失敗から「不合格かもしれない」と感じても、諦めたり焦ったりせずに最後まで回答しましょう。不合格サインが出たからといって不採用とは限りませんので、一度失敗してもその後良い印象を残せると十分に挽回できるチャンスはあります。面接官の出す質問には必ず意味がありますので、意図を正確に汲み取り回答することが大切です。

また、不合格のサインがあったからといって過度に自己PRをするのは避けましょう。自己PRは質問意図に沿わない回答になりやすいため、逆にマイナスイメージを持たれてしまう可能性があるためです。

面接に落とされる理由とは

面接に落とされる理由とは

「面接に失敗した」もしくは「失敗した気がする」「いつも面接でうまくいかない」といった場合は、他の面接でも必要以上にサインやフラグを気にしてしまうことがあります。面接に落ちる理由はさまざまですが、最も大切なことは面接官に「一緒に働きたい」と思ってもらうことです。つまり、「一緒に働きたいと思ってもらえるにはどう振る舞えばいいか? 」という点に着眼して分析することで、対策や改善点が見えてきます。そこで、ここからは、面接に落ちてしまう原因と改善点を3つご紹介します。

志望動機がわかりにくい

対策としては、自己理解と企業理解を深めて言語化できるようになることが必要です。「その業界を志望した動機」や、「数ある企業の中でその企業でなければならない理由」が不明瞭だと、面接官に意欲が伝わりません。また、転職の場合は「転職理由」「志望動機」に一貫性がないと「この人は何がやりたいのだろう? 」とマイナスな印象を持たれてしまいます。例えば面接で「地元で働きたいのと、将来性があるからこちらの企業を志望しました」と言うよりも、「学生時代に皆で一丸となり一つのものを作り上げた経験から、御社でもチームで開発を進めたいと思い志望しました」と回答する方が良い印象を与えられます。

自分の強みと仕事が合っていない

面接では、過去の実績やスキル・強みなどを強調するだけでは不十分です。前職で「どのように工夫し、どのようなプロセスを踏み、経験から何を学び得たのか」を伝えられないと企業側は評価しづらいからです。ポイントは実績や強みを「応募企業にどのように活かせるか」「過去の成功体験を再現できるか」という点にあります。

また、自分の強みと志望している業務内容にギャップがある場合も注意が必要です。たとえば、ストレスに弱いのに顧客折衝の多い仕事を志望してしまうと、「すぐに辞めないかな? 」と企業側に疑問を抱かせてしまうケースがありますので自己理解を深めましょう。

企業の社風と合わない

自分と相性の悪い企業を受け続けているケースも面接で落とされる理由の一つです。大手や有名企業だからといって社風が自分に合うとは限りません。学業や前職で優秀な結果を出していても、社風と合わなければ不採用になる可能性は十分にあります。たとえば、自分の性格がマイペースなのにスピードを重要視する企業の業務を志望してしまうと、「入社後つらくならないかな? 」と懸念する面接官もいます。企業と自分との間にミスマッチを起こさないためには、企業研究と自己分析を行い自分に合った職場を探すことが大切です。

面接がうまくいかないときにやるべきこと

面接がうまくいかないときにやるべきこと

サインやフラグへの不安を和らげるためには、きちんと準備を行って自信をつけることが大切です。面接がうまくいかないといったケースは珍しくないのですが、どうしてもうまくいかない時はまず事前準備ができているかどうか冷静に見直しましょう。事前準備でうまくいかない理由をきちんと理解して対策を立てることで、ライバルにも差をつけられます。ポイントは、「企業はどのような人材を求めているか」「そのためにはどのような振る舞いをするべきか」という2点を押さえつつ自分なりに考えることです。

マナーや身だしなみを見直す

面接では、質問への回答内容だけでなく社会人としてのマナーや身だしなみも評価の対象になります。基本的なことですが、面接の不合格フラグを回避するためにはまず、きちんとしたマナーを身につける必要があります。「初対面のビジネスパーソンが、自分のために時間を割いてくださるフォーマルな場」と考えれば、失礼のないように振る舞うのが常識のある社会人です。入退室のマナーはなっているか、丁寧な言葉遣いができているか、服装は乱れていないか、清潔感に欠けていないかといった点を改めて確認しましょう。

研究・分析をさらに深める

企業研究や自己分析が不十分だと、社風が自分に合わないといったミスマッチを引き起こす可能性があります。

企業研究とは応募企業についての理解を深めることです。企業理念や事業内容、業界内での立ち位置、特に力を入れている取り組みなどの基本情報を、事前に企業のWebサイトやSNSなどでチェックしておきましょう。また、自己分析は志望動機を明確にするために必要ですので、「なぜその企業を志望したのか」を論理的に説明できるようにしておきましょう。企業への関心が高いとみなされると面接官にも良い印象を与えられます。

ひたすら練習する

面接対策の基本は事前準備にあります。受け答えに自信がないと不安や緊張の原因になりますが、質問への回答を想定しておくだけでなく話し方や声の大きさにも注意が必要です。

以下、面接の練習を4段階に分けて取り組みましょう。

  • 【1】質問を想定して回答を思い浮かべる
  • 【2】イメージした回答を紙に書き出す。
  • 【3】回答を声に出してブラッシュアップする
  • 【4】人にお願いして受け答えの練習をさせてもらう

まとめ

面接の結果に不安がある方は、「あれは落とされるサイン・不合格フラグだったのかな?」と心配になるかもしれませんが気にしすぎは禁物です。本記事で紹介したことはあくまでも判断材料の一つですので、結果発表までにストレスを溜めないように気を付けましょう。また、これから面接を控えている方は企業研究や自己分析、基本的なマナーを身につけることに力を入れてくださいね。

最後のチェックポイント

  • 確実に不合格フラグや合否を見極める方法はない
  • エレベータまでの見送りは合否に関係ない
  • 面接中にサイン・フラグに気づいても最後まで回答する
  • 面接対策は自己理解と企業理解を深めることが大切
  • 「なぜその企業を志望したのか」を論理的に説明できるようにする
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