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【面接対策】よくある質問と回答例 ブランクがある・正社員経験が少ない場合

date2024年02月27日
【面接対策】よくある質問と回答例 ブランクがある・正社員経験が少ない場合
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はじめに

経歴にブランクがある、正社員経験が少ないなどで、面接が不安という人は少なくないでしょう。この記事ではそうした応募者に想定される質問と、回答例を紹介します。説得力をもった受け答えができるよう、しっかりと準備しましょう。

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ブランクがありますが、理由はなんですか。

採用面接において離職期間が長い転職者には、「ブランク期間に何をしていたか」を聞かれる場合があります。健康上の理由や近親者の介護などの特別な事情があったとしても、今後就労するうえで支障がないか確認するためです。

回答する際は、まず正直に理由を述べましょう。そして、ブランク期間のことを振り返り、経験したことや努力してきたことを踏まえて、企業でどう働いていきたいかを伝えます。もしブランクの間に取得した資格や、留学などの経験があれば、応募企業で活かせるものを中心に、具体的にアピールするのが望ましいです。

  • 回答例

    「母の介護をしていたことが、1年間の離職理由になります。

    母子家庭で兄弟もいないため私以外に介護をする者がおらず、就労が難しい状況でした。しかし、現在では母の容体は回復しておりますので私の業務にも支障はありません。

    介護の合間を縫って1日3時間程度、日商簿記の勉強を計画的に行い、取得までには1年ほどかかりましたが、2級合格を果たせました。御社で志望している経理事務職も、日次・月次・年次などの業務スケジュールが決まっておりますので計画性が必要かと存じますが、この経験を活かして事業に貢献していこうと考えております。」

  • 失敗例

    「前職に従事していた際に体調を崩し、しばらく療養しておりました。

    御社に入社した暁には、必要とされる人材になれるように努力して事業に貢献していこうと考えております。」

    「前職を退職したあと、転職活動を行っていました。自分が本当に入社したいと思う企業を慎重に探していた結果、離職期間が思った以上に長くなってしまいました。」

    NGポイント

    ブランクの理由は、できる限り具体的に述べましょう。体調不良などが原因である場合は、現在の体調に問題はないこと、ブランクの間に取り組んでいたこと、あれば必要な配慮などを伝えると丁寧な印象になります。

    「入社したい企業を慎重に探していた」という答えだと、「企業に求める条件が高すぎて、内定を出しても入社してくれないのではないか」という印象を与えかねません。転職活動が長引いてしまった場合は、自分が何をやりたいと思って転職を決意したか、自身のスキルを上げるために努力したことなどをあわせて述べることで、前向きな印象になります。

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ブランク期間中、何をしていましたか。

企業はブランク期間が長い応募者に対して、仕事へのやる気や能力・技術力が低下していないかといった点を懸念します。企業は即戦力になる人材を求めていますので、面接の場では企業の懸念を払拭できるようにアピールをしましょう。

ポイントは「行動」と「その結果」をワンセットで報告することです。たとえば、「英語の本を買って自己学習していました」よりも、「英語を勉強してTOEIC700点を取りました」と具体的なエピソードを述べる方が望ましいです。ブランク期間を有意義に活用していたことが伝わりやすく、面接官の納得につながります。

  • 回答例

    「離職期間中は、プログラミングの勉強をしておりました。

    前職は激務であったため、一度退職をしてから転職活動を行っておりました。あるとき、IT業界の先輩からお話を伺う機会があり、それがきっかけでIT業界に携わりたいという気持ちが強くなりました。そこで、半年間プログラミングスクールに通ってRuby技術者認定試験に挑戦したところ、合格することができました。

    現在では日々インターネットや書籍でITに関する情報を収集し、インプットとアウトプットを繰り返して、常に最新の状況に対応できるよう努めております。御社に入社したあかつきには勉強の成果を活かし、システム開発に貢献していく所存です。」

  • 失敗例

    「前職は激務であったため転職活動すら不可能な状態でした。退職をしてから転職活動を行うつもりでしたが少しリフレッシュ期間も必要だと感じましたので、ブランク期間中は趣味であるゲームをしたり旅行に行ったりして過ごしておりました。

    2か月前から転職活動を行っておりますが、採用が決まらないため、さらにブランク期間が延びている状態です。御社は以前から憧れていたIT企業ですので、入社後即戦力になれるように努力していきたいと考えております。」

    NGポイント

    趣味や旅行などをブランクの理由としてあげる場合は、その経験を応募企業でどのように活かせるかまで答えなければ、ただ遊んでいただけのように捉えられてしまいます。

    ブランクの間は遊んでいた・休んでいただけだった、あるいは特に何もしていなかったと思う場合は、今一度ブランク期間中のことを思い出してみましょう。応募企業で活かせる学びや経験があったかもしれません。小さなことでもいいので、振り返ってみるのをおすすめします。

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なぜ、アルバイト/派遣雇用で働いていたのですか。

この質問は、非正規雇用期間の長い応募者に対して問われるケースがあります。非正規雇用とは時間や制度の異なる働き方や、企業への帰属意識を持った仕事ができる人材かどうか確認する意図があります。

「何か正社員で働けない事情があるのではないか」と面接官が懸念していることも考えられるため、回答する際は前向きな姿勢をアピールすることが大切です。非正規雇用で働いていた理由は具体的に説明しましょう。そして、「アルバイトや派遣社員などの経験から何を学んだか」、「今後、正社員になったときにどう活かせるか」などを伝えます。

  • 回答例

    「正社員で働くことが難しかったのは25歳まで俳優を目指しており、養成所に通いながら仕事をしていたためです。しかし、なかなか成果が得られず、自分の将来に不安を感じるようになりました。

    当時、アパレルスタッフとしてアルバイトをする中で作業を効率化するために、商品管理に力を入れておりました。たとえば、商品を種類・サイズ・カラーごとに整理して、すばやくご提供できるような工夫です。そうした工夫がお客さまの快適さにつながることに、いつしかやりがいを感じるようになりました。そして、さらに深く店舗の管理や経営に関わりたいと思い、正社員を目指すことを決意いたしました。

    御社の販売職でもこの経験を活かして、よりお客さまに満足いただけるようなサービスを提供していく所存です。」

  • 失敗例

    「今までアルバイトをしていた理由は、正社員という責任のあるポジションが負担だったためです。

    しかし、アルバイトでは収入が不安定ですので将来のことを考えた結果、正社員を志望することにしました。アルバイト時代はアパレルスタッフとして従事しておりましたので、お客さまと接することは得意です。そのため、御社の販売職でも即戦力として貢献できると考えております。」

    NGポイント

    「正社員になりたくなかったから」や「なんとなくアルバイトをしていた」などの回答では、企業側に「目的意識がない人」と判断されてしまう場合があります。将来を見据えたキャリアプランや、正社員に対する意欲が感じられるような回答を心掛けましょう。

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これから習得したいスキルなどはありますか。

応募者の向上心や成長意欲、主体性、適性を見極めるための質問です。さらに、そのスキルが応募ポジションに活かせるか、スキルを通じて業務に貢献できるかを測る意図もあります。

この質問は、「現在のあなたの課題は何ですか? 」とも言い換えられるため、成長意欲と「仕事の幅を広げるために努力している」という姿勢をアピールすることが大切です。回答にあたっては、「応募したポジションで、〇〇の役割を担うために、××のスキルが必要だと考えている」といった3点を意識すると、伝わりやすくまとめることができます。

  • 回答例

    「私はエンジニア職を志望しておりますが、英語力も身に付けたいと考えております。

    なぜなら、IT業界は技術革新が著しいため、海外で発表された最先端の情報をいち早く取り入れたいと考えているからです。また、御社は海外エンジニアも多数在籍しているとお聞きしておりますので、日本語以外にもコミュニケーションを取れる手段が必要であると感じていることも理由の一つです。そのため現在、英会話スクールに通いつつTOEIC800点台を取得できるように勉強をしております。

    入社した暁には、日々学ぶことを怠らず、グローバルに事業を展開する御社に貢献していく所存です。」

  • 失敗例

    「私はエンジニア職を志望しておりますが、英語力も身に付けたいと考えております。

    できればTOEIC800点台を取得できるように、勉強をしていきたいです。その際は、スクールに通うことを想定しておりますので、なるべく定時に業務が終われるよう努力していきます。

    入社した暁には、日々学ぶことを怠らずグローバルに事業を展開する御社に貢献していく所存です。

    NGポイント

    習得したいスキルを答えるときは、「なぜ、そう考えたのか」という理由と背景があると、より説得力を持たせられます。また、「習得したい」だけではなく、そのためにどのような行動を取っているか、応募企業での業務にどう活かせるか、まで具体的に説明できることが大切です。その際は、「セミナーを受講するので残業はできない」など、業務に支障をきたすのではと思われるような説明は控えましょう。

まとめ

離職期間が長いことや正社員の経験がないことには、人それぞれに理由があります。 そのため必要以上に後ろめたく感じることはありません。 大切なのはブランク期間や正社員以外の経験を、これからの仕事にどのように活かせるかです。

これまでの経験や自身のキャリアプランを踏まえて、納得のいく回答を伝えることができれば、面接官の不安も払拭できるはずです。自信を持って、前向きな姿勢で面接に臨みましょう。

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