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【面接対策】内定を視野に入れた場合は?

date2024年01月30日
【面接対策】内定を視野に入れた場合は?
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はじめに

面接官が応募者の内定を視野に入れている場合、応募者の人柄をより深掘りするための質問や、具体的な業務内容、日程の案内をされることがあります。想定される質問と回答例を確認し、入社への前向きな意欲が伝わるようにしましょう。

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今熱中している趣味はありますか。

仕事とは無関係に思える「趣味の話題」を振られた場合は、面接官が応募者に関心を持ち、さらに人柄を知りたいと考えている可能性があります。また、趣味を通じて仕事への適正や自社との相性、気分転換やストレス発散の方法があるかどうかを測りたいという意図も考えられます。

回答の際は、ただ好きなことを答えるだけにとどまらず、趣味を通じて学んだことや仕事に関連しそうなスキルをアピールできるとベストです。趣味が思いつかない場合は、普段の休日の過ごし方や、仕事以外で打ち込めること、興味のあることを振り返ってみましょう。

  • 回答例

    「私は映画鑑賞が好きで、休日はミニシアター巡りをしています。

    ミニシアターは、シネコンでは公開が終了してしまった過去の名作や若手監督の意欲作など、バラエティー豊かな作品に出会える点が魅力です。さまざまな題材の映画を鑑賞し、登場人物の考え方に触れることで、多様な価値観を認識し、受容する力が養われたと感じております。

    御社での仕事においても、多様なニーズを常に認識し、お客さま一人ひとりに寄り添ったサービスが提供できるよう、努めてまいります。」

  • 失敗例

    「私は映画が好きで、主に動画配信サービスを利用して自宅で鑑賞することが多いです。平日・休日問わず、深夜までさまざまな映画を観るため、前職では仕事中に居眠りをしてしまったこともあります。

    御社での仕事においても、時間を忘れて打ち込める力を発揮して、貢献できるよう努めてまいります。」

    NGポイント

    趣味についての説明は、熱中しすぎて仕事へ支障をきたすと懸念されるような内容になっていないか注意しましょう。また、ギャンブル関連や宗教・思想に関わる趣味は発言を避けるのが無難です。「特にありません」という回答も、面接官のねらいに応えられないため、適切ではありません。

    そのほか、つい熱くなって話が長くなりすぎていないかも気を付けましょう。説明が冗長になって要点がぶれないよう、簡潔にまとめるのが大切です。

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入社可能時期はいつですか。

この質問には、企業の希望する入社時期と応募者の予定が合致するかの判断と、入社の意志を確認する意図があります。いつでも入社可能で企業の希望に添えるという返答がベストですが、在職中の場合は引継ぎや退職手続きがありますので、2か月程度は待ってもらえるケースも多いです。

入社可能時期が数か月後になる場合は理由も添えて、できる限り具体的な日程を伝えましょう。民法上では2週間前までに申し出れば退職が可能と定められていますが、就業規則で1か月前の申告が必要としている企業もあるため、転職の際は事前に確認しておくのがベターです。

  • 回答例

    「現在離職中ですので、すぐにでも入社が可能です。御社の希望日に従いますが、できる限り早く入社して、一刻も早く仕事に慣れたいと考えております。」

    「X月上旬以降でお願いしたく存じます。現在携わっているプロジェクトが今月末で終了のため、引継ぎ業務を考慮して2か月後のX月上旬以降の入社を希望いたします。」

  • 失敗例

    「転職に際して引っ越しをするため、半年程度あとの入社だとありがたいです。現段階では具体的な日にちについてはお答えできかねます。」

    「内定をいただいてからおそらく2か月以内には入社可能と思われます。退職の申し出はこれから行うため、引継ぎ業務によっては入社可能時期がもう少し遅れる可能性もあります。」

    NGポイント

    この質問においては、はっきりとした時期や日程を答えられるのが望ましいです。「おそらく」や「遅れる可能性があるかもしれない」などのあいまいな回答は避けましょう。

    現職の引継ぎにどれくらいかかるか判断できない、ほかの応募企業の選考次第で日程が変わる可能性があるなどの場合も、自己都合での先延ばしや、「わかりません」という回答はNGです。計画性や入社意欲が低いのではないかという印象につながりかねません。

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内定を出した場合、ご入社いただけますか。

応募者に自社へ入社する意志があるか確認するための質問です。この質問には即答できるようにしましょう。企業側は、応募者に万が一内定を辞退されてしまうと再度募集をかけなければならないため、応募者の入社意欲を尋ねたうえで内定を出したいというねらいがあります。

回答の際は、はっきりと「入社します」と答えましょう。そのうえで、第一志望である旨や、入社した際の意気込みを伝えられれば、より意志の強さをアピールできます。もし第一志望ではなかった場合でも、「後ろめたい」などと考えず、前向きに答えるようにしましょう。

  • 回答例

    「はい。御社が第一志望ですので、必ず入社いたします。現在3社の選考中ですが、内定をいただけるのであればそちらはすべて辞退の連絡をいたします。」

    「はい。内定をいただけたらぜひ入社したいと考えております。会社説明会やOG訪問などを通じ、御社で働きたいという気持ちがさらに高まりました。入社した際は、一日でも早く仕事を覚えて貢献できるよう励んでいく所存です。」

  • 失敗例

    「はい。内定をいただけたら入社を前向きに検討いたします。」

    「申し訳ございませんが、お答えは差し控えさせていただきます。現在複数社の面接を受けており、選考待ちの状況です。御社への入社を前向きに考えておりますが、現段階では決めかねています。」

    NGポイント

    質問されてから間が空いたり、「考え中です」「検討いたします」といったあいまいな返答をしたりすると、志望度が低いと受け取られかねません。第一志望の企業であれば、入社への前向きな姿勢が伝わる一言を添えるのもよいでしょう。

    もし本命の企業でない場合は、複数の企業を受けていることは正直に話してもかまいませんが、第一志望が他にあると答えるのは得策ではありません。その際は「ぜひ入社したいです」と簡潔に答えるのがベターです。

まとめ

今回例に挙げた質問を面接で尋ねられた場合、面接官がその応募者の内定を視野に入れている可能性が高いとされます。そういった場面でこそ、入社への意欲や仕事への前向きな姿勢が伝わるよう、言い回しや表現にいっそう注意を払う必要があります。

自分の考えや価値観をアピールしつつ、自社にマッチした人材だと受け取ってもらえるような回答ができるよう、最後まで気を抜かずにしっかり対策を練って臨みましょう。

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