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親子就活とは?オヤカクや親と子世代での就活の違いも解説

date2024年03月05日
親子就活とは?オヤカクや親と子世代での就活の違いも解説
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はじめに

  • 子供の就活に親が積極的に関わることを親子就活という
  • 内定者の親も入社に同意しているか確認を取るオヤカクも行われている
  • メリットは就活の相談や金銭面・生活面のサポートが受けられること
  • デメリットは親子で意見が対立したり企業から敬遠されたりするリスクがあること
  • 最終的に就活生本人が納得のいく選択ができるよう、親子で話し合おう

親子就活とは?

親子就活とは、子供の就活に親が積極的に関わって、親子で内定獲得を目指すことです。
リーマンショックによる影響で大卒有効求人倍率が低下した2010年代前半に、企業や大学就職課が保護者向け就活セミナーを行ったことで親子就活が話題となりました。
核家族化や少子化に伴って子供の進路に過干渉な親も増え、中には企業や大学にクレームを入れたり親の意向にそぐわない就職先への内定を辞退させたり、トラブルに発展するケースもあります。

オヤカクとは?

オヤカクとは、企業が就活生に「親は自社への入社を了承しているのか」と確認を取ること、あるいは内定予定者の親に直接内定承諾の確認を取ることを指します。
就活生である子供は入社意欲があるのに、親の反対を受けて内定辞退するケースも少なくありません。そういった事態を避けるため、保護者向けの企業説明会を行ったり、入社同意書の記入をお願いしたりして、確実に入社してもらえるよう取り計らいます。

親子就活のメリット

ここでは親子就活をするメリットを3つ紹介します。
多忙な就活シーズンに家族からサポートを受けられたら、負担が軽減されてありがたいと感じる就活生は多いでしょう。ナーバスになりやすい就活シーズン、協力してくれる家族の存在は心の支えとなります。

就活の悩みを相談できる

面接前の緊張や内定を取れるかどうかの不安など、就活中は精神状態が不安定になりやすいです。そうしたとき家族に悩みを打ち明けて、つらい気持ちに寄り添ってフォローしてもらえるのは親子就活のメリットと言えるでしょう。
社会人経験のある親の意見は、就職先を選ぶときの参考になります。親から見た自分の印象や過去のエピソードを聞いて、自己分析や自己アピールに役立てることもできます。

就活での金銭面のサポートを受けられる

リクルートスーツなど必要な物を用意したり、面接や説明会への参加で交通費がかかったり、就活では何かと出費がかさみます。近年ではWebエントリーやオンライン面接も多く、就活にあたってスマホやパソコンの購入を検討している方もいるでしょう。
研究や単位取得で忙しく、アルバイトをして資金を調達するのが難しい就活生も少なくありません。
親から金銭面でサポートを受けられれば、学業や就活に集中でき、時間の余裕も生まれるでしょう。

就活中の食事や生活面でのサポートが受けられる

大学4年生になると就活と並行して、卒試や卒論制作など卒業に関わるタスクを進める必要があります。多忙で生活リズムや食生活が不規則になり、体調を崩してしまっては元も子もないでしょう。
家族に食事の用意やリクルートスーツのクリーニングといった、生活面でのサポートや細かなケアをしてもらえたら、日々の負担が軽減されて「もうひと頑張りしよう」という気力がわいてくるはずです。

親子就活のデメリット

ここからは親子就活をするデメリットを3つ紹介します。
親子で意見が分かれてしまうと、就活に悪影響を及ぼすリスクがあります。
以下を読んでどのようなデメリットがあるか知り、対策を立てましょう。

就活の進め方や内定先について意見が分かれる

就活に関して意見が分かれてしまい、親と揉めるケースは少なくありません。
親世代が就活をしていたのは20~30年前で、景気や就活事情も大きく異なります。終身雇用が当たり前の親世代と、転職してキャリアアップを目指していくのも珍しくない子世代では、企業選びで重視するポイントも違ってくるでしょう。
中には親世代には馴染みの薄い業種や中小企業への就職を反対され、内定を辞退した就活生もいます。

親の意見を優先して、企業選びの軸がブレてしまう

親の意見を優先した結果、就活の軸がブレてしまう可能性があるのが親子就活のデメリットです。
気が進まないまま就活をしてもなかなか内定につながらなかったり、せっかく入社が決まったとしてもうまく職場になじめずに早期退職してしまったりといったリスクも考えられます。
自分がなぜその企業を選んだのか、その業種で求人を探している理由など、就職の軸について親へ詳しく話してみると歩み寄りのきっかけになるかもしれません。

オヤカクが必要な就活生だと、企業から敬遠されるリスクがある

親子就活を好意的に受け止めている企業もあれば、子供の就活に親が積極的に関わるのを疑問視する採用担当者もいます。今後も何かと親が介入してくるのではないかと、入社後のトラブルを懸念される可能性もあるでしょう。
面接で「就活について家族で話し合うことはありますか」「親も自社への入社を望んでいますか」といった質問をされることもあります。親に流されて決めたのではなく、自分の意思で応募したと自主性が伝わるようなアピールができるかどうかが内定獲得の鍵となるでしょう。

親子で就活に対して意見が異なるときはどうする?

就活の進め方や就職先について、親子で意見が分かれてしまったときどうすればよいのでしょうか。
ここからは親子で就活を円滑に進めていくためのヒントを紹介します。
コミュニケーションを取って、親と子どちらも納得のいく道を探りましょう。

保護者向け説明会や就活セミナーを利用して、今の就活事情を理解してもらう

令和の就活事情は、親が就活をしていた頃とはさまざまな違いがあります。親は良かれと思ってアドバイスしても、現代の就活では役に立たないケースも出てきます。
就活ギャップからくる意見の対立を解消するには、親に現代の就活事情を知ってもらうことが理解の助けとなるでしょう。
インターネットでの情報収集をするのもよいですが、保護者向けの企業説明会や就活セミナーに参加してもらうのもおすすめです。

情報共有をして就活に励んでいるところを見てもらう

子供の就活がうまくいっているのか心配で、つい干渉してしまう親は多いものです。就活の状況を報告して頑張っていることをわかってもらえれば、良い距離感が保てるかもしれません。
「今週は面接やセミナーの参加予定が多く、家ではゆっくり休みたいので就活の話題は避けてほしい」「卒論制作に集中したいので、一段落するまでは部屋に入らないでほしい。夜食を用意してもらえると助かる」という風に伝えれば、親も安心してサポート役に徹することができるでしょう。

キャリアセンターや就活エージェントを利用し、第三者から意見をもらう

親に強く意見され、このまま就活を進めていいのか悩んでしまうこともあるでしょう。そういったときは就活のプロであるキャリアセンターや就活エージェントの力を借りましょう。就活のノウハウを熟知していて、客観的な視点でアドバイスしてくれます。親には話しにくい悩みも、親身になって受け止めてくれるでしょう。思うように就活が進まず行き詰ってしまったとき、自分や親とは違った意見を聞くことで視界が開けるかもしれません。

まとめ

親子就活では親からサポートが受けられるメリットがある一方で、就活の方向性や世代間ギャップにより意見が分かれて揉めたり、企業から敬遠されてしまったりするリスクも考えられます。
最終的には、内定先の企業で働く子供本人の意思決定が重要となります。親の意見も考慮しつつ、自分が納得のいく就活となるよう就活の軸をしっかり決めて行動しましょう。

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