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履歴書の「以上」はどこに書く?正しい書き方と意味を解説

date2025年12月08日
履歴書の「以上」はどこに書く?正しい書き方と意味を解説
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はじめに

  • 「以上」の記載は、経歴の記載漏れが無いことを示す
  • 「以上」の書き忘れは、採用担当者にマイナスの印象を持たれる可能性がある
  • 在職中の場合は「現在に至る」と「以上」の両方を記載する
  • 職務経歴書は、すべての経歴を記載した最後に「以上」と記載する
  • 行数が足りなくても、「以上」や「現在に至る」だけを次ページに記載しない

履歴書や職務経歴書の記載例には、学歴や職歴欄の終わりに「以上」や「現在に至る」と書かれています。「以上」や「現在に至る」はどこに書くのが正しいのか、なぜ必要なのか疑問に思う方もいるでしょう。「以上」を記載するルールや理由についてまとめました。また、ケース別で記載方法が変わりますので、履歴書を書く前に確認してください。

履歴書の「以上」はどこに書くのが正しい

履歴書や職務経歴書の「以上」は、学歴や職歴などすべての経歴を記載したあと、1行改行して右詰めで記載するのが正しい書き方です。履歴書を提出する際、初めて作成するときや久しぶりに作成する場合、正しく記載できているか不安を感じるという方も多いでしょう。「以上」のような細かい部分にも注意して、丁寧に仕上げることが採用への第一歩です。

「以上」を記載する意味は

履歴書は、学歴や職歴といったこれまでの自分の足跡を余すところなく記載するものです。そのため、経歴欄の終わりに「以上」と書くのは、これ以上記載する内容はありませんという意思表示と、記載漏れが無いことを示します。さらに、あとから書き足しや改ざんなどを防ぐ役割も担います。

記載漏れがあったのに「以上」と記載してしまった場合は、最初から書き直します。「以上」と記載した行の下に職歴などを書き足すことは避けましょう。

「以上」を書き忘れたらどうなる

履歴書に「以上」を書き忘れたとき、選考に大きな影響を与えない場合もあります。しかし、書類作成のルールが理解できていない、注意力に欠けていると判断される可能性があるため、マイナスイメージにつながりかねません。特に、経理などの正確性が重視される職種では注意が必要です。

「以上」を省くことによるメリットはありませんので、書き忘れていないかきちんと見直しをしましょう。

ケース別記載例

職歴欄の終わりに書く「以上」には記載のルールがあります。ここからは実際の記載例を見ながら、どの場所に記載すればよいのかを解説します。在職中の場合は「以上」と併せて「現在に至る」も忘れずに記載しましょう。

なお、最終学歴と職歴の間は1行空けるのが望ましいです。1行空けることで学歴と職歴の区切りがわかりやすく、詰めて書くよりも見栄えが良くなります。

在職中

在職中の場合のみ、職歴欄の最後に「現在に至る」と「以上」の両方を記載します。
「現在に至る」を書き忘れた場合、既に退職済で即日の入社が可能だと誤解される恐れがあります。現在勤めている会社名と入社年月日を記載後、1つ下の行に左詰めで「現在に至る」と記載しましょう。

さらに、1段下の行に右詰めで「以上」と記載します。「現在に至る」と「以上」を書く位置が逆にならないように気を付けてください。

離職中

離職中の場合は、最終職歴を書いた1つ下の行に右詰めで「以上」と記載します。
「現在に至る」は最終職歴の会社に現在も勤めているという意味なので、すでに退職している場合は記載しません。

また、必須ではありませんが、離職期間が長い場合は、結婚や介護のためといった退職理由について簡潔に記載しておくとよいでしょう。

新卒・学生

在学中や新卒など職務経験が無い場合は、職歴欄に左詰めで「なし」と記載し、1段下の行に右詰めで「以上」と記載します。
「以上」は学歴と職歴を書き終えてから記載するため、最終学歴の終わりには不要です。また、新卒の就職活動中で、書類応募時点で在学中の場合は、最終学歴の1段下の行に「卒業見込み」と記載します。

職務経歴書に記載するとき

職務経歴書では、職歴や資格、自己PRなどのすべての情報を記載した最後に「以上」を記載します。
職務経歴書は数ページにわたって記載する場合もあり書式も自由です。経歴がどこまでかを読み手にわかりやすく示すために、最後のページへ忘れずに記載しましょう。履歴書同様、すべての経歴を記した後の1行下に右詰めで「以上」と記載します。

「以上」を書く行がないとき、「以上」だけ次ページに記載しない

「以上」を書く行が確保できないからといって、「以上」だけを次ページにしたり欄外に記載したりするのはNGです。履歴書には自分がこれまでどういった経歴を歩んできたかを伝えるだけでなく、きちんとした書類が作成できるかを示す役割もあります。体裁の整っていない履歴書を提出してしまうと、ドキュメント作成力やビジネスマナーに欠けていると思われてしまいます。「以上」の行が取れないけれど同じページにまとめたいときは、次の方法で記載しましょう。

「現在に至る」と同じ行の右側に

在職中で行数に収まらない場合は、左詰めで「現在に至る」、同じ行に右詰めで「以上」を記載します。この2つだけを別ページや欄外へ記載するのは避けましょう。PCで履歴書を作成する場合は、フォントや行の幅を調整して、改行できるように工夫をしてみてください。それでも入らない場合は、職歴欄の行数が多いフォーマットに変更したり、部署名など会社名以外の情報を削除したりします。削った内容については、職務経歴書に詳しく記載することで補いましょう。

最終職歴記載行の右側に

離職中で行数が足りない場合は左詰めで最終職歴を、同じ行に右詰めで「以上」を記載します。1行に会社名と退職理由、「以上」の3項目を記載することになるので、後半が入りきらずに枠からはみ出してしまわないようスペース配分に気を付けましょう。履歴書に下書きをするか、別の紙に試し書きをして文字の大きさやバランスを確認しておくと失敗を防げます。

まとめ

履歴書を作成したら、誤字・脱字・書き間違えが無いか、文字の大きさや改行などの体裁が整っているかの見直しが重要です。「以上」や「現在に至る」を正しい位置に記載できているかなど、細かい部分にも注意してチェックしましょう。

履歴書を正しく記載することは、ビジネスマナーの指標となり、採用担当者に好印象を与えるポイントです。社会人として、こうしたルールやマナーはしっかりと身につけておきましょう。

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