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履歴書の「以上」はどこに書く?正しい書き方と意味を解説

date2024年01月19日
履歴書の「以上」はどこに書く?正しい書き方と意味を解説
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はじめに

履歴書の記入例を見てみると、学歴や職歴欄の終わりに「現在に至る」や「以上」と書かれています。どの場所になぜ書く必要があるのか、ルールや理由についてまとめました。ケース別で記入の仕方が変わりますので、履歴書を書く前に確認しておきましょう。

履歴書の「以上」はどこに書くのが正しい

履歴書の「以上」はどこに書くのが正しい

就職やアルバイトに応募する際、ほとんどの場合履歴書の提出を求められます。初めて履歴書を書く、もしくは転職などで久しぶりに履歴書を作成するので、正しく記入できているかどうか不安を感じるという方も多いでしょう。履歴書や職務経歴書では、学歴や職歴などすべての経歴を記載したあと、1行改行して右詰めで「以上」と書きます。こうした細かい部分にも注意して、丁寧に仕上げることが採用への第一歩です。

「以上」を記載する意味は

履歴書は、学歴や職歴といったこれまでの自分の足跡を余すところなく記載するものです。経歴欄の終わりに「以上」と書くのは、これ以上記載する内容はありませんという意思表示を意味しています。記載もれなどが無いことを示めすのです。また、あとから書き足しや改ざんなどを防いだりする役割もあります。
まだ書くことがあったのに「以上」と記載してしまった場合は、最初から書き直しましょう。「以上」と記入した行の下に職歴などを書き足すことは避けましょう。

「以上」を書き忘れたらどうなる

履歴書に「以上」を書き忘れてしまっても、選考を左右するほど大きな影響はありません。しかし、書類作成のルールについて理解できていない、チェック不足で注意力に欠けていると採用担当者にマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。特に、経理などの正確性が重視される職種では注意が必要です。「以上」を省くことによるメリットはありませんので、書き忘れていないかきちんと見直しをしましょう。

こちらでは履歴書のサイズや写真の撮り方など、作成時に気を付けたいポイントについて詳しく解説をしています。ぜひ参考にしてみてください。履歴書の書き方(準備~お渡しまで全網羅)

ケース別記入例

ケース別記入例

職歴欄の終わりに書く「以上」には記入ルールがあります。ここでは実際の記入例を見ながら、どの場所に記載すればいいのかを解説していきます。在職中の場合は「以上」と併せて「現在に至る」も忘れずに記入しましょう。ちなみに、最終学歴と職歴の間は1行空けるのが望ましいです。1行空けた方が学歴と職歴の区切りがわかりやすく、詰めて書くよりも見栄えが良くなります。

在職中

在職中の場合のみ、職歴欄の最後に「現在に至る」と「以上」の両方を記入します。「現在に至る」を書き忘れてしまうと、もう退職していてすぐにでも入社可能だと誤解されてしまう恐れがあります。現在勤めている会社名と入社年月日を書いたら、1つ下の行に左詰めで「現在に至る」と記載します。さらにもう1段下の行に右詰めで「以上」と記載します。「現在に至る」と「以上」を書く位置が逆にならないように気を付けてください。

在職中の場合の職歴欄の「以上」を書く位置の説明図

離職中

離職中の場合は、最終職歴を書いた1つ下の行に右詰めで「以上」と記載します。「現在に至る」は最終職歴の会社に今現在勤めているという意味なので、すでに退職しているときには記入しません。また、必須ではありませんが、離職期間が長い場合は、結婚や介護のためといった退職理由について簡潔に記載しておくとよいでしょう。

離職中の場合の「以上」を書く位置の説明図

新卒・学生

在学中や新卒の方など実務経験が無い場合には、職歴欄に左詰めで「なし」と書いて、1段下の行に右詰めで「以上」と記載します。「以上」は学歴と職歴を書き終えてから記入するものなので、最終学歴の終わりには不要です。また、新卒での就職活動の際、書類応募時点でまだ在学中の場合には最終学歴に「卒業見込み」と記載します。

新卒や学生の場合の「以上」を書く位置の説明図

職務経歴書に記載するとき

職務経歴書では、職歴や資格、自己PRなどのすべての情報を記載した最後に「以上」を記載します。職務経歴書は数ページにわたって記載する場合もありますし、書式も自由です。経歴がどこまでかを読み手にわかりやすく示すために、最後のページへ忘れずに記載しましょう。履歴書同様、すべての経歴を記した後の1行下に右詰めで「以上」と書きます。

職務経歴書に「以上」を書く位置の説明図

「以上」だけ次ページに記載はしない

「以上」を書く行が確保できないからといって、「以上」だけを次ページにしたり欄外に記入したりするのはNGです。履歴書には自分がこれまでどういった経歴を歩んできたかを伝えるだけでなく、きちんとした書類が作成できるかどうかを示す役割もあります。体裁の整っていない履歴書を提出してしまうと、ドキュメント作成力やビジネスマナーに欠けていると思われてしまいます。「以上」の行が取れないけれど同じページにまとめたいときは、次の方法で記入しましょう。

「現在に至る」と同じ行の右側に

在職中で行数に収まらない場合は、左詰めで「現在に至る」、同じ行に右詰めで「以上」を記入します。この2つだけを別ページに書いたり、欄外に記載したりするのはやめましょう。PCで履歴書を作成している方は、フォントや行の幅を調整して、改行できるように工夫をしてみてください。それでも入らない場合は、職歴欄の行数が多いフォーマットに変更して、部署名など会社名以外の情報は削除します。削った部分については、職務経歴書に詳しく書きましょう。

在職中かつ職歴欄が行数に収まらない場合の「以上」を書く位置の説明図

最終職歴記載行の右側に

離職中で行数が足りない場合は左詰めで最終職歴を、同じ行に右詰めで「以上」を記入します。1行に会社名と退職理由、「以上」の3項目を記入することになりますので、後半が入りきらずに枠からはみ出してしまわないようスペース配分に気を付けましょう。履歴書に下書きをするか、別の紙に試し書きをして文字の大きさやバランスを確認しておくと失敗を防げます。

離職中かつ職歴欄が行数に収まらない場合の「以上」を書く位置の説明図

まとめ

履歴書を作成したら、誤字・脱字・書き間違えが無いか、文字の大きさや改行などの体裁が整っているか見直しをするのが重要です。「以上」や「現在に至る」を正しい位置に記入できているかなど、細かい部分にも注意してチェックしましょう。履歴書を正しく記入することは、ビジネスマナーが身についているかどうかを測る指標のひとつとなります。採用担当者に最低限のマナーは習得できているというアピールになりますので、社会人としてこうしたルールはしっかり身につけておきましょう。

最後のチェックポイント

  • 経歴の書きもらしが無いことを示すために「以上」は必要
  • 「以上」を忘れると、担当者にマイナスな印象を持たれる恐れがある
  • 在職中の場合は「現在に至る」と「以上」の両方を書く
  • 職務経歴書の最後にも「以上」を記載する
  • 「以上」や「現在に至る」だけを次ページに記載しない
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