ChatGPT(チャットGPT)とは?初心者向けの使い方をわかりやすく紹介


はじめに
- ChatGPTとはAIを使ったチャットサービスである
- 文章作成だけでなくプログラミングや作曲などもできる
- 簡単な手続きで利用可能である
- 頻繁なバージョンアップで飛躍的に使いやすくなっていっている
- ChatGPTの利用時にはセキュリティ面・情報の信ぴょう性に注意しよう
チャットGPT(ChatGPT)とは
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、米国の企業であるOpen AI社が開発した、人工知能(AI)を使ったチャットサービスです。
ChatGPT が2022年11月に公開されると、またたく間に注目を集めました。人間の質問に対して、まるで人間のように自然でクオリティの高い回答をしてくれるためです。現在もChatGPTの利用者数は急増しており、2024年2月には利用者数が4億人を超えたとの発表がありました。
なお、GPTとは「Generative Pre-trained Transformer(ジェネレーティブ・プリ・トレーニド・トランスフォーマー)」の略で、Web上の大量のデータをもとに学習し人間らしい文章を生成する、大規模言語モデル(LLM)の一種です。
ChatGPTにできること
ChatGPTは自然な会話ができるだけではありません。
メールを作成したり、詩や小説を書いたり、表計算ソフトの関数を作成したり、プログラミングもできます。質問に回答してくれたり、料理の献立を考えたり、作曲をしたりすることも可能です。ChatGPTができることは広範囲にわたります。
しかも近年、OpenAIによるバージョンアップで大きく進化しており、最新版では以前のバージョンよりさらに使いやすくなりました。人間の仕事が奪われてしまうのではないか、という心配の声があるのも納得です。
ChatGPTの始め方
ChatGPTはパソコンやスマホのブラウザでも使えます。スマホアプリもあります。使用料金も基本無料です。(機能を拡張したい場合は有料版あり)
ここではスマホのブラウザでの操作方法を例にとって、ChatGPTの使い方を説明します。なお、パソコンでもアプリでもほぼ同様です。
- スマホからhttps://openai.com/にアクセスします。すると以下の画面が開きますので、「今すぐ始める」ボタンをタップします。
- 「お手伝いできることはありますか?」の画面に遷移します。「ログイン」ボタンをタップし、アカウントの登録をはじめましょう。
- 「お帰りなさい」という画面(ログイン画面)に遷移します。「アカウントをお持ちでありませんか?」という文のすぐ隣にある「サインアップ」という文字列をタップします。
- 「アカウントの作成」という画面に遷移します。登録に使用したいメールアドレスを入力しましょう(手持ちのGoogleやMicrosoftのアカウントを使用することもできます)。入力ができたら、「続ける」ボタンをタップします。
- パスワードを入力するボックスが出現するので、今後使用したいパスワードを入力しましょう。パスワードは英数字と特殊文字が使用可能で、12文字以上の文字列を指定する必要があります。セキュリティの観点から、これらの文字を複雑に組み合わせて使用するのが望ましいです。
- パスワードの入力が完了したら、「続ける」ボタンをタップします。
- 「受信箱を確認してください」という画面に遷移し、ChatGPTから登録メールアドレス宛に検証コードが送付されます。検証コードを入力し、「続ける」ボタンをタップしましょう。
- 「ご自身について教えてください」という画面に遷移します。「氏名」「生年月日」を入力し、「続ける」ボタンをタップしましょう。
- ログインした状態でChatGPTトップ画面に遷移します。これで登録は完了です。
ChatGPTを使ってみよう
- 「お手伝いできることはありますか?」の画面で会話をしてみましょう。試しに画面下部のテキストボックスに「こんにちは」と入力してみましょう。
- するとChatGPTが回答してくれます。
使い方はこれだけです。簡単ですね!
ChatGPTを使ってみた!
ChatGPTはどのように注文に応えてくれるのでしょうか。試しに実際のChatGPTを使って、メールの作成をお願いしてみました。
依頼は以下の通りです。
「カメラマンの○○さんにゴールデンウィークのレジャー施設の撮影を依頼するメール」

この依頼に対し、ChatGPTが作成したメールの文章がこちらです。

撮影内容のリストや著作権に関する注意など、たった2行の注文をもとにこれだけの文章を作成できるとは、本当にAIが進化していることを実感させられます。
ChatGPTの注意点
大変便利なChatGPTですが、使うときは注意すべきポイントがいくつかあります。
大きく分けて、セキュリティの問題と情報の信ぴょう性の問題があります。どのような問題があり、適切な対処は何かを解説します。
セキュリティの問題に注意する
ChatGPTの高い能力を、悪意のある者が利用する可能性があるでしょう。また、個人情報などが漏えいするリスクを懸念して使用を禁止する企業もあります。
これらセキュリティの問題への対策としては、個人情報はChatGPTに渡さないようにする、仕事で利用するならばセキュリティ対策が施されたChatGPTツールを利用する、などといった方法が考えられます。
ChatGPTがもたらす情報の信ぴょう性
ChatGPTから得た回答には、情報の信ぴょう性の問題が常に存在します。生成AIの仕組み上、常に100%正しい答えを出力することは不可能だからです。実際、ChatGPTが教えてくれる情報は正確なものがほとんどで便利な一方、そこに誤情報が紛れていたり、実際には存在しない情報が含まれていたりすることがすでに起きています。
また、ChatGPTが知らないことを尋ねられた場合、「知らない」という回答をする場合もありますが、もっともらしいウソの情報を作り上げて回答する場合も多いようです。
これらのことから、ChatGPTから得た情報はうのみにせず、利用者自身でファクトチェックをする必要があります。とくにChatGPTで得た情報を第三者に提供したり、仕事に利用したりする場合は、しっかり事実確認をおこない、間違った情報を提供しないよう気をつけましょう。
まとめ
ChatGPTは、アメリカのOpen AI社が開発した、人工知能(AI)チャットサービスです。簡単な手続きで利用でき、AIと自然な会話ができるため、世界中から注目されています。ほかにも文章作成や長文の要約をしてくれたり、プログラムのコーディングをしてくれたり、できることは多岐に渡ります。
ただし、ChatGPTの利用時には個人情報の取り扱いと、提供された情報の信ぴょう性に注意が必要です。個人情報をChatGPTに入力すると、学習データとして利用されてしまい、見知らぬ人に情報提供される恐れがあります。また、ChatGPTの回答は必ずしも正確であると限らないため、利用者自身のファクトチェックが必要です。
ChatGPTの登場により、私たちの生活や仕事のスタイルを変わりつつあります。使い方は簡単なため、便利なアシスタントとして活躍してくれるでしょう。