業界/資格

ネットワークエンジニアやめとけって本当?やりがいや魅力を解説

date2023年07月18日
ネットワークエンジニアやめとけって本当?やりがいや魅力を解説
タグ:

はじめに

ネットワークエンジニアとして働きたいと考えている方の中には、周囲から「やめとけ」と言われて迷っている方もいるかもしれません。ネットワークエンジニアは、私たちの生活に欠かせないITインフラを支えているのに、なぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか?
この記事では「ネットワークエンジニアはやめとけと言われる理由」だけでなく、「やりがい」や「魅力」も解説しますので、迷われている方はぜひご参考ください。

ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違い

ネットワークエンジニアと混同しやすい職業にインフラエンジニアがあります。両者はどのように異なるのか以下から解説します。

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアとはネットワークの設計や要件定義、構築、保守・監視、運用などを行う技術者のことです。また、ネットワーク機器の設置や、企業に常駐してインターネットやWi-Fiの監視や障害対応なども行います。
簡単にまとめると、私たちが普段使っているスマートフォンやパソコンのネットワーク環境を築いたり、トラブルから守ったりしている人々を指します。

インフラエンジニアとは

ネットワーク関連の業務が中心であるネットワークエンジニアに対して、インフラエンジニアの仕事は多岐にわたります。たとえば、サーバやUPS(無停電電源装置)の運用・保守業務やサーバ構築などがあります。とくに、サーバ構築をする際にはプログラミングスキルを求められるケースもあるため、ネットワークエンジニアよりも幅広い知識やスキルが必要です。
インフラエンジニアのカテゴリの中には、ネットワークエンジニアやサーバエンジニアが含まれます。

「ネットワークエンジニアはきついからやめとけ」と言われる理由8選

「ネットワークエンジニアはきついからやめとけ」と言われる理由を以下から8つご紹介します。

理由1:「トラブル対応がつらいからやめとけ!」

ネットワークシステムには突発的なトラブルがつきものです。そのため、早期解決が求められたり顧客とクレームの板挟みになったり時間外出勤をさせられたりする場合も多く、ストレスを感じるエンジニアも多いでしょう。
慣れるまでは大変ですがトラブルを客観視できるようになると、いかなるときも冷静でかつ効果的な判断を下せるようになります。また、トラブルやクレームに対応・解決しているうちにクライアントから感謝されることも増えて、自身がシステムを支えていることにやりがいや魅力を感じられます。

理由2:「スキルが身につかないからやめとけ!」

業務を通してスキルアップを目指す人にとってはつらいかもしれません。たとえば、ネットワークの運用監視業務は企業専用ツールを使用して対応しますので新たなスキルが身に付きにくいです。
つぶしがきく人材に成長したければ、自ら新しい知識を学ぶことが大切です。専門性の高いスキルが身についたり資格を取得したりすることで職場や常駐先でも重宝されますし、スキルアップにもつながります。

理由3:「資格取得が負担になるからやめとけ!」

成長を促すために、難易度の高い資格取得を職場から求められるケースがあります。当然、学習時間は勤務時間外になりますので激務のエンジニアほど心身ともに負担になります。
ですが、難易度の高い資格には価値がありますので今後のキャリアアップにも役に立つでしょう。実際に勉強を始める前には、合格者の体験談を探して読むことをオススメします。最適な勉強方法やテキスト・スクールの選び方などが参考になるかもしれません。

理由4:「ルーチンワークが多く退屈だからやめとけ!」

ネットワークエンジニアの業務内容はトラブル対応を除けば多くの作業がルーチンワークともいえるでしょう。ルーチンワークは向き不向きがありますので、探求心や向上心の強い方ほど不満を持ちやすいかもしれません。
一方、作業がマニュアル化されているため、定型作業が得意な人には向いているともいえるでしょう。定められた手順に沿って業務を進めるのでミスが発生しにくく、初心者や未経験者にも比較的難易度は高くありません。

理由5:「目標設定が難しいからやめとけ!」

社会人が成長するためにも目標の設定は大切ですが、ルーチンワークの多いネットワークエンジニアは新しい仕事を行う機会がほぼないため、目標設定が難しいともいわれています。
しかし、目標設定を行うと現在の自分の立ち位置が明確になりますし、目指すべき目標も見つかりますので余計な時間や労力を最小限にしつつ昇給や昇進を目指すことも可能です。思考が前向きになり、仕事へのモチベーションも維持しやすいでしょう。

理由6:「夜勤がきついからやめとけ!」

ネットワークシステムは24時間・365日体制で動かさないといけませんし、利用者の少ない深夜や早朝にメンテナンスを行うことが多いです。そのため、夜勤が多いネットワークエンジニアは、時差ぼけのような症状に見舞われて心身に悪影響をおよぼす場合があります。
ただし、夜勤は日中ほど忙しくありませんので、空き時間をスキルアップのための勉強時間として活用しているエンジニアも多いです。また、22:00~5:00までの間を対象としている深夜手当は、労働基準法により基礎賃金の25%以上と定められているため、金銭的にも魅力的です。

理由7:「面倒な作業が多いからやめとけ!」

ネットワークエンジニアは情報セキュリティに大きく関わるため、面倒な作業が多いです。たとえば、データセンター(サーバやネットワーク機器を集約している建物)への入館手続きには、上長の承認や入館申請手続き、入館時には持ち物・身分証などの確認があります。
ネットワークエンジニアは面倒な作業を煩雑だと感じる人には向いていませんが、根気強く地道な作業を好む人には適職かもしれません。また、データセンターに出入りできる人は限られていますので、普通のエンジニアが扱えない厳重な領域で業務を行えるのも貴重な体験でしょう。

理由8:「常駐先の人間関係で苦労するからやめとけ!」

ネットワークエンジニアは顧客企業のオフィスに常駐するケースが多く、周囲の人々と良好な関係を築けなければ孤立しやすくストレスの原因にもなります。
ただし、さまざまな人と交流して人脈を広げたい方や、自社とは異なる環境で働きたい方にとっては向いているかもしれません。転職することなく異なる現場をいくつも体験できるため、スキルの獲得や自身の成長にもつながります。

ネットワークエンジニアの年収や将来性について解説

ネットワークエンジニアの年収や将来性について以下から解説します。

ネットワークエンジニアの年収と将来性は?

ネットワークエンジニアは努力次第で年収アップや将来性を感じられる職業ですが、最初はうまくいかないかもしれません。1年目の年収は一般的に250万円~300万円とも言われていますので、未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、はじめは年収が低いことを覚悟しておきましょう。
近年ではシステム構築にクラウドサービスを利用する企業も増えており、勤め先からクラウド系の資格取得や経験を積むように希望される場合もあります。

ネットワークエンジニアを目指す方へのアドバイス

ここまで読まれた方の中には、ネットワークエンジニアに対してよい印象を持たない方もいるかもしれません。
しかし、個人の努力次第ではキャリアアップも可能ですので以下からご紹介していきます。

スキルアップを目指そう

ITインフラを提供する企業が普及したことによりクラウドサービスを利用する企業も増加していますが、クラウドスキルをもつエンジニアはまだ少ない傾向にあります。
言い換えれば、クラウド系の資格を取ったりインフラエンジニアのようにプログラミングスキルを身につけたりすることで、職場や常駐先からの需要が高まります。結果、キャリアアップや年収アップにつながるケースもあるでしょう。

ネットワークエンジニアは女性にもオススメ

エンジニア業界は年功序列ではなく実力主義の企業が多いため、立場や性別に関係なく実力さえあればキャリアアップが望めます。そのため、ネットワークエンジニアは女性にもオススメの職業ともいえるでしょう。
とはいえ、男性と比べると女性のネットワークエンジニアはかなり少数ですので、悩みや相談ができずに戸惑う方が多いのも現状です。最近では女性エンジニア同士の交流や情報交換が行えるコミュニティも存在しますので、不安な方は活用してみてください。

ネットワークエンジニアはやりがいのある仕事

私たちの生活に欠かせないネットワークを支えているネットワークエンジニアは、個人や企業に多くの貢献をもたらしています。
ネットワークエンジニアの醍醐味は、1年以上かけて開発したシステムが完成したときに大きな喜びや達成感を得ることです。また、他のエンジニアや部署と連携することで「自身もITインフラを支えている一員」だと感じられるのもやりがいの一つといえるでしょう。

まとめ

「ネットワークエンジニアはやめとけ」ともいわれていますが、多かれ少なかれどのような職種にもネガティブな声は存在します。ネットワークエンジニアは、他者との共同作業を通して一体感が得られたり専門知識が身についたりするため、大変魅力のある仕事です。
それに加えて、未経験や文系の人でも就職しやすいというメリットもありますので、興味のある方はぜひ目指してみてください。

最後のチェックポイント

  • ネットワークエンジニアはITインフラを支える仕事
  • ネットワークエンジニアは自ら新しい知識を学ぶことが大切
  • ネットワークエンジニアは根気強く地道な作業が得意な人に向いている
  • キャリアアップにはクラウド系資格やプログラミングスキルが必要
  • 立場や性別に関係なく実力主義のエンジニアは女性にもオススメ
  • ネットワークエンジニアは未経験や文系の人でも就職しやすい
IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
【会社選びは、仲間探しだ】IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
株式会社セラク 開く