リクルート

カジュアル面談とは? 目的・服装・準備・流れまで全て解説

date2024年01月19日
カジュアル面談とは? 目的・服装・準備・流れまで全て解説
タグ:

はじめに

「カジュアル面談」という言葉をご存知でしょうか。近頃、就職や転職活動の場において、さまざまな企業で行われています。この記事ではカジュアル面談について、その目的や、参加するにあたっての準備などを、詳しく解説します。

面接にまつわるノウハウや対策方法を完全網羅! 面接について困ったときはぜひ以下のリンク先記事を参考にしてみてください。

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは、就職や転職の選考前に、求職者と企業の担当者がカジュアルに情報交換を行う場のことです。その大きな特徴は、面接と違い「求人選考に関わりがない」ということです。

特にエンジニア・プログラマーの採用などIT関連企業で用いられることが多く、会場は会社内のみならず、喫茶店やオンラインで行うこともあります。

企業と就職希望者の相互理解の場

カジュアル面談は、まだその企業に応募するか検討段階の求職者を含めた就職・転職希望者と、企業がお互いの知りたい情報をフランクに交換し、意見や価値観をシェアし合うことで、相互理解につなげるための機会です。現在では新卒採用・中途採用の両方で行われています。

企業によっては採用担当者ではなく、現場で働いている社員が案内役となることもあります。面接に比べるとリラックスした雰囲気で臨むことができるため、面接では聞きづらい質問を気軽にできたり、企業の普段の雰囲気をより理解しやすかったりするメリットもあります。

カジュアル面談で落ちたという話は本当?

カジュアル面談はあくまでも相互理解の場であるため、そのものが採用選考というわけではありません。ですから、カジュアル面談によって選考に落ちる・不採用になるということは基本的にはないと考えて問題はありません。ただし、一緒に働きたい人かどうかをお互いに見定める場ではあることは忘れないようにしましょう。

まれなケースですが、カジュアル面談の現場で、「面接をしても明らかに選考基準に満たない」と判断された場合に「お見送り」になるということもあるようです。社会人として常識の範囲や最低限のマナーを守って行動することが大切です。

服装はカジュアルで問題ない?

カジュアル面談の服装は「自由」とされている場合が多いですが、これはあくまで常識の範囲内の「自由」です。サングラスやビーチサンダルなど、あまりにラフな格好では企業にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

業務中に社員がTシャツやジーンズなどを着用している企業では、そういった服装で赴いても構わないとされるなど、基本的には参加する企業や業種・職種の普段着を基準に選ぶとよいでしょう。特に服装の指定がなく、企業からの見られ方などが心配であれば、ジャケットを着用するなど、オフィスカジュアルでまとめるのが無難です。

なぜ、カジュアル面談が行われるのか

インターネットで「カジュアル面談 応募」や「カジュアル面談 申し込み」と検索すると、非常に多くの企業が自社サイトにカジュアル面談の受付ページを設けていることがわかります。なぜ近年、ここまでカジュアル面談が注目され、実際に行われるようになったのでしょうか。ここからは、その理由を解説していきます。

優秀な人材の確保

カジュアル面談は、面接などの応募選考よりハードルが低く、参加もしやすいため、企業側にとってはより多くの求職者と出会うことにつながります。今はまだその企業に応募しようかどうか迷っている層にも自社のアピールができ、選択肢のひとつとしてもらうことも可能です。

カジュアル面談であれば、選考の前に求職者の人となりを知ることができますし、多くの求職者と接点を持つことは結果として、優秀な人材を見つけやすくなることにもつながるのです。

就職後のミスマッチ回避

一般的な応募選考に比べて、カジュアル面談は企業側も求職者側も自然体で臨むことができます。双方向に意見を交換し合うことができるため、企業は自社サイトなどでは伝えきれない生の声を伝えられ、求職者も質問の機会が増え、お互いに雰囲気を知ることができます。

求職者が求人応募をする前に企業とコミュニケーションをとる機会を設けることで、実際に就職した際のミスマッチや、早期退職を回避できる可能性が高まるのです。

カジュアル面談は情報収集のチャンス

「カジュアル」な場とはいえ、あまりにも気楽に、緊張感を持たずに参加するべきではない、というのは先述した通りです。企業にとっても求職者にとっても、お互いと接点を持てる貴重な機会ですので、失礼のないよう、適度な緊張感を持つことが大切です。

求職者の人柄を知るために、企業側から「仕事をする上で何を大切にしているか」などと聞かれることもあるようです。求職者側にとっても、面接や企業説明会よりも自由なタイミングで質問ができるよい機会です。情報収集を行うチャンスととらえ、しっかりと準備をして臨みましょう。

カジュアル面談前に準備すること

カジュアル面談は、選考と関係なく、企業の担当者と顔を合わせて話ができるチャンスです。せっかくの場で聞きたいことを聞けずに終わってしまうのはもったいないですから、事前の準備をきちんと行っておくことが大切です。次の項目からは、実際にカジュアル面談に参加する前に行っておきたい準備についてお伝えします。

企業研究

まず、面談に参加する先の企業について、インターネットなどで調べておきましょう。最低限、企業の公式サイト及び、応募する職種の募集要項を見ておくのが望ましいです。確認するポイントは企業の社風や理念などの基本情報、応募する職種の仕事内容、自分の希望する働き方やスキルとマッチしているかなどです。

企業について予備知識を持っておけば、当日の緊張緩和や、会社説明に対する円滑な理解につながります。しっかりと下調べができていることが伝われば、企業側からも「意欲がある」とよい印象を持ってもらえるでしょう。

質問をまとめる

企業研究の際に疑問に思ったことや興味を持ったことがあれば、それらをメモしておき、当日の質問リストとしてまとめておくとよいでしょう。面接などでよくある逆質問の場では聞きづらいことも、カジュアル面談では聞ける可能性があります。企業への質問を用意しておくことで、当日盛り上がらないということも防げるかもしれません。

質問例としては、「企業の経営戦略について」や「職場の雰囲気」など、企業の事業・文化に関する質問、「入社する前に身につけておくべきスキル」などの具体的な働き方に関する質問などがおすすめです。

履歴書は特に必要ない

カジュアル面談では、基本的に履歴書や職務経歴書などを持参する必要はありません。もし必要であれば、事前に企業から指定がありますので、その際は忘れずに持っていきましょう。また、応募意欲が高く、面談への参加を選考や内定につなげたい、という考えがあるのであれば、応募書類を持参しても構いません。

履歴書が必要ないとはいえ、自分の経歴などの基本情報は簡潔に答えられるようにしておくと、企業側からたずねられたときにスムーズに返せます。その他の持ち物としては、筆記用具やメモ帳があると、当日見聞きしたことを記録できて便利です。

就職・転職活動の選考におけるマナーや持ち物については、こちらの記事を参考にしてみてください。
就職転職活動の面接マナー/服装/持ち物/から受付~退室まで全網羅(WEB電話面接にも対応)

カジュアル面談までの流れ

ここまでカジュアル面談について解説してきましたが、実際に参加するにはどうしたらいいのでしょうか。カジュアル面談は一般的な選考過程とは無関係であり、必ず行われるものではないため、なんらかのアプローチが必要になります。カジュアル面談を受ける方法・参加するための流れについて、以下より詳しく説明していきます。

企業からのアプローチ

近年、ダイレクト・リクルーティング(求人情報サイトなどを介さず、企業が直接求職者にアプローチを行う採用手法)を実施する企業が増えています。その一環として、求職者がメールなどでカジュアル面談への参加を打診される、ということがあります。

企業側から求職者にアプローチする場合、SNSなどの文字情報を頼りに連絡を取っている上、求職者側もその企業を志望しているとは限らないため、まずはカジュアル面談で双方の情報を交換する、という形を取ることが多いようです。

自分からのアプローチ

自分から企業にカジュアル面談の参加希望を出す方法もあります。先述したカジュアル面談の受付ページが企業の公式サイトに用意されているならば、それを活用することも可能ですし、もしなければメールフォームなどで直談のコンタクトを取ることもできます。

自分だけでアプローチを行うのが不安、という場合は、転職エージェントに登録するのも方法のひとつです。転職エージェントに登録・相談することで、エージェントが企業とのカジュアル面談の打診・調整を行ってくれます。

面談後のお礼メールの役割

カジュアル面談の終了後には、なるべくその日のうちに企業へお礼メールを送りましょう。企業から面談後連絡なし、ということも予想されますが、相手からのアプローチを待つだけでなく、こちらから時間を割いてもらった感謝を伝えるのは必須です。

その後、選考に進むことを考えているのならば、その熱意も一緒にアピールしましょう。もし選考に進む意思がなかったとしても、人の縁はどこでつながるかわかりません。連絡をせずに終わるのではなく、「カジュアル面談でのお話を踏まえ塾考いたします。選考に進みたい希望が固まりましたら、また改めて連絡します」などと伝えておくと丁寧です。

まとめ

企業においても求職者においても、自身の魅力を上手に伝えるのが苦手、ということはあるでしょう。カジュアル面談は、面接などの緊張した場や、インターネット上の限られた文字情報だけでは判断できない、企業と求職者双方の魅力をお互いが知る助けになるよい機会です。

実際に企業の社員に会って話をすることは、その企業が自分に合っているか見極めるための、大切な手がかりとなるでしょう。興味があれば、ぜひ参加を検討してみてください。

最後のチェックポイント

  • カジュアル面談とは、求職者と企業の担当者が情報交換を行う相互理解の場
  • カジュアル面談で選考に落ちることはないが、社会人としての意識は持とう
  • 当日の服装がラフすぎるのはNG、オフィスカジュアルでまとめるのが無難
  • 面談前には企業研究と、当日質問することの整理、必要書類の確認を行う
  • 面談に参加するには企業か自分からアプローチが必要、お礼メールも忘れずに
  • カジュアル面談は貴重な情報収集の機会、興味があれば参加してみよう
IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
【会社選びは、仲間探しだ】IT業界に挑戦したい23年卒の方、私たちの仲間になりませんか?
株式会社セラク 開く