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福利厚生とは?種類や内容とメリット・人気・ユニークな事例を紹介

2021年01月27日
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はじめに

最近の就職・転職活動では、福利厚生の内容が重視されることも多くなっています。長く快適に働くには給与以外の面も大切であり、企業選びの最後の決め手になるといっても過言ではありません。

この記事では福利厚生の種類や内容、メリットを解説します。その上で人気の福利厚生、ユニークな事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも福利厚生とは?

そもそも福利厚生とは?

福利厚生とは、従業員に対して支給される給与以外の報酬・サービスを意味します。また従業員本人だけではなく、その家族にもメリットがあります。

企業としては福利厚生を用意することで、従業員の意欲や満足度を高め、定着率・離職率の改善につなげることができます。また、イメージアップやPR効果もあるでしょう。もちろん従業員にも多くのメリットがあり、双方にとって大きな役割を果たしています。

福利厚生はアルバイトやパートタイムなど非正規の従業員であっても、等しく利用することができます。これは2020年4月1日から適用された「同一労働同一賃金ガイドライン案」 にも明記されています(中小企業は2021年4月1日から)。


参考:同一労働同一賃金ガイドライン|厚生労働省

福利厚生の主な種類や内容は?

福利厚生の主な種類や内容は?

福利厚生は大きく分けて、以下の2つに分類できます。

  • 法定福利厚生
  • 法定外福利厚生

つまり、法律によって定められている福利厚生と、そうでないものがあるということです。内容は様々な種類に分けられるため、順に詳しく見ていきましょう。

法定福利厚生とは

法定福利厚生とは、法律で義務付けられている福利厚生のことで、企業は従業員に対して必ず提供しなければなりません。日本ではどの企業で働いても、この法定福利厚生を受けることができます。

法定福利厚生は主に以下の6つに分けられます。

法定福利厚生
健康保険従業員が病気やケガをした時に費用の一部を負担してもらうことができる医療保険制度
介護保険40歳以上が被保険者となる、介護や支援が必要になった場合に費用の一部を負担してもらうことができる保険制度
厚生年金保険国民年金に上乗せして支給される年金制度
雇用保険失業した場合や働き続けられなくなった場合などに給付を受けることができる保険制度
労災保険仕事中や通勤中にケガなどをした場合に給付を受けることができる保険制度
子ども・子育て拠出金児童手当や子育て支援事業などの資金として使われる制度

法定外福利厚生とは

法定外福利厚生とは、企業が独自に定める福利厚生のことです。どんな福利厚生を導入するかは企業によって全く異なるため、企業の考え方や社風が反映されます。

大まかには以下のような種類に分けることができます。

法定外福利厚生
住宅手当・交通費家賃補助や社宅・寮の提供、通勤にかかる交通費、車通勤のガソリン代など
医療・健康健康診断や人間ドック、ストレスチェックやカウンセラーの配置など
育児・介護ベビーシッター費用の補助や託児施設の設置、短時間勤務制度、法定以上の育児・介護休業など
休暇リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇、法定以上の有給休暇など
慶弔関係結婚・出産祝い金や、従業員や家族の死亡時弔慰金、災害時の見舞金など
職場環境社員食堂、カフェスペース、マッサージ室、在宅勤務・テレワークの導入など
自己啓発資格取得の試験費用、書籍の購入費補助、セミナー参加費補助、海外研修など
文化・体育・レクリエーション社員旅行、運動会、スポーツ観戦、文化・サークル活動、ランチ代・飲み会代の補助など
財産形成財形貯蓄制度、持株会、退職金、確定拠出年金制度など

福利厚生のメリットは?

福利厚生のメリットは?

充実した福利厚生を用意することで、企業としては優秀な人材の確保、イメージアップなどが狙えます。では、働く従業員にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。総合的には以下の二つが挙げられるでしょう。

生産性の向上

まずは生産性が上がる、しっかり働けるということです。自由に休暇を取得できる、定期的な健康診断が受けられるなど、安心して働ける環境と制度があることは心身の安定につながります。

金銭的な補助は生活にゆとりをもたらし、コミュニケーション活性化のための福利厚生は職場での居心地を良くします。そういった多角的なサポートはモチベーションを向上させ、仕事に対する向き合い方にも大きな影響を及ぼすでしょう。

企業の社会的信頼の向上

福利厚生の充実度合いは、従業員に対する企業の姿勢・態度とも言えます。大切にされていることが分かれば「この会社を選んで良かった」と信頼して長く働けるはずです。業務に直結するものだけではなく、一人ひとりの暮らしや人生をサポートするような制度は、働く意欲を高めてくれるでしょう。

もし家族の都合などで働き続けることが難しくなった場合も、家族手当や介護休暇があればすぐに諦めることはありません。体調が悪い時には休暇を使ってリフレッシュしたり、子どもが生まれたら時短勤務ができたりすると、転職や退職を考えずに働き続けることが可能です。

福利厚生が良いと言われる企業の事例

福利厚生が良いと言われる企業の事例

次に、魅力的な福利厚生を提供している企業の事例を紹介します。健康診断のほか、マッサージや旅行、映画など、福利厚生の種類は幅広いものです。どんな福利厚生にメリットを感じるかは人それぞれですので、今後の参考にしてみてください。

人気の福利厚生TOP3

ここでは、マンパワーグループ株式会社が2015年3月に実施したアンケート調査をもとに、人気の福利厚生を紹介します。「実際にあった福利厚生でよかったと思うもの」に対する回答内容から、TOP3を見ていきましょう。

食堂・昼食補助

第1位(17.1%)は「食堂・昼食補助」でした。社員食堂の設置やランチ代の補助がもらえる制度です。

毎日の食事は誰にとっても必要です。無料もしくは格安で食べられる社員食堂があれば、金銭的な面で非常に助かります。忙しいと簡単に済ませたり、食事を抜いてしまいがちですが、社内でバランスの良い食事がとれれば栄養面でも安心です。

社外で食べる場合はランチ代の補助があるとずいぶん違います。親しい仲間と一緒にランチができれば良いリフレッシュにもなるでしょう。

住宅手当・家賃補助

第2位(16.7%)は「住宅手当・家賃補助」でした。これは家賃や住宅ローンの一部を補助してもらえる制度です。家は生活の基盤ですので、多くの人に恩恵があるでしょう。

毎月の出費の中で大きな割合を占めるのが住居費です。一部でも補助が出ると家計の負担を大幅に減らすことができます。たとえ毎月の給与はそれほど多くない場合でも、住宅手当・家賃補助が用意されていれば、実際には収入が上乗せされた状態になります。

施設の割引制度

第3位(14.5%)は「余暇施設、宿泊施設・レジャー施設などの割引制度」でした。提携しているホテルや旅館のほか、外部のサービスを通して遊園地や映画館、スポーツクラブなどの施設を割安で利用することができます。

この福利厚生は、業務と直接関係のないレジャーであっても有効に活用できます。多くの場合、従業員の家族も利用することができるため、かなりお得な制度と言えるでしょう。仕事以外の時間を充実させることに役立ってくれます。

ユニークな福利厚生

最近では福利厚生の充実に力を入れる企業も増えてきました。斬新な取り組みや手厚い制度など、独自の福利厚生も登場しているようです。以下では、ユニークな福利厚生の事例を3つ紹介していきます。

満員電車回避制度

ユニークな制度を多数採用している株式会社カヤックには、「満員電車回避制度」があります。この制度は、鎌倉付近に居住を移せるように家賃補助を行う「鎌倉職住近接手当」、裁量労働制によって満員電車を避ける「満員電車回避通勤」を組み合わせたものです。

カヤックがこの制度を採用した理由は、満員電車にはジェットコースターの頂点にいる時の2倍のストレスがかかっており、このような状態ではクリエイティブな仕事などできない、という理由からです。

実際に、ストレスは様々な病気のもととなるもので心身の健康を蝕んでいきます。カヤックの考える健康経営の考え方では、身体が不調でもフローに入れば生産性があがるケースもあることを受け入れています。

しかし、この制度は、無駄なストレスを避けることだけでなく、社員の心身の健康を願っている姿勢の表れだといえるでしょう。

マッサージ&おひるね・おひるねスペース

インターネット関連事業者のGMOグループでは、マッサージ・おひるねスペースのGMO Bali RelaxとおひるねスペースのGMO Siestaを提供しています。
GMO Bali Relaxは従業員(パートナー)に対して、プロによる予約制のマッサージサービスを提供しています。個々の能力を最大限に活かすことを目的に、10分から利用でき、心身ともにリフレッシュが可能です。また、12時から20時の間で、30分を限度にお昼寝スペースを利用できることで、頭をクリアにするサポートを行っています。

おひるねスペースのGMO Siestaもクリエイティブな発想を生み出すことを目的に提供されている制度です。平日の12:30~13:30の間で会議室を昼寝スペースとして解放し、20分程度のお昼寝を推奨しています。
同社の理念であるベンチャースピリット宣言を体現するユニークな制度です。

失恋休暇

美容業界の株式会社チカラコーポレーションには「失恋休暇」という制度があります。従業員が失恋した場合には休むことができる、とてもユニークな内容です。

年代ごとに取得できる休暇の日数が変わり、20代前半で1日、20代後半で2日、30代以上は3日となっています。また既婚者が離婚した場合は、さらに1日追加で休むことができます。

お客様に直接接する時間の長い仕事ゆえ、少しでも心を癒して欲しいという考えから生まれた制度だと言います。従業員のプライベートやメンタル面も大切にする社風が表れているといえるでしょう。

まとめ

福利厚生には様々な種類があり、その内容も多岐にわたっています。充実した福利厚生は企業にも従業員にもメリットがあり、就職・転職の大きな検討要素となるでしょう。ユニークな制度からは、社風や従業員を大切にする姿勢などを垣間見ることもできます。

今後の企業選びの際には、ぜひこれまで以上に注目してみてください。また現在働いている会社にも、実はまだ活用していない福利厚生があるかもしれません。快適に長く働くため、福利厚生も重視しつつ満足度の高いワークライフを送りましょう。

最後のチェックポイント

  • 福利厚生とは、従業員に対して支給される給与以外の報酬・サービス
  • 福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つがある
  • 法定福利厚生とは法律で義務付けられたもので、主に6種類
  • 法定外福利厚生とは企業が独自に定めるもので、内容は幅広い
  • 福利厚生のメリットには、生産性アップや企業の社会的信頼の向上がある
  • 人気の福利厚生は食堂・昼食補助、住宅手当・家賃補助、施設の割引など
  • ライバル制度、勉強休暇、失恋休暇などユニークな福利厚生もある

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