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プログラミング言語の選び方と今学習すべきおすすめ言語ランキング【最新】

2019年12月27日
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はじめに

この記事では、これからプログラミング言語を学ぼうと考えている“初心者のITエンジニア”に向けて、知っておきたいログラミング言語の基本を解説します。

ITエンジニアはプログラミング言語を避けて通ることはできません。しかし、プログラミング言語は種類が多いため、どの言語を学べば良いか分からない人も多いのではないでしょうか。どのプログラミング言語を学ぶかはとても大切な選択です。見極めるべきポイントを詳しく解説していきます。

そもそもプログラミング言語とは?

そもそもプログラミング言語とは?

プログラミング言語を説明する前に、プログラムについて確認しておきましょう。プログラムとは、日本語訳すると「物事を行う手順」のことです。IT業界で使われるプログラムとは「コンピュータがするべき仕事の手順や内容が書いてあるもの」と理解しておきましょう。

そして、プログラミング言語とはコンピュータプログラムを記述するための言語のことです。もともとコンピュータの世界では、全ての情報が0と1で作られていました。しかし、0と1が並んでいるだけでは、人間が見たときにスムーズに理解することは難しいものです。そのため、人間が書きやすく、機械も理解しやすい言葉として、プログラミング言語が生まれました。

コンピュータはあらかじめ指示されたことしかできません。プログラミング言語でコンピュータに「こう動いてね」という指示を送ります。人間は言葉を使って、ほかの人に対して指示をしたりその指示を受け取ったりします。一方、コンピュータはエンジニアからプログラミング言語で指示を受け取ったり、ほかのコンピュータに指示を送ったりします。

プログラミング言語とは、コンピュータを動かすのに必要な、人間とコンピュータの中間言語と考えれば分かりやすいのではないでしょうか。

プログラミング言語の種類

プログラミング言語には次々と新しいものが登場します。比較的マイナーなものも含めると、プログラミング言語の種類は200を超えるといわれています。なぜそれほど多くのプログラミング言語があるのでしょうか。

それは、用途に応じて必要な言語が異なるからです。プログラミング言語は大別すると、以下の2種類に分けられます。

  1. フロントエンド言語
  2. サーバーサイド言語
主な言語エンジニアの業務内容
1.フロントエンド言語HTML/CSSユーザーがwebを操作したとき、画面に変化が現れるように設計する。
JavaScriptサーバー側のプログラムにデータや指示を渡して返答を受け取る仕組みを作る。
2.サーバーサイド言語Pythonサーバーサイドの内部でフロントエンドからのプログラムに応じた処理を行う仕組みを作る。
Java
C/C++
PHP
Swift
Ruby

『フロントエンド言語』には、CSS、JavaScript、『サーバーサイド言語』 にはPython、Java、C/C++、PHP、Swift、Rubyなどがあります。フロントエンドのエンジニアは、ユーザーがwebを操作したときに画面に変化が現れる仕組みや、サーバー側のプログラムにデータや指示を渡して返答を受け取る仕組みを作るのが仕事です。

一方、サーバーサイドエンジニアは、サーバーサイドの内部でフロントエンドからのプログラムに応じた処理を行う仕組みを作ります。言語によって将来性や需要、難易度が異なるのでどの言語を最初に勉強するかは重要なことです。プログラミング言語の将来性や需要を知るために、プログラミング言語の歴史やシェアの推移をおさえておきましょう。

プログラミング言語の歴史・シェア率の推移

プログラミング言語はコンピュータの誕生と同時期に誕生しました。 歴史上、プログラミング言語には5つの時期があります。

1つめの時期は機械言語と呼ばれた時期。正確な年代は分かっていないものの、機械式コンピュータが生まれたのは1940年よりも前のことだといわれています。その頃にはすでに機械言語で単純な処理をコンピュータで行えるようになっていました。

2つ目の時期は、機械言語を人間が理解しやすいようにした時代です。機械語より理解はしやすいものの、複雑な処理を行うことができないため、現在は使われることはありません。その次にコンピュータの歴史上大きな変化が訪れたのは1960年代のことです。IBMの数学者であるジョン・バッカスをはじめとする数学者とエンジニアたちが、手続き型言語の「FORTRAN」を開発しました。

FORTRANとは、Formula Translationの略で、数値計算プログラムを作るのに使われる手続き型のプログラミング言語です。後に登場するC言語やJavaなどと比べて、パフォーマンスに優れ、プログラムを簡潔に記述できるのが特徴です。

その後、構造化プログラミングの先駆けになるALGOL58が発表されます。当時、ALGOL58の登場はそれほど大きな盛り上がりを見せなかったものの 、現在のC言語など多くのプログラミング言語はこの言語の系統を引き継いでいます。

1970年頃、計算機機械学者のケン・トンプソンらがB言語を開発しました。B言語は、特定の機種に依存しない言語でOSやほかの言語を開発するための言語として設計されました。その数年後にC言語が登場します。70年代後半には、今のシステム開発で必要不可欠とされている、SQLが注目されました。 

3つ目の時期には、C言語などの手続き型言語が登場しています。
1980年代に入ると、C言語を中心にプログラミング業界が発展を続けます。C言語の後継であるC++が登場したのは、1983年のことです。しかし、この頃は今ほどオブジェクト指向が広まっていなかったこともあり、システム開発の中心となったのはC言語でした。

ちなみにオブジェクト指向というのは、ものを組み立てるようにプログラムを表現し、コンピュータに動作させる言語のことです。プログラミング言語には、オブジェクト指向プログラミングのほか手続き型プログラミングや関数型プログラミングなどがありますが、これらの中で最も分かりやすくプログラムを表現できるのが、オブジェクト指向プログラミングといわれています。

1990年代になって、プログラミングに関わったことのない人でも見聞きしたことのあるプログラミング言語が登場します。90年代前半には、プログラマーのグイド・ヴァンロッサムがPythonを開発しました。スクリプト言語のPythonは、海外を中心に広く普及している言語の1つです。

4つ目の時期は、近年AIの開発やビックデータ解析の業界でも中心を担うこれらの言語が登場しました。今後も需要を見込むことのできるプログラミング言語といえるでしょう。

1991年にはMicrosoftがMicrosoft Visual Basicを発表します。Microsoft Visual Basicの登場とともに、ExcelにVBAとして付属している機能がリリースされました。これによって、プログラマーではない一般の人もプログラミングに触れる機会が増えました。今日もVBAは多くの人が初めて触れるプログラミング言語の1つとなっています。

90年代後半に、日本初のプログラミング言語のRubyが登場しました。Rubyはこれまでに登場した言語の良いところを取り込むことに成功した言語で、世界中で広く人気のある言語です。

Javaが発表されたのはRubyと同じ1995年でした。2000年以降は業界にインパクトを与えるようなプログラミング言語は生まれていません。90年代に開発されたプログラム言語が今のIT業界の基礎を作っているともいえます。

なお、5つ目の時期にあたる、プログラミング言語はまだ認定されていません。現時点で世代別に分類されているプログラミング言語では、第4世代までとなっています。

特徴別で徹底比較!人気の言語ランキング【2019年最新】

特徴別で徹底比較!人気の言語ランキング【2019年最新】

ここからは、シェア率や将来性などのさまざまな視点を通じて、これから学ぶべきプログラミング言語のランキングを見ていきましょう。

シェア率が高い・人気の言語ランキングTOP10

オランダのTIOBE Softwareは複数の検索エンジンの検索結果を集約し、話題になっているプログラミング言語のランキングを毎月公表しています。まずは、シェア率の言語1〜10位までのランキングです。なお、プログラミング言語の人気ランキングは毎月変動があることをあらかじめご了承ください。

1位 C言語/C++

C言語を拡張してオブジェクト指向として使えるようにした言語。元のC言語よりも効率よくプログラミングできるよう、さまざまな拡張機能が追加されているのが特徴です。C言語との互換性があるため、C言語とC++は一緒に使われています。

2位 Python

AIやIoTの開発に多く使われているPython。開発者から注目されている言語ランキングとしても、ここ数年上位をキープしています。開発の現場で人気と実力を兼ね備えた言語といえるかもしれません。汎用のプログラミング原語で、コードがシンプルで扱いやすく、ほかの言語と比べてさまざまなプログラムを分かりやすく少ないコードで書けるのが特徴です。

3位 JavaScript

エンジニアが使っている最もシェア率の高い言語であるJavaScriptは、webコンテンツのさまざまな部分で活用されています。スライドショーや、押すとページの上まで戻ってくれるスムーススクロールボタンなど、JavaScriptはwebサイトの動きを担う言語です。データシステムの設計や開発業務などのバックサイドでも幅広く使われているため、トップのシェア率を誇っています。特定の機種や環境に依存することなく、どこでも使うことのできる汎用性の高さがシェアにつながっていると考えられます。

4位 SQL

データベースの定義や操作を行うことができるSQL。データベース言語の中で最も普及している言語の1つです。SQLを使えるデータベースには、Oracle社のOracle Database、Microsoft社のMicrosoft SQL ServerやAccess、オープンソースのMySQLやPostgreSQLなどがありますが、規格が標準化されているため、一度学習するとほかのデータベースでも同じように操作できるのが特徴です。

5位 C#

細かなコントロールができるC言語の柔軟性を持ちながらVisual Basicなどの生産性の高さも持ち合わせるC#はwebアプリからWindowsアプリまで幅広く開発できます。

6位 Java

Javaの大きな特徴の1つは、一度プログラムを書けば違う種類のコンピュータでも動くことです。ほかのプログラミング言語は、特定のOSや機種に依存することが多い点をふまえると、非常に便利な言語であるといえます。JavaはAndroidの開発でも使用するため、普及率が高い傾向にあります。

7位 Bash/Shell

ユーザーが打ち込んだコマンドをOSに伝えてくれるプログラムであるshell。shellの中で最も標準的なのがBashです。多くのコンピュータやOSのデフォルトで入っているため、shellの中でどれから学ぶか迷っている場合にはBashから入っておけば無駄がありません。

8位 HTML

文章を構造化するためのマークアップ言語として開発されていたHTML。文章の構造化とは、文書内の要素に対してタグや記号を埋め込み、コンピュータに認識させる作業のことです。人間なら文字になっていれば強調したい文字列であることを認識できますが、コンピュータは言語で認識させる必要があります。HTMLで文章を構造化できていれば、Googleなどの検索エンジンがそのページの構造を正しく理解してくれる可能性が高まります。HTMLはHTML5の登場でより高度な機能を持つwebアプリを開発・構築できるようになりました。

9位 CSS

CSSもHTMLと並んでweb制作に欠かせない言語です。スタイルシートと呼ばれるCSSは、HTMLで指定したパーツの位置を調整したり、見た目を整えてくれたりする役割があります。HTMLで書いた文字列をCSSでスタイルの指定をすると、文字の大きさや色を変更できます。webブラウザの表示では、事実上必須になるCSSはHTMLと合わせて高いシェアとなっています。

10位 PHP

動的にwebページを作ることができるサーバーサイドのスクリプト言語です。スクリプト言語とは、習得を簡単にするために工夫されたプログラミング言語のことで、簡単に素早く開発できます。データベースとの連携がしやすいため、WordPressなどのwebアプリケーションの開発にもよく使われています。

参照元:日経XTECH

将来性が高い・トレンドの言語ランキングTOP3

将来性の高いプログラミング言語とは、現在人気があるというだけではなく今後も需要を見込める言語のことといえるでしょう。ここでは、トップ3を紹介します。

1位 Python

日本では知名度はあまり高くないものの、海外で人気の高いPython。扱いやすさが人気の理由です。PythonはAIの領域で今後急速に利用が伸びると予想されます。ユニコーン企業で最も成長している言語ともいわれているので、これからプログラミング言語を始めるなら優先的に学んでも後悔しないでしょう。

2位 JavaScript

古くからある定番言語の1つであるJavaScriptは、汎用性の高さと応用のききやすさが特徴的なプログラミング言語です。汎用性が高いということは、それだけ発展性も期待できるため、将来性も十分に見込めます。

3位 Go

Goは2009年にGoogleが開発した比較的新しい言語です。サーバーのプログラムや、アプリ開発などに活用され、近年エンジニアからの注目が集まる言語として支持率が急上昇しています。文法が理解しやすく機能がシンプルなため、初心者でも比較的学びやすい言語です。

初心者におすすめ・比較的簡単な言語ランキングTOP3

需要があるとはいえ、いきなり初心者が難易度の高い言語を学び始めると挫折の原因になってしまいます。ここでは初心者にもおすすめできるプログラミング言語トップ3を見ていきましょう。

1位 Java

せっかくプログラミング言語を学んでも、仕事につながらなければ意味がありません。その点、圧倒的な求人数を誇るのがJavaです。使用しているエンジニアやプロジェクトが多いため、書籍やインターネットなどの学習ツールが豊富にあり、初心者でも安心して勉強できます。Javaを習得していればほかの言語にも応用できるので、コストパフォーマンスの良い言語ともいえます。

2位 PHP

世界中のwebサイトに使われているCMS・WordPressに欠かせないのがPHP。フリーランスのエンジニアの仕事で多いのは、WordPressを使ったwebサイトの案件です。PHPの汎用性は高いとはいえませんが、習得難易度は高くなく、すぐ仕事になるというメリットがあります。webサイトの外側を構築するフロントエンドエンジニアを目指すなら必須の言語ですので、しっかりと基礎を勉強しておきましょう。

3位 Ruby

日本生まれの言語で、文法が分かりやすく直感的な理解が可能です。Rubyに関する書籍やインターネット上の情報も日本語のものが多いため、英語に不安がある人でも安心して学べます。少しのコードでwebサイトが作れるという手軽さから多くの企業が利用しており、求人も多くあります。特にスタートアップの企業で活用されることが多いようです。難易度も低く、「とりあえずプログラミング言語を学んでみる」という初心者にとってはおすすめの言語といえるでしょう。

難易度が高い・難解な言語ランキングTOP3

プログラミング言語の難易度は言語の成り立ちによって変わります。実行方式でいえば、コンパイラ言語よりもすぐに実行して確認できるスクリプト言語の方が初心者向けだといわれています。記述方式でいえば、手続き型言語、オブジェクト指向型言語、関数型言語の順で難易度が高くなっていきます。この2つのポイントから見た、難易度が高い言語ランキングを紹介します。

1位 C++

オブジェクト指向のコンパイラ言語のC++。ゲーム、OS、ロボット、IoTなどさまざまなシステム開発が可能な汎用性の高い言語で、2019年7月のプログラミング言語ランキングでは4位にランクインする人気のある言語です。

C言語よりソースコードは少なくできるものの、C言語に加えてオブジェクト指向の知識も必要になるため、C言語と合わせて習得が難しい言語といわれています。ただし、一度扱うことができるようになれば、さまざまな場面で活用できる汎用性、将来性ともに高い言語です。

2位 C言語

C言語手続き型のコンパイラ言語です。先のC++と同様に最も習得が難しい言語の1つではありますが、1970年代に開発されたC言語は今でも使用され、習得する価値の高い言語といわれています。初心者が独学で身につけるには難易度が高いので、体系立てて習得する必要があります。

3位 Java

オブジェクト指向型のコンパイラ言語であるJavaも、難易度の高い言語です。一般企業で使用する業務システムから、webシステム、アプリ開発まで幅広い領域で使われていますので、求人数も多く、扱えるようになれば仕事に困ることはないでしょう。Javaを習得すればほかの言語も習得しやすいため、挑戦してみる価値のある言語です。

出典:TIOBEインデックス

年収が高い言語ランキングTOP3

プログラマーやエンジニアへの転職を考えたときに重視したいものの1つが年収ではないでしょうか。近年、AIやIoTなどIT技術の発展からIT人材の需要が高まっています。プログラミングスキルを身につければ、自分自身の価値を高めることになるでしょう。

しかし、IT人材になれば自動的に年収が高くなるとは言い切れないため、需要が高い言語の習得を考える必要があります。

年収が高い言語トップ3を確認していきましょう。

1位 Go

2018年にビズリーチが発表した「プログラミング言語別年収ランキング2018」によると、1位にランクインしたのはGoでした。国内のフリマアプリ「メルカリ」やニュースアプリ「Gunosy」でも一部活用されています。年収中央値は約600万円で、アメリカでは年収1000万円以上の金額を提示する企業もあるようです。現在の求人数はそれほど多くないものの、今後需要が高まり、報酬の提示金額も高まることが予想されています。

2位 Scala

ScalaはTwitterをはじめとするインターネット事業を営む企業で採用され始めている言語です。国内の年収中央値は約600万円、アメリカでは1000万円を超える金額が提示されています。アメリカではGoよりもやや高めの金額を提示されることが多いようです。Scalaを扱えるエンジニアやプログラマーは日本国内では、多くないため今後待遇の引き上げが予想されます。

3位 Python

機械学習やデータ分析に活用されるPython。AI開発に適していることから、近年の人工知能ブームに乗っています。PythonはDropboxやInstagramでも使われている言語です。年収中央値は約580万円、アメリカでも約970万円の金額が提示されています。Pythonの学習難易度は低く、シンプルで読み書きしやすいソースコードであることから初心者でも比較的習得しやすい言語です。

出典:BIZREACH

目的別で見る プログラミング言語の選び方

目的別で見る プログラミング言語の選び方

これまではシェア率や人気度などからプログラム言語をランキング形式で紹介してきました。そうした外部状況も把握しておく必要はあるものの、大切なのは「プログラム言語で何をしたいか」でしょう。興味関心がないことは習得するのも難しいものです。また、プログラム言語には、言語によって向き不向きがあります。
ここからは目的別にプログラミング言語を紹介していきます。

ロボット・AIを作りたいならC,C++,Python

近年急激に需要が拡大しているロボット・AI分野は多岐に渡り、その中でもシステム開発の分野で必要になるのが機械学習です。ユーザーや商品の分類、購入履歴から新商品の推薦、 株やFXの予測などは機械学習によるものです。こうしたデータを解析するプログラムを開発するのに必要な言語がC言語やC++です。

現状、C言語やC++は家電やロボットなどへの組み込みや、家庭用ゲーム機の開発などで広く使われています。実用化されている言語の中では、最高水準の速度を出せる言語でPerlやGoなどの多くの言語のルーツともなっています。

Pythonは機械学習の分野でトップシェアを誇る言語です。Pythonは機械学習以外にもwebやゲームを作るにも適しています。CPUの計算では、速度が足りないような重い計算をGPUで高速化してくれるライブラリも豊富なので、最新の高性能コンピュータと相性の良い言語でしょう。Pythonには大きなコミュニティと強力なライブラリが公開されているので、AIの分野に関わりたいと考えている人にとっておすすめです。

Webアプリを作りたいならRuby,PHP

webで動的コンテンツを作成する言語としてメジャーなのがPHPです。DBとの連携が強くスクリプト言語として扱いやすく、動きも高速なので動的コンテンツに向いているのです。CMS業界で世界の60%以上を占めるWordPressにも使われる、業界で最もシェア率の高い言語として知られています。

PHPはPersonal Home Page Toolsという個人の履歴書を公開するための簡易ツールとして開発された経緯があります。PHPでできることには次のようなものがあります。

  • お問い合わせフォームの作成
  • 予約システムの作成
  • 検索機能の作成
  • ログイン機能
  • ブログを簡単に作る
  • ECサイト
  • SNS
  • グループウェアの作成
  • 顧客管理システムや出席管理システムなど社内管理システム全般
  • ファイル操作
  • API連携
  • バッチ処理の作成

このように見てみると、私たちがインターネット上で使うサービスの多くがPHPで作成されていることが分かります。PHPに関しては、ネット上に豊富な情報が公開されています。初心者でも安心して学べる言語です。

Rubyは、日本生まれのプログラム言語です。開発当時大きなシェアを持っていたPerl(真珠)に対抗してRuby(ルビー)と名付けられました。ブログというとWordPressが有名ですが、Rubyでも同じようなサイトを構築することができます。WordPressに比べて、ページサイズの小さなサイトを作ることが可能です。そのほかにも、次のようなことができます。

  • ショッピングサイト
  • ポータルサイト
  • SNS
  • アプリケーションサイト
  • チャットボット
  • スマホアプリの開発
  • ゲーム制作
  • スクレイピング
  • クローラー

Rubyで制作された有名なSNSサイトの中には、WantedlyやAirbnbが挙げられ、基本的にほとんどのものがRubyで開発できます。ほかの言語と比べてできないことは少ないのですが、スマホアプリと機械学習分野は苦手です。ただし、Rubyは近年需要が高まりつつある言語でもあるため、今後の動向によっては苦手分野が克服されることがあるかもしれません。

スマホアプリ・ゲーム・VRを作りたいならUnity,Swift

ゲーム開発で有名なプログラミング言語の1つはUnityです。もともとゲーム開発エンジンとして登場したUnityはゲーム開発に特化しています。2Dゲームや3Dゲームの開発が可能で、PC用ゲームを作成すればWindowsやMac、LinuxやiOS、Androidにも対応できます。

家庭用ゲーム機のPS4やXbox、Wii Uにも対応しているので、Unityがあればほぼ全てのゲーム機に対応したゲーム開発ができると言っても過言ではないでしょう。2018年にはUnite Tokyoのイベントで、VR内でゲーム作成できる「Carte Blanche」が発表されました。Carte BlancheとUnityを使えば視覚的にゲーム開発ができ、将来は誰でも簡単にゲーム開発ができるといわれています。

Unityはゲーム開発だけでなく、XRコンテンツの開発も可能です。XRとはVRとAR、そしてARを発展させたMRの総称です。Unityがあれば全てを開発できます。XRの技術はゲーム業界にとどまりません。Unityがゲーム以外で活用されている業界を紹介します。

  • 自動車産業
  • 医療現場
  • 建築
  • 宇宙開発

このようにUnityが活用されている分野は多岐に渡ります。スマホアプリやゲーム開発以外にも、最先端技術に携わりたい人にとって非常に相性のいいプログラム言語であるといえるでしょう。Swiftは、iOSやMacOSをはじめとするApple製品で使えるアプリを作成するための新しい言語です。Appleが開発した環境を利用して開発するため、Windows OSでは使用できません。

Swiftで就職できる企業はまだ多くないようですが、使えるエンジニアの数が少ないので競争率は低めでしょう。一方、Swiftに注目する中小企業やベンチャー企業は増えています。Swiftを採用する企業は新しいものに敏感なので、Swiftを身に付けた人は学習意欲や積極性があると見られる傾向があるようです。Swiftはアプリやゲームだけでなく、web開発でも活用される事例が登場しています。

Ubuntu,Windows,Raspberry Piなど 開発環境はどれが良い?

Ubuntu,Windows,Raspberry Piなど 開発環境はどれが良い?

プログラミングスキルを身につけるには、適切な開発環境にいることが大切です。使いたいプログラミング言語を使える実行環境は、エンジニアにとって必須です。プログラミングを学習する際には、学習する言語を自分のパソコンで使えるようにしておかなければなりません。どのような開発環境が良いのでしょうか。

1つ目に紹介するのはUbuntu。Ubuntuとは、Linux系のオープンソースである無償のOSです。オープンソースとは、公開されているソースコードのことで商用に改変して配布するのも自由です。MacやWindowsのOSは有償なので、Ubuntuとは大きな環境の違いがあるといえます。Ubuntuは使いやすさを重視して開発されたOSで、初心者でも使いやすいという特徴があります。動作が安定しており、セキュリティも強く、無償で提供されているソースであるのはもったいない、ほどです。

ある程度OSに慣れると、デザインや設計など不便を感じることがありますが、オープンソースであるUbuntuなら自分の好きなようにカスタマイズできます。プラグインを入れるとMacやWindowsに似せたカスタマイズも可能です。誰でも無料で利用できるため、MacやWindowsの仮想環境としても活用できるでしょう。オープンソースなので、インターネット上の公開情報も豊富で初心者でも十分対応できます。

次にWindowsです。プログラムの開発に使われるOSとしては、現在はMacの方が有名です。文字がきれいで読みやすく、Macを利用しているエンジニアも多いためトラブルシューティングが簡単で、バグやシステムダウンが発生したときに復旧できるTime Machineなど、業務エンジニアにはありがたい機能があったことも否めません。

しかし、必ずしもMacが良いとは限らない状況になりつつあります。特にコストパフォーマンスの面では、MacよりWindowsの方が優れていることが多くなってきました。プログラミングを仕事として行う場合、このコストパフォーマンスは非常に重要な点です。必要なスペックのマシンを購入しようとすると、同等のスペックを持つWindows機に対してMacはかなり割高になります。Macのハイスペックなモデルより、Windowsの方が高スペックで選択肢も多くなってきたからです。
WindowsとMacのいずれもサポートするマルチプラットフォームのソフトウェアの多くがOSに依存しないライセンス体系になってきています。OSにこだわりがなければ、Windowsを使うのも良い選択であるといえるでしょう。

最後に紹介するRaspberry Piとは、ワンボードマイコンと呼ばれる小さなハードウェアです。5,000円以下で購入できる、教育用の安価なコンピュータとして開発されましたが、多くのエンジニアに愛用されるまでに普及しました。Raspberry Piはその価格の安さにも関わらず、USB端子からキーボードやマウスを接続し、HDMI端子からディスプレイにつなぐと普通のPCと同じように使うことができます。

ただし、OSはLinux系のものを使う点に注意してください。開発環境として、WindowsやMacをOSとして使うメリットの1つは、手間のかかるプログラム環境の作成が簡単になる場合があることです。その点、LinuxのRaspberry Piは多少コマンドの操作を覚えなければなりません。しかし、プログラミングを学ぶ環境としてRaspberry Piは適しています。なぜRaspberry Piがプログラミングに適しているか、その理由は3つあります。以下、各々について解説していきます。

1つ目の理由は、Raspberry Pi にはGPIOピンという端子が用意されていることです。通常なら、PCにArduinoを接続して、情報処理もArduinoを経由する必要があります。一方、Raspberry Piなら直接接続してその中で処理もできてしまいます。Raspberry Piはパソコンのような存在でありながら、電子工作もできるのです。

カメラを接続して人感センサーをGPIOと接続すると監視カメラを作ることもできます。温湿度センサーと赤外線センサーをつなげば、エアコンを制御するスマートホームも実現できてしまいます。ほかにも、自作ドローンの開発などアイディア次第でさまざまなシーンに活用できるのが特徴です。

2つ目の理由は、省電力でサーバーとしても使えること。Raspberry Piの最大消費電力は5V、2.5Aです。24時間365日稼働しても1年の電気代は3000円かからない計算になるといわれています。こうした特徴から、WordPressなどの、webサーバーとして活用されるケースが多いようです。

3つ目の理由は、Raspberry PiはPythonなどのさまざまな言語で動かすことができる点です。Raspberry Piを扱う仕事は現時点ではそれほど多くありませんが、扱えるエンジニアも少ないのでほかの案件より比較的高額であるのが特徴でしょう。

プログラミングに必要な英語力は?

プログラミングに必要な英語力は?

ITの最新情報は英語で発信されることが多いものです。そのためITエンジニアは英語ができないとダメなのではないか?と心配に感じている人は多いかもしれません。英語力といわれる力には、ライティング、スピーキング、リーディング、リスニングの4つがあります。英語力はないよりはあった方が良いのは確かでしょう。

しかし、多くの場合IT業界で必要とされる英語力はそれら全てでありません。英語で書かれているマニュアルやドキュメントなどを読解し、必要な技術を読み取れるだけの英語力があれば十分です。

英語のできる人でも、普段から見聞きしている分野であればスムーズに理解できますが、まったく見知らぬ領域について正しく理解するのは難しいものです。これに関しては、日本語の情報についても同じことがいえますので、語学力とは別の問題であるといえます。近年は、機械翻訳の精度も上がっていますのでそれほど語学の心配をする必要はないと考えられます。

まとめ

どのプログラミング言語を選ぶかは人によってさまざまでしょう。言語によって需要や将来性、できることが異なりますので迷うかもしれません。しかし、いくら考えたところで、やってみなければ身につきません。初心者なら、習得しやすい言語から始めるのも1つの方法ではないでしょうか。

プログラミング言語に関しては、すでにさまざまな情報が無料でインターネット上に公開されています。エンジニアのコミュニティでは、質問をするとそれに対して答えてくれるケースも多いようです。スクールに通わず、独学でプログラミング言語を学ぶなら、ほかの技術者からサポートを受けられる環境に身を置くことは大きな助けになるでしょう。

コミュニティの一員となることが、エンジニアとしての生活を快適なものにしてくれます。まずは、2〜3カ月程度の短期的な目標を設定して一度簡単な案件をやってみるのも良い方法です。実際に仕事としてやってみることで、早く確実に上達につなげることができます。

最後のチェックポイント

  • プログラム言語の選び方は複数ある
  • 習得の早さなら目的別で選ぼう
  • プログラムの開発には開発環境も大事
  • 最新情報の入手には、機械翻訳などを使おう
  • ITエンジニアを目指すなら習得しやすい言語から
  • 実際にプログラムを動かして習熟度を上げる 
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